30-438
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30-438
名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21:28:39 ID:???
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『♪トントンテケテケ・・・』
さよ「えぇ皆様、前座『寿限無』お楽しみいただけたでしょうか?
二つ目を勤めます、相坂亭さよでございます、どうぞよろしく。
え〜、言葉というのは・・・と洒落た枕詞をと思いましたが、作者のクオリティが低い上に
落語をあまり知らないので、このまま本編へ入らせていただきます。
では、華やかな城下町にたたずむ一軒のよろず屋の暖簾をめくってみましょうか・・・」
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30-439
名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21:29:19 ID:???
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さよ「むかしね、麻帆良って小さい町に江戸っ子気質な旦那と、よく口が回る女房が営むよろず屋があったんです」
朝倉「またお客さんを逃がしちゃったのかい?お前さんは商売がヘタだねぇ〜。」
千雨「うるせぇなぁ!ヘタだって言ってもよぉ、向こうが買いたくねぇって言ってんだろぉ!
それを無理矢理買えって押し売るわけにもいかねぇだろうがよぉ!
それによぉ、客は商品が気に入らないって帰ったんだよ!」
朝倉「お前さんが、気に入らなくなるような事を言うからお客さんが買う気無くすんだよ。
お客さん欲しそうに、よろず屋さん、このオコジョかわいいねぇって言ってきたろ、
そしたらお前さんが、ああかわいいよ。毎日のように風呂場を覗きやがるなんて言ったら
いくらオコジョと言っても風呂場なんか覗かれるなら買う気無くすだろうよ。
別のお客さんにも、このオコジョは毎晩のように下着を盗んで寝床を作りやがるとかさあ
なんでそういう事を言うのかなぁ?いくらオ(ry下着を盗むなら買う気(ry」
千雨「おうおうおう、黙って聞いてりゃあうるせぇなぁ」
朝倉「この間だって向かいのお医者さんが、千雨さん、この布団寝心地よさそうやねぇって言ったら
おう、持ってきなって売っちゃったから家に布団が無くなっちゃってさぁ。
それで布団で寝たいからって向かいの診療所に行って布団借りて。
向かいのお医者さん言ってたよ、布団と千雨さんを一緒に買っちまった気がするなぁって。」
千雨「向かいの医者に、お前の好きな胸揉ませてやるから布団で寝かせろって了解取ってるからいいじゃねぇか。
・・・・結局寝れなくなるけどな。」
朝倉「あんたバカでしょ・・・。」
千雨「・・・おう、流石にこれはしくじったと思ってる。」
朝倉「あーあ、何でもいいから私をアッと言わせておくれよ。」
千雨「何でもいいからアッと言わせればいいんだな。」
朝倉「・・・そうよ。」
千雨「じゃあそこでちょっと待ってろ。」
さよ「そう言うと奥へと引っ込み、少し経ってから戻って来まして」
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30-440
名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21:30:16 ID:???
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千雨「これを声を出して読んでみろ。」
朝倉「アッ」
千雨「これでよし。」
朝倉「・・・確かに『アッ』といったけどさ、そう言う訳じゃなくて!」
千雨「どういう訳ならいいんだよ。」
さよ「旦那さん、『アッ』と書いた紙を奥さんに見せたです。
ちょっと違いますが、アッといわせる行動ですね。」
朝倉「儲かるもの買ってきてアッと言わせてよってこと!
今日はお前さん、市へ行ったんだろ。市へ行ったんならなんか買ってきたろ、なんかいいもの買ってこれたかい?」
千雨「いいもん?あったから買おうと思ったら他の奴が買っていくんだよ。」
朝倉「その前に買ったらいいじゃないか。」
千雨「買ったらいいじゃないかって言ってもよぉ」
=市場=
超「さあさあ寄ってらっしゃい!見てらっしゃい!」
千雨「おい、これk・・・」
桜子「これいいな〜!釘男君!これ買って〜」
円「ははは、店員さん!これ一つ!」
超「毎度!」
千雨「しょうがねぇな。・・・じゃあこr・・・」
美砂「コレコレ!これください!」
超「毎度!」
千雨「・・・(帰るか)」
超「千雨サン、これ買ってみないかい?」
千雨「ええ?こんなもの誰も買わないだろ。」
超「そう、誰も買わないんだヨ。だから千雨サン、ワタシを助けると思って・・・」
千雨「ヤダ」
超「・・・買わなかったらコスプレ写真ばら撒いてやル」
千雨「え、え〜と、それはいくらだい?」
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30-441
名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21:31:54 ID:???
