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新・小説 ―第4章―

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catchandchange

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だれでも歓迎! 編集

         ― KITANSYEL ―

         ~明日を取り戻す勇者達~

             第四章      

第三章


順番について


ルカリオs → (`・ω・) → 黒乃s → ガノンおじちゃんs → (^ω^)s → 漣s →


本文



(´・ω・)「はヴッ!!?」

適当に盗ってきた食品達を食べまくる方針に決まった一行だが、
あまり食品の表記を気にしないアホはこういう事になるのだ。

(´・ω・)「ケグウェェェェェーーッ!!!??」

ガノン「どっ…だ、大丈夫ですか!?」

ルカリオ「どうした?腐ってたか?」


違うZE。あの日、デパートは

トマトフェア


(^ω^)「トマトパンwwww」
冷静な(^ω^)さんは奇声しか発しないアホの代わりに原因を解明してくれた。
ガノン「ちょwwww」
ルカリオ「こんな大きくトマトって書いてあるにも関わらず…」
(´・ω・)「あ゛あ゛あ゛ぁぁー!!!!!味直し味直し!!!」

もはや何も見えていなかった。

まさかこんな事になるなんて…


黒乃「そっ…それ、トマトジューs…ッ!!??」

ゴヴーーッッッ!!!!!!!


~数分後~

(´・ω・)「いや~本当にありがとう漣s、
     君がメロンパンをくれなかったらトマト(という毒)が全身に廻って
     屍となっていたとこよ」

漣「いやいやwwその…そこまで感謝される事じゃぁ…w」

ルカリオ「そんなんで本当あいつら倒せんのか?w」

(´・ω・)「倒せる倒せる任せなさい!」

ルカリオ「敵がトマト使って攻撃してきたらどうするんだ?」

(´・ω・)「勝てる気がしない。」

多分全員「(駄目だこの人ー!!!)」

(´・ω・)「大丈夫大丈夫、こういう真面目な敵達はそうゆうアホみたいな攻撃はして来ない!」

(^ω^)「たしかに黒尽くめのカッコいい敵がトマト投げてきたらひきますねw」

漣「なるほど~」

ルカリオ「んなことどうでもいいわッ!!」

そしてそんなこんなでルカリオさんがまとめ役に回り、
わっちは“敵がトマトで攻撃してくる説”を最初に提示したのは
ルカさんじゃなかったっけ?とか考えたりしていた。

敵の本拠地への出発は明日の朝。

未だにこんなおかしい世界に居るという実感があやふやだというのに
次はわけのわからん敵と対決というわけだ。
そのわけのわからん敵というのは
一晩にして、世界を改変、またはキタメンのみをパラレルワールドへと飛ばした…
はたまた、それ以外の方法で、とにかくとんでもない世界を創りだした。
こんな事が出来るのは異世界人か…宇宙人か…間違っても普通の人間には出来ないだろう。
加えてその敵のボスはゼロと名乗るルカリオさんの実の兄だという。

さて…

どういう事だろう?


攻撃にトマトを用いられようが用いられまいが、

勝てる気がしない。


こうして、今日の夕方はひたすら一人で考えて明日へのタイムリミットをただ待っていた。 -- (´・ω・)


次の日・・・

ガノンおじちゃん「・・・・・眠い。」
こんな事件が起きてる時に「・・・・・眠い。」とかアホだろう。
でも仕方がないよね。なんせ今は
(^ω^)「まぁ午前4時とか普通は寝てる時間ですからねー。」
そう。午前4時。正確には午前4時23分。秒数は時計に書いてなかった。
ルカリオ「でもまぁこれくらいの時間でもないと敵の不意をつくことなんてできないし・・・」
ガノンおじちゃん「でもこっちが眠かったら返り討ちにされるだけじゃ・・・」
(´・ω・)「そうかもしんないですねw」
(^ω^)「じゃあ眠気覚ましに音楽かけます?またその辺の車から盗ってきたんでw」
黒乃「また『Smoke on The Watar』じゃないよな?」
(^ω^)「流石にそれはないwじゃ、入れますよ。」
(^ω^)さん は CDを プレーヤー に 入れた!
なんと プレーヤーからは Smoke on The Watar が 流れた!
ルカリオ「やっちまったなw」
ガノンおじちゃん「ちょwwwww」
(´・ω・)「またこの曲ですかwどうしてこんなにこのCDが車にあるのやらwww」
黒乃「おいw『流石にそれはないw』って言ってたのはどこのどいつだ?」
(^ω^)「我だwwwwサwwセンw」 -- ガノンおじちゃん
漣「あ、俺他にCD持ってますよ。このCD、デパートから持ってきたんですが・・・」
(´・ω・)「ナイスwwww」
黒乃「早速かけましょう!」
一同が「今度こそ・・・!!」と思いながらCDをプレーヤーに入れた。すると・・・

