35-400
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35-400
名前:エヴァ 逃亡者[sage] 投稿日:2006/07/14(金) 22:07:39 ID:???
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エヴァ 逃亡者
1/4
私の名は、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル
闇に君臨し、恐怖を支配した伝説の吸血鬼だ。いや、だったと言った方がいい
何百年という年月を生き延び、ありとあらゆる悪事を重ねた
600万ドルをいう賞金をかけられたこともある
そんな私だから、命を狙われることは少なくはない
いや、命を狙われなかった時期の方が遙かに少ないだろう
私はそのほとんどを撃退した。たとえそのときは撃退できなくても、必ず後に殲滅した
だが、今回は・・・生き延びることはできないかもしれん
今の私には魔力がない。力は少女のそれだ
だから従者が必要だった。それなのに・・・
その従者に命を狙われるとは・・・
事の起こりは一週間前、七夕の願い事に”従者が増えると楽かもしれない”などと書いてしまったことだった
それから葉加瀬が気を利かせたのか、多数の茶々丸を送り込んできた
ぶっ壊れている茶々丸たちを
今までに確認しているのは6体
髪の毛の色が茶色、黄色、黒色、青色、赤色、白色
すべて私に対して害をなそうとした
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35-401
名前:エヴァ 逃亡者[sage] 投稿日:2006/07/14(金) 22:08:33 ID:???
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2/4
それからは逃亡生活だった
一週間、風呂にも入ってはいない
こんな屈辱・・・どうしてくれようか
結局、私は葉加瀬のもとに行くことにした
もう、茶々丸を止められるのはあいつしかいない
しかし、茶々丸に見つからずに工学部に行くのに一週間もかかってしまった
藪に隠れ、川を泳ぎ、芝生を這った
何で私がこんな苦労をしなくちゃいけないのだ
もしあの茶々丸たちが止まったら・・・あいつを一番最初に殺してやろう
うん、それがいい
そして念願の工学部、あたりに茶々丸はいない。さて、侵入開始だ
侵入は意外と簡単だった。何せ誰ともすれ違わなかったのだから
茶々丸 「マ、マスター!!どうしたのですか!?その格好は」
葉加瀬の研究室にて一番初めに声をかけてきたのは茶々丸であった
エヴァ 「き、貴様・・・髪が緑色?ということは貴様がオリジナルだな」
茶々丸 「何を言っておられるのかわかりませんが・・・何故裸なのです?何故きちゃないのですか?」
茶々丸は調整中なのであろう、四肢をバラバラにされて、頭部だけが稼働している
エヴァ 「貴様らのせいで・・・こんな目に・・・」
茶々丸 「マスター・・・とりあえずお風呂に・・・」
私もそう思う。そう思ったときであった
茶々丸 「主殿、ここにいたでござったか」
茶々丸 「もう、心配したんだからね。エヴァちゃんたら・・・」
背後からしたのは茶々丸の声であった。ずいぶんと聞き慣れた茶々丸の声であった
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35-402
名前:エヴァ 逃亡者[sage] 投稿日:2006/07/14(金) 22:09:40 ID:???
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3/4
振り返るとそこにいたのは髪の毛がピンクと紫の茶々丸。さらに増えている
茶々丸 「主殿、帰るでござるよ」
茶々丸 「エヴァちゃん、キレイキレイしようね〜」
エヴァ 「クソっ!!茶々丸、葉加瀬はどこだ!!」
茶々丸 「ハカセなら夏美さんにお誕生会に呼ばれたので行ってきます、と・・・今夜は戻らないかも、だそうです」
絶望した
この状況で私に出来ることといえば・・・
エヴァ 「マクダウェル家には伝統的な戦いの発想法があってな……… ひとつだけ残された戦法がある」
茶々丸たちは不思議そうに私を見つめていた
「それは! 『逃げる』」
私はその場を逃げ出した。今持てるすべての力で扉に向かってかけだしたのだ
しかしここは電子の要塞。扉というのは手でなくとも閉められるのだ
どうやら私の足の速さより、遙かに電子の流れの方が早かったようだ
ぷしゅー
気の抜けた空気音が響き、その扉は無情にも閉じられる
エヴァ 「あ・・・」
どんどんどん・・・
扉をたたくが開く気配は無い。背後に迫る茶々丸の気配がどんどん強くなってくる
エヴァ 「開け・・・開けぇ!!!!」
叩いたところでこの扉は開かない
そんなことぐらいはわかっている。しかし、今の私に出来るのはそのくらいしかないのだ
そう思っていたら・・・扉が開いた。あれ?
