気体の溶解

ヘンリーの法則

温度一定として、圧力と、溶解する気体の体積との関係
今、温度T[K]において、1[atm]のとき,水1[L]a_T[mol]溶解する気体を考える。
圧力がp[atm]のとき、水v[L]に溶ける量をn[mol]とすると、

n=a_Tvp

が成り立つ。よって、水に溶ける物質量は、
圧力の大きさに比例することがわかる。

ところで、この気体が水に溶ける前の体積V[L]は、
いま、圧力がp[atm]、物質量をn[mol]なので、

V=n\frac{RT}{p}

を満たしている。これらの式より、
V=a_TVRT
が成り立ち、圧力にかかわりなく、溶ける気体の量は一定である。


ここで、標準状態の時、、
T=T_o=273.15[K]であり、
R=8.20574\times 10^{-2}[L \cdot atm/(K\cdot mol)]であることから、
RT_o=22.4[L/mol]

よって、標準状態(T=0℃)で水V[L]に溶ける気体の量は、
V=a_oV\times 22.4[L]

気泡を生じさせない圧力の範囲

気体の溶解度は一般に温度が上がると小さくなる。
今、T_1[K],T_2[K]のときの気体の溶解度をs_1,s_2(s_1>s_2)とする。
T_2[K]のとき、すべての気体が気体が溶けているためには、
T_1[K]のときの溶解度を超えている必要がある。
従って、液体の体積の変化がないとすると、

s_2\times P\ge s_1\times P_1

\iff P\ge \frac{s_1}{s_2}P_1

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最終更新:2012年10月02日 12:03
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