22-5

22-5 名前:1です[sage] 投稿日:2005/12/24(土) 18:35:56 ID:???
亜子 はっぴーたゆんたゆん


1/2
揺れる乳を揉みだしたら
君はきっと怒るね
いやらしい手つき はっぴー たゆん ごー!!


ゆらしたばかりの おっぱい弾けそう
胸ポケットを掴んで ちちを持ち上げた
下乳の行方を アキラとにらめっこ
鬼のような笑顔で 怒られちゃったよ

一回ごとたゆたゆ 吸い付くこの乳が
地獄絵図になる 高鳴る鼓動

揺れる乳を揉みだしたら
何が待っているのかな
揺れなくても平気 乳を吸うよ
ぷるぷる☆はっぴー☆たゆんたゆんGO!!
乳にきっと逢えるね
小さな乳首を 立たせよう
22-6 名前:1です[sage] 投稿日:2005/12/24(土) 18:36:52 ID:???
2/2
裕奈のおっぱい 上に持ち上げたら
叫び声がするよ 突きあげるアル!
裕奈のおっぱいは 重いよたゆんたゆん
乳はシーソーゲーム? 揉めないたゆん?

たゆたゆ舞う 背伸びじゃ届かないお乳も
君のなら揉める おっぱいパワー!

まき絵の乳をたゆんしたら
受け止めてくれるかな?
掴む前に揉める乳をたゆん!
ぷるぷる☆はっぴー☆たゆんたゆんGO!!
お揃いのおっぱい
乳に届けたい はっぴー たゆん ごー!!


揺れる乳を揉みだしたら
何が待っているのかな
揺れなくても平気 乳を吸うよ
ぷるぷる☆はっぴー☆たゆんたゆんGO!!
乳にきっと逢えるね
小さな乳首を 立たせよう
乳に届けたい はっぴー たゆん ごー!!


作詞、作曲、編曲、歌 和泉亜子

22-12

22-12 名前:麻帆良のクリスマス12月24日[sage] 投稿日:2005/12/24(土) 19:24:13 ID:???
前スレ>>911
最近の寒波で麻帆良もすっかり雪景色、生徒たちも里帰りせずに居残る者もいる
円、美砂、桜子もそんな生徒だった
「クッキとビッケもクリスマスー」
飼い猫にサンタとトナカイの衣装を着せる桜子を横目に、円は雪景色を見る。そんな時、円の携帯が鳴る
相手は美空だ、円は電話に出て話を聞く
「うん、大変だね・・・わかった、すぐ行くから」
携帯を切る円に桜子は怪訝な顔をする
「どーしたの、なんか美空ちゃんにあった?」
「明日のミサに来る予定の孤児院の子達がインフルエンザだって。それで昨日詰めたお菓子とプレゼントを持って行きたいから手伝って欲しいって
円は出かける準備をして出て行った
そのころ教会前では美空が荷物を抱えてシスターシャークティーと口論していた
「あなたの気持ちはわかりますが、一人では無理です。明日のミサもあるのですから」
「でもあの子達には楽しいクリスマスを・・・」
その時
「美空、お待たせ」
円が白い息を吐きながら雪振る中現れた。
「あなたは・・・」
「美空が一生懸命詰めたお菓子とイブのプレゼント、届けさせてください」
しばしの静寂の後、シスターシャークティーは承諾した。
走り出す二人を見送りながらシスターシャークティーは苦笑する
「いつもあのようならいいのですが」
孤児院までの道、美空は円に気持ちを話した
「あの孤児院の世話だけは真面目にやってたの、明るく振舞っても悲しさは隠せないから」
「やっぱ美空はシスターだね」
そして孤児院、寝込んでいる子達の枕元にプレゼントとクリスマスカード付のお菓子を置いていく
配り終わり、孤児院のシスターに挨拶する時には雪も止んでいた
「お疲れ様」
振り向くと美砂と桜子がいた
「さ、パーティーしよーカラオケカラオケ」
「デートキャンセルしたんだから、付き合ってもらうわよ。一応シスターシャークティーの許可も取ったし」
美空は俯いて「ありがとう」と言った