『~♪』

・・・違う曲が流れたっ・・・!!
(´゚ω゚)「キタキタキタキタキタァァァァァァァァァァ!!!!」
ガノンおじちゃん「つっ・・・ついに違う曲が・・・!!」
(^ω^)「イェーイ!!流石漣さん!神だね!!」
漣「いやいやwww神じゃないですw」
ルカリオ「てか、そんなに喜ぶことか?これw」
黒乃「確かに・・・w」
まぁそんなこと言ってるルカリオさんと黒乃さんも、他の一同の笑が感染し、笑っていた。
そして、一同は皆、笑いのハリケーンへと飲まれていってしまった。

そんな時、地面が大きく揺れた。
(´・ω・)「な、なんぞやっ!?地震!?」
黒乃「事故ったらどうしてくれんだ!」
自然災害にそんなこと言っても・・・とか思ってたら、ケータイに電話がかかってきた。
(´・ω・)「ややっ!?誰の携帯だっ!?」 -- ガノンおじちゃん

鳴ったのは…黒乃の携帯だった。
黒乃「おぉ、ラムダースちゃんじゃないか!」
(^ω^)「携帯電話に名前つけるとか何なの?」
残ルカ「とりあえず出てくれ!
多分さり~さん達からだろ」
黒乃「ごめ、出れないから出て」
(´・ω・)「わっちが出ましょう!
もしもし?」

その電話の相手は、さり~さんだった

さり~「もしもし!!そちらは大丈夫ですか?」
(´・ω・)「ええ、なんとか!」
さり~「そうですか!!よかった!」
声を荒げるさり~さんに、どうかしたんですか?と(´・ω・)さんは聞いた。
さり~「それが」

残ルカ「なんだ…あれは……!!」
漣「えっ…!?」
ガノンおじちゃん「どうしました?」
残ルカ「あれ…全部カゲじゃね…?」
ガノンおじちゃん「…!うわ、うわあああ…!!」
(^ω^)「ん?w」

さり~「京都にいたカゲ達が一斉に東京へと移動を始めました!
どういうことでしょうか!?」
京都へ向かうキタンシェルメンバー達が目の当たりにしたのは
数え切れない数のカゲの大群が一方向へ走っていく光景だった…
その数は半端じゃない

(´・ω・)「ぱ…ぱねぇええ!!!」
この時間帯が奴らの活動時間だったのか!?!?
残ルカ「東京に向かってる…どういう事だ?」

(´・ω・)「よし、行ってみっかー!
さり~さん!京都の前に東京に向かってみます!」
さり~「分かりました、気を付けてください!」
そうして一同は京都から東京へルートを変え、車を走らせた…


さり~「カゲ達が東京に一斉に移動…
どういう事だろ?」
コロネ「うーん…」
さり~「…ん?それ何?」
コロネ「ああwさっき外にいたカゲを倒したので
その死体ですw」
さり~「ww」
さり~「え?」 -- (^ω^)

ブオオオオ…

黒乃「流石に厭きた…」
(^ω^)「どこまで進んでも真っ黒…」
(´・ω・)「気がおかしくなりそうな…」
残ルカ「でも、こうして見ると、カゲは色んな形をしてるな」
ガノン「言われてみれば…」

一斉に移動しているカゲ達をよく見ると、
鳥、或いは犬や猫のような獣の形。
その中で最も多いのが、人の形をしているが人ではないモノ。

漣「東京へ行くのはいいですが…正面突破で敵倒すんですか?」
黒乃「う~ん…。そんなんでリンチにされたら困るからなぁ」
残ルカ「とりあえずまずは、なぜ東京へ向かってるのかを調べないと」
(^ω^)「では慎重に行かなければですね」
残ルカ「もしかしたら中ボス的なのいるかも(笑」
(´・ω・)「ええええwww」
ガノン「恐ろしっww」

