29-541
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29-541
名前:古×楓[sage] 投稿日:2006/04/18(火) 22:20:34 ID:???
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カラン、カラン、カラン
「おめでとうございま〜す!」
ここは商店街の福引き所。
「一等は『一泊二日、温泉旅行ペアチケット』だ!姉ーちゃんよかったな、彼氏と行っといで。」
おやじの冗談を適当に流しその場を後にする楓。
「『ぺあちけっと』でござるか。」
ひょんな事から温泉旅行を当ててしまった。だが誰と行くかは既に決まっていた。
楓には『彼氏』はいないが『彼女』はいる。早速その彼女のもとへと尋ねた。
「温泉旅行アルカ!?」
目を輝かしてこちらを見ている古。楓は事の経緯を話した。
「楓と旅行カ〜。そうと決まれば早速準備アル!」
「これこれ、出発は来週でござるよ。」
「む〜、早く来週になって欲しいアル。」
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29-542
名前:古×楓[sage] 投稿日:2006/04/18(火) 22:21:25 ID:???
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それからと言うもの古は楓と会うたびに
「後、〇日アル!」
と、まるで運動会を待ちわびる小学生のようだった。
ここまで喜んでくれるとは思わなかった楓は、とても嬉しかった。
―そして当日
「ほ〜、中々の旅館でござるな。」
決して豪華ではないが『古き良き日本』と言う言葉がぴったりの旅館だった。
「どうぞこちらへ。」
二人は途中廊下から見える日本庭園に目を奪われながらも女将さんに部屋を案内される。
「こちらのお部屋になります。」
まず中学生には泊まるのは無理だろうと思う程、かなり良い部屋だった。
「商店街の福引きの景品と侮っていたアルが…」
「こんな良い部屋とは、商店街の人に感謝でござるな。」
顔のにやけが止まらない二人は外に出て辺りを散策することにした。
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29-543
名前:古×楓[sage] 投稿日:2006/04/18(火) 22:22:37 ID:???
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さすが観光地だけあっていろんなお店がある。体力に自信がある二人は片っ端から店に入っていった。
すべての店を回り終わる頃には既に空は紅に染まっていた。
「そろそろ旅館に戻るでござるよ。」
「いや〜、温泉と料理が楽しみアルヨ。」
旅館に戻った二人は一息つく間もなく露天風呂に向かった。
脱衣所につき服を脱ぐ二人。
「どんな風呂でござろう?」
期待を胸に露天風呂の扉を開けた。
そこは大自然に囲まれ、まるで聖なる泉のような露天風呂だった。
「凄い綺麗アル…。」
「うむ。さ、体が冷えない内に早く入るでござる。」
ゆっくりと湯ぶねに浸かる。
「ん〜、気持ちいいアル。」
体を伸ばし気持ち良さそうな表情の古。
「疲れが一気に取れるでござるよ。」
楓も間の抜けた表情で呟く。
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29-544
名前:古×楓[sage] 投稿日:2006/04/18(火) 22:23:26 ID:???
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「月が綺麗アルネ…。」
木々の間からは満月が顔を覗かせていた。
目を閉じれば森の香り、葉の揺れる音、春の夜風、「ゲコゲコ」
ゲコゲコという鳴きご…、
背中に冷たい感触。恐る恐る振り向くとそこで楓は意識を失った。
「う〜ん、は!ここは!?」
気が付くと拙者は部屋に戻っていた。しかも古の膝枕で寝ていた。
「起きたアルカ。」
「クーがここまで運んでくれたでござるか?」
「急に意識がなくなってビックリしたアルヨ〜。」
「すまないでござる…。」
「気にしなくていいアル。それにたまには楓がワタシに甘えて欲しいアル。」
「ふふ、まったく。ではお言葉に甘えてもう少しこのままで…。」
和やかな空気が二人を包んでいる。
いつまでもこのままでいられたらいいと、私達はずっと願っていた…。
おわり
29-547
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29-547
名前:アキラ 薬[sage] 投稿日:2006/04/18(火) 23:28:13 ID:???
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アキラ 薬
1/4
アキラ 「これが・・いいのかな」
超 「気にしないほうがいいネ、相手が相手だからネ」
小さな小瓶、これの中身がなんなのか・・・私は知っている
アキラ 「でも・・」
超 「一度くらいはいいのではないのカナ?」
私はそれ以上何も言えなかった。罪悪感よりも好奇心が上回ったのがその理由です
同日、2時間後
アキラ 「ま、真名、ココア飲む?」
そう言って私は真名に飲み物を飲むか聞いてみました。ここで真名がはいと言えば・・
真名 「ん、頼む」
ついにその時がやってきたようです
私は超さんにもらった薬をコップに入れ、ココアの粉を入れてその中にホットミルクを注ぎ込みます
スプーンでぐるぐるかき混ぜて、そっとスプーンを抜く
ココアは緩やかな渦を描きながら、やがて収まってゆく。この中にあの薬が・・
アキラ 「はい・・・」
真名が座っているソファーの前の低いテーブル、その上に私はコップを置きました
真名 「ありがとう」
真名はテレビを見るのに夢中です。最近楽しみにしているシテ●ハンターに釘づけになってます
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29-548
名前:アキラ 薬[sage] 投稿日:2006/04/18(火) 23:29:32 ID:???