22-28

22-28 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 05:16:28 ID:???
私の部屋に大きな箱がある。しかもご丁寧に包装までしてあって
千雨「ザジからのクリスマスプレゼントかな?それにしては大きいな。まさか・・・・」
中に人が入っている。いやザジがプレゼントだ。
中には裸の上にリボンでグルグル巻きにされてリボンの端を口に咥え首を傾げつつ「こんなドジなサンタでゴメンね千雨」(ry
こんな事を延々と考えながら箱の包装紙をすごい勢いで破り捨て箱を開けると中にはザジ・・・・・・ではなく
千雨「箱か、ベタだな。まぁまだザジが入れるサイズだし」
しかしそんな期待もむなしくまた中には箱
千雨「あれ?ちょっと小さすぎだな。」
以下略
千雨「か、関節とか外せばまだ入るはずだよ。だってザジだし」
千雨「そうか!この箱を開けたらザジの手足がどっかから飛んできて空中で合体するんだ!」
千雨「そ、そうか!ザジは手乗りザジになったんだ」
千雨「もうザジはあきらめよう。けどこれどこまで小さくなるかな」
さすがに次は赤い靴下が入っていた。
千雨「え〜っとこれは靴下?しかも1足かよ。ということはこの靴下を掛けとけって事かな?それじゃあ楽しみにしといてもう寝るかな」
      〜次の日の朝〜
千雨「おっなんか靴下に入ってるよ。何故かザジがこっち見てるけど」
ザジ「|ω・)」
千雨「さて中身はなにかな〜?」

   乳揉み券×10

千雨「え?肩たたき券ですらないの?しかもこれいつもやってんじゃん」
ザジ「(≧∇≦)<千雨ーおっぱいー」
千雨「ちょ、おまそのためにスタンバってたのかよ」
その後千雨は1日で乳揉み券をすべて使われましたとさ

22-34

22-34 名前:聖夜にはガラスの靴を。[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 11:43:24 ID:???
「はぁ…」

夏美は部屋で一人、テレビを眺めながらため息をついていた。
クリスマスの夜だというのに、色気も素っ気もない時間を過ごしている。
ちなみに千鶴はあやかと共に、雪広家が主催するパーティーに出席している。
もちろん自分も誘われたが、思わず断ってしまった。

(だって私…可愛くないもんなぁ…)

そんな場所にのこのこ行って、一人浮くのがイヤだった。
自分に自信が持てないだけだと、分かってはいるけれど。

(今頃二人とも、パーティーで楽しんでるんだろうな…)

なんとなくシンデレラの気分だった。伊達に演劇部員はやっていない。
そう考えた時ふと鏡を見て、そこに映ったそばかすの目立つ顔に苦笑した。

(…こんな可愛くないシンデレラがいるわけないじゃん…)

ますます気分が陰鬱になる。とその時、部屋のドアがノックされた。

(…え?。こんな日に誰?)

「夏美、ただいま」
そこにいたのは千鶴だった。
22-36 名前:聖夜にはガラスの靴を。2[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 11:44:18 ID:???
「ち、ちづ姉!?。どうしたの、こんなに早く?」
「ふふ、夏美が気になって、抜け出して来たのよ」
「で、でも、せっかくのパーティーなのに…」
「いいのよ。夏美の方がずっと大事だから」

千鶴がにっこりと笑って言う。思わず鼻の奥がつーんとした。

「ちづ姉ぇ…」

夏美は千鶴にすがりつくように寄りかかった。
すると千鶴がぽんぽんと優しく背中を叩いてくれる。

「ちづ姉…、私、もっと積極的になった方がいいのかな…?」
「そうねえ…。その方がいいのかもしれないけど、私は今のままでもいいと思うわよ」
「…?。どうして?」
「だって、夏美を独り占めできるから」
「え!?えええっ!?」

