執事求む

執事求む

ひまり
やはりわしも執事が欲しいぞ！執事仲間とかを紹介してはくれんのか？
執事 カドクラ
申し訳ございませんが、ひまり様のご期待に添える事は難しいと存じます
ひまり
やはりそうか……無いなら作ろうの精神で、誰かを執事として鍛え上げるしか無いのかのう
執事 カドクラ
執事のようなモノは出来たとしても執事を作り出すのは、これもまた難しいと存じます
ひまり
ふむ、どうやら茨の道でありそうじゃのう、執事の道と言うのは
執事 カドクラ
執事を名乗る為には百と二つの条件を満たし、二百と七つの試練を達成する必要があります
執事 カドクラ
堅き信念を持ち、自己啓発と経験の積み重ねこそが、ただの人間を執事とするのです
ひまり
では、おぬしの使う時間を止めたり早くするの技もその条件の一つであるのか？
執事 カドクラ
いえ、そちらに関してましては貴族と共に在る者が持つ、基本技能のようなものです
執事 カドクラ
私ども執事はもちろん、メイドも、そしてそれらの主たる貴族も保有する技能ですね
ひまり
しかし、どうやって時など操っておるのだ？わしには見当もつかんぞ
執事 カドクラ
さて、私の言葉でをそれを伝えるにはまこと難しき事と存じます
執事 カドクラ
故に、失礼を承知で我が主、ルトガー様のお言葉を借りてもよろしいでしょうか？
ひまり
構わんぞ、時間を止めるには一体何をどうすればいいんじゃ？
執事 カドクラ
我が主、ルトガー様が仰るには「恋をすると時が止まる」との事にございます
ひまり
ぐわあああ！しょうもない上にかゆいっ、体がかゆくてたまらんぞ！なんじゃ、そのクサい台詞は！
執事 カドクラ
確かに、使用する時と場所に熟考を要する言葉であるとは否定出来ませんが
執事 カドクラ
私、カドクラはルトガー様の夢見がちなお言葉を好んでいる事もまた、否定できません
ひまり
よく分からんが、主人想いの従者であると言う事にしておこうかの……

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