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アキラの春夏秋冬 春

8-649 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/08/29(月) 03:08:41 ID:KC9vBG+k0
春──陽気のいいポカポカとしたある日
 春晴れとでも言うのだろうか、空の青さに程よく散らばる雲の白さ。降水確率は間違いなく0%
今日は春休みの終わりがけ、3−A連中は宿題がないので(あってもだが)遊びほうけている。
アキラは一人で『世界樹』近くの野原を歩いていた。今日はまき絵たちは皆部活のようだ。
水泳部は学校が始まるまでないらしい。本番は夏なので休暇期間といったところだろうか。
 「んー、気持ちいいな。」思いっきり伸びをした。
 勢いが強くて倒れそうになったが、それもいいかと思いそのまま倒れこんだ。
 草の若葉の青臭い香りに、花のよい香り。春は新しいことが起こりそうな予感がする。
 「‥‥暇。」本でも持ってこれば良かった。ここなら気持ちよく読めるだろう。
 「そうだ、あそこまで行ってみよう」
アキラが目指した場所は世界樹だった。
 結構近い、ていうよりは知らない間に近くまで来ていたんだ。不思議だな。
普段あまり行くことがない場所なのでアキラはどこか気分が乗っているようだ。
 「わぁ‥やっぱり近くで見るとすごく大きいな。
   確か正式名称は‥‥何とか桃とか言ったっけ。桃がなるのかなってそんなわけないか‥。」
アキラがそんなことを考えているとき木の上のほうから何か聞こえてきた
 「はっくしょん でござる。」
 明らかに不自然だ。というかあれは、間違いなく同じクラスの長瀬楓さんであろう。
 まずあんなところに上ってるし、今のくしゃみは‥
 「む、だれでござるか?」彼女は木の枝の上から頭をひょっこり出してこちらを見ている。
 「こんにちわ。」基本挨拶だろう。
 「おお、アキラ殿ではないか。」彼女は枝から飛び降りてきた。
 「あっ、危な」言い終わる前に彼女は目の前まで下りてきた。
 「こんにちわでござる。」平然とした笑顔で挨拶を返してきた。
 「‥すごいね。まるで忍者みたい。」反応は分かっているが一応お決まりなので聞いてみる。
 「何のことでござるかな?ニンニン♪」絶えず笑顔の彼女だった。
二人は世界中にもたれかかるようにして座った。
周りは木漏れ日が木のしずくに反射したりしてとても綺麗で幻想的な景色だった。
8-650 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/08/29(月) 03:09:09 ID:KC9vBG+k0
「長瀬さんはどうしてあんなところに?」
 「ん〜拙者は大抵ここにいるでござるよ。修行期間以外は、でござるが。」彼女はさらっと言ったが修行期間って‥
 「修行期間‥って一体何を?」なぜか彼女はこういう質問には答える。忍者は否定するが‥
 「そうでござるなぁ。手裏剣で魚を獲ったりドラム缶の風呂に入ったり、クナイで石を削ったりほかにも色々でござるな。」
 「それって忍者‥ううん、なんでもない、楽しそうだね。」
 「そういうアキラ殿は何を?」
 「皆部活だし、天気もいいからちょっと散歩かな。」
 「ほほう、それでは散歩ついでにちょっと上っていかんでござるか?」
 彼女の突拍子もない提案に少し戸惑いながらも興味があった。
 この大木から見た景色はどうなんだろう‥とか色々と。
 「うん‥上ってみたいな。」
 「そうでござるか。では、ちょっと失礼して よっと」彼女は私をお姫様抱っこして物凄く跳躍した。
 「えっ‥?あ、きゃーー」普段取り乱すことは少ないつもりだが流石にこれは驚いた。
 「よいしょでござる。アキラ殿、大丈夫でござるか?」彼女はすまなそうな顔をしている。
 「うん‥なんとか。すごいね長瀬さん、私身長結構高いのに。」
 「はっはっは。では、もう一回 ほっ」
 「えっ?」という前にもう一度抱えられて飛んでいた。せめて何か言ってからにして長瀬さん‥。
 「ついたでござる。大体この高さがいつも拙者がいるところでござるな。」
 「長瀬さん‥軽く飛んでたけど私抱えて合計50mぐらい跳んでない?」
 「んー気のせいでござるよ。それより景色はどうでござるか?」
 「あ‥凄い。あんなに遠くまで見える。」そこからの景色は本当にすばらしいものだった。
 学園都市を一望できる高台のような。
 場所が高いためか柔らかな春風が吹きぬける。ここで寝てしまいそうなぐらい気持ちがいい。
 「良い所でござろう?ここなら一日中いても飽きないでござる。」
 「本当に。寝てしまいそう。」
 「寝たら落ちるでござるよ。」なぜかそこは真面目に答える。本当に変わっている。
 「ふふ、そうだね。」
8-724 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/29(月) 23:07:06 ID:KC9vBG+k0
 「長瀬さんは残りの春休み‥何か予定あるの?」
 「ん〜、部活はもともとないようなものでござるし特には無いでござるな。」彼女は確か散歩部だったか
 入学したときからあったから気にしなかったけど、実際活動とか顧問とかどうなってるんだろう?