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朝倉「・・・で、なに買わされたんだい?」
千雨「そこにおいてある太鼓・・・」
さよ「旦那が指差す方を奥さんが見ると、きったない太鼓が置いてあるんですよ。
さすがに奥さんビックリ」
朝倉「あれ・・・何?」
千雨「何?って太鼓だよ。」
朝倉「あんな汚い太鼓が売り物になるかいな?」
千雨「まあよぉ、古いものだからもしかしたら価値があるかも知れないだろぉ。」
朝倉「古いからって価値があるとは限らないでしょぉ。」
千雨「解るやつには解るんだよ!」
朝倉「ああそうかい、それでその太鼓をいくらで買ってきたんだい?」
千雨「一分」
朝倉「そんなもん二分の値をつけても売れはしないよ、また一分損した。」
千雨「うるせぇやい!
おい、美空!この太鼓のホコリをはたいてくれ。」
美空「は〜い。
・・・こりゃずいぶん汚い太鼓だねぇ。」
千雨「お前はうるせぇこと言ってないでホコリはたいてりゃいいんだよ!」
美空「へいへい」ドンドン
千雨「ゴホゴホ!何でここではたくんだよ!表ではたけ!
あとな、叩くんじゃなくて、はたくんだよ!」
美空「はたいてたら鳴っちゃうんだよ」ドンドンドン
千雨「強くはたくからだろ、お前の存在感並みに弱くはたけ。」
さよ「この一言に腹を立てて、ドン!ドン!ドド〜ン!!!と思いっきりはたいたんで
先ほどから機嫌のよろしくない旦那が怒鳴ろうと表にでたら『おい』と声をかける人影が」
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30-442
名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21:32:52 ID:???
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アキラ「おい」
千雨「はいお侍さん、何でしょ?」
アキラ「今しがた、太鼓を打ったのはそのほうの家であるか?」
千雨「あっ、左様で・・・申し訳ございません、太鼓のほこりをはたいてまして。」
アキラ「で、太鼓を打ったのはそのほうの家であるのだな?」
千雨「はい、左様でございます。」
アキラ「いま、お上がお通りになると、その太鼓の音が耳に入った」
千雨「あの、そのぉ・・・あいつが叩いたんでありまして〜その〜・・あいつね、地味なのに目立とうとぉ・・・
え〜と、人間が地味なんですよ、ね。地味なのってあんな格好をしておりましてぇ、
ご覧ください地味な格好でしょ、あれを地味キャラって言うんですよ。」
「・・・なめんな」
アキラ「・・・いや、叩いた事を咎める訳ではない。
太鼓の音を聞いてお上が、どんな太鼓か見たいとおっしゃるので、屋敷に持参するようにとの事。
もしかしたらお買い上げなさるかも知れないぞ。」
千雨「ああ左様ですか、すぐにお屋敷に持参いたします」
さよ「こんな汚い太鼓が売れるかもしれないと思った旦那さんは、機嫌がよろしくなって」
千雨「へへへ、どうだいお前。お買いになるって人が現れたぜ。」
朝倉「誰が?何を?」
千雨「近所の大名様が太鼓を」
朝倉「大名様がぁ?太鼓を?
お前さんそんなきったない太鼓が売れると思ってるのかい?大名様は綺麗な飾りが施してある
綺麗な太鼓だと思って待ってるだろう、そこへそのきったない太鼓を持っていってごらんよ、
そこの大名のエヴァンジェリン様はたいそう気が短いお方だから、こんな汚い太鼓を持ってきた道具屋めを
牢にぶち込んでおけ!って言われて牢屋にぶち込まれて当分帰って来れないよ。」
千雨「おい、よせやい!そんなこと言われたら持って行けやしねぇよ・・・。」
朝倉「冗談だよ。むこうさんで、その太鼓はいくらだと聞かれたら、お前さんいくらって言うつもりだい?」
千雨「一分で買ったから・・・・二分か・三分くらい・・・・。」
朝倉「お前さん、そんなものが二分、三分で売れるわけ無いでしょう。市で、一分で買って来ました。
一分で構いませんって売ってしまいなさいよ、どうせ売れないんだからさ。」
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30-443
名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21:34:06 ID:???
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千雨「解った解った、じゃあ行ってくるよ。」
朝倉「はい、行ってらっしゃい。」
千雨「なんせでぇ、あの野郎!まったく、しゃくに障るね!ふざけやがってよぉ!
いつかギャフンと言わせてやるんだ!」
さよ「さて、ぶつぶつ文句を言っているうちに大名さんの屋敷に到着して」
千雨「ごめんくださ〜い!」
夏美「なんだ、その方は?」
千雨「道具屋でございます。」
夏美「おう、道具屋か。入って良いぞ。」
千雨「へえ、ありがとうございやす。
・・・・・・やあ立派な屋敷だねぇ、玄関はあそこかな?
