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28-735

28-735 名前:古×楓[sage] 投稿日:2006/04/07(金) 22:02:34 ID:???
とある山奥。そこには二人の少女が対峙していた。
一人は長身で開いているのかわからないくらいの細目の少女。
一人は引き締まった体に褐色の肌の少女。
お互い構えたまま動かない。一瞬の静寂の後、二人は同時に動きだした。攻撃しては避け、避けては攻撃する。
その動きにはまるで無駄がなく舞を踊ってるように美しい。
そんな攻防が何時間も続いている。さすがに両者とも疲労が隠せない。
(さすが楓アル。こっちの攻撃全部見切ってるアル…)
焦りと疲労で技が単調になる。楓はそれを見逃さなかった。素早く下に潜り込み足を払った。
「足元がお留守でござるよ」
その言葉を聞いた時にはすでに仰向けの状態で楓の拳が目の前にあった。
28-736 名前:古×楓[sage] 投稿日:2006/04/07(金) 22:07:29 ID:???
「ふ〜、また負けたアルヨ。やっぱり楓は強いアル。」
「そんな事ないでござる。もし拙者が気を抜いたら結果は逆だったでごさろう。」
「ハハハ…、どうアルカ。」
ふと気付くと空はオレンジ色に染まっていた。
(知らないうちに大分戦ってたアルカ。帰らないとマズイけどもうヘトヘトアル。もう少し休んでから…)
そんな事を思いながら何気なく楓に目をやると楓も木に寄り掛かり体を休めていた。その顔は夕日の柔らかい光によってほんのり紅く染まっていた。
その姿にしばらく古は見とれていた。楓は古の視線に気付いたのかこちらを向いてきた
「どうしたでござるか?拙者になにか?」
ふと我に返り慌ててしまう。
「え?あ、いや、その…」(お、落ち着くアル。)
「ん?」
「き、今日…泊まってもいいアルカ?」
(アイヤー!ワタシなに言ってるアルカー!?ま、まあ断…「いいでごさるよ。」
「え?」予想外な返事に思わず素っ頓狂な声を漏らしてしまった。
「もうすぐ夜だし、疲れてるでごさろう。ゆっくりしてくでござる。」
心なしか楓は嬉しそうな顔をしてた…。

続く
28-806 名前:古×楓[sage] 投稿日:2006/04/08(土) 14:30:00 ID:???

736
古は混乱していた。
何故あんな事を言ってしまったのか?
何故楓はワタシのお願いを快く引き受けてしまったのか?そして…、

何故ワタシは楓と風呂に入ってるのか?
(しかもドラム缶風呂だから体が…)
「どうしたクー?熱いでござるか?」
楓が心配そうな顔で覗きこんできた。楓の息がかかる度に古の心臓は大きくはねる。
(ヤ、ヤバい。何か話題を…)
「か、楓はおっぱい大きくて羨ましいアル。」(ま、またワタシはなんて事を…)
「そんな事ないでござる。むしろ拙者はクーの体の方が羨ましいでござる。」
「そ、そんな冗談を…」
「冗談じゃないでござる。その細い足、引き締まった腰、見ててほれぼれするでござる。」
そう言いながら楓は手を古の腰に回す。
「…!!」
あまりにも突然の事で古の心臓は爆発した…気がした。そしてそのまま失神してしまった。
「おや?のぼせたでござるか?」

28-807 名前:古×楓[sage] 投稿日:2006/04/08(土) 14:31:23 ID:???
「…ん?…ここは?」
「お?気が付いたでござるか?」
気が付くとワタシはテントの中で横になってた。
(そういえばワタシ風呂で…)
思い出したらまた体が熱くなってきた。
「本当に大丈夫でござるか?顔が真っ赤でござる。」「だ、大丈夫アル。ちょっと夜風にあたってくるアル。」
これ以上ここにいたら変になる。そう思い逃げるように外にでる。
外にでるとすっかり夜になっていた。春だと言うのにまだ肌寒い風が吹いてた。
だが、熱くなった体には丁度良い。気を落ち着かせるため散歩する事にした。
(なんであんな事言ってしまったアルカ?)
―決まってる
(何故…?)
―ワタシは
(…違う)
―楓の事を
(違う!!)
「クー…」
「か、楓…」

続く
28-826 名前:古×楓[sage] 投稿日:2006/04/08(土) 23:32:12 ID:???

