Judgement Of Kings 第五戦 過去ログ

~白の国・海峡~


ザザァー……――――――――ォ……ォォォ……(穏やかな波の音が聞こえる海峡――――――しかし、やがて海面に大きな波紋が揺らめいた)


ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ――――――――― ザ パ ア ァ ッ ! ! ! (大きな波紋が広がり、その中心から、海を割るように巨大な黒い物体が姿を露わにした)


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨(その黒い物体の正体は―――――十字型の巨大空中空母であった。漆黒色の表面に赤い光のラインが迸り、けたたましい起動音を立てながらゆっくりと浮上した)


アウシュビッツ「(何処かの真っ暗なコンピュータールームで、空中空母が映し出されている巨大モニターを前に耳元のインカムに手を当て、無線通信を始める)これより黒国殲滅計画(ブラックアウト)を始動し、黒の国の制圧に向かう。各自心して任務を遂行してほしい。反乱分子はすべて破壊して進め!(両の腕を広げる) さあ、エゼキエルの進撃を開始しよう…!!目標―――――――黒の王国『Onyxis♞』! 」


――――――― ゴ ゥ ン … ッ … ! ! (アウシュビッツの指揮により、空中空母『エゼキエル』が始動する。やがてエゼキエルは徐々に速度を上げて、ある方角へと突き進んでいった)


エゼキエル。王国『Onyxis♞』到達時刻――――――残り "4時間30分"




EmPtIeS【―――はいはーい!ご存知、謎の超絶対的権力を誇るEmPtIeSでぇーっす!!みなさんお待ちかねの第四戦が始まっちゃいますよッ!!】 」

EmPtIeS【ってか黒の国さん大丈夫ですかぁー?色々と不憫な目に遭っちゃって理不尽な“負け犬”組織になりつつあるらしいんですけど平気っすかー??戦わずに負けを認めてもいいんですよ??―――と、いうよりですねー。私達から見てOnyxis♞さん達に勝ちはないと思ってますよん♪】 」

EmPtIeS【ねぇねぇ悔しい?悔しいよねー、だってあんた達から見て私達は上の立場なんだもん!どんなことでもできちゃうようなスーパーウルトラ組織なんだもん!てへぺろ★】 」

EmPtIeS【あ、ちょっと虐わるし過ぎちゃったかも…ごめんねっ★ ってな訳で始まります!始まっちゃいます!! ―――皆さん、準備は良いですか?“Onyxis♞”の全てを賭けた戦いですよ?もしこの戦いに黒さん達が勝ったら、“私”が定めた“黒組不憫負け犬政策”は中止にします!!してあげまーすっ♪】 」

EmPtIeS【もう一度だけ言っておいてあげますけど、どちらにせよOnyxis♞は滅ぶ運命だと思うので戦わずして一同切腹をお勧めしまーっす!じゃ、まぁなんとか頑張ってくださいな♪ ――――ピピッ】 」

EmPtIeS【あっ――(切る前に気が付いたのか) ごめんね第四戦じゃなくて第五戦だったねー、ってことで――― ッ 。】 」


───  第五戦 : 【Onyxis♞】 vs 【♚Chess♛】  ───


───  戦闘舞台 : 【月見浜町】  ───



二条「―――盗聴した音声の通りなら、奴等はこの場所を通る筈。私が先頭に立ち、正面から切り込む……上陸部隊は私を含む少数精鋭で行い、残りはもしもの場合に備え本国で待機……準備は良いな  (甲冑を纏い、漆黒の鉢金を着け、二振りの刀を携え……灯台で待機している) 」

ツララ「……!はいッ!覚悟はできています…!(二条に敬礼)…… (いつかはこうなると思ってはいました… 白の国…♚Chess♛。今まで身近な存在であったにもかかわらず、彼らのことは何一つ分らなかった…。これまで以上の警戒が必要ですね。)」

炬「承知、覚悟ならとうに出来ています(ふざけるなよ、そう簡単に終わってたまるか……この戦いは最終決戦でもなんでもない、ただの通過点だ)…越えてやるさ、これぐらいの壁……ブチ壊してでも…… 」


ゴ ゥ ン …  ゴ ゥ ン ッ … … ! ! (その時、月見浜町から巨大空中空母『エゼキエル』の姿が確認された。空母は徐々に町の方へと接近している)


二条「実に都合が良いじゃないか、奴等は我々を舐め切っている上、のこのこと眼前に姿を現しに来てくれるそうだ………望み通り、喉笛を噛み千切ってやれ 」

ハーレナー「―――。(浮かない顔で剣と盾を持ちたたずんでいる。多くの仲間が死に戦意が低下している) 」


ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ……ッ… ! ! ! ! (そしてついに空母は、月見浜町の上空に突入した)


ツララ「まもなく敵勢力が接近してきます!(上空の空母を見やる) 」

二条「……仲間の死が辛いか、なら……彼らの死を無駄にするなよ、これからの戦いは我が国の被害を無くす為の戦いだ 必要な者はジェットパックを装備し、敵の接近に備えろ。この灯台の傍を通るタイミングを見計らい、一気に敵空母に上陸する! 」

アウシュビッツ「(モニターに映る月見浜町…そしてそこで待機している黒の一同を、子どもの面白がるような顔で見つめた)へえ…情報が漏れていたのかな…(囁くように呟いた後、インカムに手を添える)総員に告ぐ。反乱分子を排除せよ! 」


―――――― ビ ュ オ ン ッ ! ! ! ! ! (アウシュビッツの指揮でエゼキエルの下部に搭載されている砲台から、強力なレールガンが町中に解き放たれる) 」


炬「飛んで火に居る夏の虫だ、『刀技・御柱』(札を足下に捨て、そこから今まで強奪して来た刀が塔のように連なって高く伸びそれに乗ってエゼキエルへ向かって行く )俺達の事を疲弊しているとたかくくってるんだろうが舐めるなよ、鉄っていうのは打たれれば打たれる程強固になるものだ! 」

ツララ「はっ!(予め装備していたジェットパックを構え直す)上空からの攻撃です…ッ!!(レールガンの雨を回避しながら、高いところへと跳躍する)……!今ですッ!!(ジェットパックを起動し、一気にエゼキエルへと飛び上がった) 」


ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …ッ… ! ! ! (攻撃を繰り出しながら進行する空母は、ついに灯台の傍まで迫ってきた)

二条「(きっと、そうだ……私は、迷っていたんだな……本当に大切な物を、見失っていたんだ)……ようやく、前向きになれそうだ…(空母を見据え……一瞬の溜めの直後、一跳びで『エゼキエル』の甲板に飛び移るッ!!) 」


エゼキエルの、それぞれの甲板には『四人の手練』が鎮座しており、彼らの背後には白い戦闘服を身に纏った♚Chess♛の【Pawn】兵…アンドロイド軍団が存在していた。


トキオミ「ふ、ふん。王(カンナギ)の力なくとも・・・この私が・・・ッ! 」

ラーヴァ「……任せておけ。(一言応え、身の丈を超える長槍を地面に突く) 」

主我「・・・この場所、良いぞ、陽の暖かさを、加護を感じる・・・。(第二甲板の端に、両手を広げて天を仰いで、太陽の光を浴びている) 」

アルヴィス「(女王が何を考えての行動かは知らないが……どうにも雑だ、誰も彼もが今のOnyxisを舐め切っている……けれど僕は知っている)–––––お前達は下がっててくれ、恐らく彼等相手では……戦力の内にすら入らない 」

