クロス×オーバー編 第一話 過去 過去ログ

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Zの称号を持つ男→ザキラ「…(遥か昔に起きた『とある出来事』により、本来の力を失っていた彼がついに真の力を取り戻し、トゥーンと対面する。――――――これは何を意味するのか。答えはたった一つである…。)さて…。…久々に真の力が戻ったところだ…。――――――貴様で試させて貰うとしようか…。(残酷な『死刑宣告』の言葉がトゥーンに放たれる。――――――そう。真の力を取り戻した彼と戦う者は、誰であろうとその先に『死が待っている』と言っても過言では無い。それ程の実力を、彼は持っているのだ…。) 」

DMトゥーン(シューティング・スター)「……『ザキラ』!?(その名を聞き、Zの称号を持つ男を見据える…)(――――――…『ザキラ』…。…コイツが、四皇帝の『Z』の称号を持つ男…!!)(その圧倒的なプレッシャーに何とか抗い、ザキラを見据える) 」

ユーク「……やはり見ていたか…。――――――ようやく力を取り戻したようだな…。『ザキラ』よ……。(――――――『Z』の称号を持ち、四皇帝の頂点に君臨する男の名を口にしたのであった…。) 」

Zの称号を持つ男「……。(――――――そこには、四皇帝最強の座に君臨するその姿があった…。黒いマントに身を包んだ銀の長髪の男が、今まで見せなかったその姿を圧倒的な存在感と共についに現したのだ…。) 」

DMトゥーン(シューティング・スター)「…!!…お、お前は…――――――(その声を聞くと共に、声のした方から尋常では無い威圧感を感じ、声の聞こえた方を振り向くと…) 」


――――――見せて貰ったぞ…。…先程の戦い…。(突如謎の声がトゥーン達に響いた…。)


ユーク「……次に貴様と戦う時、その剣を解放する事にしよう…。――――――その時が本当の勝負だ。名も無き勇者よ…。(トゥーンにそう告げた時である…) 」

DMトゥーン(シューティング・スター)「……『封印し続けて来た剣』…?(それを聞いて) 」

ユーク「……まさか、あの時からここまでの力を身に付けるとはな…。――――――今回は、負けを認めるとしよう…。……だが、一つだけ言っておくとしよう。…私にはまだ、『あまりの恐ろしさ故に封印し続けて来た剣』があると言う事を……(トゥーンに) 」

DMトゥーン(シューティング・スター)「……どうやら、既に勝負はついたようだな……。――――――お前にもう余力は無いはずだ……。(ユークに) 」

ユーク「…っ…くぅっ……!(満身創痍な体で何とか立ち上がりつつも)……(――――――まさか、ザキラ以外に『あの剣』を私に抜かせよう者が……2人も現れようとは…… ――――――フッ…。どうやら、中々面白い世界に来たようだな……。) 」

DMトゥーン(シューティング・スター)「――――――ザザァァァッ!!!(地面に着地し、吹き飛ばしたユークを静かに見据えて) 」

ユーク「…!!な――――――!?…ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!(トゥーンの一撃は彼の必殺の暗黒剣技を超越しており、剣ごと彼を吹き飛ばした……。) 」

DMトゥーン(シューティング・スター)「…僕達の絆は、誰にも負けはしない…!!――――――はあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!(ユークの一撃も物とせず、輝く流星の如く一撃が闇を払い、そのままユークに直撃する) 」

ユーク「――――――ッ!!――――――煉獄魔斬!!(剣に闇を纏わせ、向かって来るトゥーンに対抗していく) 」

DMトゥーン(シューティング・スター)「――――――でやああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!(最後に彼本人が途轍もない光を纏い、まるで流星を思わせる様な姿となってユークに突撃する) 」

ユーク「――――――!!ぐおおおおおおおおおおおぉぉぉっ!!!(特攻と共に分身が大爆発を起こし、自らを覆う闇を爆風によって吹き飛ばされ、自らも後ろに下がって) 」


