ヨウ素滴定

(1)酸化剤が多量のとき
酸化剤Cl_2,O_3,H_2O_2を還元剤である多量のKIaqと反応させた場合、
酸化剤と等物質量のI_2が生成し、これは2倍の物質量のNa_2S_2O_3と反応する。

Cl_2:I_2:Na_2S_2O_3=1:1:2
O_3:I_2:Na_2S_2O_3=1:1:2
H_2O_2:I_2:Na_2S_2O_3=1:1:2
K_2Cr_2O_7:I_2:Na_2S_2O_3=1:3:6

また、これらの気体は、KIからI_2を生じさせる特性から、
水にぬらしたヨウ化カリウムデンプン紙が
青紫色になることで検出できる。

<理由>
Cl_2+2e^-\rightarrow 2Cl^-
O_3+2H^++2e^-\rightarrow O_2 + H_2O
H_2O_2 + 2H^+ +2e^-\rightarrow 2I^-
Cr_2O_7^{2-} +14H^+6e^- \rightarrow 2Cr^{3+} + 7H_2O

2I^- \rightarrow I_2 + 2e^-
2S_2O_3^{2-}\rightarrow S_4O_6^{2-}+ 2e^-

(2)還元剤が多量のとき
多量の酸化剤I_2を還元剤SO_2と反応させた場合、
余った酸化剤をさらに、還元剤Na_2S_2O_3で還元させる。
このとき、
I_2=a[mol],SO_2=b[mol],Na_2S_2O_3=c[mol]
として、
2a=2b+cが成立する。

<理由>
I_2 + 2e^- \rightarrow 2I^-
SO_2 + 2H_2O \rightarrow SO_4^{2-} +4H^+ + 2e^-
2S_2O_3^{2-}\rightarrow S_4O_6^{2-}+ 2e^-

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最終更新:2012年06月20日 20:35
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