アウシュビッツ「ククク…ッ…♪女王に代わり、私もゲームを楽しませてもらうよ。ス…(ポケットからチェスの駒を取り出し、揺らしながら無邪気な笑みを浮かべた) 」

炬「ッ……!はッt!うるァァァ!!(上昇しながら札に収納した太刀を投げ捨てるように投擲しレールガンの砲塔に突き刺して封じ)『天石盾』!!(札を7枚重ねて生成した七層の結界の盾で被弾しかけた一撃を相殺……エゼキエルよりも上空へ飛び上がり、甲板へ飛び移る) 」

トキオミ「ふむ、さすがは黒の国の将、一人一人の基礎戦闘能力は高い・・・・。こちらも、出るか! 」

ツララ「―――――バッ!! ザンッ…!(砲撃をかいくぐりながらエゼキエルの上空へと飛翔し、ジェットパックを外してそのまま第三甲板に着地する)…潜入成功…!……!(甲板上の敵を見据え、一気に四刀を抜刀する) 」


ビィーッ!! ビィーッ!! ビィーッ!!(エゼキエル全域で、侵入者を知らせるけたたましいサイレンが鳴り始めた)


アンドロイド兵「――――― キ ュ オ ン ―――――(サイレンの音に反応し、それまで微動だにしなかった軍団が一斉に起動しはじめる)ガチャンッ!! ガシャガシャンッ…!! ジャキャァ…ッ!! ザンッ!! グバァッ!!(アンドロイド軍団のそれぞれの身体の部位が武器に変形する) 」

ハーレナー「私もッ!!(エゼキエルの甲板に飛び乗る)な・・・なんて数! 」

ラーヴァ「よく辿り着いた。だが……不幸な小娘だ。(瞼を僅かに下ろし細めた鋭い眼光でツララの瞳を射抜く) 」

主我「・・・陽の光に晒された影が、動き始めたか・・・。(依然、落ち着いた雰囲気でただ陽の光を浴び続けている) 」

炬「(コキコキと首を鳴らし辺りを見渡、床に視界をやると『02』と白で記されていた)……話に聞いてた第二甲板って奴か(パチンと指を鳴らし薙刀が雑兵へ向かって放たれ、その奥に見据える『敵』を見据える)––––日光浴は好きか? 」

二条「(超高度の跳躍とは裏腹に、音一つ立てず静かに甲板上に着地し、アンドロイド兵の軍団の前にゆっくりと歩を進める)……成程、流石我が国に居ただけあって……素晴らしい出迎えだ、アウシュビッツ(鞘に収めたままの打刀に手を掛けた『居合』の構えを取り、軍団の先頭のアンドロイドの前で立ち止まる)――楽しもうじゃないか 」

ツララ「ッ……!(ラーヴァの眼光にたじろぎ、冷や汗が頬を伝って地面に落ちる)(すごい威圧…これが、白の組織の人間…!今まで戦ってきた中でも次元の違いを感じます…けど…っ…!)…これ以上の敗北は認められません!はじめから、全力で…行きます…っ!(ラーヴァ、そして彼女の背後のアンドロイド兵と対峙する) 」

アンドロイド兵(第四甲板)「ジャキンッ! ズァ―――――(一体の兵が鉈型の腕を構え、二条に一閃を繰り出そうとする) ドッドドドッドッドドドドッ!!!!(それと同時に背後の兵等はガトリングによる容赦ない一斉砲撃で彼女を仕留めようとする) 」

主我「―――ああ、大好きだな、『生きている』と実感できる、陽の光は生命の光だ、我々を常に見守っており、それでいて命を育ませてくれる・・・。(ただ、両手を掲げて、天を仰いでいるのみ) 」

ラーヴァ「ブン、ブンッ、ブンブンブンブンブンブンッ―――(長槍を手中で勢い良く回す)―――ザッ…!!(演舞の終幕に、体の後方で長槍を構え一瞬の静寂がツララとラーヴァの間に訪れる) 魔槍のラーヴァ、いざ。 (開戦の合図となったのか、背後のアンドロイド兵がツララへと一斉に襲いかかる) 」

アンドロイド兵(第一甲板)「ギュォォオオンッ!!!(チェーンソー型の腕を持つ二体のアンドロイド兵がハーレナーを急襲した) 」

トキオミ「よし、このまま一気に攻めたてろ!数だ、数で押せぇえ!! 」

炬「ハッ––––そーかい(手にした刀に『灯』と記された札を張りつけ、刀身を発火させて構える)なら送ってやるよ、より生を実感できるとこへ、よりその近くへ 」

アンドロイド兵(第三甲板)「ズァッ!!ズンッ、ズァ…!!(ラーヴァの合図により、近接武器を備えたアンドロイド兵たちが一斉にツララに攻撃を仕掛け始める) 」

ツララ「剣士、ツララ。参ります!!ダッ…!!(迫りくるアンドロイド兵の軍勢に、果敢にも立ち向かう)やああぁーッ!!!(軍団の攻撃を刀で受け止めてはそのまま受け流し、その繰り返しを行っていきながら徐々にラーヴァへと接近する) 」

ハーレナー「くっ!!なんて圧倒的な兵器・・・・。でも、国のために待つ人々のために・・・私は、負けない!!(盾でチェーンソーの脅威を防ぎつつ、剣で突くというヒット&アウェイ戦法) 」

主我「―――断らせてもらおう、俺の至上の喜びは、陽の下に生きる者達の、生命の流れを見守る事だ・・・それに、故意に命を奪われるというのも―――(黒い茨のようなものが右手に集まり、斧のような形を形成し、太陽の形のような刃を持った斧と化す)好かんな。 」

二条「良く見ておけ、そして覚えろ。これが『居合』だ(一瞬にして眼前で武器を振り上げたアンドロイド兵を両断し、直後に一直線にアンドロイドの軍団を悉く切り捨てながら最後尾までの道を文字通り『切り開く』) 」

アンドロイド兵(第一甲板)「ガキィンッ、ガキィィンッ!!! ズォ――――ギュォオオンッ!! (一体がハーレナーを抑え込むように攻撃を仕掛け、もう一体は跳躍して上空から彼女に襲いかかった) 」


―――――ガヴォォン(二条の斬り払ったアンドロイド兵の残骸を六という数の蒼黒い光彩を放つ槍が刺し穿ち全方向から矛先を二条へ向けて襲いかかる)


アンドロイド兵(第四甲板)「――――――ズギャアアアアアアァァァッッ!!!!!(二条の華麗な剣術により、一瞬にして軍団の8割が消し飛んだ) 」

ラーヴァ「 フッ (ツララが迫る最中、アンドロイド兵にツララの視界が遮られた瞬間に姿が消える)   ―――――――ブワッ!!(そして、次にツララの視界が遮られた瞬間に前方へ姿を現し、中段に構えた槍を真っ直ぐに突き出す) 」

炬「そうか、こちらとしては『殺す』なんて意識はハナから無いんだけどよ(その発火した刀に手を添え居合いの構えを取り)『剣山の炬』、いざ参る!!(地を蹴って主我との距離を一気に縮める) 」

ハーレナー「くっ・・・・こうなったら・・・(剣に赤黒く渦巻く魔力を込め、そして)ゼェェアアアアアア!!!!(周囲中範囲を巻き込む形で大回転切り) 」

主我「・・・『陽光の使者』その布告、真っ向より、正々堂々と受けて立とう!(一気に縮められた距離を見計らい、『此処に来る』という位置へ手に持った斧を振り下ろす) 」

