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7-840
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/22(月) 21:32:38 ID:opon0BM5O
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「LoveとLikeの違いって何だと思う?」
昼休みの教室、もう少しでホームルームが始まろうかという時にハルナが変な事を言い出しました
‥‥いつものことと言ってしまえばそれまでですが
「全然違うじゃないですか、【好き】と【愛】でしょう?」
にやり、と嫌な笑みを浮かべてこちらを見てくるハルナ
まるでこれから先を楽しみにしているかのような
「じゃあさ、【好き】と【愛する】の違いは?」
‥‥ちょっと難しくなってきました
「人か物かの違い‥‥ですか?」
首を振り間違いだと示す
‥‥違い、何が違うのでしょうか
「本気で猫を愛している人もいるし、昔は石像を愛した人もいるらしいわ」
考え込む私を楽しげに見つめたまま口を開く
何かを知らせたいかのように、ゆっくりと少しずつ言葉を紡いでいく
「夕映はジュースが好きだったよね」
「え、ええ‥‥」
「一日くらいなら我慢出来る?」
「まあ、飲まずに過ごそうと思えばいくらでも」
この話の行く先はどこへ?
ハルナの言おうとしたいことが私には見当もつきません
嫌な感じのしていた笑みはいつの間にか優しく穏やかな笑みに変わっていて‥‥
「まだ、違いがわからないかな?」
「全然です」
「それはね‥‥」
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7-841
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/22(月) 21:50:43 ID:opon0BM5O
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「抑えられないのが【愛】よ」
人差し指を私の唇につけ、その指を自らの唇へ
「なっ!?」
「絶対に手放したく無いものを見つけた時、その時に生まれた感情が愛なの」
「私が夕映と初めて会った時みたいに、ね」
片目を瞑りウィンクしてみせるハルナ
きっと私は一生ハルナに勝てないでしょう、そう思いしらされる表情
「‥‥抑えられない、ですか」
「そうよ!ラブ臭は誰にも抑えられないのよ!」
へっ?
「だよねー、私もネギ君への想いが抑えきれなくなりそうだよー」
「‥‥ふん、くだらん」
「えー、エヴァちゃん好きな人いないの?」「私にはそんなもの‥‥」
「‥‥マスターには想い人なるものがいるようですが」
「えー、いるの!?誰なの!?ラブ臭がすると思ってたのよねー」
「余計なこと言うなー!!」
あああああ‥‥‥
真面目に聞いてた私が馬鹿に見えるです
というか馬鹿です
猛省せねば‥‥
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7-843
名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/22(月) 21:58:01 ID:opon0BM5O
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放課後、私は‥‥
のどかに同じ質問をしてみたです
「【好き】と【愛】の違いとは何だと思うですか?」
悩む様子もなくのどかは
「我慢出来ないのが【愛】なんじゃないかな?」
と、一言で返してくれました
わかってないのは私だけだったのかもしれません
ネギ先生のことを好きなのどか
‥‥私のことを好きだというハルナ
まき絵も委員長さんもわかっているのかも‥‥
何もわからない私
私が好きなのは‥‥
‥‥‥‥ダレ?
