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彼に残された希望は僅かな物となったが、
ケイオスにとっては『大きな希望』である。――――――いつか、その僅かな希望が以前よりも強大な物となり……
四皇帝を… ――――――『
ザキラ』を討ち倒す事を信じて……
――――トゥーンに宿る希望の力は、ザキラの予想を遥かに上回る物であった。力無く目を閉じていた彼には、まだ『僅かな希望』が残されていた…。…
キサナの助けがあったとはいえ……神を超えし男であっても、その全てを一瞬で奪い尽くす事は出来なかったのだ…。
ユーク「………。(これで、ヤツの力は大幅に下がってしまった…か…。――――願わくば……もう一度、先程の実力のまま…手合せしてみたかったものだな……。)(ザキラについていく様にその場を去る) 」
ザキラ「――――――!キサナ…!(現れたキサナを見た直後、突然2人の姿が消えるのを見て)…フン…。…私の想像以上の希望の力だ…。全ては奪い損ねたか…。命拾いしたようだな…。……だが、奴の力の殆どは既に私の物…。…残された小さな『希望』では我等という強大な『絶望』は止められまい…。――――――戻るぞ、ユーク……。(マントを翻してその場から去っていく) 」
DMトゥーン「………。(キサナと共に転送され、その場から消える。) 」
キサナ「……!!(一つの希望が消えかかった時、新たなる希望がその場に現れる…。)――――――強制転送…"トランスファー"!!!(現れた彼女はザキラに希望を奪われていくトゥーンを咄嗟に掴み、即座に消えたのであった…。) 」
――――――誰もがそう思ったであろう…。――――――…いや、まだだ…!! ま だ、終 わ っ て い な い ! !
――――――『こうして、1人の勇者の希望は完全に消え、そのまま無惨に息絶えていった……。…僅か10代。あまりにも早過ぎる死であった……。』
DMトゥーン「………。(奪われる希望と共に薄れ行く意識…。…彼の脳裏に走馬灯の様に過去の記憶が思い浮かぶ…。――――そして、その最後に思い浮かんだのは…『大切な者』の姿…)(…
ゴルトちゃん……。……ごめ――――――) 」
ザキラ「……。(徐々に弱っていくトゥーンを見据え、こう言い放つ…。)――――――『 絶 望 』が貴様のゴールだ……。 」
DMトゥーン「……く… …あぁっ…!!……――――――っ…!!(生きる『希望』を奪われていく彼は、スカーレッド・ノヴァフォームを強制解除され、全てを吸われようとしていた……) 」
――――――シュウウゥゥゥゥゥゥゥゥ…!!(ザキラの手元にトゥーンの『希望』が根こそぎ吸われていく。――――――生きる『希望』を完全に失った先に待つ末路はただ一つ。…そう――――――『絶望』と言う名の『死』のみである…。)
ザキラ「この私相手にここまでよく頑張ったと褒めてやりたいところだが… ――――――とうとう終わりの時が来たようだな…!!(今、残酷な『死刑宣告』が再び下される。……1度目だけではただの宣告である。しかし2度目は―――――― 『 実 行 』 。) 」
DMトゥーン(スカーレッド・ノヴァ)「…!!け、結界g――――――(全てを言い切る前にザキラが目の前に迫っており、胸に手を当てられる) 」
ザキラ「……当然、貴様が先程使ったこの技も……私にかかればこの通り――――――"真紅の魔結界(スカーレッド・ルーム)"!!(先程トゥーンが張った結界を再び展開し、相殺させる事で歪んだ時空を元へと戻してしまった…) 」
――――――それは、この宇宙中に存在する『あらゆる』能力、技を駆使出来ると言っている様なものだ……。
DMトゥーン(スカーレッド・ノヴァ)「――――――!!!(衝撃の事実を聞き、言葉を失う。……それもそのはずだ。…何故ならば、ザキラの能力を簡単に説明すれば――――――) 」
ザキラ「…この宇宙に限りなく散らばり……何かが起こり、誰かが何かをする度に蓄積していく『宇宙の記憶』…。……それを『ファイル』の様に我が身に『ダウンロード』する事で、その力、現象を駆使する事が出来る。――――――これが宇宙の本棚の最終進化能力、"Z-FILE"だ。(トゥーンに) 」
