大変お手数ですが真下よりご閲覧ください
漆黒色の国を大きな黒煙が覆った――――――
ゴ ッ ! ! ! ! ! ! (激しい猛光に包まれた一帯に、この上なく凄まじい火柱が広がった)
管制官リーダー「――――――――(メグ… 私は最後まで戦うぞ…!誇り高き、Onyxis♞の者として―――――――)(眩い閃光に呑み込まれる) 」
機龍ヴァルハラ「ピコン♪ ピコン♪ ピコン♪…… ビィィンッ!!! ビィィンッ!!! ビィィンッ!!!―――――――――――――カアアアアアアアァァァァ…ッ…!!!(かしましいサイレンが鳴り響いた後、機体そのものが激しい光に包まれる) 」
堤「うわあああああああっ!!!???――――そんなッ…… そんな…――ハッ くっ…!!ギリリ(長門を置いて、ヴァルハラから全力で逃げる) 」
長門「ああ――――――― (っ…) そーしろ。(ニコッ)ザシュウッ ――!?ドサッ…(首を堤の刀の切っ先で掻っ切り、倒れる) 」
堤「ばっ―――――何言ってんすか!!!!!!殺しますよ!!!!!! 」
長門「バカ言え…ッ 出来るかよマヌケッ! へへ…なァ堤、置いてけ。 」
堤「――――――― ッ゙゙゙ --- 嘘。 なん…だよ、えっ…(悪いことが起こる、その直感からくる不快感に言葉すら詰まる)な、長門さん!?もう一度アレを!!何か危険だ!! 」
メグ「……?カタカタカタカタ…!! ……!!!(ヴァルハラの異変に気付き、急いでパソコンでデータの解析を開始する。解析後、青ざめた表情となった)…や、奴の内部から高エネルギー反応を確認…っ…!…自爆する気だよっ!!今すぐ逃げてえぇぇー!!!(パソコンを折りたたんで脇に挟み、
エクストリームギアに飛び乗って一目散に逃走する) 」
機龍ヴァルハラ「―――――――ピコン♪ ピコン♪ ピコン♪ (機能が停止したと思われた直後、全身の至る部位が点滅し、機体から謎のサイレンが鳴った。サイレンの音と同時に、機体から蒸気が溢れ始めた) 」
メグ「……!やった……!(ヴァルハラが完全に機能を停止したのを、脇に挟んでいたパソコンで確認していた)丙さん…(彼の横顔に悲愴の色を浮かべる) 」
堤「長門さん。(倒れた長門に駆け寄り、肩を貸す)しっかりしてください、まだ敵の機械兵団は闊歩しています。避難しましょう―――(
スカーフィ…最期に何か…しゃべって)気高いっ 最期だったッ……(震えた声でそうつぶやく) 」
スカーフィ「―――――――――――(宙へ舞いあがった小さな獅子は、満足したように微笑んでいた。爆散したヴァルハラの頭部の破片が目の前を横切ると、そこにはもう、あの獅子の姿はなかった… 」
長門「(修正 「ま、“死んでたら”、な」 (丙の仕事を見てにやっと笑う) は削除で) 間に合ったか… ふ――――…ドシャッ!!(力を使いすぎ、よろけて地に伏す)見たか…
ウツボ、このクソヤロー…へへ 」
丙「ッ…くそ……!(こうなる未来は見えていた筈だ…ッ 変えられないのか俺は…俺は……ッ)ギリィィッ… 」
男性管制官「リーダー…… ……御武運を…!!(他の管制官たちと共に管制塔から撤退した) 」
管制官リーダー「私は負うよりこの管制塔を仰せつかった男だぞ。…行けッ、もう時間は無い。お前たちだけでも生き残るのだ!! 」
メグ「……!!スカーフィーーーー!!!! 」
機龍ヴァルハラ「ドギュンッ!!!!!―――――――キギュグァアアアアアアァァァァァァアアアアアアアッ!!!!!(龍の如きけたたましい咆哮を上げながら頭部が大爆発した)ギギ…ギ……ギュゥゥ…ゥゥウン…ッ…ゥ……ッ……――――――(機能は完全停止した) 」
