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古は混乱していた。
何故あんな事を言ってしまったのか?
何故楓はワタシのお願いを快く引き受けてしまったのか?そして…、
何故ワタシは楓と風呂に入ってるのか?
(しかもドラム缶風呂だから体が…)
「どうしたクー?熱いでござるか?」
楓が心配そうな顔で覗きこんできた。楓の息がかかる度に古の心臓は大きくはねる。
(ヤ、ヤバい。何か話題を…)
「か、楓はおっぱい大きくて羨ましいアル。」(ま、またワタシはなんて事を…)
「そんな事ないでござる。むしろ拙者はクーの体の方が羨ましいでござる。」
「そ、そんな冗談を…」
「冗談じゃないでござる。その細い足、引き締まった腰、見ててほれぼれするでござる。」
そう言いながら楓は手を古の腰に回す。
「…!!」
あまりにも突然の事で古の心臓は爆発した…気がした。そしてそのまま失神してしまった。
「おや?のぼせたでござるか?」
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振り向くとそこには楓が立っていた。
「外に出たら誰もいなくて心配したでござる。」
その顔はいつもの穏やかな表情はなく、神妙な顔でこちらを見ていた。
―本当は気付いてた。楓に対する気持ちを。憧れから好意に変わるのを。
しかしそれは許されない事。無意識に気付かないようにしていた―
(でももう気付いてしまったアル。ワタシの気持ち…。)
古は決心した。今の関係が崩れても、もしかしたら楓を傷つけるかもしれない。
でもこの気持ちを抑えられない。そう思って口を開いた…
「か、かえ「クー、話があるでござる。」
…が、すぐ楓の声に遮られる。
「…実は拙者、お主の事が…好きでござる。」
頭の中が真っ白になった…。
今自分が言おうとした事を言われたのだ。
728 ドゾー
のどか 図書室
夏美 「これ・・お願いします」
春の優しい日差しが差し込んでくる図書室。ふと、奥を見れば居眠りしている生徒もいます
そんな麗らかな図書室で私は本の貸し出しの受付係の仕事をしていました
のどか 「夏美さん・・この本を借りられるのですか?」
夏美さんが差し出したのは、お料理の本でした
夏美 「えへへ・・おねがいします」
のどか 「ではこちらのカードに名前と日付を・・」
夏美 「これね?」
のどか 「お料理はじめたんですか?」
夏美 「ちょっとね・・お弁当作りたいんだ」
のどか 「千鶴さんがいるのでは?」
夏美 「一度ちづ姉にも作ってあげたいし・・それに・・」
のどか 「葉加瀬さんですか?」
夏美 「わかってるなら聞かないでよ・・もう」
顔を赤らめる夏美さん。可愛いです
のどか 「はい、では返却は2週間以内にお願いします」
夏美 「わかった」
のどか 「・・がんばってください」
夏美 「頑張るね」
春の日差しはとても心地よくて暖かいです。まるで恋のように・・
完
764
「アキラ」
ザジはアキラの気配に気付いて振り向くと、すぐに視線を外した。
「・・・ザジさん」
「・・・・・・ザジでいいって言った」
「・・・うん。でも・・・」
ザジの言葉にアキラは一瞬戸惑い、躊躇いつつも言葉を紡いだ。
「ザジさん、私のコト・・・嫌い・・・みたいだし・・・」
「そんなことない!!」
珍しく声を荒げるザジに驚いてアキラは見つめ、二人は暫し視線が交わるが、ザジはまたしても
目を逸らしてしまう。
「・・・じゃあ・・・なんで目を逸らすの・・・私・・・嫌・・・われ・・・・・・」
アキラが言い終わらないうちに、ぽろぽろと瞳からは涙が零れ落ちた。
「・・・ア・・・キラ!?」
今度はザジが驚いて、アキラの元へと駆け寄り、自分より高いアキラの顔を見上げた。
「・・・ふ・・・うっく・・・ふえっ・・・」
手で顔を押さえながら、アキラは涙を堪えようとしていたが、全く止まる気配のない涙が
次から次へと溢れていた。
「ごめっ・・・ごめんね。アキラ」
そんなアキラをオロオロとしながらザジが見つめる。
見上げた顔にポタポタと涙が雨のように落ちてきて、まるでザジが泣いているようだ。
「違うのっ・・・アキラと目ぇ合わせるの恥ずかしかったの。ごめんなさい」
今にも泣き出しそうなザジはアキラのベストの裾を掴んで、ぎゅっと握り締めている。
と、突然ザジはアキラに引き寄せられ、気付くと自分の顎がアキラの肩の上に乗っていた。
アキラは腰を屈めてザジを抱き締めていた。
「・・・心配・・・した・・・よ」
涙声のアキラの声がザジの後ろから聞こえて来た。顔は見えないけれど、きっとまだ泣いてるのだろう。
けれど、重なり合った身体は温かく、抱き締められた腕は柔らかかった。
「・・・・っ・・・き・・・」
アキラはそっと囁き、腕の力を少し強める。
ザジはそれに答えるようにぎゅっとアキラを抱き締めた。
頬を伝い肩へと零れる涙は、熱く、そして静かに制服を濡らしていた。
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どれ位そうしていただろう。
アキラはゆっくりとザジから離れると、まだ赤い瞳をザジへ向け、手を握り締めた。
「私のこと・・・・ちゃんと見てね」
泣いた後だからか、それとも照れているのか、頬を赤らめながらアキラはザジを見つめた。
「・・・うん」
今度はしっかりアキラを見つめながらザジ頷いた。
そしてニッコリ微笑むとアキラの胸へ頬を摺り寄せた。
「ザ・・・ザジ!?」
驚いてアキラがザジを見下ろす。
ザジはくいっと首を上げ、ほんのちょっとだけ背伸びをする。
――ちゅっ
アキラの口の端にザジの唇が一瞬触れて、すぐに離れた。
ニッコリ笑顔のザジは真っ赤になって硬直するアキラを見上げる。
「いつも、いつでも、アキラのこと見てるよ」
あまりに可愛いその笑顔に、アキラも肩を降ろしてニッコリと微笑み返した。
アキラの瞳にはザジが―――ザジの瞳の中にはアキラが―――
二人の視線の先にはお互いがしっかりと映っていた。
いつまでも、変わることなくずっと――――