キタメンはカゲの軍団に交じりながら、東京を目指していた。


さり~「うーん…」
コロネ「さり~さーん…」
さり~「はいなっ」
コロネ「(はいなっ?)何か分かりましたか…?」

さり~さんは唸りながら答えた。

さり~「それがですね…。このカゲ、元ある形から別の形に変われるみたいなんです」
コロネ「??それは一体…」

コロネさんが首を傾げて聞くと、さり~さんは続けた。 -- 漣

さり~「このカゲが、元々犬の形をしていたと考えてください」
コロネ「はい」
さり~「カゲは自らの意思で、犬の形から、人の形に変わることができる」
コロネ「うはぁ~…。でも、皆さんの話を聞く限りは…」
さり~「そうです。形状変化はしなかった」


さり~「考えられるとすれば、獣の形のカゲが人の形のカゲを何らかの方法で取り込んだ…或いは」
コロネ「見たことのあるものをそのまま自分の姿に反映させられる…」
さり~「そういうことです」

二人は少し考えた後、カゲの死体を見直した。

ザァッ

コロネ「!!カゲの死体が…!」
さり~「消えた…」

カゲの死体は黒い砂になり、跡形も無くなった。

さり~「…死ぬと消える…ですか」
コロネ「厄介ですねぇ…。」
さり~「…厄介…です」
コロネ「はい?」
さり~「もしこのカゲ達が進化を遂げ…自我を持つようになったら?真っ黒ではなく色がでたら?」
コロネ「…二つ目の場合、仲間に化けられたら厄介ですね…。でも、自我はすでに持っているのでは?」
さり~「いえ、姿を変えるときの考えはただの防衛本能でしかありません」

コロネさんはいきなり何かを思いついたように、言葉を発した。

コロネ「国の通信衛星を管理してる処いきませんか!?」
さり~「はいい!!?」 -- 漣

コロネ「行きましょう!今すぐ!!!」
さり~「え、ええぇ~?…と~…じゃあちょいとググりますね」
さり~「ありました!横浜市緑区、そこに衛星管制センターがあります!
    け、けど何をしに行くんですか?下手に動くと危険ですよ!?」
コロネ「大丈夫です!!!」
さり~「…ええぇぇ~w;」
コロネ「さっさと行きましょう!!」
さり~「ちょ、待ぁぁー!」


こうして二人は横浜へと向かっていった。

一方、カゲの大群に紛れ込む上等な車一台。


(´・ω・)「ってか、こいつらよく見たら可愛くね?飼いたいんですがww」
(^ω^)「うはwwwその発想はなかったwww」
漣「ペット化wwwwwww」
残ルカ「タンスの角にぶつけただけで爆発するんじゃね?」
(´・ω・)「KOEEEEEEEEEEEwwwwww」

なんか平和だった。
―はずだった。

黒乃「え…?ひ、人ッ!!?」

全員「ええぇぇぇぇ!!!??」

そこには紛れもなく”ヒト”の姿をした…人が居た。
大量のカゲはその人の周りを不自然な位完璧に避けて進んでいった。
なんとも不気味な、女の子がそこに居た。

(^ω^)「なっ…!!?えぇっ…!?」
(´・ω・)「キタメンの生き残り…じゃあ…なさそうですかね…」
ガノン「カゲですか!?敵ですか!?化物ですか!?」


漣「姉……ちゃん……?」


車内にコンマ数秒困惑の沈黙が流れた。 -- (´・ω・)

ガノン「え・・」
(^ω^)「え・・・」


「「「「「ええええええええええええええええ!?!?!?」」」」」


漣さん以外の全員が、見事に声をそろえて叫んだ。
そして目の前の、姉ちゃん、と呼ばれた人物を凝視した。
(´・ω・)「ほ・・ほんとに!?」


ガノンさんや(^ω^)が慌てふためく中、残ルカさんと黒乃は武器を構えた。
相手は明らかに「偽者」なのだ。
漣さんと目の前の女の子を交互に見る。
確かにいわれれば、似ているような。似ていないような・・。


