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15-460
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[野球の兄者GJです!!] 投稿日:2005/10/24(月) 21:57:49 ID:j7w57n5uO
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綺麗な空が見える。
人の話し声、小鳥や小動物の鳴き声…
遊具で遊ぶ子供達のはしゃぎ声。
屋台がある。看板を見る限りたいやき屋だろうか?
何の変哲もない公園…
(ん…公園!?)
慌てて身体を起こし周囲を見る。
「なんであたしがこんな所に寝てんだよ!?」
思ったことがつい口から出てしまった。
それに驚き泣いた子供が親の元に逃げ込む。
(いけねっ…とりあえず落ち着けよ!自分…)
あたし、長谷川千雨は昨日何をしたんだ?
いつも通り学校が終わった後、家に帰り夕飯を食べた。
その後、風呂に入りHPの更新をし就寝。
なんてこともない、普段通りの1日だったはずだ。
それがなんでこんな所に?
こんな見たこともない公園に?
それに何故だろう…頭も割れるように痛い。
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15-461
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[野球の兄者GJです!!] 投稿日:2005/10/24(月) 22:00:50 ID:j7w57n5uO
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(とりあえず…家に帰らなきゃな)
そうは思ったが自分の居る場所が分からないのではどうしようもない。
無性にだるい体を自分が寝ていたベンチから無理やり立たせ軽く背伸びをする。
辺りを見渡してみると、どうやらこの公園は高台にあるらしい。
あたしは安全のために囲ってあるフェンス越しに街を見渡してみた。
(はぁ!?本当にどこなんだよ、ここ!!)
思っていた以上に遠くにいるようだ。
知っている建造物等が一つも見当たらない。
(ったく…何であたしがこんな目に…)
やけに腹が立つがここでいくら考え込んでいてもしょうがない。
今どこにいるのかを調べるために、あたしはこの公園を出ることにした。
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15-462
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[野球の兄者GJです!!] 投稿日:2005/10/24(月) 22:03:56 ID:j7w57n5uO
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だが不運というものはやはり続く物らしい。
あたしが公園を出ようとした瞬間、周りの草むらから出てきた男たちに四方を囲まれてしまった。
あまりに急な出来事のため動揺してしまった。
リーダー格の男が大声で叫ぶ。
「黙って俺らについてこい。おとなしくしてりゃあ何もしねぇからな!!」
そう言うと奴らはあたしに刃渡り15cmはあるだろうナイフを構えてきた。
(ヤバい…これは冗談抜きでヤバい!)
相手の数は四人。そのうち一人はかなりガタイも良い。
もし1対1だとしてもあたしなんかじゃ勝ち目は無いだろう。
1対1で無理なのに相手は4人どうしようもないのは明らかだ。
このまま奴らの言う通りついてくか?
いや、それもあたしのプライドが許さない。
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15-463
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[野球の兄者GJです!!] 投稿日:2005/10/24(月) 22:06:56 ID:j7w57n5uO
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「これで今月のノルマも達成ッスね兄貴!」
「ああ。さっさとこいつ拉致って酒飲むぞ!」
ノルマ?そんなもんの為にあたしが拉致られる?
バカバカしい!本当に今日はツイてない日だ…
「あたしはアンタらのノルマなんかに協力してやらねぇよ!!」
考えるより早く口と足が動いた。
あたしの蹴りはリーダー格の男の急所…股関に直撃、男はうめき声をあげてその場にうずくまった。
(ヤバ…まさかクリーンヒットするなんて…)
でもあたしには後悔してるヒマなんて無かった。
気付いた時には他の男に首筋を掴まれさっきのナイフを眼前に突きつけられたから。
ダメだ…怖くて目も開けられない…
(こりゃあ、あたし終わったかな…)
情けない最後だ。
だって知らない場所で目覚めて帰ろうとしたら変な男にからまれ人生終了。
普通そんなのって無いだろ…
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15-464
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[野球の兄者GJです!!] 投稿日:2005/10/24(月) 22:07:52 ID:j7w57n5uO
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半ば諦めていた時だった。
急に体が軽くなった。
恐る恐る目を開けてみると、そこには見覚えのある人物が立っていた。
「なっ!?お前朝倉じゃねーか!」
「おっ誰かと思ったら長谷川じゃんっ!助けに来たよ!」
同級生の朝倉だ。
何故こんな所にいるのか等、聞きたいことは沢山あるが今はそれどころではない。
改めて周りを見るとあたしにナイフを向けていた男は白目を向いて倒れているようだ。
朝倉がやった…?