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2/4
しばらくはテレビを見ていた真名でしたが、やがて思い出したようにコップに手を伸ばします
探るようにしてコップをつかみ、口元に持って行きました
ゴクリ・・・
私は思わず唾を飲み込みます。ココアの水面がコップから見て斜めになり、真名の唇に近づいていきました
飲みました。真名があのココアを飲みました
真名 「・・・・」
真名に変化はありません。相変わらず無言でテレビを見ています
失敗したかな?
私はすることがなかったので、台所で洗い物をし始めました
すると突然
真名 「きゃあぁぁぁぁぁ!!!!!」
そんな金切り声がリビングのほうから聞こえてきました
アキラ 「どうしたの、真名!!!」
私がリビングに駆け込むと、真名が顔のあたりにクッションを抱えながらソファーに倒れ込んでいます
アキラ 「な、何があったの?」
そう聞くと真名はこう答えました
真名 「テレビの男の人が・・・恥ずかしい!!!」
テレビを見れば主人公のもっこりさんがもっこりしようとしている画面でした
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29-549
名前:アキラ 薬[sage] 投稿日:2006/04/18(火) 23:30:27 ID:???
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3/4
真名 「テレビ切って」
何ともか細い声で真名は私にそう言いました。私は急いでリモコンのボタンを押します
真名 「切れた?」
アキラ 「テレビ切ったよ、もう何も映ってない」
真名 「ほんと?」
アキラ 「テレビの音、聞こえないでしょ?」
そうして真名はゆっくりとクッションを顔からずらし始めました
テレビの画面に何も映っていないのを確認すると、ほっとしたようでため息を一つつきました
アキラ 「楽しみにしてたんじゃない・・シテ●ハンター。どうして見ないの?」
真名 「だって・・えっちだから」
えっち・・・真名がえっちなことを恥じらい始めました。超さん、お薬は成功のようです
アキラ 「えっちなのは嫌い?」
真名 「嫌いとかじゃなくて!!恥ずかしいというか・・・何を言わせるんだ!!」
真名が真っ赤になって反論してきます。なんか、カワイイ
アキラ 「ねえ真名、私のことどう思ってる?」
真名 「その・・ともだち?」
アキラ 「それだけ?」
私はずいっと真名に近づいてみる。すると真名はずずっと後ろに下がった
アキラ 「おともだち・・・以上じゃないの?」
真名 「そ、そんな・・・アキラは・・可愛くて、優しくて、いい匂いがして・・」
さらに近づく、特に顔を近づけてみる
アキラ 「それから?」
真名の顔が真っ赤になって、瞳が潤んでくる
真名 「それから・・これ以上言わせないでくれ!!」
よっぽど恥ずかしがっているのでしょう。真名は両手で顔を隠してしまいました
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29-550
名前:アキラ 薬[sage] 投稿日:2006/04/18(火) 23:31:55 ID:???
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4/4
アキラ 「私は真名が好きだよ。今ここで抱きしめたいくらい」
真名 「ふえ?」
アキラ 「ねえ、今すぐ抱きしめてもいい?」
真名 「え・・あぅ・・」
アキラ 「えいっ!!」
私は真名に抱きつきます。勢い余ってそのままソファーに倒れ込んでしまいました
真名 「あ、アキラ・・・恥ずかしい・・・」
いつもの真名から想像できないような恥じらい。こんなことされたら襲っちゃうな
アキラ 「キス、しようか」
押し倒した真名にさらに顔を近づけて耳元でそう囁いた
真名 「あうあぅ・・」
ぷるるるる・・・
私が真名を襲ってあと少しというところで、突然部屋の電話が鳴り始めました
アキラ 「・・・出るね」
あと少しだったのに・・
かちゃり
アキラ 「はい、あ?超さん」
超 「アキラさんカナ?一つ言い忘れてたことがあたので電話したネ」
アキラ 「言い忘れていたこと?」
超 「あの薬、効果が切れた後、その反動があるネ。つまりものすごくエロエロになってしまうネ」
アキラ 「え・・・えろえろ?」
超 「薬の効果は15分、では気をつけるネ・・・ガチャ」
15分って・・もう少しじゃない。ということは
真名 「アキラ、キスした後は私が導いてやろう・・・天の彼方までな!!!」
ゆらりゆらりと迫ってくる真名。や、優しくしてね・・
完
29-556
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29-556
名前:真名ちゃんもっこり日記38−2[sage] 投稿日:2006/04/19(水) 00:03:15 ID:???