スカーフィ「あッ…ニャ……ッ…!!(ヴァルハラの閉口により脚部の関節がやられ苦痛の色を浮かべる。しかし、死を覚悟して尚抗い続けようと、微かな隙間をつくる)もう……ボクはダメニャ… ……でも、みんなと一緒に食べたご飯の味は―――――絶対に忘れないニャ…(振り返って精一杯つくった笑顔を見せる) 」
長門「―――――美しきかな、黒の誉れその体現よ。ま、“死んでたら”、な―――――・・・ (丙の仕事を見てにやっと笑う)目を、逸らすなよオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!ドシュアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!せぁああああああああ―――ドゴバァアアアアアアアアアアアアア―――キュン…… ド ッ (長門の刀から繰り出された真空波が渦をなし、最終的に一本の螺旋形の槍となりヴァルハラの口内に飛び込む) 」
機龍ヴァルハラ「ググググ…ッ……!!!! メシメシメシィ…ッ…!!(口に挟まったたくさんの矢を感知したのだろうか、咀嚼するかのごとく、スカーフィごと矢を食い破ろうと閉口に力がこもる) 」
男性管制官「なっ… り、リーダーは…!? 」
丙「なッ……!(馬鹿が…自ら死に急ぐ行為が命一つの単価を、兵力一つの価値をどれだけ落すと……ッ)く…この愚か者が、夜通しで正座させてくれるぞ貴様ァ!!(スカーフィへ向け容赦なく矢を放つ、その矢は縦に回転しながら飛び、
キューのように伸びてスカーフィの身長を遥かに凌ぐ直径になりヴァルファラの口を開けさせる柱となって、スカーフィにかかる負担がなくなる)さっさとそこを退け虚けが!!どうなっても知らんぞ!! 」
管制官リーダー「……!総員、直ちにこの場から撤退せよ!(ヴァルハラと管制塔の距離が近づいているのをモニターで確認し、腹をくくったかのように管制官たちに指示した) 」
ツララ「あっ……!(鳳凰(?)の後を追うように割れた窓へと近寄り、闇の中へと消え行く彼を見下ろした)……あの人は…………!(しばらく先の人物についていろいろ考えを巡らせていたが、爆発音を聞いて我に返る)そうだ… まだ事態が鎮圧されたわけじゃない。急がなきゃ…!(納刀し、その場を後にした) 」
真庭鳳凰(?)「――――また、会うことになるだろうなぁお前とは。その時まで、待ってるぜ!(割れた窓から鳳凰の身体能力を活かし、そのまま街を駆け抜けていく) 」
堤「!!? スカーフィ!!お前ッッ!!!!(スカーフィの捨身の行動に絶叫する) 」
スカーフィ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁーーーーーッ!!!!! ガ ッ ! ! (荷電粒子砲を跳び越えてヴァルハラの頭上へと移動する。そして閉ざされようとする口に自ら跳び込んで『つっかえ棒』になる)今ニャ…ッ…!!!ボクごと…こいつを討てええええええええェェェェェェーーーーーーッ!!!!!! 」
長門「晦日のぼうがんでは火力不足とあらばそうだろうな――。あいわかった!!!ではどうする!!!奴の光線の線上にいれば死ぬ、だが離れれば口は閉じるのだ!!!!何か策は―――――っ(駆けるスカーフィーを見て察する)頼んだぞ、若き獅子よ。ドシュウウウアアアアア―――――!!!! 」
