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8-110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/24(水) 19:37:36 ID:l7KC5H9GO
いつもどうりの帰り道

ちづる 「今日の夕飯は何にしましょう・・・」
夏美 「いいんちょ家の用事で帰らないって言ってたからねー」
ちづる 「悩みますねぇ・・・夏美は何か食べたい物はあるかしら?」
夏美 「う〜んそうだな〜」
夕飯の献立について話していた・・・・その時だった
パァーー!パァーーーー!後ろからけたたましいクラクションの音がした
ちづ・夏美 「!?」
とっさに振り返る二人・・・・
ちづる 「夏美危ない!」
とっさにちづるは夏美をかばった
キキーーーッ!ドンッ!!!
夏美 「・・・う・・ん・・・ちょ!ちづ姉!ちづ姉!」
そこには頭から血を流して倒れているちづるがいた
夏美 「誰か!誰かー!救急車、救急車ー!!」
8-111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/24(水) 19:43:49 ID:l7KC5H9GO
場所は変わって病院
ネギも話を聞いて駆けつけた
夏美とネギが医者の先生の話を聞いている
医者 「命に別状はありません。頭を打ったので血はでましたが・・・」
ネギ 「そうなんですか・・・良かった。」
医者 「・・・ただ」
夏美 「ただ?」
医者 「神経をやられていまして彼女は今、聴力と言語能力が機能していません」
夏美 「えっ・・・・」
医者 「分かりやすく言うと喋れない、何も聞こえない状態です」
夏美 「嘘・・でしょ・・・私のせいで・・・・私のせいで!!!」
泣き崩れる夏美
ネギ 「夏美さん・・・・」
かけてあげる言葉が見つからなかった
無理もないまだ十歳の子供だ
ガチャ・・・ちづるが入ってきた
泣き崩れている夏美を見て状況を理解したちづるは
夏美に対して優しい笑顔で首を横に振った
いっそう涙が増した夏美はちづるに抱きついた
夏美 「ごめんなさい!私のせいで・・・・」
ちづるは優しく夏美の髪をなでてあげた
8-119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/24(水) 20:18:34 ID:l7KC5H9GO
その日の夜
ネギは悩んでいた
自分に今できることは何か?
外傷だったら魔法で直せるが病気や障害は直せない・・・
それはこのかも同じ事
先生として自分が今できることは・・・・
結局答えはでなかった

次の日の朝、授業開始前
ガラッ・・・ネギとちづるが教室に入る
まき絵 「ネギくーん那波さーんおはよー」
ネギ 「おはようございます・・・・」
元気がないネギにみんなが気付く・・・
朝倉 「どしたのネギ君?」
ネギ 「実は・・・・・・」
ネギはすべてを話した
風香 「うそ・・・・ちづるが?」
亜子 「うそやろ・・・・・」
みな困惑している
まだ中学生の彼女達にはショッキングな事だ当然である
ネギ 「・・・・・」
ネギは自分の無力さを痛感した
横に立っているちづるも空気を察し、落ち込んだ表情を見せている・・・・
8-120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/24(水) 20:29:22 ID:l7KC5H9GO
その時だった・・ガララッ!勢いよく教室に入ってきたのはあやかだった
あやかはまだちづるの事は聞いてない
あやか 「すいませんわネギ先生!委員長である私が遅刻など!」
あやか 「どんな処罰もお受けしますわ〜」
いつもにぎやかなクラス普通なら笑い声が起きてもおかしくない
あやかも気付く
あやか 「ちづるさんおはようございます。これは一体?」
ネギ 「いいんちょさん実は昨日・・・・・」
あやかはすべてを知った。
ルームメイトで普段行動をともにすることが多いあやか
みんなもそれはよく知っている、心配そうにあやかを見つめる
あやか 「まあ、そうでしたの・・・・」
そう言うとあやかはカバンをごそごそし始めた
8-121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/24(水) 20:37:09 ID:l7KC5H9GO
カバンからノートとペンを取り出すとあやかは何かを書き始めた
書き終えたあやかはそれをちづるに見せる
あやか [おはようございます。ちづるさん]
あやかはいつもどうりの笑顔だ
ちづるは一瞬びっくりしたものの
ちづる (ええ、おはようあやか)
と口元を動かし笑顔を返した
いつもどうりの二人がそこにはいた
8-141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/24(水) 23:28:46 ID:l7KC5H9GO
アスナ (ふふやるじゃんいいんちょ・・・)
ネギ 「いいんちょさん・・・・」
ネギは自分が今できる事を一瞬でさらりとやってのけた
いいんちょを尊敬した

