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37-70

37-70 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/08/27(日) 22:35:43 ID:???
刹那 そして伝説へ(byDQ?)


1/5
>ぼうけんのしょ1をはじめます

世界の危機とはどういう場合に起こるのでしょうか?
強大な権力者の狂気、それとも今の世界のような魔王の侵略なのでしょうか?

それとも・・・たった一人の手によって引き起こされるもの、なのかもしれません


ポルトガの王様から依頼を受けた私たちは、アッサラームのさらに東の街、バハラタから黒胡椒を取ってくるという依頼を受けました
途中、補給のためアッサラームに寄ろうとしたのですが、幼女が泣きじゃくって街に入ろうとしなかったのです
おそらくはアッサラームの悲劇が幼女の心に深い傷を負わせてしまったのでしょう
それはまさに、不幸な出来事としか言いようがありません

仕方がないので、アッサラームでの補給を諦めてさらに東へと進む私たち
アッサラームからみて東南、その地区にバハラタの街があったのでした


木乃香 「なんや、街の様子が変やな?」
そうなのです。街について中に入ったら、どういう訳か街の人たちが大変そうなのです
どう大変なのかというと、怯えているようで、それでいて焦っているようなのです

どうしてこうなったのか聞こうと街の人に尋ねても、”今忙しいんだ”の一点張りなのです
仕方がないので、私たちは暇そうな人を探したのでした
37-71 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/08/27(日) 22:36:41 ID:???
2/5
街の南方、ちょっと開けたところにある公園に暇そうにしている老人たちがいたのでちょっと話を聞いてみました
刹那 「どうしたんですか、この街は?皆何かに怯えているようですが?」
すると四人の老人は順々に語り始めたのです

老人春 「一月ぐらい前のことじゃった。街の北に盗賊団が住み着いたんじゃ」
老人日 「真名・カンダタといってな。それは恥ずかしい格好の盗賊じゃった」
老人美 「そして昨日のことじゃった。あそこに見える大きな建物に住んでいる少女をさらっていったんじゃ」
老人空 「するとな、その恋人が怒り狂って暴走し始めたんじゃ。ほれ、あそこの山が吹き飛んだのはそのせいじゃ」

老人の指さす方を見れば、確かに山が一つ吹き飛んでいます。いったいどんな方法で吹き飛ばしたのでしょう?

木乃香 「そ、その人は今は何を?」

老人春 「さてな・・・本人に聞いてみるのが良いじゃろ」
老人日 「街のみんなは避難のために忙しいのじゃ」
老人美 「すまんな、普段はこんな街じゃないのじゃが」
老人空 「間の悪いときに来たと諦めてくれ」

刹那 「この街に黒胡椒があると聞いたのですが・・・どこにあるか知りませんか?」

そうすると老人たちは同じ所を指さしたのです。それは件の人がいる家でした
老人たち 「気をつけてな・・・」

老人たちは語り終えると、再び暇そうにし始めました
あまりの余裕の姿に、あなたたちは逃げなくても良いのですか?と思わず私は聞こうとしました
しかし、その老人たちはまるで空気の様に風景にとけ込んでしまったのです

私はその光景があまりに自然に見えてしまったのでそれ以上声をかけるのを止めました
37-72 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/08/27(日) 22:37:35 ID:???
3/5
その家はずいぶんと珍妙な家でした。屋敷の外にまではみ出ている訳のわからない絡繰、なんなんだろう?
私はおそるおそるその家の扉を開きました
刹那 「失礼しま・・・」

葉加瀬 「あはははは!!!あと少しで大陸破壊爆弾が完成します!!これで夏美さんをさらった奴らをぶっ飛ば・・」
ばたん
なんだろう、これ以上先に行ってはいけない気がする。間違いなく私の勇者としての資質が、いや、人間としての資質がそう告げている
木乃香 「どうしたん?」
刹那 「ここはやばい。たぶん入ったら大変なことになる」
木乃香 「せやかて黒胡椒が手にはいらへんやん」
刹那 「しかし・・・」
その通りだ。このままではどうしようか・・・黒胡椒が手に入らないぞ
と、思っていたときだった

葉加瀬 「はれ?お客さんですか?」
とドアが開いたのです
葉加瀬 「すいませんけど私今忙しいんです。ご用があるなら後にしてくれませんか〜?」
それはずいぶんと間の抜けた声でした。先ほどの狂気はどこへ行ったのでしょう?
エヴァ 「黒胡椒、欲しい・・・」
葉加瀬 「黒胡椒ですか?あそこの倉庫に入ってますので勝手に持って行ってください」
木乃香 「え、勝手に持って行って・・・」
その人は最後まで話を聞かずに扉を閉めてしまいました。ずいぶんとお忙しいようです

エヴァ 「あそこ・・・だね」
木乃香 「ほんなら勝手に持っていこうか?」
二人は黒胡椒が手に入ればそれで良いようです。まあ、私も変なのに関わらないですむのは嬉しいのですが・・・