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35-403
名前:エヴァ 逃亡者[sage] 投稿日:2006/07/14(金) 22:11:17 ID:???
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4/4
エヴァ 「に、にげっ・・・」
開きかけの扉に私は無理矢理体をねじ込むと、その向こうの世界に逃亡しようとする
手だけがあちらの世界に入り。虚空を掴もうとする
そのときであった
誰かが私の手を掴んで、引っ張っているのだ
好機であった。私はそれを支点に自分の体を無理矢理扉の向こうに引き入れる
やがて、ずるん、と音を立てて扉の隙間から体が抜けた
私は勢い余って、その引っ張っている人物の胸のあたりにぶつかってしまう
エヴァ 「す、すまない。助かった・・・よ」
ホラー映画ではこういうとき、誰が助けてくれるか
そうでなくても、こういったときのお約束とは何か?
知らないわけではない、忘れていただけなのだ
茶々丸 「どういたしまして、ご主人様」
私を抱きしめるエプロンには見覚えがある
ああ、茶々丸だ。まごう事なき、茶々丸だ
しかも私を囲むように6体もいる
エヴァ 「あう・・あうう・・・」
目の前が暗くなってきた。不死の吸血鬼である私だから死ぬことはないだろう
でも、痛いものは痛いのだ。苦痛は・・・慣れない
茶々丸 「洗ってやる・・・綺麗になったら・・・エサだ」
完
35-411
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35-411
名前:その胸に博愛と平和と邪悪を抱いて[sage] 投稿日:2006/07/14(金) 23:10:03 ID:???
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1/5
――それは私・葉加瀬聡美が、茶々丸の定期整備をしていた時のことでした。
彼女の目に仕込んだ光学兵器の調整を行っていた私の背に、小さな声がかけられました。
「ナアオイ、機械屋。コイツノビーム、出力上ゲラレネーノカ?」
チャチャゼロさんです。
口は悪いんですけど、なかなか鋭い発言してくれる面白い魔法のお人形さんです。
普段はエヴァさんのおうちに居るんですけど、この日は茶々丸の頭に乗って来てたんですね。
私は手だけを動かし続けながら、ゼロさんに答えました。
「ん〜、ちょっと無理ですねー。いや数値的には上げることできるんですけど。
でもそうすると、対物破壊専用になっちゃうんですよ。対人戦闘には使えなくなっちゃいます」
「ナンデソーナルンダヨ?」
「だって、人間に向けるとなると、茶々丸の倫理コードにひっかかりますからー。
『田中さん』もそうなってるんですけどー、ギリギリ服を吹っ飛ばすのが彼らの限界ですねー。
それ以上の攻撃は、自動的に自粛するように作られてますからー」
射撃管制システムと不可分な形で構築された、茶々丸及び田中さんの人格データ及び倫理コード。
人間の脳を模して量子コンピューター内に構築してあるんですけど。
誰かが悪用しようとしても、部分的なコピーはできないようになってるんですね。
なっているというか、私がそういう風に作り上げたんですけど。
「ダカラ、ナンデソンナ風ニ作リヤガッタンダヨ? 兵器ダロ、コイツラ? 欠陥品ジャネーカ、ソレッテ?」
どうもゼロさんは私の説明に納得行かない御様子。
ああなるほど、ゼロさんが聞きたかったのはシステムの話でなく、システムデザインの話なんですね。
「……それを言うと、長くなりますよ〜。構いませんか〜?」
私は茶々丸の頭の整備ハッチを閉じると、ゼロさんに向き直りました。
ちょっとこの話は作業の片手間ではできません。私にとっても、大事なお話ですから。
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35-412
名前:その胸に博愛と平和と邪悪を抱いて[sage] 投稿日:2006/07/14(金) 23:11:53 ID:???