807
振り向くとそこには楓が立っていた。
「外に出たら誰もいなくて心配したでござる。」
その顔はいつもの穏やかな表情はなく、神妙な顔でこちらを見ていた。

―本当は気付いてた。楓に対する気持ちを。憧れから好意に変わるのを。
しかしそれは許されない事。無意識に気付かないようにしていた―
(でももう気付いてしまったアル。ワタシの気持ち…。)
古は決心した。今の関係が崩れても、もしかしたら楓を傷つけるかもしれない。
でもこの気持ちを抑えられない。そう思って口を開いた…
「か、かえ「クー、話があるでござる。」
…が、すぐ楓の声に遮られる。
「…実は拙者、お主の事が…好きでござる。」

頭の中が真っ白になった…。
今自分が言おうとした事を言われたのだ。

28-827 名前:古×楓[sage] 投稿日:2006/04/08(土) 23:33:04 ID:???
(…好き?…楓が?…ワタシを?)
呆然としてる古をよそに話は続いた。
「お主は強い。身体的にもそうだが、何より心が強い。どんな時も諦めない
強い心。そしてその明るさに拙者は惹かれた」
少し声が震えている。
「だがお主と拙者は女同士。結ばれない運命。それでも拙者の気持ちを伝えたかった。
…お主の気持ちも考えずにこんな事を言ってすまない…。今の事は忘れて欲しいでござる…。」
振り返り帰ろうとする楓。「待つアル!!」
突然の声に止まる楓だがこちらを向いてくれない。
「ワ、ワタシも…、楓の事…好きアル。」
一瞬楓がピクッと反応したが相変わらず後ろを向いたままだ。
28-828 名前:古×楓[sage] 投稿日:2006/04/08(土) 23:33:48 ID:???
「運命なんて自分で創るアル。だから『結ばれない運命』じゃなく『結ばれる運命』を創るアル。」
「しかし女同士など世間が認めないでござる。」
「世間なんか関係ないアル。それに愛し合うのを邪魔する理由はないアル。」
満面の笑みで答える古。この笑顔を見てると自分の悩みなど消えてしまう。
「クー…。」
思わず抱き締めてしまった。華奢な体が折れてしまうくらい力強く。
「やはりお主は強いな…。拙者もまだまだでござる…。」
楓の目尻が赤い。それだけ自分の事を思っていたと思うと嬉しくなった。
「楓…。」
古も抱き締め返す。同じように力強く。

二度と離れてしまわないないように力強く…。

終わり

28-738

28-738 名前:明日菜 唇[sage] 投稿日:2006/04/07(金) 22:31:47 ID:???
明日菜 唇 23


1/8
夕暮れの教室、私はある目的の為に裕奈を呼び出しました
裕奈 「あ、アスナ・・来たよ」
入り口の引き戸が引かれ、クラスの中に誰かが入ってきます。ですが複数でした
明日菜 「みんな・・か」
入ってきたのは4人、裕奈、亜子、アキラ、まき絵の仲良し4人組。皆一様におびえているような印象を受けます
裕奈 「来たよ・・で、何か用なの?もしかして・・告白とか?」
明日菜 「違うわよ・・ちょっと手品を見てもらいたいの・・」
裕奈 「手品?」
明日菜 「そう、手品・・」


私はクラスの一番前の席、窓側のほうに行くとポケットから一つの小瓶を取り出した
超さんからもらった青色のクリスタルの瓶、なんとなくチェスのコマに似ているそれを私は手に持つ

きゅ・・
瓶のふたを捻って取り、それを高く掲げた
もわもわもわ・・・
瓶の中から真っ白な煙が立ちこめ始め、それが空中でまとまり始める
まるで巨大な綿菓子の様な固まりができあがると、それはふわふわと空中を漂い始めた

亜子 「おおー」
アキラ 「なに、これ?」
まき絵 「ちょっと綺麗・・」
一同の歓声が聞こえる。しかしマジックはまだこれからなのだ

明日菜 「ねえ、裕奈。それに触ってみてくれる?」
28-739 名前:明日菜 唇[sage] 投稿日:2006/04/07(金) 22:32:38 ID:???
2/8
裕奈 「ええ!!私が!?」
明日菜 「そう、裕奈が・・裕奈が一番相性がいいのよ」
裕奈 「危険じゃない?爆発とかしない?」
少しだけ間を開けて私は言う
明日菜 「大丈夫よ・・・」

