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アキラの春夏秋冬 夏

8-154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/25(木) 00:24:03 ID:6vS5SH6K0
夏──ある日
朝練に行くつもりで朝早めに起きた。
同室の友人を起こさないよう静かに起き、支度をはじめ朝食を作る。
友人の分を机に置き、寮を出る。
やっぱり朝はいい。夏でも涼しげで清々しく気分も晴れてくる。
たまにこの時間に新聞配達をしているクラスメイトを見かけるが今日は見なかった。
時間に余裕があるのでいつもと違う道を歩いてみる。
 学校や友達の間では寡黙で話すのはあまり得意ではない彼女だが、そういう好奇心も密かに持ち合わせていた。
 と、あれは──同じクラスの確か、絡繰 茶々丸 といったか。彼女も同じく
 寡黙なほうで、前々から似たような雰囲気があると感じていた。が、話したことはあまりなかった。
何をしているのだろう?
 気になって少し近づいてみる。
「っ…誰ですか?」
 彼女は瞬間的にこちらを向いた。
「ぁっ‥おはよう。」と話しかけてみる。
「お早う御座います。」彼女は、丁寧に返してきた。
「あの‥」思い切って聞いてみる。
「何か?」短く返された。
「こんなに早くからなにを?」
すると、どこからか猫の鳴き声が聞こえてきた。見ると、かがんでいた彼女の手元には、何匹かの子猫が餌を食べていた。
8-155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/25(木) 00:25:12 ID:6vS5SH6K0
可愛い‥」そっと手を伸ばしてみる、すると彼女が
「あっ、手を出しては…」
猫たちは逃げてしまった。
「あ、御免なさい。」
「いえ、もう行くところでしたし。それにデータによるとあなたは朝練に行くところでは?」
「あっ‥」時計を見る。良かった、走ればまだ間に合いそうだ。
「では、又教室で。」そういうと彼女は歩いていった。
私は走って部活へ行った。