すみません!道具屋で〜す」
アキラ「先ほどの道具屋か?こっちへ上がれ、太鼓を持参いたしたか?」
千雨「へえ、持参してきました。どうぞ。」
アキラ「ではお上にご覧に入れるので、そこに控えておれ。」
千雨「ええ?!こんな汚い太鼓を!やめてくださいよぉ。」
アキラ「汚くてもなんでも、見せなくてはならぬではないか。
そこに待っておれ。」
千雨「そうですか。・・・・・・。牢にぶち込まれそうになったら逃げ出せるかな・・・。
・・・・あ、戻ってきた。ゴメンナサイ!ゴメンナサイ!どうか牢に入れるのだけは」
アキラ「何をやっておる、あの太鼓をお上がお買い上げになるそうだ。」
千雨「え゛?ああ、はい」
アキラ「あの太鼓、いくらで売るか?」
千雨「えぇいやぁ・・・いくらでしょう?」
アキラ「いくらでしょうと言われても・・・いいづらいのか?遠慮はいらぬぞ。
手いっぱいに申せ。」
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30-444
名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21:35:21 ID:???
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千雨「では、手いっぱいに・・・」
アキラ「・・・手をいっぱいに広げて・・・両手広げていくらだ?」
千雨「へえ、二十万両で。」
アキラ「高すぎるな・・・。」
千雨「じゃ、十九万九百九十九両。」
アキラ「・・・高い。」
千雨「では、十九万九百九十八両。」
アキラ「高い・・・。」
千雨「十九万九百九十七両。」
アキラ「・・・。一両づつ下げられちゃ埒があかん。
こちらの方で値を言うから、それでよかったら売れ。」
千雨「へえ、いくらで?」
アキラ「三百両でどうだ?」
千雨「三百両?なんの三百両で?」
アキラ「小判で三百両だ。」
千雨「ほ、本物で?」
アキラ「偽物を出すか。」
千雨「へえ。」
アキラ「売れないのか?」
千雨「ええ売ります売ります!売りますとも!いや、売らせてください!」
アキラ「解った。では、受け取りを書け。」
千雨「いや、受け取りはいりやせんよ。」
アキラ「こっちでいるのだ。書け。」
千雨「へぇ、さらりさらりと・・・・はい、これで。」
アキラ「判を押せ。」
千雨「判、持ってないんですよ。あなたの判を押しといてください。」
アキラ「こちらの判を押してもしょうがないだろ、その方の爪印でいいから押せ。」
千雨「へえ、ではここに、ついでにこっちに・・・あ、もひとつこっちに」
アキラ「そんなに押さんでよい。」
千雨「じゃあ受け取りを。」
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30-445
名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21:36:35 ID:???
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アキラ「うん、よろしい。では、代金を渡すぞ・・・お〜い、金子を持ってまいれ〜!
・・・・・では、五十両ずつ渡すぞ。まず五十両。これで百両。」
千雨「ありがとうございやす。」
アキラ「・・・百五十両。・・二百両。・・・二百五十両。」
千雨「ちょwwwwマジかよwww」
アキラ「これで三百両。」
千雨「キタ━━(゚∀゚)━━!!」
アキラ「確かに渡したぞ。」
千雨「ありがとうございます!では、えぇ、わたしは売った品物は引き取らない事になっておりますがよろしいですか?
へい、どうもありがとうございます。・・・あの、ちょいとうかがいますが、あんなきったない太鼓をどうして
三百両でかうんでしょ?」
アキラ「拙者にもわからんが、お上が言うには、あの太鼓は火焔太鼓と申して、
この世に二つというような国宝級のものらしいぞ。」
千雨「ああそうですか。じゃ、失礼しました。
・・・・・おいおい、本当かよ。夢じゃねえか?一分で買ったのが三百両になっちまったよ。
女房の野郎、一分で売ればいいなんてよぉ、一分で売ったら丸損だぜ。
・・・・・ああ、門番さん、さようなら。」
夏美「どうだ、売れたか?」
千雨「売れましたよぉ。」
夏美「いくらで売れた?」
千雨「大きなお世話だい。
・・・・うっ、うへへ、うっへっへっへ、三百両だよ、三百両。
一分のもんが三百両!・・・やべ、ニヤニヤがとまらないぃぃ!」
さよ「一分で買った太鼓が三百両で売れて、旦那さんは上機嫌で家に帰って行きました」
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30-446
名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21:37:53 ID:???