機龍ヴァルハラ「カアアァァァァー…ッ…―――――――バシュゥゥゥウウウウウーーーーーーンッ!!!!!!(スカーフィを認識し、高出力の荷電粒子砲を解き放った)―――――――シュゥゥ…(荷電粒子砲を放った直後、静かに口を閉ざそうとするが…) 」
ツララ「(得体の知れない人物の、底知れない何かを含んだ言葉に耳を傾けながらも、しっかりと刀を構え直す)私も…死にたくありません… 大切な仲間を守るためにも…(脳裏で、これまで失ってしまった仲間たちの像が次々と横切っていく) 」
丙「粒子砲とはまた馴染みのないブツを……あいつが興奮して喜びそうだな(苦い顔をして肩を竦め、メグを抱えていた腕を放し、『雷』を記された札を一枚取り出す)––––ならばその一瞬を確実にすれば良かろう、その任は私が、晦日丙(つごもりひのと)が受け持とう(札が金剛杵へ姿を変え、それを矢のようにして弓を構える) 」
真庭鳳凰(?)「あん?おいおい、敵に名前きこうなんざ随分と余裕じゃねぇか。あ、そっちが優勢だったけか?まぁいい、それももう意味はなくなる。――――そこどけ。俺はまだ死ねないんだよ死にたくないんだよ・・・ま、"もう死んでるけどな" 」
スカーフィ「―――――――ニ゛ャ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァーーーーーッ!!!!(建物を飛び越えて現れたのは、今は亡き同胞「依田」の仇を討たんと咆哮する猫…否、小さな獅子だった)ならボクが…――――囮になるニャ…ッ…!!!(メグから弱点を聞いて、真っ向からヴァルハラに立ち向かう) 」
堤「発射口…アイツの口の事かよ……!―――本当にどうやって口に当てろってんだよ―――長門さん!!俺はあそこまでは攻撃が出来ない!!貴方の波撃のみが現状頼りだ!! 」
メグ「はぁ…はぁ…―――――!…丙さ…ケホッ…ケホ…ッ!(丙に救出されて安堵した瞬間にむせてしまう)はぁ… ありがとう… ……そうだ、奴の弱点……―――――荷電粒子砲の発射口、そこを閉じられる前に叩いて……!(弱弱しくも力のある声で叫ぶ)はぁ…はぁ… …っ…でも、発射後はすぐに口を閉じてしまう…一瞬の隙をつかないと……はぁ…はぁ…!…倒せないかも…!(荒い息を上げながらヴァルハラの頭部を指す) 」
長門「見たか、カラクリ野郎。次はお前がこうなるぜ。(赤い闘気の揺らぎの向こうから、鬼のような面構えでヴァルハラを睨む)ドオオオオオオオオオオッッーーー!!!!―――メグッ!!どうすれば勝てるッ!!(次の真空派に向けて気を満たしていく) 」
丙「 ス タ ァ ン ッ (高台から首に巻いたスカーフを靡かせて飛び降りヴァルハラにワイヤーガンを撃ち込んで弧を描くように旋回しながらスライド移動しメグを片腕で回収)済まない、草(雑魚)の踏み分け(始末)に手間取った、話せるか、辛かろうが報告を続けてくれ。声帯が潰れてなければ…なッ!(ワイヤーを切り離し空中へ放り投げながら鋼鉄のボウガンをヴァルハラの眼に当たる部位へ向けて機関銃のように放って行く) 」
ツララ「――――――!(さっきの人じゃ…ない…?)…あ、貴方は一体…(鳳凰の姿をした得体の知れない何かに向かって) 」
堤「君ッ―――!!くっ…(長門の衝撃波に守られる) 解りましたッ―――!!君ッ 回復次第いつでも報告をッ!!タッ タッ タタッ ズシャッ!!(先よりも勢いを付けた回転切りでビットに斬撃を放つ) 」
