思念界の偉大なる哲学者ヘソライト博士の冒険活劇を描く


Heso Wright Stories「ヘソライト物語」略称HWSのあらすじです。



もくじ




第01話

ヘソライト博士は研究費欲しさから自作自演による研究データの捏造を行い学会を追放された過去があった。しかし、ピクシティの地下住宅街のボロアパートで、学会へ返り咲くべく研究を続けた。根本的な治療方法が確立されておらず、今現在、世界を震撼させ続けている豆腐熱のワクチン開発に着目⋯そして、とうとうワクチンを完成させた。

第02話

現実世界でならノーベル賞級の発見となるものだった。しかし、自宅内で飼っていたネコが豆腐熱ウィルスを培養していたシャーレを誤って落とし割り、おやつと間違えて食べてしまう。それを見たヘソライト博士は顔面蒼白状態となり、一刻も早くネコを捕まえてワクチンを打とうとアパートの室内で格闘が始まる。しかし、豆腐熱に感染したネコがヘソライト博士に噛みつく。

第03話

ヘソライト博士も豆腐熱に感染してしまう。しかし、たった今完成させたワクチンを打てば問題ないと冷静になる。がしかし・・・目の前にワクチンの入った瓶を咥えるネコがいた。再びネコと格闘が始まる。そうこうしているうちにヘソライト博士は豆腐熱を発症させてしまい、自我を完全に失いゾンビのように街を徘徊し始める。

第04話

トトバースでは・・・磁石ジエン酸による薬物中毒が社会問題となっていた。本来の目的はタルパニウムと呼ばれる金属と化学反応を起こすことで、思念が物質化すると言う優れものであったが、合成麻薬としての効果もあったのだ。それでラリッた状態は豆腐熱発症時と酷似していたため、ヘソライト博士は巡回中の警察官に薬物中毒者として誤認され保護される。

第05話

豆腐熱は本当に恐ろしい病気だった。発症すると次第にゾンビのような状態へ変わり果て、誰彼構わず噛みついて感染者を爆発的に増やすのだ。ヘソライト博士は自分を保護してくれた警察官を手始めに、次々とピクシティ市民を襲い始める。そうして・・・ピクシティの地下住宅街は当局によりロックダウンされる。

第06話

当局の調査により豆腐熱の発生源はヘソライト博士の自宅であることが突き止められた。ヘソライト博士の自宅から実験機器や実験データ等の資料が押収された。次期ピクシティ市長選挙に立候補予定で、これを調査していた野心家のタルクス医師により豆腐熱ワクチン製法発見の実績を横取りされる。

第07話

ゾンビ化して自我を完全に失ったヘソライト博士は、その他多くの豆腐熱発症者と共に隔離病棟に収容されていた。一方、タルクス医師により豆腐熱ワクチンは発症者への治癒効果も高いことが確認される。ヘソライト博士に意識を取り戻されては都合が悪い・・・タルクス医師はヘソライト博士を車イスに縛り付け、闇夜の静まり返った郊外のゴミ捨て場へ連れ出す。

第08話

ピクシティのゴミ捨て場は巨大な立坑だった・・・ピクシティのゴミはそこから最下層の地下世界へ投棄されていた。タルクス医師はヘソライト博士を車イスごと立坑の中へ落してその場を去る。ヘソライト博士の命運は尽きたように思われたが・・・落下寸前に奇跡が起こり一命をとりとめる。偶然、その場にいたトットフォーが防御魔法を発動してヘソライト博士を受け止める。

第09話

ピクシティ最下層の地下世界はトットフォー率いる反政府、革命テロ組織の根城と化していた。日々、地上から投棄されて来るゴミを漁り生計を立てていた。たまたまゴミ山の上で信者や組織のメンバーを集め、何か神聖な儀式を執り行おうとした際、頭上から降って来たヘソライト博士を思わず受け止めた形になる。これがヘソライト博士とトットフォーの出会いとなる。

第10話

しかし、落下の衝撃で完全に気絶したヘソライト博士・・・モノマネお笑い芸人や超問題科学者として顔は知れ渡っていたため、トットフォーらにより何かの役に立つだろうと監禁される。一方、ピクシティ政府による豆腐熱ワクチンの配布と接種も進み、ヘソライト博士も気絶している間に接種を受けて完治してしまう。目が覚めるとトットフォーに磁石ジエンの密造を強要される。