DMトゥーン(スカーレッド・ノヴァ)「……(――――これだけ数々の能力を……!…奴の能力は……)――――――お前の能力は…一体…!?それに『ダウンロード』!?……どういう意味だ…!!(ザキラに) 」
ザキラ「――――――『第四波動』…。今度は熱を吸収する能力を『ダウンロード』したのだ…。(トゥーンに) 」
DMトゥーン(スカーレッド・ノヴァ)「な――――――!?(ゼロ距離で浴びせた灼熱の業火さえも通じていないのを見て驚愕して)……一体…どういう事なんだ…!? 」
ザキラ「……(懐に潜り込まれても表情一つ変えずにいた。まるで『それ』すらも計算の内であったかの様に…)……『私を倒す日を待っていた』などと意気込んでいたようだが――――――笑止!…その程度の力でこの私を倒せると思っていたのか……?(ゼロ距離で灼熱の業火を浴びるが、全く効いてはいなかった。それどころか、先程よりも力を増している様にも見える…。) 」
DMトゥーン(スカーレッド・ノヴァ)「――――――"クリムゾン・ヘル・バーン"!!!(逆転した速度により、素早くザキラの懐に飛び込み、ゼロ距離で灼熱の業火を浴びせて) 」
真紅の魔結界(スカーレッド・ルーム)は、周囲の時空を歪め、速度の『速い』と『遅い』を"逆転"させる。……速度が低く、高速戦闘があまり得意でないスカーレッド・ノヴァフォームならではの技だ…。 」
ザキラ「……!(それによって動きが急激に遅くなり、止まった様な感じになり、纏っている光と闇の混ざった混沌の気を消して)……ほう。速度の逆転の結界か……。……中々面白い事をしてくれる…。(トゥーンに) 」
ギュワアアァァァァァァァァン!!!!(トゥーンを中心に周囲に真っ赤な結界が張られ、それと同時にザキラの動きが鈍っていき……最終的に止まった様になる)
DMトゥーン(スカーレッド・ノヴァ)「……(な、何て速さだ……。…恐らく、シューティング・スターフォームでも追いつく事は不可能ッ…!!…ならば…!!)――――――"真紅の魔結界(スカーレッド・ルーム)"!! 」
ザキラ「……『恐惶』、そして『光皇帝(エンペライト)』…。……それぞれ闇と光の『速』を司る2つの奥義を組み合わせたまでだ…。――――――当然、その速さに着いてこれる者などいるはずがない……。(体中に光と闇、対なる気が融合した物を纏いながらトゥーンに) 」
DMトゥーン(スカーレッド・ノヴァ)「な――――――!?(そう言った時には既にザキラは背後におり…)…がはぁっ!!!(殴られて転がっていく)い、一体何が…!? 」
ザキラ「…折角の事だ…。冥土の土産に見せてやるとしよう……。――――――我が力、『Z-FILE』をとくと味わうがいい…!(トゥーンにそう言った直後、突如姿を消して) 」
DMトゥーン(スカーレッド・ノヴァ)「――――――ッッッ!!!(スカーレッド・ノヴァフォームの一撃さえも通用しなかった事で思い知らされる。――――――『格の違い』と言うものを……) 」
ザキラ「……!!――――――ガガッ!!!!(トゥーンの渾身の一撃さえも、燃え盛る紅蓮の業火も全く関係無しに、片手で受け止められてしまう) 」
DMトゥーン(スカーレッド・ノヴァ)「――――――ッッ!!まだ…… ……だァァァァッ!!!!(自らを包む炎を吸収するかの様にスカーレッド・ノヴァフォームになって立ち上がる)……でやああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!(全身に自らが持てる全ての力を込め、紅蓮の炎に燃え盛る拳での渾身の一撃をザキラに思いっきり叩き込む) 」
ユーク「……。(発火して苦しむトゥーンを静かに見据えて)(……名も無き勇者も終わり……か。――――――私が真の強者と認めただけあって、少々残念ではあるな…。…やはり、不可能であったか……。――――――ザキラを倒す事など……。) 」
DMトゥーン「――――――ああっ…!!…く…あああああぁぁぁぁぁっ…!!!(先程の爆発によって全身が発火し、苦しんでいて) 」
ユーク「……。(やはり、ザキラには敵わなかったか……。…それも当然か…。何故ならヤツは……――――――"神をも超え、宇宙そのものに選ばれた絶対的な存在"…!!) 」
DMトゥーン「――――――ッ!?…ぐああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!(その恐ろしい程の大爆発をまともに喰らい、吹っ飛ばされて倒れ込み…スターダストフォームさえも解除されてしまう) 」