ボボボボボッカアアアアアアアァァァァァァーーーーーーンッ!!!!!!(長門の放った真空波、そして堤の回転斬りによる見事なコンビネーションで8つのビットが瞬く間に爆散した)
真庭鳳凰(?)「―――ふぅん、中々の上玉だ。・・・おっと戦闘中だったけか?こいつぁいけねぇ、こんなとこで死ぬわけにゃいかねぇからなぁ?(不敵に笑みながら突如べらんべぇ口調でしゃべりだす) 」
長門「馬鹿者―――!はぁッ ズオッ―――ドコオ ッ(赤い衝撃波が辛うじて堤の電撃を防ぎ、土が鈍い音を立てて勢いよく打ちあがる) 堤ィ!!!!良くないものに決まってる!!!! ブ ッ 壊 せ !!!!おおおおーっ ドンッ!(鋭利極まる、真っ赤な真空波をビットに放つ) 」
メグ「あ゛…ッ……!!(結果報告を続けようとした時、放電が全身を貫通し感電する)はぁ…はぁ…ッ…!(地面に手をついて跪く。非戦闘員であるためか、攻撃に耐えうるだけの体力を持ち合わせていない) 」
ツララ「(何か仕掛けてくる…!?)(相手が先程の鳳凰と変わっているためか、かなり慎重になって様子を窺っている) 」
堤「………(刀を携えた剛毅な武者のようなつらのまま、メグの言う方を見る)―――ッ 何を…!(帯電を始めたビットをさぞや忌々しく睨み付ける) 」
機龍ヴァルハラ「ドシャンッ!! ドシャンッ!! ドシャンッ!! ドシャアァン…ッ!!!!(機体の周辺を浮遊している8つのビットがそれぞれ地面に突き刺さる) バチッ…バチチ…ッ…!! バチバチバチィ…ッ…――――― ド グ ォ ゥ ン ッ ! ! ! ! !(8つのビットは一斉に帯電し、広範囲にまで渡る電撃波を解き放った) 」
メグ「堤さん…(彼の死を覚悟した重みある言葉に胸を打たれ、キッと強く目を瞑り、真剣な眼差しとなってヴァルハラの方へと睨みつけた)解析結果を報告するよ… 奴の最大の武器は…―――――口腔内に装備した『集束荷電粒子砲』。分厚い鉄壁をも一撃で蒸発させるほどの破壊力を持っている…!ミサイルとアンドロイドを内蔵しているわ。…そして他にも厄介な機能があって…(そう言って、ヴァルハラの周りに浮遊しているビットを見上げる) 」
真庭鳳凰「キィイイイイ!!キィイイイイイイイイイイ!!!(ブンブン)―――――・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・(だんだん落ち着きを取り戻してきたのか、動きが緩やかなものとなり肩で息をし始める)―――――。(そしてゆっくり周りを見渡し、自分の手をクニクニと動かす) 」
長門「―――ああ、我が死地はここに有り… ここ(戦場)で死なにゃ…―――きっと俺は―――奴隷(ウツボ)にも劣るッ ギッ!!―――・・・ドオオオオオオオオオオオオオッッーーー!!!!(刀を握り締めると、全身から真っ赤な闘気が立ち上り囲う)本気を見せてやる…上司ってやつのな…!! 」
ウィンガル「……やはり、期待するには器が小さすぎたな……(――――――期待だと?いや……そんなものは、端からしていない。そう……奴らは、駒だ。我らの力となり………――――――――――死んでゆけ) (声‐木内秀信) 」
ツララ「うッ―――――ガキィンッ!! (毒刀… 手にした者に呪いがかかると謳われた妖刀…!もう、この人は正気に戻らない……)……刀に毒されている… もともと貴方を殺すつもりはありませんでしたが…ッ…!!ジャギィンッ!!(殺意を込めた四刀を、鳳凰…いや、鳳凰の皮を被った『化け物』に向けた) 」
