クロス×オーバー編 第三話 過去 過去ログ②

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DMトゥーン「…あ、ううん。気にしないで。むしろ……久々にキルビスと話せて楽しかったよ!……それじゃ…。(去っていくキルビスに対して手を振る。アンリキサナの会話は耳に入って無かった模様) 」

キルビス「この時………?    ……………(トゥーンの様子から、何となく何かを察した様子で)…………そうか………  ったく、本当にこの世界は、滅茶苦茶な事ばかりで困ったもんだよなぁ………まさに゛ケイオス゛ってか?ははは…………     まぁ、無茶はすんなよな。(トゥーンの肩に手を置いて)………さて、話の邪魔しちまったな?俺そろそろ帰るとこだったから、これにて失礼しますわ………久々にあえてよかったよ、じゃぁな。(3人に手を振って、歩き去って行く)…………?あれ、そういやあの女は……………   まぁ、良いか………。(キサナの存在をスルーしていた事に気づくも、特に気にも留めず 」

キサナ「汝の察しの通り…。……トゥーンは余計な心配はかけまいと黙っているつもりだそうだが……我は言わなくてはならないと思った…。(アンリに) 」

アンリ「えっ―――――(……まさか…じゃあ、やっぱりさっきの戦いで感じた違和感って…)…じゃあ、今のあいつ(トゥーン)は…(トゥーンには聞こえないくらい囁くような声でキサナに) 」

キサナ「しかし、あのザキラと戦ったからには平気でいられるはずが無し…。彼は今―――"大半"の力を失っている……。(アンリに) 」

DMトゥーン「まぁ、僕の方もいろいろあったんだけどね……。…恐れていた"この時"のために、しっかりと準備していたのが主かな……。(キルビスに) 」

アンリ「っ…(あのザキラと本当にやり合ったの…?やはりこいつ……)(細くした横目でトゥーンを見つめる)へぇ…そ、そうなんだ…(汗)(二人の様子を見て) 」

キルビス「ん、何だあんたは………  って、あっ!あんた確か………俺もあんたをバトロワで見たぜ、確か………     まぁいいや、こいつとは古い知り合いでさ………まぁ、いろいろとあったわけよ。(アンリに)おぅ、本当、いつぶりになるだろうな………俺もあれからいろいろあってよ、まぁ~忙しかったんだわ………お前の方も、かなり立て込んでるって噂聞いてたから、大丈夫かよって思ってたけど………どうやら、元気なようで何よりだ。 」

キサナ「普通なら、死んでいてもおかしくは無かった…。……我が間一髪の所で救い出し、現状に至るなり。(アンリに) 」

DMトゥーン「キルビス!キルビスじゃないか!…いやー、久しぶり!!(キルビスの方を向いて) 」

アンリ「ん…あんた、どっかで見た覚えが――――――あっ!確か、私と同じ大会(バトロワ)に出てた人だよね!?(キルビスの顔を見て意外そうに驚く)あれ、なに…?知り合いだったの…??(トゥーンとキルビスを交互に見比べて) 」

????→キルビス「!………やっぱりだ…………  スゲー見覚えある後姿だったから、もしかしたらって思ったけど…………久しぶりだな、トゥーン!俺だよ、キルビスだよ!(トゥーンの顔を見た途端、明るくなった表情と声で、トゥーンに話しつづける 」

DMトゥーン「あ、うん、そうだけど……(と何気なく言った後に????の方を向き)―――――――!!(見知った顔を久々に見た事で少し驚いて) 」

アンリ「…まさか、本当に――――――?(驚いたようにトゥーンを見ていたが、その時ふと現れた????に言い淀む) 」

DMトゥーン「……。(しばらく黙り込んだ後アンリの方を見て)……い、一応は本当なんだ……。……まぁ、結果はお察しの通り……だったけどね…。 」

????「コッ…コッ…コッ………(3人の許に歩み寄って行き)…………なぁ、お前―――――――――――   トゥーンか?(すぐ近くに立ち止まるや否や、DMトゥーンに向けて第一声を発する 」