ツララ「(もうすぐ届く―――――)―――!!?(一瞬の中でラーヴァの姿を見失い焦燥感がぶわっと湧き起こる)どこに――――――! ガキャキャキャ…ギャアンッ!!! くぁ…っ…!!(間一髪、刺突を片手に握ったニ刀で受け止めることができたが勢いに抑えて転がり倒れる) 」

二条「(打刀から片手を離して腰に差した小太刀を抜き放ち、跳躍して回転を加えながらの斬撃で六本の槍を全て『斬り払う』)……そうだな、この位は用意して貰わねば 」

アウシュビッツ「大分甲板上が激しくなってきたね… アンドロイドの勢力が激減してきたら搭載兵器を使うことにしよう。(数多くあるモニターのそれぞれに映る戦況を観ながら) 」

炬「(急接近する最中、主我の腕を振り上げる挙動から斧が振り下ろされる位地を読み)フゥ……    ヅァッ!!(火花が散る速度で抜刀、同時に爆発したかのように燃え上がる刀身を受け止め斧とのぶつかり合いになり、炬の立つ位地にクレーターだ出来、総撃破で周囲の兵士が吹っ飛ぶ)ッ……んだコイツ…一撃が……ッ…重い……!! 」

ラーヴァ「ブンブンッ バッ(槍を手中で回し、再度構える) ……立て小娘、まさかその程度ではあるまいな。(構えたまま佇み、ツララから一瞬たりとも目を逸らさない) 」

アンドロイド兵(第二甲板)「―――メギャアァ…ッ…!!!!(主我と炬、両者の一撃の衝突により生じた衝撃で瞬く間に全軍が吹きとばされてしまった) 」

主我「伊達にこのような獲物を振るっている訳では無いという事だ、それに今は、陽も出ている・・・そう易々とここは通さんぞ。(右手で持っていた斧に、左手を加えて更に力を込め、そのまま押し切ろうとする) 」

アルヴィス「–––––この程度ではご満足頂けないでしょう(槍を放った張本人がアンドロイド達が大破した際の煙に紛れ二条の間合いに入り) 立ち上がってくれるって信じてましたよ、二条さん(左目に蒼い炎を灯し、装飾の無い無骨な刀を彼女の前で抜刀、居合いの一閃で切り込んで来る) 」

ツララ「う…っ…!(立ち上がり、二刀で空を切って再び対峙する)(相手の速度は私以上に早い… 一瞬でも気を抜けばあの槍の餌食になってしまう…)……!はぁッ!!! ズアァッ!!!(四刀を思いっきり振り抜き、螺旋状の斬撃波を飛ばした) 」

炬「うぁ…ァ”……ァァア”ッ…!!(予想以上だ、体格で判断を誤ったか…!だが––––)こっちこそ、生半可な覚悟でここに来ちゃ……ッ!(攻撃を受け止めるのを諦め、刀の角度を変え斬撃によって右肩をの皮膚を深く『削がせて』)うおおおおォォォォォォオォッ!!!(左手による斜め斬り上げを行う) 」

アンドロイド兵(第一甲板)「ズギャアアアァァーーン…ッ…!!!(ハーレナーの繰り出した大回転切りが炸裂し、彼女を襲った二体…そしてその背後に佇む多くの軍勢にも直撃し、破壊された) 」

トキオミ「ふふふ、やはり黒と言えど白の面々にはい敵わない、か・・・・。(まてよ・・・・奴らが戦ってる隙に・・・黒の国を奪れば・・・・!?) 」

ウツボ「馬鹿じゃなかろうか… こんな鉄の塊どもに刀振り回すなんてないよ…(黒のバンダナを絞めて紫の髪を後ろに流している)ということで俺さん、黒の流儀にそぐわないが、馬鹿じゃないので、『メイス』を…ね。(アンドロイド兵を鉄のメイスでひしゃげていく)雑魚狩りしかできませんが…御屋形様にばれたら大変だァ… 」

主我「むぅッ!(こ奴、肉を切らせて・・・!)かぁっ!!(ヨガ仕込みの凄まじい角度に体を捻り、直撃を避けるが左肩に軽く斬りこみが入る、と同時に斧を炬に向って蹴り飛ばしてバックステップで距離を取る) 」

ハーレナー「よし、道は開いた!!前へッ!!(脱兎の如く駆け抜けていく) 」

ラーヴァ「ガギッ!!(槍の先端で側方から螺旋状の衝撃波を叩くが、容易に弾くことができず拮抗する)ギ、ギッ……ギギギィィッ…!!…ん゛、ゥッ!!せやァッ!(ついに螺旋状の衝撃波を弾き、そのまま槍を回転させながら距離を詰め刃が付いていない方の柄でツララの腕を叩こうとする) 」


エゼキエル。王国『Onyxis♞』到達時刻――――――残り "1時間40分"


二条「ああ、待っていたぞ……人形の首をいくら取った所で、戦況は変わらんからな(アルヴィスに向き直り)皆のお陰で漸く進むべき道が見えてきた、ならば……遅れてしまった分、急いでそこを進まねばならんから、なッ!(打刀でアルヴィスの一閃を上方に受け流しながら低い姿勢でアルヴィスの懐に潜り込み、小太刀で横薙ぎの一閃を狙うッ!) 」

炬「なんッ……テメ、そんなのありか–––––ドヴォォッ(斧を腹に叩き込まれ大きく吹っ飛びながら何度も甲板上を跳ね、最終的に外に放り出されそうになる)ッが!うァ!…あ…アァ!!(咄嗟に甲板の端を掴んでぶら下がり一命を取り留めるが既に呼吸も荒く、すぐに復帰できない。崖に捕まった彼の手の近くには先程の斧が突き刺さった)ゴフ…冗談……よせ…!反則もいいところだろ…ッ!なんだあの馬鹿力は…! 」

ツララ「はぐ…ッ…!!(ラーヴァに右腕を叩かれたことで苦悶の表情を浮かべ、二刀を落としてしまう)(しまった――――) 」

アウシュビッツ「……?(押されてきた…??)……ピッ(キーボードを打つ) 」


シュァンッ・・・。(突き刺さった斧が、暫く経過すると、消滅する)


ウツボ「番号は1(第一甲板)…らしいですな。――― 一番強い奴らの集まりだったら大変だァ…!やっちまったなァ…馬鹿じゃなかろうか……(自分を毒づく) ハーレナーさんですなぁ…やっぱりやばいところだったかなぁここは…(ハーレナーの取りこぼしのアンドロイド兵を破壊していく) 」

アルヴィス「でしょうね、貴女がそうでなければ––––(まるで『観て』いたかのように刀の機動を読み、甲板を蹴って縦に一回転しながら二条の頭上を飛び越え、彼女と背中合わせに降り立ち)–––––僕があなた達から離れることもなかった(直様半回転しながら遠心力を乗せた横薙ぎを二条へ放つ) 」


――― パ カ ァ … ! ! ズギャギャギャギャギャァッ!!!!(甲板付近の壁からミサイルポッドが展開され、ウツボ、ハーレナーの二人にミサイルの嵐が襲いかかる)


主我「―――どうした、その程度か、『剣山の炬』よ。(落ちそうになる炬の近くまで歩み寄り、再び斧を生み出す)・・・お前は、生きたいか?生きる為に、何が出来ようものか? 」

炬「ッ……生きたい、だと……馬鹿言え……!(歯を食いしばり生気が無いながらも鋭く力強い眼光で主我を見上げ)俺は救われたんだ!救われたからには生きなければ『ならない!』死ぬ訳には『いかない』んだッ!!(声を張り上げると同時に、炬が吹っ飛んだ際にまかれた札から刀が降り注ぎ、主我の目の前に数本刺さる) 」