その言葉を聞いて安心したのか、恐る恐る裕奈はその雲にふれた
明日菜 「たぶん」
裕奈 「え?」

裕奈が雲にふれた瞬間だった。雲は一つ明るく光ると、ふれている裕奈の指先から吸い込まれるように消えていく
やがてそれらがすべて指先から吸い込まれた
明日菜 「裕奈・・」
裕奈からの反応は何もない。ただ自分の両手をまじまじと見つめている
裕奈 「あの・・私・・」
いつもとは違う裕奈の様子、まき絵、亜子、アキラは不安そうに裕奈を見つめていた

明日菜 「成功かな?あなた、さよちゃんよね?」
裕奈 「わ、私のこと見えるんですか!?声が聞こえるんですか!?」

裕奈は、いや、さよちゃんは瞳をきらきらさせながら私の方を見つめた
28-740 名前:明日菜 唇[sage] 投稿日:2006/04/07(金) 22:34:02 ID:???
3/8
まき絵 「なにいってるの?裕奈は裕奈で・・さよちゃん?」
アキラ 「もしかして・・あの除霊騒ぎの?」
亜子 「アカン!!ウチらも取り殺されるんや!!」
亜子がプチパニックになってる。そんなに心配しなくてもいいのに・・

明日菜 「体はどう?問題ない?」
さよ 「えっと・・何だかものすごくしっくりきます。以前の時はこんなにしっくりこなかったんですけれども」
明日菜 「さすが超さんね。はじめはあの煙に吸い込まれなかった?」
さよ 「はい。何だかあの煙に引き寄せられて・・それから裕奈さんに吸い込まれました」
明日菜 「うまく融合したようね。よし・・じゃあ、ご飯食べよっか?」
さよ 「へ?ご飯・・ですか?」
そのときである。私はまき絵に引っ張られ、クラスの角のほうに引きずられていった

まき絵 「ちょっと!!裕奈はどうなるの!!ご飯食べている場合じゃないでしょ!!」
亜子 「そうや!裕奈はどうなるんや!!」
明日菜 「心配しなくても6時間後には元に戻るわらしいわよ。大丈夫よ」
アキラ 「らしいって・・」
明日菜 「さよちゃんてさ・・ここのクラスに60年以上友達も出来ずに一人でいたんだよ」
亜子 「でも・・」
明日菜 「今日の、それも6時間だけ一緒に遊んでもいいんじゃないの?」
まき絵 「うーん・・」
明日菜 「寂しかったと思うよ・・みんなに気がつかれずにそこにいるのって」
アキラ 「・・そうだね」

そのときアキラがさよちゃんの方を見た。さよちゃんは体の感触を確かめるように軽く体を動かしている
そしてその表情はとても楽しそうだ

まき絵 「元に戻るんだよね・・」
明日菜 「戻るよ」
たぶん、ね
28-741 名前:明日菜 唇[sage] 投稿日:2006/04/07(金) 22:34:55 ID:???
4/8
私たちはまず超包子に突撃した。さよちゃんは意外にも大食漢らしく、出されるお料理を次々に平らげている
さよ 「おいひいです。とってもおいひいです」
さよちゃんは歓喜の涙を流しながら、小龍包を頬張っている。よほど嬉しいのかな
五月 良かったです。一杯食べていってくださいね
こくこく
さよちゃんはしゃべれなくなるほど口に小龍包を頬張って頷いた

和美 「ちーす。美味しそうだね。裕奈、一個もらうよ」
そのとき、突然朝倉が現れた。朝倉はさよちゃんの小龍包を箸でつかむと口に頬張ろうとする
その行為にさよちゃん(裕奈)は朝倉の顔を驚きの顔で見つめた
和美 「そんな顔しなくても・・・」
そこまで言って朝倉の言葉は止まった。そしてまじまじとさよちゃん(裕奈)の顔を見つめ始める
しばらく無言の時が流れた


