オルガー「♪~♪~(某喫茶店でコーヒー片手に優雅(?)なひと時を過ごしている)……………やべえ財布忘れた ( ˙-˙ ) 」
レオネ「(財布をくわえた猫をくわえた犬を抱いて喫茶店の前をうろつく)(どうしようこれ…可愛いわんにゃんこかと思えったら厄介なもん拾っちまったじゃねーか、どうしようこれ) 」
オルガー「ぃ、いや…!忘れたんじゃねえ…!持っていたはずだ!ガサゴソガサゴソ …………んなあぁーーーーい!困ったさあどうしよう。部下でも呼ぶか、それか―――――――――あ ( ˙-˙ ) (財布をくわえた猫をくわえた犬を抱いた
レオネが視界に入る) 」
レオネ「おっとぉ、目が合った瞬間点目になる古典的な野郎発見(財布をくわえた猫をくわえた犬を羽交い締めにしながらオルガーに歩み寄る)まあそんな上手い話ないと思うんだけど、あんた、財布落したりしてないか 」
梓「(いつもの赤い着物を纏い街を闊歩)さきほどのぬこはどこへ行ったのでしょうか・・・?あのかわいいぬこ・・・・・あ、さっきのぬこ。(犬に加えられている財布を加えた猫を見て) 」
オルガー「 オ レ ノ サ イ フ (ガシャアアアァァァァンッ)(喫茶店の窓ガラス突き破り
レオネの前方に転がりこんだ)そうだ、俺んのだ。身分証明書も入ってる。誰だが知らんが拾ってくれてありがとな。(立ち上がる) 」
レオネ「拾ったはいいけど修理代やらで早速すっからかんになんぞお前!(ドン引き)…ふーん……さっきの身分証明書…アンタお役人かい 」
オルガー「……ノ)゚Д゚(ヽ ……大丈夫だ、問題ない( ˘ω˘ ) フッ っとぉ、見られちまったか。おうそだ。 」
レオネ「(あれ、さっきの猫がどっか行ったな…尻尾が二股なんて相当珍しいのに勿体ない事したか) 開き直り早ぇよ(手刀突っ込み)(顎に手をあてまじまじとオルガーを観察)…成る程、鍛えてるな。本物のようだ 」
梓「あら、行ってしまいましたか・・・・残念。 」
オルガー「てへぺろっ☆(・ω<) おうおぅ~…何見惚れてんだよ譲ちゃん~、なんだったら触ってもいいんだぜ~??てか嬢ちゃんいくつだよ、見た感じ大学生って感じだけどよー。(2828しながら) 」
レオネ「んー、なんだあんたあの猫の飼い主か?ありゃどうなってるんだ、尻尾が枝分かれしてる猫なんてフィクションでしか見ないんだが、線路をバスが走ってるぐらいの違和感がだな デスクワーク派のお硬い野郎相手じゃ話になんねーなって思っただけだよ、丸眼鏡かけて出直せ(肩を竦める)んまー一応はそんなとこかな 」
梓「あ、いえ・・・・偶然見かけたのであやしていたら、急にいなくなったので・・・。(
レオネに) 」
オルガー「オワアアアアァァァァァァ!!!!!('ω') くそっ、踏んだり蹴ったりだ!もういいから財布返して……てか財布なくね?ないよね?あの猫何処行ったオワアアアアアアアアアアァァァァァァ!!!!('ω') 」
レオネ「あ、なんだ野良か…惜しい事したな、持ち帰ってなでこなでこすりゃよかったかね(目を伏せ溜め息) OH…さっさと取らないから、財布を拾うって心の中で思ったなら既にポッケに納めるぐらいの心持ちでないとなぁ~ 」
オルガー「嬢ちゃん頼むよ~、またあの猫拾って来てくんね?なんかやるからさあ~。(手を合わせて) 」
梓「ぬこ・・・・(悔恨)あ、ところで~・・・何故喫茶店の窓が割れているんでしょう?先ほどの財布と関係が? 」
レオネ「なんかやるー?(頭をボリボリかきながら一考)…いいや、駄目だね。『なんでもする』なら考えない事も無いよ、生憎、職に困っても物には困っちゃい無いんだ(含みのあるような言い方をし) ……き、季節外れのサンタでも紛れ込んだんじゃないかな! 」
オルガー「シィィィィィイ シャラップだ嬢ちゃん。それを言うなあー(険悪な顔で梓に詰め寄る)ぐッ… ……わぁーったよ…なんでもするよお!!お願いだお願いします! 」
梓「季節外れのサンタ・・・・何かの暗号ですか(汗)まぁいいでしょう・・・(深く考えないようにした) 」
梓「わっ!(詰め寄られ驚く)ん? 」
ブラックサンタ「暴れん坊の~サンタクロ~ス~♪ クリスマス過ぎたのにやってきた~♪ オラ、オラオララッ!オラ、オラオララッ!ブラッディなプレゼントを持ってきてやったぜ庶民共ォォォォーーー!!!!!ズダダダダダダダッ(ガトリングを連射しながら現れる) 」
レオネ「よろしいよろしい、うん実に結構!(にっこにっこ)…さっき身分証明書チラッと見たんだけどさ、あんた特別対策係第2班の連中だろ 」
オルガー「(くそがぁ…!)……!テメ…知ってんのか―――――――――あ゛?(
レオネに詰め寄ろうとした時銃声のした方へ振り返る) 」
レオネ「以外!それはその血の記憶ッ!(猫じゃらしをふり歩きながら)名前でしか聞いた事ねーんだけどな、実際会った事もなければ交戦した事も無い。ただちょいと好奇心程度に興味はあってね 」
ブラックサンタ「オララララッ!!……んお?お前らにも、プレゼント持って来てやったぜおらあああァァァァ!!!!ズダダダダダダッ(
レオネたちに向けてガトリングを乱射) 」
オルガー「結構名が知れてんだな俺のとこ… つか、交戦ってお前…俺達はエージェントじゃねえんだ。平たく言や、街の治安を守る正義のヒーローという…あー…ちょっと待ってろ。(会話から離脱しサンタの方へを振り返る)――――――― ス キ ャ ッ (スローモーションで吹き抜ける銃弾を目視し、
レオネと梓に向かって撃たれた弾を手刀で一斉に叩き落とす) 」
レオネ「げえっ…!?待て待て何の冗談だこりゃ、噂をすれば影なんて言葉があるが百歩譲ってもあんなのは……ビューティフォー(早業を目の当たりにしスコアを表示) 」
ブラックサンタ「ヒャハハハハハ!!!メリィークリスマスだぜおらァ!!………!??(銃弾を叩き落とされたことに気づいておらず、それよりも撃ち込んだはずの標的が倒れないことに驚愕している) 」
梓「―――――!(オルガーの妙技に目を見張る)・・・ありがとうございます。おかげで助かりました。 」
オルガー「…あー…やっぱ前言撤回、財布はいいや。代わりに……シ ュ ン ッ ――――――(一瞬でサンタの頭上に移動し、掌を構える)―――――ズ ギ ャ ア ァ ッ ! ! ! (そのまま掌底で押しつぶす) 」
ブラックサンタ「くそ…!何で死なねえんだあいつら!!もう一度ブチ込んでやる―――――――ズ ギ ャ ア ァ ッ ! ! !(オルガーの一撃で地面にめり込みそのままピクリと動かず気絶した) 」
レオネ「(豪快だが動きに無駄が無い…持ち前の身体力と落下時の加速、重い一撃だ…良いセンスしてる)おや、財布なんぞの代わりになるもんでもあるのか(腕組みし笑みながら) 」
オルガー「(着地しサンタの懐を無造作にあさる)…ツケはこいつに払ってもらう。(サンタの財布を手に取る)ひょー…結構入ってんなあ。(ぉ 」
梓「(賛美の拍手) 」
レオネ「(金づる逃がしちゃったな…まあいいや) G J ! 」
オルガー「…けどよ(
レオネの方へ振り返る)一度口にしたことは責任あんだ。財布はもういいが…何でもいうこと聞くってのはぁー…特別だかんな。(ボサツいた髪を掻き毟りながら) 」
レオネ「えっ?ああいや…別に財布は見つけてやれなかったんだしそりゃフェアじゃねーだろ(頭をかきながら目を反らし)…でもま、駄目元で頼んでみっかな… 」