黒乃「本当に・・漣さんのお姉さん・・?」


漣さんのお姉さん、沙羅さんらしき人物は表情も変えずにただこちらを見ている。
漣さんも同じように、両手を握りしめて相手を見ていた。
黒乃もそちらを見た。
相手はただの「女の子」にも見える。不思議なくらいに。
いかにも偽者ですよと看板を背負っているような相手。
それがおかしいという気がしてならないのだ。
もしも本物だったら?もしも本物の沙羅さんだったら・・???
殺伐とした空気の所為か、全員は黙り込んでしまった。
また数秒の沈黙が流れる。

黒乃「どうします」

こうしててもらちが明かない、と黒乃は隣の残ルカさんに話しかけた。
相手も一向に動く気配がない。
ただそこで、こちらを見つめているだけだ。

残ルカ「・・どうしましょっか。」

オウム返しをされ、苦笑をする。
なので今度は、漣さんを見る。
漣さんは、決めあぐねているようだった。
決めあぐねるというより、分からないと言った方が良いかもしれない。
きっと自分と同じ壁にぶつかってる。
どうしようと思いつつまた相手を見た。
その瞬間、大量のカゲの中の一匹が相手に近付きしゅるしゅると形を変えて、銃のようなものになった。
そしてそれは、沙羅さんらしき人物の手の中に・・。

ガノン「!!」
残ルカ「・・!」

その瞬間全員はとりあえず身構える。
相手は銃を、漣さんに向けた。

(^ω^)「どどど、どうします!?倒す!?」
残ルカ「こいつどう見ても偽者だろ!」
黒乃「ま、待って!」

焦るメンバーを慌てて止める。
だってこんなの、出来すぎてる。
おかしい。おかしい!殺せと言ってるようなものじゃんか!

漣「姉ちゃん・・!」

漣さんが叫んだ。
その時初めて相手が、笑った。
ゆっくり、ゆっくりと、笑った。

沙羅?「・・・なに?」

銃の引き金に手を掛けながら。
  -- 黒乃

初めてこんな恐怖と不安に駆られた。
苦楽を共にした姉。
鬼に怒られたときだって。
自分が落ち込んでるときだって。
その存在が、心を落ち着かせてくれた。
年が離れていても…血を分けた、自分の片割れ。


沙羅?「僕に殺されるなら本望だよね…?」
漣「俺はまだ死なん。勿論、姉ちゃんを殺す気もない」
沙羅?「僕が本物だって証明は?」


偽物だったらという不安感を抑え、小さく深呼吸をする。
自分の次の言葉を、みんなも待っている様子だった。


漣「豆腐は糞不味いーっ!!!」
沙羅?「んだとコラ!!?あの大豆の味の美味さが分からへんのかっ!!!」


ズコーッ


今のやり取りで全員がずっこけた。
確かに豆腐のことを口に出すとは思ってもいないだろう。
だが、本人と確認するためには沙羅にとって屈辱的な事を言う必要があった。 -- 漣

漣「ああ…本物や…」
黒乃「漣さん!なんで豆腐!?」
(^ω^)「シリアス壊れたwww」
(´・ω・)「緊張の糸切れました…ww」


ガノンさんはホッとしている様子で、残ルカさんは呆れている様子だった。


残ルカ「本物だと分かったのはいいですが、戦うんですか…?」
ガノン「そっ、そうですよ!どうするんですか!?」
漣「まだ聞かなきゃあかん事が…じゃーまず、何で東京に一斉に移動をしたんや?」
沙羅「決まってる。これからが本番なんやで?」
残ルカ「では…沙羅さんのバックには、俺の兄がいますか?」
沙羅「内部の事は教えられへんな…。」