こうして私たちは黒胡椒を手に入れて、その日はバハラタの宿に泊まったのです
それはずいぶんと静かな夜でした。夜になると、ほとんどの人は避難してしまいました
この宿の主人も何処かに避難しています。私たちには勝手に泊まっていけといったので、勝手に泊まらせて貰おうと思います
37-73 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/08/27(日) 22:38:48 ID:???
4/5
木乃香 「ずいぶんと静かな夜やな、せっちゃん」
湯上がりのこのちゃんが、私に語りかけてきました
木乃香 「星も綺麗や。宿のおっちゃんがおらへんから保存食しかないけど、二人の夜にはこれで十分やな」
このちゃんがどこからか干し肉とパンとワインを用意してきました
刹那 「せやな、二人っきりって久しぶりやな」

あるあるは気を利かせたのか、宿の別の部屋で休んでいます。幼女は美少年をあさりに行ったようですが・・・
木乃香 「なあ、せっちゃん・・・ええやろ?」
刹那 「あんっ!!せっかちやな、このちゃんは」
私は抱きつき絡みついてくるこのちゃんを受け止めると、その唇を重ねようとしました
そのときです

ビィィィィィ!!!と、大きな音が響きました

街の北のあたりに、天から巨大な光の柱が降り注いできたのです
木乃香 「な、なんや!?」
刹那 「あれは・・・光の柱?」
それからしばらくしてその光の柱は細くなっていきました。どうやら中心に収束しているようで輝きが強くなっていきます
そして・・・光の柱は爆発しました


街の北、おそらくはカンダタの新しいアジトがあったところには大きな湖ができていました
爆発でできたクレーターに近くの川から水が流れ込んでできたらしいです
私たちは思いました。関わらなくて良かったと

あの盗賊はどうなったのでしょう?子分と一緒に吹き飛んだのでしょうか?
今となってはもう確かめる術もありません
さようなら、カンダタさん

まあ、こうしていても仕方がないので、私は再びこのちゃんとの熱い夜を過ごすのでした
37-74 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/08/27(日) 22:41:07 ID:???
5/5
翌朝、脅威が去ったことを知った街の人たちが戻ってきました
人々は口々にこう言います、”まったく、迷惑な”その通りだと思います

街の人のお話を聞けば、どうやらさらわれた少女は恋人と一緒に無事に帰ってきたらしいです
なんにせよ、街の人たちは喜んでいます。盗賊が消えたことと・・・街が無事だったことを喜んでいるようです

葉加瀬 「なづみさ〜ん!!!夏美さ〜ん!!!」
夏美 「ちょっとハカセ、そんなに泣かないでよ。こうして無事だったんだからさ」
葉加瀬 「あの盗賊団たちはちゃんとした処置をしておきましたから〜」
夏美 「なに、したの?」
葉加瀬 「知らない方がいいと思います」

世の中には触れてはいけないこともあるようです


さて、黒胡椒を手に入れましたからバハラタへと戻ろうと思います
しかし、この街の北東には職安があると聞きました。それはダーマの職安・・・神殿と言われているらしいです
ちょっと寄り道していこうかな・・・

>ぼうけんのしょ1にきろくします


超 「ハカセにしては大人しめネ?」
夕映 「大丈夫ですか?葉加瀬さん、そんなにマッドですか?」
超 「次は職安ね、誰が転職するのカナ。早く続けるネ」
夕映 「まあ、気長に待つです」

37-144

37-144 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/08/30(水) 21:39:55 ID:???
刹那 そして伝説へ(byDQ?)


1/5
>ぼうけんのしょ1をはじめます

ここはおそらくは古くからあって、そして深い森。ここを北東に抜けて私たちはダーマの神殿へと向かいます
一見、どうぶつたちが戯れ、日の光が私たちを導いてくれるような平和なこの森にもやはりモンスターはいました

そして我々はそこであの素晴らしいモンスターと出会ったのです

森も深くなり、だんだんと差し込んでくる日の光も薄くなってきたところでのことでした
いきなり近くの茂みががさがさとざわめき出すと、一匹のモンスターが出現したのです

メタルスライムが現れた

なんだ、スライムか。と、我々はその存在を無視して通り過ぎようとしました
しかし・・・その鈍色に光る体。蒼く少しばかりうっすらと透明なスライムとは、何処か違うと気がつきました
木乃香 「め、メタルスライムやん!!」
エヴァ 「銀のぶよぶよ・・・でも硬い」
さて、ご存じの方も多いとは思ういますがこのメタルスライム、三つの特性と、一つの習性を持っています
非常に防御力がある、非常に素早い、呪文が効かない特性と非常に逃げやすいという習性を持っています
故にこのモンスターはレア度が高く、冒険者には刈ることが一種のステータスとなるくらいなのです
当然、我々の選択肢は・・・たたかう、です

しかしさすがはメタルスライム、私、このちゃん、幼女の攻撃をことごとく避けていきます
そんな中、やはり頼りになったのはあるあるでした

古 「ある〜」
あるあるは一言叫ぶと、メタルスライムに突っ込んでいったのです
古菲はメタルスライムに1ポイントのダメージを与えた
37-145 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/08/30(水) 21:40:59 ID:???
2/5
ダメージを受けたことに驚いたのか、メタルスライムはその習性に従った行動を始めます

メタルスライムは逃げ出した。しかし古菲はまわりこんだ。メタルスライムは逃げられない
あれ?回り込むのって確かモンスターのやり方なのですが・・・あるあるさん、アナタナニモノデスカ?

