今日は、一段と輝いた夜だった。
星が星が瞬くこんな夜に、少女フーナは友人の
スカーフィに呼び出されて草原へと向かわされた。
元々暇だったので家で携帯をつつきながらごろごろしていると、彼女が家へやってきたのだ。
何があるのかも言わず、ただ付いてきてと言われた。
スカーフィ「ほら、早く早く~♪」
フーナ「もう、何なのー!?」
スカーフィはフーナの手を引っ張り、草原の夜道を駆けだす。
やがて大きな樹が見えてきた。
スカーフィ「みんな~、連れて来たよぉ~♪」
元気いっぱいの声で手を振る彼女に気付き、大きな樹の下で賑やかに会話していた9、10人のグループが一瞬に静まり返る。
樹は飾りで施されていて、その下にはテーブルクロスの敷かれた横長の木製テーブルがあり、その上には輝いたごちそうがたくさん並んでいる。
フーナ「あれ…みんな何しているの?なんかのパーティ?」
一同『(せーの…)……おめでとうー!!!』
パン、パンパンッ♪
突然の出来事に仰天する
フーナ。クラッカーから飛び出て来た紙テープや紙ふぶきが彼女の頭にひらりと乗っかる。
フーナ「ぁ……みんなぁ…!」
氷冬「お誕生日おめでとう、フーナ♪」
スカーフィ「おめでとうなんだよ♪かうかう~♪」
フーナ「みんな……ぐす、ありがとう…♪」
嬉しくてつい涙が出てしまう。
氷冬「私たちでこっそり用意したんだけど…どうかな?」
フーナ「もう…完全にやられたよ。全く気付かなかったし。」
フーナはほくそ笑み、それにつられてみんなも笑った。
スカーフィ「やったね♪」
デデデ「ドゥハハハ!ワシから特別にプレゼントを用意してやったゾイ♪ほぉれ、受け取れ!ワシ特性のスペシャル目覚まし時計だゾーイ!」
エスカルゴン「うわっ、気色悪ぃデザインでゲスnアゲェーッ!!!」
エスカルゴンはデデデのハンマーによる重い一撃を喰らった。
カービィ「もう~、大王ったら…。」
フーナ「あはは…ありがとう。」
とりあえず苦笑いして受け取る。
氷冬「私からも♪」
スカーフィ「あ、ボクも~♪」
カービィ「僕からも!」
エスカルゴン「私めからもあるでゲスよ。」
伊達正宗「ワシからは眼帯をやろう。 ~(`●∀・)ノ」
伊達正宗「……。(´●ω・`)」
チルノフ「私のもありますぜ☆」
シン「ほらよ、俺からも。」
ロイゼ「大したものじゃねえが…まあ、受け取ってくれや。」
フーナ「ちょ、みんな嬉しいけどそんなに一辺に…きゃー!!」
一斉からプレゼントを受け取ってしまい、プレゼントの山に埋もれてしまう。
フーナ「ぷは… もうー…!」
山から顔だけを出した彼女を見て、周りはまた笑い渦になった。
誕生会のパーティーは夜遅くまで続いた。
まずはじめに自己紹介をして全員が互いの顔を覚えた後、プレゼント披露会に隠し芸大会、カラオケ大会など楽しい事に耽っていた。
デデデ「おーし、もう一曲行くゾーイ!」
エスカルゴン「ぎぇー…もうこれで38回目でゲス。陛下はカラオケを占領し過ぎでゲス…。」
デデデ「♪(*´○`)o¶~~♪ ごなぁ~~~ゆきぃ~~~」
カービィ「わーい、いいよ大王~♪」
チルノフ「眼帯似合ってますか?(*●ω`*)」
伊達正宗「うむ、なかなか似合ってるぞ。カイバーズ・オブ・ブブビリアンに出てきそうだな。」
林檎姫「いや、何処のオマージュですかぁー!?」(大汗)
ロイゼ「ヽ(*゚д゚)ノ カイバー」
シン「ふぅ~、結構食ったな。」
リョウ「シン君、次デザートいかない?」
シン「お、いいな!」
レイナ「よく食べられるはねぇ~。あ、私もデザートにしよ。」