夕日に映える一輪の‥‥
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7-979
名前:夕日に映える一輪の‥‥[月詠がどーとかいいながらorz] 投稿日:2005/08/23(火) 22:15:30 ID:zKWehhPxO
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前回の話し(>>843)の三日後くらいだと思ってください
「私に人を愛する資格があるのでしょうか?」
一人きりの体育館裏
多少体育館の音が響くとは言っても、こうして静かに考え事のできる数少ない場所です
昼休みは教室も図書室も人が多いですから、ここは本当にいい場所に値します
「私は結局誰が好きなのでしょう?」
ネギ先生?ハルナ?答えは出ない
いっそのことこんな感情、無くしてしまった方が‥‥
固く拳を握り締める、そんな時不意に声をかけられた
「そこにいるのは、図書館の‥‥」
「あなたは‥‥、エヴァジェリンさん。どうしてここに?」
予想していなかった来客に驚き、そして今までの独り言を聞かれていないか不安になる
「食後の昼寝だよ、屋上はうるさくてかなわん」
バタッと倒れ込むように草むらに寝転がるエヴァンジェリンさん
魔法使いにして吸血鬼、私なんかの何倍も生きている不思議な人です
見た目はさほど変わりませんが
「何か悩み事があるんだろ」
「え、ええ‥‥」
「私は今から寝るから関係ないが、誰かに話してみたら楽になるかもしれないぞ」
唐突な声に曖昧な返事、まるで私に話せと言わんばかりの口調
「もしかしたら適当な返事が返ってくるかもしれないな」
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7-982
名前:夕日に映える一輪の‥‥[>>980絵は無理だ、俺が絵を描いたら‥‥] 投稿日:2005/08/23(火) 22:36:29 ID:zKWehhPxO
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背は向けたまま、恐らく目も閉じている
それでも私の話を待っているのか、起きている気配がする
「私には人を愛するという意味がわかりません」
返事は無い、けれど寝ているはずなのに手で「続けろ」と示してくる
「二人の人に会うと鼓動が早くなって‥‥、けれど私にはどちらの人が好きかわからないのです」
「お前な‥‥。いや、いい」
何かを言おうとして止める、ここからでは表情は読み取れません
「お前の友達が言ってたじゃないか、そういうものは抑えられないって」
「はい‥‥」
「無理に感情を抑えていい子になる必要は無い、伝えたい言葉を伝えたい人に届けるだけだ」
伝えたい言葉‥‥、伝えたい人‥‥
「‥‥いつか、いつか必ず伝えられなくなる日が来るんだ。その前にやれることをやっておけ」
「‥‥わかりました!」
「わかったら行け、私は寝るんだからな」
「ありがとうです」
短くお礼を言って走り出す
今はただ、足が向く方へ走った‥‥
――――――――
「ふん、私らしくもない」
しかし本当に丸くなってしまったものだな
でも私は辛さを知っているから、会えない辛さを‥‥
「夢で、いいから‥‥会いたい‥‥」
深い闇に落ちていく―――――
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7-983
名前:夕日に映える一輪の‥‥[うわ、設定書き忘れ‥‥] 投稿日:2005/08/23(火) 22:52:51 ID:zKWehhPxO
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私は全速力で教室に戻った
伝えたい言葉を聞いてもらうために
「ハルナ!聞いて欲しいことが」
「なに?」
いつものハルナからは想像もできないような暗い視線
私を避けているような「私、ずっと避けられてたよね?」
「えっ?」
「もう無理しなくていいよ、私も無駄に近寄ったりしないからさ」
ハルナは何を?
「ごめんね、夕映。‥‥これで、最後だから」
そう言って私の額に触れるだけの口付けと、手に落ちた大粒の涙を残して
ハルナは教室を走って出ていった
現状を理解することも、追い掛けることもできない私を嘲笑うかのように
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り響いた
その日の午後は二つの席が空いていた
一つはエヴァンジェリンさんの席
もう一つは、ハルナの席‥‥
午後の授業中に窓から射す夕日は
いつも以上に眩しい気がした
ハルナキソラ
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8-189
名前:ハルナキソラ[] 投稿日:2005/08/25(木) 08:55:57 ID:RLcT4yciO
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どこまでも走った
逃げる為に走った
人が居ないところを求めて‥‥
体力なんて殆んど無いはずなのに
私は疲れを感じることは無く
ただ胸だけが痛かった
「授業サボっちゃった」
世界樹に背を預け座り込む、私の心と同じように空が曇り始めた
「私一人で、舞い上がってただけなのかな‥‥」
もう‥‥、どうでもいいや。涙が枯れる頃には全部忘れてる
降りだした夕立を気にすることもなく、私は目を瞑り眠った
私のいらない気持ちを全てを洗い流して‥‥
「こんな所で寝てると風邪ひくヨ」
ゆさゆさと体を揺すられる、浅い眠りだったのか私はすぐに目が覚めた
「‥‥チャオ?」
「ムッ‥‥、ハルナ体が冷えきってるネ。‥‥ついてくるヨ」
強い力で手を引かれる、校舎に向けてではなく違う所へ向かっているみたい
何も言わずに私の手を引くチャオ
何も聞かないこと
少なからず私を心配してくれていること
それだけで私は嬉しかった
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8-190
名前:ハルナキソラ[] 投稿日:2005/08/25(木) 09:13:34 ID:RLcT4yciO
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ついた場所は超包子の屋台
「ほらこれで髪とか拭いて、これに着替えるネ」
ぽい、と投げるようにしてタオルとウェイトレス用の服を渡される
「ん‥‥、ありがと」
そういえば雨、降ったんだっけ。夏だし風邪はひかないかな‥‥
髪を拭き終え服を着替える、サイズが合わないのはこの際我慢ね‥‥
「結構似合うヨ、ここでバイトする気は無いネ?」
「暇があったらね」
私の制服はチャオが持ってきた謎の機械に入れられた、乾燥器だそうだ
「何が有ったかは聞かないネ、でも手助けはしてあげられるヨ」
お茶を入れながらチャオはそう言った
手助け‥‥、こうして貰えるだけで充分に助けてもらってる
チャオは何をするつもりなのだろうか?
