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24-669
名前:禁断の果実 第一話[sage] 投稿日:2006/02/07(火) 13:54:47 ID:???
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満月が輝く深夜の公園、轟音と光が走る
咆哮を上げる巨大な影
人狼、ワーウルフと言われる獣人族
それに戦いを挑む二人のシスター、戦闘用シスター服に身に包む。
フードから覗く金髪と褐色の肌、シスターシャークティ
素早い足で翻弄する春日美空
まだまだ見習いの美空はシャークティのサポートで撹乱、相手の隙をシャークティは得物の十字架で攻めていた
しかし人狼のパワーとスピードは予想以上だった、美空はカードの力を使っていたが楽々追いつかれる
「嘘っ・・・!」
人狼の爪を間一髪かわす、フードか引っかかり顔が露になる。すかさずシャークティの十字架が飛んでくる
間を取る美空、こんな時に限ってエヴァはいない。思わず心で毒を吐く
二人の健闘空しく人狼はほとんどダメージを受けていない、ついにシャークティが弾き飛ばされ立ち木に激突する
「うう・・・」
戦闘用特殊素材とは言え、かなりのダメージだ
『ソコマデダ・・・クワセテモラウ』
人狼が手を伸ばす、その時
「うおおおおっ!」
アーティファクトの加速で美空が突っ込んでくる、そして体当たりをして飛び上がる
アーティファクトが輝き空中で蹴りの体勢を取ると、人狼に仕掛ける
体当たりでよろめく人狼に美空が突き刺さる、だが咄嗟の反撃をもらいはじけ飛ぶ
「シスター美空!!」
(リク・ラック・ラ・ラック・ライラック・・・・)
言葉は空気を振るわせる、人狼の表情が怯えに変わる。その瞬間人狼は凍り付き砕け散った
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24-670
名前:禁断の果実 第一話[sage] 投稿日:2006/02/07(火) 13:55:48 ID:???
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「うう・・・、はっ!」
美空は目を覚ました、見上げる天井は教会の自室
起き上がろうかとするが体中が痛む、かなり受けたはずの傷は無い。魔法治療が施されたようだ
目覚めた事に気づいたのか、ココネが部屋に入ってくる。心配そうに美空を見る
「ココネ・・・、そうだ!シスターシャークティは?」
昨夜の事を思い出し、シャークティの身を案ずる。あんな攻撃で倒せる相手ではない、無理をして起き上がる
「・・・(ふるふる)」
ココネが止める、だがよろめきながら美空は部屋を出る
声が聞こえる、聖堂からだ。美空はココネに支えられ聖堂へ、そこには
シャークティがいた、祭壇の前で跪き祈りを捧げている
「神よ、シスター美空をお救いください。私のせいで・・・大事な・・・ううっ・・・」
泣いていた
普段は厳しく、正直憎憎しくさえある先輩シスターの涙。
美空は心が痛んだ、自分があんな無茶をしなければ。でもあれしか今の自分には手は無かった
そんな美空さえも自分のせいとシャークティは涙で祈る、気がつけば美空はシャークティの下に歩き出していた
「はっ・・・!」
背中越しに不意に感じる暖かさ、そして息遣い
「全部背負わなくても・・・いいんですよ・・・シスターシャークティ」
「シスター美空、あなた!」
寄りかかるように美空はシャークティを抱きしめていた、痛む身体に鞭打ったせいか息が荒い
「寝ていなくては・・・えっ?」
美空はシャークティの涙を唇で拭う、もう動く限界だった
「私は・・・大丈夫・・・だから泣かないでください・・・らしく・・・な・・い・・・」
ばたりと倒れる美空、シャークティとココネは慌てて抱き起こす
「シスター美空・・・」
「・・・(みそら)」
シャークティは美空を抱きしめてまた泣いた、そして涙を拭った唇の感触が心に残った
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24-736
名前:禁断の果実 第二話[sage] 投稿日:2006/02/08(水) 15:02:33 ID:???