沙羅はしばらく考え込んだ後、新しい事実を自分たちに付き付けた。
その内容は…。


沙羅「そうそう、これぐらいならええかな。内部にあと二人ほど、そっちのお仲間さんがおるで~」


しれっと言うその様子から、こちら側では無い事を示した。
だが、沙羅の言う事が、本当か嘘かが分からない。
一行はまた、更なる混乱におちる。 -- 漣

黒乃「キタメンが…?」
残ルカ「まだそうと決まったわけでは…」


―――…


(´・ω・)「!?何か聞こえます!!」
ガノン「何て…?」


―沙羅よ…―


沙羅「おお~っと。大将のお出ましだ」


―モタモタするな。そんな茶番に付き合ってられるほど、暇ではない―


沙羅「…だ、そうだ」


―キタンシェルメンバー。有余を与えてやる―


残ルカ「有余…だと」
(^ω^)「どういうことですか」


―十日。それまでに強くなっておく事だ―


沙羅「あんたらがこの計画の実験台や」
漣「計画…?」


―十日後。楽しみにしていよう。期待を裏切らせるなよ―


黒乃「…上等だ…。俺たちの前で吠え面かくなよ…!!」


その言葉を最後に、カゲ達は再び大移動。
沙羅は不敵に笑いながら消え、空からの声も聞こえなくなっていた―…。 -- 漣


(´・ω・)「え~~~………は……ぇ?十日?……マジですか?マジなんですか?マジですか?」

ガノン「(´・ω・)さん、落ち着いてください。なんかキレイな五七五になってますよ」

残ルカ「とりあえず、沙羅さんは沙羅さん本人であり、敵でもある…と。」

黒乃「でも自分の意思はあったから…敵に洗脳されたとかじゃないですよね」

(^ω^)「何か“ワケ”がありそうですね…」




時刻はAM5:02。
今日を含めるとして、

残り十日…。





ガノン「『強くなっておけ』…どういう意味でしょうか?筋トレ?仲間増やし?」

漣「俺はそういう単純な意味ではないと思いますね」

残ルカ「絆…か」

(´・ω・)「うわはっっかっくいー事仰るよこの人はもー眩しっ!!」

黒乃「それもあるとは思いますが…このままの自分達では相手にもならない、と向こうが判断したんでしょう。そのハンデがこの十日間なんだと思います。」

(^ω^)「たしかに、まだ勝てる自信はないね…」

(´・ω・)「じゃーあ…とりあえず十日間、修行しましょうか!!」


5人は頷いた。





…………。





(^ω^)「どこで…」
黒乃「どうやって…」


見事ハモった。流石姉弟である。


(´・ω・)「…提案その①ッ!!もうちょいカゲを追ってカゲの行き先である“何か”が遠くに見える~程度の距離の場所で…修行ッ!!」

ガノン「提案その②っ!!下手に近づいたら危険!一旦引き返して比較的安全な場所で…弱そうなカゲをとっつかまえて戦う練習!!」

残ルカ「提案その③、とりあえず東京へ行き、辺りの探索・物色、さり~さん・コロネさんに現状報告、戦力の強化・敵を倒すために最低限の戦略を立てる」

ガノン「げ…現実的…ッ!!」

(´・ω・)「かなわん…!!」



そんなわけでごく自然な流れで提案その③は決行された。

一台の上等な車は北へ向かって走り出す。



その時、小さい声でそいつは言った。

(´・ω・)「北へ…走る…キタェ…シル……キタン、シェル…」



くだらない。

―タイムリミットまで残り10日―  -- (´・ω・)

そしてほぼ一日をかけて、メンバーは東京へとやってきた。
しかし東京は閑散としていて、カゲの姿も見あたらなかった。


(^ω^)「・・逃げられたか」
黒乃「お前なんでちょっと格好良くいうのよ。」


都内を走りながら、よさげな場所を探す。
でかいビルの合間を縫って、とりあえずデパート的な建物の駐車場に止めた。


黒乃「とりあえず、時間もったいないんで」


シートベルトを外しながらそう言って、いち早く外に出た。
窓から車の中を見ると、後ろに乗っているメンバー達は眠りの世界に入っていた。
夜だから仕方ないか、と呟き背伸びをした。


(^ω^)「どうする?」


助手席に乗っていた(^ω^)も降りて、そう聞いてくる。
うーん、と唸って真っ黒な空を見上げた。


黒乃「ま。今日はとりあえず寝た方がいいかもね。お前も寝れ。ちょっとコーヒー買ってくる。」


そう言い残して、自販機を求めて車を離れた。 -- 黒乃

町の電灯だけが灯って、ビルなどの灯りはほとんどついていなかった。
それなのに星は見えない。今日は曇りだろうか。


黒乃「修行かぁー・・」


体力にも自信がある方とは思えない。もっぱら文系でインドア派だ。
これから皆さんに迷惑をかけるんじゃないか、と心配である。
大口を叩いたはいいが、現段階では自分たちは『ただの学生の集まり』である。
現実的に考えれば無謀極まりない試みではある。
自販機のスイッチを押す。がこんと音がして、出てきたコーヒーの缶を手に取った。


