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-深淵-
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概要
詳細不明。
ケイオス、別天体、世界の裏側、平行世界、冥界、外宇宙、いずれにも該当しない領域。
そこへ至ろうと意識し到達することも出来なければ、そこから逃れようとし遠ざかることもできない。
関連書籍 不確定情報
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深淵はひたすら地下へと続く『虚』へと続いており、この領域において"落下"するということは、自身がいる世界へ戻るということを意味する。
ただしあくまで落下なので、外界へ帰還した際には地へ衝突し五体が粉微塵に吹っ飛ぶ可能性が高いとのこと。
ひたすら地下へ向かって"登り続ける"ことでしか探索できない世界で、現存文明、或いはその痕跡らしきものは発見できなかった。
物理法則・生物学から鑑みても生存し得ない形状、性質の異形生物が闊歩している他、
それらを常軌から逸脱した技・力で葬る"遙か昔から先輩なのであろう冒険者"が複数名確認されている。
彼、彼女らは望んで深淵へ落ちた訳では無いが、長くそこに滞在するほど、自身の精神構造が元々深淵に適していた事を自覚するらしい。
深淵には元々そこに存在する異形生物か、それらを葬り去るごく一握りの狂人しか存在していない。
もし、仮にありとあらゆる世界に"意味"があり、創造神や超越者などの何者かが創世を行ったとするならば、
"深淵"とは、何一つとして意味はないし、何者も意図してそれを創造したわけではないのだろう。
そもそも、深淵とは世界そのものではなく、"世界ではない場所"が必然的に深淵としてただそこにあるだけなのかもしれない。
虚無であるが故に、何者にも染まりやすい。
筆者(ハワード)が何もない暗闇に飛び込むと、眼の前の景色が図書館へと姿を変えていた。
貯蔵されている書籍には文字とすら認識できない何かが不規則に描かれた、落書き帳のような書籍ばかりが敷き詰められてた。
これに関してハワードは"未知なるもの、理解し得ない知識を追い求める自身の願望が反映された結果"と分析している。
図書館はハワード自身がそのように認識した瞬間、また元の暗闇へと戻ってしまった。
世界が無いが故に、そこに最初に至った誰かが創造主になる。ただし、それに対応する狂気がなければそれは一時的な幻想であり、瞬く間に霧散してしまうようだ。
これは推測に過ぎないが、深淵という領域において感情や意思などといった『心』はとりわけ光り輝いて見える物らしい
心という光が、虚無という闇を照らすことでそこに"形"が生まれる
故に深淵に潜む何かは、知性体の持つ光に引き寄せられ、そして捕食しようと襲いかかるのだろう
(中略)
どうあれあの場所において正気を保ち続ける事など不可能に等しい
ウィルバーが同行していなければ私はあの虚数に溶け、霧散していたかも知れない
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星渡り人曰く、ケイオスという世界の性質は他に類を見ないとのことだ。
あらゆる世界とリンクし、そして引き寄せ、受け入れる引力が存在する唯一の天体。
しかしそれが引き寄せるものが必ずしも『世界』であるとは限らない。
もし仮に、深淵という『虚無』さえも引き寄せているとしたら、
ケイオスは自ら瓦解し、消滅してしまうだろう。
現に世界の各所において深淵に繋がる亀裂が生じ、外生物による干渉が始まっていると報告も受けている。
ヴェルサスを飲み込んだあの黒い球体が、深淵へ通ずる穴そのものだとしたら……
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最終更新:2023年10月12日 20:17