鉄砲使いをお持ち帰り

鉄砲使いをお持ち帰り

猿飛佐助
随分と立派な得物だねお譲さん
筧十蔵
私の相棒に興味があるのか……良い目をしている
猿飛佐助
いやね、ちょいとした事情で腕の立つ奴を探してるんだが
猿飛佐助
以前からお譲さんの事は気になってたんだ、そんで、話を持ちかけてみた訳よ
筧十蔵
なるほど……だが、悪いが他を当たってくれ、私は力になれそうも無い
猿飛佐助
鉄砲使いを一人揃える必要があってな、俺の見立てじゃお譲さんが適任でよ
猿飛佐助
どこからどう見ても腕利きじゃねえか、力に慣れない訳がねえって
筧十蔵
違う……お前の命を背負い込む程、私は心に余裕が無いのだ
筧十蔵
どうせ物騒な話なのだろう？お前の言う……協力とやらは
猿飛佐助
まあ、そんな事だろうが俺自身も話の全容が掴めてなくてな
筧十蔵
妙な事を……何かを仕出かすから手が必要なのではないか？
猿飛佐助
まあそれも予定って言うか予言って言うかでよ、色々と複雑なんだわ
猿飛佐助
どちらにせよ協力は協力であって、おんぶに抱っこをよろしく！って話じゃねえな
筧十蔵
では、己の身は己で守ると……私が守ってるやる必要は無い、と言うのか？
猿飛佐助
おう、自分のケツは自分で拭けるような連中しか集めてねえからな
筧十蔵
お前程の名を持つ者がそう言うなら口八丁でも無さそうだ……いいだろう
猿飛佐助
おっ！待ってましたぜその言葉！んじゃ、これからは別命あるまで待機でよろしくな
筧十蔵
分かった、時が来た時は声をかけてくれ
猿飛佐助
怖いぐらいに順調だな、この調子ならマジで全員集まっちまうかもな

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