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千雨「おおい!今、帰ったぞぉ!」
朝倉「ああら、売れなかったけど牢にぶち込まれなかったんかい?」
千雨「何言ってんだいこん畜生、売れたよ。」
朝倉「一分で?」
千雨「いんや、向こうがいくらで売るって聞いてきたから」
朝倉「一分って言ったかい?」
千雨「そう言おうと思ったんだけど、いざとなると言えなくてよぉ。
そしたら向こうさんが、手いっぱい言って良いって言うから
手いっぱい広げてよぉ」
朝倉「で、いくらって言ったんだい?」
千雨「二十万両」
朝倉「それで?」
千雨「高いってさ。」
朝倉「そう言われるのは、あたり前田のクラッカーだよ!」
千雨「だから、三百両で売ってきた。」
朝倉「えぇぇ?!三百両!本当かい?」
千雨「そんなぁてめえ、ウソついたってしょうがねぇ。」
朝倉「まあ、ちょっと!見せてくれよぉ、私、三百両なんて見た事ないんだよぉ!」
千雨「ああ解った解った、見せてやるからちょっと待て。
・・・・まず、五十両。」
朝倉「あらまあ!私、五十両なんてはじめて見たよぉ!」
千雨「次、百両。これで百五十両。」
朝倉「あららららら!」
千雨「ほら、二百両。二百五十両。」
朝倉「ちうちゃんすご〜い!ハグしちゃお!」
千雨「お、おい!よせやい!」
朝倉「あと残りぃ、早く、見せてよぉ〜。」
千雨「ほら、これで三百両!」
朝倉「ちうちゃん大好きぃ〜!」
千雨「いい加減にしろ!」
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30-447
名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21:39:11 ID:???
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朝倉「お前さん、商売が上手だねぇ。」
千雨「へへへ、まあな。
・・・じゃ、三百両はしまってと。・・・おい、なんで離れるんだよ。」
朝倉「でもさぁ、もうちょい高く売れなかったのかい?」
千雨「ほれ、三百両。」
朝倉「ちうちゃん大好きぃ〜!」
千雨「はいはい、じゃあここにしまってと。」
朝倉「でもさぁ、もうちょ」
千雨「・・・。ほれ、三百両。」
朝倉「ちうちゃ(ry」
千雨「お前は現金な奴だなぁ・・・。」
朝倉「エヘヘ。
いやぁでも、儲かるもんだねぇ。」
千雨「儲かるだろ?」
朝倉「うんうん、儲けるには音のするのに限るねぇ。今度は何を買ってくる?」
千雨「そうだなぁ〜、今度は半鐘を買ってきて売ろうかなぁ。」
さよ「って旦那が言ったらね、女房がこう言うんです。
お前さん、半鐘はいけないよ。オジャンになるからね。
お後がよろしいようで。」
30-451
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30-451
名前:楓 守人[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 22:55:17 ID:???
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楓 守人 15
カラン・・カラン・・・
拙者がいつものように麻帆良を巡回していたときのことでござる
なにやら空き缶が触れ合うような音が聞こえてきたでござる
何かと思い、その音が聞こえる方に向かったでござるよ
するとそこには、空き缶や空パックを拾う夕映殿がいたでござる
楓 「何をしているでござるか?」
夕映 「あ、楓さんですか。見てのとおり空き缶拾いです」
楓 「感心でござるな。しかし何故ゴミ拾いを?」
夕映 「何故と言われても・・・まあ、普段の恩返しです。飲んだ後も感謝の心、です」
楓 「ふふ・・では拙者も手伝うでござるよ」
こういうときは、楓忍法・・・は要らないでござる。地道にやることが大切なのでござる
夕映 「ふう、こんなもんですか」
集まったのはゴミ袋に6袋分、結構な量でござる
楓 「こんなにも出るものでござるか?拙者、少し悲しくなったでござる」
夕映 「皆がしっかりとしてくれればいいのですけれど、さ、手を洗うですよ」
楓 「手を?」
夕映 「そう、労働の後の一杯は最高ですよ?」
なるほど・・
楓 夕映 「ぷは〜あぁぁぁぁ」
心からため息が出るとでも言うのでござろう。何でござろうか、この充実感
冷たい緑茶が体に染みるようでござる。たまらんなあ〜
夕映 「これもどうですか?スーパードリンク99%・・」
楓 「それは遠慮するでござる」
完
30-455
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30-455
名前:五月 くいもん屋[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 23:54:32 ID:???