真名ちゃんもっこり日記38−2
−控え室
M子「先輩…私はこの思いをどう伝えたら…」
??「それなら『好き』って言えば?」
M子「しかし、一途の気の迷いで同じ女性に恋をした私に…」
??「いいじゃん。本気でその人のことが好きなら」
M子「先輩…」
??「がんばれ、私も見守ってるからさ。恋は誰かに教わることじゃなくて自分で決めるものだから。
あ、この服で相手にアピールしておきなさい」
M子「ありがとうございます!M子行ってきます!」
タタタタタタ
千雨「ふぅ…助かったぜ佐々木、鳴se川のコスプレはお前の声がないといけなかったんだ」
まき絵「あぅぅぅ…ごめんなさい、M子さん」
何か嫌な予感がするな…ライダーのコスプレで愛しのアキラを探していたのに
何処に消えたんだ?
「…」
!?
あのメイド服とツインポニーテール姿は!
まずい…今あの人に会うとアキラに何を言われるか…
やば、こっちに向かってくる!
「真名!こっちだ」
おおおおお、アキラ!そんなところにいたのか。
学園の制服姿で来るとはなかなかツボを突いた奴じゃないか&hearts
「真名ー!」
あの人が私を呼んでいる…早いところ控え室かどこかに隠れないと。
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29-557
名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/04/19(水) 00:03:47 ID:???
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ふぅ、ここまでくれば安心だろう。
「真名」
「ん?」
「私のこと好きだよね」
「…あぁ」
「どうして浮気なんかするの」
う゛…
「それって…私にはもう飽きたってこと
「そんなことない!」
そろそろこの気持ちに決着を付けてもいいかもしれない。
「真名」
「そりゃ私は浮気をした。それは謝る…だがそれはアキラに私をもっと関心を向けてほしいという
意思表示だったんだ!」
「真名!」
「もう離さないぞ!」
熱い口付けをし、アキラをそのまま押し倒していつもの行為に走った。
千雨「よー、私のプロデュースしたメイド服は気に入ったか?」
アキラ「そんなことより、真名を見ませんでした!?」
千雨「見たぞ、あっちの控え室に入っていったのが見えた。早いところ行け、いやすぐに行け。
たぶんおもしろいことになってるぞ…プッ」
アキラと激しいプレイに燃えた。アキラ…愛しているぞ。
ちゅっ…
「うれしい、真名。私と一緒に京都に来てくれ」
へ?
-
29-558
名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/04/19(水) 00:04:36 ID:???
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「もし子供が出来たら神明流でも銃の使い手でも扱えるような子かな」
…チョットオマチクダサイ
「もう離さない。私の永遠のパートナーだ」
……モシカシテアナタ
バタン
「わ」
「真名…」
そんなことないここにいるのがアキラで後ろのメイド服はあの人なんだ…
「真名ぁぁ……」
違う違う違うそんなことはないんだ、今アキラに愛の告白をしたんだそんな間違いなんて…
「真名ちゃん&hearts」
肩に手を置かないで下さい!私はアキラがいるのです、そんなに力を入れないで!
振り向くな!そうしたら負けだ。振り向くな振り向くな振り向くな振り向くな振りむ
千雨「もしもし、救急車を一台手配したいのですが…ぷぷぷ」
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29-579
名前:真名ちゃんもっこり日記38−3[sage] 投稿日:2006/04/19(水) 03:17:59 ID:???
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真名ちゃんもっこり日記38−3
何とか生きている。
あの後、絵にも描けない様な酷い有様だった。
私は病院に担ぎ込まれて全治1ヶ月の入院だったがとりあえず抜け出してコミケの手伝いをした。
病院でアキラを必死に説得(土下座3回、ゴマすり5回、&hearts6回という連続コンボ)して仲を取り戻したのだからな。
とりあえず包帯姿でゴキブリサークルに行くことに。
「ありがとうございましたー」
とにかく営業スマイルで何とか午前はしのいだ。
傷だらけの体にはこたえた…
午後は比較的安定していたのでゴキブリに頼まれた同人を買うことにする。
ふむふむ、『小太郎×ネギ』『新田×高畑』『カモ(女)×夕映(男)』『新田(女)×明日菜(男)』。
趣味が表に出てるぞパルよ。
時間もあるため周りを見て回ることにした。
ここはバトロワサークル…内容はあえて説明不要としておこう。
投下や展開は筆者の自由なかわりにある程度実力がないと叩かれる所らしいな。
パラパラ
むむむ、意外と奥の深い作品ばかりだな。
どういうわけか私が悪役になることが多いな、ってああああああああああああああああああああああああああ
私がアキラに殺されてるしーーーーーーーーーー!!!!!!
