カンプ「新任プロデューサーのカンプです



―長月プロダクション―


難波「なんかうちに新しいプロデューサー来るらしいで」

柴原「えっ、マジですか?えーどんな人だろ、男の人かな」

霧島「私も聞いたぞ、確か男だった気がする」

洞川「イケメンやったらいいなー、どうだろうなー」

駒形「シナノさんとムラクモさん、あと森ノ宮さんの三人でゆるくなかったから嬉しいだろうなぁ」

『失礼します』

ガラッ

難波「えっ」

駒形「ひっ」

霧島「デカっ」

ムラクモ「時間ぴったりだな、良い事だ。とりあえず自己紹介を」

カンプ「長月プロダクションの新任プロデューサーとなります、カンプです」

カンプ「宜しくお願いします」





シナノ「デカ過ぎるから困るだろうがとりあえずその辺座る場所を確保してくれ」

カンプ「向こうの台を使わせて貰って構いませんか」

シナノ「まあいいんじゃないか、知らん」

ムラクモ「とりあえず、全員自己紹介から始めようか……カンプくん、そこに履歴書があるから座って。まずは難波くんから全員軽く自己紹介を」

難波「最初は私やと思ったわ……えーと、難波佑子、19歳。大阪から来ました!」

難波「最近は……魔法少女として企画を頂いてます…一応リーダーになるんかな……この近くの大学に通いながらアイドル活動を続けてます!」

柴原「柴原青葉、16歳です!家は近所です!」

柴原「写真が好きで、だいぶ前になりますがカメラの雑誌で取り上げて貰いました!」

霧島「霧島枝利、17歳です、柴原とは付き合いが長いです」

霧島「柔道初段です、えーと……身長が高いので、モデルの仕事をもらった事があります」

駒形「……え、えっと、駒形笠置、15歳です」

駒形「あの、私生まれも育ちも田舎で……あ、でも、頑張ります……」ビクビク

洞川「洞川古斑、16歳です!家は電車で」

カンプ「あれ……履歴書には28歳と」

洞川「」





カンプ「……思ったより、全員場慣れしているんですね」

ムラクモ「そこは最初に慣れさせたからな、だが駒形くんはやはり君が怖い様だ」

カンプ「良く言われます、このガタイなので……」

シナノ「その内慣れるだろ。他のアイドルの軽い紹介も此処で済ませておいた方が良いかもな、所謂ライバルだ」

ムラクモ「そうだな、皆説明を」

難波「えーと、そうやなあ……じゃあまずはこの前当たったこのグループから…」





――エスプロダクョン、リリウムガールズ
笠間胡桃、地野千歳、津守淀、W.Fシュトゥーカ……この五人に加え、最近P.Pちゃんというロリ枠が入った五人組のグループです

かなりの万能正統派で、全員見た目良し踊って良し歌って良し……P.Pちゃんは日が浅いためちょっと見劣りしてますけど、それでもエキセントリックな人気持ってます

プロデューサーの氷川さんもすごい実力派で、多分メジャーで活躍する日もそう遠くないと思います

で、噂……というより殆ど確定してるみたいなんですけど、このグループその、こう、全員その……


氷川「あのね千歳ちゃん、確かに女性ファンが増えるのは喜ばしい事だけど……」

氷川「手を出すにしてもちゃんとバレ無いようにしてくれないと困るのよ、何人目よこれ」

地野「私知ってるんですよぉ?氷川さん……また小学生に手出したって」

氷川「私は情報漏らして無いし裏方だからな」

W.F「しつこいようですけどP.Pちゃんに手出したらぶち殺しますよ」

氷川「わかってるわかってる」

津守「少し人数と回数を減らしたほうが良いんじゃないか、流石にちょっと不味い」

津守「私も最近は中々ホモ本を集め辛くてな……女の子に人気があるのは嬉しいんだが」

笠間「淀っちちょっとヅカっぽくかっこいい感じにしたら一気に女の子に人気出ましたもんね…」

シュトゥーカ「私たちはほら元々耳としっぽがあるから固定客は多いんですけど、ぐっと増えたりは厳しいですねぇ」

笠間「もふもふとかね、gffあっ鼻血が」

P.P「私そんなん無いんですけおおおおおおおおおおおお!!!!!」

W.F「P.Pちゃんは小さくてかわいいからいいのよ、うふふ」


……女性同士でラブホテルに行ったとかがたまに取り沙汰されとるんですけど、握り潰されてるみたいです





青葉ちゃん、こっちの説明お願い

りょーかいです、で、こっちが…

――ゲパードプロダクション、ウォースパイト、ブレイジングエンジェル。
男性グループと女性グループの二つがあって、両方ともかなり身体を張った仕事をバリバリやります

男性グループのウォースパイトの方は軍人みたいにがっつり筋肉推しでおっさんも入ってて男臭い感じで、女性グループもそこまでではないですけどやっぱり動きのキレが全然違いますね