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五月 くいもん屋
疲れたとき、癒しを求めるのは当然のこと
私は、そんな人たちを癒してあげたくてここに立ちます
私は五月、人を癒す、くいもん屋のおかみさん
五月 いらっしゃい
暖簾をくぐって現れたのは古さんでした
古 「ニーハオ、サツキ。お腹空いたヨ、何か食べさせて欲しいアル」
五月 古さん、もう修行の方は終わったんですか?
古 「そうアル。ネギ坊主のやつ、日に日に強くなっていくアル」。もうしばらくしたらワタシを抜くかもしれないアル」
五月 そんなに強くなっているんですか?ネギ先生
古 「まったく・・・もはや反則アルネ。あの成長は」
五月 ふふ・・古さんも頑張ってくださいね
ことん、と古さんの前にチャーハンを置きます
古 「うはっ!!!サツキのチャーハンは最高アル。本場中国の味にも勝るとも劣らないネ」
五月 ありがとうございます
元気よくチャーハンをかき込む古さん。ほっぺについたご飯粒がチャーミングに見えます
古 「ふー。何だか元気が出てきたアル。今度はネギ坊主の修行ではなくてワタシの修行をするアル」
五月 頑張ってくださいね
古 「さあ、目指すは世界最強アル!!!ウヒョー!!!!うひゃひゃひゃひゃ!!!!!」
そう言うと、古さんは飛ぶように走り去っていきました
超さんからもらった特別興奮剤、ちょっと入れすぎたかな?
完
30-456
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30-456
名前:真名ちゃんもっこり日記45[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 00:59:54 ID:???
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真名ちゃんもっこり日記45
今日もアキラとベッドで甘いひと時をすごしていた。
「真名、今日はどうしたの?」
「ふふふ、お前にすごいものを見せてやろうと思ってな」
私は男のアレの形をしたものを取り出した。
「真名!?それは」
「これは超とハカセが作った『百合棒Z』だ。これは取り付けた人のDNAを解析して人間の…
新田でいうカルピスを作る機能を取り付けた極上品だ。アタッチメント式でこちら側もイク瞬間を脳内に伝えるものだ。
ただこれは実験途中だからちゃんと動くかはどうかは使ってみないと分からないんだがな」
「え、いきなり…そんな…私…怖い。妊娠したら…」
「ふ、何を本気にしている。いくら科学が進歩したとしても、人間の神秘までは再現できんだろ。
出てくるのは色づけされたローションだ」
「そ、そうなの…」
だから…中田氏し放題!
「龍宮真名、イキまーす!」
「きゃーケダモノー!」
アハーン
「腰痛い。まだ中に入ってる感じがする…」
ふぅ、調子に乗って中田氏しまくったからな。私も相当腰にキている。
しかもこの『百合棒Z』すぐに壊れてしまったぞ。まったく耐久性がないものだ。
まぁいい。これだけの体験はそうそうできないからな。
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30-457
名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 01:01:31 ID:???
-
その頃
「あれ貸しちゃっていいんですか?超さん」
「いいネ。どうせ実験用だシ」
「でもあの『百合棒Z』って…本当に出来るのですか、アレ」
「う〜ん…ローションで代用してるとはいえ人間に近いアレを作る機能も理論上はあれで出来るはずネ。1%くらいの確率だけど」
「まぁ普通に使うだけなら問題ないと」
「遊びとシャレで作ったようなものだからどうでもいいヨ」
しばらくしてアキラが神妙な顔をして私に歩み寄った。
どうしたんだ?怒っているようにも困っているようにも見えるが。
「…真名のせいで…来なくなっちゃった」
へ?
嘘だろ…まさか…出来ちゃったの?
「あ、アキラ…そうなのか」
「?」
「その…子供…」
「うん」
ドギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
つづく
30-460
-
30-460
名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 01:44:20 ID:???
-
風香 甘えん坊将軍
1/5
むか〜し、むかし。あるところに将軍様がおられたそうな
しかしこの将軍様、ちょっと困ったちゃんだっだのです
風香 「いえ〜!!城下町ぃ!!!」
再び遊び人の風(ふう)さんの登場です。お供の楓さんを引き連れ城下町へ突撃です
楓 「上様・・・まだ懲りていないでござるか?」
風香 「えへへ・・・あんな刺激的なこと初めてだよ。もう止めらんないよ!!!」
楓 「上様・・・」
風香 「ダメっ!!!ボクのことは風(ふう)さんって呼ぶの!!!」
楓 「はあ・・・でござる」
ため息をつく楓さん、先が思いやられます
さて、麻帆良の城下を巡る将軍様、ここでとある建物に目をつけました
風香 「ね、ねえ。あの家は何?」
見れば少し大きめの・・・お寺でしょうか?看板には”寺子屋”と書かれています
将軍様が目をつけたのは、その中に楽しそうに走り込んでいく子供たちを見つけたからです
きっと楽しいところだと思ったのでしょう。しかしここで楓さん、少しにんまりとします
楓 「ここは・・・そう、上様が一番嫌いなところかもしれないでござる」
風香 「え・・・」
-
30-461
名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 01:45:29 ID:???
