ー クリツサ村 ー
レインド「(村へと足を踏み入れ、廃れたその村の景色を目線だけで確認していく)……
ルーベンス、離れるなよ(村の雰囲気に警戒しながら、ルーベンスには視線を向けず、前へと足を動かす) 」
ルーベンス「(息を飲みながら唾を飲み込みレインドの視線が向いていない方向に注意を払いながら足を踏み入れる)……村、だよね、ここ…… 」
レインド「
シルダッタの故郷だ…復興したって聞いたが、どうやら既に
リチャードの手が回っていたようだな……(淡々とした口調で村の小屋の爆破痕に視線を向け、重い足取りで小屋だった物の前まで寄る)爆発の痕がある、ダイナマイトでも使ったのか…?(ソラの爆裂水晶により破壊された小屋の破片を持ち、眉間に皺を寄せる) 」
ルーベンス「(シルダッタの名前を聞き目を伏せる)……今のところは近くに殺気はない…引き上げたのかな 」
レインド「……おい、ルーベンス…(焼死体の手首を掴み、引っ張り上げる)………Rウイルスの影響だ。皮膚からしてゾンビだぜコイツら…(ゾンビの手を突き放し、更に周囲に視線を向ける) 」
ルーベンス「(無言で腐敗した皮膚から目を反らす)……酷い 」
レインド「リチャードの狙いがわからないが、こうなっている以上止めないとな――ッ!!(腹部を抑え、片膝を付いて前のめりに倒れこむ)……やべぇな…今頃になって傷が疼き出した……(片目を閉じ、痛みに耐えているのが良く分かる顔つき) 」
ルーベンス「レインド……?(数歩離れたところで異変に気付きレインドに駆け寄り屈んで同じ視線になる)やっぱりまだ傷が……どこかで休んだほうがいい…! 」
レインド「……(ドンヨリした萎えた両目で、体を沈めるように座りこみ、ルーベンスを見上げる)すまない…そこの柱に寄りかからせてくれ… 」
ルーベンス「(中腰になってレインドの背を擦りながら視線を落とす)…レインド、僕村の様子見てくるから休んでて」
レインド「気をつけろ、ウイルスの感染者がまだ居るかもしれない……(ミスリルソードを納めた鞘を身体の右に起き、ルーベンスを見上げる)…頼んだぞ」
ルーベンス「(暫くレインドを見つめ首を縦に降ってから小太刀を逆手で握り息を殺してその場から放れる)………感染者か…一応、人…に含まれるのかな 」
『生存者がいるのかね、奇妙な話だ』
ルーベンス「キンッ{小太刀を鍔鳴りさ振り抜きながら後方へ向きを変えバックステップを踏んで声の主と距離を取る)……誰 」
ラヴロフ「『アベルツェフ・ラヴロフ』…バタフライ社の構成員です(立派でおしゃれに刈り込んだ口ひげを人差し指と親指で遊びながら、木の影から姿を現す)君は村の者ではないね、質問、よろしいでしょうか(ダーツのような鋭い眼光で遠くからルーベンスに視線を合わせる) 」
ルーベンス「(バタフライの……構成員…?)質問で返すようで悪い、けど…『大統領』との関係は 」
ラヴロフ「……(髭を弄くるのをやめ、手を後ろに組む)さぁ…ただ、私は対象人物、
灰色の戦士の生き残りを殺せと命ぜられているだけなので(組んでいた両手を前に出すと、青いグローブをはめた豪腕が突き出る) 」
ルーベンス「…………理解した(灰色の戦士という 単語を認識した瞬間、銀色のオッドアイが深紅に染まり地を蹴って一気にラヴロフとの距離を積め舞う土煙ごと切り裂きながら首筋目掛け小太刀を振るう)お 前 を 殺 す 」
ラヴロフ「ボギャンッ!!(ルーベンスの小太刀が首筋手前まで来た瞬間、勢いを付けて距離を縮めたルーベンスの加速の力を利用し、騒がしい音を立てながらルーベンスの顔面にカウンターパンチを繰り出し、殴りぬける)そのセリフは二流、いや、三流のセリフだよ、ボーヤ 」
ルーベンス「……ッ!(綺麗に殴り抜けられ木の葉のように回転しながら吹っ飛ぶ)……うるさい、少し黙れ(空中でそこにガラス板があるかのように何もない空間に足を付け体勢おを建て直し、小太刀と対なる刀を抜刀しながら回転しラヴロフへ急降下) 」
ラヴロフ「――(ルーベンスの急降下のタイミングに合わせ、拳を作って追撃の構え)行きます(その太刀が届かない範囲でありながら、自身のアッパーが届くという確信を得た距離で、足のバネを利用し、ルーベンスの重力加速と組み合わせて彼女の顎目がけガゼルパンチを咬ます) 」
ルーベンス「ツァ…!(刀は降るわず、身体を捻り回避しながら投げ付け拳が頬を掠めつつもラヴロフの眼前に着地し、殺気を顎へ突き付けながら小太刀を握り占める)(根首を切り捌いてやる…!) 」