そのとき思い出したのですが、あるあるにはほしふるうでわを装備させています
元々素早かったあるあるが、この後爆発的な素早さを見せるのですが、まさかメタルスライムを上回っているとは思いませんでした

古菲のこうげき。メタルスライムにつうこんのいちげき。メタルスライムはしんでしまった
あれ?つうこんのいちげきって・・・あるあるさん、イツカラアナタモンスターニ?

こうして私たちはメタルスライムを倒すことができました。でもちょっと複雑な気分です


森を抜け、少し開けたところ、山に囲まれたその麓にダーマの神殿はありました
エヴァ 「職安なら・・・もっと街のそばにあった方がいいと思う」
木乃香 「その通りやな」
まったく、そのとおりだと思う

神殿の中にはいると、そこは意外にも人がいっぱいいた。こんな不便なところに、と思うくらいです
求職票を持った暗いおじさんたち・・・とかではなく、やはり冒険者がいっぱいでした
みんな、強うそうです

木乃香 「あ、受付はあそこやな。なあ、せっちゃん、なにに転職するん?」
刹那 「私、勇者だから転職できないと思う」
木乃香 「どうやろ、ウチのお嫁さんに永久就職せえへんか?」
刹那 「つまり結婚しようって事?」
木乃香 「ウチの実家はお金持ちやえ。苦労はさせへんからな」
刹那 「・・・一応、魔王は倒そうと思います」
木乃香 「勇者みたいやな」
刹那 「一応勇者ですから・・・」
37-146 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/08/30(水) 21:42:03 ID:???
3/5
じじい 「さて、ここはダーマの神殿じゃ。誰が転職するのかな?」
椅子に長テーブル、向かい合わせに座った神官と私たち。なんだか面接みたいです
刹那 「わ、私は転職できますか?」
じじい 「あー、一度勇者になると魔王を倒すまでは無理じゃな。あきらめい」
刹那 「そうですか・・・」
わかっていたとはいえ、ちょっと辛いです

木乃香 「あんなあ、どんな職業があるん?」
じじい 「こんだけじゃ。通常職、上級職、依頼職があるぞい」
そういうと、神官はテーブルの上にばさっと紙を並べました

通常職 戦士、武道家、僧侶、魔法使い、商人、盗賊、遊び人
上級職 賢者
依頼職 踊り子、秘書、助手、ヌードモデル、バニーガール、愛人、スパイ、女優、実験体、臓器提供、研究所清掃員

刹那 「通常と上級はわかるけど依頼ってなんですか?」
じじい 「ああ、これはな新田企画さんと葉加瀬研究所さんからの求職依頼じゃ。やってみるかの?」
なんだかどれもとっても嫌な予感がする。それはこのちゃんも感じたようです
じじい 「で、どれにするんじゃ?」
結局、転職希望があるのはこのちゃんだけでした
あるあるは武道家を突き詰めたいらしく、神殿の外で修行しています
幼女も転職させようとしたのですが、本人は興味がないようです。それに勇者でもないのに転職できないそうです
幼女はすぐに私たちから離れると、幼女は美少年をさらって宿屋にしけ込んでしまいました

木乃香 「賢者なんてええな。今からでも転職できるん?」
じじい 「あー、賢者か。僧侶ならレベルが20以上で”さとりのしょ”が必要じゃな」
木乃香 「レベルは問題ないけど・・・さとりのしょ?どこに行けば貰えるん?」
じじい 「北に少し行くとガルナの塔というのがある。そこにあるはずなんじゃが・・・はて?そこじゃったかのう?」
木乃香 「そのあたりなんやな。せっちゃん、ちょっと行ってみいひん?」
刹那 「別にええけど・・・ホントにそこにあるんやろか?」
じじい 「あったと思うんやけどな・・・」
37-147 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/08/30(水) 21:42:38 ID:???
4/5
このちゃんの今のレベルは21。まあ、このちゃんは元々素質があってパーティを組む前からレベルが高かったから・・・
賢者って結構パーティのステータスだから是非ともなってほしいと思います