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2/5
私は白衣の胸元をはだけると、ゼロさんに質問しました。
「すいませんけど……このおじさん、誰だか知ってますかぁ?」
大きく目を見開いて、こっちを見ながら舌を出す、白髪の男性。
白衣の下、私のTシャツにプリントされたその顔を見て、ゼロさんは即座に答えました。
「あいんしゅたいん、トカ言ッタッケナ。核爆弾作ッタ、愉快ナ連中ノ1人ダッタカナ?」
名前については正解ですー。
でも、その理解はちょっと間違ってますよ、ゼロさん。私は少しだけ訂正します。
「アルバート・アインシュタイン。相対性理論の発見で知られる有名な科学者です。
彼の発見した数式、E=mc^2が、後の核兵器に繋がったのは事実ですけど……
彼自身は、核兵器の開発には直接はタッチしていません。
確かにマンハッタン計画立ち上げのきっかけになった手紙には、彼の署名があります。
けれどそれも、別の科学者に懇願され、迷った末に名前だけ書いた、というのが真相なんです。
後に彼は、核爆弾投下のニュースを聞き激しく後悔し、核兵器反対の運動に身を投じてます」
ユダヤ系だった彼は、ナチスドイツが先に核開発をすることを、相当恐れていたらしいんですけどね。
戦争が終ってから、ナチスの側の研究はまだまだ爆弾作りには程遠いことが分かってしまったそうですし。
何より、日本に落とされるなんてカケラも思ってなかったようです。
「ま、核兵器の開発は、悪い側面だけでもなかったと思うんですけど。
こんなこと言うと、きっと核兵器反対派の人には怒られちゃいますが……
でも、ノーベルが夢見た『恐怖による戦争抑止力』が、ようやくにして実現したわけですから」
「オイ、話ガ見エネーゾ。何デ、ソコデのーべるガ出テクルンダヨ? 『ノーベル賞』ノのーべるダヨナ?」
ありゃ、これも説明が必要ですか。確かにこのお話は知名度低いですからねぇ。
ダイナマイト発明の事実までですかね、知られているのは。
「あー、すいませんー。そうですね、ちょっとノーベルさんについても解説しましょうか。
ノーベルさんは、ダイナマイトを始めとする、爆弾や兵器を沢山発明した人なんですけど……
『どうして彼がそんなものを作ったか』、ご存知ですかぁ?」
「沢山人ヲ殺スタメダロ? 他ニドンナ理由がアルンダヨ?」
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35-413
名前:その胸に博愛と平和と邪悪を抱いて[sage] 投稿日:2006/07/14(金) 23:15:10 ID:???
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3/5
「実はですねー、ノーベルさんは、人々が戦争を止めることを望んで、爆弾作ってたんですよー。
『威力の高い爆弾を作れば、みんな怖くなって戦争をやめるだろう』、これが彼の願いでした」
ノーベルさんが生きた時代というのは、ちょうど近代国家同士の本格的な戦争が始まった時代なんですね。
それまでの前近代的国家間の戦争と異なり、国を挙げ国民を徴兵し、徹底的に戦う戦争です。
そして、人々は漠然とした不安を覚えながらも、突き進むことを止められなかったわけです。
そんな中、ノーベルさんは考えたわけです。
目の前で人間がバラバラになる姿を見てしまえば、みんな恐怖するんじゃないか、って。
人間は愚かだから優しさなんかじゃ戦争を止められないけど、でも恐怖ならば戦争を止められるんじゃないか、って。
「ソイツハ愉快ナ考エ方ダナ。平和ノタメニ、すぷらったナ死ニ方ヲ自分デ演出シヨウッテカ」
「でも結局、ノーベルさんのダイナマイトでは、戦争を止めるだけの『恐怖』を作れませんでした。
彼は自分の爆弾が沢山の人を殺したことを後悔し、償いのため、自分の遺産でノーベル賞を作らせます」
ノーベルが目指し、でも届かなかった恐怖による戦争抑止。
アインシュタインが後悔し、でも実現してしまった核による抑止力。
それでも、戦争は終りませんでした。
確かに、危うい緊張を孕みつつも、冷戦構造が作られることで世界大戦は回避されました。
冷戦が終った今でも、核の恐怖はある程度以上の規模の戦争の発生を、抑止してくれています。
……ああ、こういう言い方しちゃうと、やっぱり怒りだす人も居るんでしょうけれど。
けれど逆に今。世界大戦にまでは行かない程度の戦争が、世界に満ち溢れています。
小規模な戦闘の兵器が、世界で望まれています。それもできれば、兵士の死なない戦争を。
まだまだヒトの命が鉄砲の弾よりも安い国もありますけど、先進諸国では人間の命はとっても高いんですね。
何とか犠牲者を出すことなく、敵を確実に制圧できる兵器はないものか。
その発想から生まれたのが、湾岸戦争とかで有名になったピンポイント爆撃だったり、無人偵察機だったり、そして――
人間ならざる機械の兵士。いわゆるロボットだったり。
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35-414
名前:その胸に博愛と平和と邪悪を抱いて[sage] 投稿日:2006/07/14(金) 23:15:54 ID:???