オルガー「まあ、なんだ、細けぇーことは気ぃすんなよ。ちょいまってな。(喫茶店に入って清算、弁償代金を払ってくる)…おまちー。あ、その前に名乗った方が良さそうだな。俺はオルガー。お前も承知の通り、政府に勤めている。階級はー…まあ、それはいいだろ。とにかくよろしくな。(ニッと笑い、握手を求める) 」
レオネ「(修理代はどうしたんだろう…)んおお…ああ、よろしくなオルガー(ニッと笑み手を握り返す)私は
レオネ、さっきは大学生って言っちまったけど、フリーの傭兵稼業をやっている 」
オルガー「(あっぶねー…代金ギリギリだったわ。ここで金が足りねーことになったら格好つかなかったなぁー…)
レオネってのか。は、お前が?はぁ~…人ってのは見かけによらねえんだなぁ~~~!(腕を束ねて驚いた顔を浮かべる)…しかしまあ、ただの嬢ちゃんじゃねえってのは薄々感じてはいたんだけどなぁ。そうかぁ、傭兵かぁ~~~。(うんうんと頷く) 」
梓「ふ~ん、二人とも戦いを生業とされる方々なのですねぇ、道理で・・・・。(二人を見て) 」
レオネ「見るからに傭兵ってなりしてたらガキがビビっちまうだろ(けらけら)…でもま、傭兵なんて単身フリーでやっててそれ相応に実績がねーと仕事も回ってこなくてさァ(苦笑)…そこでどうだろうオルガーよ…––––戦力、多いに超した事ないんじゃねぇかな 」
オルガー「おっと悪ぃ、お前も怪我なかったか?ははっ…(苦笑しながら梓に)おいおい、俺なんてこの普段着でガキから逃げられんだぜ?たまらんわぁ~。……なんだお前、ウチんとこに来てェのか…?(傾げて) 」
梓「はい、御陰様で。この通り怪我一つありません(ぺこりとオルガーに) 」
レオネ「そういうお前も現場慣れしてるだろ、眉一つ動いてなかっただろ(汗笑) ジョーダン、それはそれで不便なんでさぁ…そこで…だ、私の腕を買ってみないか 」
梓「いえいえ、わたくしなど・・・足がすくんで身動き一つとれませなんだので・・・・。(薄く笑みながら) 」
オルガー「ははっ、そりゃよかったよ。今日のことで俺に惚れてもいいんだからな?(ぇ(梓にニシシと笑う)ろっとぉ…そうはいかねえか、やっぱ。(苦笑)…ふん、お前を、か……。……。……。……ズイッ(互いの鼻が接触するかしないかまで顔面を詰め寄せる)…おもしろい。お前の腕前、俺も気になるしな。 」
梓「ふふふ、その誘いは少々遅かったですね。すでに、お慕いしている人がおりますので♪ 」
レオネ「そういうのを『全く微動だにしない』って言うんだろ(苦笑) (距離が限りなく近くなっても薄く笑んだまま腕を組む)…おお、案外スマートに話が進むじゃん。前金はいらねーぞ、折角興味を持ってくれたんだ、実際品定めしてから値打ちを決めてくれりゃ良い 」
オルガー「くあぁぁ~~~ッ!!!チキショウゥ!! ダンダンダンッ(梓の前で地団太踏む)まあなー…実のところ、こっちも優れた人材が欲しかったところだ。目星をつけている奴はいるんだが…そいつぁなかなか乗ってくれなくてなぁ…(
クラッドの像が脳裏を横切る)まっ、今はお前がいてくりゃそれでいいわ。(笑いながらフードごと頭をわしわし撫でる) 」
梓「ふふ、面白い表現をなさいますねぇ。(
レオネに無邪気な微笑みを見せて)きっと、もっとよい方が見つかりますよ♪(オルガーの反応を見て愉しんでる)」
レオネ「金と仕事と履歴書の内容に困ってねーんだろ、こちとら生活が掛かってるんだからな…っと、…ちょっと、いきなり馴れ馴れしくねーか(ジト目) …(さっきの相手、私は勿論だがこいつも単身でどうにかできたろうな…いや、あれじゃー物差しにすらならねーだろうし、とにかく底が知れない…) 」
オルガー「金んことは心配すんな。( 説 得 力 皆 無 )仕事はー…ああ、ここで言うのもなんだしな。(そう言うと胸ポケットから煙草のパックを取り出し、中から煙草と名刺を抜きだす)ほれ。気が向いた時にいつでもかけてこい。(名刺には、覚醒能力者(イヴォーカー)特別対策係第2班 班長――――『オルガネット・コルスター』 そして電話番号が表記されている)シュボ…(煙草に火をつけて銜える)
レオネ…だったか。俺んとこについて来るってことは…そんだけ覚悟はしとけよ。ブワサッ…――――――想像以上に骨折れんぜ。(コートを靡かせながら踵を返し、煙をふかしながら猫背で去っていく) 」
レオネ「……いいや、どうも人間わかんねーもの程気になるもんなんだなって思っただけだよ… ハッ…覚悟の上だっての、そんぐらいのヤマじゃなきゃ手柄にすらなりゃしねェ(クツクツと笑みながら踵を返し歩いて行く) 」
――カガリ宅・リビング――
ニシル「ふぅ…なんとかクランチチョコは完成しました…。(エプロン姿で大量の手作りチョコを前に一息つく)えと、あとはケーキだけ、かな……!」
カガリ「(湯上りなのかタオルを肩に掛けたまま部屋へ入ってくる)この非常時に悠長なことを… だが、うん…悪くはない香りだ。」
ニシル「わっ… あ、カガリさん…。(突然の登場にびっくりする)えへへ…それはそうですけど、明日はバレンタインですし… みなさんにお会いするかもしれないので、せっかくだがら…(〃・v・〃)」
カガリ「…友達が、できたのか……『嫁』よ。(椅子に腰かけ真顔で問いかける)」
ニシル「…はい……って、あっ…/// かっ、カガリさ…!// だからその呼び方やめてくださいってば…!////(赤面)……ここへ来てから、たくさんの方々と知り合って…いつのまにかいろいろと助けてもらったり…――――――大切な人が、たくさんできました…。(両手を胸にそえ、優しい微笑を浮かべる)」
カガリ「ふむ…ここへは友達づくりに来たわけではないが… お前に友や仲間と呼べる人が増えることは喜ばしい事だ。良い関係を築いていけ。……その中には、あの青年もいるのか。」
ニシル「えと…せ、
セルドさんのことですか?は、はい…!ほっ、他にも…いろんな方がいて……(ぎこちなく手を動かし)」
カガリ「ほーぅ…あの青年とまだ関係が… いやそれよりも、お前が男と打ち解けられるようになったことが驚きだ。(目に興味の色を浮かべる)」
ニシル「ふえっ…!?あ……そ、そうですね… 私も、おどろき、です…。初めはみなさん、やっぱり怖かったけど… あの、不思議なんです……心は緊張しているのに、でも、何故か…落ち着くような気がして……(目を反らし片手を頬にそえる)」
カガリ「多くの人と出会うことで変わったのか…見事な成長だ。お前を別行動させておいた甲斐があったのかもしれないな。…ならば仕方あるまい。明日、その感謝を抱いてまた会ってくるんだな。」
カガリ「(
ニシルの笑顔に釣られて鼻で笑った)もう気にせず作れ、嫁よ。(緑茶を淹れる)」
ニシル「も、もうっ…/// それはダメですって…うぅ……(恥ずかしい表情を浮かべる。板チョコを手に取って大まかに割りボウルに入れていく)」
カガリ「スス…(一口含み、横目で彼女の作業を覗き込んでいる)…我が嫁は手際が良いな。お前もそう思うだろう。(机上のとてもとても小さい小熊に語りかける)」
小熊「コロコロン…(少し大きいマグカップの傍でごろごろしている)……?(
ニシルの作ったクランチチョコに気づき、てちてちとその方向へ歩く)」
ニシル「うぅ… カガリさんってば…///(チョコを湯せんで溶かしていく)あ、まぐ君…食べちゃダメだよ?(別の大きなボウルに卵黄と砂糖を入れて混ぜ合わせる)」
小熊→まぐ「まー…?(クランチチョコを前につつきながら傾げて、マグカップの中へ入り込む)」