そういうことになったので北へ向かおうかな、と思ってあるあるを探して外へ出たときのことでした
あるあるが一対一でモンスターと戦っていたのです

アカイライのこうげき。しかし古菲は攻撃をかわした
古菲のこうげき。かいしんのいちげき、アカイライを倒した

良かった。かいしんのいちげきになってる

遠くからその光景を見ていた私たち。ふと、そのとき気がつきました。モンスターが宝箱を落としていたのです
古 「ある?」
あるあるが宝箱を開け、そして中から何かを取りだしました
私たちはあるあるに近づくと、あるあるの手にしていた物を受け取ったのです

”さとりのしょ”

はて?これってもしかすると
木乃香 「さとりのしょ、やな。結構簡単に手に入るんやん」
刹那 「いいのかな、これで」
何はともあれあるあるに感謝です。良くやりました

じじい 「ほほう・・・”さとりのしょ”じゃな。で、賢者に転職するかのう?」
木乃香 「なるなる!!賢者って魔法使いの呪文も使えるようになるんやろ。嬉しいわ〜」
じじい 「なら向こうへ行って手続きをしてくるんじゃ。それで賢者になれるぞい」
木乃香 「そんな簡単なん?」
じじい 「まあ、さとりのしょは通過儀式じゃな。これを手に入れられなければ資格無し、ということじゃ」
木乃香 「そんなもんなんかな・・・」
37-148 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/08/30(水) 21:43:58 ID:???
5/5
宿屋に戻った私とこのちゃん。ちょっと嬉しかったりします
さて、賢者になったこのちゃん。格好が変わり、肩丸出しワンピースのちょっとエッチな格好です
僧侶の時の全身タイツに前掛けってのも良かったけど賢者の格好もなかなかいいと思います

古 「あるぅ〜!!!」
そのときでした。あるあるが大声で私たちの部屋に飛び込んできたのです。いったいどうしたというのでしょうか?
木乃香 「くーちゃん!?どないしたん?」
あるあるは私たちを見つけると、胸に飛び込んできたのです
よく見れば所々に擦り傷や小さな切り傷がありました。それに少し怯えているようです
あるあるは私たちのパーティの戦闘の専門家です。呪文を使わない単純な戦闘ではかなう者はいません
そのあるあるをこんなにするなんて・・・いったい誰が?


明日菜 「あんたたち、あのエヴァって奴の仲間ね!!どうしてくれんのよ!!」
部屋に怒鳴り込んできたのは大剣を背負った戦士でした。なかなかに貫禄があって強そうです
木乃香 「なんやのん!!ウチのくーちゃんに手を出して!!許さんからなぁ!!」
明日菜 「許さないのはこっちよ!!ネギを!!私たちのパーティの勇者を手籠めにしてこんなにしたくせに!!」
戦士はそう叫ぶと、カラカラにひからびた一人の少年を私たちに見せたのです。その姿はミイラのようでした
その少年は・・・幼女がさらって宿屋に連れ込んだ少年でした

これが私たちのパーティのライバルとなるネギ勇者ご一行との出逢いだったのです

>ぼうけんのしょ1にきろくします


ハルナ 「悟りの書を一発だなんて・・・確率は65535分の1に設定したのに」
夕映 「そうだったんですか?でも何でエヴァさんは転職できないのですか?」
超 「まあ、それにはちょっとした裏設定があるのよ。さあ、次はネギ君たちとの絡みよ。早くしてよね」
夕映 「まあ、気長に待つです」

37-251

37-251 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/02(土) 21:45:07 ID:???
刹那 そして伝説へ(byDQ?)


1/5
>ぼうけんのしょ1をはじめます

勇者の伝説にはいろいろな要素が不可欠なものです
強大な悪の存在、次々と発生する苦難と苦悩、そして・・・
なんといってもライバルの存在が欠かせないでしょう


明日菜 「アンタたちわかってるの!!この子はまだ10歳なのよ!!」
興奮している戦士をなだめ、まずはひからびた勇者をベッドに寝かせて、そっと飲み水を飲ませました
力なくも水を飲み、なんとか勇者は生きているようです
木乃香 「せやったんか・・・それは悪いことしたけど・・・暴力はアカンで?」
明日菜 「まあ、それについてはこっちのミスね。謝るわ」
木乃香 「でもくーちゃんをあそこまで追い詰めるなんて・・・腕は確かやな」
明日菜 「あ、その武道家を傷つけたのは私じゃないわ」
その言葉に私とこのちゃんは驚きました。では他に武道系のお仲間が居るとでも?

明日菜 「ウチにはちょっと凶悪な盗賊が居てね・・・その子、ネギに惚れてるのよ。だからかっとなって、つい・・」
驚きました。正直に言えば盗賊が武道家に勝てるなんて思えません
刹那 「その盗賊さん、相当なレベルですね。で、今どこに?」
明日菜 「エヴァって奴を追って行っちゃったわ。ウチの賢者が追っかけてるけど」

刹那 「そういうことなら我々も止めに行った方がいいのでは?」
明日菜 「そうしたいんだけど・・・ネギがいるから」
戦士はそう言うと、ベッドで眠っている勇者を見つめました。その瞳はとても優しそうです
そのときでした

ドゴォォォォ!!!