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4/5
「……ツマリ、アレカ。オマエハ自分ガ人殺シノ兵器ヲ作ッテルッテ自覚、アルワケカ」
「私が作らなくても、遅かれ早かれ、誰かが作っちゃいますからねー。
だったら私が、物分りのいい、優しい子を、誰よりも早く作っちゃおう、って。
誰よりも早く、誰よりも優れた子を作っちゃって、それで、戦争を止めちゃおう、って。
あの子たちなら、『人殺しの兵器』には、ならない自信がありますから」
私が、倫理システムと射撃管制システムを不可分な形で作り上げたのは、まさにこのためです。
分離可能な形にしてしまうと、絶対悪用する人が出てくるハズなんですよね。
工学部に多大な予算が下りてる理由を考えると、本当は偉い人たちはこういうシステムは望んでないハズなんですけど。
ま、私以外にここまでのモノ作れる人はいませんし。
彼らは不満があっても、このシステムを使うしかないハズなんです。フフフ。
私は時折、夢に見ます。
世界の片隅で起こった、限局的な戦争。そこに投入される、茶々丸や田中さんの、妹や弟たち。
彼らの通った後に残されるのは、裸に剥かれた兵士たちのみ。武器と一緒に服を吹き飛ばされた兵士たちのみ。
あ、この服の破壊ってのは、魔法使いさんたちの『武装解除』を参考に出力調整して実現したものなんですけどね。
そして誰もが、じきにバカらしくなります。
人間、素っ裸のままで怒り続けることも、素っ裸の相手に憎しみを抱き続けることもできないモンです。
世界は苦笑と、優しさに満ちて、今度こそ科学が平和をもたらします。
悪い人たちの舌打ちと共に、アインシュタインもノーベルも望んで止まなかった平和が、到来します。
……それが楽天的過ぎる夢だとは、自分でも分かっています。そう簡単に行かないだろうことは分かっています。
ひょっとしたら私自身も、晩年の彼らのように、自分の行いを後悔し続けるのかもしれませんけどね。
けど、夢はしっかり持たなくちゃ。
かなりズルい考えかもしれないけれど、私たちにはソレに近づくための力があるんですから。
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35-415
名前:その胸に博愛と平和と邪悪を抱いて[sage] 投稿日:2006/07/14(金) 23:16:44 ID:???
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5/5
「……自分ノ理想ヤ目的ノタメニ、他人ノ犠牲ヲ厭ワヌ者。ソレガ『悪』ダ」
「??」
「オ前、ナカナカノ『悪』ダナ。シカモ相当自覚的ナ『悪』ダ。相当上質ナ『悪』ダ。
気ニ入ッタゼ。生半可ナ『善人』ヨリ、ヨッポド好感ガ持テル」
ゼロさんが、よく分からないことを呟きます。なんだか褒めてもらっているみたいですけれど。
でもまあ、分かってもらえたみたいで私も嬉しいです。
普通の人にはこんな話できないですよ。ゼロさんだから、喋ったんです。
「……お話はもう宜しいのでしょうか、ハカセ」
「あ、茶々丸、ごめんね放ったらかしにしちゃって。うん、もういいよ〜」
「ケケケッ。気ノ利カナイ奴ダナ。モウ少シ黙ッテロヨ」
「……申し訳ありません」
あらあら。ゼロさん一気にご機嫌斜めです。仕方ないですね〜。
ま、話し足りないのは私も一緒ですし……私は、ゼロさんに言いました。
「そうですねー、今度一度、茶々丸抜きでお話しましょうかー。
今度はゼロさんのお話も聞かせて欲しいですしー。ヒマを見て、エヴァさんのお家に伺いますよー」
「ケケケッ。ナラ、トッテオキノ酒ヲ用意シテ待ッテルゼ」
「あ、お酒はダメですよー、私まだ未成年なんですからー」
笑うゼロさん。笑う私。
ゼロさんを動かしてる、非科学的な魔法は、まだまだ好きにはなれませんけど……
でも、ゼロさん自身はちょっとだけ好き、かな?
かなり『悪』なところもありますけど、それも魅力の1つってことでね♪
35-433
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35-433
名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/07/15(土) 18:02:26 ID:???