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2/5
二人はそっと扉の隙間から中を覗きます
中では子供たちが楽しそうに遊んでいます。鬼ごっこ、縄跳び、砂遊びなどとても楽しそうです
千鶴 「あら、何か用ですか?」
二人はとても驚きました。特に楓さんは心臓が飛び出そうなほど驚きます
振りかえるとそこには優しそうな少女が立っていました
二人は思います
風香 (おっぱいです)
楓 (おっぱいでござる)
千鶴 「何かしら?」
怒気にも似た気配に二人は少しばかりおびえました
風香 「あ、あはは・・・何だか楽しそうだなって思って」
楓 「そ、そうでござる。子供たちの楽しそうな声が聞こえてきたからちょっと覗かせてもらったでござる」
千鶴 「そうですか。私はこの家の主の千鶴です。せっかくですから中に入っていきませんか?歓迎しますよ?」
風香 「え、いいの?じゃあ、お邪魔します!!!」
楓 (何者でござろうか?この御仁。拙者に気配すら感じさせぬとは・・・)
千鶴 「何か?」
そう思った瞬間、柔らかな微笑みを楓さんに向けてきました
楓 (妖怪なのでは・・・)
千鶴 「みんな〜、始めるわよ」
少しばかりほんわりとした声が響きました。すると庭で遊んでいた子供たちが一斉に千鶴さんの前に集まりました
千鶴 「じゃあ、準備しましょうね」
子供たち 「は〜い」
子供たちは皆で机を用意し始めます
風香 「ねぇ、この子たち何してるのかな?」
楓 「ここは寺子屋、お勉強する場所でござるよ」
風香 「げ!!!」
やがて机は綺麗に並べられて、子供たちが順番にきちんと座りました
-
30-462
名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 01:46:26 ID:???
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3/5
千鶴 「さあ、今日はこの人たちが一緒にお勉強します。では自己紹介をお願いします」
ぱちぱちぱち・・・
子供たちが千鶴さんの隣に並んだ二人に拍手を送ります。二人は少し照れながら自己紹介をしました
風香 「ボクは風香、風さんって呼んで」
楓 「拙者は楓と申す」
ぱちぱちぱち・・・
再び拍手が二人を包みます。子供たちの笑顔が二人に向けられました
千鶴 「では・・・お二人はそこの席に座ってください」
こうして二人はお勉強することになったのです
風香 「お勉強したくなくて逃げてきたのに・・何で」
楓 「諦めるでござる。さあ、始まるでござるよ」
千鶴 「ではこれを読んでください。わかる人、手を挙げてくださいね?」
と、千鶴さんは手に持った紙をみんなにみせました。そこには”さくら”と書いてあります
風香 「へ?」
楓 「静かにするでござる」
子供たちは誰も手を挙げません。「さ」とか「さく」とか言っていますが、なかなか読めないようです
千鶴 「みんな見たことはあるのよ?このおうちにもあるわよ?」
その言葉を聞いて、一人の少年が手を挙げました
千鶴 「はい、はるきくん」
はるき 「さくらです。さくらって書いてあると思います」
千鶴 「正解です。良くできました」
ぱちぱちぱち・・・
皆が拍手ではるきくんを褒めます。はるきくん少し照れくさそうです
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30-463
名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 01:47:58 ID:???
-
4/5
風香 (これが・・お勉強?字も読めないの?)
楓 (そうでござる。これが庶民なのでござるよ)
将軍様、少し悲しそうです
千鶴 「では次、これですよ」
次に手にした紙にはこう書かれています。”たまご”
しかし今度の問題は難しかったようです。誰もが首をかしげています
千鶴 「ダメ?誰か読めないかしら?」
その時です
風香 「はい!!!」
元気よく将軍様が手を挙げました
千鶴 「はいっ、風さん」
風香 「それは・・たまごって読みます!!!」
千鶴 「はい、正解です!!」
ぱちぱちぱち・・・
皆の賞賛の拍手が将軍様に
”すげー””てんさい”と言った声が将軍様を包みました
その拍手と賞賛に将軍様、とっても嬉しそうです
その後は将軍様は人気者になりました。ついでに言えば生徒から先生にもなってしまったのです
風香 「”ま”はこう書くんだよ」
将軍様を中心に、子供たちが集まって将軍様の書く文字を見つめています
千鶴 「あらあら、生徒じゃなくて先生だったのね」
楓 「すまぬでござるな」
千鶴 「いいのよ。子供たちも楽しそうだし」
楓 「うえ・・風殿も楽しそうでござる」
こうして楽しい時間は過ぎて行くのでした
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30-464
名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 01:49:48 ID:???
