Judgement Of Kings 過去ログ3 ②

大変お手数ですが真下よりご閲覧ください



続き




スカーフィ「やったニャ!(爆散したアンドロイドを見て)えっ!?それは本当かニャ!?やったニャやったニャ♪(あまりの嬉しさに跳び上がり)あっ、おぉー!!(ギコニャン… ボクも幸一郎も、頑張ってるニャ。だから、ちゃんと見ててニャ。)(今は亡きギコ侍のことを思いながら、兵士等と共に駆け出した) 」

幸一郎「チャキンッッ……(武器をしまって)…………もっと……もっと強くなる………そして―――――――――――(その場から立ち去って行き 」

隊長(黒国)「いょーーーし!!!このエリアの敵は殲滅した!総員、他の所へ加勢に行くぞ!!!(兵士らを引き連れて城下町を駆けて行った) 」

ヴォルキル564 Mk-2「ザシュゥッ―――――パカ…チュボンッ!!!(顔面を切り裂かれたことでマスクが真っ二つに割れ、素顔であるロボット顔を露わした瞬間に顔面が爆発する)ガン…ガンガン…――――――ザキィィーーーンッ!!! ボッカアアアアアァァァァァーーーーーンッ!!!!!!(顔面を抑えながら退こうとすると幸一郎の追撃を許してしまう結果となり、胸部に刀が突き刺さって勢いよく爆散した) 」

ウィンガル「――――――よくやった。今回の功績は、洩れなく王のお耳にいれておいてやろう。(スカーフィに)(声‐木内秀信) 」

アンドロイド兵B「チャキ―――――ガァンッ!! ボッカアアアアァァーーーンッ!!!(ウィンガルを発砲しようとしたその瞬間、死角から現れたスカーフィに対応できずドロップキックが直撃し、吹き飛んだ先で爆散した) 」

幸一郎「ザシュッッ――――――――――(ヴォルキルの顔面を切り裂き)―――――――――――はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!(小刀から、日本刀に持ち替え、ヴォルキルの胸部を勢いよく突く 」

スカーフィ「――――今だっ!!!(ウィンガルと対峙しているアンドロイドBの隙をつき、物陰から姿を現してウィンガルの頭上を飛び越えた)んにゃああああぁぁーーー!!(アンドロイドBに強烈なドロップキックを見舞った) 」

ウィンガル「ふ……我らに抵抗するとは命知らず。いや…元より命などというものは存在しないか。…まあいい。その銃口を向けたところで、もはや貴様に勝ち目はない。(声‐木内秀信) 」

ヴォルキル564 Mk-2「――――――!!!(急襲を阻止されたことで壁からずるりと体が抜けだす)……!!!(見上げた時には既に、幸一郎の刃がすぐそこまで迫ってきており―――――) 」

幸一郎「!(消えた………  !!)  ガキィンッッ!!(気配を察知し、小刀でナイフを受け止め)………真っ向から向かって来てくれると思ったけど、ちょっとでも期待した僕が馬鹿だったよ………やっぱりお前達は卑怯者ばかりだ!!  ビュッッ!!(もう片方の手に握ったナイフを振りかざし 」

アンドロイド兵 軍勢『ガキィンッ!! カキィンカンッ!!! ダダダダダッ!!!!(黒国の兵士等と競り合っているうちに、徐々に数が減少していく)」

アンドロイド兵B「……! ガチョンッ…!!(さっそうと現れたウィンガルに反応し、彼に銃口を突き付けようとするが…) 」

ヴォルキル564 Mk-2「―――――!!ボガアアアァァァーーンッ!!!!(咄嗟に避けようとするが爆発の衝撃を受けて建物の壁に激突してしまう)ススス…―――――――(謎の能力を行使し、隣の建物へと吸い込まれるように消えていく)―――――――ズァ…ッ…!!!(そして別の建物の壁から姿を現し、幸一郎の背後を討ち取らんとナイフで襲いかかろうとするが…) 」

