浸透圧

浸透圧について、次の公式が成り立つ

\Pi V=nRT\iff \Pi=cRT

これより、一定温度に保たれた特定の細胞中で考えると、
細胞の浸透圧と体積について、

\Pi V=k

が成り立つ。
ここで、植物細胞と浸透について、次の関係式が成り立つ。
吸水力をS,細胞の浸透圧をP,膨圧をTとして、

S=P-T

原形質分離 T=0,P=S>0
限界原形質分離 T=0,P=S>0
膨圧を生じる P>T>0,S>0
細胞の体積が最大 P=T,S=0


浸透圧の求め方


まず、質量パーセント濃度からモル質量濃度への返還は、
a[\%]=\frac{ \frac{a}{M} }{ \frac{100-a}{1000} }[mol/kg]

今、純粋溶液と或る物質を溶かした水溶液をU字型水路を用いて薄膜で区別する。
濃い溶液の側が純粋溶液にたいして、質量m分だけ重いとする。

水銀の密度は13.6[g/cm^3]で、一気圧は76cmHgである。
よって、水の密度は1.0[g/cm^3]より、
1\times x =13.6\times 76\iff x=1034[cm]だから、
一気圧は1034cmH_2O

(1)gを用いて求める
mg=\Pi S\Pi = \frac{mg}{S}
m=\rho Shと表される場合には、\Pi = \rho hg

(2)\rho_{Hg},H_{Hg}P_oを用いて求める
P_oS=\rho_{Hg}H_{Hg}g
\frac{mg}{S}=\Pi
よって、
\frac{\Pi}{P_o}=\frac{\frac{mg}{S}}{\rho_{Hg}H_{Hg}g}
\Pi=\frac{\frac{m}{S}}{\rho_{Hg}H_{Hg}}P_o
m=\rho Shと表される場合には、\Pi=\frac{\rho h}{\rho_{Hg}H_{Hg}}P_o

(1)(2)によって求められた浸透圧\Piを用いることにより、
\Pi V=n RT
の式に代入することによって、溶質の物質量が求められる。
ただし、溶質が電離している場合は、電離後の物質量がnに代入されることに注意する。

液面差の測定

水銀の密度を\rho[g/cm^3]、大気圧に相当する高さをh[cmHg]とする。
大気圧はPo[Pa]、液体の密度はc[g/cm^3]、温度T[K]とする。
また、溶けている溶質は電離後の物質量でn[mol]とする。
浸透圧が生じる前の体積をV_o[mL]、断面積S[cm^2]
液面差がx[cm]のとき、
浸透圧は\Pi=\frac{x}{\frac{\rho h}{c}}\times P_o[Pa]
体積はV_o+S\cdot\frac{x}{2}[mL]
以上より、
\Pi V=nRT
\iff \frac{x}{\frac{\rho h}{c}} P_o \times \frac{V_o + S\cdot\frac{x}{2}}{1000}=nRT
\iff Sx^2 + 2V_o x - 2000\frac{nRT\rho h}{cP_o}=0
これを解くと液面さx[cm]が得られる。

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最終更新:2013年03月15日 23:37
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