ニシル「あとで、ハチミツで何か作ってあげるからね。(まぐに微笑む。そのボウルに先の溶かしたチョコを入れて更に混ぜ合わせる)」
カガリ「いつもに増して本気だな、嫁よ。まあ私以外の人間に振舞うのならそうだろうが… フフッ…これが恋する乙女という奴か…。」
ニシル「ふわわっ…!!(手を滑らせる)な、何言って…!/// 私は別にそんな……(顔を赤らめながらぶつぶつ呟き、出来上がった生地をシフォンケーキの型に流し込む)」
カガリ「(表情はいつも通り硬いものの目は笑っているように見える)………。(それに、楽しそうだな…。)」
まぐ「すぅ……すぅ……(マグカップの中で静かに眠りについている)」
ニシル「あとはオーブンで焼いて…冷ましてから粉砂糖をまぶして… いろいろトッピングしなきゃ… ふぅ…」
カガリ「…お前が微笑ましいな。(まぐの頭上を人差し指で優しく撫でながら
ニシルに呟く)」
カガリ「……お前は、私の経験し得なかった青春とやらを…ちゃんと謳歌しているのだな…。お前を見ていると、もしかしたら私にもこういう一瞬があったのかもしれないと思うよ。」
ニシル「カガリさん……(改まった表情で向き合う)」
カガリ「(ふっと鼻で笑う)………あとで茶に合うチョコ菓子を頼む。(そう言い部屋を出ていく)」
―――私は、カガリさんがいなかったら、今日まで生きていけなかったと思います。だから…貴女と出逢えたことも、私はとても嬉しいですよ。―――
玲華「(いつも通り、いつもの喫茶店で、いつものパンプキンケーキと紅茶を含みながら優雅に読書している)…フフッ、今日はいつもに増して、街が賑やかですわね。 」
メモリア「今日は賑やかだ・・・けど、皆何かに忙しいのか、収支が少ないなぁ・・・(帽子の中に入ったチップを数えながら、歩いている)まあ、貰えるだけ感謝・・・ですかね。(サッ、と中身を財布に詰め込み、帽子を被る) 」
玲華「ブル… ん…(そろそろ冷えてきましたね… 今日はこのへんにしましょうか…)(紙袋を持って清算を済まし喫茶店から出てくる。その時、やってきた
メモリアとはち合わせになる)あら…
メモリアさん。(そっと声をかけ)」
メモリア「あ・・・どうも、西園寺さん。(声をかけられ、帽子を手に取り軽くお辞儀)」
玲華「こんばんは。…今からお帰りですか…?(若干傾げるように)」
メモリア「あ、ええ・・・今日は客足も悪いですし、引き際かなと・・・。 」
玲華「そう、ですか…(同情するような顔を浮かべ)……そうだ、もしよろしければ…一曲弾いてもらえませんか?私まだ、
メモリアさんの音楽をお聴きになっていないので。(微笑み) 」
メモリア「・・・では、一曲・・・リクエストは? 」
玲華「そうですね…では、ボサノバをお願いします。お気に入りなんです。(フフッと笑みを零してその辺のレンガにゆっくりと腰掛ける) 」
メモリア「ボサノバ・・・ですか、頑張りますね。(アコーディオンをケースから取り出し、そこらのベンチに腰掛けてひざの上に乗せ、後付けされたようなスイッチを数個押す) 」
玲華「(ふふふと優しい笑顔を浮かべながら
メモリアの準備を眺めている)」
メモリア「(ガチャガチャッ、とアコーディオンから機会音が鳴り、少し間を置いてから左手を鍵盤に添える) 」
玲華「(
メモリアがアコーディオンに手を添えたのを見て静かに見つめる)」
メモリア「では・・・。(奏でるは『ハウ・インセンシティヴ』指が鍵盤に触れると、アコーディオンからアコーディオン以外の音色が聞こえる) 」
玲華「……!(あら、この曲は確か… ああ、私も何度か聴いたことがありますが…この音色はまた違って良い…)(静かに瞳を閉じ、満足そうにアコーディオンから流れる音色に身を委ねている) 」
メモリア「(落ち着いた様子で、アコーディオンを奏でている、音色もしっかりと合っている)(やっぱり、こうしてこのアコーディオンを奏でている時こそが、一番落ち着ける・・・) 」
玲華「♪~… ……?(
メモリアの奏でる音楽に合わせて静かに揺れている最中、彼の表情を不思議そうに窺う)……フフッ…(何に気づいたのかは分からないが、そっと笑みを零した) 」
メモリア「(そうさ、これは私の全てだ、だから私はこれが一番であって、当然なんだ・・・)(落ち着いた様子で曲を奏で続ける、その表情は、どこか悲壮を秘めた。) 」
玲華「……(
メモリアさん……?)(繊細な変化に気づき若干首を傾げる)」
メモリア「(そうだ、これさえあれば、家族も、何もいらない・・・これが、これがあれば、・・・これだけしかない、私にはこれだけしか無いんだ・・・なら、何の為に生きて何の為に死ぬ・・・?)(演奏の手は全くぶれないが、その表情は段々と曇っていく) 」
玲華「……(…これが、
メモリアさんの音楽… とても心地よくて、素敵です… …けど……)(両手を胸元にそえ、曇り往く彼の表情を心配そうに見つめる) 」
メモリア「(解らない、解らない・・・私は一体、何の為に生きているんだ・・・日銭を稼いで何も変わらない日々を過ごすだけ?そんな事の為に・・・?)(アコーディオンを支える右手がにわかに震える、鍵盤を押す左手は全くぶれずに曲を奏でている) 」
玲華「(……でも…―――――)……あの…
メモリアさ―――― 」
メモリア「(・・・どうして、自分は生きているんだろう、理由もなく、どうして・・・。)・・・ビクッ!!(声をかけられ、驚いて鍵盤を数個同時に押してしまい、けたたましい不協和音が鳴り響く) 」
玲華「(落ち着いた物腰で真剣な眼差しを見せる)……
メモリアさんの奏でる音楽…とても、素敵でした。こんな素晴らしい曲を、私の為に弾いてくださったのもとても感謝しています。私はもう、満足です。…ですが
メモリアさん、どうして…そんな顔をなさるのですか…。(ゆっくりとたちあがり少しずつ
メモリアとの距離を縮めていく) 」
メモリア「・・・ああ(自分の表情が強張っているのがなんとなく理解でき、平常に戻す)いえ、別に何でもないですよ。(笑顔を作り、返事する、どこかぎこちない) 」
玲華「…何でも―――――何でもないわけが…!!!(
メモリアの発言に対し、急に声を荒げてしまう)……!…ごめんなさい……。(軽く頭を下げ) 」
メモリア「・・・!(上がる声量に、驚いて目を丸くする)い、いえ・・・。(頭を下げられ、つられてこちらも頭を下げる)・・・何でもないです、あまり気になさらなくて大丈夫ですよ・・・。 」
玲華「…わかり、ました…。(そう言い、
メモリアの隣のベンチに腰かける)……。……。……私は、生まれてからずっとこの街で育ちました。(長い沈黙の後、それを打開するように呟く)いろんな方々と出会い、外から来る方々たちとも出会い、ここで出会うすべての人たちの顔を、私は今でもはっきりと覚えています…。みな誰もがいろんな『顔』を持っていて…その中には人には見せられない、見せたくない『顔』があることを…その方たちから学びました。」
玲華「私はまだ…
メモリアさんの本当の『顔』を知らない。でも、いつかお互い…本当の『顔』で向き合えられたら… きっと…そこには素晴らしい何かに気づけると思います。(目を伏せて優しい表情を浮かべる)」
メモリア「・・・。(本当の、『顔』・・・。)・・・。(何とも言い得ぬ、愁いと迷いを帯びた表情で下を見ている)」
玲華「演奏家は…(そっと
メモリアの右手に触れる)…聴く側と演奏する側の波長を合わせることも大切なのですよ。(大人な表情で
メモリアと向き合う)…また今度… 今度は、貴方の本当の音楽をお聴きしたいです…。 」