ウィンガル「む……(アンドロイド兵Bに目をつけ、進行を遮るように立ちはだかる)おっと……どちらへ?(声‐木内秀信) 」

幸一郎「!!! (寸前で察知し、回避に移るが、広範囲に飛び散った弾が2,3発ほど体をかすめる)くっ………   小賢しい真似をっ!!(爆弾付き手裏剣を投げ 」

アンドロイド兵B「ドッドッドドドッ…!!  ……  ガチャン、ガチャン…(砲撃を止め、物陰に隠れたスカーフィを追うようにゆっくりと歩みを進める) 」

Onyxis♞兵士『ぐあああああぁぁぁ~~~!!!  怯むなァ!!迎え撃てぇ!! うおおおぉぉーー!!! おらっ、くらえぇッ!!』(アンドロイドの軍勢と激しく競り合っている) 」

ヴォルキル564 Mk-2「ガキィンッ!!(幸一郎との鍔迫り合いから退く)抹殺デース。 ドパァッ!!! (マントの死角から幸一郎に向け拡散弾を撃った) 」

スカーフィ「堅っ!? ニャッ…!!?(一目散に駆け出して物陰に飛びこんで隠れる) 」

幸一郎「邪魔者だと?………お前達の方から散々ちょっかいかけておいて、随分な言い様じゃないか………!! ヒュッッ ガキィィィンッッ!!!(こちらも素早くナイフを抜き、応戦する 」

アンドロイド兵 軍勢『ザァンッ―――ボッカアアアアァァーーーンッ!!!! ダッダッダッ……!!!(ウィンガルの一閃で二体が破壊されるが、それによって生じた黒煙から、さらに軍勢が押し寄せてきた) 」

アンドロイド(?)→ヴォルキル564 Mk-2「―――――邪魔者ハ皆殺シデース。 ズァッ!! (風に煽られ頭部を覆っていたローブが脱げると同時に、鋭利なナイフを持って素早い動きで幸一郎に斬りかかろうとした。本元と比較すると、外観上は頭部と腕部のデザインが異なるだけ) 」

ウィンガル「……く……やはり、その身は堅いようだ。だが……我が剣の前では、無力だったな。(アンドロイド兵に一閃している)チャキッ… (声‐木内秀信) 」

幸一郎「………?(歩み寄ってきたアンドロイドを見て)………その様子からするに、僕に用があるみたいだけど………   何だよ、その目………。(兵士の表情を見て 」

アンドロイド兵B「ドガッ――――ズザザァー…!(蹴り飛ばされるが体重をかけてその反動を和らげる)ガチャ…ドドッドドドドッドッ!!!!(スカーフィと対峙し、無慈悲なほどにガトリングを乱射した) 」

アンドロイド(?)「ダン…ダン…ダン…(アンドロイドの軍勢の中で、一際目立つ一体が幸一郎に歩み寄る。無機質な足音をあげながら憎悪を含んだ表情を見せる。他の兵士とは一風変わっていた) 」

アンドロイド兵A「ザァキィン――――――ボッカアアアアァァァーーーンッ!!!!(幸一郎の繰り出した鋭い一閃が全身に迸り、爆散した) 」

スカーフィ「ついに動いた―――――ニャ!?(猫のようなしなやかな動きで銃弾を回避し、少しずつアンドロイドに接近する)うにゃあッ!!(アンドロイドBを水平に蹴り飛ばす) 」

幸一郎「………相手して欲しけりゃぁ――――――――――――――――――  ヒュバッッッ(恐ろしく早い居合抜きをアンドロイドに繰り出し)―――――――――――正々堂々、真正面から来いって言ってんだろ………。  チャキンッッ(刀を鞘に納め 」
アンドロイド兵B「ガチャコンッ…!ドッドドドッドッドドド…ッ…!!!(両腕をガトリングガンに変形した一体が、スカーフィたちに乱射した) 」

Onyxis♞兵士『うおおおおぉぉぉッ!!!!!(隊長に続き、気炎を揚げながらアンドロイド兵の軍勢に立ち向かった)』 」

隊長(黒国)「――――――! 来たぞ!!迎撃開始ィ!!!(刀を支持棒のように掲げ、背後の兵士等と共にアンドロイド兵の軍勢に突撃する) 」

アンドロイド兵A「ギュォォオオンッ!!!(チェーンソー型の腕を持つアンドロイド兵が、建物の屋上から幸一郎を急襲した) 」

アンドロイド兵 軍勢(緑)『―――――――ダ ァ ン ッ ! ! (隊長格の男の声に反応し、無論止まることなど知らず、各々の武器を構えて一隊に襲いかかった) 」

幸一郎「(アンドロイド兵を見据えながら)…………来たな、緑め………。(刀の柄を握りしめ 」

隊長(黒国)「降伏せよ、影蜘蛛華纏魔群(イブリース)!!これ以上近づいた時、我々Onyxis♞は異分子であるお前たちを全力で排除するゥッ!!!(メガホンを通してアンドロイドたちに叫ぶ) 」