間に合った。
水泳部員「あれ?ギリギリなんて珍しいね。」
「うん‥ちょっと。」
又今度あの時間にあの場所へ行ってみよう。彼女に興味がわいた。
8-228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/25(木) 17:47:06 ID:6vS5SH6K0
─翌日
『あの場所』、のことが気になり、早く目が覚めた。朝練の日ではないが、昨日と同じ時間に、寮を出ようと準備をしていた。
 「あれ?早いじゃん。今日って朝練の日だっけ?」 同室の子が眠そうに目をこすりながら聞いてくる。
 「えっと、その‥うん。朝練‥」 別に隠すことではないがなぜか話そうとは思わなかった。
 「ふぁ〜。がんばってね。オヤスミ。」 そういってその子は又眠りについた。
遅刻しないでね。と小さな声で言い残し、寮を出た。
昨日より少し遅い。少し足を速めて、いつもと違う通学路を行く。もうすぐだ。
 「居た‥。」 木陰にしゃがみこむ茶々丸を見つけた。
 「…又、あなたですか?」そういいながら彼女はこちらを向き
 「お早う御座います。大河内さん何か用でも?」丁寧に挨拶し、少し構えて質問を投げかけてくる
 「おはよう。用というか‥その。」
 「データによると朝練の日ではないと思われますが。」
 「うん‥。その、猫たちに餌をあげてもいい?」
彼女は驚きもせずに、
 「私はかまいませんが、又逃げてしまいますよ?」と言った。
 「大丈夫。動物は好きだから‥」昨日と同じく手を伸ばす、今度は餌を持って。
よっぽどお腹が空いていたのか、アキラが動物に好かれやすいのか、あっさりと餌を食べた。
8-229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/25(木) 17:48:17 ID:6vS5SH6K0
 「驚きました。この子達が私以外から餌を貰うのは初めてです。」表情は変わらないが、驚いているようだ。
 「そう?‥ふふ、可愛い。」そういいながら、猫たちをなでてやる。
 「そろそろ時間です。遅れますよ?」そういって彼女は歩き出した。
 「え‥でもそっちは。」彼女は学校とは違う方向に歩き出した。
 「私はまだ寄るところがありますので…失礼します。」
とても気になる。彼女が、彼女の日常が。
 「私も行っていいかな‥」考える前にそう言っていた。
 「どこへ行くかご存知で?」当然の質問だ。
 「あ‥いや。知らないけど。」
彼女は少し考えたように見えた。そして
「構いません。ご自由に。」と、答えた。
─たいした用事ではないのか、それとも彼女も私に興味があるのか─
たぶん前者だろう、それかどちらでもないか。後者のような考えが出たのは私が彼女に興味があるからだ きっと。
考えてるうちに、彼女は結構歩き進んでいた。小走りで追いつき、一緒に彼女の用事がある場所とやらに向かった。
8-265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/26(金) 00:46:37 ID:w6H16UTd0
 そこは丸い噴水のある小さな広場だった。学園都市内部であるのは確かだろう
 けれど、今まできたことのない場所だった。
 噴水の周りにあるベンチに彼女は座った。ついで私も隣に座る。普通に考えれ
 ば自然の流れだが彼女と一緒に座るのは初めてだったからか、なんとなく照れくさかった。
 「どうかしましたか?」と彼女はカバンから何かを取り出しながら聞いてきた。少し驚いた。
アキラが照れた、といってもそれはかすかなものでほかごとをしながら気づけるようなものではなかった。
が、アキラはそれほど驚かなかった。昨日、今日と後ろを向きながら私に気づいたのだから。
 「ううん何も。ところでそれは‥餌?」
 「そうです。といってもさっきとは少し違いますが…」そういって彼女は袋から一つまみ粉のような餌を目の前にまいた。
 すると、待っていたかのように十数羽の鳥が集まってきた。いや、待っていたのだろう。
 きっと彼女はこちらの鳥にも毎日餌をあげているのだろうと思ったからだ。
 「すごい‥。」感嘆の声がもれた。鳥たちがとても彼女になれていたからだ。
 「手伝ってもらえますか?」予想外の彼女の申し出。
 「いいの?」動物は好きだ。それに彼女のように鳥がなれてくれたら楽しいだろうと思った。
 「はい、お願いします。」そういって餌袋を貸してくれた。
アキラが餌を手にとってまこうとする前に鳥たちがアキラの方に寄ってくる。ほ
とんど直接手から与えている状態だ。
 「貴女は不思議な人ですね。」相変わらず表情は変わらないが、先ほどとは感じが違う。
 「どうしてそう思う?」彼女の変化に気づき、質問を返した。
 「警戒心の強い野良動物達が、寄ってきます。これはとても珍しいことです。」感心している様に見える。
 「そう‥?嬉しいな。でもそれは貴女もね。」
 「私はずっと餌をあげていますから…。」
 「それもあると思うけど、私には始めてあげたときもそうだったように思える。はずれてる‥?」
 「いえ、その通りです。」
8-266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/26(金) 00:47:27 ID:w6H16UTd0
糸が切れたように二人は同時にクスクスと笑いあった。それは他人から見れば笑っ
ているようにも見えないほどのものだったが、二人にしてみればそれが普通だった。
二人の雰囲気が似ているからのものであった。

 「やっと笑った。」彼女に問うように私は言った。
 「貴女もあまり表情に出さない方のようですね。」彼女は答えた。
ふと時計を見ると、ずいぶん時間が経っていた。というよりここからならきっと遅刻だ。
 「遅刻‥。」私はあまり遅刻したことがないので少し不安だった。が、
 「仕方のないことです。ゆっくり行きましょう。」という彼女の言葉で和らいだ。
たまにはいいか。と思いながら二人はゆっくり歩き出した。

歩きながら二人は色々と話したが、もともと二人とも寡黙な方なので、端から見
れば仲が悪いように見えるぐらい無言で、無表情だった。それでも時々話した。
二人にはそれで十分だった。たった2日で茶々丸がこれだけ話すのはやはり波長が合うのか。


