サンデー「よし、晩飯の時間だな」

夜 スマイルウィークの溜まり場

サンデー「よし、晩飯の時間だな。トーク力を鍛えよう!フライデー、飯作れ」

フライデー「おいおい、晩飯の材料ねぇぞ!どういうこった!」

サンデー「おいサタデー、お前今日買物当番じゃなかったか?」

サタデー「いえ、今日の当番は私ではないですよ」

サンデー「じゃあ誰だぁ?ったく。サボった奴にゃーキツいお仕置きが必要だな」ペラッ

サンデー「……」

サタデー「どうされた、サンデー?」

サンデー「……今日俺だわ、当番」

全員「滅べ天パ眼鏡」

サンデー「だーっ!るっせぇな悪かったよ!だが今日ぐらい何も食わなくたって生きていけんだろ」

マンデー「俺は死んでしまう…」

ウェンズデー「てめーのせいで食費に負担かかってんだよ。さっさと痩せろやこのデブ」

マンデー「貴様なんといった!?潰すぞ!!」ドガッ

ウェンズデー「あぁ!?無闇に手ェあげてんじゃねーよスカタン!」ガシャーン!

フライデー「おいデブ曜日!ウェンズデーに何しとんじゃ!」ギャイン!

ワーワーワードンドン

サンデー「わーーーーー!やめろやめろ!皆腹へっていらついてんだな!わかったから、今すぐ買いにいくから大人しくしてくれ!!」

全員「元々お前のせいだろう!!」

サンデー「す、すまん……」



サンデー「と、言う事で急いで晩飯を買う事になった。適当にスーパーかなんかでお菓子とか買っておけばアイツ等喜んでくうだろ」

サンデー「あー、でもマンデーの分は必要以上に買わないとな。アイツめちゃくちゃ食うし」

サンデー「さてと、ここのスーパーでお買い物でもするか」ウィーン

ラッシャセー

サンデー「お菓子コーナーに直球したい所だが、そのまえにつまみだつまみ。酒も飲んどきたい気分だ、あーらよっと!」すたすた

サンデー「酒コーナーは野菜市場を抜けた所にあるんだな、早速—-ん?見慣れた顔が……」

アオ「イチゴ…イチゴを食べたい!でもお金が……どうしよう!浅花ちゃんのプレゼント代を裂いてまでイチゴは買うべき品物なのか!?そうだプレゼント代を削ればいいじゃないか!そうすればどちらも買える、ハッピーエンド!いや待てよ落ち着け俺。それじゃあ浅花ちゃんに対する俺の誠意はどうなる?いちごと同等のプレゼント?そんな訳ないじゃないか!俺は浅花ちゃんを誰よりも愛してるし誰よりもそのーこう。ムフッ!あー違う違う!こう、幸せであってほしい訳だからやっぱりプレゼントは本気で考えた方が――」

サンデー「前会った時と随分違うんじゃな〜いの、小僧?」

アオ「うぉわ!!??――お前はッ!」チャキ

サンデー「あー待て待て落ち着け。別に今は殺戮衝動とかに狩られちゃいねぇよ」

アオ「何故お前がここにいる!」

サンデー「落ち着けって。周りにナイフを見られない様にちゃんと気使ってるのはわかんだが、とりあえずしまえ。俺はただ買物しにきただけだ」

アオ「買物……?」

サンデー「なんだその意外って感じの視線……俺だって買物ぐらいするっての」

アオ「……俄に信じられない……さては購入物で殺戮を!」

サンデー「食べ物使った殺戮衝動なんて誰が持ち合わせっかよ!どんだけ信じない訳!?」

アオ「ツッコミ入れるようなキャラじゃないくせにツッコミ入れるなんて……何を企んでいるんだ!言え!」クワッ

サンデー「なんでボケるようなキャラじゃねーのにボケてんだよ!あーもう、信じてくれって俺はただのお使いだ!お使いが任務!これで分かるだろ!」

アオ「あー…任務だったのか。」

サンデー「すんなり納得しやがった……」ホッ

アオ「それで、一体何を買うんだ?」

サンデー「酒とつまみとお菓子だ。他の曜日共が空腹でイラついててな、お前は何か悩んでたみたいだが、どした?」

アオ「いや……自の葛藤をしててさ。プレゼントを買うか、イチゴを買うか」

サンデー「ほー、プレゼントか……」

アオ「最近イチゴを口にしていなかったから、凄く迷っているんだ……でも、ある人の為のプレゼントの方が凄く大切なんだ。分かっているんだ。それでもこの場を離れられない……簡単な事なのに、立ち去ればいいのに、足が動かないんだ…」ギュ