スカーフィ「ザ…(多くの兵士たちと共に前線に並び、迫りくるアンドロイドの軍勢を迎え撃とうと仁王立ちで待機している)…見えたニャ。あいつらが…!(遠くに映るアンドロイドたちを見て激昂し) 」

アンドロイド兵 軍勢(緑)『ダッダッダッダッダッダッダッ……!!!!(黒煙の広がる荒れ果てた城下町を、武装したアンドロイド兵が軍隊のように進行していた) 」

ボッカアアアアアアァァァァーーーーーンッ!!!!(城下町で爆炎が上がった)



管制官リーダー「……恩にきる。(メグが部屋を出ると同時に呟く)頼んだぞ戦士たち…――――――我々も戦うぞ!!(そう叫ぶと再び俯瞰図に向き合い、兵器への対策を練り始める) 」

メグ「(決意したリーダーに笑みを零した)じゃあ、私も戦地に行ってくる。危なくなったら…みんなで逃げてね。(そう言い残し部屋を出ていく) 」

管制官『はっ!!!!』

管制官リーダー「――――――!(メグの頑ななな眼差しと言葉に胸を打たれたのか、しばらく無言で顎元を摩る)……そうだな… ならば私も賭けてみよう、その『奇跡』をな。 ―――――――管制塔付近にいる戦士たちをすぐに集めよ!この塔を死守するのだッ!!!(管制官たちに向けて) 」

メグ「――――Onyxis♞の戦士たちはやられなんかしない。(変わらない口調で、しかし重みの籠もった一言を放つ)先日の♚Chess♛との戦いを見たでしょう?あの巨大要塞(エゼキエル)の進撃を、間一髪阻止した戦士たちを。彼らは絶対に奇跡を起こしてくれる、私はそう信じている。(頑なな眼差しでリーダーと向き合う) 」

管制官リーダー「優れた戦士たち……ハッ…!(脳内で、王の二条を初めとする多くの戦士たちの顔が横切った)……なるほどそういうことか… …しかし、もう彼らに頼るしか手はないぞ!?仮にだ、仮に彼らがあの兵器にやられたとしたら――――― 」

メグ「兵器や武器はそれだけでは本来の力を発揮することなんてできない。ここにはそれらに潜む力(パワー)を存分に発揮してくれる『優れた戦士』たちがいるじゃない。(可愛らしくウインクして) 」

管制官リーダー「簡単そうに言うな!国の最高防衛兵器も通用せず、さらにはあの分厚い鉄壁を破壊した化け物だぞ!!今更奴をどうしようというのだ…!!?もう残された兵器や武器を使っても、奴は止められんぞ…!!(声を荒げて) 」

ヘッドホンをした少女→メグ「(黒の組織/Onyxis♞の優れたメカニック。リーダーの横に立つや否やモニターに映る状況を見上げる)兵器と管制塔の距離を考えると、まだ猶予はある。城へ向かった軍勢なら城内の兵士できっと十分。東側へ避難した国民たちのことなら、さっき私の方から兵士を手配しておいたよ。だから今は、あの兵器を何とかしないとね。(飄々とした表情で状況整理をし) 」

管制官リーダー「……!!(少女の声に反応して振り返る)お前は―――――――メグか…!!(身長差のあるメグを見下ろして、彼女の登場に少し驚いた) 」

ヘッドホンをした少女「―――――大丈夫だよ!(突然、管制塔の一室に入ってきて困惑するリーダーに背後から声をかけた) 」

管制官リーダー「ぐゥ……(優柔不断に陥りそうな困惑した表情で、モニターに映るアンドロイドの軍勢とヴァルハラを交互に見比べている) 」

女性管制官「リーダー、指示を!! 」

機龍ヴァルハラ「ズシィーーーン…ッ…!!! ズシィーーーン…ッ…!!!(進行ルート上の建物を蹂躙しながら、ゆっくりと管制塔のある場所へと進行している) 」

管制官リーダー「…ぐぐぐ…ゥ…ッ…!!(どうすればいい…!?ここを攻め落とされればこの国は終わりだ…!だからと言って、城へ向かった軍勢を無視することはできない…!この国の全兵器を使ってでもあの兵器を止めてみるか…!?いやしかし、防衛ラインを突破したあの硬い装甲を打ち破る程の兵器は…もう存在しない…ッ…!増援を要求するか…!?)(人生の岐路に立たされ、ぼたぼたと滝汗が流れて俯瞰図を濡らす) 」