少しショックだ。
む?最後のページに何か書いてあるぞ『5月に一夜限りの復活!特別編』と書かれてある。
どういう意味だ?まぁ記憶の片隅にでも留めておくか。次に行こう。
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29-580
名前:真名ちゃんもっこり日記38−3[sage] 投稿日:2006/04/19(水) 03:18:54 ID:???
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ここは性転換サークル。私たちの性別が逆になっているストーリーを手がけるコーナーだ。
パルの探していた本もここで見つかる。
パラパラ
うーん、これもなかなかの作品だ。バトロワコーナーとは逆で萌える画力で勝負するということか。
ぬほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!萌える!アキラキュン…ハァハァ(;´Д`)
しかもカモと新田にまで萌える日が来るとは…性転換コーナー恐るべし。
とりあえず目に付いた作品を手当たり次第買っておく。
私とアキラと刹那、さらには何故か長谷川の分まで買ってしまった。
そろそろコミケも終了時間だ、ん?ザジだ。
「それって千雨の本」
「あぁ、18禁の千雨本だが…どうした?ザジ、見たいのか?」
「…&hearts(こくこく)」
とりあえずザジに千雨本を渡す。
数分後、私に爪を伸ばして襲ってきた。何とか逃げ切ったがそんなに酷い内容だったのか?
千雨本人にもみせることに。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああくぁwせdrftgyふじこlp;@」
卒倒しまった。
どういうことだ、私は見てないがこの『ネギまる4』はそんなに酷いのか?
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29-593
名前:禁断の果実 昼下がり[sage] 投稿日:2006/04/19(水) 14:53:54 ID:???
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「桜も散ったね」
「だね、部活も暖かくなっていよいよだし」
昼下がりの教室で、ぼんやりと美空と円は外を眺める
「円、なんと鹿児島の方じゃ海開きした島があるってさ」
「マジ!、いいんちょとかならさくっと行ったりするんだろうね」
などと他愛の無い会話で盛り上がる、これだけ見るとただの中学生だ
だが抱える秘密はそれとは全く違う
「はぁ、早く部活とか終わってシャークティに抱かれたい・・・」
「こら美空、声が大きいよ・・・。ま、あたしもなんだけど
お互いの顔を見合わせてふふっと笑う、そんな時くいくいとスカートの裾を引っ張られる
「あ、ココネ。どうしたの?」
ココネは美空に肩車してもらうとなにやら耳打ちする
「ま、マジで・・・」
急にがっくりとなる美空、円は何事かと聞く
「実は今夜は仕事だって、円も一緒に手伝ってくれって」
「あちゃーきっついなぁ・・・まあ仕方ないか」
ココネは肩から降りるとよろしくと去っていった
当てにされるのはうれしいが、ここのところ仕事が多い
おかげで寝不足気味である
二人はため息をつきつつも、仕事打ち合わせを始めるのだった
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29-602
名前:真名の苦悩 35[sage] 投稿日:2006/04/19(水) 20:24:48 ID:???
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真名の苦悩 35 騎乗
1/2
学校も終わり、寮に帰宅する。室内着に着替えて私はソファーに腰を下ろした
いつものようにリモコンのボタンを押し、テレビをつける。もうじきあれが入る時間だ
カリ・・
その音が聞こえてきたのは窓際だった。ふとその方向を見れば、アベルとカインが窓際で何かをしているようだ
彼らはしきりに窓の外を気にしている。外にはなにかあるのだろうか?
そう思った私は彼らのいる窓際に向かった。そして窓を開けてみる。するとそこには・・
ちびかえで 「ござ〜」
楓、いや、楓の式紙が泣いていた。窓の外のベランダの隅に隠れるようにして泣いている
真名 「何をしているんだ?お前」
ちびかえで 「道に迷ったでござ〜、主の元に帰れないでござ〜」
細い目をさらに細くして式紙は泣く。アベルとカインはこれを気にしていたのか
私はちびかえでを部屋の中に入れると、楓に連絡してみた
楓 「そのまま預かってて欲しいでござる。後で迎えに行くでござるよ」
とのことだった。まったく、半自立型だから少々お馬鹿なのはわかるが・・・楓は方向音痴だったか?
