― 西国 町外れ ー
ソラ「ザクザク…(トレードマークの紫色のソフト帽に手を添え、アスファルトを踏みにじり周囲の様子を獲物を探す様に確認)林が幾つかあって…家が一個もねぇな…方角的にはあそこ(クリツサ村)から西の方へと流れたな………アオ、あの林の茂みに行ってそいつ(
シルダッタ)起こそう、色々聞きたい事あるしな(腹部の傷の痛みがまだあるのか、右脇腹を庇うように歩き出す) 」
アオ「あ、あぁ……そうだね。少し休憩もしたかったし…丁度いい。(ソラの指示通り、シルダッタを担いだまま茂みへ入り、シルダッタをゆっくりと下ろす)…大丈夫、ソラ? 」
ソラ「あぁ…なんとかな……ゾンビ相手に戦うのは多少なりとも慣れてたんだが…飛んでくる人間には対処しきれやしないって(心配をかけないよう、影のない笑顔で受け答えながら林の中を確認)…テントがある…火の後始末もされてんな、キャンプ場なのか(『レインド達が残したテントと焚き火の痕』を確認後、ドサッと地面に座り込む) 」
アオ「……うん、俺もびっくりした。退けられるなんて奇跡みたいだ(ソラの様子を見て少し安心)…テント、か…珍しいね、こんなところにキャンプ場だなんて(焚き木の痕跡を見て首を傾げ、地面に座る) 」
シルダッタ「ぅ……ぁぁ…(起きる予兆なのか、小さくうめき声をあげながら目を開け、体の痛みを感じて背骨に杭が打ち込まれたように歯を食いしばる)き、君等は… 」
ソラ「気がついたか……随分派手に傷負ったな、よく死なないもんだぜ……(帽子を手に取り、自分の膝元に下ろしてくすんだ茶髪のミディアムヘアを露にする)俺はソラ、んで、こっちがアオだ。アンタは 」
シルダッタ「…(痛みに耐えながらも、上半身を起こし、包帯の巻かれた位置に右手を添える)…シルダッタ… 」
ソラ「よーし、シルダッタ、アンタに聞きたい事があるんだ……政府の裏を掴んだとかいってたな…大総統の野郎が言ってたRーウイルスって奴か、その出所とかは知ってるか? 」
アオ「あぁ、気がついて良かった…シルダッタ……(意味なく名前を口に出し、二人の会話に耳を澄ます) 」
シルダッタ「重症人に容赦なくとんでもない事を聞いてくれるよね…君…(心底辛そうな表情をして、徐にアオの左肩に右手を置く)ちょっと借りるよ…。そのウイルスの出所はまさしく君等の慕う大総統からだ……研究とかも政府の…権力によって進めた物だろうね……君等は政府の人間じゃないのかい?(アオとソラを交互に見て怪訝そうな表情で) 」
ソラ「生憎、今は反政府軍…まぁそれでもエージェントだな……しかしそうか…今までの俺の戦績も全てその計画に加担してるのか…(クッと自分を責める様に歯を食いしばり、視線を落とす)…アオ、そういやお前、レスターとかいう名前聞いた時、やけに怒り狂ってたが…ありゃなんだ、知り合いなのか… 」
アオ「うっ、うん。大丈夫だよ(シルダッタに肩を貸す)…俺は特別に雇われたエージェントなんだけど、見事に使い捨てにされちゃったみたい…(シルダッタに応え、ソラの言葉を聞く)…大事な、大事な親友(
レインド(アオはレインドが生き延びている事を知らずに居る))の命を奪ったクソテロリストだよ…確かに倒したのに、死して尚俺たちを苦しめるのか…(苦虫を噛み潰したような表情) 」
シルダッタ「大事な親友を奪われた……君も…俺と同じ境遇の人間なんだね……しかも、そのテロリストと大総統は繋がってたとなると、ますます俺と同じだ… 」
ソラ「……(二人の”親友を奪われた”過程を耳にして、何処か居心地が悪いのか、苦い表情で目を揺らす)
灰色の戦士、だったな…政府に潰される程の理由がある組織だったのかは分からないが…気の毒だったな…ともかく、大総統の情報を――(ぷつんと会話が途切れ、怪訝そうな表情で周りの茂みに視線を動かす) 」
アオ「シルダッタさんも………(その先を言わず、目を細める) ……ソラ?(ソラの表情の変化に気が付く) 」
ソラ「(戦士そのものの瞳となり、腰に差していたガンソードに手を添え、中腰になる)…アオ、備えろ…何かくるぞ… 」
