鉄の製造
(1)鉄鉱石→銑鉄
溶鉱炉に鉄鉱石を石灰石やコークス等と共にいれる。
コークスは加熱されて酸化するが、
より、加熱された溶鉱炉内では平衡は右に偏り、
の反応が起き、一酸化炭素が生じる。
この一酸化炭素によって、鉄鉱石は還元され、
となる。
石灰石は加熱されて
の反応を起こし、

がが生成するが、
これは塩基性酸化物であるため、
鉄鉱石に含まれている不純物

は
それぞれ酸性酸化物、両性酸化物であるため
これらと反応し、不純物はスラグとして取り除かれる。
また、石灰石は鉄の上部を覆い、
鉄の再酸化を防ぐ。
こうして銑鉄が作られる。
しかし、まだ炭素の不純物を3~5%、さらに硫黄、リンなどをも含んでいる。
(2)銑鉄→鋼
転炉において、
製造された銑鉄に高圧の酸素を吹き込むことによって、
炭素などの不純物を2%以下にまで減らす。
こうして鋼が作られる。
最終更新:2012年06月26日 10:28