アンリ「へえ、そうなんだ。(ぐいっと缶ジュースに口を付ける)…ブパァッ は、は…っ…?!?!(仰天)…ぅ、うそ…でしょ…?(引きつった表情のままトゥーンを見やる) 」

キサナ「……。この際だから言っておこう……。(アンリの方に向くと、少し間を置いて)―――――トゥーンは、一度ザキラと真っ向からぶつかり合った……。 」

アンリ「(キサナの発言に息を呑む)…四皇帝…『ザキラ』に真っ向から挑むには反転空間に突入しないといけない。けれど、そのヴァルカヌスが何処にいるのかは分からない…そもそも、本当に彼が『鍵』を持っているのかさえもわからないところだよ。とにかく私たちがやるべきことは、【ReVo】の居場所を突き止めて鍵を奪うこと。これに尽きるわ。 」

????「ガシャコンッッ……  プシュッッ(自動販売機でサイダーを買い、缶を開ける)…………?(口に運ぼうとした瞬間、ふと3人の姿が目に入り)…………あいつらは…………。 」

キサナ「うむ…。彼はその称号の通り、配下の中で最強の実力の持ち主…。言わば、『反転鍵の守護者』とも言える存在……。 」

アンリ「うん。で、反転空間(リバース・スペース)に入るためには、『反転鍵』(リバース・キー)が必要なの。そしてその鍵は…四皇帝屈指の精鋭部隊【ReVo】に属する5人の内の誰か一人が持っている。おそらく、一番有力と思うのが"V"の称号を持つ男…『ヴァルカヌス』。私も名前しか聞いたことないんだけどね。…貴女なら詳しいんじゃないかしら、キサナ。(キサナの方に振り返る) 」

DMトゥーン「……『反転空間』(リバース・スペース)…。……そこがヤツ等の本拠地ってわけか…。 」

アンリ「…とにかく、一刻の猶予もないからささっと話すよ。…先も言ったみたいに、今この世界の各地で四皇帝が支部を構えて徐々に領土の拡大化を図っているのよ。そして私は、そのいくつかを潰してきて…有力な情報を得た。そのひとつが…新世界にある四皇帝の本拠地『反転空間』(リバース・スペース)への入り方よ。 」

DMトゥーン「確かに……周りから変な気配も感じないしねぇ…。(同じくソファに腰掛けて) 」

アンリ「……ここなら比較的安全だと思うけど…(そういってロビーにあるソファに腰掛ける) 」


――― 寄宿舎・ロビー ―――



DMトゥーン「…っと、アンリちゃんから詳しい話を聞かないと……だね。(その場を後にして) 」

キサナ「元々、四皇帝は"W"の『ワイズ』、"X"の我、"Y"の『ユーク』…そして、その頂点たる"Z"の『ザキラ』。アルファベットの最後の4文字を現すこの4つの称号を持つ者のみが『四皇帝』と呼ばれていた…。…最初はこの4人のみを現す言葉であったが、今では、A~Vまでの称号を持つ"四皇帝配下"が加わり、1つの組織となった…。 」

カタフラクト「うわ……(あっまずい本音が出る所だった……)あはは、四皇帝ですか…造反者が二人も……わ、私も”カタフラクト”は芸名みたいなものですから(ポンチョを軽くバタつかせ、下に着ているジャージを見せる)この格好も仕事着ですしぃ(営業スマイルが少々こなれてきた様だ) 」

DMトゥーン「い、意味深な事を言うんだねぇ…。……僕の視点からすれば今は味方…ってとこかな。(蓮妃に)……まぁ、このトゥーンと言う名も借り物だから……本当の自分の名を探す旅もしているよ…。(カタフラクトに) 」

キサナ「我はキサナ。四皇帝の一員にして、"X"の称号を持つ者――――(右目の眼帯に刻まれた"X"の紋章を光らせつつも)――――であったのは過去の話…。今はアンリと同じく、離反している身なり……。 」

カタフラクト「(がああああああ!!!!ぶっ殺そうとした相手の事くらい覚えてるわよぉ!!)えぇ、敵……じゃないわ、うん…デュエルマスターのトゥーン……DMトゥーン……成程ねぇ(渾身の営業スマイルを浮かべ) 」