堤「―――任を全うするのみだッッ!!ギリリリリリ(拳を握り絞めながら、ヴァルハラを睨み付け唐突に怒鳴る)キッ―――我が死地はここに有りて…!(メグにもそう示すように)我が死地はここに有りて…!!ジャキッ!!(己の信念をここに復唱し刀を構える)(―――装甲の隙間さえ打つことが可能ならば…ッ!!) 」
機龍ヴァルハラ「ズシィーーーン…ッ…!!! …パラパラパラ…(足が勢いよく地面を踏みつけたことで周辺に砂塵が舞う。集った長門とメグ、そして堤の三人を悠然と見下ろしている) 」
真庭鳳凰「フヒャァアア!アヒャアアウギャァハッハハッハハhッハ!!!!(突如ゲラゲラと狂い笑い無作法に振り回しながらツララに駆け寄ってくる) 」
メグ「ううん…!(堤が無事なのを確認しほっと胸をなでおろし、ギアを止める)何とか間に合って…ないみたいだね…(戦場に着いた際、地面に横たわっている多くの兵士たちを見て苦悶の表情を浮かべる) 」
堤「長門さん!くっ―――(長門の真空波によって出来たラグにより、メグの手に捕まり脱出を果たす)礼を言うッッ!(メグに)畜生…!歯が立たないってのは…こういうのを言うんだ……畜生…ッ(足が、刀を持つ手がプルプルと震えだす) 」
ツララ「あ……ぁぁ…!(もし…もし私の間違いでなければ… あ、あれは…―――――)―――――毒刀「鍍」…ッ…!!(鳳凰の苦しみ悶える姿、そして彼が握りしめるその刀を見て表情が一変する) 」
メグ「――――――ギュンッ!!(ギアと共に颯爽と現れ、今にも踏み潰されそうな堤に手を差し出して救出しようとする)――――つかまって!!! 」
長門「らあああああああああッ!!!ザシュッ―――スオオオオンッッッッッッ!!!!(剣から真空波を放ち、足の軌道をずらし堤を救う)―――長門長閑(ながと のどか)…女みてーな名前、そうさな、門みてーな字が二つも並んでらァ… 俺だって通さねえよ。(長刀を構え現れる) 」
真庭鳳凰「―――ぁ・・・がぁ・・・!!ぁぁぁああああああっぁぁあ・・・・・・・・・!!!!!!!!(何かが作用したのか剣を掲げた状態のまま苦しみだす) 」
突如、鳳凰の手の刀が大きな光を発する。光は部屋全体を包み込み今にもすべてを溶かしてしまいそうなほどの眩さを醸し出している。刀身が光っているのではない。―――刀そのものが光っている。
堤「ガィ ―――― ンンン~ッ!!(刀が弾かれる)ヨロッ… く―――ッ…! 」
機龍ヴァルハラ「ガキィィィィイイン…ッ…!!(堤の渾身の回転切りも、ヴァルハラの堅い装甲には全く通用していなかった…)ズオッ――――――(右前脚を上げて、そのまま堤を踏み潰そうとする) 」
スカーフィ「ニ゛ャ゛…ッ…!!?(横から依田に押し飛ばされて宙へ舞う)依田ニャ―――――――(呼びかけた時には既に遅く、自分を救った恩人は既に光の中へと消えてしまい、思わず目を伏せてしまった)んにゃああああああああぁぁぁぁああああああーーーーーーッ!!!!!!(悔しい叫びをあげながら地面に落下した) 」
ツララ「(武器を変えた… ……あれ、あの武器…何処かで、見覚えが…)(その時刀マニアのツララの中で、妙な突っかかりが横切る。そのまま鳳凰を凝視すると、突然何かを閃いたかのようにビクッと飛び上がった)……!!あっ、駄目…ッ!その刀は――――――― 」
―――――――それは誤りだった。
真庭鳳凰「観念?―――く、そうは。(ジャキリとその怪しい刀に手を伸ばし柄を握る)いくかっ!!!(シャンと鈴鳴り、刀身が宙に晒される) 」