和美 「さよ・・ちゃん?」
さよ 「はひ・・」
さよちゃんの口には小龍包が詰まっているために正確に発音できない
和美 「さよちゃんだよね!!!」
さよ 「はひ!!!!」
がしっ!!と二人は抱きしめ合う
和美 「さよちゃあぁぁぁん!!!」
さよ 「あさくらさあぁぁん!!!」
28-742 名前:明日菜 唇[sage] 投稿日:2006/04/07(金) 22:36:08 ID:???
5/8
明日菜 「と、言う訳なの」
私は事情を説明した。すると朝倉は怒り始めたのである
和美 「なんで!!何で私を呼んでくれないのよ!!まったく!!」
朝倉の怒りもごもっともなんだけれど・・
明日菜 「成功するかどうかわからなかったからね」
和美 「で、あとどのくらいいとりついていられるの?」
明日菜 「5時間ぐらいかな・・」
和美 「よし!!じゃあ、和美さん特選遊び人コースで突撃よ!!!」
朝倉、どこに行こうってのよ・・


朝倉の突撃先は遊園地だった
和美 「ジェットコースター!!!」
さよ 「突撃です〜!!!」
さよちゃん、のりのりだな

ごー、がこん、ごー、しゅごごごご・・・
目が回るような世界が展開された。上下左右が入れ替わり、内蔵が飛び出しそうになる
終点につく頃には亜子が崩壊していた。それをアキラが介抱している
和美 「どうだった、さよちゃん!!」
さよ 「体がぐるぐるしますけど・・高いところとか落ちるのは慣れています。幽霊ですから・・」
和美 「そっか・・」

亜子 「あかん・・横山のやっさんが見える。あの漫才、生で見れるのかな?きよしさんはどこや?」
亜子、撃沈か
28-743 名前:明日菜 唇[sage] 投稿日:2006/04/07(金) 22:36:58 ID:???
6/8
和美 「ホーンデットハウス(お化け屋敷)!!!」
さよ 「突撃です〜!!!」
って、さよちゃん幽霊でしょ?

きゃぁぁぁぁ!!!ひぃぃぃ!!!!いやぁぁぁぁ!!!
何故だろう、外で待っているのだけれども、入っていったお客さんの悲鳴が凄まじい
和美 「さよちゃん・・」
ホーンデットハウスから出てきた朝倉が、さよちゃんをなだめている。一体何が?
さよ 「だってあの幽霊さんたち、脅かし方がなっていないです。だから見本を見せただけです」
さよちゃんって・・結構くせが強いのかも

まき絵 「ぬるぬる・・ぬるぬるが・・」
まき絵、こんにゃくか何かで攻撃されたな・・


和美 「射的!!!」
さよ 「(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
和美 「どうしたのさよちゃん?」
さよ 「や、やめてー。龍宮さんやめてぇぇ!!!」
和美 「トラウマか・・」

何だか・・疎外感。アキラ、遊ぼうか?
28-744 名前:明日菜 唇[sage] 投稿日:2006/04/07(金) 22:37:58 ID:???
7/8
和美 「最後はカラオケ!!!」
さよ 「熱唱です!!!」

これは意外だった。さよちゃん、何でも歌えるんだ。だてに長い間幽霊って無いわね
和美 「ほほう・・しかし、最新曲はどうかな!!!!」
さよ 「甘いです。有線放送のあるお店で夜を過ごすのが最近の私の楽しみなんです。何でもこいです!!」
歌声は裕奈なんだけど・・ノリが何だか違うな。裕奈は元気いっぱい。さよちゃんは情緒があるような・・・
ちなみに・・私たちが歌ったのは

私(明日菜) ダンシング・オールナイト スローモーション どうにもとまらない etc
亜子 大阪で生まれた女 六甲おろし 借金大王 etc
アキラ 津軽海峡冬景色 夜桜お七 悲しい酒 etc
まき絵 おどるぽんぽこりん サクラサク キューティハニー etc
朝倉 あなたのキスを数えましょう Automatic UFO etc
さよ 悲しき口笛 時代 時をかける少女 恋しさとせつなさと心強さと めざせポケモンマスター etc

ちょっとカオスになっちゃったな・・

そして・・時はあっという間に過ぎた
28-745 名前:明日菜 唇[sage] 投稿日:2006/04/07(金) 22:39:48 ID:???
8/8
さよ 「うっ・・うっ・・」
和美 「泣かないでよ・・いつでも私たちあえるでしょ?」
もうじき薬の効果が切れる頃だ。その証拠にさよちゃんの体が光り始めている
朝倉はそんなさよちゃんを抱きしめながら慰めていた
亜子 「感動的やな〜」
アキラ 「そうだね、私たち、さよちゃんのこと誤解してたんだね」
まき絵 「楽しかったな・・さよちゃんの楽しさが伝わってきたもん」