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明日菜いいんちょ劇場
「はー、やっと終わった〜」
7月の期末テストが終わったと同時に明日菜は大きく伸びをした。
流石にバカレンジャー返上とまではいかなくてもそこそこの、補習を回避できる点数は稼げたと確信している。
下手に補習なんかで休日や夏休みが削られるのはたまらなかった。
「ふふふ、ようやくって顔ですわね」
いい点が取れる確信がある要因はもう一つ。雪広あやかの存在だ。
このためにテストの一週間前からバイトやその他の約束をキャンセルしてマンツーマンで教え込まれたからだ。
「木乃香や刹那さんもあんたのおかげでいい点取れそうって言ってたしね」
明日菜の熱心さは同室の木乃香や彼女の友人である刹那にも影響を与えていた。
「テストも終わりましたし…わたくしの部屋に来ませんか?」
「…うん」
この状況で部屋に来いということは、もう決まりきっていた。一週間ぶりの…
寮のベッドの上、上着だけ肌蹴た明日菜をあやかが後ろから抱きしめていた。
「…ふ…っ…」
口を押さえて声を殺す明日菜。
「あら、我慢しなくていいのですのよ。こちらを向いてください」
明日菜の顔を自分の方に向けるや否や、あやかは明日菜の唇を奪う。
「うっ、…ふぁ…」
―いいんちょって…涼しい顔して意外と、積極的なんだから。
そう思っていた間に明日菜の上着とブラジャーを一気に剥ぎ取ってしまうあやか。
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35-434
名前:マロン名無しさん[sage リクカプ募集中?] 投稿日:2006/07/15(土) 18:03:27 ID:???
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「別にそんなに細かく言わなくても…」
だが一度火が点いたあやかにはもう立ち止まることはない。
それはネギ一直線だったころのあの頃ですでに立証済みだった。
その後、聞こえてくるのは軋むベッドの音だけだった。
「ひぁ…ひぃん…はぁ」
「明日菜さん…ホントにこの顔をされると…わたくしも…」
「駄目…」
「すみません、我慢できませんわ…」
抱きしめあう明日菜のあやか。―というより明日菜が防戦一方というべきか?
さらに強く抱きしめ攻めるあやかは明日菜に呟いた。
「我慢強くなりましたわね」
「へ?」
「ついこの間までは、このくらいで「ぎゃーぎゃーぎゃー!!!!!!!」
部屋に明日菜の雄たけびにも似たけたたましい叫び声が響いた。
体だけでは飽き足らず言葉でも攻め立てるあやかの口を空いた手で塞ぐ。
「ちょっと…黙っててよ、恥ずかしい…」
「ごめんなさい。ちょっといじわるでしたわね」
そのままあやかは口を塞いだ明日菜の手を取って軽くキスをした。
そしてそのまま時間は過ぎて…
「明日菜さん」
「…ん?」
ふと目を覚ます。どうやらあのまま眠ってしまっていた、時間は9時過ぎ。
横ではYシャツ一枚の姿であやかが紅茶を入れていた。
そして自分はシーツ一枚だけの姿。
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35-435
名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/07/15(土) 18:04:04 ID:???
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「後で浴場にいきませんか?」
そういえば体が汗でべっとりしている。当然だ、何回やったかもう覚えてないのだから。
あやかは『浴場に行こう』と普通の誘いをするが、今の明日菜は至って慎重派になっていた。
「まさか“この時間は誰も入らないからまたやっちゃえ〜&hearts”じゃないでしょうね」
「えっ!?まさか…ホホホ」
一瞬の慌てふためきよう、これは本気だ。
―いいんちょは、自分に主導権があると本領を発揮する。しかもしつこい。
落ち着いて、大人っぽくて、お金持ちで、人望がある3−Aのクラス委員長…だなんてみんな騙されてる!!
本気でみんなの前で言いふらしたろか〜〜〜。
…でもそんないいんちょを見れるのは私だけの特権だから…みんなには騙されてもらうね!