メモリア「・・・波長を、合わせる・・・。(空っぽの、何も無い瞳で玲華を見る)」
玲華「
メモリアさんになら…きっと… ……ああ、そうだ。お礼というのも何なのですが…(高価な雰囲気を漂わせる紙袋を手に取り、それを
メモリアに差し出した)今日は…セント・バレンタインデーということで… その、手作りではないのですが…もしよろしければ。」
メモリア「・・・バレン、タイン・・・?(きょとん、とした表情で、首を傾げる) 」
玲華「あら…もしかして…ご存知なくて?まあ…♪(面白そうに笑う)そうですね…何と言ったらいいかしら… えー、女性から男性へチョコレートで愛を伝える日のことですが…今では、"大切な誰かに愛を伝える日"とも呼ばれています。 」
メモリア「愛・・・。(・・・何だろう、ピンとこない・・・。) 」
玲華「まあ、"愛"といっても…いろいろな観念があるのですがね。(くすりと魅惑的な笑みを含んで)私はもう、
メモリアさんからいただいたものがありますから。(くすくすと笑いながら立ち上がる)楽しい一時はあっという間ですね… もう冷え込んでくる頃ですし、今日のところはこの辺にいたしましょう。…ありがとうございました、
メモリアさん。(深々とお辞儀し、優雅な足取りで街の中へと消えていった) 」
メモリア「・・・さようなら。(軽く手を振る)・・・チョコ、か・・・こうやって受け取るのは初めてだし、愛・・・解らない、・・・駄目だな、知識が浅い・・・私も勉強不足か。(アコーディオンをケースに仕舞い、それを抱えて歩いていく) 」
フォックス「なんか遊撃隊の仕事してたらミズオっぽい何かが超新星爆発の中を優雅に散歩してたからびびった。」
ファルコ「そうめんみたいなもんだぜ。」
ウルフ「超新星爆発がそうめんとかお前にとって何がそうめんじゃないんだよ…。」
ニシル「(大きな紙袋を両手にぎこちない足取りでやってくる)うぅ…寒いなぁ… (もう日にち過ぎちゃったけど…みなさんいるかな…。) 」
フォックス「ファルコのそうめんネタによってライト層のスマブラユーザーは一気に勘違いしちゃったからな……俺達の新作で敵が本当にそうめんだったらどうしようかと考えちゃうよ。だから今作のスマッシュアピールでは不参戦のウルフ!ここは一発「モヤっとボールみてぇなもんだぜ」的なの言ってくれよ! 」
ウルフ「ヴィジャアアン!!(横B、ウルフフラッシュでフォックスにメテオ)」
フォックス「ヴォアアアアア!!!(バースト声で
ニシルの目の前にメテオで振ってくる)や、やぁ…
ニシルさん、お久しぶり……(所々包帯巻いて立ち上がる)」
ニシル「(あ…この声、何処かで―――)―――ほわあっ?!!(びくんと飛び跳ね仰天する)え…あ……!ふぉ、フォックスさん…!?だっ、大丈夫ですか…??(汗(フォックスのもとへ駆け寄る)」
ヒロ「(ボールを投げ上げながら歩いている)」
フォックス「平気です。単位なんで(は?)
ニシルさんこそ大丈夫ですか?あたってない? 」
ニシル「(た、たんい…???)(傾げる)ふぇ…?あ、や、大丈夫ですよ。(苦笑しながら)あ、ヒロさん。(ヒロを発見して)」
フォックス「OK。衝撃波でダメージくらっていると思ったけど大丈夫みたいだね……散歩中かい?そうめんってどう思う?? 」
ヒロ「…あ、二シルちゃん!…元気だったかい?(二シルの方を向く) 」
ニシル「えっ…あ、え…??(困惑)散歩…ではないですね。そ、そうめんはとっても美味しいと思いますっ…!夏場には欠かせないですよね。(えへへとはにかむ)あ、はいっ…元気ですよ。(にこりと笑む。もうヒロに対する抵抗は消えているのが窺える)…そ、そうでした…!実は、みなさんに… その…バレンタイン、ということで… あの、もう過ぎちゃいましたけど…(もっていた大きな紙袋を見せて) 」
ファルコ「あ~~~、
ニシルのニが漢字の二になってるゥゥwww(ヒロに)」
ウルフ「だまれトリ」
ヒロ「だまれトリ(便乗)……ん?…バレンタイン・チョコかい!?(
ニシルに) 」
フォックス「凄いね、無茶ぶりに答えてくれた。バレンタイン!いいねぇ、俺達むっさくるしい生活しているからこういうのがあると華やかで嬉しいよぉ~(既に貰う気満々) 」
ニシル「あ、ウルフさんに…ソノタさんも…!よかった…(ほっと一息つく)あはは… あの、お口に合うかどうかは分かりませんが…よかったらどうぞ。(そう言ってクランチチョコとチョコのカップケーキが一緒に入った小さな袋を取り出し、それぞれ全員に配っていく) 」
ファルコ「なんでソノタネタ覚えてんだよこの娘!!おかしいだろ!!!俺ファルコだから!!!でもありがとう!!!!!うれしいよ!!!!!!! 」
ヒロ「…お、ありがとうな…(チョコを受け取る)…じゃ、早速いただこうかな!(チョコを食べ始める) 」
ウルフ「うるせぇ!その「!」マーク多すぎだろ!削れ!そうめんみてぇな文章しやがって!……しかしまぁ、どうして俺達の分まであるんだ。久々どころか永久に会う保証なんざなかったのによ(チョコを受け取って苦い表情) 」
フォックス「よっしゃあ!チョコレートゲットオオオオ!クリスタルなんてもう目じゃないね! 」
ファルコ「アッソイヤッ! 」
フォックス「アッドッコイ! 」
ウルフ「アッヨイヨイヨイ…(やる気0) 」
ニシル「ふぁ!!?…そ、ソノタさん…じゃないのですか…?わわっ、ごっ、ごめんなさい…!!(ファルコに申し訳なさそうに頭を下げる)そんな… えと…だって、あの時(前回の買い物)みなさんにいろいろ優しくしてもらったですし…感謝したいなぁー…と思って…。(手をぎこちなく動かしながらウルフに)あ…ど、どうぞ。(ちょっぴり恥ずかしそうにヒロに) 」
セルド「(はぁ、今日も寒い…猫いないかな……)(従業員のobachanたちからもらったチョコを紙袋に入れ、偶然通りかかる)おっ……よう、みんな。(ふと足を止めて声をかける) 」
ニシル「ぁ…あはは…よ、喜んでもらえてよかったです…(苦笑) 」
ウルフ「優しくしたんじゃねぇ。ありゃ客商売だからそうしたんだよ(露骨に不快な表情を取りながら、頭部の毛を爪先で掻く) 」
フォックス「ファルコ、この人からモテ男臭がする。ブラスターの準備はできているか? 」
ファルコ「俺のも連射型に変えた。準備OKだぜ(狐と2人で
セルドに銃口つきつけまくってる) 」
ヒロ「……うん、美味しい!(
ニシルに笑顔を見せる)…お、
セルドじゃないか(チョコを食べながら声をかける。更に2人に便乗して
セルドにドスを突きつける。…ちなみにこいつもリア充) 」
ウルフ「おめーら仮にもスターフォックスの主役サイドでしょーがァァァァ!!しまえ!その銃しまえ!!! 」
ニシル「……!…そ、そうでしょうけど… …でも、ちゃんとお礼したくって…!…それに…なんとなく、ですけど… またみなさんに会えるような気がしてて…(俯き気味にウルフに)ピョク…(
セルドの声に反応し、恐る恐る振り返る)……!…
セルドさん。(淡く白い吐息を漏らしながら挨拶する) 」
メモリア「何故単語一つの為に、書籍をこんな買わないといけなく・・・はぁ・・・。(焼き鳥串の入った袋から一つ焼き鳥を取り、それを食べながらもう片方の手にぶら下げてる本が幾つか入った袋を見てため息をつく) 」
ウルフ「けったくそ悪いぜ……まぁ貰えるもんは有難くもらっとくぜ(掌で袋を弄び、少しだが口角を上げる)ごめんぬぇ~、ウチの子がァァ…(おかんボイスで
セルドに) 」
ニシル「…!