――――――そう。それは紛れも無く…シューティング・スターフォームの必殺技、『スターダスト・ミラージュ』だ……。
ザキラ「……『永遠なる理想郷(ユートピア・エヴァー)』…。…この能力は貴様等英雄が信じる『希望』の力そのもの……。――――――貴様の『希望』の力を奪い、私の力とした…。…とはいえ、これも私の能力の『一部』に過ぎんがな。――――――喪失感を味わうがいい……。(そう言った直後に自らの分身を大量に作り出し、それらが光をも超越する速度で一斉にトゥーンに突撃させ、大爆発を起こす) 」
DMトゥーン(スターダスト)「――――――ッ!!(触れられた瞬間……シューティング・スターフォームが強制解除され、強化前のスターダストフォームへと戻される)…!?こ、これは……!…一体何が起こったんだ…!? 」
ザキラ「…いや、すぐに私が勝つ……。――――――寧ろ、貴様が遅くなる…。今度は少し、わかりやすく説明してやろう……。(不気味な笑いを浮かべると共にストン…とトゥーンに軽く手を触れて) 」
DMトゥーン(シューティング・スター)「――――――ッ!!(こちらの動きに平然とついてくるザキラを見て)馬鹿な…!シューティング・スターフォームと互角の速さだと…!? 」
――――――ザキラはまだ…… 全 く 本 気 で 戦 っ て い な い ……。
ザキラ「―――シュッ!!―――ダッ!!ギィン!ガキィン!!!(するとどうした事だろうか、彼もトゥーンの速さについて来ており、トゥーンとほぼ互角の攻防を繰り広げている。――――――だがしかし、それは表面だけの話だ。何故なら……) 」
DMトゥーン(シューティング・スター)「な――――――!?(光速をも遥かに凌ぐ一撃を平然と見切られた事に驚き)…くっ!!(足払いをかけられてバランスを崩す)…舐めるなッ!!(再びザキラに可視出来ない程の速さでの連撃を繰り出していく) 」
ザキラ「――――――フッ……。(トゥーンの光をも凌駕する動きを普通に見切り、振り下ろされるスターカリバーを自らも剣を抜いて軽く止めてトゥーンに足払いをかける) 」
DMトゥーン(シューティング・スター)「…ッ!!(――――――相手がどんな力を持っているかわからない以上、一瞬でも気は抜けない…。……最初から全力で一気にカタをつける…!!)――――――やああああああああああぁぁぁぁっ!!!(光をも軽く凌駕する程の速度でザキラに迫り、流星の如く輝く剣、『スターカリバー』を生成し、ザキラを何度も斬り裂いていく) 」
ザキラ「…フッ…。……ならば来い…。……そして、我等が支配する世界の礎となるがいい…。(トゥーンに) 」
DMトゥーン(シューティング・スター)「……。(ザキラの発言を黙って聞きつつも)…僕もこの時を待っていた……!――――――ザキラ!!…四皇帝のトップに立つ…お前を倒す瞬間を……!! 」
ザキラ「……四皇帝のナンバー2をも超えてしまった貴様を抹消(デリート)出来るのは……この私だけと言う事になる。――――――故に貴様は、我等の計画にとって最も大きな障害となる存在だ…。…今ここで、引導を渡してやろう……。(トゥーンに) 」
ユーク「……ッ…!(決定的な『敗北』という結果を突きつけられ、悔しげに拳を握り締めて)(…少しながら感じてはいたが… ……奴の実力はアステリスクをも解いた私を超えていると言うのか……。――――――私も、この宇宙の中での真の強者を目指すには程遠い……か…!) 」
ザキラ「――――――いや。例え貴様が『アステリスク』を解禁したとしても、敵う相手では無いだろう。……全ては、『宇宙の本棚』に記された結果だ……。(ユークに) 」
ユーク「……(ザキラの発言を聞いて)…だが、私にはまだ――――――(ザキラにそう言いかけた時である…) 」
ザキラ「……随分と威勢が良いな…。――――――流石、ユークを打ち負かしただけの事はある……。(トゥーンに) 」
DMトゥーン(シューティング・スター)「……(――――――勇者はついに、四皇帝の頂点にいる男と対面する。その圧倒的なプレッシャーに怯む事無く、目の前の男を只々見続ける…。)…ザキラ……。お前が……四皇帝のトップ…!! 」
最終更新:2015年10月10日 21:15