ラーヴァ「(他愛もない……ひどい肩透かしを食らった気分だ――――)―――――クルッ (槍の向きを反転させ、槍を握る前手を逆手に、後手を順手に持ち切っ先をツララの腹部へ定める) ―――はァァァァアアアッッ!!(目を見開き、溜めた刺突をツララへ繰り出す) 」

ウツボ「なァ――――――んだ シュッ… ドババババババババ!!!!(一瞬で姿が消えミサイルの嵐を避ける)―――御屋形様の剣技よりずいぶん遅い。こりゃァ、どうやら“1”でなく“7”番ぐらいでしたかねぇ……ヒヒヒ!!そおれっ!!ボギャッ!!!!(ミサイル発射口のすぐ横におり、壁ごと発射口をひしゃげ破壊していく)それそれそれそれそれ~~~――――シュドドドドドドッドドドドッド!!!!ガガガガガガガァァァン!!!!(高速移動し次々と発射口、アンドロイド兵を破壊していく) 」

二条「……ッ!(防御が間に合い、衝撃で吹き飛ばされながらもすぐに体勢を立て直し)相変わらず良い腕だな、アルヴィス……その椅子の座り心地はどうだ、負け犬の小屋よりは腰が楽だろう(二刀が黒い『気』の刃を纏い、二条の顔に僅かな笑みが浮かぶ) 」

NO.0「ドォ–––z____ン(突如巨体がジェットパックから火を吹きながら甲板を突き破りって上空まで飛び上がり、ツララの目の前へ降り立って『素手』で金属音を鳴らしラーヴァの槍を止めてみせた)元気そうじゃァないか、ツララよ 」

主我「―――好い、好いぞ、その『生』への執着、俺は、お前のような、輝かしい命を見るために、生きているのだ・・・!(ニヤリ、と笑い、懐から薬草のようなものを炬に向って投げる)使え、傷の治りを促進し、体力を回復させる効果がある・・・お前との闘争をここで終わらせたくはなくなった。 」

ハーレナー「ウツボさん!?――――な、ミサイル!くぅう、これでは思うようにすすめません・・・!(盾に魔力を込めミサイルを防いではいるが徐々に後ろへ押されていく) 」

ツララ「(そんn… もう…―――――)(死を覚悟して目を瞑った瞬間、自分の身に痛みや衝撃が感じないに違和感を感じ、恐る恐る目を開ける)……!!(No.0の姿を捉え、驚愕した) 」

ラーヴァ「……?……ッ!? ば―――――馬鹿なッッ!!?(目を見開き、NO.0の登場と刺突を止められた事実に驚愕している) 」

トキオミ「ふむ・・・・そろそろ頃合いか・・・。(魔術の術式を構成し始める。)彼奴等に弱体化の魔術をかければ・・・状況は大きく変わる。この戦い、我々の勝利だ! 」

ウツボ「―――避ければいいじゃない……っ!(やれやれと言ったようにわらいながらハーレナーに突っ込み、そのまま脇に抱えミサイルを躱していく)顔の皮を抑えてくださいな、でないと俺さん、ひどい不細工(風で顔の皮がゆがむから)を拝むことになる……っ!ヒヒ…いきますよぉ~~~~~~~~~~ ドッ    ---――――――ッッッ!!!!シュダアアアアアアンッッッ!!!!(ハーレナーを抱え高速でミサイルやアンドロイド兵を無視し奥へとぶっ飛んでいく) 」

アルヴィス「少々僕には広過ぎる座ですよ、隙間風が冷たく感じられていけない(かつて黒に属していた際に使用していた黒刀を左手に、雪のような白刃を右手に構え眼前で交差させ)理解し合えない同胞、理解すら必要の無い地位……何れにせよ、この世に安らぎなんてない(対照的に酷くやつれた自虐的な笑みを浮かべる) 」


ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ……! ! !(搭載兵器やアンドロイドが破壊されたことで生じた黒煙が晴れると、ハーレナーとウツボの前にむき出しの入り口が露わとなる。恐らく、この先は―――――『動力部』であると思われる)


ハーレナー「はひ!?え゛!?あ、ちょ、ちょっと!ひゃああああああああああああああ!?(脇に抱えられデフォ顔で高速の圧に耐えている) 」

炬「ハッ……そいつは良いな…大分楽になりそうだ だ が 断 る (薬を余った手で払いのけると同時に、遠心力をつけて飛び上がり)この俺が!敵の情けなんぞ素直に受け取ると思うかッ!!(そして飛び上がると同時に主我の目の前に突き刺さった刀を取り、浮遊した状態で回転斬りを仕掛ける) 」

主我「自らの力のみで、その命、繋いで見せると言うのか・・・好い、好い、益々気に入った!ならば、抗ってみせるがいい!(回転斬りに対し、横薙ぎの強烈な一撃で応戦する) 」


NO.0「ぬ…ゥ…俺の握力でも潰せぬとは此奴の槍…ッ!ドリルとかそのようなチャチなものではない!軍神そのものかッ!!(槍を握った手が火花を散らし、矛先が徐々に喉元に迫るのを目の当たりにして槍を振り払い機動を逸らす、その際に帽子に切れ目が入った)ッ……受け流すだけで手一杯とはな、『後は任せろ』と言いたかったが…『助太刀する』ぞ、ツララよ(帽子両断され男の顔が露になる、その素顔は顔半分をバイザーで覆われたレオハルトだった) 」

ハーレナー「これは・・・この空中要塞の動力部分!? 」

ツララ「――――レオハルトさん…っ!!(彼の姿を確認し、表情に歓喜が灯った)よかった…無事に回復したのですね…!……はいっ!(二刀を拾い上げ、再び四刀を構える) 」

トキオミ「(よし・・・・ようやく四分の一・・・・)む、奴等、動力部分にまで・・・!いかん、術を練るのに集中して気を配れなかったか・・・!!(うっかり) 」

炬「ほざけッ!進撃され抗うのはテメェの方だ『使者』ッ!!(回転斬りと横薙ぎの強烈な一撃がぶつかり合う、その際の衝撃を利用し弾かれたベーゴマのように飛翔、上空で態勢を立て直し)力を貸してくれ……俺に!信じた『色』を信じ抜く力をッ!!(札を散蒔き、そこから無数の燃え盛る小太刀が出現し、主我に降り注ぐ) 」


エゼキエル。王国『Onyxis♞』到達時刻――――――残り "50分"

二条「(天を仰ぎ、ため息を吐く)………お前も、槭も、暁も……皆、そうだったんだな……ただ強く豊かな座より…(黒く煌く刀を両手を広げる様に構え)来い、アルヴィス、こんな負け犬で悪いが、受けてやる 」

ハーレナー「だったらAEDが必要じゃない?(こんなこともあろうかとこのエゼキエルのために作った特殊な電磁爆弾を取り出し) 」

アウシュビッツ「(その『影』の正体――――)――――――――ようこそっ♪ よくここまでたどり着けたね、君たち。(無邪気で幼い少年の顔を見せて、友好的な態度でウツボたちと歓迎する) 」

主我「ぬ・・・これは、―――ッ!!(降り注ぐ小太刀を回避しようと、強引に体を捻るが衝撃によって生じた慣性で体が思うように動かず、左腕、右足に直撃し、痛手を負って後方へバックステップする) 」