 教室に入る前、予想以上に遅れてしまったが、ちょうどネギ先生の授業なので
 ちょうどよかった。担任なので、報告が必要ないしなにより怒らない。というよ
 りも怒っているようにみえなかった。
教室に入る前
 「今日、一緒に帰らない‥?」と聞いてみた。なぜ聞いたのかは自分でも分からなかった。
 すると彼女は
 「大丈夫です、了解しました。」といって教室に入っていった。
8-267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/26(金) 00:48:14 ID:w6H16UTd0
二人「すいません、遅れました。」といって教室に入った。
ネギ「アキラさん、茶々丸さん遅かったですね。どうしました?」
二人が答えるまでこのクラスが静かに待っているわけがなかった。
 「なになに?珍しい組み合わせじゃない?!」
 「えっ?教室の前であったんじゃないの?」
 「密会かー?!」
たちまち大騒ぎになり、理由は言いわず席に着くことになった。
いいんちょが皆をなだめ、授業が再開された。
8-395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/27(土) 00:15:45 ID:UNSOXROu0
 その後の授業は、とても長く感じた。これほど興味を持ったのはきっとネギ先生が来て以来だろう。
それでもアキラは、授業を真面目に受けていた。そういう性分なのだろう、茶々
丸のほうへむくこともなかった。一方茶々丸のほうは、待機モード(居眠り)だった。
─昼
アキラはいつもの4人組で昼食をとった。 茶々丸はエヴァと一緒に屋上へ行っていた。

こんな感じで二人は特にいつもと変わりなく1日を過ごした。
違っているとすれば、授業後だろう。
─終礼後
 「ごめん‥今日ちょっと寄る所があるんだ。」
まき絵「えー。せっかく皆部活ないんだから遊ぼうよー。」
 「今度埋め合わせするから‥ね?」
亜子「わかったわー。」
裕奈「うー。残念だけど又今度ね。」
 ごめんね‥。約束したから。

