語られることのない伝記

大変お手数ですが真下よりご閲覧ください
















会いたい、ただもう一度だけでもいい…君に会いたい

────君はこんな処に居たんだ…

────ああ、彼女だ

ミトラ?「……────ヘェ、それはそれは……なんて素敵な 」

ぺロット「ただ、さっきの話に加えて言うとね―――――――その女性を目にした王も兵もは、翌日謎の病にかかりぽっくり逝ってしまったんだとさ。実際、ボクの国もそうだ。(目が前髪で覆われる)赤いレンガを積んだだけの素っ気ない造形だけれども、遠くから一望すれば夕陽のように鮮やかな朱が浮かぶのさ。因みに、あの町をぬけて少し下とこにボクらの国がある。 」

ミトラ「あー…あれ、ね……凄いな、50年もすれば建築も進歩するものなんだ…ははは 」

ペロット?「んんんんんー??…ん、そ、そうかい。それならよかったよ。(きょとんとしながら)…お、そうしているうちに町が見えてきたな。 」

ミトラ「……そう、か……──(王宮内、神聖な場所…君はそんな場所に居るだろうか……いや、可能性があるなら)……ありがとう、久々に良い情報貰ったよ…ああ、大収穫だ 」

ペロット「ま、魔女……!?(頭の中で「ウェヒヒヒwww」まクソババアがイメージされる)…いや、知らないなぁ。(苦笑) ……うん、でもね。『魔女』ではないけれども、女性らしき人物の姿を見たって話なら度々あるかな。それも、王宮内の、王座なんかの神聖な場所でね。 」

ミトラ「…噂でもなんでも良いけど『魔女』が居るような場所って知らないかな…なんでもいいんだ、小耳に挟んだ話でも良い(今までとは違い切実な雰囲気が伝わってくる) 」

ペロット「………へぇ…(地獄ねぇ…)(つーんとした表情を浮かべる)ん?ああ、あるよ。 」

ミトラ「ああ、酷い場所だったよ…この世界に地獄が訪れるとしたらあそこは真っ先にそうなるだろうね ん…小国が隣接している…って事は………例えば、集落とかもあったりする、かな 」

ペロット「なるほど、ははは(笑うところではない)教会都市?聞いたことはあるけど、まさかそこから此処へ? はははっ、いいよ。何せ隣接する国々はみな小さいから、おそらくキミのことを知る者は誰もいないはずだ。大国が攻めてきたことも一度だってないからね。(笑い) 」

ミトラ「お尋ね者だったら楽だろうね…独房は戦場より楽だと思うよ(はははと乾いた笑い) いいんだ、こうしてたまに、お互い素性を知らない人間と出会ったりするしね…(周囲の景観を見渡す)教会都市から大分離れてるな…その小国で暫く、普通の生活を送って見るのも良いかもしれないな 」

ペロット「んなぁに、ボクはずっとこのままさ。このままでいい。(笑)…お尋ね者なのかな。しかし人目を気にして生きていくなんて、さぞ息苦しい感じはあるだろう。 」

ミトラ「過去の事のように言うなよ、これからだって変われるさ(苦笑)……ああ、それね……(笑みを浮かべたまま考え込むように顔を伏せる)…ここだけの話、余り一眼に触れないように生活してたんだよ、近くの大国とかじゃ、名が知れてしまっているからね 」

ペロット「……へぇ、凡人には到底思いつかない考えだね。キミのようであれば、ボクも変われたのかもしれないけどね。……悪魔、ねぇ。(まるで神話に興味がないような難しい表情を浮かべる)しかしなんだってあんなところに。旅の途中か何かかい? 」

ミトラ「そう自分を過小評価することも無いさ…只戦で戦果を上げたりすることだけが騎士の務めじゃ無い、国の耳となり目となる事も、特に外敵から目を付けられやすい小国じゃ立派な大任だよ……それに────『戦う』だけなら悪魔にだってできる 」

××××「ったははは…♪大任ってほどでもないさ。ボクは某小国の、下級騎士さ。隣国との小競り合いで成果を成し遂げることもできない、凡人以下の、『凡人』さ。だから任務なんていただけないし、ボクはああやって身近なパトロールでしか役に立てないのさ。(卑下しながらへらへら笑っている) 」

ミトラ「騎士…ねェ……(穏やかな表情は保ったまま笑みが消える)…ということは君も大任を背負っている、ということかな 」

××××「へぇ、そうなんだ。(陽気な声だが素っ気ない返事。しかし『人間』というワードに一緒表情が揺らいだ)…ボクの名はペロット、ペロット・ザ・ノンボーレ。某国で騎士を務めている。(馬を走らせる。ミトラの名前はこちらから聞かない様子) 」

ミトラ「(癖で翼を広げそうになるが直ぐに仕舞い黒馬に飛び乗る)失礼するよ… 随分、長いことまともに『人間』とこうやって言葉を交わした事が無かったな…君、名前は? 」

××××「ほぅ、それは奇遇だね。さ、後ろにどうぞ。(微笑み返し) 」

ミトラ「(食料…か、別にあってもなくても困らないがわざわざ声をかけてくれるのは正直嬉しい…しな)(腰を岩場から持ち上げフードを取り微笑を浮かべる)やぁ、どうもご親切に…丁度僕もそこに向かうところだったんだ 」

××××「……んや…?(ミトラの気配を察知したのか、彼の居る方向へ移動する)……放浪者、かな。見たところ、食料どころか何も持っていないみたいだね。…この先に町があるんだ、良ければご一緒にどうかな。(陽気な表情でミトラに) 」

ミトラ「(顔を上げxxxxを見据える)……馬、か…久しく見るな…まともに土を踏んで走る動物は 」

××××「♪~♪~(黒馬に乗って荒野を駆ける) 」

ミトラ「(場所変わって草木の枯れ果てた荒野にて岩に座り込み黒いローブに包まったまま動かずに空を見上げる)(何時だ…何時になったらこの使命から解放される…この輪廻は何時になったら終わる、そもそも終わりなんて、最初から存在しないのか…?) 」







ジール?「(どっちなんだ?こいつは……いいや、コレは……我々側なのか、それとも──────……) 」

ミトラ「(流れるような黒髪を靡かせ、足の踏み場も無いほどに地上を埋め尽くす翼を生やした人間の屍達を思い切り踏み潰してジールに詰め寄り、剣を彼から引き抜いて間髪入れず振り下ろす)────…私怨は無いが…済まない…『使命』なんだ…恨むなら俺を守護者に選んだこの世界を恨め

ジール「(剣の形をした光を胸に突き立てられ岸壁に串刺しになり呼吸する度に吐血する)…か……ゴフッ…ア"ア"…ア"ァ……ッ!(死ぬ、いいや殺される?私が?) 」

────何時の時代、何処の場所なのかももうわからない…ただ一つだけ、私の思考を埋め尽くして居る確信がある…これが『死』というものだと





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最終更新:2025年01月21日 03:04