――――――ギュオオオオオォォォォォーッ!!!(ユークの死角に入っていた残る2体のトゥーンの分身2体がユークを挟み撃ちにし、特攻していく)


ユーク「…っ!!(まず1体目の分身を遠距離からの闇の衝撃波で爆発させる)…ぬぅ…っ!!(次に背後に回っていた2体目の分身を振り向き様に斬り刻み、その爆発を自身の周囲に闇を纏わせてダメージを軽減する)…っ!?(だが、3体目と4体目の分身、そしてトゥーン本体が見当たらない事に気づいて) 」

DMトゥーン(シューティング・スター)「……!!(闇の刃に当たった分身の1体が消滅し、残る4体の分身達が一斉にユークに向かっていく) 」

ユーク「……(自分に向かって来る分身達を見据え…)いいだろう、まとめて掛かってくるがいい!!――――――全て蹴散らしてくれる…!!(剣に見る者を絶望させる程の凄まじい闇を宿していき…)――――――乱刃・絶対絶命!!!(乱れ星の要領で乱撃を繰り出していき、全てを斬り刻む無数の漆黒の刃が一斉にトゥーンに襲い掛かる…) 」

DMトゥーン(シューティング・スター)「…皆…!僕に力を貸してくれ……!――――――スターダスト・ミラージュ!!!(彼の脳裏に彼の大切な存在、彼と共に戦って来た戦友達の姿が浮かびあがり、それと共に5体の光の分身を作り出し、分身達と共にユークに向かっていく) 」


ユークはその力に驚かされながらも心の何処かで『楽しんでいた』。――――――『自分の一度倒した相手が更なる力を経て自分をも驚かせる存在となる』…こういった事は彼にとってこれで2度目である。だが、彼は何よりも強者との戦いを望む。自分以上の強者と戦う事、そしてそれを乗り越える事は彼にとっての何よりもの喜びでもあるのだ…。


ユーク「っ…!!く…!!おおぉっ…!!!(こちらも素早い剣捌きで対応していくが、その全てを捌き切る事は出来ず、喰らっていく)(――――――これが、今の名も無き勇者の力…!!…力も速さも、全ての面において既にこの私を超えていると言うのか…!!――――――フッ…。いいだろう。…自分以上の強者と対面してこそ、この私の闘志も更に昂る…!!) 」

DMトゥーン(シューティング・スター)「……!!(だが、『明鏡止水』の極、クリアマインドの境地に入った彼はその攻撃すらもしっかりと見切り、その刃を掴んで止めたのだ…。以前までのまだ不完全な明鏡止水の心では避けきれなかった一撃であった…。―――――そして――――――)…はああああああぁぁぁぁぁぁっ!!!(光をも凌駕するその速度は4年前のものを更に超えており、1秒の間に何千発ものパンチをユークに繰り出していく) 」

ユーク「――――――瞬剣・疾風迅雷!!!(トゥーンが現れると同時に嵐の如く勢いで知覚出来ない程の速度で突きを繰り出して) 」

DMトゥーン(シューティング・スター)「――――――『シューティング・スターフォーム』!!!(揺るぎなき境地、クリアマインドに到達した彼は、光り輝く白銀の鎧を纏いて、光よりも速くその場に生来する。これぞ、『シューティング・スターフォーム』。) 」


…シュッ――――――(叫びと共に激しい光に包まれたトゥーンの姿も一瞬にして消え去る。『光』さえも超越する程に…


DMトゥーン「――――――集いし夢の結晶が、新たな進化の扉を開く!光差す道となれ! ――――――今、全てを振り切るぜ!!…アクセルシンクロオォォォォォォォォォォッ!!!! 」