蓮妃「敵であるかどうかは、アナタが決めてください。所詮私は、英雄の足元に散る・・・花弁でしかありません。ですが、こうやって出会ったのも何かの縁、なぜ私が"ここ"へ今一度現れたのか・・・確かめるのもわるくない。 」

DMトゥーン「……まぁ、もし敵だったら今も攻撃を仕掛けて来るはずだし…敵じゃあない…のかな?(蓮妃とカタフラクトを見て)…あ、僕は通りすがりのデュエルマスターで…今はトゥーンって名乗ってるよ。 」

カタフラクト「(し、しまった、これじゃ四皇帝の敵だわ…!)(台詞を言い終えた後に真っ青な顔で硬直し) 」

DMトゥーン「…うん、わかった…。 」

カタフラクト「え、えっとただのし……よ……(冷や汗を浮かべて彼方此方を見回しながら)えーっと、四皇帝を追ってきたんですぅ>< 」

??「私ですか?ふふふ、私は、ただのしがない尼僧・・・だった残骸ですよ。――――私は。(突如、雷が鳴りシルエットが明らかになる。両手には4尺程はあろう大鎌を二本。甲冑の頬当てで顔半分を隠し流れるような髪を持つ慈悲を垂るる眼をもつ女性)――――"蓮妃"。 」

アンリ「(「やっぱりね」と頷いて)…『あの放送』以来、四皇帝の活動は急激に活発化してきている。あいつらは各地に支部を展開して、そこ中心に破壊殺戮活動をしている…。私も幾つか潰してきたけど、今は運よく称号をもつ者には遭遇していないわ。お陰で組織に関するいろんな情報も手に入って……ん…ここだと誰かに監視されるかもね… 場所を変えよう。そこで詳しいことを話すわ。 」

DMトゥーン「あ、そうそう……。そういえばさっきの君達……(??とカタフラクトを見て)…君達は何者なんだい? 」

キサナ「……。(『本当の…名前』……。)(その言葉を聞き、何かを思い出すかの様に少し考え込んで)……。 …我はトゥーンに同じ。……四皇帝とその配下より、この世界を救うために戦う……。 」

アンリ「(「本当の名前」にぴくりと反応する)…そう… ……ところで、あんたたちはこれからどうするつもりだったの?(腰元に手を当てる) 」

DMトゥーン「アンリちゃん……か…。……僕の名前に関しては知ってるとは思うけど……この名前も、僕そっくりの所謂『もう一人の僕』からの借り物なんだけどね…。…本当の名前は、"まだ無い"……かな。(アンリに) 」

カタフラクト「(この話をチクって取り入るべきか……?いやでも話を聞く限りあの独裁者気取りの連中は全部知ってるし……)やっべー来なきゃよかったやっべー……(途中から声が漏れ始める) 」

??「死して尚、その道に光を灯します、か。―――さて、私は。(アンリやDMを見据えながらつぶやく) 」

アンリ「ふぅん…(目を細めて怪しそうに見つめる)まあ、いいわ。とにかくこうしてあんたたちに会えたわけだし。…あ、私のことはアンリって呼んでね。(友好的な笑みを浮かべる) 」

DMトゥーン「へ…?(急に言われて)……あ、うん…。"今"の自分が出来る力を精一杯出したつもりではあったけど……(アンリに) 」

アンリ「…ただ…失礼なこと聞くけど…―――――あれがあんたの力なの?(いぶかしむ様な表情で) 」

DMトゥーン「…えっ、ああ……うん…。その事なら気にしなくていいよ…。……力を見てみたくて…か……。(少し表情を曇らせつつも) 」

カタフラクト「(マジで四皇帝相手にする気かこいつら……) 」

アンリ「そして私は…四皇帝を抜けた。もっとも、英雄との戦いで死んだ私は除名扱いされていたみたいだけどね。でも生きて舞い戻って、あいつらの元に一度だけ赴いた…宣戦布告をするために。私は何としても四皇帝の暴走を止めたい…でも、私一人の力では到底抗うことなんてできない。そんな時、キサナが四皇帝を抜けた事実を知って…それから、組織に立ち向かう一人の英雄の噂も耳にした。…それがあんたよ。(トゥーンを見つめる)そして思った。この二人と協力すれば…組織を潰せるって。…さっきはいきなり襲いかかって悪かったね。あんたの力、ちょっと見てみたくて。 」