女性管制官「そんな…っ…!! 」

管制官リーダー「まっさか…ッ…!!(表情が青ざめる)………敵は二手に分散した… 一つは城へ、そしてもう一つは――――――この管制塔か…ッ…!!!…これはマズいぞ…!国内の兵器を管理しているこの管制塔を攻め落とされてみろ!!国内の兵器は一切起動せず、この国は攻撃力を失う!!!そうなれば、もう他国からの防衛は不可能だッッ!!!!(酷く絶望した顔で) 」

女性管制官「国壁を破った起動兵器が、敵軍勢と同行せずに進行ルートを変更したため…気になってそのルートを予想したのですが、あの兵器は一定の速度で真っ直ぐに南西側へと向かっているようです。しかしその進行ルートには―――――――この管制塔が存在します…!! 」

管制官リーダー「今度はどうしたァ!!? 」

女性管制官「……?(兵器、機龍ヴァルハラの動きに違和感を覚え、キーボードを打ちながらヴァルハラの進行ルートを詮索する)……!!!大変です!!(リーダーに) 」

起動兵器→機龍ヴァルハラ「ズシィーーーン…ッ…!!! ズシィーーーン…ッ…!!!(すべてのアンドロイド兵を外へ解き放つと再び起動し、アンドロイドたちの軌道には乗らず、別方向に転換して進行を開始した) 」

男性管制官「な――――ッ!?(激しく驚愕した後、再びモニターに向かう)城内の兵士たちに告ぐ!!現在そちらへ進行している影蜘蛛華纏魔群の軍勢の狙いは恐らく、奴らの王の救出だ!急いで城内の兵士らを牢獄に集結させてくれ!!(手に取ったマイクに叫ぶ) 」

管制官リーダー「なに…!?(城へ襲撃か…さては直接王の首を狙って―――――――)―――いや違う!!!!(何かを閃いたように叫び)…現在城の牢獄には、緑の王が幽閉されている。―――――敵の目的は、その王の救出に違いない…ッ!!!(握り拳をつくり、モニターに映る軍勢を睨みつける) 」

男性管制官「現在無数の兵士(アンドロイド)たちは兵器から離脱して城へと進撃している模様です! 」

アンドロイド兵(緑)「ダッダッダッダッダッダッダッ……!!!!(兵器から解き放たれた大群は、城のある方角へと進撃を開始していた) 」

管制官リーダー「(ずかずかと足を鳴らしてテーブルの上に広げられている黒国の俯瞰図に両手をつく)奴らの目的の詮索はこの際どうでもいい!敵の急襲を直ちに迎え撃て!そして殲滅ゥ!!敵の動向も監視せよ!!(敵は西側から襲撃… 念のために東側へと避難させた民たちにも防衛を付けなければ…)(俯瞰図を指でなぞりながら、西側の国壁であろう場所に赤ペンで×を描いた) 」


警告、国内西側に影蜘蛛華纏魔群(イブリース)の侵入者有り!国民は速やかに東側へと避難してください!全兵士は直ちに侵入者を殲滅せよ!繰り返す、国内西側に影蜘蛛華纏魔群の侵入者有り!国民は速やかに東側へと避難してください!全兵士は直ちに侵入者を殲滅せよ!(国全域に緊急アナウンスが轟く)


管制官たち『はっ!!!!』(各々に素早く散らばって活動を始めた) 」

管制官リーダー「……!!何だあの兵器は…!?それに、中から何か出てきたぞ………!(アンドロイド兵に違和感を覚え、目を細めて凝視する)あれは―――――――緑(イブリース)の…ッ…!!!?(アンドロイド兵の腕章、それに描かれた模様を見て驚愕と困惑の入り混じった表情へと一変する)……ば、馬鹿な……?!(まさか私の予想が的中していたのか…!? ついに『奴等』(謎の勢力)は我々を標的に… そしてその正体は緑の奴らだった…!)……すぐに警鐘を鳴らせ!!王にもこの事態を報告するのだ!! 」