 「そっか、私も部活無いし暇だね。」ま、散歩部についてはこの場は気にしないでおこう
 「そうでござるか。それでは明日少し付き合ってはくれないでござるか?」彼女から突然の誘い
 断る理由も用事も無いし、まぁいいか
 「うん‥いいよ。」
 「おぉ、そうでござるか。では明日又ここら辺で。では拙者は失礼して ドロンでござる。」彼女は妙な掛け声とともに消えた
 「消えた‥。というか私ここから降りれないよ‥どうしよ。」困った。本当に困った、どうしよう。
 「いや、すまんでござる。すっかり忘れてたでござるよ。」いつの間にか彼女が戻ってきていた。
 「あ‥助かった。あれ?この流れで行くと‥」
 「よいしょ、とうっ!」案の定お姫様抱っこで落下だった。
 「あー」私は気の無い声を上げながら落下して行った もう慣れていたが一応声は出しておいた
 「到着、でござる。アキラ殿なかなか順応性があるようでござるな。」
 「そうかな‥。じゃ無くて気づいてるなら何か言ってからにして‥」
 「では、又明日でござる。ニンニン♪」
 「‥‥長瀬さんたまに人の話聞いてないよね。又消えてるし‥」
楓が消えた後、アキラはしばらくその場でのんびり景色を眺めていた。
 明日‥か、一体何だろう。ネギ先生が来てからもともと騒がしかったうちのクラスは、もっと凄いことになっている。
 長瀬さんも、昔からいたのにあんなにあからさまな行動をするようになったのはネギ先生が来てから‥
 不思議だな。可愛いだけじゃない何かがあるんだろうな、きっと
8-754 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/08/30(火) 01:45:03 ID:aScPsivp0
翌日─ルームメイトはすでに部活で出かけていた。
 「出かけちゃったのか‥あ、朝ごはんできてる。」
普段の生活ではほとんど朝食はアキラが早く起きるのでアキラがつくっていたが、休み中部活で早いため普段のお返しか、
最近起きると大抵朝食がおいてある。といっても朝会わなかったのは今日ぐらいで大抵つくってるところにアキラが起きてきて手伝っていた。
昨日の大木の上の気持ちよさが忘れられなかったのか、アキラはいつもより深い眠りについていた。その分起きるのが遅くなっていたが。
 「いただきます。(ぱくっ、もぐもぐ)うん、上手にできてる。」ルームメイトの料理はなかなかのものだった。
 あれ‥この丸ごと置いてあるリンゴとナイフはもしかして
リンゴの下に紙が敷いてあり、こう書いてあった。
『ゴメン!時間無かったから自分でむいて食べてね。いってきま〜す!』
 「‥‥‥(しゃりしゃりしゃり)」
アキラは何も言わずにリンゴをむき始めるのであった。

朝食の後片付けをしながらアキラは今日のことを考えていた。
 長瀬さんか、何をするんだろう?のんびりするだけかも知れないし本でも持っていこうかな
アキラは机の上においてあった小説本をポケットに入れた。
 [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062739437/qid=1125330448/sr=1-8/ref=sr_1_10_8/250-1285082-4238600]
 「‥‥場違いかな?ま、いっか」
ほとんど手ぶらでアキラは寮をでて、世界樹に向かった。
 今日もいい天気。気温は昨日よりも少し高めかな?でもまだ朝だしわからないよね。
夜に少し小雨が降ったようだ。地面が少しぬれているし、草木も雫を光らせている。
 世界樹はもっと綺麗だろうな。
8-755 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/08/30(火) 01:45:33 ID:aScPsivp0
 「ふぅ‥着いた。」世界樹は予想どうり多くの枝がそれぞれ朝の雫の光らせ、木漏れ日と強弱の光沢が素晴らしかった。
 「凄い‥昨日よりも今まで見た中でも一番綺麗な柔らかな自然の光。」
 「ふむ、いい感想でござるな。なかなか表現力もあるでござるな?」彼女はいつものように突然現れた
 「あ、長瀬さんおはよう。」彼女は正に忍者のような格好をしている。突っ込むべきだろうか‥?