37-252 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/02(土) 21:45:50 ID:???
2/5
木乃香 「何、今の爆発音!?」
宿の木でできたの窓を開くと、ダーマの神殿の近くで何か煙のような物が上がっていました
明日菜 「あちゃー!!始まったのね・・・」
刹那 「な、何がですか?」

明日菜 「破壊と闘争よ」

私と戦士は宿にこのちゃんとあるあるとネギ勇者を残すと、その爆発現場に向かいます


現場に着きましたがそこには何もありませんでした
おそらくは木々が茂る森の入り口であったはずの場所は、クレーターが出来ているだけです
辺りを見回しましたが、争っているような気配はありません
明日菜 「早く止めないと・・・あそこだ!!!」

再び起こる爆発音、それはだんだんと神殿の方に近づいていっています
このままでは神殿に危険が及んで・・・損害賠償発生です。そうなると・・・借金生活は嫌です!!
刹那 「行きましょう!!」
明日菜 「いいけど・・・危険よ?」
刹那 「まあ、これも勇者の努めでしょう」
明日菜 「・・・そういうとこ、アイツと一緒ね。嫌いじゃないよ」
刹那 「くすっ、ありがとう」


エヴァ 「貴様のせいで・・・貴様のせいでぇ!!!」
のどか 「うるせえな・・・オッサンのキン●マ揉ませてやったんだ。感謝しろ」
エヴァ 「黙れ!!」
のどか 「テメエこそ俺様の大事なものに手を出しやがって・・・ぶっ殺してやる!!」

私たちが闘争の現場に到着してみると、金髪の美女とフードをかぶった少女が戦いを繰り広げていました
37-253 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/02(土) 21:47:16 ID:???
3/5
明日菜 「いいかげん止めなさい!!迷惑じゃないの!!」
のどか 「生えてねえ奴は黙ってろ、今からコイツをぶっ殺すんだからよ!!」
明日菜 「なんですってぇ!!」
そう叫んだ盗賊の少女には何処か見覚えがありました。確かあの人は・・・
刹那 「あ、あなたアッサラームの時の!!」
そうです。幼女を恐怖のどん底にたたき込んだあの客引きさんです
そうですか・・・こんな因縁だったのですね

エヴァ 「邪魔するなよ、貴様ら・・・あんまり美味くはなさそうだがコイツの血を吸い尽くしてやる」
のどか 「ずいぶんな猟奇趣味だな。でもそういうの好きだぜ?まあ、ぶっ殺すのはもっと好きだがな!!」
幼女、今は金髪の美女ですが、その右手が妖しく光り始めました。そしてその光は剣の形に収束します
のどか 「そんななまくらで何をする気だ?髭も剃れねえぞ?」
エヴァ 「これは切るための剣じゃない。貴様を・・・叩きつぶすための剣だ!!!」
美女がそう言うと、光の剣は人一人を覆い尽くすほどの大きさになりました
そしてそれを横にして、平面の部分を盗賊へと振り下ろしたのです

のどか 「ケッ!!!」
それはまさに一瞬のことでした。ゆらりと盗賊の姿が揺れたと思うと、一瞬で消えてしまったのです
エヴァ 「ぬっ?」
剣は虚空を切りました。美女はあたりをきょろきょろと見回しています
のどか 「どこ見てるんだ?またあのオッサンでも居たのか?タマ、揉みてえのか?」
美女の後ろに盗賊は現れました。目ではとても追えませんでした
おそらく私が普通に戦えば、背後に回られて首を刈っ切られて終わりでしょう
盗賊の短刀が美女の首筋を刈っ切ろうとしたその瞬間でした

ネギ 「や、止めてください!!!」

そう叫んだのはこのちゃんに肩を支えられ、よぼよぼになった勇者でした
37-254 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/02(土) 21:48:41 ID:???
4/5
のどか 「ね、ネギ様!!そんなお体で・・いけません!!」
エヴァ 「ほほう・・・ボーヤじゃないか。昨日の夜はなかなか楽しかったな」
その時です。美女の背後で首筋に短刀を突きつけている盗賊の殺気が恐ろしいほどにふくれあがったのです
のどか 「・・・」
盗賊は黙って美女の首筋をかき切りました

エヴァ 「ふん・・・」
しかし何事も無かったかのように美女はたたずんでいます。切られたはずの傷口からは血も出ていません
のどか 「手前ぇ・・・何者だ?」
エヴァ 「美しき美女、とでも言っておこう」
のどか 「チッ!今の装備じゃ殺しきれねえな・・・次合うときは必ず殺す、殺す」
盗賊はそれだけ言うと、消え去ってしまいました。この場にはただ殺気だけが残りました
エヴァ 「逃げたか・・・まあいい、こうなってしまっては私もこんなところに用はない。さて、また夜の世界にでも・・・」
美女もそれだけ言い残すと、何処かへと飛んでいってしまいました
あの、私のパーティはどうなるのでしょうか?