真庭鳳凰「(その奥に怪しく光る刀を目の当たりにする)――――なんだ、この刀は?見たことがない・・・。(もしや・・・) 」
ツララ「はっ…!(吹き飛んでいった鳳凰を追い掛けるように武器庫へなだれ込む)観念してください…!!(ここは…武器庫…!?)(無防備の鳳凰に詰め寄る) 」
依田「な――――ッ --- ドンッ ひ―――ドグゥオオオオオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーンッッ(スカーフィを押し飛ばし光の中に消える) 」
メグ「(エクストリームギアと呼ばれる、浮遊ボードに乗って街中を疾走している)解析に時間がかかっちゃった…! もう既に戦地で交戦が始まっているはず…急がなきゃ…!(そう呟いてギアの速度をあげ、急いで依田たちのもとへと向かった) 」
堤「我が名は堤実篤(つつみ さねあつ)―――堤とは、俺の先祖が受けた誇り高き名である。堤とはァ―――ッッッ 即ち塞き止めるものなりッッッ 我、堤実篤ここに有り!!!!貴様を通す訳に行かぬ!!!!てやああああああーッ!!!!ドゥッ―――ッッ(刀を構え、たたと跳びはね、ヴァルハラの右前脚に回転切りをかます) 」
真庭鳳凰「―――ウガァアア!!!?(成す術もなくドカンと音をたて壁を突き抜けていく。)――――こ、ここは、武器庫か!?(立ち並ぶ刀剣や銃器などを見て) 」
機龍ヴァルハラ「ズシィーーーン…ッ…―――――クルッ カアアァァァァー…ッ…―――――――バシュゥゥゥウウウウウーーーーーーンッ!!!!(依田とスカーフィの二人を感知したのか唐突に首だけが振り返り、あの大多数の部隊を葬った最凶の荷電粒子砲を一直線に放った) 」
ツララ「ガキィンカキィンカンッ!! キィンカンキィンッッ!!! (目にも止まらぬ刀捌きで鳳凰を圧倒する)私たちは強い…強い…――――――強いッ…!!!!(あたかも自分に言い聞かせるように叫び、鋭く強かな四閃で鳳凰を吹き飛ばした) 」
ウィンガル「待て… ……やれやれ。何もわかっていない……何もだ……(駆け出していったスカーフィを見据えながら呟く)(声‐木内秀信) 」
依田「ア奴…敵がいる限りは殲滅せんと気が済まぬ性分か。カラクリめ…如何やら融通の利かぬ機械仕掛けらしい、やはり操縦者を屠る近道は無いか…(本当にこりゃ終わったな、という実感から冷や汗が滲む)―――くっ、只我が任を全うするのみ!!我が任を全うするのみい!!クっ―――(怒鳴り己を鼓舞し、駆け出す) 」
スカーフィ「そんな…!ここでみんなで討てば勝機はあるニャ!…ボクは行くニャ。こんなところで、立ち止まってちゃ…ギコニャンに合わせる顔がないニャ!!(そう言って素早く駆け出し、ヴァルハラに果敢に立ち向かった) 」
真庭鳳凰「――――ッ!!―――――――ッ!!(双方目にも留まらぬ太刀捌きの中、刀の苦無の圧倒的な機能性の前に苦戦する、まず射程距離はこちらが圧倒的に不利。それだけではなく、あちらは剣士、こちらは陰に潜む忍び。接近戦においては相性の悪い相手。)―――――ふっ!!!(苦無をクロスさせ、ツララの刀を防御していく) 」
管制官リーダー「ぐぅ…っ…(モニターに映るヴァルハラ、そして残骸の中で変わり果てた兵士たちの姿を見上げる) 」
女性管制官「管制塔への進行、止まりません!!(焦燥感の募った顔で素早くキーボードを打ち続けている) 」