DMトゥーン「…そ、そんな事があったんだ……。(アンリの話を聞いて)…なるほど…。大体わかったよ…。…それなら、協力しない理由は無いね…。 」

アンリ「彼女は友達を救うために、わざわざ地獄へ堕ちてきた。彼女たちにとってみれば囚人だった私なんて眼中になかったはず…それでも、あの時、彼女と目が合った私は…彼女に救われたの。それから、彼女たちに加わって多くの囚人たちと一緒に地獄を抜け出して…今に至るのよ。あの一件以来、私は強く誓った… この力を…誰かを傷つける為じゃなくて、守るために使おうって。そう…『彼女』に教えられたから…。(拳を胸元にあてる) 」

アンリ「……死んだ後、私は地獄へ堕ちた。死後の世界…地獄、そこで過ごす日々は言葉で言い表せようもない程に、酷く辛く、苦しかった…。きっとこれが、今まで散々な事をした私に対する大きな罰、そう思ったよ。死んでもこんなに辛い思いをするくらいなら…いっそ私自身の存在ごと、なければよかったと思うくらいだった…。でも、そんな時…ある『女の子たち』に出会ったの。」

??「―――――。(死んだ、というワードを聞き、ピクリと体を反応させる) 」

DMトゥーン「…え…?シンジャッタノォ!?(思わぬ発言を聞いて再び仰天して)…で、でも今こうして生きてるって事は…… 」

アンリ「(困惑するトゥーンの顔色を窺って悪戯っぽく笑む。それから改まった表情になって夜空を仰いだ)…確かに私は、かつては組織の一員"だった"。はじめは…この世界があまりにも退屈過ぎて、四皇帝に入った。街々を襲い尽し、破壊し、何もか全部ぶっ壊すことが快感でその日々がたまらなかったわ。そしてある日、私は『上』から英雄一人の首を狩ることを命じられて、ある英雄と二度に渡って戦った。でも…戦いに負けて、"死んじゃったの"。 」

カタフラクト「(明らかに顔色が変わり、顔に冷や汗を浮かべている)あ……あれー…?あれー……?(よ、四皇帝に取り入ろうと思ったのに……何この…何この……) 」

DMトゥーン「……。…え、えーと…一回話を整理しよっか…。…君、四皇帝の一員なんだよね?…そんな君が四皇帝を潰す…。……うん、ちょっとこの流れは掴めない…かな…(汗) 」

アンリ「DMトゥーン、そしてキサナ…――――私と一緒に、"四皇帝を潰してみない"?(無邪気っぽくウインクを飛ばす。トゥーンにとってはあまりにも急展開過ぎて混乱を招く発言である) 」

??「おやおや、怒られてしまいました。中々、慈悲への道は築けぬものですねぇ。 おや、戦闘も終わったようですね。 」

DMトゥーン「……へ…?(先程様々な流れは掴んだものの、話の流れは読めなかったのか、困惑して)…つ、つまり……どういう事…なんだい…? 」

アンリ「(二刀を拾い上げ、鋏に戻して背に帯びた)そうね…だって本当は…(トゥーンにそう言いながらキサナの方へ視線をやる。そして、再びトゥーンと向き合った)…DMトゥーン、アンタに会いたくて来たのだから。(両手を背後へ回して) 」

DMトゥーン「…え!?(思わぬ言葉に驚いたのか、心から『流れ』が離れた様で先程の様な静けさは感じられなくなる)……案外、潔いんだね…。 」

カタフラクト「暴力が高尚な訳ねーでしょうが欲で出来てんのよ技なんて……ああああイライラす……負けたぁ!?"A"でしょ!? 」

アンリ「――――ッ!?(受け止めた…!?でも、そう長くは持てないはず――――――)―――ひぐぅ…ッ…!!?(ドォーーンッ… ! ! !)(反撃を受けた衝撃で二刀を手放してしまい、高台の岩壁に強く激突した)……けほっ…けほ…っ…(その後しばらくして土煙の中からゆらりと現れてDMトゥーンの元へ歩み寄る)……負けたわ…(観念したように俯いた) 」