ネギ 「ご、ご免なさい。ご迷惑をかけてしまって・・・」
木乃香 「あ、こっちも悪いんやからそう謝らんといて」
刹那 「その通りです。大変失礼しました」
古 「ある!!」
この勇者さん、人は良さそうです。なんだか・・・守ってあげちゃいたくなるような雰囲気です

木乃香 「そういえば賢者さんも追っかけているって言ってへんかった?」
明日菜 「たぶんまた道に迷っているんだと思う。あの人はいつもそうだから」
ネギ 「は、早く探さないと・・・」
明日菜 「ダメね、無理は禁物よ。探すのは明日にしましょう。それにあの人なら、はぐれればあそこの酒場に行くでしょうし」
木乃香 「せや、無理したらあかん。そや、ウチのお料理振る舞うから宿に戻ろ、な?」
刹那 「そうしましょう。自慢になりますが、このちゃんの料理は美味しいですよ」
古 「ある!!」
木乃香 「ふふっ!くーちゃんもお料理はうまいんやえ。今日はご馳走や」
37-255 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/02(土) 21:50:12 ID:???
5/5
翌朝、昨日遅くまで良く騒いだせいか、良く晴れた空がとても気持ち良く感じます
明日菜 「アンタたちはどこへ向かうの?」
刹那 「ポルトガです。王様に依頼されたことがありますから」
ネギ 「僕たちはアリアハンに行った後、砂漠へと向かいます」
木乃香 「頑張ってや。そいでどっちが先に魔王を倒すか競争や」
明日菜 「そうね、負けないわよ」

エヴァ 「また、あそぼう・・・」
いつの間にか帰ってきた幼女が言いました。栄養が足りなくなったのか、美女の姿ではありません
ネギ 「ひっ!!!」
明日菜 「アンタ誰よ?」
木乃香 「この子が・・・エヴァなんや。吸血すると・・・美女の姿になるらしいんや」

明日菜 「ええええ!!!じゃあ、人間じゃないの?」
幼女はニヤリ、と笑いました


一方、ここはアリアハンの酒場”二ノ宮”
二ノ宮 「あら・・・またパーティからはぐれたの?」
しずな 「そうなのよ。また道に迷っちゃって・・・とりあえずお酒ちょうだい」
二ノ宮 「はいはい・・・」

>ぼうけんのしょ1にきろくします


超 「今回は変な話になてしまた閑話休題ネ。特に冒険には関係ないネ」
夕映 「のどかがずいぶんと黒いですね」
超 「たぶんこれが本質ネ。さて、船を手に入れたら・・・楽しいネ。早く進めるネ」
夕映 「まあ、気長に待つです」

37-343

37-343 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/04(月) 22:31:31 ID:???
刹那 そして伝説へ(byDQ?)


1/5
>ぼうけんのしょ1をはじめます

バハラタにて黒胡椒を手に入れた私たち、キメラの翼を使ってポルトガに戻ります

五月 ありがとうございます。そうですね、あなたたちならお願いしてもいいでしょう

ポルトガの王様に黒胡椒を渡した後、さらに私たちは依頼を受けることになりました
その依頼というのは世界各国の珍しい食材の入手です
その見返りとして、私たちはある物を手に入れました

五月 ではこの船を差し上げます。珍しい食材、期待して待っていますよ

そう、船です。大海原を旅することが出来る船と乗組員でした
私たちはこれに乗って新たなる世界へと旅立つのです。いえい!!

まき絵 「俺様が船長のまき絵様だ!!!船の上では戦士も勇者も関係ぇ無ぇ!!!俺様が神様だ!!わかったか!!」

ずいぶんと素敵な船長さんです。反抗したらやっぱり鮫のエサでしょうか?
水夫春 「船長!!出港の準備が出来ましたでヤンス」
水夫日 「晴れにして雲はなく風も穏やかなり、でヤンス」
水夫美 「後は船長の命令待ちでヤンス」
水夫空 「ええと・・ええと・・ヤンスでヤンス」

まき絵 「よーし、野郎ども!!出港だ!!帆を上げろ!!」
水夫たち 「イエッサー!!!」

帆は風を受けておっぱいのような形に膨らみます。ぐぐっと一度船が揺れ、私たちはポルトガを後にしました
37-344 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/04(月) 22:32:30 ID:???
2/5
船が出航して一日が経ちました。あたりは見渡す限りの海です
こんな光景は初めてです。ちょっとワクワク

刹那 「あの・・・この船はどこに向かっているのですか?」
まき絵 「ああん?そんなのは俺様の自由だろう?」
じろりと睨まれてしまいました。怖いです
木乃香 「せやかて目的地ぐらい教えてくれてもええやん?」
まき絵 「うるせえな、南だ南。美少年が居るって噂だ」
刹那 「あのですね、私たちには世界を救うという目的が・・・」
まき絵 「美少年、それがすべてだ」
それを聞いた幼女が、うんうんと頷きました