カイン 「く〜ん」
気がつけばちびかえでのそばにアベルとカインが近寄っていた
まさか・・・食べたりしないよな
ちびかえで 「どうしたでござ〜?」
仔犬よりも少し大きめの式紙は、カインの鼻先をそっと撫でた。するとカインは甘い鳴き声を上げ始める
どうやら食べられる心配はないようだ
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29-603
名前:真名の苦悩 35[sage] 投稿日:2006/04/19(水) 20:25:22 ID:???
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2/2
アベル 「く〜ん」
アベルまで甘い鳴き声を上げ始める。よっぽどちびかえでが気に入ったようだ
ちびかえで 「そんなことしていいのでござ〜?」
ちびかえでが、なにやら彼らの鳴き声に答えた。もしかしてキミ、犬の言葉がわかるのか?
アベル 「わん」
ちびかえで 「わかったでござ〜」
そう言うとちびかえではアベルの背中に乗った。これってもしかして・・・
ちびかえで 「はいはい、どうどうでござ〜」
やっぱり・・・ちびかえで、仔犬に乗るの図。見ているだけで胸の奥がきゅん、とする光景
そしてフラッシュバックが私を襲う。かつて見た光景。グレートピレネーズの背中に乗るちよ・・・もとい、ここね
その彼女らが夕日に向かって歩く、その姿に涙した事が思い出された
いけない、涙が出そうだ
カイン 「きゅ〜ん」
ちびかえで 「次はお主でござ〜?」
ちびかえではそう言うと、アベルから降りてカインの背中に乗る。その光景を見ているだけでご飯が3杯はいけそうだ
そして私は気がつかなかったが、私はかなりにやけた表情になっていたらしい
しばらくすると意識にもやが掛かり、欲望が支配し始めた。そしてそのまま行動に移ってしまったようだ
アベル 「きゅいん!!!!」
その悲痛な悲鳴に私は我に返った。気がつけば私はアベルの背中にのしかかっていたらしい
ちびかえで 「だいじょうぶでござ〜?」
ちびかえでがカインから降りて、悲しそうに潰れているアベルの元に駆け寄った
アベル 「きゅ・・・」
ちびかえで 「大丈夫、中身は出ていないでござ〜」
アベル、ごめん。欲望がだだ漏れになってしまって・・つい
完
29-611
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名前:Dr.アコー診療所番外編[sage] 投稿日:2006/04/19(水) 21:38:22 ID:???
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Dr.アコー診療所番外編・アキラさんの幸福な時間
1/4
「超春館製薬ネ! ご注文の品を届けに来たヨ!」
昼下がりの保健室。いつものように超さんがひょっこり顔を出して来ました。
「また怪しい薬? 今度は何を頼んだのさ」
「や、ウチはなんもオーダーしてへんよ」
裕奈はジト目で亜子先生に視線を送りますが、亜子先生も首を傾げるばかりです。
「あ、頼んだの私なんだ」
そう言ったのはアキラでした。思わぬ人物が名乗り出た為、裕奈も亜子先生もぎょっ、としてしまいます。
「この前の試作品に改良を加え、効き目はなんと6時間! けど、その分の反動もパワーアップしてるカラ、
充分に気をつけるヨロシ。まあ、そっちがお楽しみ、というハナシもあるケド……」
「もう、超さんたら……」
にやにや笑いながら小瓶を渡す超さんに、アキラはちょっぴり恥ずかしそうに顔を赤くしています。
「アキラ、その薬どうするの?」
「これはね……」
裕奈の問いにアキラが答えようとした時です。ガラガラ……、とドアが開き、龍宮さんがやって来ました。
「アキラ、今夜も刹那が用事で出かけるのだが、泊まりに来ないか?」
龍宮さんは空きベッドに腰を下ろしながら切り出してきます。
「うん……。真名は今日空いてるの?」
「ああ。こうして保健室にお茶を啜りに来るくらいヒマだ」
「クス……。待ってて、今淹れるから」
アキラは一瞬、超さんと視線を交わしたのち、龍宮さんに背中を向けてお茶を淹れます。その間に超さんが
下らない話を龍宮さんに振っていました。
(よし、今の内に……!)
龍宮さんの気が緩んでいる隙に、アキラは先程の薬をこっそりと龍宮さんのお茶に混入しました。
「はい。どうぞ……」
「ありがとう。アキラの淹れてくれたお茶は格別に美味いからな……」
龍宮さんは世間話を続けながら、美味しそうにお茶をずずずっ、と口にしました。
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29-612
名前:Dr.アコー診療所番外編[sage] 投稿日:2006/04/19(水) 21:38:56 ID:???
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2/4
時刻は午後四時をすぎた頃です。アキラは午後十時ちょうどに携帯のアラームをセットしました。その間に
薬の効力は早くも発動したようですね。
「じゃあさ、今からデートしない?」
アキラがにっこり尋ねると、龍宮さんの顔はみるみる真っ赤になってしまいます。
「デ、デートって……! そんな、みんなの前で……。恥ずかしい……」
ガシャン!