ハーレナー「―――!?アウシュビッツさん、これは一体どういうことです!? 」

ウツボ「そりゃあ!いい案だがぁ???(異常にねっっっっっとりとした発音で「だが」を唱える)――私たちに使う羽目になるかもしれないね、えーえーでー。(アウシュビッツを薄ら嗤いしながら睨み付ける)あらあなたは、心臓にとりつく寄生虫かねッ ? エ゙ッエ゙ッエ゙ッ!(目をバッチリと閉じ、変な声でアウシュビッツを馬鹿にして嗤う) 」

ラーヴァ「ギャインッ!!クルクル――バッ(受け流され、数歩後退し構え直す)……新手か。面白い、まとめて相手をしてやる……ッ!(槍を回しながら二人へ接近し、ツララの肩部へ柄の打撃、レオハルトの脚部へ刃の刺突をほぼ同タイミングで仕掛ける) 」

アウシュビッツ「うん?一体どーゆーことだって?うーんー… どういうことなんだろう、ねぇ~??(お道化ながらハーレナーに)君の眼には私は小虫に見えるのか。フフフ…(面白がって笑う) 」

アルヴィス「最後の稽古、ですね……(交差させた二刀を強く握りしめ、ただ一点、二条の目を見据え息を深く吸い沈黙が流れ)いざ––––(背に六本の光の剣を翼のように出現させ、右手に持った白刃を前夫へ突き出し矢のように二条へ突っ込む) 」

ツララ「はっ…!(体を仰向けに沿って攻撃を回避する)(もう… 以前までの私じゃない…!私には、たくさんの仲間がいる…!自分の身を信じるのではなく…彼らだって信じなきゃ…!)やあああぁぁ!!!ズババアァーン!!(六文字に大きく切り裂く)」

ハーレナー「裏切り・・・ですか。貴方という人は・・・! 」

炬「 俺 も だ (小さく囁き、床に突き刺さった刀の柄を足場にして追い打ちをかけるように駆け接近し)俺もアンタの事が気に入った!俺の相手が、アンタで良かったと心の底から思う!!(その最中一本の大太刀を引き抜き、両手で握って縦1文字を描き振りかぶった)だから全力で倒す、俺の死力を付くし!全力で乗り越えてやるッ!! 」

ウツボ「――――“虫けら”にしか見えないねえwww(心底おかしいように笑いながら、殺意を一瞬たりとも耐えさせずアウシュビッツと言葉を交わす)―――こちとら黒の国の“ウツボ” お前のような虫けら一飲みだ―――あっと! 機械に隠れてコソコソしてやがるような、お゙ま゙え゙の゙よ゙ゔな゙「寄゙生゙虫゙」ば!!食わずこの牙で磨り潰し、掻っ切ってやるよ――――…ッ!!(“イッちまってる”目でアウシュビッツに言い放つ) 」

アウシュビッツ「呑み込みが早いようで安心したよ。(無邪気に笑った表情でハーレナーと向き合うが、その様子にはどこか、只ならぬ雰囲気が醸し出されていた) よく吠える狂犬だね。( に っ こ り ) 」

トキオミ「(あと、二分の一ぃ!!焦るな・・・焦るな・・・これさえできれば一気にこちらの流れだ!) 」

レオハルト「ふん、無事と言っていいものか、まあ多少『ギクシャクする』が––––(彼の動体視力ではその槍の突きを見極め斬れず腹部に一撃を貰い、『ネジ等の機械部品が飛び散った』)ッ…あの筋力、そしてあの加速、まさに軍神と賞するに相応しい!しかァしッ!!(なんとその突き破られた腹部から機関銃が出現し)俺の身体に死角は無いのだァァァァァァァッ!!(すかさずラーヴァへ向けて発射した) 」

主我「その覚悟!その姿勢!頗る好い!!(下がった先で、再び構え、振りかぶられた大太刀を受け止める)だが―――(しかし、ここで、様子が一遍し、雰囲気がどことなく変わる、と共にどこか『寒気』や『悪寒』を感じる・・・第六感が、警鐘を鳴らし始めている) 」

ウツボ「んん?裏切り…?(ハーレナーの言葉を聞いて)ああ~そうか、こいつぁどうも失礼、お前ェェェ…黒の国のモンだったかい 忘れちゃってたよお――――お前みたいなゲスな“虫けら” 覚えておく価値もない!名前は何だったかな?―――― 」

炬「ゾクッッ……(背中に氷柱を突っ込まれたような悪寒に恐怖を覚え、本能的に太刀を手放し距離を取ってしまう)ッ…『黒盾––––– 」

ウツボ「―――――俺は「内坪海(うちつぼ うみ)」 【黒のウツボ】だ。 サァ、お前も名乗り返せ、黒の国の流儀忘れたわけではないでしょう?? “お互い名乗り合う”んですよ……なんせェ “黒の国では殺し合いをする前に、そうするのだからッッッ!”(メイスを構え楽しげにアウシュビッツに) 」

ハーレナー「なるほど、この兵器もあなたが・・・なら、納得ね。 」

主我「俺はッ!!!抗う側では、決して無いッ!!『視る』側だッ!!!!(激高し、叫びと共に斧を天に掲げ、浮く)陽の光は堕ちた!ぅぅぅゥゥウウウウウアアアアァアアアアアアッ!!!!!(燃えるような光に包まれ、甲板に降り立ち、熱気のようなオーラを放ち、炬に向って猛進してくる!) 」

ラーヴァ「ブンッ―――(かわした…!?この小娘、さっきより格段に―――)ズ  バァンッ!!!(破裂音にも似た爆音が轟き、身体に6つの傷跡が刻み込まれる) ………!?(機械仕掛の身体…!?黒の国、ここまでの技術力を……!!)ズダダダダダダダダダダッッ!!!(機関銃が掃射され、全身に受けて鮮血が舞い散り距離が引き離される)……フゥー…フゥー………フゥー…(先程から戦況は一転。圧倒的窮地に立たされ、ツララとレオハルトを睨みつける)……く、ふふっ。…やるじゃないか(槍を握り直し、後方へと構える) 」

アウシュビッツ「覚えておく必要もないのに名前を聞くなんて相当頭のイカれた犬だね。隣にでも聞いてみたらどうかな。(いつのまにかその辺の地面に 胡 坐 を か い て い た)それに私は根っから『黒』の人間ではない故、律儀や誇りなどという青臭いものに従った覚えはない。それに―――――今は『白』だ。 」

二条「こんな不甲斐ない犬を、まだそう呼んでくれるんだな……お前は……(二刀を右に構えてその場から動かず、突っ込んできたアルヴィスの右手の刀、背の剣の翼……その全てを砕き斬るかの様な重く鋭い横薙ぎの斬撃を二刀で放つ) 」

炬「!?……な、ぁ–––––(衝撃はのみで結界の縦が破壊され)ッ……く、くそ…!(『観る』側…だと……!?何を言っている、とにかくコイツは不味い…『何かが』あまりにもちが––––––) 」

ツララ「ふえ―――――えっ、えええええぇぇぇーーー!!??れっ…れれれ…レオハハハハルトさささん!なななななんですかそっそそっそれぇー!!?(レオハルトの身体を見てパニックに陥る)私一人の力では…貴女には勝てなかった…。けれど私には、いつも支えてくれる大切な仲間がいます。だから私も、彼らの為に全力を尽くしたい… これからもずっと、共に歩むために…!!!(三刀を納刀し、一本の身を構え…居合の態勢に入る) 」


エゼキエル。王国『Onyxis♞』到達時刻――――――残り "20分"