研ぎ澄まされた『明鏡止水』の心は新たな速度の地平を見出し、『全てを振り切る』。…これぞ揺るぎなき境地――――――『クリアマインド』。


DMトゥーン「……。(ユークが消えると共にスカーレッド・ノヴァフォームを解除し、目を閉じて心を研ぎ澄ませる)(――――――落ち着け…。神経を研ぎ澄ませば、必ず見えて来る……。)(ポチャリ――――――彼の澄んだ心に伝い落ちる水の一滴が見える……。)――――――僕の心に、一点の曇りも無い!……『クリアマインド』!! 」

ユーク「――――――ふっ!!(カウンターを繰り出されると同時に一瞬にしてその姿を消す。自らの速度の最大限を発揮して……) 」

DMトゥーン(スカーレッド・ノヴァ)「…!?(背後に気配を感じ取るが…)…ぐっ…!…はぁっ!!(避けきる事までは出来ずに喰らうも、すかさずカウンターを繰り出す) 」

ユーク「…残念だが、それはブラフだ…!!(トゥーンが乱撃に気を取られている隙に素早く背後に周り、斬り裂く) 」

DMトゥーン(スカーレッド・ノヴァ)「――――――ギィンッ!!ガキィッ!!(緋色の剣で繰り出される乱撃を全て受け止めていく) 」

ユーク「…な――――――!?…ぐおおおおおおおっ…!!!(喰らって吹っ飛ぶ)――――――ッ…!(……何と言う力…!…少なくとも、力の面のみでは今の私以上……。――――――ならば、速度でその上を行かせて貰おう…!!)紫電・乱れ星…!!(踊る様な剣技で星を描く様な乱撃をトゥーンに繰り出していく) 」

DMトゥーン(スカーレッド・ノヴァ)「…ゴオオォォォォォ…!!!(緋色の剣に途轍もない紅蓮の炎が宿り、迫りくるユークの攻撃に構える)――――――バーニング・ボンバー!!!(紅蓮を纏いし刃の一撃は、ユークの暗黒剣技を弾き、ユークの身に会心の一撃を刻んだ) 」

ユーク「――――――何ッ!?(自らの剣を軽く受け止めるその姿に少し驚きを見せるも…)…もう一度、その身に刻むがいい…!!黒魔剣閃殺(ブラック・エクスカリバー)!!!(再び暗黒剣技による一撃をトゥーンに叩き込んでいって) 」

DMトゥーン(スカーレッド・ノヴァ)「――――――…ガ キ ィ ン !!!(全身を紅蓮の装甲に包んだその姿はまさに『燃え盛る魂』に相応しい姿であった。緋色の剣でユークの一撃を軽く受け止めるその姿に、ユークも驚きを隠せない。これぞ、『スカーレッド・ノヴァフォーム』。) 」


――――――叫びと共にトゥーンの体全体が凄まじい紅蓮の炎へと包まれる。…かつて、何者にも屈しない不屈の魂により…太古より恐れられし紅蓮の悪魔を封じ込めた英雄がいた。そして、その英雄の魂を継ぐが如く、紅蓮の悪魔の力をその身に宿す。それが荒ぶる魂――――――『バーニング・ソウル』!


BGM♪



DMトゥーン「…!(即座に体勢を立て直すが、自分に迫る一撃を避けようとせず……)見せてやる……。『クリアマインド』の次に手にした境地…!!――――――荒ぶる魂、『バーニング・ソウル』!!! 」

ユーク「……ふんっ!!(更に攻撃の手を休めず、転がっていったトゥーンに追撃を仕掛けていく) 」

DMトゥーン「――――――ッ!!ギイィィィィィ……ンッ!!!(速くも重いユークの一撃を剣で何とか凌ごうとするも…)…っ!!ぐ…!!あぁあっっ!!!(防ぎきれずに喰らい、転がっていく) 」

ユーク「…!!ギィンッ!!!(突きを黒い剣で防ぎ、トゥーンから距離を取る)……(…素の状態でこの力――――――…見かけ倒しでは無い事はわかっていたが、想像以上だ……。)――――――なるほど、確かにあの時とは比にならんな…。……黒魔剣閃殺(ブラック・エクスカリバー)!!!(トゥーンに凄まじい闇を纏わせた一撃を刻んで) 」