 「おはようでござる。では、早速行くでござるか?」細い目をうっすら開け、いつも少し違う笑顔を見せる。
 「うん‥でも一体どこに?」そう、昨日からの疑問だ
 「あそこに見える山の中腹部ぐらいでござる。」
 「そうなんだ‥え、山?山登り?」完全に予想外だまさか山登りとは‥
 「そうでござる。正確に言えば山登りの後がメインでござるが。」
 「あ、まだ何かあるんだ‥。」
 「まぁ、散歩気分でゆっくり行くでござるよ♪」彼女はとても楽しそうだ
なにやらハードな1日になりそうな予感がしてきた。無事に家に帰れるだろうか
アキラと楓はゆっくり山のふもとからゆっくり上り始めた。
8-871 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/08/31(水) 00:31:21 ID:/2MZRsJ70
その山の傾斜はそれほど急ではなく、山登りというよりは本当に散歩のようだった。
まだ午前中で時間も早い、涼しいうちに目的地に行くつもりなのだろうか
 「流石、水泳部のエースでござるな。ここまでほとんど疲れは無いと見えるな。」
 「ん‥そうかな。でも結構歩いたね。」
 「そうでござるな。もうそろそろでござる。」
そろそろ、といってもここまでですでに30分は歩いている。
 まだメインがあるって言ってたよね、何だろう?
 「長瀬さん、メインって‥」言い切る前に彼女は突然言った
 「ん、アキラ殿、ついたでござるよ。」
 「え、あ‥うん?あそこにあるのは‥‥テントとドラム缶?」
見るとそこには川があり両岸には岩場が広がっておりこちら側の岸にはテントが固定されていて、
その隣に明らかに風呂のつもりだと思われるドラム缶があった
 「そうでござる。ここは拙者の修行場、でござるよ。」
 「あ、そうなんだ。じゃぁよく来るんだ。」きりが無いので無理やり納得した。
 「ん〜週末は大抵でござるなぁ〜」
 彼女はそういいながら靴と靴下を脱ぎ、流れる川のほとりで水に足をつけ、座った。
 「どうしたでござる?アキラ殿も座ると良い、気持ちが良いでござるよ。」
 彼女の進めるまま私は彼女と同じように隣に座った。
 「ん‥凄く冷たい。でも、気持ち良いな‥。」そのときふと思った。
 「そういえば、しばらく泳いでないな‥」
 何気なく言ったその言葉から本当に泳ぐことになるとは普通思わない
 「では、泳ぐでござるよ♪」彼女のこの言葉が始まりだった。
 「え、でも‥」口ごもる私を見て彼女は
 「大丈夫でござる。この川は岩魚や鮎も住んでいる綺麗な川でござるよ。」
 「いや‥そうじゃなくて」
 「ん?ではなんでござろう?」
8-872 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/31(水) 00:31:53 ID:/2MZRsJ70
 「いや、その‥水着持ってないんだけど‥」
 当然だ、山登りさえ知らなかったのにまさか泳ぐとは想像もしないだろう
 「おっと、それは失礼した。では拙者のでよければ貸すでござるよ。」
 「‥‥これビキニ、しかも長瀬さんの胸大きすぎてサイズ合わないよ‥」
 「んー、ちょっときつめにすれば・・・よしっこれでどうでござるか?」
 「ん‥まだ少しでも大丈夫 多分」
 もし脱げてもここには彼女しかいないわけだしまぁいっか
二人はテントの中で着替えると川に入っていった。
春の川はまだ水が冷たく、それはしばらく泳いでいないアキラには雪解け水のようにも感じた。
が、そこは流石に水泳部、水温に慣れるのが早かった。
 「あー気持ち良い。泳ぐのも久しぶり。」
 「それはいかんでござるな。水泳部員としては自主練も欠いてはいかんでござるよ?エース殿」彼女がふざけて水をかけてくる。
 「長瀬さん、その呼び方やめてー。」と、私もかけ返す。
 こんな風に遊ぶのも久しぶりだ。
しばらくして二人は川から上がり焚き火で体を乾かしていた
 「そろそろ昼でござるな。」
 そうか、山登りとかもしていたしそんな時間だろう
 「もうそんな時間か。私何も持ってないよ?」
 「問題ないでござる。」彼女は短い刃物を持って川に向かって身構えた。
 あれって俗に言うクナイってやつじゃ‥
楓は川に向かって凄い速さでクナイを投げ、次々と魚を取っていく。
凄いのは全て魚に命中していることである。
 「(ポカーン)‥‥すごっ。」
 「大量でござる。ニンニン♪」
 「焚き火で魚やいて食べるって‥初めてかな。」
 「それはいい経験になったでござるな。」
 今日は朝から驚いてばっかりだな。でも楽しいからいっか。
マイペースな楓と前向きなアキラのサバイバルキャンプ?は続くのであった
9-41 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/09/01(木) 00:28:20 ID:p6rjV0my0
昼食後─
 「ふぅ、魚ばっかりって言うのも悪くないね。ちょっとご飯がほしくなったけど。」
 「いやスマンでござる。あいにく米はきらしてしまっていてな。」彼女は困った顔をしたが
 「そんな、充分満足したよ。ご馳走様。」本当のことなのでお礼を言う。
 「あいあい。それでは食後の運動といくでござるか。」
 「え‥又泳ぐの?」
 「いや、今度は本格的に頂上を目指して山登りでござるよ。」
 「あーっと‥その、この格好で?」
二人はまだ水着だった。着替えて食べろよとか言ってやるなよ
 「もちろん着替えるでござるが、あの服では歩きにくいでござろう。」
それはそうだ。はじめから山に登るなんて思っていなかったから普通の服である。
 「そこで、拙者が着てた服の予備がテントの中にあるのでそれを着るといいでござる。」
