TRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)とは
TRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)は、コンピュータを利用せず、人間同士の会話によって物語を進めていく非電源ゲームです。
プレイヤーは自身の分身であるプレイヤーキャラクター(PC)になりきって、怪物や邪神、犯罪者の闊歩する世界のなかを冒険します。探索したり、ノンプレイヤーキャラクター(NPC)と交渉したり、時には怪物と戦闘したり、様々な障害がPCの前に立ちはだかります。
TRPGにはPCたちのほかに、ゲームマスター(GM)という役職があります。GMは、ゲームのシナリオを提示したり、NPCを演じることで、PCの冒険を演出する役割です。
PCとGMの協力によって、無限に広がる世界の中で自由な物語を想像していくこと、これがTRPGの最大の魅力と言って良いでしょう。
他の非電源ゲームとの違い
ボードゲームや人狼、マーダーミステリー、リアル脱出ゲームなど、いまやTRPGに隣接する多くの非電源ゲームが存在します。そうしたゲームとTRPGはどこが違うのでしょう。
大きく言うと、目的の違いがあげられます。
ボードゲームやマーダーミステリーは、「ゲームの客観的な勝利条件を満たすこと」を大目標として競い合い、楽しみます。
一方、TRPGは「物語を創り上げること」に主眼が置かれています。どれくらい劇的で、エモーショナルで、スリリングな展開を演出できるか。そこで副次的に言えるのが、キャラクターを演じる楽しさ、選択肢の幅広さとインタラクティブ性です。
一方、TRPGは「物語を創り上げること」に主眼が置かれています。どれくらい劇的で、エモーショナルで、スリリングな展開を演出できるか。そこで副次的に言えるのが、キャラクターを演じる楽しさ、選択肢の幅広さとインタラクティブ性です。
一例を挙げましょう。
あなたの事務所に白髪の依頼人がやってきて、「行方不明の娘を見つけてほしい」と頼むとします。
何をしますか? 地元の酒場で情報を集めますか? 依頼人の素性を調べますか? それとも直接、危険な森へ足を踏み入れますか?
ここにTRPGの真髄が現れます。他のゲームと違い、あなたの選択肢は無限大です。世界はあなたの行動に応じて反応します。
あなたの事務所に白髪の依頼人がやってきて、「行方不明の娘を見つけてほしい」と頼むとします。
何をしますか? 地元の酒場で情報を集めますか? 依頼人の素性を調べますか? それとも直接、危険な森へ足を踏み入れますか?
ここにTRPGの真髄が現れます。他のゲームと違い、あなたの選択肢は無限大です。世界はあなたの行動に応じて反応します。
それはまるで自分の意志で物語を織り成すような感覚です。
遊び方
TRPGを遊ぶためには、ルールブック、シナリオ、筆記用具、乱数(サイコロ)が必要です。
一回の遊びをセッションと呼びます。PC 1〜5名とGM 1名、合わせて2~6名でプレイされることがほとんどです。時間は2時間から12時間まで様々です。
TRPGのプレイは以下の手順で進めていきます。
一回の遊びをセッションと呼びます。PC 1〜5名とGM 1名、合わせて2~6名でプレイされることがほとんどです。時間は2時間から12時間まで様々です。
TRPGのプレイは以下の手順で進めていきます。
ゲームの選択
まずは遊びたいTRPGのゲームを選びます。ファンタジーやサイバーパンク、ホラーなど、さまざまな設定や世界観のゲームがあります。
今回は新クトゥルフ神話TRPG(7版)というゲームを遊びます。
詳しくは: CoC7版ってなに?
今回は新クトゥルフ神話TRPG(7版)というゲームを遊びます。
詳しくは: CoC7版ってなに?