 「マスター。」
 「ん、どうかしたか茶々丸?帰るぞ。」
 「いえ、今日は約束事がありまして、その…」
 「あーあー分かった分かった。行っていいぞ。」
 「いいのですか?」
 「最近お前は行っても聞かんだろ。じゃぁな、先に帰ってるぞ。」
 「了解しました。では」
8-396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/27(土) 00:16:09 ID:UNSOXROu0
 茶々丸さんは‥‥居た。何かエヴァさんと話している。あ、こっちに来た。
 「お待たせしました。行きましょうか。」
 「あ‥うん。」
 「それで、何処か行く予定でも?」彼女は予定があると思っていた。
 こちらから誘ったのだから至極当然かもしれない。
 「え‥ないけど。」
 「………それではなぜ誘ったのですか?」彼女は理由を重視するタイプなのだろうか。
 「えっと、茶々丸さんと話ししたかっただけなんだけど‥だめ?」曖昧すぎる理由だが本当の事だ。
 「構いませんが歩きながらというのも…茶道部に行きましょうか。」
 「茶々丸さんが入ってる部活だよね。見たいけど部外者いいの?」
 「大丈夫だと思います。行きましょう。」そういって彼女は歩き出した。
二人は校舎を出て、茶道部に向かった。茶道部は部活練には無く、ほとんど外部
のような状態で、学園都市の麻帆良学園中等部に近い所にあった。来ているのは
中等部だけではなく、高等部、大学生、更には月謝を払って一般の人も来ている。
有名な先生もいる  らしい。          ※茶道部の設定は適当です
 「着きました。」
 「‥何ていうか立派な建物。」そこにはいかにもというぐらい古風な建物があった。
 ここも着たことが無い。彼女といると今までに無いことがたくさんあるし、何より楽しい。
 「どうぞ。」彼女は入り口の戸をあけて中に入っていった。それに私も続いた。
茶道の先生「あら?茶々丸さん。今日は部活の日ではないわよ?」
 着物の女性が奥から出てきたたぶん先生だろう。
 「少し部屋を貸してくれませんか?」
茶道の先生「お友達?いいわよ、どうぞ使って。」
 「ありがとうございます。」挨拶をして先生は又奥に戻っていった。
 「こちらです。」彼女は廊下を進んだ。
 中は外から見た以上に広かった。小部屋が沢山あるのは茶道以外にも華道など
 色々あるそうだ。
8-397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/27(土) 00:17:10 ID:UNSOXROu0
 「ここです。どうぞ中へ。」私たちは、1つの部屋に入った。その部屋にはお
茶の道具が一式あった。
 「‥すごい。何かがすごい。」私はよく分からないことを言っていた。
 「何か…表現ができないようなことですね。」彼女は少し微笑んだ。そんなに可笑しかっただろうか?
 「ん、そんな感じかな?」自然と私も微笑み返す。合わせ笑いではなく確かに笑った。
 「お茶、淹れますね。」彼女は手馴れた様子でお茶を点てた。
 制服なので少し変、というか違和感があったがさほど気にならなかった。
 「どうぞ。」彼女はお茶を差し出した。
 「ありがとう。」彼女が点ててくれたお茶を飲んだ。
 「美味しい‥。」普段飲むお茶とは違うが、本当に美味しかった。
 「そうですか?それは良かった。」自然と笑顔が出る。
 笑いあうことが多くなった気がする。これから何を話そうか。考えながらお茶を飲む。
8-510 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/28(日) 00:03:15 ID:JfV5WsOK0
 「餌やりはやっぱり毎日行ってるの?」一番気になったことから話してみる。
 「そう…ですね、ほぼ毎日。あの子達が心配で。」
 「帰りも行ってるの?」
 「帰りもできれば行きたいのですが、やっぱり色々ありますのでたまにしか…。」少し表情が曇る。
 「‥そうなんだ。」
 彼女は人助けなどもしていて町では人気がある  とか聞いたことがる。
 きっとそれは偽善や世間体などと関係なしにしていることだろう。彼女と話していて分かる。
 野良猫の世話も、可愛いから、とか可愛そうだからなんていう情けや気まぐれなんかじゃない。
 半端な気持ちではそこまでできない。だって、世話にいけないだけでこんなに
 悲しそうな顔をするのだから‥
 「大丈夫‥今日はいけるよ。」私は声を張って言った
 「え…?」
 「私も気になるからね。」笑顔を見せる。
 「お気遣い感謝します。でもご迷惑ですし…」彼女は笑顔で答えたが悪いと思ったのか断った。
 「気遣いじゃない。もしそうなら今日の朝だって会わなかった‥でしょ?」私は少し強めに言う
 彼女の性格上その方がいいと思ったから
 「大河内さん…ありがとう御座います。」
 「うん‥そうだ。」
 「はい?」
 「今からいこう。あの子達のとこ、ちょっと早いけど。」とはいっても、すでに来てから1時間ちょっとは経っていた
 「え…しかし。」彼女はまだ気遣っている
 「大丈夫。それに‥足がもう。」雰囲気的に私は正座をしていた。
 彼女も正座だったが、私は慣れていないためか大分しびれがきていた。
 「…(クスッ)正座しなくてもよかったのですが。」
 「え‥そうなの?笑わないでよー。」といって軽く返す
 「では、行きましょう。」用具を片付けて彼女は立ち上がった。
 「うん、行こう。」私もカバンを持って立ち上がろうとした
 「よっと」と、立ち上がったとき足のしびれでよろめいて倒れこみそうになった
 ──倒れる、と思い目を閉じた‥‥倒れない?