明日菜 「・・・もう時間かな」
さよちゃんの体の光が強くなってきた。なんだかもやの中にいるように見える
さよ 「明日菜さん・・ありがとう」
そう言ってさよちゃんは私に握手を求めてきた。そして私はその手を強く握る
明日菜 「さよちゃん・・いただき!!!」

私はさよちゃんを引き寄せると、さよちゃんの唇に自分の唇を重ねた
上唇をはみはみ、下唇ををぺろぺろ・・二つ合わせてちゅうちゅう吸い付く
和美 「あ、明日菜ぁぁ!!!しまったぁぁぁ!!!」
しばらくして私は唇を離す
明日菜 「やっぱり裕奈の味か・・ちょっと残念」


和美 「ひ、人の唇を〜・・もう許せない!!」
朝倉は私に襲いかかってくるのかと思ったけれど、さよちゃんに襲いかかった
そしてそのまま、さよちゃんの唇を奪う。でもね・・・実は
裕奈 「むむむむ!!!!!」
そう、実は時間切れ。あれはもう裕奈なんだな

朝倉 「さよちゃん〜さよちゃ〜ん・・・舌入れていい?」
あ、裕奈が気絶した

28-752

28-752 名前:のどか 図書室[sage] 投稿日:2006/04/07(金) 23:27:52 ID:???

728 ドゾー


のどか 図書室


夏美 「これ・・お願いします」
春の優しい日差しが差し込んでくる図書室。ふと、奥を見れば居眠りしている生徒もいます
そんな麗らかな図書室で私は本の貸し出しの受付係の仕事をしていました
のどか 「夏美さん・・この本を借りられるのですか?」
夏美さんが差し出したのは、お料理の本でした
夏美 「えへへ・・おねがいします」
のどか 「ではこちらのカードに名前と日付を・・」
夏美 「これね?」

のどか 「お料理はじめたんですか?」
夏美 「ちょっとね・・お弁当作りたいんだ」
のどか 「千鶴さんがいるのでは?」
夏美 「一度ちづ姉にも作ってあげたいし・・それに・・」
のどか 「葉加瀬さんですか?」
夏美 「わかってるなら聞かないでよ・・もう」

顔を赤らめる夏美さん。可愛いです
のどか 「はい、では返却は2週間以内にお願いします」
夏美 「わかった」
のどか 「・・がんばってください」
夏美 「頑張るね」


春の日差しはとても心地よくて暖かいです。まるで恋のように・・

28-754

28-754 名前:真名ちゃんもっこり日記28[sage] 投稿日:2006/04/07(金) 23:46:52 ID:???
真名ちゃんもっこり日記28

友達が電車で痴漢に出会い、困っています。どうしますか。
そんなシュミレーションがあった。

ゆーな×亜子の場合
亜子「ち、痴漢や!!」
ゆーな「その手だにゃ!観念するにゃ」
勇気を持って痴漢を捕まえる。

木乃香×刹那の場合
刹那「お嬢様に対してなんて羨まし…破廉恥なことを!!神明流奥義!!」
その場で切る。

真名×アキラの場合
アキラ「真名ぁ!この人だよ!」
真名「この痴漢め!」
バキュン
問答無用で撃つ。
28-755 名前:真名ちゃんもっこり日記28[sage] 投稿日:2006/04/07(金) 23:47:25 ID:???
ザジ×ちうの場合
 ...............:::::/L|/    ヾ、  ヾ!   〃|:: /  /:: / |  ヽ::::::.
::::::::::::::::::/ ┼:!     ヽ  ||  〃 |:: /  |::. | |   ヽ:::::.
::::::::::::/    | |   ○  !  ||   | |:: |   |:: |  |     ヽ::
:::::::/      ヽヽ     | | ||   | |::.|   .l:: |  |____ヽ
::::/        \\     | | || ,//| |: |   |: |-‐'T"´ ̄ ̄
::/          `ー`二ヾ!| 彡′!ハ::| ,. -'"|::|   !
′              ⌒`ニヽ| しl::!=,==|::|"´ ̄ ̄ ̄``
      /          ___ノ  ヽlニ |:!く   |:|  ○   ニ ,
     / ,.へ;:::.     /        ヽ l:!ヽヽ、 l:!      ,.ィ彡  ←千雨
    //   \:.    |         ヽヾ! ヽミl:!ニニニ彡"´
   ./∧|  |   \:::...     ヽ      ̄`ヽ、ー─── ''´ .:
   //  `ー'⌒ヽ、  `ヽ、::::::...........           ``ー-- 、_::::::::
  //  , --、   `ヽ、  `゙''ー─-- 、__::::::. |        ,.二
  // /⌒/ ̄`ヽ、  `ー‐- 、      `ヽ. |=ニ二二二---
 /// ̄/      ヽ----- 、  ̄`T´  | |        /
. //ー、 /              `ヽ.| / | |       /::::::
「私のザジに手ぇ出してんじゃねぇ!!!!表で出ろ!髄突き割るぞオラァ!!!!!!! 」