キャラクター作成
セッションの開始
GMが物語の設定を説明します。PCたちの暮らす国や街、PCたちを取り巻く人間関係について。その後、プレイヤーたちはそれぞれのPCがどのように行動するかを決定します。たとえば、「私のキャラクターは森に向かい、不思議な音の源を探します」と言うことができます。
ダイスの使用
TRPGはしばしばダイスを使用します。ダイスの結果はあなたの行動が成功するか、またはどれほどの影響を及ぼすかを決定します。例えば、あなたが敵を攻撃するとき、ダイスを振ってその結果により攻撃の成否が決まります。ゲームシステムによってはダイス以外で乱数を使うこともあります。
物語の進行
プレイヤーの行動とその結果は、物語を進行させます。選択と結果は次々と新たな選択を引き出し、これがTRPGの魅力的な体験を生み出します。
物語の結末
プレイヤーたちの行動が一定の結末に達したと判断した時点で、GMはそのセッションの終了を宣言します。
プレイヤーはとにかく能動的に動くことが求められます。自分たちの選択やアイデアを積極的にGMに提案し、物語を進めていくことが大切です。
また、他のゲームと異なり、プレイヤーもゲーム中に自由に設定を作ることができます。例えば、情報を探すとき、GMに「この街に情報屋はいないか?」と言うだけでなく、「俺が懇意にしている情報屋のロハスのもとに向かう。ロハスならこの件について知っているだろう」と言うことができます。
こうしたプレイヤーの提案は世界を変化させ、設定を一層豊かにします。GMにも歓迎されることでしょう。
また、他のゲームと異なり、プレイヤーもゲーム中に自由に設定を作ることができます。例えば、情報を探すとき、GMに「この街に情報屋はいないか?」と言うだけでなく、「俺が懇意にしている情報屋のロハスのもとに向かう。ロハスならこの件について知っているだろう」と言うことができます。
こうしたプレイヤーの提案は世界を変化させ、設定を一層豊かにします。GMにも歓迎されることでしょう。
シナリオ
TRPGは自由な創作の物語ですが、一方で、プレイヤーは選択肢が多すぎるとかえって行動しづらいし、GMはプレイヤーの行動にすぐに応えられません。
そこで、多くのTRPGでは、事前に用意したシナリオを活用します。シナリオはGMがオーダーメイドで作ることもあれば、事前に別人が執筆したものを使うこともあります。
その中にはキャラクターたちが解決しなければならない問題や課題、出会うであろう人々やモンスター、さらには探索する場所や遭遇するであろうイベントなどが含まれます。
そこで、多くのTRPGでは、事前に用意したシナリオを活用します。シナリオはGMがオーダーメイドで作ることもあれば、事前に別人が執筆したものを使うこともあります。
その中にはキャラクターたちが解決しなければならない問題や課題、出会うであろう人々やモンスター、さらには探索する場所や遭遇するであろうイベントなどが含まれます。
シナリオは基本的に以下の3つの役割を果たします。
物語のフレームワークを提供する
シナリオは物語の基本的な枠組みを提供します。例えば、ある村が襲撃を受け、モンスターが村人を襲っているという設定で始まるかもしれません。プレイヤーたちはその問題を解決するための手がかりや情報を探し、行動を起こします。
ゲームの目的を提示する
シナリオはプレイヤーが達成するべき目標やクエストを提示します。これがプレイヤーの行動を導き、物語を前進させる原動力となります。
ゲームの世界を描く
シナリオはゲームの舞台となる世界を詳細に描写します。それは町や都市の構造から、その地域の文化、地元の人々の日常生活まで、物語の背景を深く理解するための情報を提供します。
今回のゲームでは、このセロスカルメンwikiが世界を詳細に描写する役割を果たします。もちろん、個々のシナリオによって世界はさらにひろがっていきます。
今回のゲームでは、このセロスカルメンwikiが世界を詳細に描写する役割を果たします。もちろん、個々のシナリオによって世界はさらにひろがっていきます。
しかし、重要なのは、シナリオはあくまでガイドラインであり、絶対的なルールではないということです。プレイヤーの自由な行動や選択、そしてそれによって生じる結果は物語を常に新たな方向へと導きます。このダイナミックさと予想外の展開がTRPGの醍醐味となっています。
セロスカルメンWiki
今回の冒険は、中米メキシコ高地の架空都市「セロスカルメン」を舞台にします。複数のGM、複数のシナリオライター、複数のPCが、何度も何度もこの街で冒険することで、架空都市の設定を奥深く、そして細かくして行くことが目的です。
セッション内で新たに増えた設定や、起きた事件は、このwikiに新たに付け足されていきます。それを繰り返すことで、唯一無二の舞台が出来上がるのです。
セッション内で新たに増えた設定や、起きた事件は、このwikiに新たに付け足されていきます。それを繰り返すことで、唯一無二の舞台が出来上がるのです。