 彼女が着ている服ってまさか‥
 「えと‥さっきの忍者装束みたいな服?」
 「忍者?これはただの拙者の修行着でござるよ。ニンニン♪」
 忍者─という言葉を出してしまうと会話がおかしくなるので言わないつもりだったが、
 ほかにたとえが見つからなかったのでつい言ってしまった。
 「まぁ‥私が着てた服よりは動きやすそうだし貸りていいかな。」
 彼女の進めるまま着ることを決めたがそれは過ちだった‥‥
 「了解、でござる。それと水着の上から着たほうがいいでござるよ後で使うでござるから。ではテントの方に」
 「あ、そうなの?わかった。」
9-42 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/09/01(木) 00:30:47 ID:p6rjV0my0
それから10分後
 「アキラ殿いい加減出てくるでござるよ。誰も見てはいないから安心してさぁさぁ。」
 「いーーやーーーこれちょ、この服!腰がー脇がー露出多すぎ恥ずかしくて出れないよー!」
単行本10巻表紙参照
 「こまったでござるなぁ。残ってる鮎をあげるでござるからでてきてくれぬか?」
 「わーたーしーはー猫じゃなーいよー。」
 と言いつつこのままじゃらちが明かないのでテントから出る
アキラのテンションと口調がおかしいのは極度の照れと恥じらい
から(あと単純に言わせて見たかったから)のことなのでなんかゴメンナサイ
 「お、鮎が食べたかったのでござるか?」
 「いやいや‥このままいても仕方ないし。あっ、でも鮎はもらうよ。」
 「あいあい。食べたら行くでござるよ。」
9-397 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/09/04(日) 01:29:17 ID:3a/VpzUq0
 「今更だけど、下に水着着てたんだよね。でもやっぱり恥ずかしいな‥この格好。」
 「んー、慣れれば涼しくて良いでござるよ。」
楓に連れられるまま先ほどより大分急な斜面を登っていくアキラ。
この山は先ほどの[修行場]ぐらいから、突然急になっているようだ。
 「さっきまで岩ばかりだったけどやっぱり緑が多いね。」
 「そうでござるな。ここらへんには山菜とかもあるでござるよ。」
 「山菜‥ここまで来ると何でもありそうだね。」
そんな会話をする中、先ほどの川の上流だと思われる川が眼前に現れた。
流れも先ほどより速く、水音も穏やかではなかった。
 「目的地に着いたでござるよ。」
 「ここがそうなの?又、川だけど。」
 「ここであってるでござるよ。正確にはここから少し泳いで下って行くでござる。」
 「だから下に水着着てきたんだ。あ‥でも服はどうするの?」
 「同じ服の予備はいっぱいあるから大丈夫でござるよ。」
 「あれ?じゃぁ別にしたに水着着てこなくても良かったんじゃ‥」私の疑問を聞いて彼女は
 「さぁ!いくでござるよ。」慌てて彼女は川に飛び込んだ。話し聞こうよ‥
二人は話しながら泳ぎ下った。この急流でも泳げる2人はかなり泳ぎが達者のようだ。
 「それでここを下って行くとどこに出るの?」
 「滝でござるよ。」
 「へぇ〜滝かぁ‥‥滝?!」
 「そうでござる。その滝つぼから下ったところにさっきの場所があるでござるよ。」
 「えーっと、滝って‥死ぬんじゃない?」
 「底は深いから大丈夫でござる。」
 「そういう問題じゃ‥」
そういってる間に激しい轟音が耳に入ってきた。間違いなく滝の音だろう。
 「うわ‥ほんとに滝だ‥ちなみに高さはどれくらい?」
 「ざっと25Mぐらいでござる。」
 「それって結構な高さじゃ‥」
 「拙者がついているから大丈夫でござるよ♪」
9-398 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/09/04(日) 01:30:15 ID:3a/VpzUq0
 「いや、でも‥」
 「拙者のことが信じれないでござるか?」
楓の問いかけにアキラは少し考えたが
 「‥‥‥信じる。」
楓は本当に信用ができるからこそ慎重なアキラが信じたのだ。
半ばやけくそだったこともあるかもしれないが。
 「良い返事でござる。」
目の前はすでに滝だった。
 信じた‥確かにそうだけど怖くないわけじゃない。
 でもなぜだろう、凄く今が楽しい。春休み少し気が抜けていたからだろうか。

落ちる──その瞬間は目の前に空が広がっていた。
  春のよく晴れた日、滝から落ちる。
  関連性も何も無いが、滅多にない体験に体が高揚する。あまり体験したくはないかもしれないが‥
毎秒何トンという水量の落ちる滝に人が二人
滝つぼに響く轟音、四方八方に飛び仕切る水しぶきと水面に広がり続ける
白泡の中降り注ぎ続ける水と一緒に水面下最も深いところまで身を落とす2人

水面に顔を出した楓は流石にこれはきつかったのかアキラを胸に抱いていた。
 「いや〜少しやり過ぎたでござる。スマン、大丈夫でござるか?」
 「うん‥何とか‥‥だめっぽい。」
 「ん、こりゃいかん。早く岸へあがらねば。」
 「お手数かけます‥」
 「なんのなんの。」
岸に上がったところでアキラはぐったりとしていた。大分堪えたようだ。
 「こりゃいかん。ここは・・・人工呼吸でござるか。」
修行不足につき以下自主規制
9-399 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/09/04(日) 01:31:51 ID:3a/VpzUq0
しばらくして
 「んっ‥よく寝た‥じゃなくて、ここはどこ?」
 「おお、起きたでござるかアキラ殿。」
 「あ、長瀬さん。」
 なんだか顔が赤いのは気のせいだろうか?