ウツボ「ハッ            !!!(噴き出す)シケたやつです。『白』だなんてクソ真面目のクソに靡いただけはあって、遊び心もクソもない。 いいでしょう、こんなやつは放っておきます。ハーレナーさん、早いとこ、マッサージを開始しますよ―――(そう言ってアウシュビッツを平然と無視して動力部に向かう)まさか俺のような――――【したっぱ】が…こいつぁ昇進間違いなしだねッ―――(動力部へメイスを振り下ろす) 」

レオハルト「そういう貴様も賛美を送るに値する武人よ、この小娘と共にあってこそ先の反撃は与えられたといっても過言ではあるまい(全弾を打ち尽くしたがまだ息があるどころか戦うには充分な状態を保っている…これはそう易々と通れる相手ではあるまい…!) 」

主我「**ぉぉぉぉぉ!!!!!(素早く飛び上がり、二度、非情に、非常に、強く、衝撃波を伴って斧を振り下ろし、炬に向って凄まじい勢いで斧を投げつける) 」


――――――――ドグシャッ!!!!(刹那――――ウツボのこめかみに凄まじい一撃が繰り出され、瞬く間に壁に激突した)


アウシュビッツ「――――誰も"ここの守備は私"だなんて言ってないですよ。(吹き飛んだウツボの方には視線をやらずににこりと笑んでいる) 」

ウツボ「ドオオオオ――ンッ!!!!ごふっ――――――――っ……!げふっ!!!げふっ!!! …ああ~~~?(気だるそうに攻撃の主を見据える) 」

サングル(強欲)「(長髪を後ろで纏めた青年の姿をしており、アウシュビッツの傍に降り立った)……(自らが蹴り飛ばしたウツボの様子を横目で窺っている) 」

アルヴィス「(迸る一筋の閃光、すれ違い様の撃ち合いで彼の右手に持った白い刃と背の六刀が破壊され二条の肩をすかし)……(地を踏みしめ踵を返し、左手の黒刀を二条の背に向けるが、肩から胸に掛けてまで赤い一筋の線を刻まれ動く気配はなく、戦意の無い目でただ二条の背を見据える)–––––20分でこの要塞は本国へ到着します、行ってください 」

ウツボ「イテテ……最悪だね、いきなり殴りかかるだなんて かかっ…!(ヨロヨロと立ち上がる)キュッ…!!!(バンダナを結び直し、乱れた紫の髪を整える)白の国の犬なだけある…まさしく、“俺にそっくりだよ。”(完全に立ち上がり、メイスを構える)―――ンなぁ?お前は名前、答えるぐらいの、粋な計らいはできるかい?(ためしにサングルに聞いてみる) 」

ラーヴァ「…フ―――。(ツララの決意を秘めた言葉、そしてレオハルトの賞賛を受け微かに笑みが溢れる)…いい時間だ、最後の一撃をくれてやる。…いくぞ(空気がぴんと張り詰め、槍を構えたまま紫紅色のオーラがラーヴァを包み込む) 」

ラーヴァ「…グ、グッ…!!…ググギギギギギッ…!!!…ィイッ…ン…!!!(全神経を右腕へ注ぎ込み、骨や肉が軋むような音が響く。同時に深く濁った紫紅色のオーラが周囲を巻き込み、魔槍の矛先に収束していく。身体への負荷が大きすぎるのか、鼻や口からツゥと血が流れ落ちる)凌いでみせろ、立ってみせろ……!私が『魔槍』と謳われた所以、貴様らの眼にとくと焼き付けるがいいッ!!     桜花ァァァ――――― (眩い閃光が煌き、爆風が吹き荒ぶ) ――――閃咲ォォォォォォォォオオオオオオオォォッッ!!!!!(張り詰めた腕を解き放ち、紫紅色の軌跡を描きラーヴァの全てを乗せた一撃が一直線に迫る) 」

炬「–––––『観る』?(まさか……まさか、お前!!)き……ッサマァァァアァァァッ!!!!!(彼の思考回路はある『仮説』に届き、それが恐怖を薙ぎ払って炬を奮い立たせ衝撃波に耐えきり)––––パシ(首を捻って斧を回避するだでなく、その柄を掴んで斧を握り占める) 」

アウシュビッツ「計画とは―――――――――あらゆるアクシデントを想定した上で練られるもの。状況が一変することくらい、承知済みです。(そう言って腕時計を見る)…間もなくこのエゼキエルは黒の王国へ到達する。我々の狙いは君たちの命ではなく、国そのものを葬ることにある。一国を沈められたら、ここに残された黒の方たちは間違いなく意気消沈。どうなるんだろうねぇ?(チェスの駒をいじりながら) 」

二条「有難う、アルヴィス(背を向けたまま刀を納め)……済まなかったな、今まで(そう呟き、動力部に向かって駆ける) 」

ハーレナー「これで二対二・・・(だけど、アウシュビッツさんがたったこれだけの策で終わるとは思えない・・・。火咎病さんなら・・・攪乱とか潜入ができたかもしれない・・・いや、悔やんでも仕方ないわ。早くしないと・・・もう、ついてしまう!) 」

サングル(強欲)「―――――サングル… それが、『俺達』全員を指し示す名前だ。(意味不明な発言をした後、白く醜悪な大鎌を出現させる) 」

主我「うぉぉぉぉぉァァァァアアアア!!!!!(その刹那、次の瞬間には既に炬の目の前におり、新しく生み出した斧を振りかぶろうとしているまさにその瞬間であった) 」

トキオミ「(術式四分の三完了・・・もう少しで、術はなる!) 」

レオハルト「––––!!(その威力、その気迫、その閃光に目を奪われ畏怖すら覚えるが)くッ……(あれは『防げない』考えろ、俺がここに来た意味、ここへ舞い戻った理由、最善の選択を!!)ツララァァァ!!俺の背後に回れェェェェェ!!!! 」

レオハルトの両手が魔槍を両手で挟むように押さえ込む、しかしその勢いは凄まじく手袋は粉みじんに消し飛び、鉄製の義手が悲鳴を上げて削れて行き火花を散らしながら矛先はレオハルトの心臓へ向かって行く、魔槍が獲物を貫くのは最早確定事項、時間の問題だった 」

ウツボ「い~~~~~~~~~~~い名前だ!!!! 俺は内坪海 黒のウツボだァ ぶっ殺しあいましょうね、濃ゆ~~~い数分だぜええええええ~~~ シュッ――――(そういい姿が消える)――――ええええ~~~~!!ッハァァァッッ!!ドシュァァッッッッ!!!!(サングルの背後からメイスを天から真っ逆様に振り下ろす) 」

ウィンガル「――――――――――ふ………。(ひっそりと潜んでおり、二条の動向を窺っていたようだった)(声‐木内秀信) 」

ツララ「――――――(敵も本気… だけど、もう迷いません… 私には…――――)(その際、これまで犠牲となった仲間たちの像が脳裏を飛び交った)―――――!!?…・…はいっ!!!(一瞬躊躇いの色を浮かべたが、仲間であるレオハルトの言葉を一身に信じ、彼の背後に回り込んだ) 」

炬「ふざけるな…ふざけるなよ!この戦いで、いや、この戦争そのものでどれだけの人が涙し、心を砕かれ裏切り裏切られ!血と涙でこの地上を黒く染めたかッ!!それをお前は『観て』いたというのかァァァッ!!(主我との距離を縮め、零距離で渾身の力を振り絞り斧を砲撃のように放った) 」