その次の日・・・
いつもどうりのクラス
かわったことといえばクラスのほぼ全員が
メモ帳とペンを持つようになった事だ。理由は言わずもがな
風香・史伽 [ちづる・ちづ姉 おはよー]
楓 [那波殿おはようでござる]
ちづる (おはようございます)
史伽 [楓姉〜口調は書かなくていいと思います〜]
楓 [む、そうでござるか?]
双子 「あははー」
ちづる (うふふふふ)
楓 「むぅ?」
8-142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/24(水) 23:30:14 ID:l7KC5H9GO
休み時間
夏美 [ちづ姉ー次理科室だよ行こー]
双子 [私達も行くですー]
ちづる (はい)
ちづるは少し大きめにうなづいた
あやかと普段あまり行動を共にしない柿崎も一緒だ
廊下を歩きながら六人は会話をする
あやか [皆さんちゃんと宿題はしてきました?]
ちづる [もちろんよあやか]
双子 [?( ̄口 ̄)]
柿崎 [何その絵、あはは]
夏美 [?( ̄口 ̄)]
柿崎 [お前もかよ!]
みんな笑った、しかしちづるは、うかない表情で何か書き始めた
ちづる [ありがとう]
双子と柿崎にはその意味が分からなかった
人の為に何かするのは少しも苦と思わない彼女だが
自分のせいで誰かに迷惑がかかるのは人一倍嫌がるちづる
8-143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/24(水) 23:30:46 ID:l7KC5H9GO
そんなちづるの気持ちに気づいたのはやはりこの二人だった
あやか [もし私とあなたが逆の立場だったらちづるさんはどうしますか?]
夏美 [礼なんかいいよ!友達じゃん!]
夏美はもう自分のせいと口にするのはやめた
少しでもちづるに笑顔になってほしいからだ
普段は気丈なちづるも笑顔で涙を目にためていた
8-144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/24(水) 23:31:38 ID:l7KC5H9GO
授業が終わり放課後
一人うかない顔の生徒がいた
エヴァンジェリンである
エヴァ 「ふん・・・茶々丸帰るぞ」
茶々丸 「はいマスター」
今でこそ丸くなったが元々孤独な道を生きてきた彼女
こういった馴れ合いが嫌いなのかネギと同じで
何もできない自分への苛立ちか、はたまたその両方か・・・
誰も知る由はなかった
8-239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/25(木) 19:29:30 ID:NLQD8hVDO
千雨とザジの帰り道

千雨 「いい奴らじゃないかあいつら・・・・」
ザジ 「(コクコク)」
千雨は普段変人扱いして距離を置いていたクラスメイトに感動していた
千雨 「ガキ扱いしてたが本当に子供なのは私なのかもな」
ザジ 「・・・・・・」
千雨 「すまんなザジ愚痴っちゃって・・・・」
ザジ 「(フルフル)」
ザジ 「(ん?ちうの胸ポケットに何か入ってる・・・)」
胸ポケに手を入れるザジ
千雨 「ん?ちょ!やめろザジ!」
ザジ 「(紙?何か書いてある・・)」
そこには

[私にできる事があったら何でも言えよ]