思いもよらない龍宮さんの反応に、裕奈と亜子先生は手にしていた湯呑みを落っことしてしまいました。
「私とデートするの、イヤかな?」
「そ、そんなことは……!」
「私、今日は真名とずっと二人きりで居たいな」
アキラは穏やかな笑顔でたたみ掛けます。対して龍宮さんの方はおろおろするばかりで、そのままなし崩しに
話が進んでしまいました。
「じゃあ、行こっか」
「は、はい……!」
アキラが龍宮さんの手を取ると、龍宮さんはちょっぴり動揺しながらも、嬉しそうにアキラの手を握り返します。
「で、では皆さん、失礼します……」
ぺこりと一礼して、龍宮さんはアキラに手を引かれながら退出しました。
「あ、ありえねー……」
「龍宮さんが壊れてもーた……」
後には呆然とする裕奈と亜子先生が取り残されます。超さんはというと、自作の出来映えにご満悦のようですね。
「実験は成功ネ! さて、後はどんな名称にして売り出すカ……」
「つーか、アキラが一服盛ったのにも驚いたよ……」
「アキラサン、意外と積極的だたネ。まあ、相手がアレだから、色々と遠慮してたトコもあるみたいヨ」
「アキラはすーぐガマンしてまう性質やもんなあ。ウチみたいに思い立ったら即実行せな!」
そう言って亜子先生は裕奈の背後に回ります。そして、
「たゆんたゆんたゆんたゆん……」
「アンタはちょっとくらいガマンしなさいっ!!」
すぱーん! と、今日も裕奈のスリッパが火を噴いたのでした―――
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29-613
名前:Dr.アコー診療所番外編[sage] 投稿日:2006/04/19(水) 21:39:33 ID:???
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3/4
(ここからはアキラ視点でお楽しみください)
いったん寮に戻った私たちは着替えを済ませる。そこで私は前々から目を付けていた服をリクエストした。
大人っぽい衣装がずらりと並ぶ真名のクローゼット。そこには一着だけ場違いなワンピースがある。
「うん。すごくカワイイ……」
「そ、そんな……。恥ずかしいよぉ……!」
フリルたっぷりの純白のワンピースを纏った真名は、すっかり顔を赤くしながらおどおどしている。
「大丈夫、今の真名は誰が見てもカワイイから。さ、行こう」
私は微笑みながら真名の手を取る。ふふ、いつもは真名が引っ張り回すのに、私がリードするなんて
不思議な感じだな……。
寮を出て、取り合えず公園へ向かう。それがいつものお散歩コース。途中で顔見知りの犬に挨拶する。
「ふふ。君はいつも可愛いな……」
真名は嬉しそうに犬を撫でている。この辺は普段と変わらない。私が好きな、真名の優しい一面だ。
しばらく犬とじゃれあった後、私たちは歩き出す。いつものように、私は真名にぴったりと寄り添う。
「ア、アキラ……、ちょっと恥ずかしいんだけど……」
「でも、こうしているとお互いの温もりが気持ちいいから……」
「は、はい……」
真名は小さく頷くと、子供みたいに純真な笑顔で私に微笑んでくれた。ふふ、今だったら真名の気持ちも
分かるなあ……。こんなにカワイイ真名と一緒……、食べちゃいたい……。
夕暮れのカフェで、とりとめのない話。いつもは真名が色々と面白い話をしてくれるけど、今日は私から
積極的に話を振った。真名は目をきらきらさせながらうんうん頷いている。
「お待たせ致しました」
ウェイターが運んできたジュース。それにはストローが二本刺さっていた。
「じゃあ、一緒に飲もう」
「ちょっと恥ずかしいですね……」
真名は緊張した様子でストローを咥える。そして、私と目が合った瞬間ににっこりとはにかんでくれた。
どうしよう……。今日の真名は可愛すぎて堪らない……。
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29-614
名前:Dr.アコー診療所番外編[sage] 投稿日:2006/04/19(水) 21:40:12 ID:???