こいつ格闘技とか習ってたのか?
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15-465
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[とりあえずここまで。厨臭くてごめんorz] 投稿日:2005/10/24(月) 22:10:14 ID:j7w57n5uO
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「あ、ありがとな?おかげで助かったよ。」
「まだ安心するのは早いよ!」
そうだ、まだ後2人いる。
いくら半分倒したからってピンチなのは変わらない。
「おい!なんなんだてめぇはよ!!?」
「ん?あたし?通りすがりの…たいやき屋さん兼カメラマンよっ!!」
そう言うが否や朝倉はイナヅマのようなアッパーが相手に打ち込んでいた。
「す、すご…」
「感心してないで長谷川も手伝ってって!」
「あたしはアンタみたいなびっくり人間じゃないんだって!無理に決まってるだろ!」
「だから!いつもやってた様に超能力でサポートしてって!」
「超能力!?あたしがそんなもの使える訳無いだろ!?」
「ちょっとどうしちゃったの長谷…危ない!しゃがめ!!!!」
朝倉の言葉通りしゃがんだ瞬間、男のナイフがついさっきまであたしの首があったところを切った。
空を切りバランスを崩した男の腹に朝倉のキックが打ち込まれ敵はその場に倒れこんだ。
「ふぅ…ギリギリ間に合って良かったわね。長谷川、アンタ怪我してない?」
「あ、あぁ。」
あたしはそっけない返事しか出来なかった。
見知らぬ公園、謎の男達、やけに強い朝倉、超能力がなんとかとも言ってたな…
一体何がどうなってるんだよ…?
頭がさっきより痛い…
早く家で寝たいってのにさ…
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15-518
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/10/25(火) 17:43:42 ID:xoJV58HxO
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「じゃ安全になったことだしひとまず帰ろっか!家まで送ってくよ。」
「ちょっと待てよ!」
そうだ、まだ聞きたいことが沢山ある。
「ここはどこだ?麻帆良学園はどこにある?さっきの連中は何だ!?なんであたしの家を知ってんだよ!!」
「そんな同時に何個も質問されたって分からないってば!」
「ぅぐ…じゃあまず一番知りたいこと!ここは一体何処なんだよ?」
「え?本当に長谷川どうしちゃったの?何処もなにもアンタん家近所じゃん。」
「は…?」
意味が分からない。
いくら自分はインドア派だからといっても近所のことぐらいは分かるに決まってる。
でもこんな場所は見たことも行ったこともないぞ…?
「えと、次は何だっけ…?あっナントカ学園?」
「ああ。ここからどう行けば麻帆良まで戻れる?」
「そんな学園聞いたことないんだけどなぁ…そこに何か用でもあるの?」
「変な冗談はよせよ!あたし達が通ってる学校のことだ!知らないワケ…!」
「冗談よせってあたしのセリフだって。そもそもあたし達学校なんか行ってないじゃん!」
?????
何故か話がまったくかみ合わない。
まるで初対面の人と話してるような感覚、とでも言えばいいのだろうか…
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15-519
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/10/25(火) 17:45:26 ID:xoJV58HxO
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「で、次の質問は何だっけ?」
「さっきあたしを襲ってきた奴らのことだ。普通のヤンキーとかと雰囲気が違ったぞ?」
「長谷川クルセイダーズも知らないの!?ニュース見てる?」
朝倉にバカにされてしまった…
それ以前にニュースなんてネットサーフィンをしている時等に見ているがそんな連中話題になってたことあったっけかな?