しかし、そのやりとりを聞いていた水夫たちがおろおろとし始めたのです
それに気がついた船長がドスを利かせてこう言いました
まき絵 「なんだ手前ぇら?なんか文句でもあんのか?」
水夫たちは一瞬びくっとしますが、やがておそるおそるこう言ったのです

水夫たち 「船長、羅針盤は西をさしてるでヤンス」

長い沈黙が流れました。ただ、さざ波の音が響きます
まき絵 「・・・西にはダンディな紳士が居るっていうしな・・・」

ここは海の上、どこにも逃げられません
キメラのつばさ、用意しておいた方が良さそうです


まき絵 「逃げようなんて思うなよ?この船に乗っている以上、俺様以外は奴隷だ。しっかりと働け」
何故かやらされた甲板掃除は日焼けしそうでした
37-345 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/04(月) 22:33:14 ID:???
3/5
船が出航してから一週間、久しぶりに陸地を見ることが出来ました
木乃香 「陸地や!!揺れないベッドで眠れる!!」
このちゃんはとっても嬉しそうです。そう言う私も嬉しいです

さて、特に大きな戦闘もなく船は着岸しました。とは言っても船は沖合に停泊して、私たちは小舟での上陸です
まき絵 「俺様たちは船で待ってってやる。可愛い美少年が居たら去れってくるんだぞ?」
本気かどうかわかりませんが、人さらいはいけないと思います
しかしこの後、私たちは人を売り渡すような行為をしてしまうのでした


さて、陸地に上陸したのはいいのですが、どう見ても人の気配はありません
無人島なんてオチは・・・なければいいな。そんなことを思いながら、森の奥を進んでいた時のことでした
なんと小さな村が見えてきたのです。人恋しさもあったでしょう、私たちは駆け込むようにその村に入ったのです

刹那 「・・・」

村人たちの異様な格好に私たちは言葉を失いました
黒の布を頭からかぶり、まぬけな、そうバブルスライムのようなお面をかぶった人たちの村
その上、聞こえてくるのはこんな声

「タベテイイノ?」
「ナメルノハ?」

もしかしてここ、人食い族の村?
気がつけばわらわらと同じような格好の村人が現れて、私たちを取り囲みました。なんだかとてもやばい雰囲気です
そんな中、ピエロの格好をした一人の少女が、これも皆とは違うお面を付けた黒装束と一緒に進み出てきたのです

黒装束 「オマエタチ、タビビトカ?」
黒装束はそう言いました

刹那 「え、ええ。私たちは旅をしているものです」
37-346 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/04(月) 22:34:40 ID:???
4/5
黒装束 「コノカタハ”ざじ”サマトイウ。コノ村ノ長ダ」
刹那 「ど、どうも。私は刹那と言います」
黒装束 「オマエタチニオネガイガアル。ワタシタチハコノ村ヲ発展サセタイ。ソレデ、商人ヲ紹介シテクレナイカ?」
木乃香 「商人?お店でもつくるん?」
黒装束 「ソウダ。村ヲ開拓シテ街ニスル。ソウスレバ人ガアツマル。ソウナレバ腹一杯タベル・・・チガッタ、タノシイ」
なんだかとっても危険な気がしますが、このままでは私たちの命が危ない気もします
仕方がないので、私たちは一端アリアハンに戻って商人を捜すことにしました
そのまま逃げても良かったのですが、なるだけいい形で解決しないと、後で何か大変なことになると感じたのです

キメラのつばさはとっても便利です。未開の地からでもふるさとに戻ってこられるのですから
それはそうと、ここは酒場”二ノ宮”。人捜しならここですね

二ノ宮 「商人?登録はいっぱいあるんだが、皆行商に行ってしまっててな・・・ん?一人いるな」
刹那 「その方を紹介してください」
二ノ宮 「それはいいが・・・かなり偏屈で問題児だぞ?それでもいいのか?」
刹那 「たぶんそっちの方がいいと思います。私たちも後腐れがありませんから」
二ノ宮 「わかった」

そう言って案内されたのは酒場の地下室。なんと其処に商人は捕らえられていたのです
二ノ宮 「商人、”千雨”だ。結婚詐欺、普通の詐欺、密輸、窃盗、恐喝、脅迫、殺人意外なんでもアリの前科10犯だ」
千雨 「11犯だ。間違えるんじゃねえ」
商人は、鎖と拘束具に捕らえられたまま、毒を吐きました
二ノ宮 「一応鎖とかは外すか?」
木乃香 「逃げられても困るから・・・そのままで」