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4/4
楽しい時間は瞬く間に過ぎていく。二人でウインドーショッピングを楽しんで、外で食事をして、
寮に戻った頃には時刻が午後十時に迫っていた。もうすぐ、夢のような時間が終わる。
「今日は楽しかったです……。あのう、また私とデートしてくれませんか……?」
やや遠慮がちに、真名はおそるおそる尋ねてくる。
「それは私の台詞だよ。真名とだったら、毎日でもデートしたいな……」
「アキラ……」
私は真名の首に腕を回し、そっと唇を重ねた。
「大好きだよ、真名」
「私もです……。私も、アキラが好きです……!」
どちらからともなく、私たちは抱きしめあった。そして、もう一度キスを交わす。
「じゃあ、おやすみ……」
私は名残惜しそうに真名と別れた。一日だけの夢の時間。その終わりを告げるアラームが鳴ったから。
今日はいい夢が見れそう……。
さて、予定より用事を早く片付けた刹那さん。部屋に戻った彼女を待っていたのは、性器末覇者でした。
「ぶるうぅぅ……、ぃよぅやくお帰りかねぇ、刹那くん……」(cv若本規夫)
「た、龍宮……、その、いつもよりご立派な銃はなんでしょう……?」
「私の任務はぁ、刹那くんをボロボロにしてぇ、ぐちょぐちょにしてぇ、汚すことでぇす!」(cv若本規夫)
「ま、待て龍宮っ! そ、そんないきなり…いやっ! お、大きすぎ……、そんなの入らな…ひぎぃ!!」
こうして薬の反動を受けた龍宮さんは、何度も何度も刹那さんにのしかかったそうです―――
「汚れちゃった……」
(ぴゅあ真名とせつなちゃんのコラボが見たいなあ、と無茶なリクをしつつ、おしまい)
29-617
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29-617
名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/04/19(水) 22:16:07 ID:???
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616
実はこっちもやろうと思ったけど任せた!
こっちは珍しく受けに周る明日菜を描いてみる。
『特権』
放課後、ふと気になって屋上に上がる雪広あやか。
校舎と違い外の澄んだ空気が流れる。
そこに一人だけ残っていたクラスメイト、神楽坂明日菜。
「…いいんちょ。何しにきたの?」
「いえ、ちょっと外の空気を吸いに」
「あっそ」
素っ気無く返事をする、ぼんやりと外を眺める明日菜の視線の先を見る。
下校する真名とアキラがいる。二人とも腕を組んで仲良く歩いて帰っていた。
既にクラス公認の仲だ。
「見なさいよ、あんなにくっついて話してるよ。何を話してるのかな?」
「大方、帰ったらどうするかとかデートはどこがいいかとかではないかしら?」
ほんとに仲がいい、こんな話を出来る二人だけの特権だった。
喧嘩ばかりしている二人にとっては無縁だ。
だがあやかはそんなことを気にしていない、なぜならあやかにはあやかだけの『特権』があるからだ。
「あーあ、あんたもあれくらい素直だったら可愛げがあるのにな〜」
「…」
そんなことを言う明日菜の手をあやかは強く掴んだ。
そしていきなりと言っていいほどの勢いで体を抱きしめると明日菜の唇を奪った。
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名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/04/19(水) 22:17:10 ID:???
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「な、何すんの!!」
真っ赤な顔をして唇を引き剥がす明日菜。
「何って、あなたの言うとおりに“素直”になってみただけですわ」
「素直って…意外と恥ずかしいこと平気で言うわねあんたって」
あやかの特権、明日菜にキスをすること、その後の恥じらいだ顔も夜に抵抗なく身を任せてくれることも。
明日菜の普段見せることのない仕草をすべて見せてくれる、それがあやかの特権。
そしてまた二人はそっと近づいてキスをする。
二人とも意地っ張りでなかなか素直になれない、一歩進んで二歩下がる。
そんな恋愛を二人をしていた。
ふと時計を確認する明日菜。
「あーーー!バイトに遅れるーーーー!」
あやかを引き剥がすと勢いよく走って帰る明日菜。
「二歩というより十歩くらい下がっているかもしてませんわね&hearts」
29-623
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29-623
名前:やってはならない三姉妹外伝[sage] 投稿日:2006/04/19(水) 23:25:55 ID:???
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やってはならない三姉妹外伝
「亜子お姉ちゃん!」
放課後。亜子の後ろ姿を発見した史伽は嬉しそうにぱたぱたと駆け寄ってくる。
「あはは。今日も史伽は元気一杯やな〜」
「はいですっ! 今日も亜子お姉ちゃんのお手伝いをするです!」
と、姉妹が仲睦まじくできるのもここまでだった。
「ほほう、和泉と鳴滝妹は仲がいいな……。まるで実の姉妹じゃあないかね」(cv若本規夫)
どこか苦味と甘味のある声。おそるおそる亜子と史伽が振り返ると、そこには新田が待ち受けていた。
男らしく、彼の容姿は赤フン一丁であった。乾いた風が、彼のふんどしを揺らす。
「どうだい鳴滝君、ぅわたしのことも新田のおじさま、と呼んではくれないかあぁぁ……!」(cv若本規夫)
「ふ、ふえぇ……」
ずい、と新田が一歩歩み寄っただけで、気の弱い二人は震え上がってしまう。
「さあ、言ってくれぇぇ……!」(cv若本規夫)
「に、新田のおじさま……」
びくんっ! と新田のふんどしが動いた。
「いいぞ! 私の室伏君もびくびく反応しているよ! さあ、次は和泉君の番だ」(cv若本規夫)
「い、いやあぁぁ……!」
亜子は顔を伏せながら目に涙を浮かべている。
「私の室伏君が腫れ上がってしまったようだから、手当てしてくれないかなぁぁ……!」(cv若本規夫)
ずずずいっ、と亜子の眼前に新田の赤フンが迫る。恐怖のあまり、亜子が泣き叫ぼうとした瞬間であった。
ごきぃっ! ぐしゃあっ! げしげしげしっ!