DMトゥーン「…くっ…!!(だが、今の彼は何のフォームにもなっていない素の状態――――――その状態でも若干押され気味ではあるが、ユークとほぼ互角の攻防を繰り広げられるまでに、小さき勇者は成長していたのだ…。)――――――…やああああぁぁぁっ!!!(ユークに勢い良く突きを繰り出して) 」


ガキィンッ!!!――――――シュッ!!ズッ!ギギギィィィンッ!!!!(互いの剣技が激しくぶつかり合い、舞い散る火花と共に、他者には何が起こっているのかわからない程の速度で戦いが繰り広げられた……。)


DMトゥーン「――――――おおおおおぉぉぉぉっ!!!(飛び散るユークの鎧の破片にも怯まずにユークに向かって行き、自らも剣を抜く) 」

ユーク「…ほう……。(トゥーンの発言を聞いて)――――――ならば、その力を見せてみるがいい…!!(トゥーンから凄まじい気を感じ取り、彼の求める『強者』と対面した事で、彼は鎧の拘束を緩め始める……)――――――拘束解放(キャストオフ)!!(自らを覆う装甲を全て吹き飛ばし、力を解放し、トゥーンに向かっていく) 」

DMトゥーン「……(あの時、ワイズを討ち倒した力――――――『クリアマインド』を持ってしても彼には及ばず、冷たき海へと叩き落とされた際の記憶が蘇る…。)確かに、『あの時』はお前に敵わなかった……。――――――だから僕は4年間の修行に明け暮れていた!…そして、僕はずっとこの時を待っていた……!!お前を倒し、お前達のトップにいるZの称号を持つ男を倒す日を!! 」

ユーク「……。(トゥーンと対面しているこの男――――――四皇帝でトップ2の力を誇ると言われた暗黒騎士は静かに勇者を見据える…。)久しいな、名も無き勇者よ…。…見違えたな。……『あの時』とは何もかもが違う事が対面しただけで感じ取れる…。(黒い剣を抜きつつも) 」

DMトゥーン「……(――――――荒れ果てた荒野にて…彼は今、『かつて自分が敵わなかった相手』と再び対面していた――――――)…こうしてお前と対面するのはこれで2回目か…。……『ユーク』!!(対面している人物に対し、その名を叫んで) 」



――――――"このままではヤツ等を倒す事など出来はしない"……そう考えた彼は、4年間の険しい修行の旅へと出た。――――――そしてそんな彼が今……更なる力をつけて帰って来たのだ…!!


4年前……彼は四皇帝の1人、ワイズを見事討ち倒した英雄であり…四皇帝にとっても大きな大打撃を与えた人物である。――――――だが、彼の快進撃も長くは続かなかった…。ワイズを倒した新たなる力も、四皇帝トップ2の実力を誇るユークには一歩及ばず、敗北を喫したのだ……。


……そんな彼も4年の時を経て更に凛々しくなり、今も変わらず戦い続けていた。――――――世界の破壊者の異名を持つ恐ろしき集団、『四皇帝』と…。


――――――『DM(デュエルマスター)トゥーン』と……。


その少年は、『名も無き勇者』。元々、彼はこのケイオスとは異なる星から訪れた住人だった。…自らの故郷にて名を授かる前に両親を失い、その後に育ての親代わりとなった師匠さえも失った。そんな彼がこのケイオスに来てから自分そっくりの存在と出会い、彼にあやかって名も無き少年はこう名乗る事にした――――――


このケイオスには数々の『英雄』と呼ばれる存在がいるのは皆もご存知だろう…。――――――そんな英雄の中でも少年ながら、その外見に見合わぬ活躍を見せた1人の英雄について語るとしよう…。


――――――話は、約1年前に遡る……。――――――

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最終更新:2015年10月10日 21:12