顔が一瞬で真っ赤になる。

「夏美は私のお姫様なんだからね?」

お姫様……シンデレラ?
そこまで思って、ふっと微笑んだ。

(ちづ姉のお姫様でいられるなら、それでもいいや)
22-37 名前:聖夜にはガラスの靴を。3[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 11:45:18 ID:???
「ところで夏美」
「え?」
「あやかが帰って来るまで、だいぶ時間があるわよね?」
「うん、そうだと思うけど…。…って、な、何?。どういう意味?」
「だって、今日の夏美、すごく可愛いんだもの。もう我慢できないわ」
「えええぇぇ…」

              (以下、自主規制)

そして二時間後。

「ただいま…あら?。どうしたんですの二人とも?」

帰ってきたあやかが見たものは、
妙に満ち足りた表情の千鶴と、頭から毛布をかぶっている夏美だった。

「うふふふ…」

(うう…ちづ姉がケモノになったよう…)

                                    …end

22-44

22-44 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 15:11:44 ID:???
今宵はクリスマス。
キリストの誕生日に恋人達は浮かれ、予定が無い者は世を呪う。
そして深夜、子供がサンタを待ち疲れて眠る頃。
麻帆良で一人のサンタが動き始めた。

「メリクリ良い子の皆!朝倉サンタの登場だ!」
寮の部屋で、サンタの格好をした朝倉が陽気に言った。
「……えっと、そんな格好して何する気なんです?」
後ろでふよふよ浮いているさよが若干呆れ気味に疑問の声を上げる。
「クラスの連中に夢をあげるのさ。衣装もちうちゃんの所から借りて本格的でしょ?」
クルクル回って衣装を見せつける朝倉。
コスプレ用なのでズボンを穿いてなく、ちょっと寒そうだ。
「つまり皆にプレゼントをしようと?よくそんなお金がありましたね」
「なーに、お金は超といいんちょが出してくれる」
クラスのお金持ち二人が挙げられ、さよは感心して言った。
「へー、気前がいいんですね」
「いや、勝手にツケといた」
「何をやらかしてるんですか!」
体があったら激しく突っ込みを入れていただろう勢いでさよが言った。
「大丈夫だって。二人にもプレゼントするから」
「その何倍もの金額負担してますけど」
「気にしないの。ほら行くよ」
朝倉はプレゼントが入った袋を担ぎ、部屋から出る。
「私も行くんですか?」
「さよちゃんいないと鍵開けられないじゃん」
部屋に侵入して鍵を開けろという事らしい。
正直さよはそんな泥棒のような事は嫌だったが、
「どうせ言っても聞かないんでしょうね……」
「ん?何か言った?」
「いえなんにも」
さよはこっそり嘆息した。
22-45 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 15:12:18 ID:???
千雨とザジの部屋。
「衣装のお礼もあるし、まずはここかな」
「じゃあ開けますよ」
さよはドアを通り抜け、鍵を開ける。触れられないのでポルターガイストの応用だ。
「こんばんわーっと。よしよし、二人共寝てるな」
二人は別々に寝ていて、朝倉が心配していた『朝まで寝かせないよハニー』な状況にはなっていなかった。
「どんな心配してるんですか」
「何も言ってないよ。……お、これは」
枕元の『サンタへ』と書かれた手紙を拾う。
千雨の方は殴り書きしてあり、ザジの方はなかなか丁寧に書いてある。
恐らくザジが誘って千雨が仕方なく乗ったのだろう。
「ま、こっちとしては好都合だね。それで何が欲しいのかな?」
先にザジの手紙を開けると、書いてあったのは一言。
『千雨』
朝倉はしばらく沈黙し、今後は千雨の方を開けた。
『パパラッチのいない平穏な生活』
「……で、どうするんですか?これ」
さよが訊く。朝倉は肩を竦めた。
「そうだね、じゃあこうするか」
そう言って袋からリボンを取り出し、二段ベッドの上に登った。
そして千雨が熟睡してるのを確認し、手早く両手両足を縛る。ついでに頭に蝶々結びを一つ。
ラッピング完了した千雨を上から引きずり下ろし、ザジのベッドに放り込んだ。
「ほら、こうすればザジちゃんの願いは叶うでしょ?」
「人権を無視すればそうですけど……。千雨さんの願いは?」
朝倉はその問いに笑って答えた。
「却下」
朝倉サンタから騒動をプレゼントーなんて言いながら部屋から出て行く。
さよはどうしようか迷ったが、結局放って置いて、朝倉を追いかけた。