DMトゥーン「……。(確かに、今の心の置き方ではアレを避けきる事は出来ない…。……なら――――)―――――(迫りくる大波の様な流れが自らの中に感じ取れる…。…そして、目前まで迫って来た"それ"を…)―――――ギィィィィィンッ!!!(刀身でそのまま受け止めた後、流れる様に身体を翻し…)―――そこだッ!!(返すかの様に流れのままに刃を振るい、カウンターでの一撃を思いっきり叩き込む) 」

??「邪魔、とは御無体な。美味しい美味しくないで、武を振るうか否か等、不粋なもの、私にとっては不純物に他ならない・・・・ですが、そうですか、まぁ、物見遊山、も悪くはない。 」

アンリ「…ッ…!?(なんで…当たらな――――)―――きゃ…っ…!!(ただならぬ回避能力に翻弄される。咄嗟的に体を硬質化することで受けた一閃によるダメージを半減するが吹き飛んでしまった)…っ……やるのね… ジャキン…ッ !(巨大鋏を二刀に分離して構える)じゃあちょっとだけ、本気出すから…!これは…避けきれないわよ?―――――“ディル・ギルティ”。(タンッ――――ギュルルルルルルルッ ! ! ! ! )(軽い跳躍と同時に全身を地面と水平にしながら高速回転をし、そのままトゥーンに向かって一直線に猛突進した) 」

DMトゥーン「……!(迫りくる攻撃を水と油が反発するかの様に避け…)―――。(自分の中に様々な流れが感じ取れる――――『空気』、『音』、『力』…それらの流れを全て『心』という感受器で感じ取っているのだ…。)―――見えた…!(そして『流れ』のままに刃を繰り出すと、細腕から繰り出されたとは思えない一閃がアンリを薙ぐ…) 」

アンリ「このっ…!(ブゥンッ、ブォンッ ! ! )(鋏の刃部分へ持ち替えて振り回し、持ち手部分で殴りかかった) 」

カタフラクト「(座った状態から勢い良く立ち上がり、メイスを??の顔面目掛け投げ付ける)ちょっとちょっとォ、邪魔すると美味しくないっつーんでしょーがー! 」

DMトゥーン「―――。(確かに、四皇帝最強の一角を崩した『クリアマインド』そのものは使えない…。……だが、僕には今まで様々な強者達と戦い抜いた経験がある…!例えその力を奪われようと、この身体は覚えているのだ―――『明鏡止水』、その心の置き方を――――――) 」

??「――――ッ!(ズザザザザ、と音を立て距離が少し離れる)はぁ、やれやれ、私は平和主義者なのですが・・・ふふふ、楽しめそうでもありますね。 」

アンリ「チッ…!邪魔…!!(足による薙ぎ払いで??を蹴り飛ばし、再び攻撃を繰り出そうとするが…)――――!?(流水の如く攻撃を回避したトゥーンの動きに驚きを隠せず、そのまま着地する) 」

カタフラクト「勇者サマの頭ヘッコませてやりゃあ取り入る良いネタになると思ったのにラブラブしちゃってまー美味しくない、邪魔立てすると印象が悪くなっちゃうわ(長い黒のポンチョを退屈そうにバタつかせ、適当に座り込む) 」

DMトゥーン「―――――!!(アンリの言葉が響き、それをしっかりと聞き入れて)(……そうだ…。彼女が本当に四皇帝最弱だって言うのなら……その彼女に勝てないのならこの先は無い…ッ…!!)――――――――フッ (その時だ。頭上から強襲して来るアンリの攻撃を、無心のままに回避していたのだ。その動きはまるで"流水"の如く…) 」

??「―――――いえ、お気になさらず(突如、持っている鋭利な武器を振りかぶり、アンリの急襲をガチンと食い止める。よく見ると、その武器は・・・・"大鎌"である) 」