8-511 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/28(日) 00:04:24 ID:JfV5WsOK0
 目を開けると茶々丸さんの顔が近くに見えた
 「大丈夫ですか?」彼女は倒れそうになった私を支えてくれていた
 「あ‥ありがとう。」
至近距離で目が合った二人は少し顔が赤くなった
 「あ…す、すいません。」彼女はそういって手を離した
 「‥‥いこ。」
顔の赤い二人は部屋を出て出口まで言ったところでまた茶道の先生に会った
茶道の先生「あら、お帰り?」
 「はい、失礼します。」彼女は言った
茶道の先生「茶々丸さん明日は、」言いかけたところで
 「分かってます。部活の日ですね。では」彼女は素早く返した
 「お邪魔しました。」私も挨拶をして建物を出た
外に出ると空は紅く鮮やかな夕焼け空だった。
夏も夕方ごろからは涼しくもなり気持ちのいい風が二人の間を過ぎてゆく。
 「涼しくて、気持ちいい。」
 「そうですね、今日は比較的、」彼女は突然話すのを止め、何かを見つめて立ち止まった。
 私は不思議に思い彼女の目線の先を見た。そこには‥
8-573 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/28(日) 12:16:11 ID:JfV5WsOK0
 そこには‥今朝彼女と一緒に餌をあげた猫の中の一匹が倒れていた‥
 「これは‥一体どうして‥」私は猫に近寄る
その猫は車に轢かれたようだった。外相は見当たらないようなので撥ねられたと
いったほうが正しいようだ。ただ、アキラはそんなことが分かるほど冷静ではなかった。
 「この子今朝、餌 食べてたよね‥」彼女に対しての問いかけではなかった
 誰に対してでもない、確認のような‥。そこで気づいた、彼女はどこに?
 彼女は立ち止まったまま何かつぶやいている。
 「認証画像を解析不可エラー再試行認証不可エラー再試行認識受信拒否……」
 「茶々丸さん‥?」彼女がロボットだとは知っていたが完全に人間と
 かわらないものだと思っていた。事実昨日まで話すのは少なかったがこのような
 状況を見たことが無い。どうすれば‥
茶々丸はまだ暴走状態だった。暴れる様子は無いが危険性もある。
 「どうしよう‥」私は迷った。が根本的に間違っていることに気づくのに時間はか
 からなかった。彼女をロボだと思っている分からないんだ。彼女は私たちと同じく、
 考えて話して感じているんだ。今の状態だって考えてみれば悲しいことが起きて
 パニックになっている状況だ。これは誰だってあること、それならやることは一つだ。
 「茶々丸さん、落ち着いて!」私は叫んでいった
 「エラーエラーエラーエラーエラー…」彼女は止まらない
 「茶々丸さん!」
アキラは茶々丸を抱き込み暴走する茶々丸に語りかけた。
 「聞いて‥茶々丸さん。あの子は‥死んでるの、動かないんだよ。」私も言うのはつらい
 だが彼女を止めるには強く言うしかない。それは私自身にも言い聞かせることになるのだから
 「………」彼女は聞いているのか停止したのか静かになった
 私は続けた
 「生き物は‥いつか死ぬんだよ。それは私も、貴女も」涙が頬を伝った
 「だから先にいなくなってしまうことだってある。今みたいに‥。でも大事なのはそのあとじゃないかな。」
8-574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/28(日) 12:18:30 ID:JfV5WsOK0
 「…大河内さん。」彼女が呼んだ
 「茶々丸さん‥何?」もう叫ぶ必要もなかった。
 「ありがとう…ごめんなさい。」彼女は泣きながら微笑んだ
 「お墓‥作ってあげないと。」次に進むには過去を最良の手で終わらせる、私はそう思った
アキラは抱き込んでいた彼女の体を離した。もう少し抱いていたかったようにも見えなくは無かった。
 「はい、あの子達のところに…。」彼女は猫を抱きかかえた
 「行こう‥」私たちは歩き出した
昨日まで話すことが少なかった二人がこんなに感情的に話せるものだろうか。
それはやはり二人が似ているからなのか。
 「明日、お花供えよう‥ね。」彼女はうなずいた が喋らなかった。
寡黙─話さないのではなく話せない。相手を尊重して自分は自重する、だから
同じ気質の人と出逢えば人並みに話せる、話すことができる。
 「取り乱してすいませんでした。もう、大丈夫です。」墓を作った後、彼女がいつもの口調に戻る
愛想が悪い、と思われたことも少なくは無いだろう。が、その分自分を理解してくれ
る人は自分を分かってくれる。
 「じゃぁ、また‥明日。」彼女が大丈夫といえば大丈夫だろう、私がそう思うのは
 必然的か。彼女という『人』を知っていれば‥
その日二人が分かれた後、雨も降っていないのに虹がかかっていた。
離れた場所に居た二人はそれに気づけなかった。それは互いに相手のことを考えていたのかもしれない。


その後はいたって普通。アキラはいつもの3人と一緒にいる。茶々丸はエヴァの近くにいるので
どちらかといえばネギや明日菜たちのほうがよく一緒になるようだ。
──変わったことといえば
アキラと茶々丸が早朝たまに一緒に登校してくるようになったこと
それと二人が休日一緒にいるところが見つかってたり無かったりしたこと
それだけで二人は十分だった。それだけで分かり合えるから

      To be continued ?           

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最終更新:2007年11月09日 14:05