ダッダッダッダッダッダッダッ……!!!!!(起動兵器の下半身から、武装した無数のアンドロイド兵が湧き出てくる。外見こそは、エゼキエルでの戦いで黒と交戦した白のアンドロイド兵と瓜二つだが、全身は暗緑色にカラーリングが施されていた。それだけでなく、全兵士は――――緑の組織『影蜘蛛華纏魔群』(イブリース)の国旗が描かれた腕章を身に着けていた。)


起動兵器「ズシィーーーン…ッ…!!! ズシィーーーン…ッ…!!! (黒煙から姿を露わした『謎の物体』の正体は、ドラゴンをイメージした様な造りの起動兵器だった) ガチョン…ッ…!!! ガパ…!(その場にとどまったかと思うと背後の下半身のハッチが開いた) 」


ジュワァァアア……――――――――ボッガアアアアアアアアアアァァァァァァァァーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!(国壁の一部が瞬く間に赤熱を帯びる。漆黒色の壁はやがて真っ赤に染まり上がり、激しい爆音を上げて崩れ落ちた)


管制官リーダー「くッ――――――!!!(険しい眼差しで悔しそうにモニターを睨みつける) 」


女性管制官「効果ありません!……!(そう言ってモニターの方へ視線を向けると、目を見張った)―――――間もなく壁に激突します!!!」


ボガァアンッ!!! ズギャアァンッ!!!!―――――――――ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…ッ…!!!!!!(巨大砲門から放たれた砲弾に直撃した『謎の物体』。しかしそれが怯むことなどはなく、やがて国壁の目前まで接近していた)


ドグゥオンッ!!!!  ドグゥオンッ!!!!  ドグゥオンッ!!!!  (国壁付近にそびえ立つ幾つもの巨大砲門が次々と火を噴いた)


管制官リーダー「(た…たった一体だけだと……!?)チッ…接近を阻止せよ!砲撃用意ーーー!!!(モニターに映るその『何か』に向けて手をかざす) 」


巨大モニターに一つのウィンドウが現れる。そこには森林内で樹木を蹂躙しながら進行している『何か』が映し出されていた。


女性管制官「一体のみです! 映像出します!(キーボードを打つ) 」

管制官リーダー「敵の数は!?(巻煙草を銜え直し女性の背後に寄る) 」


ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…ッ…!!!!!!(その頃『謎の物体』が土煙を上げながら、黒国周辺にある森林内を進行していた。物体は樹木を薙ぎ倒しながら真っ直ぐに黒の国へと向かっている)


管制官リーダー「何…!? 」

女性管制官「九時方向より未確認物体接近!(素早い手つきでキーボードを打ちつけながら) 」

管制官リーダー「……!(サイレンが耳に入り新聞を折りたたんで席を立った)何事だ!?(巨大モニター前にいる管制官たちに) 」


ビィーッ!! ビィーッ!! ビィーッ!!(突如けたたましいサイレンが鳴り始めた)


管制官リーダー「(巻煙草を銜えたまま眉間に皺を寄せて新聞の表紙を見ている)…我々だけでなく、遂に青と赤にも『謎の勢力』の刃が… こやつらは一体何を企んでいる…(まさかとは思うが、緑の奴等ではあるまいな…?奴等もまた、何処を問わず国々を襲撃している組織… 接点はあるが…―――――)(頬を掻きながら考えを巡らせている) 」


―――黒の国Onyxis♞・管制塔―――



アウシュビッツ「ククク…――――――カチ… (怪しく嗤うとその赤いボタンを爪先で押した) ――――" ま だ 私 の 計 画 は 終 わ っ て な ど い な い "――――(怪しく嗤い続けるアウシュビッツの顔は、やがてこの世のものとは思えないほどの醜悪を含んでいた) 」

アウシュビッツ「計画というものは… あらゆる仮定を持って初めて完成する。(そこにいない誰かに向けて告げるように独り言を呟き始める)黒国殲滅計画(ブラックアウト)が失敗し、私が黒に捕えられるという仮定も…全ては計画の内。(腕時計をいじることで表面が開く。中には細やかな機材があちこちで点滅しおり、その中でも一際目立つ赤いボタンがあった) 」

