以下において、滴定に用いるのはすべて塩酸HClaqとする。
第一当量点までの滴定で必要なHClを
![n_1[mol]](http://chart.apis.google.com/chart?cht=tx&chf=bg,s,ffffff00&chco=000000ff&chs=25&chl=n_1%5Bmol%5D)
、第二当量点までを
![n_2[mol]](http://chart.apis.google.com/chart?cht=tx&chf=bg,s,ffffff00&chco=000000ff&chs=25&chl=n_2%5Bmol%5D)
とする。
[1]

と

の混合溶液の滴定
(a)二段滴定をそれぞれ測定できる場合
より
![NaOH=\alpha[mol],Na_2CO_3=\beta[mol]](http://chart.apis.google.com/chart?cht=tx&chf=bg,s,ffffff00&chco=000000ff&chs=25&chl=NaOH%3D%5Calpha%5Bmol%5D%2CNa_2CO_3%3D%5Cbeta%5Bmol%5D)
として、
(b)二段滴定をそれぞれ測定できない場合
初めの状態で、

溶液によって、

を

として
取り除いた場合、溶液を滴定するのに必要なHClを
![n_3[mol]](http://chart.apis.google.com/chart?cht=tx&chf=bg,s,ffffff00&chco=000000ff&chs=25&chl=n_3%5Bmol%5D)
として、
[2]

と

の混合溶液の滴定
(a)二段滴定をそれぞれ測定できる場合
![Na_2CO_3=\alpha[mol],NaHCO_3=\beta[mol]](http://chart.apis.google.com/chart?cht=tx&chf=bg,s,ffffff00&chco=000000ff&chs=25&chl=Na_2CO_3%3D%5Calpha%5Bmol%5D%2CNaHCO_3%3D%5Cbeta%5Bmol%5D)
として、
(b)二段滴定をそれぞれ測定できない場合

のみが

と反応して

となることを利用して、

の滴定量と

の反応量が等しいことから、

がちょうどすべて

に変化するまでの

の滴定量を
![n_3[mol]](http://chart.apis.google.com/chart?cht=tx&chf=bg,s,ffffff00&chco=000000ff&chs=25&chl=n_3%5Bmol%5D)
として、
ただし、実際には終点が求めにくいことから、
いったん過剰に

を加えておき、
その後

により、水中の

イオンを完全に沈殿させたのちに

を加えて
酸と塩基の反応式にして、数値の差から必要な

の量を導き出す。
(3)多量の

を

に混合した溶液の滴定
余った
![NaOH=\alpha[mol],H_2CO_3=\beta[mol]](http://chart.apis.google.com/chart?cht=tx&chf=bg,s,ffffff00&chco=000000ff&chs=25&chl=NaOH%3D%5Calpha%5Bmol%5D%2CH_2CO_3%3D%5Cbeta%5Bmol%5D)
として

と反応するため、
![Na_2CO_3=\beta[mol]](http://chart.apis.google.com/chart?cht=tx&chf=bg,s,ffffff00&chco=000000ff&chs=25&chl=Na_2CO_3%3D%5Cbeta%5Bmol%5D)
である、
よって、
なお、以上のすべての場合において、
最終的に滴定する物質の中に

が含まれている場合、
より、溶液中の

により、溶液は強塩基になれないから、
その指示薬はメチルオレンジのみがふさわしい。
最終更新:2012年06月24日 19:02