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数日の後、美空は学校に行けるまで回復した
その間、シャークティは懸命に看護した。そのおかげでかなり早く復帰できたのだ
「よー美空ー」
「大丈夫ですかー」
いたずら仲間の二人が声をかけてくる、クラスは何も変わっていない。
戦いに敗れていてはこの場所に居なかった、そう考えると怖くもあり、安堵もする
心ここにあらずといった美空に双子は首を傾げていると、楓がやってきた
「これこれ、春日殿は病み上がりでござる。二人とも遠慮するでござる」
楓の言葉に仕方なく別の相手を探しに双子は居なくなる、楓はしばし美空を眺めた後
「春日殿」
「わっ!」
楓の顔が目の前に、楓はにこっと笑うと
「どうしたでござる?、らしくないでござるよ」
「あ・・・うん」
どうも歯切れが悪い、美空は心にあるものを抱えていた。
戦いの恐怖はもちろんだが、もっと心を揺るがしているもの
シスターシャークティ
あの日、気丈な彼女が見せた涙、涙に濡れた端正な顔と蒼い瞳とフードから覗く金髪
その後の懸命な看護
シスターとしてと割り切ればいいのに割り切れない
それとあの日唇で涙を拭った感触を思い出す度心が痛む
それが何かわからない、苦しいのだ
美空の心を察したのか楓は肩に手を置き
「拙者には答えられぬが・・・、何がしたいが考えて行動あるのみと思うでござるよ」
楓は微笑むと騒いでいる双子の下へ
「何が・・・したいのか・・・私・・・私・・・」
美空は駆け出した
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24-760
名前:禁断の果実 第三話[sage] 投稿日:2006/02/09(木) 12:13:59 ID:???
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その頃教会では
「何の用です」
「ご挨拶だな、せっかく助けてやったのに礼もなしか」
教会の聖堂にシャークティとエヴァが対峙している、真祖たるエヴァには教会など意味を成さないのだ
聖堂の長椅子に腰を下ろすと、エヴァは一枚のカードを取り出し、見せる。
狼の模様の描かれたカード、シャークティはそのカードが何かすぐに認識した
「まさか・・・」
「察しがいいな、貴重な『真祖体』の魂さ。それもかなりの大物のな」
この世の魔物にはエヴァのような『真祖』は必ず存在する、そこから眷属を増やして行く
あの人狼はその数少ない『真祖体』だったのだ
「お前たちの敵う相手では無かった、無駄死にするところだった」
シャークティは歯噛みする、相手の力を見誤った。その為に美空にあんな無茶をさせた
悔しさがこみ上げる、己に、そして吸血鬼にいい様に言われるがままの現状に
「何が目的です?、ただ馬鹿にしにきたわけではないでしょう」
「ふっ、あのシスターを渡して欲しい。あの捨て身の攻撃はアーティファクトの本来の力では無くあいつの力だ、私なら伸ばせる」
美空を渡せと言うエヴァ、前からエヴァは美空の潜在能力に眼をつけ機会さえあれば見極めるべく行動していた
そして先日確信を得るに至った
シャークティにとってはとても了承できない、シスターとしてでは無く人としてだ
いつも怒鳴りつけては居るが美空のいつも明るく走り回る姿は、微笑ましくもあり愛しくも感じていたからだ
「お断りします・・・」
言うが早いか無数の十字架を投げつける、だがエヴァにはかすりもしない
「ふふふ、なるほど・・・そういう事か」
シャークティの心を読むがごとく笑う、シャークティに怒りが満ちる
その時、後ろからシャークティに抱きつき止める物が居た
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24-761
名前:禁断の果実 第三話[sage] 投稿日:2006/02/09(木) 12:15:25 ID:???