あやかと千鶴と夏美(+小太郎)の部屋。
「やっぱりお金出してくれた所にも回んないとね」
「無断じゃないですか」
22-46 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 15:13:10 ID:???
「だから気にしないの。鍵、頼むよ」
さよは同じようにドアを通り抜け、鍵を開ける。
そろそろと中に入った朝倉は、思わず笑ってしまった。
あやか、千鶴、夏美に小太郎、全員居間のソファーや床で寝ている。
「クリスマスパーティでもやって疲れたのかな、こんな所で寝たら風邪引くって」
かと言って毛布も見つからないので放って置く。
「さーて、それじゃあプレゼントといきますか」
そして朝倉が袋から取り出したのは、細長い物体。
というか長ネギだった。
「……何でネギなんですか?というかこれ誰にあげるんです?」
「千鶴に決まってるじゃん。千鶴と言ったらネギ、これ最強」
「最強?」
困惑顔のさよを尻目に、テーブルにネギを置いた。
すると突然小太郎が呻き出した。
「うぅ、やめ、ちず姉、ネギだけは……!」
なにやら必死に訴えている。さよが若干引き気味に訊いた。
「な、なんか呻いてますけど」
「ネギが嫌いなんだよ」
「はぁ。好き嫌いですか」
良い方に誤解するさよ。知らない方が幸せなので、朝倉は否定しないでおいた。
次に朝倉は袋から小瓶を取り出す。
「それ、何ですか?」
「村上用にそばかす退治できるクリーム。裕奈がお昼のモン太さんも大絶賛!って言ってた」
「効くんですか?」
「モン太さんが言ってるんだから」
「踊らされてません?」
「……薄々感じてたさ」
それでも朝倉は勿体無いからと小瓶をプレゼントした。
そして最後に取り出したのは、
「あ、それバラの花束ですか?」
「うん、いいんちょにね。背中から花をよく出してるじゃん、あれ大変そうだなーって思ってさ」
「変な理由ですね……」
22-47 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 15:13:55 ID:???
「でも、プレゼントとしては妥当な線でしょ?」
「まぁ確かに、朝倉さんにしては良い選択ですね」
「あはは、そう?」
朝倉は一頻り照れて、
「今のって褒めたの?」
「もちろんですよ。さぁ、早く次に行かないと朝になっちゃいますよ」
さよが目を逸らし、ついでに話題も逸らす。
「そっか、急がないとマズいよね」
まんまと誤魔化され、朝倉は急いで部屋から出て行った。

「次はどこですか?」
「超の所なんだけど、今日は葉加瀬と大学の研究室に泊まりらしいんだよね」
「行くんですか?」
「ま、金出してくれたんだし」
「だから無断」
「気にしないの!」

そして研究室。
警備員や防犯装置を潜り抜け、二人はなんとか超達が居る部屋に着いた。
「あー大変だった。かなり時間ロスしちゃったね」
「ここ、最後にしておけばよかったですね」
「ま、今更だよ。さよちゃん中覗いてきて」
「了解です」
さよが中に通り抜けると、そこには超と葉加瀬の二人が居た。
但し二人共寝ている。何しろ深夜だ、中学生が起きている時間ではない。
さよが朝倉に寝ていると伝えて、鍵を開けた。
「お邪魔しまーす。……さて、この二人には何をあげようか」
「考える必要はないみたいですよ。手紙があります」
さよが机の上を指差した。確かにそこには手紙があったが、一通のみだ。
「ハカセはサンタとか信じてなさそうだし、超かな?一体何を頼んだやら」
朝倉が手紙を開く。書いてあったのは、
『世界』
22-48 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 15:14:35 ID:???
「……どうします?」
「あー、まぁ、世界地図でもあげよっか」
袋から筒に入った地図を取り出し、置く。
「ハカセさんの方はどうします?」
「じゃあ色気を付けろって意味で化粧品を」
本人が聞けば余計なお世話だと怒り出しそうな台詞を言って化粧品も置く。
「さーて、早く寮に戻んないとね」
そう言って部屋から一歩踏み出したその瞬間、麻帆良大学に激しい音が鳴り響いた。
「な、なに!?何の音?」
「朝倉さん、これ警報装置じゃ!」
「ちぃ、戻る時に鳴るなんて性格悪いな!さよちゃん逃げるよ!」
急いでその場から駆け出す朝倉。
警備員との深夜の鬼ごっこが始まった。