黒乃「今・・十一時ちょっと前かぁ・・さり~さん達には明日でいいかなぁ」


みんな起きてからでいいかな、と呟いてその場で缶を開けた。
自販機の前に座り込んで、コーヒーを飲みながら空を見上げた。
そういえば最近ばたばた走り回ってて、頭の中が空っぽだったような気がする。


黒乃「この世の・・んー違うなぁ・・月が・・月が、近い・・見えない月が、近い・・」 -- 黒乃
独り言を呟く。今になって、「偽ルカ」に襲われた時の恐怖や
カゲの大群や、漣さんの姉の事が恐ろしくなってきた。
もしかして、もしかしなくてもとんでもない事になっているんではなかろうかと。
たった十日間で急激に強くなるわけでもあるまいし。アニメや、漫画やラノベじゃないんだ。


黒乃「・・・今日の日明日の日・・この世を連れ立つ」


ずるずるとその場に崩れて、倒れ込む。
アスファルトの上に横になって、駐車場の真っ白い線を見つめた。
視界がぼやけた気がした。


黒乃「人間って弱」


考えてた文章が全部吹き飛んだ。
文字が綴れなくなったら死ぬ時だと思ってたけど、本当にそうかも知れない。
泣きそうになって唇を噛み締めた。
その時だった。


黒乃「・・あれ・・?」


眼の前に高くそびえ立つビルの屋上に、灯りが付いた。
飛び起きてそれを凝視する。ぼんやりと人影が揺れた。


黒乃「見間違いじゃない・・誰・・?」


じーっと見つめて、言葉がふっと浮かんだ。
コーヒーを飲み干して缶をそこに置いて立ち上がった。
そして迷いもなく、そのビルに走ったのだった・・。
-- 黒乃


悠に50~60階はありそうな高さだ。
見上げていると首が痛い。

超高層なソレは、突然踊り出すわけもなく、
中から得体も知れない黒い敵が飛び出すわけでもなく。
至って常識的な、よくある全面ガラス張りの高層ビルだった。

ただ、この救いようのないくらい闇一色の冬空を染める、その紅い光だけは、私を言い様のない不安に掻き立てる。
さっき見えたあの人影だって、敵である可能性も0じゃない。
こんな世界じゃ、何が起きてもおかしくはない。
距離を縮めていくにつれ、だんだんそのビル以外の情報が、自我が、意識から遠のいていくような感じがした。

やばい、これは迂闊に近づいちゃいけないものだったか…
そんな後悔に似た気持ちが、ぼんやりと頭の中をかすめたとき

「ぇ…ッ!?」

私は振り向いていた。
今歩いてきた車道の端の電灯は奥から順に、私を追いかけるように、誘い込むように、消えている。
さっきの自販機もみんなのいるリムジンも、もう既に遠い闇の中だった。
怖気づいて、一瞬歩を止めた。でも、戻るわけにはいかない。
今、自分が進まなきゃいけない、私の中の別の自分が私にそう言っている気がした。

自動ドアは相変わらず自動で
私はためらうことなく通過した。 -- (´・ω・)

自動ドアをぬけると、いきなり廊下というありえない設計。
廊下を照らす蛍光灯の光は弱く、先は暗くてほとんど見えない。
恐怖心を押し殺して、さらに進んでいくと

灰色の無機質な扉が現れた。

”それ”の先を何も予測することができない。
グッと拳を握りしめ、ドアノブに手を伸ばした。
ガチャッ!!!

「…ッ!!」
固く閉じた視界を

「…あれ」
片目からそっと開く。

外観とは裏腹に
…と、いうか
全く別物だった。

木造・ふすま・のれんに障子、古きよき日本の温もり。
これには意表を突かれた。
紙越しのぼんやりとした光が温かい。

「…宿…???」

違和感がこれでもかという位仕事をしている。

とにかく、屋上に行かないと…!
私は左側にあった階段を嫌々ながらも上ることにした。
だってエレベータがあるようには見えないし…
仕方ない、足腰を鍛えるために神が与えた試練だきっと…!
2階ほど、段数でいうところ、40段ほど昇ったところだろうか、