クルセイダーズか…
何か聞いたことがある気がするんだよな。
ダメだ、思い出せない。やはりただの気のせいか。
「どうしたのさ?考え込んじゃって。他には聞きたいことないの?」
「後は…そうだ、何であたしの家の場所を知ってるんだよ!?」
「家ってちびっこハウスのことでしょ?知らない人なんかいないでしょ。」
「そんな場所聞いたことねーぞ!ああ…頭痛くなってきた…」
「あたしもよ…自分が育った孤児院を忘れるなんてさ、長谷川頭でも打ったんじゃない?」
孤児院?育った?
そんなことないだろ…
あたし自身小さいころの記憶もあるし、もちろん昨日のことだって鮮明に覚えている。
もしかして悪夢でも見てるのか?
頬をつねってみる。
…痛い。
じゃあ今までの学園で過ごしていたあたしが夢なのか?
いや、それはない。だとしたら今の状況が理解出来ないはずがない。
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15-520
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/10/25(火) 17:46:22 ID:xoJV58HxO
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あたしはとりあえず自分なりに結論を出してみることにした。
見たこともない世界。
知り合いがまったく別の生活を送っている世界。
そしてさっきは聞くのを忘れた…いや、あえて聞かなかったコト、『超能力』を使えるらしい自分。
こういうのよくゲームにあるよな。
パラレルワールドに飛ばされる主人公の話。
だけどそんな非現実的なこと、あってたまるか!
でも現に自分が体験してるのでは100%否定は出来ない…
「なぁ、朝倉…」
あたしは今立ててみた仮説をコイツに話してみることにした。
まあ期待はしていないが…
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15-521
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/10/25(火) 17:49:21 ID:xoJV58HxO
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「…ってワケなんだ。どう思う?」
「ぷぷっ…あはははは!!」
ちくしょー、笑われた…
まあしょうがないよな。
あたしだって信じられないんだ。
「…でもさ、長谷川が言ってることが本当だとするよ?」
「ん?」
「そっちの世界のあたしはどんな感じ?」
「どんな感じねぇ…まっ毎日カメラ持って走り回ってるくらいだからな。楽しそうだな。」
「そっか…もう一人のあたしがうらやましいわ。まっ!幸せならいいか♪」
「朝倉…?」
「…なーんてね!!なかなか良く出来た作り話だと思うよ、うん。」
「アンタに話したあたしが悪かったよ!ったく何だよ!一瞬信じてバカ見た!」
「まあまあ、落ち着きなさいって。」
と、朝倉が言った時だった。
「みそらーみそらー」
何だ?インコみたいな鳥が鳴いている。
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15-522
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[とりあえずここまでですー。] 投稿日:2005/10/25(火) 17:50:16 ID:xoJV58HxO
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「変わった鳥だな…ここらに住み着いてんのか?」
「そっか!あの作り話だと長谷川はこの街の住人じゃないんだっけ!」
「殴るぞ…?」
「冗談よ!しょーがない説明しますかっ」
「また変なこと言ったら本当に殴るからな!」
「大丈夫だって♪えっと…ほらあれ分かる?」
朝倉は高台から街の奥の方を指差している。
そこにはかなり大きな、それも修学旅行で行った京都のものよりも大きな寺が立っていた。
「あの寺がどうかしたのか?」
「なんかね、あそこのお寺で変なインコ像崇めてるのよ。だから寺の中もインコだらけでさぁ。近所から苦情も来てるんだけどね。」
「寺に苦情なんてな、どんな世界だよ…」
ん?何か頭に引っかかる…
聞き覚えあるクルセイダーズという言葉。
インコを崇めてる寺。
あれ…何だったっけかな?
あたしが小さいころかな?
なんか覚えがあるんだよな…
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15-580
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/10/26(水) 16:06:29 ID:wRfup5wsO
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あたしは朝倉に自転車―――と言っても改造のしすぎでそこらの族のバイク並に派手な―――でその『ちびっこハウス』とやらに送ってもらうことになった。
見知らぬ街を風を切って走る。
そういえばクラスメイトとこれだけ話をしたの初めてだな…そんなことを思っている内に自転車は目的地の前で止まった。
「じゃあしずな先生によろしくね。」
どうやらこの孤児院の先生はしずな先生らしい。
「あ!忘れてた!ハイ、これおみやげ!」
そう言い朝倉は紙袋をあたしに手渡す。
「なんだよ、これ?いい匂いがするけど…」
「あたしが作ったたい焼き!子供たちに渡してあげて!」
試しに一個たい焼きを出し食べてみる。
ん!?こりゃあ本当にうまいぞ!