サンデー「…小僧、お前は未来の笑顔が見えるか?」

アオ「ぇ…?」

サンデー「男は食い物とプレゼントを天秤に掛けて量っちまうのはあるもんだ。でも、さっき言ったよな。プレゼントの方が大切だって。それ程、贈物をしたい相手なんだろう」

アオ「……うん、好きな人だからね…」

サンデー「そいつは結構!ならよ、その好きな人の笑顔を想像してみな」

アオ「想像……」

サンデー「何故彼女は笑顔なのか、分かるか?」

アオ「……俺が、プレゼントを渡したから?」

サンデー「残念でした。そいつはな、お前が笑ってるからだよ」

アオ「俺が?」

サンデー「笑う角には福来たる。お前にはお似合いの諺だ。笑顔を見てるとこっちまで笑っちまう。その人がお前をどう想ってるかは分からないが、笑ってない人間にプレゼント貰った所で嬉しかねぇさ」

サンデー「プレゼントは形だけじゃねぇんだよ。笑顔が必要だ」

アオ「……そうか……笑顔が——」

サンデー「ま、答えは小僧次第、どうにせよ、彼女に贈るプレゼント第一号は笑顔がおすすめだぜ。んじゃな」スタスタ

アオ「……俺も浅花ちゃんが笑顔」イチゴのパックを取る

アオ「ハハハ、プレゼントだけでも俺は、彼女が笑っていれば嬉しいけれど、彼女が嬉しくないなら話は別だし……これとプレゼントを買って、一緒に食べよう!」



サンデー「くっそ、思わず笑顔について語っちまった……まぁいいや、あの小僧は思いやりが強いし」

サンデー「といってる間に酒コーナー。どーれどれ、良い酒はっと……お!これがいいな」サッ

ガシガシ

サンデー「……ん?」

槭「……」

同じ酒に手を出した二人

サンデー「月見が好きな坊ちゃんじゃねぇか。アンタもこの酒飲むのか」

槭「それはコッチのセリフだ。なんでキチガイが此処にいるんだよ」

サンデー「ひでぇ言いようだな坊ちゃん。そんなんだと口がひん曲がっちまうぞ」サッ

槭「質問に答えろよ」スッ

サンデー「買物しに来たに決まってんだろうが。本当ここら辺の野郎共はすぐ人に嫌悪感抱くんだな」

槭「悪かったな。しかし買物?酒を買いに来たのは分かったんだけど、なんでお前が」

サンデー「今日当番なんだよ」

槭「お前ら家庭的だな……まぁいいや、この酒は俺が買わせて貰う」

サンデー「…おめー未成年だろーが(汗)あー、その酒それで最後か」

槭「俺が先に取った」

サンデー「わーったよ……」

槭「すんなりしてて有り難いよ。お前と居ると何か勘違いされそうだから、俺はもう帰るぞ」スタタタ

サンデー「なんでぃ、月見しながら酒でも飲む誘いでもしかけようと思ったが……まぁいい。菓子買うか」



サンデー「おらー、買って来たぞテメェら」

マンデー「飯!」

ウェンズデー「るせぇなデブ!それよりさっさとしろよサンデー!」

フライデー「そーだよ。こっちは腹が減ってイライラしてんだ!」

サタデー「私も少し、笑いのネタが思いつきません故に」

チューズデー「何、酒を飲ませてもらえば満足だ」

サンデー「おうおう、待ってろよ、お前ら食ったら皆笑っちまうからな」

Fin

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最終更新:2024年04月11日 01:05