私は屋上に辿り着いた。

…いやいやいや待って、私の頭は正常だ!!どうか信じてほしい!!
「何が起きた…??」
超高層ビル最上階からの眺めを、脳は理解出来なかった。
ただ、人間が消え去っても尚、光り続ける東京の街はキレイだった。 -- (´・ω・)

???「だ…誰ですかッ!!?」

一時の静寂を切り裂いたのは、私を突き刺すような、怯えたような敵意の声だった。
瞬間的に返答を考えたものの、その言葉を発する時間はなかった。

植物。

何かの植物が、罠が突然作動したかのように足元から生えて、私を完全に束縛した。
超高層ビル屋上の柵の外で。
悲鳴が黒い空に響く。

???「お…落とされたくなかったら、動かないでくださいッ!!」

私の動きと声、ちなみに呼吸も完全に静止した。
我ながらすごい状況判断だと思う。

???「もう一度聞きます…誰ですか!!」

小さく息を吸って、ゆっくりと吐く。そして
黒乃「キタンシェルメンバーです!」

???「…!!?」

植物はゆっくりと、柵の中へ戻り私を開放した。
黒乃「ええっと…黒乃っていいます。あなたもキタンシェルの人ですよね?」

この人の最初の一声からそんな確信があった。
根拠はないけど…なんでだろう。

たるひ「え…あ!えと…!?たるひって名前で…その…」
彼女はおどおどしながらそう言った。 -- (´・ω・)

???「頼りないのぅ小娘…尤も、元々頼るつもりなんて微塵もないがな」

…!!?頭の中に直接聞こえてくる…!?

見ると散々好き勝手してくれた植物は光りながら形を変え
猫のような…犬のような…姿になった。

???「じゃからこいつは敵じゃないというたろーに…」
たるひ「うう…ごめんなさいぃ」

???「ふんっ」
その小動物がそう言い、大きなしっぽを一振りすると超高層ビルは
伸ばきったメジャーを戻すような凄まじいスピードで高さを縮めていき
一軒の古ぼけた宿屋へと姿を変えていた。
超高層ビルの屋上だったここは、宿屋の屋根の上だったのだ。

なるほど…



―宿屋の一室

○○「わらわは○○。うぬらの言う所の”カゲ”ってやつじゃ。影に潜み、影を司っている。」

黒乃「”カゲ”…?」

私達が今まで見てきた”カゲ”とはまるで違う。
意志がちゃんとあるし、機械みたいな無機質さがまるでない。
何より、白い。眩しいくらいに。

○○「”カゲ”といっても…わらわは世界でたった一つの本物(オリジナル)じゃ。
国によってはわらわを神と崇める者、妖怪や魔物だと恐れた者、妖精や天使だと信じ、喜んだ者もおる。
今世界中にいる途方もない数の”カゲ”達はわらわの偽物(クローン)、作り物の命じゃ。
とはゆうても…あそこまで意識を支配されると機械(からくり)同然じゃがなぁ。」

黒乃「どうして本物の”カゲ”がここに…?」

○○「わらわはあるとき、日本に訪れたのじゃ。しかしあろうことか…何者かが、わらわを影ごと捕らえ、長いの眠りにつかされたんじゃ。
そしてつい2週間程前かの、わらわの眠っていた液体の入ったケースは何者かに打ち砕かれ、お目覚めを迎えることが出来たわけじゃ。
その者に礼を言いたかったのじゃが…気付いた頃にはもうどこかに去っていたのぅ。
まぁ、これで一段落…と思いきや世界中このあり様じゃよ。
で、そこの小娘が偽物の”カゲ”に襲われてるところにでくわしたもんだから助けてやったわけじゃ。」

たるひ「あのときは本当にありがとうございました!」

黒乃「はは…なるほどなるほど…!」

なんだか色んな情報で頭の処理が追いつかない…。
コーヒーの効力も限界が近づいてきている。
もう東の空がかすかに明るい…!!

黒乃「とりあえず…私についてきてください…私の他のキタメン達が待ってます…」

たるひ「おおー!本当ですかー!」


こうしてまぁ色々あったけど私達はリムジンへと向かった。 -- (´・ω・)
著者
文章

重要!

↑あまり文が長いと文丸ごと投稿できず、データも残らず、すなわち“パー\(^o^)/”になりますのでご注意ください

小説に参加してない人もしてる人も感想ください!!感想はこちら!!

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