DMトゥーン「……っつ……(腹部を抑えつつもよろめきながら立ち上がって)…だ、誰だかは知らないけど……見ての通り、ここは危ないから避難した方が……(??に) 」

アンリ「DM(デュエルマスター)トゥーン!アンタの力ってそんなものなの?失望させないでよ!(ガチョン !)(突き刺した二刀を拾い上げるや否や元の巨大鋏に戻す) チョキン、チョキン、チョキン… ! !(鋏をもって"空間に切り込みを入れ"、その中へ入り込んだ)―――――はあぁっ!!(そしてトゥーンの頭上に切れ目が出現し、中から現れ、履いているブーツの踵部分にある刃をもって急襲する) 」

??「(転がった先のDMを足元に、ぴたっと立ち止まる)・・・・・おや、大丈夫ですか勇者殿。痴話喧嘩というわけではなさそうですが 」

DMトゥーン「……ッ!?(手ごたえはあったが、響く金属音を耳にし…)なん……だっt――――か…はぁっ…!!!(腹部へと重い一撃が直撃し、吹き飛んで転がっていく) 」

アンリ「なっ―――(背後に…!?)ガギィ――――ン…ッ…! !(背後へ旋回されトゥーンの一撃が背部に炸裂したが、その際明らか不自然な鈍い金属音が響いた。斬撃を受けた部位は全くの無傷であり、異常なまでに頑丈な体をしていたのだった)…そう…私は組織で最も弱く、非力よ…でも、誰よりも勝っていることがひとつだけある。それは―――(二刀を地面に突き刺し、素早く背後へ振り返る)――――私が、四皇帝随一の鎧を持っているということだよ!!(ドゴォッ ! ! ! !)(拳による砲弾の如き重い一撃をトゥーンの腹部に炸裂させ、大きく吹き飛ばした) 」

??「おやおや、今の季節にお花見ですか?・・・ここでは真っ赤な花しか咲かぬというに。(ゆっくり、ゆっくりと・・・・歩き、DMの方まで直進していっている) 」

????→カタフラクト「流石ァ、良い反応です……ねぇ!!(回避され、地面に突き刺さったメイスの傍に着地し)あらあら、お強い”A”様が執着なさるお人なんですねぇ(嘲笑するかの様に笑みを浮かべ、メイスを悠々と回収し)名乗るのが遅れちゃいましたねぇ、私は”カタフラクト”……横槍と取っちゃってくださいねぇ 」

DMトゥーン「…っ!(襲い来る乱舞にひらりと身をかわして)……(四皇帝最弱とは聞いたけど……疑いたくなるぐらいには強い…!)―――やあっ!!(そのままアンリの背面へと転がり込む様に動き、上へと斬り上げる。これぞ『背面斬り』) 」

アンリ「ギリギリィ…ガギャァンッ ! ! ギャキャァンッ、ガキャァンッ、ギカァンッ ! ! ! (拮抗状態から刃を弾き、二刀による苛烈な乱舞を繰り出した) 」

DMトゥーン「…ッ!!(飛んできたメイスを間一髪で避け、メイスの飛んできた方向を見て)……新手か…ッ!!ギィンッ!!!(続いて来る薙ぎ払いをしっかりと剣で受け止めて) 」

アンリ「ん…(邪魔者… でも、こいつが大勢を相手に何処まで力を発揮できるのか…それも見せてもらおうじゃない。)四皇帝最弱と言われた私…でも、甘く見ないでよね。ダンッ…! ! (踏みこみと同時に二刀による鋭い薙ぎ払いを繰り出す) 」

DMトゥーン「っ……!あの件以来、組織の中ではすっかりお尋ね者…ってわけか……!(正直、今の僕に何処までやれるかはわからない……が!ここで退けばただの臆病者だ…!僕はそんな事は絶対にしない……!) 」

????「あらあらァ、出遅れちゃいますよぉー?(膝までもある黒のポンチョから一本のメイスを現し、地面に突き立て)よぉい……しょ!!(地面に突き立てたメイスを掴み、"軸"として一回転し、その遠心力を利用して遠方のDMトゥーンに向けてメイスをぶん投げ、直後に勢いそのまま自身も戦場へとひとっ跳びする) 」