あたしはコイツにこんな才能があったなんてな…なんて思いながらたい焼きの包み紙をポケットにしまう。
「どう?おいしいでしょ!結構評判だからね〜アンタの妹も好物だって言ってくれたわよ?」
「あの屋台は朝倉が開いてたんだな。…ん?妹!!?」
「うんザジぢゃん。独り占めしないでちゃんと分けてあげなさいよ〜。じゃあたしはそろそろ行くね!」
「ちょっ!待て…あぁぁ行っちまったよ…」
妹ねぇ…確かザジってうちのクラスのピエロ、だよな…?
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15-581
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/10/26(水) 16:07:34 ID:wRfup5wsO
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あたしはこちらの世界の長谷川千雨を演じることにした。
異世界がどうこう言っても信じてもらえる訳がないし、何よりあたしが恥ずかしいから。
考えがまとまったところで建物の玄関を開けた。
「あ、おかえり千雨。あぁ!服をこんなに汚して!またケンカ!?」
何だかいきなりしずな先生に怒られてしまった…
「まったく!洗濯物増えちゃったじゃない…ああ、そうそう!ザジちゃんが呼んでたわよ。すぐ部屋に来てって。」
えっと…確かザジはあたしの妹ってことなんだよな。
「アイツが?分かったよ。」
アレ?あたし部屋なんて知らねーぞ!
「せ、先生。ザジの部屋ってどこだっけ?」
しずな先生は一瞬不思議そうな顔をしたがすぐ廊下の一番奥の部屋を指差して教えてくれた。
あたしが姉ねぇ…ま、何とかなっちゃうだろ。
あたしはドアを開ける。
「あ、ちうお姉ちゃん…おかえり」
お、お姉ちゃん////…悪くねーな////
何故ザジが『ちう』を知ってたかが気になったが今はそれどころではない。
………………
目の前の可愛い妹の話を聞いてやらないとな!
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15-587
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/10/26(水) 19:08:18 ID:wRfup5wsO
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「ちうお姉ちゃん…?なんで笑ってるの?」
いけね!あたしとしたことが…でもお姉ちゃんかー…えへへへ///
っと!何考えてんだ、あたしは…
「話があるって言ってたんだろ?どうしたんだよ。」
「ちう…あれ見て…」
ザジが指差した先には空のカゴ…いや、良く見るとおこじょが。それも元気がない。
「カモ君死んじゃうの…?」
このおこじょはカモって名前なのか。
あたしとしても助けてあげたいが、ここまで弱っていては誰の目から見ても助からないのは明らかだ。
「あたしにはどうしようもないよ…くそっ!葉加瀬や頭が良い方のチャイナでもいればどうにかなったかも知れないのに!」
「…あの雑貨屋の葉加瀬さん?」
「え…?」
そうか!朝倉やザジがいたんだ。他にもクラスメイトがいてもおかしくないじゃないか。
「そうだよ!なぁザジその雑貨屋までの地図ないか?」
「助かりそう…?」
そう言いながらザジは机の引き出しから、街の地図を取り出してあたしに渡す。
「ああ!たぶん大丈夫!あたし…いや、お姉ちゃんに任せとけ!」
「ありがとう…ちうお姉ちゃん!」
あたしは急いで家を飛び出しそ5雑貨屋へ急ぐ。
可愛い妹の頼み、断れる訳ないもんな!