「忘れたいことが有るなら消せるヨ、‥‥消したい事だけネ」
忘れたいこと‥‥、夕映のこと
私の気持ちさえ消してしまえば、誰も困ることはない
でも‥‥
「少し、考えさせて‥‥」
この気持ちを簡単に捨てたくは無かった
誰にも受け入れられなくても
私の一部なのだから‥‥
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8-192
名前:ハルナキソラ[] 投稿日:2005/08/25(木) 09:43:01 ID:RLcT4yciO
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やっぱり私は‥‥
「大丈夫、自分でしっかり取っておきたいから」
この感情は消して欲しくない
一時の夢だったけど、好きだった気持ちは心にずっと
「そか、それでいいと思うヨ」
片目を閉じてウィンクしてみせるチャオ
「ハルナ」
「なに?」
「物事は多角的に考える必要が有ると思うヨ、数回の失敗で諦めてたらなにも変わらない。研究もレンアイもネ」
チャオは全てお見通しと言いたげに微笑む
「ほら、やれることはスグにやるネ。服は後でいいから」
やること‥‥
夕映に会いたい
嫌われててもいい、気持ちを伝えたい
もう一度だけ、夢を見たい
「チャオ、絶対返しにくるから」
「ついでにバイトも頼むネ」
教室?図書館?どっちだろう、私は走り続けた
―――――「人の心は立体パズル以上に難しいヨ、消してくれなんて言われたらどうするつもりだたか‥‥」
ハルナが去った後、一人呟く
いくらウチとはいえ一時的以上に人の心は操作出来ない、あれはただのハッタリ
「頑張って欲しいヨ、3-Aの皆には‥‥」
まだハカセ達も来ないし、少し昼寝でも‥‥してるネ‥‥―――――
のどかなるは日常?
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8-954
名前:のどかなるは日常?[[>>8-949とリンク]] 投稿日:2005/08/31(水) 20:17:32 ID:AWLmOUiuO
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最近夕映とハルナとの関係がギクシャクしてるような気がする
こんなことは始めてで、私は何も出来なくて‥‥
少しでも助けになれたらって思うのに‥‥、私は‥‥
何も思いつかないまま一人、駅に佇む
寮に帰るのも今では私一人、三人で帰ることの出来る日は来るのかな‥‥
「少しええですか?」
「は、はい!なんでしょう!」
逆の方面から電車に乗って来た人だろうか?不意に後ろから声をかけられた
「道を尋ねたいんやけど、‥‥大丈夫どすか?」
「あ‥‥、はい。行き先は何処でしょうか?」
後ろに立っていたのは丸く大きな眼鏡をかけた他校の中学生のようだった
見たこともない制服、もしかしたらこの学園の中の中学ではないのかもしれない
「麻帆良学園中等部の寮に案内して欲しいんやけど」
「あ、私も今から帰るところだったので案内しますよ」
「それは助かりますえ、ほなよろしゅう」
私達は次に来た電車にのり寮に向かった
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8-957
名前:のどかなるは日常?[] 投稿日:2005/08/31(水) 20:35:17 ID:AWLmOUiuO
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電車から降りた私達は徒歩で寮に向かう
夕映達は先に帰ってるかな‥‥
「‥‥少しええですか?」
「はい?」
「何か悩み事でもあるのかと思いましてな」
「あ、うう‥‥」
そんなに顔に出ていたのかな、知らない人にまで気付かれるなんて「‥‥少しくらいなら話し聞きますえ、まだ約束まで時間はあるし」
「えっ?」
考えもしなかった言葉、相手の人は花を見ているのか視線を脇に落としている
「あ、あのお願いします。‥‥名前聞いてもいいですか?