第11話

ヘソライト博士が発見した豆腐熱ワクチン製法は、タルクス医師により発見されていたことにされ驚愕する。次期ピクシティ市長の最有力候補として世間の注目も集めていた。ヘソライト博士は復讐のため、豆腐熱ワクチンの密造もトットフォーに申し出て、取引を提案する。トットフォーはこれに快諾してヘソライト博士を正式な組織の一員として迎え入れる。

第12話

タルクス医師は豆腐熱の変異株に対応するための新ワクチンの開発に四苦八苦していた。一方、ヘソライト博士は次々と新ワクチンを開発して正規品を凌ぐ。なぜ非正規品が効くのか?ピクシティの市民たちの間で動揺が広がる。このことからタルクス医師はヘソライト博士が実はまだ生きているのではないかと怯え始める。タルクス医師は再び郊外のゴミ捨て場へ向かう。

第13話

タルクス医師は立坑の前に立つと・・・ヘソライト博士が生存していると思われるピクシティ最下層の地下区画へ向かって生物兵器の素をばら撒くように投げ入れる。それはテマカセや炎上蟲と呼ばれる人を喰らう思念凶獣の幼体だった。後日、地下世界のゴミ山の中で成体となりトットフォーたちを襲い始める。ヘソライト博士は思念凶獣の駆除剤を急遽合成する。

第14話

トットフォーらが根城としていた最下層の地下区画は地獄と化した。思念凶獣により次々と仲間たちが食べられる。魔力を使い果たしたトットフォーやキンカ、ブリュンカらも追い詰めれ、思念凶獣の餌食となりかける。その時、思念凶獣駆除剤を手に持ったヘソライト博士が駆け付け間一髪のところで命拾いする。トットフォーらは上層のザナドゥが仕切る地下区画へ脱出する。

第15話

トットフォーらはザナドゥを頼り、ひとまずエソアスのところに身を寄せる。トットフォーの話を聞いたザナドゥは、自分が仕切る地下区画に思念凶獣が上って来たり、それによるピクシティ政府の介入を恐れた。トットフォーらに武器を貸与するので、匿う条件として思念凶獣を駆除するよう申し付ける。昼はエソアスの喫茶店を手伝い、夜は思念凶獣の駆除活動を続けた。

第16話

多くの仲間や信者を失った今、トットフォーに大きな心境の変化が訪れていた。そもそも、ただのゴミ漁りと夜は地上部での窃盗行為に身をやつしているだけとなった組織だ・・・平穏な普通の人生に憧れ始めていた。残された数少ない仲間とともに南国の島国へ移住する夢を持ち始める。思念凶獣を駆除を終えても、誰もいなくなった地下に戻る気がなかった。

第17話

ヘソライト博士は病院から抜け出し行方不明扱いとなっていた。モノマネお笑い芸人として多く人に顔が知れ渡っていた上、指名手配がかけられていた。これを危惧したザナドゥが、ヘソライト博士に変装して得意のモノマネも駆使して別人になるよう言い付ける。以降、恒華人のヘマランプと名乗り、黒のサングラスとマオカラースーツで街を歩くようになる。

第18話

キンカとブリュンカが看板娘となりエソアスの喫茶店が大盛況となる。喫茶店はこの二人に任せてエソアスとトットフォーが思念凶獣駆除に専念するようになる。ヘソライト博士は喫茶店の奥で磁石ジエン酸や豆腐熱ワクチンの密造を行いザナドゥの組織へ卸す。そんな多忙な生活の中でヘソライト博士は電話占いを唯一の楽しみとするようになる。

第19話

ヘソライト博士は電話占いによる共有ダイブで前世の世界を垣間見た。そこはチキュウと呼ばれるトトバースとよく似た惑星で、ヘソライト博士は前世においてもモノマネと自作自演で多くの人達を笑わせていた・・・思念界の真実に強い興味と関心を持つようになる。一方、ピクシティ市長選挙がはじまる。タルクス医師が最有力候補として注目を集めることとなる。

第20話

タルクス医師が選挙演説中、群衆の中にいた一人の美女と目が合う・・・その直後、金縛りのような状態に陥り、まるで自分の心の中を覗かれ、真実が暴露したような気分になる。時間にして数秒間の出来事であったが、このことをきっかけにタルクス医師のヘソライト博士に対する執着心が強まる。ヘソライト博士の死体を見るまでは安心できない・・・次なる一手が下される。