意味不明に勝ち誇った顔をする明日菜を不自然な顔で見つめるあやか。
「まっ、いいわ。お風呂入ろう」
そう言って立ち上がろうとしたが突然足腰に力が入らなくなりあやかの方向にもたれかかる。
「キャッ」
「大丈夫ですの?すみません、ちょっと頑張りすぎましたわね&hearts」
軽く笑うあやかだが明日菜は困り果てた。
「どーすんのよ!明日からバイト復帰するのにこんなんじゃ出来ないじゃない!」
「すみません〜&hearts」
明日菜はこの後、どんな時でもフルパワーで攻め立てるあやかを何とかしようと心に誓ったのであった。
おわれ
35-450
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35-450
名前:明日菜 唇[sage] 投稿日:2006/07/16(日) 18:19:39 ID:???
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明日菜 唇 35
1/3
鬱陶しい梅雨の時期、たまに外が晴れたので外出してみました
道路の水たまりも、その湿った跡だけが残っています。こうなると非常に蒸し暑いです
中途半端な暑さと湿度の組み合わせというのは最悪
みぞれ気味の雪と強風に匹敵するくらい、日本の欠点だと思う
歩くだけで疲れるというのは困ったもの
仕方がないので私は近くのベンチに腰を下ろしました
夕方ぐらいには涼しくなるのかな?なんてことを考え、背もたれにもたれながら、背伸びをしてみました
視線の先に、誰か、いました
反っくり返ると、空が見えた
もう少し反り返ったら今度は木が見えてきて、その枝に誰か居ました
最初は楓ちゃんかとも思いましたが、明らかに大きさが違います
はて・・・?
私は反っくり返るのを止めて、振り返りました
すると、正面の木の枝に少女が座っていたのです
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35-451
名前:明日菜 唇[sage] 投稿日:2006/07/16(日) 18:20:23 ID:???
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2/3
明日菜 「こんにちは」
ココネ 「・・・こんにちは」
不機嫌というわけではないけど、感情のこもっていない声が返ってきました
明日菜 「何してるの?」
ココネ 「高いところが好きだから・・・」
ふむ、趣味ですか
明日菜 「アイツは?」
ココネ 「いたずらがばれて、捕まった・・・生きているかどうかわからない」
明日菜 「ふうん・・・ねえ、ココネちゃん。何でいつもアイツの肩の上にいるの?」
ココネ 「肩車・・・好きだから・・・」
明日菜 「そっか、なら肩車、してあげよっか?」
それを聞いたココネちゃんは、すぐに木から飛び降りてきました
ココネ 「お願いします・・・」
礼儀正しくココネちゃんはお辞儀をすると、希望に満ちた眼差しで私を見つめ始めたのです
可愛いところ、あるじゃない
明日菜 「じゃあ、行くよ・・・よいしょっと」
ココネ 「あっ・・・」
明日菜 「どうしたの?勢いよすぎた?」
ココネ 「ううん。ミソラとほとんど同じ高さ」
そういえばアイツと私って、1cmしか違わないんだっけか
ココネ 「おー・・・」
なぜだかココネちゃんは、かかとを私の胸に押しつけます
明日菜 「おっぱいがどうかした?」
ココネ 「ミソラより大きい」
明日菜 「ありがと」
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35-452
名前:明日菜 唇[sage] 投稿日:2006/07/16(日) 18:22:03 ID:???
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3/3
軽くあたりを散策して、出店が出ているあたりまでやってきました
さすがに体力のある私でも、この湿度と暑さ、さらに肩車をしたままではたまりません
意外とアイツ体力あるんだな、と感心してしまいました
明日菜 「ねえ、ソフト食べよ。奢ってあげる」
ココネちゃんをソフトクリームのお店の前で肩からおろすと、私はソフトクリームを二人分買いました
ココネ 「ありがとう」
ソフトクリームを受け取ったココネちゃんは、年相応の嬉しそうな顔でソフトクリームを受け取ります
ぺろぺろとソフトクリームをなめるココネちゃん
可愛いなぁ・・・食べちゃいたいくらい可愛いなぁ
そろそろかな、そろそろほっぺに付く頃かな?
お・・・キター!!
明日菜 「ココネちゃん。ほっぺにソフトが付いてるよ」
私はそう言ってココネちゃんの顔を軽く固定すると、クリームの付いたほっぺたを舐めます
そしてそのまま唇を重ねました
ココネ 「んっ・・・」
明日菜 「甘いね、柔らかくて、弾力があって・・・サクランボみたい」
真っ赤になっているココネちゃん。たぶん私が初めてよね?
明日菜 「まだクリーム付いてるよ・・・」
再び唇を重ねる私、ココネちゃんは素直に受け入れてくれています
やっぱり外国の子って少し考え方が違うのかな?