メモリアさん。(歩き読書…?)ほっ…(ウルフを見てちょっぴり嬉しそうに笑みを零す) 」
ウルフ「因にこのチョコレートとかいう物質はなんだ、食った事ねぇが食い方はどうすんだ。ナイフか?(貴族) 」
ニシル「あ…!そ、そのまま手で食べてもらって良いんですよ…!?ナイフは難しいと思います…。(汗(ウルフさん…チョコたべたことないんだ…) 」
セルド「あぁ、こんばんは。今夜もすごく冷えるよな(苦笑しながらニシルに挨拶を返す) えっ、えっ?え゛っ!!?(汗白目)(狐鳥ヒロから突き付けられて思わず両手を上げる)お、お母さん!しつけはちゃんとしておいてくれよ!(汗白目 ウルフに) ああ、
メモリア!奇遇だな 」
ウルフ「グシャグシャ…(袋共口に入れ子んでモグモグ)……上々だ。まぁアンタの容姿から察してはいたが随分といい出来じゃねーか 」
フォックス「ちっ…オカンに言われたらしゃーねーや……うわぁ、ウルフが素直に褒めてる。キモイ 」
メモリア「うっ、塩が効きすぎている・・・しょっぱい。(顔をしかめながらも焼き鳥を食べる)おや、ニシルさん・・・。(声をかけられ、振り向く)
セルドさんも、奇遇ですね。(聞きなれた声に、振り向く) 」
ウルフ「お前何かにつけてそれだよな????それだよなぁ??????(狐に血眼で見下す)」
ニシル「は、はい…!そ、そうですね…… ……。(どう言うわけか、かなりしゃちこばっていて
セルドとは目を合わせられずにいる)ふぁ!?(大汗(そのままいっちゃった!!)ふぇ… ぁ…ありがとうございます…。(*¨*) ……。(焼き鳥…香ばしい匂い…) 」
フォックス「そう怒るなよウルフ、俺としては嬉しいよ、素直に人を褒めるなんてあんまり無かった訳だし… 」
ウルフ「カァァァァ……やりづれぇ……フォックス、俺、普通に人褒めたりしていたんですがそれは…… 」
ファルコ「俺はウルフにそうめんの事しか褒められてねーけどな 」
ウルフ「それ褒めてねーから!!」
セルド「焼き鳥か…そういえば最近、焼き鳥屋にも行ってないな…(
メモリアの持っている焼き鳥を見て) …?…ニシ、ル?(め、目を合わせてくれないような…いや、気のせいか。気にしない気にしない…)それはそうと、こんなところで何してたんだ?何処かからの帰り、ってわけでもなさそうだし(
ニシルに) 」
メモリア「・・・あ、食べます?焼き鳥、ちょっと・・・というよりかなりしょっぱいですけど。(袋から一本焼き鳥を取り出し、
ニシルに差し出す)所謂、『飲み会』という奴でしょうか。(焼き鳥屋、と聞いて連想) 」
ヒロ「…美味しいよ…ありがとう、
ニシルちゃん!(
ニシルに)…失礼、たくさんの袋を見たら反射的にな…個数なんて気にしなくてもいいのにな(ドスを引っ込めながら
セルドに)」
ニシル「(あぅ… 緊張する…なんでだろう……。><)(陰で顔をふるふるさせる)あ… えっと…それは…… …み、みなさんに、バレンタインのチョコを配りに…!…もう過ぎちゃいましたけど…(両手に握った大きな紙袋を握り締め)……!え、いいんですか…?わぁ…ありがとうございます。(焼き鳥を受け取って食す)…うん、美味しい。(ちょっぴり嬉しそうに)…あ、そうでした…!
メモリアさん、あの、もしよかったらこれを…!(
メモリアにもチョコの入った小さな袋を差し出す) お口にあったようで…ほんとによかった…。(ヒロに) 」
ヒロ「…お返し、ちゃんとしなきゃなー…楽しみにしといてな(
ニシルに)」
セルド「飲み会、かー…あぁ、悪くないな。…
メモリアはもうお酒飲めるのか? ああ、チョコを配りに、か……健気なヤツだなぁ。将来は良い嫁さんになるぞ、アンタ(にししと笑いながらニシルに) たくさんといっても、ほとんどウチのスタッフからだけどな(苦笑してヒロに) よう、
アルメル。宴会…って雰囲気じゃなさそうだけどな、どうなんだろう。」
ファルコ「ウルフもフォックスもプリンに眠らされちまった。」
プリン「プリプリィ~♪(眠り込んだフォックスの隣で栄養補給(めんつゆ)している) 」
ニシル「は、はい…!ありがとうございます。楽しみにしてますね。(*^^*)……よ、嫁sボンッ!!!(爆発)ふわわ…っ…///(くらくらする) 」
ファルコ「ア”ァ”!!!それ俺んだぞ球体!!! 」
プリン「チョケプルリィィィィィィィィイイイイイイイッ!!!!!!!(ファルコに威嚇) 」
ファルコ「こんなもんより、俺は宇宙(そら)がいいぜ(切り札にのってプリンから逃げる) 」
メモリア「(あ、しょっぱいの大丈夫な人だったんだ、よかった・・・)え、えっと・・・これは・・・?(小さな袋を受け取り、疑問に思い首を傾げる)あ、
アルメルさ・・・(反復横飛びを目で追えなくて思考停止) 」
ヒロ「…なんだ、スタッフから?…かっこいい顔してるから面白い話でもあると思ったのになー…(
セルドに)…宴会すっか?大歓迎やで(ビールを取り出す) 」
セルド「にっニシルゥ!?おい大丈夫か、今ボンッて!ボンッって!!(汗) 」
メモリア「ええ、私はこれでも23なんですよ。(軽く笑い、
セルドを見る) 」
ヒロ「…あ、メモリアゥーー!!(メモリアに) 」
ニシル「うぅ~…せ、
セルドさぁ……//(熱を帯びた表情で
セルドを見上げる)はぅぅ……//(顔面を両手で覆う)」
セルド「あはは…まぁ何より、大人のバレンタインなんて社交辞令みたいなもんだからな。(苦笑してヒロに)に、にじゅうさッ……!!め、
メモリアさん…!?(汗 ぎこちない表情で。驚愕を隠せない) だ、大丈夫か?少し休んだほうが良さそうだけど…(少し屈み、
ニシルの目線の高さに合わせる) 」
メモリア「バレン・・・タイン・・・。(二度目、か・・・愛、なんてやっぱりよくわからない。)相変わらず良くわからない発音ですね・・・。(困惑) ・・・えっ、どうしました?
セルドさん・・・。(年上だって気付いていない)」
ニシル「ふぁ…はい… 私、どうしちゃったのかな――――――(その時、
セルドとはっきり目が合う。街の街灯に照らされたその瞳はいつもに増して輝きを帯びている)」
ヒロ「…そっかー……俺はまだ社交辞令でバレンタインはやってないからな……今のこのバレンタインを楽しまなきゃな…(
セルドに)…メモリアァァァァァア!!!…くらいの発音の方がわかりやすいか?(メモリアに)」
メモリア「うっ・・・。(ヒロのあまりの声量に耳を塞ぎ、その場でしゃがみこむ)」
セルド「……あぁいや、な、なんでもない…俺の心の中にしまっておく…!(汗
メモリアに) ―――――……っ(
ニシルの瞳を見てドキリとし、思わず見惚れてしまう)……綺麗、だな…(ポツリと漏らす) あぁ、それがいいよ。せっかくのバレンタインだもんな(少し笑ってヒロに)」
ニシル「…ふぇ……?(「綺麗」と言われて何のことが解らず、少し傾げている)……!(あ、そうだ…)…ぁ、あの…
セルドさん…。 」
ヒロ「…あ、悪りぃ、つい大ボリュームになっちまった(
メモリアに)…てなわけでー…アハッピーメリーニューバレンタイン!!!(ごちゃ混ぜ)(
メモリアに) 」
メモリア「・・・その優しさに感謝ですね。(苦笑いする)・・・どうかしたんですか?(焦る
セルドを気にしてる)メーリー・・・ニュー・・・バレンタイン・・・?(さっぱりわかってない) 」
ヒロ「…あ、悪い悪い…これクリスマスや元旦を祝うことができなかった人がこのバレンタインの時期でもお祝いできるようにするために考えた言葉なんだけどね…(
メモリアに) 」
セルド「……あっ、あぁ!どうかしたか?(声をかけられてハッと気づいたようにニシルに)ああいや!本当になんでもないんだ!気にしないでくれ!