ラヴロフ「ブォン!(目の前に着地したルーベンスが顎へと攻撃してくる事を予測したのか、右足で地面を抉り取るように蹴り、一気にルーベンスの腹部目がけ蹴り上げるように足をあげる)ボクサーが蹴りを付けないなどとお思いですかな? 」
ルーベンス「!!(咄嗟に小太刀を腹部に当てがうが刃を砕かれ蹴りが直撃し水平に吹っ飛ばされ転がり民家の壁に叩き付けられる)っかは…ッ 」
ラヴロフ「ん~、貴方の制服、やはり灰色の戦士の物ですか……(ゆっくりと近づきながらも、警戒心は研ぎしたまま)ということは、もう一人がここに居ると踏んでもよいですね…貴方を殺してからもう一人の方も嬲り殺しましょう… 」
ルーベンス「っ…!…!(焼けつくような居た身を噛み締めふらつきながら立ち上がりラヴロフを睨み付ける)ねぇ、殺すって…それ『三流の台詞』じゃなかったの 」
ラヴロフ「……挑発を挑発で返しますか……(先ほどまでの冷たい視線は、氷を更に凍らせるような冷々とした視線になる)――ッ!(ルーベンス目がけ、叩き付けるようなダウンパンチを繰り出す) 」
ルーベンス「ーーー!(素性で腕を交差しながら伏せ、交差した手の甲でラヴロフの腕を白刃取りのように受け止る)挑発卯じゃない…お前の言うように僕は未熟、けど(その後間髪入れず腕を挟んだまま手の甲を滑らせて駆け出し鳩尾目掛けて量肘を突き出す)お前も僕の知る『一流(レインド)』には遠く及ばない!これは事実! 」
ラヴロフ「ブフォ!(鳩尾を打たれ、唾を吐きながら後ろに後退し、胸を抑える)……むぅ……(呼吸を整え、再びルーベンスと対峙しながらファイティングポーズをとる)行きます(足は一切動かさず、地面を滑走していきルーベンスの後ろに回り込み、大振りながらも、素早いフックを繰り出す) 」
ルーベンス「パァン…ッ!!(直ぐ様左足を広報に滑らせラヴロフの足に引っ掻け足払いを複合させた回転蹴りを繰り出し足を浮かせ、肘を曲げて間接を首に引っかけにかかる) 」
ラヴロフ「ッ!!???(足が浮き、自分自身に重力が掛かった事を感じ、危険を察知)――ッ!!(ルーベンスの肘は首元に見事に引っかかり、抵抗しようとした右手が留まる) 」
ルーベンス「ァァァァァァアアアアアアッ!!(そのまま引っ掻けた腕の拳をもう片方の手で掴み首を閉め、ラヴロフを背負い地を蹴って僅かに飛び、地面に叩きつけるような寝技に入る) 」
ラヴロフ「ボハァッ!(叩き付けられた為に、稲妻が走ったような痛みが、全身を駆け抜け、勢い良く吐血し、意識はあるが動けなくなる) 」
ルーベンス「うぁ…!(着地まではかんがえてなかったらしく自信も地面に叩き付けられ仰向けになる)…いっつ…!……ッはァ… …(仕留め…た…?) 」
ラヴロフ「――(身体は小さく波打つ痙攣後、意識がなくなり動かなく成る) 」
パチパチパチパチ…(ラヴロフの意識が落ち数秒卯、間を置いて乾いた手拍子が響く)「…おいおいラヴロフのおっさん、お嬢ちゃんに手ェ上げるなんて真似しといてのされちまうのかよォ……んまーこれはこれで面白いっちゃ面白いんだけどさ 」
ルーベンス「……!(声に釣られ目を見開き無理矢理状態を起こして刀を拾い上げて杖のようにし声の主の方を見る)(新手…!この。状況で…ッ!?) 」
セルゲイ「(鞘に納めた刀を肩に引っ掻け、後ろに結んだ黒髪を靡かせながら無精髭を弄り一歩前へ出る)…そう睨むんじゃねェよォ、女の一番お化粧は笑顔なんだぜ?記憶しとけよ? 」
ルーベンス「……的に見せてやる化粧はない(呼吸を整え直し口を腕で脱ぐって切っ先を向ける)消えて、今すぐ、でないと殺す 」
セルゲイ「……はァ、可愛いげねーの、こういう女もまァ悪くねーけどさ…(一歩踏み出すと同時に唾鳴りのおとが周囲に響き渡り、さもそこにたかのようにルーベンスの背後に佇んで刀を鞘に納め直す」こういう『花』はな、摘み取って切り花にした方が様になるんだぜ 」
ルーベンス「な…!?(いつの間に)…… 」
サ ゙ ン ッ (セルゲイが再び刀を納めると同時にルーベンスの視界が閃光で白く染まり意識が『斬られる』)
セルゲイ「切 り 捨 て 御 免 (鞘に納めた刀をくるくる弄びながら 降り向きニッっと微笑む)やー相変わらず綺麗に花を飾って見せるねー俺ちゃん、こんな渋い男見かけたら無視できねーよな?なあ?って、ああ…もうおねんねしてるのか 」
to be continued…
最終更新:2014年08月27日 22:04