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15-604
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/10/26(水) 22:40:17 ID:wRfup5wsO
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徒歩20分は歩いただろうか。
その建物はすぐに見つけることが出来た。
まあ『葉』という文字が描かれている看板が目に入らない方がおかしいけどな。
あたしはドアをノックする。
…返事が無いな。
留守なのかと思った時いきなり大声が聞こえた。
「よぉっし!!!転送装置がやっと完成したわ!」
「おい、あのさ…」
「これを発明出来たの私が世界初ね!」
どうやらあたしに気付いてないらしい。
これだからマッドサイエンティストは…
あたしも負けじと大声で呼ぶ。
「おい!!聞こえるか!」
「んんっ?長谷川来てたんだ。あがってあがって!」
とりあえず店内を見渡してみる。
仮面や像、ガラクタだらけ。こいつらしいか。
「長谷川がここに来るなんて珍しいなぁ。どうかしたの?」
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15-606
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[とりあえず今日はここまで。>>603GJです!] 投稿日:2005/10/26(水) 22:41:55 ID:wRfup5wsO
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あたしはザジの飼っているおこじょについて話す。
葉加瀬はそれを黙って聞いている。
反応ナシ。やっぱ無理なのか…
そう思った時だった。
「なぁんだ!そんな簡単なこと私に任せれば一瞬で終わるわよ。」
「本当か!あぁ、良かったよ…これでザジも喜ぶな。」
「あっそだっ、さっき出来た転送装置試してみるかな!ちょっと私についてきて。」
あたしは頷くと葉加瀬と共に店の地下へと降りていく。
地下は一階よりごちゃごちゃした部屋だった。
ガラクタが散乱している中に何やらデカい機械が置かれている。
これがその転送装置とやらなのか?
「えと…目的地の位置情報を設定して、と…」
葉加瀬は機械をいじっている。
こんな物で本当に移動出来るのか?
そう思いながらあたしが機械に足を乗せてみた時だった。
「長谷川!まだ乗っちゃダメ!」
「え…」
突然機械が煙を吐き警告音を鳴らし始めた。
「早く降りて!早く!!」
あたしが機械から足を離した瞬間、装置は爆発、粉々になってしまった。
「はぁ、やっぱまだ重さに耐えられなかったか。まっいいデータ取れたから良しとしますか♪」
「良くねーよ!!?こんなに危険なら最初に言え!」
「あっ装置が壊れちゃったか
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15-677
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/10/28(金) 07:11:35 ID:MBD8E78dO
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「あっゴメんね!私はまだ準備があるから先に行っててくれない?」
「そうか、分かったよ。また後でな。」
あたしは急いで"愛しの"妹の元へ戻る。
これで喜んでくれるかな?
笑ってくれるかな?
と、本当は姉妹でも何でもないのに何故か気になってしまうのは何でだろうか?
「ただいま!ザジっハカセが来てくれるってさ!」
「本当…?カモ君助かるの…?」
「大丈夫だって!良かったなぁザジ」
「うん!ちうお姉ちゃん…ありがとう!」
ザジは普段と違いよく喋り、あたしも普段はしないような微笑を。
と、言ってもザジにはニヤけてるようにしか見えなかったらしいが…
ザジと何てことない世間話をしながらこちらの世界の長谷川千雨についての情報を集める。
どうやらこの世界のあたしは人の心を読んだり何もない空間に炎を出したりという非現実的なことをやってのける人らしい。
これが超能力?馬鹿馬鹿しいが妹、ザジが言うんだから本当なんだよな。
「ちうお姉ちゃん顔赤いよ…?」
ぅ////
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15-701
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/10/28(金) 16:12:03 ID:MBD8E78dO
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ザジと話をしながら待っていると葉加瀬が大きい風呂敷のようなものを担いで入ってきた。
「お待たせ〜!えっと、このおこじょを治せばいいんだよね?」
「ああ。さっきよりも弱ってきてるみたいだから早めに頼むよ。」
「カモ君…大丈夫かな…?」
「大丈夫よ♪ザジちゃんは心配しないで待ってて!」
「さっきの転送装置のこともあるし、本当に大丈夫だろうな?ザジ泣かせたら怒るぞ。」
「だーもー!大丈夫だって!それよりこのコンセント挿してきて、シ・ス・コ・ン・ちゃん♪」
「な…!//// わ、分かったよ!」
あたしは部屋の隅にコンセントを挿す。
この装置、本当に安全なんだろうな…?