キサナ「……アンリ…(見知った顔を見て少し驚きを見せるも、アイコンタクトを受け取って察したのか、今まさに起きようとしている戦闘から身を引く事にした…) 」


BGM♪



VS アンリ


アンリ「……(ふとキサナに一瞥を与えるが、アイコンタクトで何かを送り、その後はDMトゥーンの一点のみを見つめた)…ふぅん…思ってたより小さいのね。こんなチビが【四皇帝】最強の一角を崩したとは…到底思えないけど…まあいいわ。ねえ、ちょっとあんたの力を私に見せてよ。(くすりと悪戯っぽい笑みを零し、巨大鋏を分離させて二刀流刃に変形する) 」

DMトゥーン「"A"の称号だって……!?…って事は君は……!!(目の前に現れた少女の正体を察すると、即座に剣を抜いて) 」

??「・・・おや、今日は雨が、たくさん降っていますね。えぇ、真っ赤なのでしょうか?それとも漆黒?よく、わかりませんねぇ。(???に気づいていないのかブツブツとつぶやきながら、今まさに戦場にならんとしているこの場へ足を踏み入れていく) 」

???→アンリ「(外見は鼠色のパーカーとデニムのホットパンツにニーソを着込み、腰元まですらりと伸びた赤いポニーテルが特徴的な少女。DMトゥーンとキサナの二人を前に不敵な笑みを浮かべている)私は、アンリエッタ・シルバーン。称号の名は――――― " A " 。(ジャキィンッ ! ! ! )(可愛らしく舌を出すと背丈ほどもある巨大なハサミを出現させる) 」

DMトゥーン「…へ…?――――!(突如現れた影に思わず身構えて)……き、君は……? 」

???「――――ザッ…(その時、一つの影が高台に現れる。影の主は下方にいるDMトゥーンとキサナの二人を俯瞰し、さも満足したように口角を上げた)…見つけたわ……タンッ――――――シュタン…ッ…! (二人の前に着地し、颯爽と現れる。踵を返しその姿を露わにした) 」

キサナ「……。(トゥーンの発言を聞きつつも)無謀極まり無いとも言える……が――――汝だから信じられる……。 」

DMトゥーン「……ああ…。わかってはいたさ…・。……とは言っても、このまま世界がヤツ等の手に落ちるのを見ているだけなんて……僕には出来ないかな…。 」

キサナ「……っ~~!(トゥーンから礼を言われると、少し恥ずかしそうに頬を染めて)…れ、礼には及ばず……。…我は汝に受けた恩を返しただけ……(気を落ち着けるために少し間を置いて)…もう気づいてるとは思うが……汝の力の大半はザキラに奪われている…。……今のままではザキラはおろか、配下達にも敵わず……。 」

???「ケケケ、ヘラヘラ……(??の背後で、一人小さく笑い声を上げながら歩いている) 」


??「――――。(フラフラと風に吹かれる皮布の様に歩く人影が。手には鋭利な武器を持っている) 」

DMトゥーン「……何とか助かったようだけど……(ふと違和感が自分の身体を駆け巡る――――それは、前まで自分に宿っていた一部の力が失われていたかの様に……否、"奪われている"のだ…。)…まぁ、結果はどうあれ……僕は助かったんだ。そんなに落ち込まないで…。……そして、ありがとう……。(キサナに) 」

キサナ「無理も無い…。汝の力だけでは、あのザキラを討つ事は不可能なり……。……しかし、助かったようで本当に良かった…。汝を失ったら……我は――――――――(少し暗い表情と共に下を向きながら) 」

DMトゥーン「……ん―――あれっ…?キサナちゃん……。確か僕……(ザキラと戦い、手も足も出ずに完敗を喫した光景が脳裏へと浮かぶ) 」

キサナ「……。(トゥーンをザキラの魔の手から見事救い出した彼女が目を覚ました彼を見ていた…)……気がついたか…。 」

DMトゥーン「――――――。("あの時"、確かに彼の希望は失われた……はずだった。―――だが、想像以上の希望が、完全に絶望へと染まり行くのを防ぎ、見事に一命を繋ぎ止めたのだ…。)―――――!!(四皇帝の頂点、ザキラへ挑むも敗れ、倒れ伏した彼が今目を覚ます)……こ、ここは……? 」


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最終更新:2016年05月04日 18:58