炬の放った斧はの身体を主我を霞め、第一甲板のトキオミへ真っ直ぐに向かって行く


サングル(強欲)「ズシャァ…!! !!!(背中を斬りつけられてひるむが…)クルッ――――ドゴォ…ッ…!!!(拳による渾身の一撃がウツボの横腹に炸裂する) 」

アウシュビッツ「……――――――あと"10分"か…フフフ…(起き上がり、ウツボらの戦闘を横目にその場を後にしようとするが――――) 」

ウツボ「ドグbb…―――――“舐めるなよ、悪いがもう決着だ_?”(そうサングルに囁く) ――――――ニュルンッッッッ!!!!!!グルンッ!!!!(横腹に炸裂した拳はウツボを破壊することなく、ただそのままウツボを「押し出した」 というのも、明らかにウツボは宙に浮いており、体が只、紙切れのように高速で回転しただけだった) ―――ズドゴッ!!(回転力を利用して、サングンるの脳天をかち割るごとくメイスを豪速で振り下ろす) 」

アルヴィス「(二条が去った余韻を感じ、胸の傷を抑え、荒い呼吸をしやりきれないような、満足したような笑みを浮かべ空を仰ぐ)……『済まなかった』……か、それはこっちの台詞でしょ 」

主我「ぬぉぉぉぉぁあああああッ!!!(そのまま勢いをつけ、先程までの一撃とは遥かに重みを増した一撃を炬に向って振り下ろし、その後に斧を力任せにだが、凄まじい速度と威力を伴い投げつける)―――ぐぁっ!!(そして、掠めた斧が、まるで主我のオーラを削り取るような効果を見せた) 」

サングル(強欲)「―――――!ガギイイィィイ―――――ンッッ!!!!(大鎌でその一撃を受け止める、が…)メゴオォォ…ッッ!!!!(ウツボによる一撃で自身を中心に地面が陥没する) 」

二条「(動力部の外壁を切り裂き、アウシュビッツの眼前に現れる)……久しいな、アウシュビッツ。帰るぞ 」

ウツボ「ほう、クソ**対応力だ。それに、俺の(攻撃)を食らって無事に耐えるとは、残念だねぇ… もっと弱い奴と戦いたかったよォ シュ――――ドヴォヴォヴォヴォヴォヴォン!!!!(メイス、鉄の塊を振り回す風切り音は刀などのそれでなく、力強い音を立てる。ウツボのメイスによる豪速のラッシュがサングルに降りかかる。尚もウツボは宙に浮いた状態のままである。) 」

ラーヴァ「ハァ…ハァッ…!ゲホッ、ガッ……ッハァ゛……!!(もはや虫の息となり、真正面から受け止めるレオハルトへと目を向ける) 未来を欲するなら、耐えろ…!傷のない未来に価値はない、傷付き血眼になって未来を手に入れろ!この私に抗い、克て!!貴様らの未来への執着を見せてみろ!!Onyxis♞レオハルト!!Onyxis♞ツララ!!私たちへ楯突いた意地を示せぇぇぇぇぇぇッッ!! 」

アウシュビッツ「―――――(外壁から漏れる日差しに目を細める)ええ…ですが、もうすぐ貴女の帰る場所はなくなります。――――スチャ…(拳銃を向け)…あと"6分"で、止められますか?これを。(無機質な瞳で二条を見つめる) 」

炬「(まともに戦って勝てるような相手じゃない…!けどこいつは!こいつだけは俺がッ!!)休ませはしねェ、この世でも、あの世でもだァァァァァッ!!!!(すかさず札から今まで抜刀した中でも特大、それも鍔も柄もない出刃包丁のような巨大な刀を振り上げ)その輝きで我が前に道を示せッ!!”灼熇(”ッ!!!!!(炎を纏わせ、振り下ろした) 」

サングル(強欲)「ぬおおおおおおおぉぉぉーーーッ!!!! ガキィンカキィンカンッ!!!キィンカンガギィンカンッ!!!!カンカンガキィンカンッ!!!!(大鎌による酷烈な猛攻でウツボの豪速ラッシュを迎え撃った) 」


ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …ッ… ! ! ! (ついにエゼキエルは、黒の王国からも確認できるほどにその地に近づいていたのだった…)


二条「止めるさ(拳銃に怯む事無く、強く、凛とした態度で言い放つ)客が寂しそうにしていてな、話し相手を作ってやらねばならん……少し眠っていろ(一瞬でアウシュビッツの懐に潜り込み、首筋に手刀を放つ) 」

アウシュビッツ「ドッ―――――――トサ…ァ……!!(二条の手刀で気絶し、力なく倒れ込んだ) 」

レオハルト「フッ–––––(場外科蹴られた言葉に対し、悟ったような笑みを零し)ならば我が命を持ってして祖国の傷となり、未来を占めそうでは無いか   Onyxis♞に栄光あれッ!!!!!行けッ!!!!!ツララァァァァァァァァァ––––––!!!!!(そう叫びを上げ、彼の鋼の肉体を持ってしてツララをいう『刀』を守る『盾』となり、心臓を貫かれるも彼女を守り切る) 」

ウツボ「――あっ!!(突如そっぽを向き大声をあげ、アウシュビッツを見た――)   ヴ  ォ     ンッ ――ッッ ドシュアアアアアッッッ!!!!(――『フリ』をした。とても古典的、とても古臭く、『黒の国とは思えぬ卑怯な』方法でサングルの胴に豪速のメイスを打ち上げる) 」


ガギャギャギャギャッ!!!!(炬の『灼熇』と、主我の『斧』がぶつかり合い、凄まじい衝撃波が発生し、尚も競り合う)


ツララ「――――――!!!! ダ ン ッ ! ! ! ! (勢いよく踏み込んで天高く跳躍した)――――――ぁぁぁぁぁぁあああああああああああーーーーーーーッッ!!!!!!!    ザ   ン   ッ   !    (ラーヴァの頭上近くまで落下したところで重い一撃を振り下ろした) 」

サングル(強欲)「――――! ごはぁ…ッ!!!(一瞬その『フリ』に騙されて致命的な隙が生じ、見事に打ち上げられ、宙で無防備の態勢となる) 」

主我「まだだぁぁぁぁぁあああ!!!(競り合う投げつけた斧に加わるように、新たに生み出した斧を、思い切り振りかぶって振るい、『斧』にぶつけ、その勢いを加えて斧ごと『灼熇』を吹き飛ばさんとする) 」

炬「負けられない…負ける訳にはいかないッ!!(鍔迫り合いにもつれこみ、とっくに筋力的現界を超えても尚立ち続け主我を真っ向から向かい合う)互いに志を貫いた果てに敗北するなら良い……けれど!お前のような奴には……ッ!! 」

ウツボ「死ねぇイ。    ジ   ャ   ギィィィン…――――――(“満を持して”、黒の国の象徴である「刀」を抜く。すなわちは本気)―――シュッ…(一瞬にしてまたも姿が消える、刹那―――) 」

ラーヴァ「(レオハルトの最後、そして眩い太陽を背に映すツララの飛翔を見て、静かに目を伏せる)    ザ   ン   ッ   !    ―――― トサァ……ッ (ツララの一撃を一身に受け、甲板の上へ静かに横たえた) 」

ウツボ「―――――ジュドドドドドドドドドドドドドドザザザザザザザザザザバババババババ―――――ッ!!!!(縦横無尽に宙を駆け、サングルを切り刻む。それも一思いに一太刀でなく、ふたつ、千と、なるべく多く、なるべく多く切り刻む最低の殺り方だった) 」

ツララ「はぁ……はぁ……!(ラーヴァの最期を見届け、静かに刀を納めた)レオハルトさ…また、大きな怪我を… す、すぐに…手当を…しな………フッ――――トサァ…!(力を使い果たしたがためか、疲労により気を失ってしまった) 」