と書かれたメモ帳があった
8-240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/25(木) 19:30:06 ID:NLQD8hVDO
次の日

ネギ 「みなさんおはようございます!」
ネギはいつもより口を大きく開け深く頭を下げた
ネギ 「あれ茶々丸さんエヴァンジェリンさんは休みですか?」
茶々丸 「サボリだそうです」
ネギ 「そうですか・・・では授業を始めます!」
授業中もネギは出来るだけ説明は黒板に書き
ジェスチャーを大きめにして進めていた
自分に今できる事はこれくらいだとの思いからだ
しかしやりすぎるとちづるは逆に気を使うだろうというのを
夏美とあやかに聞いていたのであくまでも控えめに・・・・
しかしちづるはそれすらもお見通しだった
ちづる (ふふ、ありがとうネギ先生)
8-345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/26(金) 20:05:07 ID:qwPNe08XO
ちづるが事故にあってから一週間
クラスみんながちづるをサポートしていた
四葉 [128Pだそうです]
ちづる (ありがとう五月さん)
四葉 [どういたしまして]

釘宮 [明日定規とコンパス持ってこいってー]
ちづる (はい、分かりましたわありがとう)
釘宮 [いいってことよ]
当然の事かもしれないがちづるは礼を言うことが多くなった
もちろん言うといっても口元を動かし笑顔で頭を下げることだが
しっかり伝わっていた
それに伴ってクラスメイトは常に
どういたしまして
の意がある言葉が書かれた紙を持ち歩くようになった
定型文と言ったところか
8-346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/26(金) 20:05:59 ID:qwPNe08XO
一方ネギはエヴァの家に来ていた
あの日から学校を休みがちになったエヴァを説得するため・・・
ネギ 「マスター学校にちゃんと来て下さい」
エヴァ 「ふん私の勝手だろ・・・」
ネギ 「魔法の力でもどうにも出来ないのは分かってます!
だから・・・お願いです学校に来て下さい」
エヴァ 「・・・そんなくだらん事を言いに来たのか?」
ネギ 「え?」
エヴァ 「もういいさっさと帰れ!」
ネギ 「・・・・・・はい」


茶々丸 「すいません最近マスターは疲れてるみたいで」
ネギ 「いえ僕の方こそすみません何か怒らせてしまって・・・」
この日からエヴァは学校に来なくなった
8-347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/26(金) 20:07:14 ID:qwPNe08XO
みな寝静まった真夜中
一人星を見上げる少女がいた

ちづる (・・・・・・)
ちづるは事故にあった日からすでに覚悟していた
残りの人生をこのままで歩んで行かなければいけない事を・・・・・
世の中は不公平だ・・・・
誰しも一度はそう思った事があるだろう。確かに一理ある
が、正論ではない
人間は自分が持っている持ち物で生きていかなければならない
補える所は補えばいいし
磨ける所は磨けばいい
ちづるはその事をちゃんと分かっている
とはいえ彼女はまだ若い
ちづる (またみんなと一緒に笑いたい・・・)
こう思ってしまうのはしょうがないだろう
8-398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/27(土) 00:26:37 ID:2LQY+FEhO
クラスは相変わらずいい雰囲気だった

ゆえ [前お話ししていた惑星についての本です]
ちづる (あらあら、ありがとう綾瀬さん)
ゆえ [どういたしましてです]