あの迫力は私でも真似出来ない…

28-759

28-759 名前:千雨、家捜し 3/5[sage] 投稿日:2006/04/08(土) 00:07:53 ID:???
とある日の夕方、千雨とザジの部屋に珍しい客人が現れた。

「すまない長谷川、一晩部屋を貸してくれないか」
「却下、帰れ」

ノンアポで部屋を訪れてきた龍宮は、ドアの間に足を挟んで粘ってきた。

「ケチケチするな。お前達は私の部屋に泊めてやるから」
「意味わかんねぇよ!」
「持ち出しさえしなければ勝手に家捜ししようが食糧食おうがゲームで遊ぼうが自由だから!な!」
「何でそこまでして私の部屋を借りてぇんだよッ」

必死にドアで足を挟むも、根性で耐えてるようだ。
そこまでされると、魂胆が気になってしまう。

「嘘をついても仕方がないから正直に話そう。ズバリ私は他人の部屋で他人の衣装を纏うという背徳感を感じながらのコスプレえっちがしたいんだ!」
「頼むからそんなことをこの階中に響きわたる音量で力説するな」
「私は常に新たな境地を探してるんでね」
「探すだけにして実行には移さないでおけよッ」

扉で隠れて見えない部分でおもいっきり中指を突き立てる。

「頼むよ、一晩二万……いや、三万出そう!」
「だからデカい声出すなっつーに!」
「あぁ、拒否されたらショックのあまり、毎日お前の靴と郵便受けに三度は練飴を流し込むだろうな」
「わかった、わかったよ!五万なら貸すよ!」

ホントは貸したくなどないが、渋々五万で引き受けた。
小鳥に餌を与えるザジを連れて龍宮の部屋へと向かう。
桜咲の奴は近衛のとこに泊まるようなので、ザジと二人なのに変わりはないようだ。
もっとも、常識人な私は人様の部屋で性行為などしないけどな。
28-760 名前:千雨、家捜し 2/3[sage] 投稿日:2006/04/08(土) 00:15:16 ID:???
「おじゃまします……と。意外と綺麗じゃないか」

スッキリとした部屋を見回し、素直に思ったことを口にする。
それから、おもむろに戸棚を開ける。

「そんな顔すんなって。許可は出てんだ、何か暇潰せるもんが無いか探そうぜ」

こうして、千雨とザジの家捜しが始まった。



「お、なんだこの戸棚……塩ばっかじゃんか」
「ここの戸棚も……塩とお砂糖……」
「………塩と水さえあれば生きてけるって言うけどまさか……」
「………世知辛い台所事情……」
「………恋愛に財産のほとんど費やしてるんだろうな……」
「ご飯は……出前取る?なけなしの食料品使うのは可哀想……」
「そうだな……つーか塩をオカズに玄米食う気はさらさら無いし……」

とりあえず食事にはまだ早いし、ゲームでもしようと押し入れに入っている【ゲーム】と書かれた段ボール箱を引っ張り出す。

「重ッ……けっこう中入ってるみたいだな……意外にゲーマーなのか?」

ザジと二人で手分けして中身を出していく。
28-761 名前:千雨、家捜し 3/3[sage] 投稿日:2006/04/08(土) 00:17:35 ID:???
トランプやウンチク本といった一般的なものから黒髭危機一髪やジェンガのような懐かしいもの、果ては奇妙な形をした振動するオモチャ(ザジが見付ける前に見えないところに隠した)等の怪しいものまでバラエティに富んでいる。