あ!私は宮崎のどかって言います」
「‥‥‥千草、や」
‥‥何処かで聞いたような名前、私には思い出せなかったけれど
誰だったっけ‥‥?
寮の近くの公園、私達はベンチに座っていた
友達のこと、今の状態のこと、何も出来ない私のことを千草さんは黙って聞いてくれた
「のどかさんは気にしなくていいと思いますえ」
「えっ?」
「本人達の問題やから口を出すと余計なことになりますえ」
「で、でも‥‥」
「いつも通りに接してあげることが大切なのと違います?」
「友達ならいつか自分から話してくれますえ」
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8-960
名前:のどかなるは日常?[] 投稿日:2005/08/31(水) 20:51:40 ID:AWLmOUiuO
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私まで落ち込んでちゃ、二人に迷惑がかかるんだよね
私のやるべきことは‥‥
「ありがとうございました千草さん」
「ああ、ほなまた」
「はい」
軽く会釈をして千草さんと別れる
私は二人に会うために寮の自室に向かった
「おかえり、のどか」
「ただいま、ハルナ」
寮の部屋にはハルナだけ、私はハルナに声をかけようとしたけれど
「のどか、夕映見てないかな?」
「ううん、見てないけど」
先に口を開いたのはハルナだった
「ごめん、って一言いいたくて学園内探したんだけどいないのよ。先に帰ってるかなと思ったんだけどいないし」
机の上の原稿用紙に向かったまま話すハルナ
手に持ったペンは全く動いていない
「あと心配かけてごめんね、もう大丈夫だから」
「え‥‥?」
「こんな状態にしちゃってのどかには悪いなとは思ってたのよ」
「そんなこと、ないよ」
「のどかが一番人の心に敏感みたいだからね」
照れを隠すように笑いながらハルナは言った
‥‥少しの間流れる沈黙、そして不意に扉が開いた
「ただいまで「夕映っ!」
扉が開く少し前からハルナは扉に向けて走っていた
まるで夕映が帰ってくるのを知っていたかのように‥‥‥
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8-963
名前:のどかなるは日常?[] 投稿日:2005/08/31(水) 21:03:36 ID:AWLmOUiuO
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「夕映、ごめんね」
「いえ、私が悪かったんです」
扉の前で抱き合いながら謝りあう二人
千草さんの言う通り私が何かをする必要は無かったみたい
‥‥少しだけネギ先生の顔が見たくなりました
私は二人に見付からないようにそっと部屋から抜け出して、また学園に戻ることに
二人の邪魔をするのもあれだし‥‥
でも本当によかった‥‥
後日
「あら?ロープ忘れちゃった」
「何やってるですか、今日はそこまで深くは潜らないから大丈夫だとは思いますが」
「いざとなったら夕映に助けてもらうからいいよ〜」
「なっ!何をやってるですか!?こんなとこで抱きつくなんて」
「あれ〜、そんなこと言っていいのかな?」
「変なところを触るのはやめるです!!」
私達は前と同じに戻れた、もしかしたら前よりももっと仲良くなれたかもしれない
静かでもないこんな日常だけれど、皆でいればきっと楽しいから
「のどかー、のんびりしてると置いてくよー?」
「あっ、少しくらい待っててくれたって‥‥」
図書館組編終わり
最終更新:2007年07月29日 02:33