アウシュビッツ「…… …… …… …フン…(大きな声を出して監視者が怒鳴りに来ないのを、冷徹な目で確認する)やはり昼食時は持ち場を離れるか。(いつもの大人びた雰囲気に戻ると、袖に隠れ腕時計を露わにした) 」

アウシュビッツ「うわぁーん!こっからだしてぇーよー!!うわあぁ~~~!!(薄暗い牢獄の檻の中で、幼児のように駄々をこねている) 」


―――黒の国Onyxis♞・牢獄―――



ミシェル「キミは愛されていル。これからモ、ずっト… ずっト…――――― 」

ツララ「う…ぁ…っ……!あ…っ…!…あぁ…っ… あっ…!! あああぁぁ…っ…!!(最期を迎える『彼』のもとへ歩み寄ろうとした際、疲労の末に倒れ込むその最中(さなか)に見えた彼の像を思い出す。背中に一切の傷がなかったこと、その英雄が最後に告げたかった思いを知る)――――――うああああぁぁん…!!!(汪然として涙が溢れ出る) 」

ミシェル「……(泣きじゃくるツララを見て、何か語りかけるわけでもなく、ただ、ただ変わらない微笑みを送っていた) 」

ツララ「(ずっと溢れそうだったものが激しく震え、一つの塊となってついに自分の手に落ちた)……ぁ…… …っ… っ……!(すすり泣きの声は息を継ぐごとに大きくなって、しまいには顔を両手で覆って泣きじゃくった) 」

ミシェル「(ツララの表情を伺い、そっと笑みを零した)彼モ、そしてその刀たちモ、キミと出逢った奇跡を喜んでいタ。彼等にとってキミといることハ、"生きている証"そのものダ。……だからキミに未来を託したんダ。 」

ツララ「はい…!覚えています――――………!!(以前の言葉を思い出したことで、自身の中で何かが閃いた) 」


――― " 何かを大切にしているようだけど、本当はその『何か』に大切にされているってこと… 気付いたことがあるかな? その子たちはキミの腕がなければ"生きている証"を得られなかっただろう。だから彼らも嬉しいはずさ、君と出逢うことができてね。 " ――― (ツララの中で、ミシェルと初めて出会った時のこと、そして彼の言葉が横切った)


ミシェル「ボク等が初めてであった時のこと、覚えてル?(四刀を見つめたまま) 」

ツララ「(レオハルトさん…)(そっと心の中で彼の名を呟き、両手を胸に添える)『友達』……??(ミシェルの視線に促されて横のテーブルを見る)……!!(四本の刀… 自分の愛刀を見てあっと声を漏らした) 」

ミシェル「(その微笑みに応えるように、そっと微笑み返した)その"未来"を託されたというこト、それはキミと彼の育んだ絆が由縁だヨ。…キミは愛されていル。仲間たちかラ、人々かラ… そしテ、そこにいる『友達』からモ…ネ。(視線をツララのベッドの横にあるテーブルに向ける。テーブルの上には、ツララの大事な四刀が横たわっていた) 」

ツララ「(脳内で様々な出来事が交錯する中で、やっと掴み得た『答え』に優しい微笑みを零した)…レオハルトさんは…――――――――――――――― 私に"未来"を託したんですね…。(弱弱しく微笑んで、頬に滴が伝う) 」


――― " 未来を欲するなら、耐えろ…!傷のない未来に価値はない、傷付き血眼になって未来を手に入れろ!この私に抗い、克て!!貴様らの未来への執着を見せてみろ!!Onyxis♞レオハルト!!Onyxis♞ツララ!!私たちへ楯突いた意地を示せぇぇぇぇぇぇッッ!! " ――― (ツララの脳裏に、かつて刃を交えた敵の言葉が強く反響した)