ドゴォ!!!!!
目にも止まらぬ早さでクギミーパンチが直撃。続けざまにもう一発。たっぷりと新田を踏み付けた後、
伝家の宝刀が炸裂した。そして、うっすらと煙が晴れた視界には、新田の姿はどこにも無かった。
『円お姉ちゃん!!』
ようやく恐怖から解放された二人の妹は、円の胸に飛び込んで泣き崩れる。そんな二人を円は優しく
なでなでしてあげるのであった。
「たとえ教師であろうとも、妹を泣かせる奴は生かしてはおけない……!」
(おしまい)
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29-626
名前:古×楓[sage] 投稿日:2006/04/20(木) 00:03:36 ID:???
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ここはいつもの修業場。
今日も二人は修業をしている。
「ハーッ!」
ドスッ
古の飛び蹴りが楓の鳩尾に決まる。
「やったカ!?」
その瞬間ボンッと音がしたかと思うと楓が一本の丸太になっていた。
「何!?変わり身アルカ!?」
「詰みでござるな。」
後ろから楓の声が聞こえる。
「また負けたアルカ〜。」
「迷いはそのまま隙となる。最近のクーの攻撃は迷いがあるでござる。」
思わぬ指摘に表情が固まる。
「何か悩みがあるなら拙者に話して欲しいでござる。」
古の表情が暗くなる。しばらくの沈黙の後、古の重い口が開く。
「…実は明後日にワタシ中国に帰る事になったアル…。」
頭をハンマーで殴られたような気分だった。口を動かすが声が出ない。
「…何故…?」
やっとの思いで声が出た。
「何故もっと早く言ってくれなかったでござるか!?」
声が大きくなる。
「…言おうと思ったアル。でも…楓の幸せそうな顔を壊したくなかったアル…。そう思うと言いだせなくて…」
「馬鹿者!」
突然の大声に驚く古。楓が近づいてきてそのまま手を挙げた。殴られると思い目を瞑り歯を食い縛る。
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29-628
名前:古×楓[sage] 投稿日:2006/04/20(木) 00:05:29 ID:???
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(…痛くない?)
その瞬間急に抱き締められた。
「か、楓…?」
「馬鹿者…。余計な心配しおって…。
それに急にいなくなったらそれこそ立ち直れないでござる。」
「楓ぇ…、うわぁぁーん」
今まで溜まっていたものが一気に流れた。唯ひたすら楓の胸の中で泣いた。
どれくらい泣いただろう?大分落ち着いてきた。
「…出発の日まで…一緒にいていいアルカ?」
「…ああ。」
その後二人は色々な事をした。
いつものように組み手をしたり、遊んだり、買い物をした。
二人で笑い合った一瞬を忘れないように…。
―そして
空港のロビー。そこに二人はいた。
「今まで本当にありがとう。とても楽しかったアル。」
「拙者もでござる。」
「楓と出会えて本当によかったアル。」
今までの思い出が頭を過る。涙が溢れそうになったがグッと堪えた。これ以上心配はかけられないからだ。
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29-629
名前:古×楓[sage] 投稿日:2006/04/20(木) 00:06:51 ID:???
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「クー、これを…」
小さな箱を渡された。蓋を開けてみるとそこには髪止めが入っていた。
「こ、これ…」
それは古が普段付けてるやつに楓の葉が描かれたものだった。
楓はそれを古の髪に付けてあげた。
「これでどんなに離れていても一心同体でござる。」
今度は我慢する必要はない。悲しい涙ではなく嬉し涙だから。
人目も気にせず二人は抱き合った。
人の記憶は以外と脆い。笑ったこと、泣いたことをいつかは忘れてしまう。
それでも忘れない。
あなたを抱き締めた事を―
パル「ふう〜、たまにはこーゆー『お涙頂戴』ものもいいかな?」
その二週間後のコミケで一冊の同人誌が大反響を呼んだのはまた別の話。
おわり
最終更新:2007年12月04日 00:05