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5/5
千鶴 「また来てくださいね〜」
寺子屋からの帰り道、皆に見送られながら二人は夕焼けを背にお城へと帰ります
風香 「ボク・・・お勉強してみようかな・・・」
楓 「風殿・・」
風香 「今日はちょっと楽しかった。それに・・・」
楓 「それに?」
風香 「ちょっと悲しかった。勉強ってやりたくても出来ないんだって」
楓 「今日はそれを勉強したでござるな」
風香 「うん!!明日は勉強するぞう!!!」
しかし次の日・・・
風香 「あっそぶぞう〜」
元気に城下町に逃走する将軍様、昨日の決意はどこへやら
楓 「勉強するのではなかったのでござるか?」
風香 「勉強は城下町でもできるしさ。突撃ぃ〜!!!」
やっぱり将軍様は将軍様なのでした
完
30-465
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名前:夕映のカカオ朕道中[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 02:12:12 ID:???
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のどか「夕映・・・・本当にやるの?」
夕映「当たり前です。新しい道を開く、それこそが私の使命なのですから」
そう話す二人の前にあったのは、ハルナの残せしカカオチョコであった。
夕映「では・・・・これでやってみるです!」
ttp://www.imgup.org/iup199079.jpg.html
のどか「こ、これって・・・・納豆?」
夕映「あっ!こりゃたまらん!ヨダレずびっ!
〜〜ツウ〜よーな味だぜェ〜〜っ きっとおお〜〜お〜〜お〜〜っ!」
のどか「ゆ・・・夕映?」
夕映「き、気にしないでくださいです。」
のどか(口調もおかしかったけど一番気になるのはその自信がどこからくるのかなんだけど・・・)
夕映「それでは・・・イクです!」
夕映は風になった――
のどかが無意識のうちにとっていたのは「敬礼」の姿であった――
涙は流さなかったが、無言の女の詩があった――
奇妙な友情があった――
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名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 08:36:40 ID:???
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さよ「た、龍宮さーん」
真名「誰だ?ああ、あんたか。」
さよ「あの〜、依頼があるのですが。」
真名「どんな依頼だ?」
さよ「あの〜、その〜。朝倉さんと手をつなぎたいな〜って。
で、できますか?」
真名「難しいと思うが、金次第だな。
ところで、金を持ってるのか?」
さよ「え、え〜っと・・・朝倉さん払いで。」
真名「解った。
おい、朝倉。今、いくら持ってる?」
朝倉「今・・・。・・・」つ?
真名「10円か。10円なら・・・。
おい、早乙女!これ、借りるぞ。」
朝倉「た、龍宮さん、そのバールのような物を振り上げてどうす・・・」
ドゴ!
『ぎゃ〜!!!!!』
フワーリ
朝倉「あ、あれ?私・・・幽霊に。」
リレーしようぜ!(続き考えてなかったのはナイショ)
つづき だれか たのむ
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名前:マジカルボマーくぎみん[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 18:40:09 ID:???
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1/4
やっほー全国の皆!
私、釘宮円!くぎみん言ったらブッ飛ばす☆
突然だけど、私には妹がいるの。
と言っても血が繋がってる訳じゃないし、そもそも同級生なんだけど。
これが可愛くて可愛くて。
甘えられるとつい何でも聞いちゃうんだよね。
今日も亜子に頼まれて街まで買い物に行ったんだ。
それで色々買ってさあ寮に帰ろうか、って所だったんだけど……。
「よーよーお二人さん、仲良さそうだなぁ」
「俺たちと遊ばなーい?」
頭の悪そうな男二人に絡まれちゃいました。
うぜぇ帰れ、的な視線を送ってみるも、男は気にした様子もない。
「お、そっちの青い髪の娘、俺の超好みじゃーん」
「なんだタケシ、お前こういう娘がいいの?」
タケシとやらが亜子を気に入ってしまったようだ。
怯える亜子の腕を強引に引っ張り、何処かへ連れて行こうとする。
「ちょっと!亜子を放しなさい!」
「うるせえ!」
ドン、と突き飛ばされる。
私が尻餅をついてる間に、男二人は亜子を路地裏へ連れ込んでしまった。
いけない、このままじゃ亜子がピンチ!