機龍ヴァルハラ「ズシィーーーン…ッ…!! ズシィーーーン…ッ…!!(標的を殲滅(あるいは見失う)したことで管制塔への進撃を開始する) 」
ウィンガル「……来たか。(スカーフィの姿を横目で捉える)……しばし、様子見だ。前線の奴らには申し訳ないが、戦力さえ削いでくれれば問題ない。衰弱したところを一気に叩く…(声‐木内秀信) 」
ド ゥ ッ ! ! ―――――――――― パ リ ィ ィ ン ッ ! ! (ツララと鳳凰、互いの斬撃が激しくぶつかり合った。その衝撃で大気が振動し、廊下のステンドガラスが割れて光の礫となった)
ツララ「―――――ドゥッ!!(爆発的な脚力で接近し、鳳凰の斬撃に合わせて四刀を強く振った) 」
依田「―――くッッッ シュダ―――ドオオオオンッ!!!!(間一髪ミサイル攻撃を回避する)ケホッ!………馬鹿者め(易々と近づかせては貰えんか…!建物を盾に往くかッ)スタタッ…(姿勢を低くし裏路地を掛ける) 」
アンドロイド兵(緑)「ボッカアアァァァーーンッ!!(ウィンガルに斬り伏せられて爆散する) 」
〖ルリ〗&【マリ】:〖おわぁー… なんだか楽しそうだね。〗【だねだね。】〖ちょっと面白いしー、あれ観てから みっしょん やる?〗【うんっ、そうしよう♪】(何処から侵入してきたのか、城の屋根の天辺にて、しゃがんで街中の暴動を俯瞰している)
ドガアアアアアアァァァァーーーンッ!!!! のああああああ~~~~ッ!!!! ボッカアアアアアァァァーーーーンッ!!!!(ミサイルの雨による苛烈な攻撃に、呆気なくその餌食となっていく兵士たちの断末魔が響く)
真庭鳳凰「(く、この覇気・・・・赤か青の連中を思い出させる・・・だが、退くわけにはいかん)―――――ギュン!!(七色の残像が見えるほどの高速移動で一気に間合いを詰め苦無における十文字切り) 」
スカーフィ「うわわっ…!(アンドロイドとの戦闘から部隊に加勢して戦場へと赴いた瞬間、飛んできたミサイルに驚き高い跳躍で回避する)あっぶないニャ…! あれが敵かニャ?ずいぶんとデカいニャ…(遠くからヴァルハラを見て苦い表情を浮かべる) 」
機龍ヴァルハラ「カパッ――――シュドドドドドドドッ!!!!(背面のハッチが展開されると中から大量の弾道ミサイルが発射され、全員の頭上に降りかかった) 」
ツララ「――――――"私たちは死んでなんかいません"!!!!(怒号を含んだ鋭い目で鳳凰を睨み、普段のツララらしからぬ熱気を帯びている) 」
依田「………あんなデカイのどう ―――いや、死んでから考えてやる。ジャキッ!! 内側から破壊が出来れば、ラクなんだがッ… 依田剣介、接近を試みる タタッ(天を穿つ機龍ヴァルハラの下(もと)へと掛け出す) 」
ウィンガル「―――――――ズシャッ!!(戦意は喪失しながらも、向かってくる敵は機敏に斬り払う)スチャッ… ……他愛もない。(声‐木内秀信) 」
真庭鳳凰「む!?(スザザと動きを止め身構える)――――最早Onyxis♞に力などない、すでに烏合の衆。死人ぞ。(苦無を二刀、羽根のマントからとりだす) 」
ダンダァンッ!! ダァンッ!! ダァンッ!!!(兵士等が各々の拳銃や砲台を持って、距離を取りながらヴァルハラと交戦している) 」
ツララ「スタ―――――――(どこからともなく現れては華麗に舞いながら鳳凰の前に立ち塞がった)…ここから先へは、行かせません!! ジャキィンッ!!(一気に四刀を抜刀し、鳳凰に身構えた) 」
兵士(Onyxis♞)「次弾(つぎ)だ!は…早く撃てええぇー!! 」