明日菜 「美味しかった?」
ココネちゃんは私の方を見ずに、黙って頷いてくれた
明日菜 「キスも?」
しばらくして・・・頷いてくれた
完
35-458
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35-458
名前:明日菜 唇 36[sage] 投稿日:2006/07/16(日) 20:00:46 ID:???
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明日菜 唇 36
1/3
夕暮れの街は少しは涼んだようです
吹き抜ける風も、湿っぽくはあっても気持ち良くなってきました
明日菜 「あ、くいもん屋だ・・・」
麻帆良の街の何処かに出現する食べ物屋さん。我がクラスの自慢の味が味わえます
早速のれんをくぐります
明日菜 「こんばんは、さっちゃん」
五月 いらっしゃい
いつもの優しい顔。ああ、さっちゃん、ほっとする
明日菜 「うどん、ちょうだい」
五月 はい
まだ時間が早いのか、それともまだみんな見つけていないのか、屋台の中に人影はほとんどありません
と思ったら、奥のテーブルに誰か居ました
明日菜 「二ノ宮先生・・・」
すでにテーブルの上にはお銚子が7本、お付けものの盛りあわせ、ホッケ焼きが並んで居るではありませんか
しばらくじっと二ノ宮先生を見つめていたら、二ノ宮先生が見られているに気がついたようです
二ノ宮 「ん?確かまき絵の・・・おい、ちょっとこっちに来て付き合え」
来い来いと、手をこまねく二ノ宮先生。もうできあがっているのが何とも怖いです
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35-459
名前:明日菜 唇 36[sage] 投稿日:2006/07/16(日) 20:02:29 ID:???
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2/3
二ノ宮 「今日はしずなが捕まらなくてな・・・飲むか?」
明日菜 「まだ未成年なので遠慮します。ホッケ頂いてもいいですよね」
二ノ宮 「かまわんぞ。おーい、さっちゃん!豆腐追加!!」
明日菜 「あんまり食べると、太りませんか?」
二ノ宮 「大丈夫だ。私は運動してる。しずなだったら話は違うだろうけどな」
しずな 「非道いいわれようね」
ふわっと香水の香りがしたかと思うと、私の隣にしずな先生が現れました
二ノ宮 「ちっ・・・うわばみの登場か」
しずな 「ざるが何を言うのかしら?さっちゃん、熱燗5本ね」
あはは・・・ちょっと怖いです
まあ、元々仲の良いこの二人ですから、このぐらいの会話は許容範囲なのでしょう。すぐに楽しそうなお話に切り替わります
二ノ宮 「ところで・・・しずなの唇はどうだったんだ?」
明日菜 「へ?な、何のことですか?」
二ノ宮 「隠すな、しずなとキスしたんだろう?もう、張りはなかっただろう?」
明日菜 「そ、そんなことはないです。とっても柔らかくて・・・」
二ノ宮 「そうなのか?どれどれ・・・」
二ノ宮先生は情熱的にしずな先生を抱きしめると、唇を合わせました
目の前で繰り広げられる熟・・・美女二人のキス。なんか凄くエロい
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35-460
名前:明日菜 唇 36[sage] 投稿日:2006/07/16(日) 20:03:25 ID:???
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3/3
二ノ宮 「ふん、私の方が張りがあるな」
しずな 「何いっているのかしら?あなた、もうかさかさじゃない」
明日菜 「あ・・あの・・」
二ノ宮 「では・・・神楽坂、もらうぞ」
え?
私の唇に重ねられる紅い二ノ宮先生の唇。熱く、プリプリです
二ノ宮 「私の方が感触がいいだろう?」
明日菜 「あの・・その・・・」
しずな 「私の方よね」
しずな先生も私に唇を重ねてきました。柔らかく、吸い付くようです
しずな 「どう?」
明日菜 「しずな先生は柔らかくて優しくて・・・二ノ宮先生は弾力があって逞しい感じです」
二ノ宮 「どっちがいいんだ?」
しずな 「どっち?」
答えられない私がいます。だって、どっちもいいんだもん
こうして答えを出さないままにいた私に、二人はさらにキスをしてくるのでした
みんなが見ているけど・・・嬉しいな
でも・・・
二ノ宮先生、キスするたびに私のおっぱいを揉むのはどうしてですか?
しずな先生、キスするたびに私のお尻をさするのはどうしてですか?
完
35-465
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35-465
名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/07/16(日) 22:43:40 ID:???