グリーシー「昨日のライブは大成功だったな、いやぁ上手くいって良かったよ」

レナート「脱げって言われた時はオイオイ大丈夫かってなったけどな……」

クラウス「若いってのは良いなぁ、俺はもう動くので精いっぱいだよ、まだ疲れが抜けん」

クライブ「まあ、折角休みを貰えたんだから楽しもうぜ?だろ?ウォンさんトニーさんよ」

ウォン「もう少し動きは修正出来たがな、まあ及第点だろう」

トニー「……クラウスとクライブは暫く休みだ、その間に疲れを取っておけ」

トニー「ブレイジングエンジェルの方は?」

セコンダ「いい感じだったぞ、全員報告を」

レーベル「一応予定通りには動けた筈だ、とりあえず全員な」

バレル「客の評判も良かったし、あの路線でもう一回やってもいいかも知れないな」

アーニャ「ですが修正点も見えてきました、後で纏めた方が良いでしょう」

コルセア「警備とギミックはもう少し改善出来る筈だ、急ぐべきはこっちだろう」

セコンダ「四人とも、後で移動に入るぞ、話し合いはとりあえず車の中で行おう」





あー…次ここか……枝利ちゃんお願いしていい?
まあ、やるよ、うん

――リストプロダクション、トランキライザー
二人組アイドルコンビだが……多分こいつらある意味アイドル界で一番ヤバいかも

アレサヴェーリ……この二人姉妹で、仲が良いしやっぱり似てる、まあそこは問題ないんだが
見た目は完璧だし、歌も上手い、動けない事も無いしな
あと、その、こう……病んでる。でこれがマニアックな人気を持ってて……底無し沼とか揶揄されてるな、一回ハマったらもう戻れない、コアな魅力がある

ピース・メーカー「二人ともお疲れ様、じゃあ手首と床拭いてね」

ヴェーリ「ごめんなさい、ほら姉さん、一緒に片づけましょう」

アレサ「そうね、うふふ……今回はうまくいったかしら…」

ピース・メーカー「うまくいったわよぉ、相変わらず天然の目のクマが大評判」

ピース・メーカー「二人とも血の掃除終わったら歌のレッスンして、あとは自由でいいわよ」

ヴェーリ「笑う練習をしないといけませんね、また二人でしましょう」

アレサ「そうね、二人ならやっていけるわよね…」

ヴェーリ「うふふ」

アレサ「うふふ」

ピース・メーカー「じゃあ私はお茶飲んで来ますから」

ヴェーリ「がんばりましょうね、姉さん」

アレサ「ええ、頑張りましょう、うふふ」





じゃあ、つ、次は私がやりますね
あと目立つのは……あ、此処ですね

――ロイヤルヴェールプロダクション、ノーブルプリンセス
イザベラさん、ジャクリーヌ尾崎さん、ここも二人組のコンビで、多分一番お姫様してる所です
気品があって、二人とも歌も踊りも上手で……なんだか本当にお姫様みたいです

ただ、バックのプロダクションが黒いらしい所で…
ノーブルプリンセスの二人は凄く大事にされてるみたいなんですけど、怖い噂を良く聞きます

ジャクリーヌ尾崎「どうでしたか!!私の完璧なパフォーマンス!!」

ジャクリーヌ尾崎「見る者全てを魅了するくらいでしょう!私ならこれくらい朝飯前ですわ!!」

イザベラ「さんざん二人で練習したから当然よ!で!?評判は!?」

ヴァリーレ「文字通り完璧、と言いたい所だけど……二人してちょっと前に出過ぎよ、アドリブも大事とはいえ」

ヴァリーレ「性格から来てるのはわかってるから、もうちょっとそこなんとかしなさい」

イザベラ「分かったわ、ほら!終わった後も練習よ!あんたのフォローだってしなきゃいけないのに!」

ジャクリーヌ尾崎「私が完璧すぎてプレッシャーを感じてしまっているのですね!大丈夫です私がフォローを」

イザベラ「私の方が上なんだから私がフォローしなくてどうすんのよ!!わかる!?完璧っていうのは」

ヴァリーレ「聞いちゃ居ないわね!そういう所に文句付けてんのよガキ共!」

ジャクリーヌ尾崎「はひぃごめんなさい」

ヴァリーレ「あっ、そうだ、ブルーノ!!!」

ブルーノ「はい、大丈夫です例の不逞の輩は……」

ヴァリーレ「捕まえたのよね」

ブルーノ「一通り聞く事済んだんで今は魚の餌になっい゛いっ!?」

ヴァリーレ「今二人の前でそこまで説明しないでいいっつってんのよバカ!はい車の準備しなさい!」

ブルーノ「大丈夫ですもう出来てます…」





シナノ「まあ、今の所私たちのライバルと成り得るのはこの辺だな」

難波「はい、とりあえず今紹介するのはこの辺で大丈夫やと思います」

駒形「他にもあるんですけど、勢いに乗ってるのはこれくらいです」

ムラクモ「……っと、そろそろいい時間だな」

ムラクモ「難波くんが魔法少女の収録のために移動だから、折角だしカンプくんも見に行くといい」

森ノ宮「あんた運転出来るか?」

カンプ「一応運転は出来るのですが、何分身体が…」

洞川「うちのハイエースじゃまともに運転できなそうよね」

霧島「うーん、まぁ……」

森ノ宮「……俺が運転、難波が助手席で、悪いけど後部座席倒して乗ってくれるか」

カンプ「わかった」

柴原「ちょっと写真撮ろうかな…こんなん荷台に…」





森ノ宮「すげぇ」

難波「ほんまにすげぇ」

柴原「人ひとりで車体がちょっと傾いてる……」

森ノ宮「まあ積載重量の範囲内だし多分大丈夫だろ、難波、乗れ」

難波「はい」



柴原「着地点が見えないので終わりっす」

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最終更新:2015年01月13日 22:22