メモリアさっ…
メモリア!(汗) 」
ニシル「えと…バレンタインのチョコ…作ってみたんです…(大きな紙袋の中から、小さな紙袋をそっと取り出す)シフォンケーキ…なんですが… よかったら、これを
セルドさんに…。ぉ…お口に合うかどうかはわかりませんが…。(少し恥ずかしそうに) 」
ヒロ「…じゃ、改めまして……ハッピーニューバレンタインイヤー!!(ぇ(
セルドに) 」
セルド「あ…本当か!悪いな、俺なんかのために……何だ何だ、すごく美味しそうに焼きあがってるじゃないか(ニシルが取り出したシフォンケーキを眺めて) いろいろまざりスギィ!(白目) な、なんでもない!なんでもないんだ
メモリア!(白目)」
ニシル「……!(よかった…
セルドさん、喜んでくれた。)……せっ、
セルドさん…!……あの… …ご、ご迷惑をおかけすること…あるかもしれないけど… その…これからも、よろしくお願いします…!(改まった表情で
セルドにお辞儀する) 」
ヒロ「…あ、そういや忘れてた!…ほいっ(
セルドにチョコの入った箱を渡す)…
メモリアにもや(
メモリアにも同じような箱を渡す) 」
メモリア「そ、そこまで言われると逆に不自然ですよ・・・?表情が何かあるって物語ってますし・・・。(純粋な興味)・・・えっと、これは・・・?(箱を渡される) 」
セルド「………(
ニシルの様子を見て、ふっと表情が和らぐ)あぁ、こちらこそよろしくな。一緒に料理を作る約束、いつか叶えような(人の良い笑顔を見せて
ニシルに)おっ…友チョコか!…悪い、ありがたくもらっとくよヒロ。」
ヒロ「いわゆるー、友チョコってやつ!(
メモリアに)」
ニシル「…!は、はい…!(嬉しそうな笑みを浮かべる)…ふぁ、そ…そろそろ帰らないと… そ、それではみなさん…!さようなら。(全員にお辞儀をしてパタパタと走り去った)」
カガリ「―――――― フッ (
ニシルが去った後、建物の陰から身を乗り出し彼女が通った帰路に沿って歩みを進めていった)」
メモリア「・・・友、チョコ・・・?(し ら な い) 」
ヒロ「…美味しく召し上がってくれよ!自信作なんや(
セルドに)友チョコ知らない?友達にあげるチョコだよ(
メモリアに)」
セルド「ん、あいよ。気をつけて帰るんだぞー!(
ニシルを見送る)へぇ、そりゃなおさら楽しみだ…!(ヒロに) 悪い、俺もそろそろ行かないと…それじゃあな!」
メモリア「なるほど、そんなものが・・・っと。(腕時計を確認する)そろそろ行かなくては・・・あ、冷めちゃったな・・・。(焼き鳥の入った袋から焼き鳥を取り出し、それを食べながら歩いていく) 」
ヒロ「…ん、またな!(3人を見送る)…俺も行くかな(歩いていく)」
――街外れの山間部・山小屋(カガリ宅)――
ニシル「(リビングで
セルドの治療を行っていた)…んっ… これで大丈夫…ですよ。(最後に彼の片腕に包帯を巻いて治療を終えた) 」
セルド「ん……(包帯を巻いてもらい、まくっていたシャツの袖を戻す)……うん。悪いな
ニシル、ありがとう。(具合を確認して礼を言う) 」
ニシル「いえ… …少しだけ怪我が酷かったので、安静にしててください。(そう言うと腰かけていた椅子から立ち上がり、リビングにいる
セルドとカガリ、
真庭鳳凰の三人にお茶の入った湯飲みを差し出す) 」
セルド「ああ、わかったよ。(湯飲みを受け取り、表情を緩ませて「ありがとう」と伝える) ところで
ニシル……彼女は……?(声を少しだけ潜め、同室に居るカガリのことを問う) 」
ニシル「ふぇ…?(そう言われてカガリの方に視線を向ける)あ、あの人は――――――!(その際、別室から
メモリアの唸り声が聞こえてぴくりと反応する) あ…ごめんなさい。先にメモリアさんの方を看なくちゃ……!(そう言って申し訳なさそうに頭を下げると、濡れタオルと水の入ったコップを構えてトレイに乗せ、リビングから出ていく) 」
カガリ「(
セルドの斜め向かいに座って静かにお茶を飲んでいた)……礼を言う。(ニシルが出ていったのを確認すると、細い目で湯飲み内の水面を見つめながら
セルドに向かって呟いた) 倒れていたあいつを救ってくれたのは、君なんだろ。
ニシルが迷惑をかけた。(淡々とした口調で) 」
真庭鳳凰「(ホクホクと茶を愉しむ)ん~、
セルドはよくやったと思うぞ、うむ(ズズー)
セルド「(同じく
メモリアのうなり声を耳にし、苦い顔をする)…ああ、彼を頼むよ。(リビングから出て行った
ニシルを見て) ……!(カガリの呟きが聞こえ、少々驚いたような表情) …いえ、人として当然のことをしたまでですよ。それともう一人の女の子も協力してくれたので(苦笑しながら) はは…ありがとうございます、真庭さん。(苦笑を向けて) 」
カガリ「そうか…(湯飲みを握った手の内に、きらりと光る指輪があった。凝視するとそこには世界政府を象徴する紋章が刻まれていて、
セルドにはすぐにそれが何を意味しているのか理解できた) 」
セルド「――――。(その指輪の紋章を理解し、胸の奥に仕舞い込んでいた世界政府への憧れが顔を出す) カガリさん、その指輪……政府の方だったんですね。(兄である
クラッドへいつか向けたような憧れの色が混ざる瞳でカガリを見る) 」
真庭鳳凰「―――ん、政府。そうか、世界政府の・・・。 」
カガリ「(「そうだ」と呟いて湯飲みを机に置いた)…今は、長期任務で本部から外れているがな… (そう言うと棚の上にある一台の写真立てに一瞥を与える) 」
その写真には―――大きな熊の人形を抱えた、水色の髪をした幼い少女と、その両親と思われる男女… 仲睦まじい家族の姿が写っていた)
コンコン。(山小屋に、在宅を訪ねるノック音が響く)
カガリ「……(ノック音に立ち上がり僅かに戸を開く) 」
セルド「(ノック音に気が付き、戸の方へ目を向ける) そう、なんですか。(そして、カガリの目線に釣られて一台の写真立てを見、「もしかして」と言った顔をして)………この写真は―――― 」
オブリヴィ「すいません、連絡があって来たのですが、アルトが倒れたって本当ですか?(電話してから数十分、様子を見れば徒歩なのはわかるが走ったにせよ息切れひとつ無しでそこに立っている) 」
カガリ「ニシルの知り合いの知りあい…といったところだな。名前は知らないが、おそらくそれらしい奴が奥で眠っている。用があるなら上がっていくといい。(オブリヴィに) ああ、幼い頃のニシルと…その両親だ。13年前の誕生日前日に、あいつは家族を亡くした―――――殺害されたんだ、『能力者』にな…――――――――――」
その頃、月光が差す暗い一室にて―――
メモリア「―――うっ、くぅっ・・・。(横になり、悲痛な表情でうなされ続けている) 」
ニシル「キィ…(濡れタオルと水の入ったグラスを乗せたトレイを持って
メモリアのいる部屋に入る)
メモリアさ――――!(部屋に入るや否や彼の容体を見てわっと驚き、足早に彼の元へ寄り、トレイを机の上に置いた)わっ…すごい汗だ…(
メモリアさん、怪我もすごいけど… 何かに苦しんでいるみたい…)(横たわる彼を見て押入れを開ける) 」
メモリア「くっ―――お、置いて、行か・・・ないで・・・。(うなされ、何かを求めるように天井に向かって右手を伸ばす) 」
ニシル「んしょ…(押入れから新しい毛布を取り出して、
メモリアの汗で濡れた毛布と取り替える) んっ…ん… ……!(頬や額に浮かぶ汗を濡れタオルで拭いていると、
メモリアの寝言に反応した)……大丈夫です、大丈夫ですよ。…私はここにいます。(伸ばされた
メモリアの手を優しく両手で握りしめ、心配そうに、それでも何とか笑顔をつくって励まそうとしている) 」
メモリア「―――。(一瞬だけ、安心したような表情になるが、それも束の間―――)くっ、ぁ、ああ、あああああああ!!!!(安堵の表情は一瞬で崩され、叫ぶ・・・) 」