真庭鳳凰「(音も気配もなく影という影を駆け抜け城へと侵入しようとする) 」
アンドロイド兵(緑)「ギュォォオオンッ!!!(両腕に刃を武装したアンドロイド兵がウィンガルを急襲した) 」
ドグゥオオオオオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーンッッ!!!!!!!(街中で激しい閃光が瞬き、凄まじい爆音とともに巨大な火柱が上がった)
ウィンガル「ふん……これ程の相手に……何故、この俺が出迎えなければならない。理解不能……(戦意喪失していく)(声‐木内秀信) 」
隊長(Onyxis♞)「……!!! 待て…何か来るぞ!!(ヴァルハラの口内に溜められたエネルギーを凝視し、やがてそれが危険なものだと察知し表情が青ざめる)いかん…ッ!全部隊退避!!退――――――(命令を下した時には既に閃光に呑まれてしまう) 」
真庭鳳凰「(よし、彼奴等は機龍に翻弄されている・・・今のうちに、――――各将の首を獲る) 」
機龍ヴァルハラ「カアアァァァァー…ッ…―――――――バシュゥゥゥウウウウウーーーーーーンッ!!!!(口内に高エネルギーを集束する。エネルギー体が生まれるとそれを光線状に放つ荷電粒子砲を繰り出した) 」
兵士(Onyxis♞)『撃って撃って撃ちまくれぇ!! ドォンッ、ドォンッ、ドォンッ!!!!』(一列に配置した一部隊が一斉砲撃する) 」
隊長(Onyxis♞)「とめろぉぉッ!!これ以上奴を進ませるなぁッ!! 」
機龍ヴァルハラ「ズシィーーーン…ッ…!!! ズシィーーーン…ッ…!!! ドシャアアアアアァァァァーーーン…ッ…!!!(軍隊の迎撃兵器をものともせず、建物を蹂躙しながら、ゆっくりと管制塔へと進撃している) 」
奴を止めろォ!! 加勢に来たぞ!!全部隊、突撃開始ィ!! 進め進め進めェーーーッ!!!!(既に街中で大多数のOnyxis♞の軍隊が、機動兵器と交戦を開始していた)
その頃、黒国の街中では…
ツララ「…はいっ…!(刀を掴んだツララの表情は、堂々たる剣士そのものだった―――――) 」
ミシェル「キミを必要としている人たちがいル ……行くんダ。 」
ツララ「……!(突き付けられた刀を見つめ、そしてミシェルの顔を見上げる。彼の温かい眼差しによって、不安が何処かへと飛んでいったかのように、表情に穏やかさが戻る) 」
ミシェル「……!(警報と共に飄々とした顔が歪み、窓の外を一瞥する)カタ… ス…(ゆっくりと席から立って、テーブルの上にある四刀の内の一本を手に取り、それをツララに突き付けた) キミはひとりなんかじゃなイ。まだたくさんの仲間たちがいル、そしテ、『彼ら』もずっとキミの傍にいル。(温かい眼差しを向け) 」
ツララ「ミシェルさん… ……!!(ミシェルの笑みにつられて、なんだか嬉しそうな表情を浮かべようとしたその時、外から聞こえた騒動にピクリと微動した)い…今のは……!?(布団をぎゅうと掴み、不安そうに窓の外を見つめる) 」
警告、国内西側に影蜘蛛華纏魔群の侵入者有り!国民は速やかに東側へと避難してください!全兵士は直ちに侵入者を殲滅せよ!繰り返す…(窓の外から警報と住民のざわめきが聞こえる)
ミシェル「Never mind. でもキミは大事なことに気が付いタ。ボクは嬉しイ。(にこりと微笑んで) 」
ツララ「(号泣した後で目元が赤く腫れている)…ぐす… ……す、すみません…(恥ずかしそうに俯く) 」
―――黒の国・某建物の一室―――
最終更新:2015年08月19日 21:47