ツララ「……"未来"…―――――――!(その時、何かを閃く) 」

ミシェル「うン。それは仲間の為、国の為… あるいハ――――――"未来"の為。 」

ツララ「私を守る…『価値』…?(驚いたように目を見開く) 」

ミシェル「それはキミが仲間だからという理由モ、確かにあっただろウ。けどそれ以上にネ―――――――――――彼にとっテ、キミを守る『価値』があったんダ。 」

ツララ「……!(…レオハルトさんが…私を守った『理由』……) 」

ミシェル「…違うんダ…違うんだヨ… それは違うヨ、ツララ。(陰を含んだ顔で静かに呟く)…キミハ、何故彼がキミを庇っテ…いヤ、守ったカ… その理由が解るかイ? 」

ツララ「――――――ビクッ! ……っ…!!!(ミシェルの唐突な行動に驚愕して我に返る。身の震えは止まったが、今にも溢れそうな滴の勢いは止まらない) 」

ミシェル「バッ―――――"違うんだ" ツララ…ッ!!!!(ツララが言葉を発する前に勢いよく身を乗り出して彼女の右肩を強く掴んだ) 」

ツララ「…ぁ…… …ああ…っ… ……あ……!(全身が痙攣し始める) ……そん…ぁ… ……レオハルトさ… ……そんな… ……レオハルトさんが…死ん――――――― 」


―――― " 行けッ!!!!!ツララァァァァァァァァァ––––––!!!!! " ――――(ツララの脳裏で、『彼』の勇ましい背中が閃いた。自らツララをいう『刀』を守る『盾』となった、彼の、最期の勇ましき像を…)


ツララ「…… …… …… ……ぁ………(眦が輝きを帯びる。唇が揺れる。その揺れは彼女の全身を伝い―――――眦に浮かぶその輝きを震わせた) 」


ヒ ュ ォ ォ ォ ――――――(窓から流れ込む風に、ツララの藍色の髪が靡く)


ツララ「―――――――――― 」

ミシェル「―――――― あの戦いで『彼』はキミを庇ったまま動かなかった ―――――― 」


フ ワ ッ ―――――――(風でカーテンが天井へと舞い上がる)


ツララ「………? 」

ミシェル「―――その『彼』なんだけド… (再び表情が歪み、少し俯き気味になる) 」

ツララ「…! 勝った…んですね… よかった… よかった……(ほっと胸を撫で下ろし、表情が綻ぶ)…あっ、そういえば… 他のみなさんは…?…あっ、いけない!レオハルトさん…!レオハルトさんは…!?とても酷い傷を負っていたんです!ちゃんと…回復できたのでしょうか――――――― 」

ミシェル「HAPPYなことから言わせてもらうヨ―――――あの戦いハ、キミたちOnyxis♞の完全勝利ダ。キミたちの国モ、こうして今無事救われタ。キミの仲間たチ、王様ガ、全身全霊をかけて戦った結果だヨ。(にこりと笑む) 」

ツララ「……!は、はい……(ぎゅうと白いシーツを握り締め、表情に不安の色が浮かびはじめる) 」

ミシェル「落ち着いくんダ。(先程までの陽気な表情が少し崩れ、改まった表情で彼女と向き合う)あの戦いの中、キミは気を失っていたからネ。気になるのは仕方がなイ。…これから話すことヲ、まずハ、ちゃんと落ち着いて聞いてほしいんダ。いいネ…?(落ち着きの籠った声で、しっかりツララと向き合う) 」

ツララ「……!私を助けてくれたのですか…?わっ、あ…ありがとうございます……! ………?…私を…助け―――――――!!(その瞬間、以前の黒と白の対戦の事を思い出す)あっ…!そうだ…あの戦い…!どど…どうなってしまったのですか…?王は、みなさんは……ッ…!!?(一人で大混乱に陥り、慌てて部屋中を見渡す) 」

ミシェル「ン? …あぁ…これカ。キミを助ける時にちょっと無茶をしてネ… なに、大したことじゃないヨ。(ツララの不安を払うように陽気に笑う) 」

ツララ「(この方は、確か…)…ミシェルさん…? ……!その怪我は…(自分の置かれている状況はさておき、ミシェルの身体を心配そうに見つめる) 」

ミシェル「コク… ………ン… ……?(彼女の視線に気づいたのかそっと瞳を開け、力なく微笑みかける)目覚めたかイ。ゆっくり休めたようだネ。(そう言い小さな欠伸をする。身体の至る部位に包帯が巻かれている) 」

ツララ「…… …ん…っ…(上半身をゆっくりと起して、ぼーっと力なく辺りを見渡す)………!(ミシェルに気づいてあっと声を漏らす) 」

ミシェル「コク… コク……(ツララのベッドの傍で、椅子に腰かけたまま転寝をしている) 」

ツララ「――――……ん……(ベッドの上に横たわっており、窓から注ぎ込む陽光と心地の良い風に、静かに目覚めを迎える)」


―――黒の国・某建物の一室―――


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最終更新:2015年08月19日 21:47