『お前は誰だ?』
『お前は何だ?』 」
『私は、演奏家だ。』
『お前はなぜ、生まれた?』
『私は―――わからない。』
『お前の親は、どこへ行った?』
『・・・わからない。』
『お前が、殺した。』
『違う、私は知らない。』
『お前が、殺した。』
『違う、私じゃない。』
『オマエガ コロシタ』
『違う!私じゃない!!』
『オ マ エ ガ コ ロ シ タ』
『違う、違うっ、違う!違うッ!!!』
『おまえが、ころしたんだ。』
『違う、私は、私は知らない!私じゃない!!』
『おまえは ひとりだ』
『私は・・・一人だ。』
『おまえに、居場所はいらない。』
『私は・・・居場所がほしい。』
『おまえに、居場所などない。』
『いや、違う、私は、居場所を見つけた。』
『居場所などない、お前は消えてしまえ』
『嫌だ、もう失いたくない。』
『居場所はない。』
『嫌だ、もう消したくない。』
『キエテシマエ』
『嫌だ。』
『ケシテシマエ』
『嫌だ・・・』
『キエテナクナル』
『消えない、消えてしまうのは、お前達だ』
『スベテキエル』
メモリア「『お前達が消えてしまえ!!』
キィィィィ―――ン(その言葉を叫んだ瞬間、机に置かれたトレイがぐちゃり、と歪み、縮んで消えてしまう)
ニシル「あっ――――――!!(
メモリアが覚醒したこと、そして同じくして起きた不可解な現象を目の当たりにして目を大きく見張った)…… ……め… …
メモリア…さん……?(恐る恐る、目覚めた彼に呟くように声をかける)」
メモリア「はぁっ!はぁっ、はぁっ・・・スーッ―――(深呼吸し、自らの頬を触る、手にはべたり、と血のようなじっとりと張り付いた汗が付着する。) 」
『苦しみが、消滅した。』
ニシル「…あの…っ… (不安の色を浮かべながら
メモリアの横顔を見つめる) 」
メモリア「フーッ、フーッ、フーッ。(荒い呼吸を立て、手に付着した汗を見ている)・・・な、何でしょうか。(そして、
ニシルの方を向く。・・・どこかその顔には、生きることに対しての意欲を感じられなかった。) 」
ニシル「あの… だ、大丈夫…ですか…?すごく、うなされていたみたいだから…(濡れタオルを両手に心配そうに彼の表情を窺う)……(…………)(
メモリアの生気のない表情を見て、ニシル自身の中でも何かが芽生える。だが、『それ』を
メモリアのものに同情するわけにはいかないと静かに首を振る) 」
メモリア「―――大丈夫、です、ええ私は大丈夫です。(自分の上着で嫌な汗を拭い、いつもの笑顔を作る。・・・いつもの、やさしげな、作られた笑顔だ。) 」
ニシル「……(
メモリアさん…)(不安で陰った目でその表情を静かに見つめていた。その時ふと、ベッドの傍らにある彼のアコーディオンに視線がいった) 」
そのアコーディオンの装飾は、不気味なほどにきれいで、長い間使われたとは思わぬほど手入れが行き届いていて。―――装飾の赤色が、まるで人の血の色のように、鮮やかに見えた。
メモリア「・・・どうしましたか?私のアコーディオンに何か傷でも――――」
ニシル「(
メモリアさんはいつもこれで演奏していた… その度に苦しそうな顔を見せて…)(その鮮血のような赤みを帯びたアコーディオンを見て、これまで見てきた彼の様子や言動などを思い返す)…!ぃ、いえ……っ…(慌てて楽器から視線を反らし
メモリアと向き合う)……(心配の色を浮かべたまま、何か声をかけようとするが上手く言葉にできず、しばらく室内に沈黙が続く)」
メモリア「―――。(自分の身なりを確認する)その、きっと私の世話をしてくれたのでしょう。―――ご迷惑をおかけしました。 」
ニシル「…あ… い、いえ…っ… ……その…えっと… 体調の方は…(先程のことを目の当たりにして、それが野暮な質問だとは分かっていても、彼に問いかける) 」
メモリア「ああ、体調ですか・・・それが不思議と、とても楽なんですよ。(汗はついたままだが、どこか憑き物が落ちたように楽そうだ、とても、楽そうだ。) 」
ニシル「え……!(予想外の反応に少し驚愕するが、とりあえず彼の表情に釣られて安堵を覚える)そうですか…よかったです。 …あ、でも… もう少しだけ、安静にしていてくださいね。(ぎこちなさそうに微笑むと軽く頭を下げて、部屋を後にした) 」
メモリア「ええ、わかりました。(起こした状態を再び横にする)・・・今見た夢は、一体―――」
――山小屋・別室――
結香「んしょ…(別室ではヒロの治療を行っていた。彼のかすり傷のある頬に薬を塗り、絆創膏をぺたりと貼る) ん、もうだいじょーぶだよっ。(えひひと笑いながらヒロの絆創膏をぽんぽんとつつく) 」
ヒロ「…いつっ……ん、ありがとう!(絆創膏をつつかれ、微笑む) 」
結香「大げさだなー(無邪気に笑みながらヒロの様子を見て更に笑みを零す)…でもびっくりしたよ…!ヒロお兄ちゃんたちが鰐のお兄ちゃんたちと喧嘩してたなんて! でも…でもでも、最後は仲直りできて良かったね…♪(両手を胸に添えて嬉しそうに) 」
ヒロ「ん、あぁ、良かったよ…俺もビックリしたよ、まさか君があいつらと知り合いだったなんてねー(嬉しそうにしている結香を見ながらニコニコしている) 」
結香「うんっ。昔ね、酷いことをする大人から、助けてもらったことがあるんだ。(部屋のベットにぷほんと腰かけ、両足をぷらぷらさせながら話す) ボクは怖いとは思ったことないけれど、鰐のお兄ちゃんたちは本当に優しい人ばかりだったよ。(その時ヒロと結香の中で、以前バキラが、一切の矜持を捨てて土下座をしたこと… そして彼らが、子どもたちの為にあのような活動をしていた事実を告げた描写が横切る) 」
ヒロ「えっ、そんなことが、あったんだ……(……本当に、根は優しい奴らだったんだな……)そういう大人達から子供たちを守るために、頑張ってるんだな… 」
結香「うん、お兄ちゃんたちみたいな優しい人がこの街には多いからね。だからボクはこの街が好きだよっ。(天上の一角を見上げながらにこにこしていたが、ふと何か思い出しかのようにヒロの顔を見つめる) 」
ヒロ「…俺も、そんな風に優しい男になれればいいな………ん?どうしたんだい?(顔を見つめた結香に) 」
結香「…… …… ……実はあの後ね…(互いの中で、おもちゃ屋で別れた描写が思い出され)…そのままお家に帰ろうとしたの。でもね…"誰かに呼ばれた気がした"んだ。聞き覚えのあるような、でも、なんだかよく思い出せない、変な声だったなぁ… その声のする方へ行ってみたら、驚いたことにヒロお兄ちゃんたちのもとに辿り着いちゃったの。(しばらく複雑そうな顔を浮かべながら沈黙をつくるが…)…もしかしてヒロお兄ちゃんがボクを呼んだのかな?(あははと冗談っぽく笑う) 」
ヒロ「変な、声……?俺が無意識に呼んじゃったかもな(こちらも冗談っぽく笑い返す) 」
結香「あははっ…♪本当にそう思いこんじゃうよ~(声を上げて笑いだす)でも…お陰でお兄ちゃんたちの喧嘩を止めることができたよ。きっと―――(そういってスカートのポケットから、以前ヒロにあげた四つ葉のクローバーのしおりを抜き出した)…僕のと、ヒロお兄ちゃんので…『キセキ』が繋がったのかもね…(優しい目でそれを見つめながら) 」
ヒロ「………そうだろうな。君と俺の想いが繋がって……テレパシーで伝わったのかもな……クローバー、ありがとうな(ポケットからクローバーを取り出す) 」
結香「……!(ヒロのクローバーを見てわぁ!と嬉しそうに声を上げる)これからボクたちに、もっと幸せなことが訪れると良いねー♪ 」
ヒロ「…あぁ!(結香の横に座り、肩に手をかける)たくさん、一緒に楽しもうな! 」
カガリ「13年前の誕生日前日に、あいつは家族を亡くした―――――殺害されたんだ、『能力者』にな…(目を伏せるように閉ざし茶を飲む)」