 「少し気を失っていたのでテントまで運んだでござるよ。」
 「そうなんだ、何かごめんね。」
 「いやいや、拙者こそ無茶をさせてしまってスマンでござるよ。」
 「うん‥でも」
 「ん?」
 「結構楽しかった‥」
 「そうでござるか、それはよかったでござる。」
9-532 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/09/05(月) 01:26:10 ID:tckpQ2Hv0
滝についた頃すでに昼から結構経っていたからか
アキラが起きたのはすでに夕方頃だった。
 「んー、結構寝てた‥のかな?」
 「朝から山登りなどもしてたでござるから疲れてたんでござるな。もう夕方でござるよ。」
 「もうそんな時間‥‥あっ」
 「どうかしたでござるか?」
 「晩御飯どうしよう‥いまからじゃ間に合わない‥」
 「んー今から帰るにも最近物騒でござるし…」
 どうしたんだろう?彼女が物騒とか言うなんて‥
 心なしか引き止めてるように見えなくもないんだけど、どうしよう‥
 なんだか顔が赤いのは体調でも悪かったのかな?それなら帰るわけにも‥
 「長瀬さん‥その‥」
 「ん?どうかしたでござるか?」
 「あの‥泊まっていっても、いいかな‥?」
 なんだか私も頬が熱っぽいような‥照れている‥のかな?
 「おお、そうでござるか!」
 彼女の表情が一転して明るくなる。もともといつも笑顔だが一層良い表情に見える。
 「いい‥かな?」
 「歓迎するでござるよ♪」
 「良かった‥じゃぁ電話しないと」
アキラはルームメイトに電話をかけている。その時楓の姿は無かった。
9-533 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/09/05(月) 01:30:57 ID:tckpQ2Hv0
 「‥うん。ごめんね、じゃぁ明日。」電話を切ると彼女がいないことに気づいた。
 「あれ?長瀬さん?」あたりをしばらく探してみたが見当たらなかった。
 困ったな‥暗くないだけいいけどこんなところに一人でいるのはちょっと‥
アキラが途方にくれているその時、川から何かが飛び出した。
 「えっ?!ちょ何何?!河童?えっ河童?マジデ?」
 「アキラ殿…少し落ち着くでござる。拙者は河童ではござらんよ。」
 「河童に尻子玉をとられるとふぬけに‥ってあれ?長瀬さん‥」
 「なかなか詳しいでござるな。それと驚きすぎでござるよ。」例によって彼女はニコニコ笑っている。
 「はぁ〜本当にびっくりした‥あんまり驚かせないで‥」
 「そんなに、驚いたでござるか?」
 「普通川からいきなりなんか出てきたら驚くと思うけど‥ところで何で泳いでたの?」
 「いや、泳いでたわけではござらんよ。上流の方で山菜を取ってきたから川を下って帰ってきたんでござる。」
 「あ、そういう風にも利用してるんだ。何か便利かも‥」
 「なに、急ぐことは少ないでござるからあまりやらんでござるよ。」
 なるほど、彼女の性格ならのんびり散策でもしながら山を下ってくる方が似合っている。
 そう考えるといそがしちゃったのかな‥
 「アキラ殿、深い意味は無いでござるよ。」彼女はニコッと笑いかけてくる。
 考えてることが分かったのかな?でもホッとしたかな。
 「うん‥ありがとう。」
 「あいあい、では晩飯を作るでござるよ。」
 「あ、私も手伝うよ。」
日が沈んでいく中二人は山菜と魚を使って晩御飯の調理に取り掛かった。
紅み広がる夕暮れ時、山からあがる炊事の煙は高く上がり雲のようになり消えていく。
9-673 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/09/06(火) 01:03:00 ID:yBMXQEIj0
夕日が沈みきらないぐらいに晩御飯は完成した。
メニューはなんだかよく分からない山菜のスパゲティと焼き魚
 「よし、できたね。食べよっか?」
 「あいあい。アキラ殿、なかなか料理も達者でござるな。」
 「そう?どーも。でもよくスパゲティなんておいてあったね。」
 「こないだ銭金をみていて食べたくなったでござるよ。」
 「ああ、あれか。そういえば似てるかも。」
 「忍者がスパゲティ‥‥」なんか変だな
 「ん?ほうはひはへほはるは?(どうかしたでござるか?)」
 彼女は口いっぱいに頬張りながら不思議そうな顔をしていた。
 「ふふふ、食べてからでいいよ。」
食事を終えた後川の水を汲み、食器を洗った。
その時にはすっかり日が沈んでいた。
 「さて、そろそろ風呂にするでござるか?」
 きた‥きっとあのドラム缶だ。本気なの?長瀬さん‥
 「うん‥そうだね。えーと、一応聞いとくけど風呂はどこにある‥の?」
 「何を言うでござるか。さっきから目の前にあるではござらんか。」
 「あぁ、やっぱり。そのドラム缶なんだ‥。」
 まぁ予想どうりと言うかなんと言うか‥これも経験か?