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「やめてください、シスターシャークティ」
「シスター美空・・・」
美空だった、美空は前に出るとエヴァに対峙する
「来たか、さあ来い。今より楽しく好きなようにやれるし、お前を伸ばせるのは私だ」
「お断りします、私は・・・この人が好きだから!」
美空はアーティファクトを召還し、制服の上着を脱ぎ捨て構える
「シスター美空!無理です」
美空はシャークティに微笑み、エヴァに言う
「あの時は無我夢中だった、助けたい、守りたいって・・・だから力が出せた。今なら確実に出せる、大事な、好きな人の涙を見たくないから!」
周りの気が美空に集まるのを感じる、これが潜在能力なのかは解らない。ただ美空はいま自分の気持ちをさらけ出し、そのために戦う事しか頭に無かった。
シャークティは突然の告白に動揺していた、何かが胸を締め付ける。
「あははは、面白い。ならば力づくでも手に入れる、従者としてな。これはくれてやる、お尋ね者だから賞金が出る」
高笑いと共にカードを投げ捨てるとエヴァは去った、後には二人が残った
その顛末を見る人影、その者はこうつぶやいた
「マスターの従者は一人でいい・・・」
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24-780
名前:禁断の果実 第四話[sage] 投稿日:2006/02/10(金) 10:33:13 ID:???
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聖堂に残された二人
美空はエヴァが撤退するのを見届けると、シャークティに駆け寄り抱きしめる
「し、シスター美空?」
「まさかこんな事に・・・ごめんなさい。でもよかった・・・」
涙を堪えつつシャークティの胸に顔をうずめる美空、エヴァと対峙したときの緊張がほぐれたのか震えている
シャークティは優しく頭を撫でる、ツンツンとした髪は意外と柔らかく、艶やかだ
「私が悪いのです、私が相手の強さを見切れなかったから・・・」
その後の言葉は止まった、美空が口付けしてきたのだ。
時が止まったかのように暫しの間唇を重ねる二人、痺れる様な陶酔感。
我に返ったシャークティが美空を突き放す
「な、何を・・・」
拒絶しつつも胸はときめき、もっと求めたい衝動がこみ上げる。だが聖職者としての理性がかろうじて止める
「もう、背負うのはやめてくださいって・・・言った筈です」
美空は潤んだ目で見詰めつつ近付いてくる、シャークティは後ずさる
「駄目です、シスター美空。私たちは・・・」
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24-781
名前:禁断の果実 第四話[sage] 投稿日:2006/02/10(金) 10:35:04 ID:???
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禁忌
神の教えでは同性で愛し合うことは罪、受け入れ、求め合えば破門どころではない
「私が、嫌いですか?」
「そ、それは・・・妹と言うか・・・確かに愛しくは思います。でもこんな事、私は・・・」
美空の気持ちは解る
あの日見せてしまった自分の弱さ、それが美空の心を惑わせた。
まだ恋愛に不慣れでしかもシスターとしての生活もそうだが、学校も女ばかりの環境、さらにまだ子どもじみた美空には恋心になるには十分だった
それは間違いと否定したいが、シャークティにはそれが出来ない
むしろ受け入れたいと言うささやきが聞こえる
前々から美空は気になっていた、怒鳴りつけつつもかわいい後輩。駆け出しの頃の自分を時々思い出す。
だから自分のせいで思わず弱さも見せた、美空の告白も正直嬉しい。
でも聖職者としては受け入れられない。
「さっきのキスは謝ります、ごめんなさい。シスターシャークティの言うことも解ります、でも私の気持ちは変わりませんから」
美空は上着を拾い、埃を払って着ると学校に戻ろうとするが立ち止まり
「それとこれからは一人じゃなく、私も一緒に苦しみを背負わせてください」
教会の扉が閉まる、広い聖堂にシャークティはひとり残された
罪の意識と受け入れたい背徳の誘惑、シャークティはため息をついてロザリオを握り締めた
その時、狼のカードが怪しく輝いた
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24-810
名前:禁断の果実 第五話[sage] 投稿日:2006/02/11(土) 11:13:41 ID:???