「ちう!これ、これやりたい!(*≧∀≦*)」
「ツ、ツイスター!?ダメだって、お前の勝ちは目に見えてるし……」

何より理性が保てなくなる。

「そんな顔するなよ……ホラ、ゲームなら他にもいっぱい!ドンジャラとか番犬ガオガオ……ビーダマンやらバトル鉛筆やら……マイケルのムーンウォーカーまであるしさ!」

間を持たせるためわざと口調を明るくするも、内心微妙すぎるラインナップにゲンナリする。
正直、このレトロなアイテムで時間を潰す自信はない。

「……こ、こっちの方がいろいろありそうだな」

この際もっと普通の女子中学生らしいアイテムならなんでもいい。
そう思い、龍宮の机の引き出しを開けたのが間違いだった。

「…………エアガン……だよな?」
「…………た、多分……」
「………は、はは……確か桜咲は剣道かなんかやってるんだよなぁ〜!」

このドン引きな空気をなんとかしようと、桜咲の机の引き出しも無断で開ける。
龍宮が家捜しを許可したんだし、問題無いよな、うん。
28-762 名前:千雨、家捜し 4/3[sage] 投稿日:2006/04/08(土) 00:20:08 ID:???
「………………これ……」

引き出しいっぱいに近衛の写真。
盗撮からハメ撮りまでご丁寧にジャンル毎に封筒に入っている。

「…………見なかったことにしよっか……」
「……うん……」
「…………」
「……ちう」
「……ん?」
「……ちょこっと、居心地が良くないね………」
「………抜け出すか」
「え……?」
「学園の外で泊まるか、たまには。カラオケボックスとかネットカフェとか泊まれそうな場所はたくさんあるしさ」
「うん……♪」
「それとか、その、なんだ……ホテル……とかでもいいわけだしさ」
「♪(*≧∀≦*)」
「わッ、こら抱きつくな!ソレは向こう着いてからなッ」








ダメだ、甘いザジちう書きたかったのにorz
最初の番号間違えてるわ、改行に引っ掛かって3じゃ収まらなかったわ……orz
いろいろすまんかった

28-764

28-764 名前:ザジ×アキラ 〜視線の先に〜[sage] 投稿日:2006/04/08(土) 00:39:55 ID:???

いつからだったろう。彼女のコトを意識し始めたのは・・・・。

クラスの中で目立つ存在ではないはずなのに、ここ数日ザジはアキラの姿をいつも追っていた。
彼女は友達と話している時、ほぼ毎回聞き手に回っていて静かな笑みを浮かべていた。
ザジはアキラのその笑顔が大好きだった。
けれど、そんなザジの視線をアキラが気付かないわけがなく、視線を感じたアキラがザジに目を向けると、
決まっていつもザジは慌てて瞳を逸らしていた。



「最近、ザジさんよくアキラのこと見てるね。」
「そう・・・かな?」
裕奈の言葉にアキラはドキッとした。
見られているとは薄々感じてたが、いつも自分と目が合うとザジは目を逸らしてしまっていたからだ。
「何かあったの?」
「・・・ううん。何も」
何となく今までのコトをアキラは裕奈たちに話さないでいた。
ザジが人と関わるのを避けているのをアキラは知っていたし、アキラ自身、二人の間であった
やり取りを誰かに話すつもりはなかった。
それは、隠したい・・・という感情よりも、二人だけの秘密にしておきたいという気持ちに近かった。
「ふぅ〜ん?何か怪しいにゃー。ま、いいや。ちょっと亜子んトコ行ってくるね」
「あ、待って。私もちょっと出るね」
裕奈と一緒に部屋を出たアキラは、途中、コンビニに寄って牛乳を買うと、裏庭へと向かった。
アキラが裏庭へ着くと、そこには先客がいた。
チャトランがじゃれついているのは小柄な少女・・・。
アキラはその先客がいるのを期待して裏庭へとやって来ていた。
28-765 名前:ザジ×アキラ 〜視線の先に〜[sage] 投稿日:2006/04/08(土) 00:41:02 ID:???