クー [階段降りるアルか?手を引いてあげるアル]
ちづる (え?ふふありがとう)
クー [気にしないアル]
クーはありえない勘違いをしていたが誰もつっこまなかった
そんな中あの事件は起こった・・・・・
8-399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/27(土) 00:27:33 ID:2LQY+FEhO
その日ちづるは日直だったので朝早く学校に向かった
あやかは部活動で無理だったが夏美は手伝おうと思い
ちづるより少し遅れて学校に向かった
教室を覗くとちづると龍宮が二人きりで向かい合っている
夏美 (何してるんだろ?)
夏美は目を疑った
夏美 (!?・・・ちづ姉が泣いてる!)
どんな理由があるのかは分からない
しかし夏美の怒りは押さえられなかった
夏美 「ちょっと龍宮!何してんのよ!」
龍宮を力づくで振り向かす
龍宮 「へっ?」
両手で顔をはさみ変顔な龍宮がすっとんきょうな声を出す
夏美 「はっ?」
龍宮 「いや、笑わせようと思って・・・・」
夏美 「え、あ、ごめん!大きな声出して!」
顔が真っ赤な二人をみてちづるはまた涙を流して笑っていた
8-517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[あれから二週間] 投稿日:2005/08/28(日) 00:25:29 ID:oDJxS5brO
五時間目の授業が終わるとすぐ、ちづるは高畑に職員室に呼び出されていた

高畑 [どうだい何か不自由な事はあるかい?]
ちづる [いえ、みなさんが助けてくれてますので]
高畑 [そうか・・・ほんといいクラスだな]
ちづる [はい!]

二十分ほど高畑に近況の事を伝えるとちづるは教室に戻った
ガラッ・・・・・
ちづる (あら?)
ちづるは驚いた、誰もいないのである
ちづる (おかしいわねぇ・・・・)
夏美とは一緒に帰る約束をしていたし
何よりこんなに早く誰もいなくなるわけはない
不思議に思ったちづるは辺りを見回すと黒板に
[ちづ姉へ 体育館に来て!]
と書かれていたのを見つけた
何かと思いつつちづるは体育館に向かった
8-518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/28(日) 00:26:07 ID:oDJxS5brO
体育館の扉を開けると中は真っ暗だった
しかしよく見るとライトに照らされたパイプイスが一脚
体育館の真ん中より少し前の所にあった
ちづるには訳が分からなかったがとりあえず腰掛けてみる
ちづるが座ってから数秒たつとステージの幕が上がった
ステージ上には夏美が衣装を身にまとい立っていた
夏美はちづると目が合うと深く一礼して一旦舞台袖に下がる
すると今度はクラスメイトが数人現れ
なにやら劇が始まった
劇と言っても無声の喜劇
チャップリンやMR.ビーンのそれの3―Α版と言ったところか

ちづる (これは・・・・・)
8-519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/28(日) 00:26:43 ID:oDJxS5brO
そう、クラスメイト達はちづるを励まそうと
夏美が中心となりこの劇を内緒で企画していたのだ
ちづるはすぐにそれに気づき胸が熱くなる
ちづる (みんな・・・・・)
ステージ上では素人ながらも、みな一生懸命演じている
ちづる (あらあら(笑))
夏美も負けじと精一杯演技をする
ちづる (ふふふ、うまいのね夏美)
勿論ネギも一緒だ
ちづる (ネギ先生まで・・・・)
ネギはあやかに追い回される役だ
ちづる (まあまあ、あやかったら)

改めてクラスメイトの優しさを目の当たりにしたちづるは
溢れる涙を押さえられなかった・・・・・

ちづる (ありがとう・・・みんなありがとう・・・・・)
8-544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/28(日) 05:37:35 ID:oDJxS5brO
ちづるの心は優しい気持ちでいっぱいだった
しかしどこか歯痒さみたいな物も感じていた
あの一言が言えない・・・・・
そんな思いからだ。
ステージ上で一生懸命のクラスメイトを見て一層思いは強くなる
ちづる (みんな・・・・・・・)
その時だった、閉め切った無風のはずの体育館に風が吹いた
その風はちづるを優しく包むとすぐにおさまった