アオ「あぁクソ……(音を出さず、ゆっくりとナイフを鞘から抜き出す) 」
太った男「ガサガサ…(茂みの影から、全身を覆う赤いコートを来た男がゆらゆらと左右に揺れながら三人の元へと姿を現す) 」
ソラ「止まれェ!大総統の刺客かテメェーーッ!(ガンソードを抜き取り、いつでもドライブを発生させる心の準備を整える)アオ、不審な動き見せたら迷う事なく行くぞ… 」
アオ「わかった…任せてくれ(先程までとは雰囲気も一変し、太った男達から片時も目を離さない) 」
太った男「…(ソラの声に反応を見せるが、歩みを留める事なく、ただ左右に揺られながらその距離を詰めて行く)ザッ(地面を引きずり続け、右手にもった半月を描く様なハンマーを軽々と持ち上げる) 」
ソラ「――(武器を持ったその直後、太った男目がけ弾丸を腹部へと発射し、その弾を追いかけ飛び上がり男の真後ろに着地)取った!爆裂――(ドライブの名を叫びながら男の後ろからソードを振り下ろすが) 」
太った男「ドスッ(弾丸は腹部へと直撃するが、それを吸収する様に弾丸は体の中に留まり、破れたコートから人間の血とは言えない黒い液体が流れる)ドンッ!(真後ろに後ろにたったソラをそのハンマーでゴルフボールをかっ飛ばすように、彼を宙へ浮かせる) 」
ソラ「――ッ!!??(確かに弾丸は奴に当たったはず…なんで怯まね――)(半月ハンマーが腹部へと攻撃を重ね、林の外へと身が放りだされる) 」
アオ「―――――。(刹那、その一瞬でソラが打ち飛ばされる様子を見て瞳が徐々に縮小していく) ソラァアアアッ!!(ドライブを発動させ、ナイフはたちまち一振りの剣へと変貌し太った男と距離を詰める。剣の有効範囲に入ると袈裟斬りを繰り出す) 」
太った男「ズシャズシャシャ!(アオの袈裟斬りは身を裂き、自然とフードが破れ出し、素顔を現す)……アァアァ…(目は赤く、牙も立派に栄えた
スマイルウィークの”
マンデー”の姿が現れ、アオの切り裂きにお返しと言わんばかりにハンマーを割り込む様に横から振り抜ける) 」
アオ「アンタっ―――(
サンデーとの戦いで…!)(マンデーの顔を見てハッとし、一瞬の隙が生まれる) ごぶっ――――(半月ハンマーは横腹を打ち、ミシリと体が軋む。衝撃は体中へ響き渡って口の端から血液が垂れるが、両足で踏ん張り、足との摩擦で地面がえぐれる) 」
マンデー「……(能力を使おうともせず、ただ摺り足でアオへとジリジリと距離を縮めて行く)アァァァア…… 」
爆裂水晶!!(林の茂みから怒号に近い叫び声と共に、マンデーの半月ハンマーの柄に弾丸がぶち辺り、凄まじい爆発を起こす)
マンデー「アァッ!?(半月ハンマーは爆発により、見事に粉砕し、武器の手だてが消える) 」
ソラ「テメーばっかしにいい恰好はさせねーぞアオ…ッ!(口から戦士の証となる紅い液を垂らしながらも、茂みから飛び出し、マンデーのその巨体に飛びかかる)喉元だッ!やれェェェェーーー!!! 」
マンデー「……ッ!(体格差はあるものの、ゾンビ故の鈍さで、ソラの拘束により喉元に隙が出来る) 」
アオ「く…ふっ……ッ!(信じられないほどの衝撃に、意識を繋ぎ留めておくので必死。そして怒号が耳に入る)ソラ!! ありがとうッ、これで――――!!(爆発へと向かって行き、熱風に身を掠めながらマンデーの喉を一閃) 」
マンデー「グチャッ(断末魔をあげる事もなく、その身体から力は抜け崩れ落ちる) 」
ソラ「……やっぱりゾンビか…(苦い表情で崩れ落ちたマンデーから離れ、その死体となった死体に一発蹴りを咬ます)
リチャードの野郎、もう見境無しにRウイルスを投与してんのか……それより、アオ、無事か? 」
アオ「うん…さすがに効いたけど、この程度なら平気。慣れっこだよ…(口の中に広がっている血を吐き捨て、マンデーの死体へ視線を落とす)…見境なし、ね…クソ… 」
ソラ「…(アオのその意味深な罵声に、真剣な表情で疑問を抱きながらも、マンデーへと視線を落とす) 」
To be continued...
最終更新:2014年08月27日 21:30