「ハカセー!準備出来たぞ?」
「じゃあこれをこのおこじょに取り付けてっと!よしっ!スイッチオン!」
電源を入れた瞬間、機械がドゴゴゴゴゴゴ、と轟音を立てる。
アレ?おこじょがいない…
「お、おい…おこじょは…?」
「カモ君…吸い込まれちゃった…」
「オイ!インチキハカセ!どうしてくれんだよ!!?」
「あーあーきこえないー」
「おこじょ殺し!カモ殺し!」
「ああ本当に短気なんだから!そろそろかな?この装置をよく見てなさい!」
ハカセがそう怒鳴った時、装置から大量のスモークが出て部屋を覆った。
「おいおい、何も見えねー…って誰だ!?あたしのスカートの中触ってる奴!」
いや、それは触ってるという感触ではない。
何か得体の知れない物が下着の上を這いずり廻っている!
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16-110
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/11/01(火) 21:22:12 ID:E2AcblHGO
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あたしがスカートの中の"モノ"と格闘を続けていると視界を覆っていたスモークが晴れてきた。
あたしはそのスカートの中の"モノ"を引っ張り出す。
すると…
「いやぁー助かりましたぜ姐さん方!!」
「は…」
なんとそこにはさっきのおこじょ、いや良く見ると体の間接がジョイント式になっている。
簡単に言うとうちのクラスのロボ…茶々丸って名前だったか?…のおこじょ版といった感じか…?
いや、そもそも何で日本語を喋ってる!?
「やったね!実験成功したみたい!」
「実験!?ハカセ!このおこじょに何をしたんだよ!」
「いやあーあのね、このおこじょ私が見た感じ重い血液の病気にかかってた様なのよ。」
「いや、あたしが聞きたいのは…!」
「そこで用意したのがこの真鍮のヤカンを何個も潰して作ったこのボディ!」
「オイ!だから、あたしが聞きたいのは…!」
「これにさっき使った装置でこのカモ君を液体人間に、いや液体おこじょにしてこのボディに流し込んだの!」
「人の話を聞け!」
「んでもってこのボディには私の新開発した人口声帯が取り付けてあるの。まさかホントに喋るとは思わなかったけど。」
…当然信じれるワケがない。
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16-111
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[とりあえずここまで…まだ頭痛いなorz] 投稿日:2005/11/01(火) 21:26:27 ID:E2AcblHGO
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「そんなこと出来るワケないだろうが!!」
「これが科学の力ね!」
「嘘付け!!」
あー本当にイライラする…
そんなこと実際にあってたまるかっての!
「なぁなぁザジの姉さん」
「どうしたの…?カモ君…」
こっちはこっちでおこじょと会話してるしな…
「どうして千雨の姐さん、パンツは子供っぽく白なのに考え方は老けてるんだろーな!」
「な…!!」
「あ、姐さん…目がイってる…」
「とりあえず……殴る!!!」
………………………「こりゃ千雨のパンツ、いや千雨のパンチじゃねぇか…」
「まだ殴られたいか!」
「ちうお姉ちゃん…乱暴はダメだよ…」
「ご、ごめんザジ…でもこのおこじょロクな事考えてねーぞ!!」
「実はねー液体化した生物は精神力が増幅するのよ。きっとこのおこじょの性欲の部分が増幅されちゃったんだね。」
「されちゃったんだね、って人事みたいに…あたし被害者だぞ!!」
「あれ…?精神増幅?そうか!!ちょっと長谷川!そのおこじょと私の店に来て!!」
「ハカセ…?いきなりどう…」
「いいから!待ってるからね!!」
そう言うとハカセは窓から飛び出し、ものすごい速さで走って行ってしまった。
「ああ〜!これだからマッドサイエンティストは…しょうがない、あたしも行くとするか。」
「ちうお姉ちゃん…慌てて行って怪我しないようにね?」
「姐さん行ってら…」
「お前も来るんだよ!」
あたしはエロカモを連れて走る。
…いや歩く。体力には自信無いんだよ…
最終更新:2007年07月29日 02:32