ちづる (何だったのかしら?)
夏美 「まき絵はけて!次鳴滝姉妹!」
ちづる 「!?」
懐かしい友の声、もう何年も聞いてないような
あったかくて安心する友の声が聞こえてきて、ちづるは驚く
ちづる 「みんな!私・・・聞こえる!それに・・・声が・・・・・」
8-545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/28(日) 05:38:13 ID:oDJxS5brO
夏美 「ちづ姉!」
あやか 「ちづるさん!」
風香 「みんなーちづるが!」
舞台袖にいた生徒達もみなステージに上がってちづるを見る
ちづる 「みんな・・・私・・その・・ありがとう!何よりも・・・」
ちづるは涙でうまく喋れない
ちづる 「この気持ちを・・・伝えたかった、ありがとう・・」
遂には顔を伏せて泣き出してしまった
夏美 「ちーづ姉!」
8-546 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/28(日) 05:38:39 ID:oDJxS5brO
夏美の声で顔をあげるとクラスメイトがみな一枚の紙をちづるに向けていた

[どういたしまして]
[いいってことよ]
[気にしないアル]
[どういたしましてです]
[気にせんといてー]
[気にすんな]
[いえいえでござる]
[どういたしまして]
[礼なんかいいよ〜]
[いえ、そんな]
[気にしないで下さい]
[どういたしまして]
[ちづ姉と私の仲じゃん!]
[どういたしましてですわ]



全員分の定型文を見ることなくちづるまた泣き出してしまった
8-550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/28(日) 06:42:07 ID:oDJxS5brO
泣いているちづるに夏美とあやかが歩み寄る
あやか 「ちづるさん・・・・・」
夏美 「ちづ・・・姉ぇ・・・・よかった・・・ぐす」
夏美も大粒の涙をこぼしていた
ちづる 「まあまあ夏美ったら・・・」
夏美を慰めるちづるを見て安心したのか
ステージ上にいたクラスメイト達もおりてきて
ちづるの周りに集まった
3-Aは千雨の言うとおり変人の集団に見えるかもしれないが
ちゃんと大切な事が分かっている生徒達だった
8-551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/28(日) 06:42:44 ID:oDJxS5brO
体育館の外

茶々丸 「さすがですマスター」
エヴァ 「ふん、たいした事はない」
茶々丸 「しかしよくご存知でしたね、あのような珍しい魔法」
エヴァ 「・・・・・私は昔猫を飼っていてな」
茶々丸 「?」
エヴァは自分が昔飼っていた猫の事を話した
飼うつもりはなかったがエサをあげているうちに情がついた事
その猫も耳が不自由だった事
エヴァ 「かわいい奴でな、耳が悪いくせに私が帰ると寄ってきたりして」
茶々丸 「マスター・・・・」
エヴァ 「そいつはずっと孤独だった私に安らぎという感情を教えてくれた
だから私も何かしてやりたくなってな、この魔法を勉強したんだ」
8-552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/28(日) 06:43:31 ID:oDJxS5brO
茶々丸 「それでその猫さんはどうされたんですか?」
エヴァ 「死んだよ、列車に引かれてな」
茶々丸 「!?」
エヴァ 「無理もない、耳が不自由な動物に人間の世界は危険すぎる」
茶々丸 「・・・・・」
エヴァ 「この魔法をまだ勉強してる最中だった・・・・」
茶々丸 「・・・」
エヴァ 「今回の事でクラスの奴らからも何か教わった気がしてな
何かしてやりたくなったんだ」
茶々丸 「そうだったんですか・・・」
エヴァ 「ふん、喋りすぎたな帰るぞ茶々丸」
茶々丸 「はいマスター」
エヴァ 「・・・・・・・・」
茶々丸 「あのマスター」
エヴァ 「ん?」
茶々丸 「私もマスターに教えてもらった感情があります」
エヴァ 「何だ、それは?」
茶々丸 「それは幸せです。私はマスターの従者になれて幸せです」
エヴァ 「・・・・・そうか」
茶々丸 「はい」
エヴァ 「さすがに疲れたな、帰ったらとびきりうまいお茶を入れてくれ」
茶々丸 「はいマスター」


fin.

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最終更新:2007年11月09日 14:04