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「アキラ」
ザジはアキラの気配に気付いて振り向くと、すぐに視線を外した。
「・・・ザジさん」
「・・・・・・ザジでいいって言った」
「・・・うん。でも・・・」
ザジの言葉にアキラは一瞬戸惑い、躊躇いつつも言葉を紡いだ。
「ザジさん、私のコト・・・嫌い・・・みたいだし・・・」
「そんなことない!!」
珍しく声を荒げるザジに驚いてアキラは見つめ、二人は暫し視線が交わるが、ザジはまたしても
目を逸らしてしまう。
「・・・じゃあ・・・なんで目を逸らすの・・・私・・・嫌・・・われ・・・・・・」
アキラが言い終わらないうちに、ぽろぽろと瞳からは涙が零れ落ちた。
「・・・ア・・・キラ!?」
今度はザジが驚いて、アキラの元へと駆け寄り、自分より高いアキラの顔を見上げた。
「・・・ふ・・・うっく・・・ふえっ・・・」
手で顔を押さえながら、アキラは涙を堪えようとしていたが、全く止まる気配のない涙が
次から次へと溢れていた。
「ごめっ・・・ごめんね。アキラ」
そんなアキラをオロオロとしながらザジが見つめる。
見上げた顔にポタポタと涙が雨のように落ちてきて、まるでザジが泣いているようだ。
「違うのっ・・・アキラと目ぇ合わせるの恥ずかしかったの。ごめんなさい」
今にも泣き出しそうなザジはアキラのベストの裾を掴んで、ぎゅっと握り締めている。
と、突然ザジはアキラに引き寄せられ、気付くと自分の顎がアキラの肩の上に乗っていた。
アキラは腰を屈めてザジを抱き締めていた。
「・・・心配・・・した・・・よ」
涙声のアキラの声がザジの後ろから聞こえて来た。顔は見えないけれど、きっとまだ泣いてるのだろう。
けれど、重なり合った身体は温かく、抱き締められた腕は柔らかかった。
「・・・・っ・・・き・・・」
アキラはそっと囁き、腕の力を少し強める。
ザジはそれに答えるようにぎゅっとアキラを抱き締めた。
頬を伝い肩へと零れる涙は、熱く、そして静かに制服を濡らしていた。

28-766 名前:ザジ×アキラ 〜視線の先に〜[sage] 投稿日:2006/04/08(土) 00:41:42 ID:???

765

どれ位そうしていただろう。
アキラはゆっくりとザジから離れると、まだ赤い瞳をザジへ向け、手を握り締めた。
「私のこと・・・・ちゃんと見てね」
泣いた後だからか、それとも照れているのか、頬を赤らめながらアキラはザジを見つめた。
「・・・うん」
今度はしっかりアキラを見つめながらザジ頷いた。
そしてニッコリ微笑むとアキラの胸へ頬を摺り寄せた。
「ザ・・・ザジ!?」
驚いてアキラがザジを見下ろす。
ザジはくいっと首を上げ、ほんのちょっとだけ背伸びをする。
――ちゅっ
アキラの口の端にザジの唇が一瞬触れて、すぐに離れた。
ニッコリ笑顔のザジは真っ赤になって硬直するアキラを見上げる。
「いつも、いつでも、アキラのこと見てるよ」
あまりに可愛いその笑顔に、アキラも肩を降ろしてニッコリと微笑み返した。
アキラの瞳にはザジが―――ザジの瞳の中にはアキラが―――
二人の視線の先にはお互いがしっかりと映っていた。
いつまでも、変わることなくずっと――――

28-770

28-770 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/04/08(土) 01:01:22 ID:???
「嫌っ…私には…無理です…」
「そんなこと言うなよ嬢ちゃん。ほんの一瞬ですむんだ、簡単だろ?」
「だ、だめです、そんな…私…」

三方をガラスの壁に囲まれた小部屋。広さは3畳くらいだろうか。
部屋の真ん中の机には二人分の録音機器。そして唯一の出口である扉の前にはあの人が立っている。

口調は優しい。その笑顔がとても優しい。
それでも、ああ、あの目が私を求めている。期待している。
本(アーティファクト)を取り出すまでもない。私にだって、そのくらいはわかる。

「初めて、ってわけじゃないんだろ? ええ?」
囁くような声に、びくん、とカラダが反応してしまう。
「キモチよかったんだろ? みんなに聞かれて」
「そ、それは…」
「なぁに、恥ずかしがることはないさ。みんないずれは通る道さ」
「で、でも…やっぱり…あの…」
「なぁ、やろうぜ嬢ちゃん。やってみなきゃ何も始まらねーんだ」
じりじりと縮まる二人の距離。ゆっくり、ゆっくりと私の逃げ場が失われていく。

こつ、と左手が机の上のマイクに触れる。
「ん?」
彼の注意が僅かに逸れる。やるのなら、今だ。
私はマイクを一気に引き抜いて――

                                                  <ザジちうクロニクル>

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最終更新:2007年11月09日 01:31