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千雨×桜子
麻帆良市の某本屋
桜子「あったー。探すの苦労したよ〜」
千雨「おかげで街中の本屋4軒も回ったからな」
ザジ「そんなに欲しかったんだ」
最近は3人で動くようになった千雨。鬱陶しく思いながらも一緒にいた。
桜子「うん。これみんな面白いって言ってたの、千雨ちゃんも良かったら読む?」
千雨「…別にいい」
翌日
ザァァァァァァァァァ
この日は朝から雨。しかもその日一日中降るそうだ。
ザジ「ごめんね千雨…。一緒に学校行けなくて…ゴホゴホ…」
千雨「いいんだ、ちゃんと休んで風邪治せよ」
ドンドン
桜子「千雨ちゃーん」
千雨「チッまた来たよ。しつけーんだよ、しかもまだ早いだろ」
ザジ「だめ」
千雨「?」
ザジ「今日は…仲良くして…」
千雨「…」
ザジ「…」
千雨「…わーったよ」
ザァァァァァァ
桜子「今日一日降るみたいだね」
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35-466
名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/07/16(日) 22:44:12 ID:???
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千雨「あぁ、って言うかお前の傘。真っ赤で目立つじゃねぇか」
桜子「えへへ、これで千雨ちゃんと相合傘出来たらな〜」
そーっと横目で千雨の顔を伺う。
千雨「やなこった」
桜子「う〜」
その後は何も起こらず、桜子は相変わらず千雨にアプローチを交わされ続けていた。
そして放課後、机を探る桜子がいた。
桜子「あれー。どこいったんだろ」
円「どーしたの桜子」
桜子「昨日買ったばかりの本がないの。また最初しか読んでないのに〜」
円「どこかに忘れたの?」
桜子「一緒に探すの手伝って」
円「うん」
教室中をくまなく探す二人、しかし一向に見つからない。
その横で何かを破りゴミ箱に捨てる千雨の姿、そして残った部分を投げ捨てるようにして教室から去った。
円「…?」
不信に思ってゴミ箱の中をのぞく。
円「―!これって」
桜子「どうしたの……えー!これ私の本!」
下駄箱
円「だから、長谷川だってあの後ろ姿は」
桜子「千雨ちゃんは確かにいじわるだけど、昨日あんなに探すの手伝ってくれたんだからそんなことするはずないよ!」
円「…そうよね。普通に考えたら「あれー!?」
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35-467
名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/07/16(日) 22:44:45 ID:???
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さらに驚いて何かを探す桜子。
美砂「あれ?二人とも何してんの?」
円「それなんだけど、桜子の傘が見当たらないの」
美砂「傘?」
桜子「赤い色で目立つようにしてるから間違えて持っていくはずないんだけど…」
美砂「…赤い傘?それならさっき長谷川が差していってたよ」
桜子、円「!」
雨の中必死で走る桜子、途中で赤い傘を差して帰宅する千雨の姿を見た。
桜子「千雨ちゃん!」
千雨「…」
傘の取っての先についていた猫の飾り物が桜子の持ち物であることを証明していた。
桜子「それ…私の……どうして」
千雨「…昨日探していた本だけどよ。読んだらすげー面白くなかったぞ」
桜子「千雨ちゃん…だったの」
そのまま千雨は傘を畳み川に投げ捨てた。
桜子「あー!私の傘!」
そのまま自分の傘を差す千雨。
千雨「ザジがお前と仲良くしろって言っていた」
桜子「じゃあどうしてなの!いくらなんでもひどいよー!」
千雨を自分の方向に向けると彼女の顔は笑っていた。
そして自分の傘を桜子に向ける。
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名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/07/16(日) 22:45:17 ID:???
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千雨「入れよ」
桜子「…え」
千雨「私にはザジがいるのを知ってて必死になるお前を見てると…つい苛めたくなってな」
桜子「千雨ちゃん…」
千雨「帰るぞ」
桜子「うん」
相合傘(千雨7:3桜子の割合)で帰る二人。
その頃、川付近で一人の女子生徒がいた。その手には赤い傘が握られていて全身濡れていた。
円「出るタイミング間違えちゃった…」
ずぶ濡れのまま赤い傘を差して円は二人の後姿を見ていた。その体は少し震えており、目には少しだけ涙が。
円「あんなの…反則だよ…長谷川……」
最終更新:2007年07月29日 02:28