オブリヴィ「ご迷惑をおかけしてすみません、失礼させて頂きます。(ぺこり、と一礼して小屋の入り口近くの邪魔にならないトコロに、背負ったピアノを置いて入る) 」
レオネ「お邪魔しますよっと(
オブリヴィの背後からちくわを片手にひょいとあっけらかんとした表所の顔を出し)そのアルトの妹が晩飯にちくわしか置いて行かなかったから付いて来たんだが……(部屋全体の様子を一見し首を僅かに炊げ)さっきのは冗談だ。
メモリアの奴無事なのか 」
セルド「アンタは、確か
メモリアの……(オヴリヴィを見て驚いたような顔をする)……………グ…ッ(カガリの話を聞き表情こそ変えないものの、湧き出るやり場のない感情に静かに拳を握りしめる) 」
真庭鳳凰「ふむ・・・・・・ニシルにそのような過去があったとは。 」
カガリ「客が多いな…まあ、好きにしていけ。 …当時私はその事件の担当を受け持っていた。当然、ノウハーン家の家庭事情も知っていた。両親亡き後は父方の祖母に引き取られ、以来祖母と二人で生活していたが、中高一貫校に通い始めるようになってからはひとりで寮生活をしていたそうだ。そのままへと高校へと進学した時、私は初めてあいつと接触を図った。(知られざる彼女の過去について、静かに語り始める) 」
オブリヴィ「あの人、いつも無茶ばかり・・・ただでさえ病院通いだっていうのに、一体何してるんですか本当・・・。(じんわりと涙ぐむ)―――。(この話、アルトの知り合いのお話かな・・・後で教える為にも、聞いておかないと。) 」
セルド「…… …… ……。 (神妙な表情をし、静かにカガリの言葉に耳を傾ける) 」
カガリ「私が当時の事件の担当を務めていたことを告げ、その上で、事件解決の為に一緒に行動するかどうかを尋ねた。予想外にもあいつはそれを了承し、高校卒業後に私の元に来ることを望んだ。どうしても、犯人に報復したいのだそうだ。しかし犯人確保の際に私の足手纏いになっては困るため、高校生活の合間を縫って、私はあいつに対し特別強化訓練を行った。2年と半年で体力と基礎的な戦闘能力を身につけることで、犯人である能力者を相手にした時に申し分なく力が振える程にまで成長した。そうして、私たちは犯人の行方を追い続け、今に至るわけだが…」
カガリ「犯人の居所が掴めたからといって、私の忠告も聞かずに一人でこの街まで乗り出し、結果…報復を前に体調を崩した。(この時、
セルドが初めて
ニシルと出逢った日のことが思い出される)このように、『仇』の事を聞くと自我を忘れて感情的になりやすいのがあいつの欠点だ。結果的に、君たちのような関係の無い者にまで迷惑をかけることになるとも知らずにな…(呆れるような口調で言った後、また静かに一口飲む) 」
レオネ「よっ、アンタもアルトの見舞いか。ほらお土産(なに喰わぬ顔でケチャップを塗ったちくわを皿に乗せ
セルドの前に置く) ああすいません突然お邪魔して、私はカカシのよう突っ立ってますのでどうぞおかまいなく(苦笑し背を預け聞き耳を立てる)……(事件、調査、両親なき彼女。だいたい漠然とした内容はまぁ把握できるが…)……(腕を組み"居る"と認識できる方向を注視)仇討ち……(いつの世の中も変わらないな、残された人間の考える事は) 」
セルド「("足手纏い"―――)(兄と徴兵された紛争が脳裏を過る) ……カガリさん…その『欠点』が分かっているなら、彼女を今すぐその復讐から降ろすべきだ……!あなただって分かってるんでしょう、たったひとり残された彼女まで無駄死させる気なのか!?(感情的になり、湧きでた言葉をそのままカガリへぶつける) 見舞いっていうか、俺も一応患者様だぞ(目を伏せて
レオネに)お土産はありがたく頂いておくけどな(苦笑しながら) 」
オブリヴィ「敵討ち、ですか・・・。(複雑な表情になる)しかし、それは大変ですね・・・。 」
カガリ「 グ ン ッ (それまで完全に開かれることの無かった両目を勢いよく見開き、
セルド、そしてそれを目の当たりにした一同を威圧した) …すべてはあいつが出した答えだ。もともと非力で何もできなかった小娘が、事件解決に全力を注がなかった政府にやり場の無い不満や怒りを抱えていたからこそ、私と共に力を付けて、己自身で『真実』を切り拓くことを決意したのだ。 」
カガリ「確かにあいつには欠点や意志の弱いところもある… だが、"過去"も、"障害"も、私すら知り得ない"闇"を、そのすべてを抱えながら、今日まで生きてきたのだ。あいつは―――――――君の知っている以上に、"強い人間"だぞ。(冷ややかな目つきで睨みながら、厳かに言い放つ) 」
レオネ「患者様の割りには偉くいきがいいな、まぁアルトよりかは頑丈そうだし心配は……(声を張り上げる
セルドを横目で見やりとりしている最中にカガリの威圧がそれを遮らせる)……(しばらく腕を組み眼を伏せ押し黙り)冗談じゃなさそうだな、それを傍で支えたあんたが言うんだ……スゴ味がまるで違う 」
真庭鳳凰「(ただただ、沈黙を保ったまま話を聞く)」
セルド「…ッ(カガリの開眼に気圧される) ……彼女のことを良く知りもしないで、勝手なことを言ってしまった。…すみません。……だけど、納得はしていない。(カガリの目をしばし見た後、自身の持つ湯呑みへ視線を落とす)………もしも彼女に"何か"あったら、俺はあなたを許しません。(伏し目がちになりながら) 」
オブリヴィ「公的機関が裁きを下さないなら、自分から・・・それも、始まりは力もなかったのに、・・・すごい努力ですね。 」
カガリ「…… ……フッ…(
セルドの表情…特に、目を見て、突然軽く笑みを零した)君から伝わってきたぞ、あいつに対する思いをな。…だが私の目から背けるようじゃ、やはり君"も"青い。―――相手の『目』を見ろ、そして感受しろ、その双眸に映る相手の『目』を。『目』と『目』で語り合え、それができなければ何も感じ取れはしない。 ………居るなら入れ、『ニシル』。立ち聞きなど見苦しい。(
セルドたちの背後に向けて) 」
ニシル「……(カガリに言われて、不安を募らせた表情のまま一同の前に渋々と姿を露わした) 」
セルド「『目』と『目』で、語り合う―――……(カガリの言う言葉を、小声で復唱する) ガタ…(椅子を鳴らし、肩越しに振り返り
ニシルを姿を見る)
ニシル……聞いていたのか…(ばつが悪そうに後頭部をかく) 」
真庭鳳凰「おぉ、
ニシル。ホレ、そんなところで突っ立っておらず、入ってこい入って来い(いつもと変わらず
ニシルに) 」
ニシル「…私は――――――私は、大丈夫ですよ。カガリさんの言う通り、これは全部…私自身が決めたことですから。すべての責任を誰かに押し付けるつもりはありません。……私は…私自身で、『真実』を掴みます。(作り笑いを零してみるが、その瞳孔には底知れない闇があるように見えた)あ、鳳凰さん…(はいと小声で返事し、一同の元へ) 」
レオネ「よっ久しぶり……って覚えてないか(緊張をほぐそうと軽い笑みを浮かべ手を振る)まーそこで固まってないで入ってこいよ誰も喰わないから(けらけら) 」
カガリ「…… ……もう夜も遅い。今晩は全員泊っていくといい。(一同にそう言うと湯飲みを台所に置き、颯爽とその場を後にした) 」
セルド「…… …… ……。 ……ああ。(
ニシルの瞳の奥にある底知れぬ闇を見、一言だけそう応える。それは
ニシルの意志を否定しなかったが、また肯定もしていなかった。) ありがとうございます、カガリさん(その場を去るカガリを見送り) 」
ニシル「わっ、えっと… あ…!(
レオネを前に少し驚いたような顔を見せるが、すぐに以前出逢った時のことを思い出し会釈する) …… …… ……あ、あの… 寝室の用意してきますね。(いつも通りの緊張した態度に戻った) 」
最終更新:2020年09月10日 09:03