シン「そういやレイナってよく食べるのにどうしてそんなナイスバディなんだ?てめえのお腹は一体どうなっているんだ?」
レイナ「それ聞くの、野暮じゃーない?」
シン「ぅ……。(汗)」
氷冬「でね、それがね~!」
フーナ「うっそ!?いいなぁ~♪」
スカーフィ「氷冬ちゃん羨ましいぃ~。」
誰もが最高の一時を過ごしていた。このままこういう状況が続いてくれたらと、フーナは心の何処かでそう思っていた。
デデデ「ふぅ~、流石にもう疲れたゾイ。」
歌い終わったデデデがテーブルの上の缶ジュースに手を伸ばそうとした時、缶の近くに置かれていた分厚い本に当たる。
デデデ「ん、何ゾイこれは?おい、誰だゾイ?こんな所に本を置きっぱなしにした奴は。エスカルゴン、お前かゾイ?」
エスカルゴン「いえ…私じゃないでゲスよ。」
デデデ「嘘言うなゾイ。いつも城で欠かさず本を持っているくせに!」
エスカルゴン「あれは時々でゲスよー!それに、こんな分厚過ぎる本…私の身体じゃ持ち抱えるのに不便でゲス。」
カービィ「じゃあ誰の何だろう…?」
フーナ「どうしたの…?」
不思議そうに首を傾げたフーナが三人の元へ寄る。
カービィ「あ、これフーナの?」
フーナ「え…ううん、私じゃないよ。ねえみんなー!これ誰のー?」
周りにそう言い聞かすが、誰もが首を振って否定した。
フーナ「変なの…今ここには私たち以外誰もいないはず…。」
林檎姫「表紙になんも書いていない…変なの。」
ロイゼ「中身も真っ白だ…何だこれ?」
みんなはますます謎の本の存在が奇妙に思えてきた。その時、開いていた本が薄らと光り、徐々に輝きが増していく。
一同は唖然とし、その本を凝視していた。光は全員を包み込み、眩い光の世界へ連れ込んだ。
シン「これは…いったい何がどうなって…!?」
カービィ「あわわわ…っ!」
デデデ「うおっ!?何ゾイ、何ゾイ!?」
チルノフ「アーッ!!」
伊達正宗「ぬおっ!!」
僅かに全員の体が浮き始め、ちりじりにそれぞれ別方向へと離されていく。
氷冬「わ…っ!フーナ、スカーフィ!」
スカーフィ「ふええぇ…っ!?」
眩い光は互いの姿を真っ白に染め上げた。
フーナ「そんな……待って、みんな!待ってぇーーー!!」
虚しくもその声は彼女たちには届かず、フーナは方向の分からない真っ白な世界に、ただ手を伸ばしていた…。
一人称:私
惑星神の一人で天空の女神の職を持つ女子高生。
16歳の誕生日を迎え、みんなからドッキリで祝福される。
みんなと幸せな一時を過ごしているはずだったが…。
一人称:私
フーナの友達である剣士。
みんなでフーナ本人には内緒でバースデーパーティーを企画し、彼女を驚かせることに成功する。
一人称:ボク
フーナの友達であるスカーフィ(擬人化)。
一人称:俺
誕生会に招待され、フーナにドッキリを仕掛けた一人。
一人称:ワシ
奥州の戦国武将にして英雄の一人。林檎姫とはめでたく結婚している。
一人称:私
楽しい事が大好きな政宗の妻。
一人称:俺
本名、夜岸心。レイナとはめでたく結婚している。
一人称:私
ナイスバディなシンの妻。
一人称:俺
シンの友人で清らかな心の持ち主。
一人称:私
ポケモンとカルピスと氷が大好きな妖精。
一人称:ワシ
プププランドの大王様。
カラオケ大会を占領していた。
一人称:私(わたくし)
デデデの側近で、パーティーでもデデデに振り回されていた。
一人称:僕
有名な星の戦士。パーティーを満喫していた。
最終更新:2012年03月17日 21:29