朝倉は逃げ切った。
数々の防犯装置を避け、警備員の死角を通り、時には罠にかけ、時にはさよの力を借り。
詳しい描写は割愛するが、とにかく逃げ切ったのだ。
「まったく、危うく朝まで鬼ごっこする所だったよ」
「留置所で朝を迎えなくて良かったですねー」
「それは最悪だけど……、とにかくこれであと二、三部屋しか回れないな」
「時間ないですもんね」
「ここから一番近そうなのは、……亜子とまき絵の部屋か」

亜子とまき絵の部屋。
他と同じくさよに鍵を開けてもらい、中に侵入した。
二段ベッドの上にまき絵、下に亜子がぐっすり寝ている。
そして机には、二通の手紙。
「亜子にはサッカーボール、まき絵にはリボン用意したけど」
「向こうも欲しい物あるみたいですね……」
「えっと、まき絵の方は……『新体操のリボン』。よし、被った!」
思わずガッツポーズ。続いて亜子の手紙を開いた。
『たゆんたゆ』
22-49 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 15:15:40 ID:???
朝倉は全部見る事なく手紙を破り、丸めてゴミ箱に叩きつけた。
そして呆然としているさよに向かって素敵な笑顔で、
「サッカーボールって書いてあったよ」
「……たゆんたゆんって書いて」
「いやー、二人共被ってて良かった!」
話を強制的に打ち切って、朝倉は逃げるように立ち去った。

龍宮と刹那の部屋。
「いい?ここは危険だから心して侵入してね」
「は、はい」
さよが怯えながら入る。追い回された記憶が戻ってきたのだろうか。
しばらくして、鍵が回る音がした。
「大丈夫だった?」
朝倉がゆっくりと中に入ると、額に何か固い感触を得た。
視線を上にあげると、デザートイーグル。その先には龍宮がいてこっちを睨んでいた。
「あ、あはは……。龍宮、起きてたんだ」
「何をしに来た」
「え、えっとねー」
適当に言葉を濁しながら、目線だけで先に侵入した筈のさよを探す。
さよはちょうど龍宮の隣に居た。しかしどうやら龍宮の姿を見て気絶したようだ。
幸い龍宮は気付いていない。目を覚ますまで時間を稼がなければ。
「その、皆にプレゼントをあげようと思ってさ」
「プレゼント?」
「そ、そう。龍宮にもあげるよ」
袋を漁り、実は千雨にあげるつもりだった物を取り出した。
「そ、それは!」
「龍宮ってこういうのが好きなんだって?」
朝倉がそれ――犬耳をちらつかせて言った。
「ほらほら、尻尾もあるよ」
「く、くれるのか?」
「そりゃあげるけど……、どうせならさ、誰かに着けてみたいと思わない?」
朝倉がベッドの方へ目配せする。そこでは、刹那が寝ている筈だ。
22-50 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 15:16:14 ID:???
「しかし、そんな無理に着ける訳には」
「大丈夫だって、こんな可愛いんだから。……桜咲だって気に入ってくれるよ」
そう囁くと、龍宮はしばらく考え込んで、刹那のベッドに歩き出した。
「……今の内、さよちゃん起きて!」
さよの体を揺すろうとして、スカる。が、目を覚ますきっかけにはなったようだ。
「あ、あれ?私?」
「よし、逃げるよ!」
「あ、待ってくださーい!」
急いで部屋から脱出する二人。その背後で、嬌声と悲鳴が響いた気がした。