第21話

ピクシティで妙な噂が流れ始める。どうやら最下層の地下区画のゴミ山の中から思念凶獣がわいて犠牲者が出たらしい・・・そんな噂話だ。ザナドゥはエソアスとトットフォーに思念凶獣駆除を急ぐように急かす。その際、トットフォーと追加の取引をする。完全駆除の暁にはトットフォーをガ島へ移住させるための手はずを整えることを約束。ただし、その代わりとなるものは・・・

第22話

トットフォーはザナドゥから南国の楽園ガ島への移住の話を打診されたのだ。その代わり、ヘソライト博士はピクシティマフィアの一員となってもらい、これからも磁石ジエン酸や非合法医薬品の密造をしてもらうことを告げられた。ヘソライト博士との別れに戸惑うトットフォー・・・どうやらこの頃あたりから、二人は微妙な間柄になっていたらしい。

第23話

タルクス医師が非正規品のワクチンを分析した結果、オリジナルの製法を知る者でないと、組み込み不可能な痕跡(錬金術や魔法による術式)があることを確認した。ヘソライト博士の生存は明白となった。タルクス医師は非合法な代物を取り扱うことに長けたピクシティマフィアに疑いの目を向ける。ヘソライト博士を暗殺するため刺客を送り込む。

第24話

ピクシティマフィアは巨大な組織でいくつかの派閥や下部組織に分かれていた。タルクス医師はボスであるザナドゥから距離を置くグループに接近、ヘソライト博士の行方を探るよう依頼する。そして、ヘソライト博士はヘマランプとして生きていることを掴む。ヘソライト博士に命の危険が迫る。一方、エソアスとトットフォーは頑固でしつこい思念凶獣に苦戦していた。

第25話

一方で、タルクス医師により発見したとされる豆腐熱ワクチンに疑念を覚え、真実の暴露に動き出す男が現れた。男の名はジャック・ユノレソン、フリージャーナリストだ。連日連夜、タルクス医師やピクシティマフィアの周辺を嗅ぎまわり始める。そして遂にユノレソンもヘマランプなる恒華人がヘソライト博士本人である事実を掴む。

第26話

ある日、エソアスの喫茶店にヘマランプを尋ねに魔女のような風貌をした美女が来店する。ヘソライト博士がハマっていた電話占い師の成吉シシルだった。大切な話があるとやって来たようだが・・・ヘソライト博士は事情から居留守を使い、キンカが伝言メモを受け取るとすぐに立ち去った。ヘソライト博士は渡されたメモの内容を見て驚愕する。

第27話

ヘソライト博士は自分の置かれた状況、そして、思念界の真実のようなものに気づかされる。ピクシティから脱出して真実を探し求める旅に出たい気持ちが強まる。しかし、それに感づいたザナドゥにより、ヘソライト博士は護衛と言う名目で24時間の監視体制下におかれるようになる。その隙間を縫いどうにかヘソライト博士に近づこうとするユノレソン・・・

第28話

ユノレソンは取材の過程で思念凶獣の噂も聞き及ぶ。これが事実となれば一大スクープだ。しかし、最下層へ行くための通路はすべて隔壁閉鎖されていた。ある日、エソアスの喫茶店の裏道で物陰に隠れて張り込みの取材を続けていたところ、裏口から出て来たエソアスとトットフォーの後を付け、最下層へ行くための秘密通路がある事実を目の当たりにする。

第29話

ユノレソンは秘密通路の入口の見張りの隙を付き、内部への潜入に成功する。細長い立坑ではしごを伝い最下層へ降りて行く。すると・・・そこは地獄のような光景が広がっていた。テマカセや炎上蟲が至るところを徘徊していたのだ。恐怖のあまり慌てて上で戻る。しかし、謎は深まる。そもそも、思念凶獣はどこからピクシティの内部に入り込んで来たのか?