ウィンガル「―――――――――スッ…(突如、二条の背後から、二条の首筋に刀を添えてくる)眠るのは………あなたのほうだったな。(声‐木内秀信) 」

サングル(強欲)「――――――――!!!!!!  ググ…ググググッ……―――――――――  ド  パ  ァ  ッ  !  ―――――――――(完膚なきまで刻まれ、動力部全体に血を残して消滅した) 」

レオハルト「………––––––(両の足をしっかりと付け佇むも、石像のように冷たく構え微動だにしない。彼は立ったまま完全に絶命しており、その背には一切の傷が無かった) 」

主我「―――どうやら何か思い違いをしているようだが、『俺が視るのは』白と、命の輝きのみだ、・・・このような、このような命の輝きが散るような真似は俺は認めなかった、だが奴らは聞き入れることなどは無かった・・・好き好んで、俺の好む命の輝きたちを潰えさせるような真似を、誰がッ!するものかぁッ!!(激高と、そのやり場の無い怒りを斧を握る手の力に加え、斧を振るい斬る) 」

ウツボ「――“細゙切゙れ゙だ゙” (偉く低い声で嬉しそうに吐き捨てる) 最悪のクソヤロウでしたわぁ、二度と戦いたくない(『敵としては最高だった、二度とこんな強いやつとは会えないだろう。』) ピチャピチャッ…さて――まさかの結末ですがァ やっちまいますか。(血の滴る刀を納刀せぬまま、動力部へと向かう) 死にやがれ、カラクリ小僧。スパァ―――――ン!!!(動力部へと刀を振り下ろす) 」

二条「獲物を前に舌なめずり……お前らしくも無い、まさに三流のする事だな、ウィンガル(首筋の刀にも動じず、直立し) ウツボ!聞こえるな!!すぐに動力部を破壊し、離脱しろ!甲板の人員にも急いで伝えろよ! 」

炬「ッ…うォァァァァァッ!!!(彼の激高を受け怯むどころか、より怒りに身を振るわせ、大剣を振り払い相殺させ距離が開く)だったら!お前は抗うべきなんじゃないのか!?お前は間違っている、己の信念に恥じないよう抗い続けるために『正しさ』という言葉はあるッ!!それに背いた時点でお前は間違っているんだッ!! 」

ミシェル「――――――ザ…(何故かその場に居合わせており、石像のように微動だにしないレオハルトの前に歩み寄った)……キミの"姿"ヲ、生涯ボクは忘れないだろウ。そしテ、彼女モ…ネ。(気絶したツララを一瞥し、レオハルトに笑顔で別れを告げた)行こウ… これが彼の望んだことダ。(ツララを抱き上げ、甲板から飛び降りていった) 」


ザ  ン   ッ   !   ! ――――――――ボッカアアアアアアアァァァーーーン!!!!!!!(巨大コンピュータが破壊され、大爆発を引き起こした)


ウィンガル「ふ…好きに言っているがいい。いつまでも難破船に留まるほど愚かではない。ただ、そうある者は………くたばる覚悟のあるものだけだろうな。(二条に)(声‐木内秀信) 」


動力部のコンピュータが破壊されると同時に、巨大空中空母エゼキエルの動きが徐々に緩み、そして――――――――黒の王国の上空でピタリと停止したのだった


二条「当然だ、死が傍にあるからこそ……人は恐れる、故に奮い立ち、栄光を得られる……皆、偽りの強さも安寧も、必要としては居なかった。だが、お前はそれが欲しいのだろう(ウィンガルに振り向かず、自嘲する様に掠れた声で問う) 」

主我「―――たった一人だけでは抗えぬものもある、多数派の意見、それに加えて、数、・・・俺は、少数派に過ぎなかった、ああ、そうだ、必死で覆そうとした、だが・・・多数は耳を貸す事はなかった。(やり場の無い怒りを込めて、自分の立つ甲板に斧を思い切り叩きつけ、切断する)きっとこれは、俺があの時反旗を翻す事のできなかった言い訳でしかないのだ、・・・叶う事なら、お前のような、同胞が欲しかった―――(自らによって切り落とした甲板と共に炬の視界から下へと下がり、消えていく) 」

ウツボ「さて、間に合ったかな―――? 俺さん… (活動を停止したであろうエゼキエルの動きを見て) おやおや…ありゃあ噂に聞く御屋形様では(二条の事)ケハッ!俺のような下っ端が、まさか謁見出来るとは。こんな状況も捨てたものじゃねェ。(―実は精鋭ではなく、勝手に精鋭部隊について来ただけの為、二条の姿を見て驚く) 」

ウィンガル「…この際、単刀直入に申し上げるとしよう。―――――――――俺はあなたを討ち、その座をいただくのみ。これは…俺自身のためではない。………友が、望むことだったからだ。(声‐木内秀信) 」

炬「……!(遠ざかって行く主我の姿、そこに槭や暁、志半ばに散って行った同胞達の姿が重なる)ふッ…ざけンなよテメェ!!なに勝手にもう終わったような!そんな言い回ししてるんだよ!?おい!!認めねえぞ、こんなの…!!こんな結果……ッ!! 」

ウツボ「―――――…馬鹿じゃなかろうか(そう吐き捨てた) 」

二条「(力の抜けた様なため息を吐き)……勝手に付いてきた件に関しては不問としてやる、早く甲板の人員と一緒に脱出しろと言ってるんだ  友の意思に従い、王に反旗を翻す……それがお前の答えか、良いじゃないか(首を軽く動かし、ウィンガルと目を合わせる) 私の答えは、こうだ(向けられた白刃の峰を掴み)生き残り、強く誇り高い狼の国を築き上げる事。屈辱と敗北を味わう事になったが……私はようやく、少し強くなれた。お前のお陰でもある、ありがとう、ウィンガル 」

ウィンガル「………!何…だと……。 …………あなたからそのような言葉を聞くことになるとは、俺の予想を超えるものだった。 さて…………どうする。(二条に)(声‐木内秀信) 」

二条「(掴んだ刀をへし折ると同時に、ウィンガルの下顎に超高速の掌底を放つ)……お前には客の話相手になって貰う 」

ウツボ「はえ~~~↑っへえ~~……はぁ~~~~↑ ふおおお~~~~↑ククキキカカキコ……っ!アブねええええええええええええええええええええええええ――――――――ッッッ!!!ばかやろおおおおお―――――――――っっ!!!(ウツボの歓喜の声が動力部の空間全体に響き渡る)ドサッ!!ひゃーーーっはっはっはっはっはっはっはーっ!!!!(床に寝っ転がり天井を仰ぎ、嬉しいんだかなんなんだか、とにかく、こみ上げる思いを笑いにしてぶちまける) 」

ウィンガル「何……!がっ――――――カハッ… ふ………好きに……するがいい。(声‐木内秀信) 」

二条「ウツボ!!出ろと言っただろうが!早くしろ!!(ウィンガルとアウシュビッツの後ろ首を掴み、引き摺りながら甲板に移動し……)死にはしない様にしてやる、何、私が大丈夫なんだからお前達も心配は要らんさ(二人を掴んだまま、甲板から地面に直接飛び降り、黒の王国へ悠々と帰還する) 」

EmPtIeS【―――コングラッチュレーションズ!(パチパチ) なんと!奇跡と言ってもおかしくないような現象が起こりました!!黒の組織の大勝利です!!!!!!!…約束は約束ですからね、私の政策は廃止ィィッ!それではっ! ―――― … … 。】



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最終更新:2019年06月26日 19:53