 「それでは、水を汲んでくるでござるから、火を頼まれてくれまいか?」
 「うん、分った。」
楓は水を汲みに川へ歩いていった。
9-674 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/09/06(火) 01:03:23 ID:yBMXQEIj0
 了解をしたのはいいけど火を起こすって‥どうやって?
 「‥‥‥木をまわして摩擦で‥いや、それはないか。」
 「‥‥‥ぁ!」
アキラはテントの中に入り何かを探した
 「ああ、やっぱり。」
アキラはテントの中でマッチを見つけた。
ちょうどその時楓が走って戻ってきた。
 「アキラ殿〜言い忘れたがテントの中に」
 「うん、あったよ。」
 「おお、よく分ったでござるな。では」
楓は川へ戻っていった
 振り回されっぱなしではないよ、ふふふ。
アキラはちょっと勝ち誇った気分で火を点けて待っていた
 「おっとと、待たせてスマンでござる。」
水汲みに行っていた楓が戻ってきた。
 「沸くまでどうする?」
 「なに、すぐに沸くでござるよ。」
数分?後

 「そろそろ沸いたでござるかな。」
春の夜は気温が少し低いのか湯気が白いもやになり、
空に昇って夜空に消える。
 「どれどれ‥熱っ これ熱くない?」私は手を入れて温度を確かめた
 「熱めの方が体にいいでござるよ。」彼女はなんだか老人のようなことを言った
 「それじゃ、入るでござるよ。」
 彼女はおもむろに服を脱ぎ、下に着ていた水着も脱いで一糸まとわぬ裸体となった。
 「ちょ‥長瀬さん、」私は赤面して彼女に言った
 「何でござるか?早く脱がないと風呂に入れんでござるよ?」彼女は何のことか分らないと言った様子だ。
 「じゃなくて‥水着ではいるんじゃないの?」私はそう思い込んでいた
 「風呂は裸ではいるものでござろう。」彼女は真顔で返してくる。
9-675 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/09/06(火) 01:05:20 ID:yBMXQEIj0
 更に続けて
 「大丈夫、ここには拙者たちしか居らんでござるよ。」と言った。
 「それはそうだけど‥」
 煮え切らない私を見て彼女は
 「ならば拙者が脱がせるでござるよ。」
 「え?ちょ、止め‥」
楓の早業によりアキラはあっという間に服を脱がされてしまった。
 「あ、え?いつの間に‥服が‥」
 驚いたが何だかもう慣れてきた気がした
 「風邪を引くでござるよ。入るといいでござる。」
 「‥‥はぁ、分ったよ。せめてタオル貸して。」
やっぱりアキラは前向きだった。
9-850 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/09/07(水) 23:19:57 ID:3EN0TwZ00
夜の山に光は無い 真っ暗な闇の中 明るい光が広がる川辺
テントの前の焚き火の火と
風呂を沸かす炎が 辺り一帯の中心で 灯りとなっていた
 「すっかり暗くなったねぇ。」
 「でござるな〜。」
 「(気になる)‥‥‥ねえ。」
 「んー、何でござるかー?」彼女は相変わらずのんびりと返してくる
 「ぁ、いや‥その、」
 「ん?」
 「ううん‥なんでもない‥」
 「そうでござるか?気になるでござるよ。」
 「えと、その‥‥近くない‥?」
 彼女の顔が目の前数センチの所にあった
 「近いでござるな。」
 「うん‥何で一緒に入ってるの?」
 「別々に入ると湯冷めするでござるよ。」
 「あ、いやそうだけど‥」
 最もなことを言われて納得しそうになった
 「ネギ坊主も似たようなことを言っておったでござるよ。」
 「ネギ先生も来たことあるんだ、‥って一緒に入ったんだ。」
 先生の赤面しっぱなしの顔が容易に思い浮かべられる 見たかったな きっと可愛いんだろうな
 「ネギ坊主は子供でござったが男だからそれも分かる、
       しかしアキラ殿とは女同士でござる。問題ないでござるよ♪」
 「まぁ、そうだね‥じゃなくて、それでもこれは近いと思うけど‥」
 「拙者は別に気にならんが、どうしてもと言うなら、」
9-851 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/09/07(水) 23:20:58 ID:3EN0TwZ00
楓は突然アキラに抱きついた
二人の豊満な胸がタオルを巻いている上で重なり、自由に形を変える