こうなったら…変身よ!
路地裏は確かに人気はなかったが、特に入り組んでなかったので男共と亜子はすぐに見つかった。
亜子が地面に横たわっている所を見るに、恐怖で気絶してしまったのか。
それを幸いと亜子の体をベタベタと触る男共。
この野郎、許さない!
「待ちな!」
突然の制止に男共は怪訝な顔で振り向き、そのまま固まった。
まぁ無理も無い、学ラン着て釘バット持った人物を目の当たりにしたら誰でも固まる。
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名前:マジカルボマーくぎみん[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 18:40:45 ID:???
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2/4
構わず私は二人に告げた。
「その娘から離れなさい」
「な、なんだお前、変な格好しやがって」
「バカじゃねぇの?」
「さっさと離れろと……」
私は釘バットを思いっきり縦に振りかぶり、
「言ってんだろ!」
男の隣りに振り下ろした。
グシャア!
コンクリートが砕け散る。
うん、今日もなかなかの威力。
「な、何すんだテメエ!殺す気か!」
「悪い?」
「悪びれる気ゼロ!?畜生、コイツぶっ殺す!」
「おい、ちょっと待て」
男、タケシの方は私の方を見て何やら考えている。
「コイツの格好、微妙な女言葉、んで持ってる釘バット。……ま、まさかコイツ!」
「知ってるのかタケシ!」
「間違いねぇ……。奴の釘バットで殴られるとまるで爆破されたように骨が砕ける、そんな攻撃力から付いた名がマジカルボマー。そう……、コイツはマジカルボマーくぎみんだ!」
「その名で呼ぶなぁ!」
タケシの顔面に釘バットを叩き込む。
力は加減しといたが、タケシはぐぉぉとか言いながら鼻血を出してのた打ち回った。
「いいか、今度私をその名で呼んだら……お前の頭を五つ以上に砕いてやる」
「ひ、ひぃぃ!」
先ほどまでの態度を豹変させ、二人は土下座をして謝った。
「スイマセン!マジスイマセン!」
「アンタがあのマジカルボマーとは知らなくて!お願いですから命だけは!」
命乞いまで始める二人。
全く、この二人は一体どれくらい恐ろしい評判を聞いてるんだ。
実際の私は心が広いのに。
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名前:マジカルボマーくぎみん[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 18:41:27 ID:???
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3/4
「心配しなくても命まで取りゃしないよ」
「ほ、本当ですか?」
「あぁ。右腕で勘弁してやる」
「へ?」
「何が『へ?』だ。妹に手を出してそれで済むなら安いモンだろ?」
「妹って……まさかあの女、いえお嬢さんが?」
「そうだ。お前らがさっきまで乱暴しようとしてたのが私の妹だよ」
亜子を指差して教えてやると、二人は顔を青ざめ、再び土下座を開始した。
「いいい、命だけはー!」
「未遂です、まだ未遂なんです!」
「分かってる。未遂なんだろ?だからそれに免じて右腕でいいって言ってるじゃないか」
優しく諭してやるも、二人は一向に右腕を差し出す気配がない。
仕方なく私はこう言った。
「腕出さないならそこに立て。アバラごと持ってってやる」
「ひ、ぎゃあぁぁぁぁぁ!」
「お助けぇぇぇえ!」
とうとう二人は泣きながら逃げ出してしまった。
まぁいいや。あらだけ脅せば二度と女の子に乱暴もしないだろう。
私は手早く学ランから元の服に着替え、亜子を揺すり起こした。
「おーい、亜子?大丈夫ー?」
「う……うぅん」
お、目を覚ました。
「あ、れ、くぎみん?あの男の人は?」
「警察呼ぶよ、って言ったら逃げてった。あとくぎみん言うな」
「そっかー。……ありがとな、円お姉ちゃん」
笑みを浮かべて亜子はお礼を言った。
この笑顔がある限り、私は亜子を守るんだろう。
「姉が妹を守るのは当然でしょ?」
私は亜子の頭をポン、と叩いた。
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名前:マジカルボマーくぎみん[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 18:42:03 ID:???
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4/4
次回予告!
麻帆良学園に謎の秘密結社が潜入した。
悪の限りを尽くして学園の平和を脅かす戦闘員。
さぁ戦えマジカルボマー!
授業の遅刻には気をつけろ!
「という夢を見たんやけど」
「マジカルボマー……亜子にとって私って何?」
「くぎみん格好良かったわー」
「だからくぎみん言うな」
最終更新:2007年07月29日 02:25