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学校に戻る為歩く美空
(わかってた・・・、でも・・・嘘でも好きと言って欲しかった・・・)
広がる妄想
十字架の下で貪り合う二つの影、甘美な背徳の愛
思わず立ち止まるほどの狂おしいまでの感情
「春日さん、脳波が正常では無いですね・・・」
声の方向には茶々丸が立っている、冷たい感覚を覚える
「茶々丸さん?」
茶々丸は無言でじりじと歩み寄る、そして
「マスターの従者は一人でいい・・・愛するのは一人だけ」
無表情のまま歩みながらエネルギーが収束していく、周りに響く機械音
美空は危険を感じ距離を取る
「消えてください」
レーザーが放たれる、轟音が美空のいた場所にレーザーの落下と共に響く
茶々丸は笑みを浮かべ、背を向けた。だが
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24-811
名前:禁断の果実 第五話[sage] 投稿日:2006/02/11(土) 11:14:42 ID:???
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センサーに猛スピードの反応、はっと振り向くと美空が目前に拳を構えていた
拳を茶々丸に叩き込む美空、レーザー落下の瞬間アーティファクトを使い前進しそのまま茶々丸に仕掛けたのだ
加速のついた拳は茶々丸を吹き飛ばし立ち木に叩き付けた、木が嫌な音を立てる
「茶々丸さん、いきなり何を・・・エヴァさんの誘いは受ける気はないし、私は死ぬわけにはいかないの。あの人のためにも」
「あなたはそうでも、マスターは諦めていない。あなたを消せばマスターは私のもの」
ダメージを受けつつも立ち上がる茶々丸、さらなる戦いを仕掛けようと身構えたその時
「いつからそんなに偉くなった、従者が主人を者扱いとはな」
エヴァが不機嫌な表情で立つ、茶々丸が怯えるのが解る
急に茶々丸が苦しみ始める、見ると太い薔薇の蔓が巻きついている
「人形が感情など持つとろくな事にならん・・・あの人形師のドールどもと同じだ」
「マスター、お許しを・・・」
茶々丸の嘆願を無視して締め上げるエヴァ、美空はエヴァを止めに入る
「やめてください、茶々丸さん壊れてしまう」
「ふん」
ようやく茶々丸を開放する、茶々丸はエヴァの命令でよろよろと去っていく
「お前、あのシスターの苦しみを共に担ぐとか言ったな」
「聞いていたんですか」
「ああ、なら証明してもらおう。それで私も諦める」
ニヤリと笑うエヴァに何か嫌なものを感じる美空、その時ココネが走ってきて美空の手を引く
「どうしたの・・・まさか!」
教会に向かった美空が見たものは・・・
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24-870
名前:禁断の果実 第六話[sage] 投稿日:2006/02/12(日) 13:06:17 ID:???
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教会の扉を開ける、そこには異様なオーラを放つシャークティの姿
目は紅く染まり、獣のそれになり息荒く立っていた
「シスターシャークティ!」
「来ては駄目・・・、今の・・・私は・・・ああああっ!」
駆け寄ろうとすると苦しみながらシャークティは止める、ためらう美空は足元に落ちるカードを見つけた
「これは・・・」
エヴァの置いていった封印のカード、狼の模様は消え鎖の絵柄に変わっていた
何が起こったのかすぐにわかった、そして響く声
「ふふふ、さあどうする?、もうすぐ完全に取り込まれるぞ」
そう、声の主はエヴァ。カードの封印を去り際に解き、人狼の魂はシャークティの身体に入り込み新たな体としようとしていたのだ
シャークティは必死に抵抗するも相手は真祖体の魂、何百年も身体を取替え生きてきた相手にもう時間は無かった
「美空・・・私を・・・殺しなさい・・・奴の魂が飛び出したときそのカードで封印出来る筈・・・」
「そんな・・・出来ません!」
美空はシャークティに駆け寄り力の限り抱きしめた、人狼に支配され始めたシャークティの体は牙を剥き美空の肩に噛み付く
痛みを堪え美空はシャークティの瞳を見詰め、口付ける
最初のキスと違い舌を絡めてのキス、口を離すとお互いの唾液が糸を引く
「共に苦しみを背負わせてと言ったのに、ずるいよ。どうせなら一緒に・・・」
そしてシャークティの服から武器の十字架を取り出しお互いの喉元にあてがう
「駄目・・・シスター美空・・・あなたまで・・・」
「愛してます」
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24-871
名前:禁断の果実 第六話[sage] 投稿日:2006/02/12(日) 13:07:22 ID:???