 「えっ?ちょ、長瀬さん?////」思わず顔が真っ赤になった
 「これなら顔は近くに見えないでござるよ。」
 「そう言う事じゃないんだけど‥」
 「んー、何か言ったでござるか?」
 彼女がすぐ隣にある私の横顔を見ようとしたその時
 私は気になっていたので少し彼女の方を見ていた
そのせいか楓の唇とアキラのそれが少し触れたようだった
 「ううん、なんでもないよ(今かすったような‥)」
 「ならいいでござるが?」
 「うん‥‥それと、もう少しこのままでも‥‥良いよ。」
 「そうでござるか?」
 「あっ、いや変な意味じゃなくて私たち背が高いし、狭いからその‥‥」
 「あいあい、分ってるでござるよ。」
アキラの顔は先ほど自分で想像していたネギよりも紅くなっていた

夜はまだまだ更けていく
10-197 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/09/11(日) 03:05:14 ID:QrBPWDRs0
 「あー、だめだって早く火を消さないと焦げちゃうって」
 「凄い寝言でござるな。一体どんな状況なんでござろうか?」
 「熱いってちょ、火!火!止めて!」
 「熱いでござろうなぁ、風呂の中で寝てるでござるし。」
 「うーん‥…( ゚д゚)ハッ!」
 「おっ、起きたでござるな。」
 「うー頭がボーっとする‥」
 「のぼせた様でござるな、大丈夫でござるか?」
 「うーん、ていうか起こしてよ‥」
 「気持ちよさそうだったのでほっといたでござるよ。」
 「長瀬さんは大丈夫なの?」
 「いつも長風呂でござるからあと1時間は大丈夫でござるよ。」彼女は悪戯っぽく笑った
 「一時間‥」この人はどこまで本気なんだろう?
 「冗談でござるよ、それは流石に無理と言うものでござる。」
 「できそうだけどね‥」
 「ん?」
 「ううん何でも。そろそろ出ようよ、熱くて‥」
 「そうでござるか、残念残念。」
 「えっ?」
 「何でもないでござるよ。」彼女は風呂から上がった
 何か変だな?まぁいいか、そういえば服は‥‥たぶんアレだろうな
 「えと、服は?」一応聞いてみる
 「ほい、これ。予備はいっぱいあるでござるよ」
 「あぁやっぱり‥風邪引かないかなぁ。」
10-198 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/09/11(日) 03:07:11 ID:QrBPWDRs0
着替え終わった二人は火照った体を冷ましながら雲のない夜空を眺めていた
 「気持ち良いね。」
 「そうでござるなぁ。」
 「今日は色々ありすぎて疲れた。」
 「うむ、ゆっくり休みのが良いでござるよ。」
 「うん、そうするよ。眠くて(ファー)」
 疲労困憊からあくびが出る 今日は疲れたな‥
無理もない今日一日驚いてばかりだったから
 「明日も晴れるかな‥雲もないし」
 「きっと晴れるでござるよ。さ、寝るでござる。このあたりは夜になると熊がでるでござる。」
 「そうなんだ、へぇ〜‥(ムニャ)」もう眠くて突っ込む気にもならなかった
 「テントの中に入るでござる、ってもう寝てるでござるか。よいしょっと」
楓はアキラを例によってお姫様抱っこでテントの中に連れて行った
 「うん?あ、ごめん又運んでもらっちゃって‥」
 「あいあい。ゆっくり寝ると良い」
アキラは楓の言葉を聞き終わるまえに寝入っていた
楓はそんなアキラをみてニコッと笑い寄り添う様に眠りに入った。
10-274 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/09/12(月) 01:11:19 ID:XbNlSnxr0
翌朝─
アキラが目を覚した時にはすでに隣に楓の姿は無くかった
朝の日差しがテントの天井?越しにアキラの目にまぶしく映った
 「んー、よく寝た‥かな?今何時だろう。」
アキラは大きく伸びをしてテントの外に出た
太陽の位置的に昼前ぐらいだろう
 いつの間にかこの服も慣れちゃったな
 「おお、アキラ殿起きたでござるな。」
楓は焚き火の番をしながら座っていた
 「うん、おはよう。」
 「おはようでござる、朝ごはんは食べるでござるか?」
 「あ、お願い。」
 ふと思ったけどここで食べたものって‥魚 水 魚 山菜 魚‥
 まず水は絶対でるとして、あとは‥魚、か
 意表をついてパンとコーヒーでも出てこないかな?