第30話

慌てて上へ戻るユノレソン・・・しかし、見張りの者に見つかり、さらに後から戻ってきたトットフォーらにも見つかり拘束されてしまう。ユノレソンはザナドゥの前へ引きずり出される。しかし、ザナドゥと取引をすることで身柄を解放される。それは思念凶獣発生の原因を探ることだ。ザナドゥは当局の陰謀と考えていた。代わりに追々ヘソライト博士と合わせる約束をする。

第31話

ピクシティ市長選挙が行われる。タルクス医師は不安と疑心暗鬼の中で新市長として当選を果たす。ヘソライト博士へ容易に手出しできなくなったタルクス医師は次なる一手を考える。思念凶獣発生の罪をヘソライト博士に擦り付けようと言うものだ。それを市長として初仕事にしようとも企てる。引き続き、タルクス医・・・いや、タルクス市長周辺を嗅ぎまわるユノレソン・・・

第32話

タルクス市長は緊急記者会見を開きピクシティの地下で思念凶獣が発生していることを発表、原因と責任はすべてヘソライト博士にあると批判する。ピクシティで動揺が広がりヘソライト博士の立場が危うくなる。思念凶獣対策と称して各地下区画で戒厳令まで敷かれる。ヘソライト博士を匿い切りれないと判断したザナドゥは今後の方針を変えることを決意する。

第33話

ザナドゥは看破していた。これまでの経緯からヘソライト博士が無実であることは承知していた。しかし、巨大なマフィア組織も警察や軍隊、国家権力にはかなわない・・・地下ネット掲示板を運営していたボーカー博士を経由する形で、伝説の凄腕ハッカーENEにコンタクトを取る。開き直って真実をすべて暴露しようと企む。ユノレソンの裏付け取材も順調に進んでいた。

第34話

急遽、ユノレソンがヘソライト博士と面会、取材することを許される。そこでヘソライト博士から豆腐熱の最新研究データの資料、論文等を受け取る。一方、ENEがピクシティ中の街頭ビジョンを次々と乗っ取り、思念凶獣が地上部にも出没しており、すでに犠牲者が出ており、それが政府により隠蔽されていることを告げるデマを流す。

第35話

夜な夜な、キンカとブリュンカが思念凶獣の着ぐるみを着て、地上部で適当な通行人を脅して回る・・・タルクスは市民の動揺を抑えるため、地上部での戒厳令も実施する。こうした思わぬ事態と混乱から、警察と軍隊の大幅な人員分散を余儀なくされ、地下区画を一気に封じ込めようとする企みが挫かれる。一方、ユノレソンは中立国のレミッツ連邦へ向かう。

第36話

強い不安に駆られるタルクス・・・まさか自分が撒いた思念凶獣が地上部まで登って来たのか!?そして、予防と治癒の効果が高い非正規品のワクチンの流通・・・取り巻き達にピクシティマフィアの一斉家宅捜索とヘソライト博士の逮捕を進言されるが・・・今ここでヘソライト博士に出て来られては都合が悪い。ある取引をするため再びザナドゥと距離をおくグループに接近する。

第37話

ザナドゥはヘソライト博士の身を案じ・・・今度はヘンライム男爵というドツイタル人の似非貴族になるよう指示。ヘソライト博士はカイゼルひげを生やしモノクルをかけて過ごすようになる。一方、タルクスはザナドゥと距離を置くグループのリーダーに、ヘソライト博士と背格好が似た男性の遺体を調達するよう依頼する。代わりとなる条件は魅力的なものだった。

第38話

その条件とは・・・正規の市民権と地上部での居住権を与える話と、さらに自身の内閣で要職に就いてもらう話だった。程なくしてヘソライト博士と年齢や背格好が似た男性の遺体が用意される。警察当局にも根回しをして、後日、大々的にヘソライト博士の死亡を公式に発表する。自身の遺体とされる写真が掲載された新聞を読み愕然とするヘソライト博士・・・その頃、ユノレソンは空港で足止めをされていた。

第39話

世界が豆腐熱の流行で緊張する中、巨大都市国家ピクシティでの思念凶獣騒動は瞬く間に各国の警戒心を高めた。国際線が次々と運航見合わせとなり、呆然とするユノレソン・・・ザナドゥもこれは想定外だった。とりあえず、ユノレソンに港へ行き周斗宇に会うように指示を出す。一方、ヘソライト博士は失意に打ちひしがれていたが・・・ザナドゥの読みはタルクスの一歩先にあった。むしろ好都合だと喜ぶ。

第40話

実はユノレソンと周斗宇には因縁があった・・・しかし、ユノレソンはジャーナリスト人生を賭けた大仕事を目の前にしており、周斗宇も親分であるザナドゥの顔を立てるため自重する。とりあえず、ユノレソンは周斗宇が手配した船で手近な隣国まで運んでもらい(もちろん密航)、そこから空路でレミッツへ向かうことにした。だが、そこに罠が仕組まれていた。

続きは作成中・・・

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最終更新:2024年11月03日 09:19