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美空が身体を寄せ十字架が食い込んでいく、血が滴り始める。人狼の魂は抵抗を試みるが力が入らない
お互いの心の力
美空の想い、それを拒むのをやめたシャークティ
二人の心は一つになっていた、そして十字架が喉を突き破らんとするその時
『コンナコトデヤラレテハタマラン』
シャークティの体から浮かぶ狼の影、ついに魂が飛び出した
近くに身体が無いか探りココネを見つけ飛び掛る
「・・・」
だがいつもの無表情でココネは立っている、そして向かってくる相手にカードを投げつける
光が走り吸い込まれる人狼の魂、完全に取り込まれるとココネの手元にカードはブーメランのように戻った
そのカードをココネは暫し見詰めた後、祭壇の聖杯に投げ込んだ
そして美空とシャークティは抱き合い、倒れていた。
十字架は人狼の魂が抜け出す瞬間シャークティの力が抜けたため床に落ち、大事に至らなかった
「シスター美空・・・」
「良かった・・・本当に・・・」
そして二人は口付けを交わした
もう迷いは無かった
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24-900
名前:禁断の果実 最終話[sage] 投稿日:2006/02/13(月) 11:35:41 ID:???
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夜
教会の美空の部屋、シャークティと美空は見詰め合っていた
ココネは神父と封印のカードを届けに麻帆良の外にある司祭の下に向かい、今は二人きり
怪我の治療はしたものの、二人の喉下と美空の肩にはまだ傷痕がある
今、二人は一糸纏わぬ姿だった。だからお互いの傷が見える
シャークティの褐色の肌と金髪は魅惑的で蒼い目は潤んでいる
美空は未発達だがしっかりと引き締まり、初々しい美しさだ
「シスター美空、私のせいで・・・、でもありがとう」
「いいっこ無しですよ、私が勝手に暴走しただけだし。でも、いいんですか・・・」
シャークティは頷き
「あなたの強い愛を受けないわけにはいけません、たとえ教えに背いても」
「嬉しい」
美空はシャークティに抱きつきキスをする、シャークティも答え背徳の逢瀬が始まった
傷痕を嘗め合い、ぎこちない仕草で快楽を貪り合う
「愛してます、シャークティ」
「私も・・・愛しい美空」
何度も絶頂に達し、逢瀬はいつ果てる事も無く続く
二人はついに禁断の果実を口にしたのだ
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24-901
名前:禁断の果実 最終話[sage] 投稿日:2006/02/13(月) 11:36:32 ID:???
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カーテン越しに写るその影を見下ろすエヴァと茶々丸
「今回は負けだな・・・」
「マスター・・・私は・・・」
エヴァは茶々丸の方に向き
「わかっている、もう言うな。さぁ今日はあの子守唄を歌ってくれ」
「はい、マスター」
闇に消える二人、逢瀬はまだ続いていた
翌朝、美空は眩しさで目を覚ます。いつの間にか眠っていたらしく朝になっていた
「おはよう、シスター美空」
シャークティが着替えを済ませてカーテンを開けて微笑んでいた
まだ裸の美空はシーツをまき付けシャークティに近づきキスをする
「あ・・・駄目ですよ、せめて夜に」
「はい」
お互いに罪を背負ったとしてもいい、愛し合うこの時が今は一番大事
共に神に裁かれたとしてもかまわない、愛する人となら
FIN
最終更新:2007年07月29日 02:32