 「あいあい、では焼くでござるよ。」
 「何を焼くの?」
 「魚」
 「あ、うん。そうだよねハハハ」
 期待はしてなかったよ フッ
不思議と食べ飽きない朝食(魚)をとった後二人は又泳ぐことにしたが
アキラの希望から滝に向かっていた
 「本当に大丈夫でござるか?」
 「うん、昨日の感覚で大体いけそうだよ。面白かったし」
 「ま、いざとなったら拙者が助けるでござるよ。」
 「うん、そのときはお願いするよ。」
冗談混じりの会話で笑顔をかわしアキラは川に入った
 流れがあるのはやっぱり慣れないな、でも昨日あれだけ泳いだし大丈夫だよね
10-275 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/09/12(月) 01:12:01 ID:XbNlSnxr0
少し泳ぎ下ると例の轟音が川の中まで聞こえてきた
 普通の考えたら無謀すぎだよね滝から落ちるなんて
川の中だがそのことを考えると自然と笑みがこぼれる
昨日の感覚でアキラが感じ取ったのはプールにあるウォータースライダーと
さほど変わらないというものだった
 「アキラ殿…不思議な人だ、拙者も人の事を言えぬが常人であのような御方はまれに見ないでござるな。」
滝つぼから見守る楓は考え事をしていた
 さて、もうすぐ落下するのかな 岩肌にぶつかったら痛そうだなぁ
滝の頂上から流れるままアキラは滝つぼに飲まれる
水しぶきで白いもやが舞い水面には浮かんでくる白泡が幾千幾万と広がる
 「本当に大丈夫でござるだろうか。」
珍しく不安になる楓
   やはり止めるべきだったか
   水泳部でも常人を滝から落とすというのは無謀だったのか
   アキラに何かを感じた自分は判断を誤ったのか
自問自答する楓を救う様にアキラが水面に顔を出した
 「ふぅ、気持ち良かった。長瀬さーん」
 「アキラ殿…」
 「何とか気絶はしなかったよ、ってうわっ?」
弾かれたように川に飛び込みアキラに抱きつく楓
何も言わずにアキラを強く抱きしめいつもの笑顔で笑った
 「長瀬さん‥痛い‥」
 「おお、スマンでござる。つい勢いで、」照れているのか顔がほのかに紅かった
 「ううん、大丈夫だよ‥」
10-276 名前:アキラの春夏秋冬 春[] 投稿日:2005/09/12(月) 01:12:47 ID:XbNlSnxr0
何だかよくわからないアキラはとりあえず楓に身を任せて自由になるのを待った
 「そろそろ、行こうか」
 「了解でござるよ。」
二人は普段と変わらない様子でしばらく泳いでテントへ戻った
 「あー泳いだ泳いだ。春休み分取替えした感じ。」
 「それは良かったでござるな。なまるのは良くないでござるから。」
 「うん、そうだね。あ、そろそろ帰らないと。」
 「そうでござるか?拙者はもう一泊ぐらい構わんでござるが。」
 「ありがとう、でも今日のところは帰るよ」
 「そうでござるか。」彼女は少し残念そうに見えた
 「‥長瀬さん、又来てもいいかな?」
 「うむ、拙者は春休み終了前日まではここにいるでござる。いつでも来るでござるよ。」
 「うん、じゃぁまたね。」
そうしてアキラと楓は別れた
部屋に帰ったアキラはかなり疲れたようでそのまま朝まで眠った

それから春休みが終わるまで何度かアキラは楓の元をたずねた
たまに双子が遊びに来ていることもあった
ただ泊まったのはあの日だけだった‥

春休み明けアキラの水泳記録が上がっていたのは又、別の話
10-277 名前:アキラの春夏秋冬 春 オマケ[] 投稿日:2005/09/12(月) 01:14:04 ID:XbNlSnxr0
翌日─
楓が起きると隣にアキラの姿はなかった
 「ずいぶん早起きでござるな。どこへ行ったのでござろう?」
楓は外に出ると川を泳ぐアキラを見つけた
 「アキラ殿っとと」
楓はとっさに隠れた
アキラの下半身が魚のようになっていた
それは正に人魚だった
 「うーん常人ではござらんかったな。
 しかし、川に人魚とは、そもそも人魚って本当にいたんでござるな。拙者も人のことは言えんでござるが」
そんなことを考えて楓は寝床に戻った

この後
アキラの方の翌日─
につながったりつながらなかったり

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最終更新:2007年07月29日 02:31