明日菜と木乃香とネギの部屋。
「よーし、時間もないしこの部屋を最後にしますか」
「結局あまり回れませんでしたね」
さよが手際良く鍵を開ける。何回もやっていると手馴れるらしい。
「さーて、とっととするか」
まず周りを見渡し、手紙で欲しい物を書いてないか確認する。
何処にも手紙がなかったので、こっちで選ぶ事にした。
「アスナは新聞配達してるから運動靴で、木乃香は占いセットでいいかな」
「ネギ先生は何にしますか?」
「うーん、じゃあサンタさんからキスのプレゼン」
ゴスッ
時計が飛んできて朝倉の頭に当たった。角だったのでかなり痛い。
「あんまりふざけた事を言うと怒りますよ?」
「もう怒って……、はい何でもないです」
さよが睨んできたので真面目に、プレゼントのハーブティを置いた。
そして去り際に写真を一枚撮って、朝倉サンタはその活動を終わりにした。

「さーて、これで終了か」
「お疲れ様です」
部屋に戻って休む二人。ベッドに突っ伏しながら朝倉が軽くぼやいた。
「プレゼントしたの十四人か、半分も出来てないや」
「本物のサンタさんは大変でしょうねー」
22-51 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 15:17:14 ID:???
「あ、そうだ。忘れてた」
唐突に朝倉が飛び起きて、さよに言った。
「さよちゃんは欲しい物ある?」
「え?」
目を丸くするさよ。朝倉は続けた。
「わざわざ手伝わせちゃったし、朝倉サンタから最後のプレゼント。何がいい?」
「そうですね……」
さよは少し考えて、笑顔で言った。
「明日、私とデートしてくれませんか?」
すると朝倉も笑って言った。
「そりゃいいや、私にとってもプレゼントだね」

今宵はクリスマス。
キリストの誕生日に恋人達は浮かれ、予定が無い者は世を呪う。
そして今、麻帆良で一人のサンタが役目を終え、恋人へと生まれ変わった。


次の日――。
「ごめんね、さよちゃん……」
「いえ、いいんですよ。止めなかった私も悪いんです」
二人は寮のロッカーに隠れていた。当然デートではなく、特殊なプレイという訳でもない。
では何故隠れているかというと、
「見つけましたよ……!」
鍵を掛けた筈のロッカーがこじ開けられた。
いつの間にかロッカーの周りには大勢が集まっている。その先頭に立った刹那が口を開いた。
「よくも、あんな物を渡してくれましたね……」
「ちょ、ちょっと待ってよ!桜咲には何も渡してないでしょ!?」
「龍宮に渡した物です!あれの御陰で私がどんなに恥ずかしい目に遭ったか!」
刹那の怒りに続いて、周りの人々も叫びだした。
「人を勝手にプレゼントにするな!」
千雨が言う。
「和美があんなプレゼントするから小太郎君がトラウマ抱えちゃったんだよ!」
22-52 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 15:17:56 ID:???
夏美が訴える。
「ウチが欲しいって書いた物とちゃうやんか!」
亜子が文句を言う。
「勝手に代金を回さないでくださる!?」
「そうネ!」
超とあやかが怒る。
「どうして私にはプレゼントがないの!?」
他の人々が叫ぶ。
朝倉は色々言い訳したかったが、あえてしなかった。朝倉は賢明なのだ。
「まぁここじゃ話しにくいですから、表出ましょうか」
その賢明さを一日早く出すべきだったが。
「……に、逃げろー!」
僅かな隙間に飛び込み脱出する朝倉。
「待てー!」
全員がそれを追いかけて行き、さよもそれに続く。
「さよちゃん、このままデートと行きますか!?」
「いいですね、逃げ切ったらですけどね!」
「大丈夫だって、さよちゃんと一緒だもん!それに――」

それに、今日はクリスマスなんだから、奇跡の一つは起こるでしょ?



ザジちうスレの皆にも、ハッピークリスマス!

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最終更新:2007年09月30日 18:16