牢屋の中にあるあるが入って、拘束具に包まれたまま商人を抱えます
千雨 「お、おい!!私をどうするつもりだ?どこへ行く!?」

エヴァ 「たぶん、楽園。極楽かもしれない・・・」
地獄だと思うと言いかけましたが、なんとなく言うのは止めました
キメラのつばさを使うのをちょっとためらったのも後ろめたさからでしょうか
37-347 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/04(月) 22:37:08 ID:???
5/5
村について商人を引き渡すと、長のざじと言う人の喜びようは大変な物でした
拘束具のままの商人にキスの雨を降らせて、さらに拘束具の上から体を揉みしだいたのです
ザジ 「・・・おっぱい」
千雨 「てめっ・・やめろぉ・・・コラッ!!そんなところに指・・・」
ええと・・これ以上は割愛させていただきます

黒装束 「アリガトウ・・・シバラクシタラコノ村ヲ再ビタズネテホシイ。オレイノ品、用意シテオク」
刹那 「あの・・・食べたりしませんよね?あの人」
黒装束 「チガウ意味デ食ベラレルカモシレナイ。殺シハシナイ。長ハ気ニ入ッタカラ大丈夫ダロウ」
木乃香 「悪人とはいえ・・・南無〜」

さて、その村に一日だけ泊まった私たち。ご馳走とか振る舞われて、村人は結構気のいい人たちみたいです
ただ、食事の時に出てきた妖しい肉だけには手を付けませんでした
ええ、食べませんでしたとも。くわばらくわばら・・・


さて、私たちは船に戻って再び大海原へと旅立ちます
一端西へと戻り、ポルトガの北、エジンバラへと向かいます。其処には何か壺があるそうです
高く売れるといいな


>ぼうけんのしょ1にきろくします


ハルナ 「うーん、ちょっと強引だったかな?この展開」
夕映 「まあ、もう少し話を練ってもいいですね」
ハルナ 「さて、そろそろオーブ探しが始まるよ?早く集めてよね」
夕映 「まあ、気長に待つです」

37-469

37-469 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 21:22:54 ID:???
刹那 そして伝説へ(byDQ?)


1/5
>ぼうけんのしょ1をはじめます

妖しげな村を離れ、船で東に戻ること一週間。たどり着いたポルトガからさらに北に二日、そこにエジンバラはありました

木乃香 「なんや凄いきらびやかなところやな」
私もそう思いました。道行く人の服装はかなり派手で立ち振る舞いも優雅です。建物もえぐいくらいに豪華です
エヴァ 「ふ・・・ん」
幼女はそんな雰囲気がお気には召さないようですが・・・

さて、ここはエジンバラのお城の門。実はここで押し問答があったのです
門番春 「アンタたちのような田舎者はこのお城に入れてやらない」
門番日 「帰った帰った。私たちは忙しいの」
どう見ても暇そうにただ立っているだけです。今までは勇者と言えば顔パスだったのに・・・
なんかくやしいです
そう思っていたら幼女が呪文を唱え始めました・・・あの呪文は・・・ベギラゴン!?
※ベキラゴン・・・炎系の呪文、とっても強力

まあ、私たちはエジンバラとは対立するつもりはないので、急いで幼女の口を塞ぐとその場を離れました

木乃香 「エヴァちゃん、気持ちはわかるけどな短気はアカン」
エヴァ 「あいつら黒こげ・・・それがふさわしい」

はぁ・・・ため息が止まりません
このお城にある壺、なんとなくだけどそれが必要な気がします
このままでは・・・そう考えていたときのことでした。ふとあることを思い出したのです

そう、情報収集は酒場から・・・
37-470 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 21:23:55 ID:???
2/5
二ノ宮 「お城に入る方法ねぇ・・・」
ここはアリアハンの酒場”二ノ宮”、主人の妙齢の女性がカウンターに片肘をついて思案を巡らせています
刹那 「なるだけ穏便な方法はないですか?」
二ノ宮 「そうだな、睡眠薬なんてどうだ?」
エヴァ 「ラリホー・・・効かなかった。たぶん普段から勤務さぼって寝ているんだと思う」
二ノ宮 「ふむ、賄賂なんてどうだ?」
木乃香 「賄賂より出番をくれ!!って言われたわ」
二ノ宮 「犯っちまったらどうだ?」
刹那 「鬼畜なのはちょっと・・・」
※ラリホー 相手を眠らせる呪文、木乃香はこの呪文を使って刹那を眠らせてから・・・以下検閲

二ノ宮 「わがままな奴らだな」
大変申し訳ありません
二ノ宮 「では・・・消え去ってみるか?」
木乃香 「消え去る?」
二ノ宮 「そう、このきえさり草(学名はミソラージュ)で姿を消して侵入するのはどうだ?」
刹那 「それしかなさそうですね。ではきえさり草を・・・」
そう言って私はそのアイテムを取ろうと手を伸ばしたそのときでした

二ノ宮 「待て待て、お代は払って貰えるのかな?」
そうでした。この世は等価交換、ただで物が貰えるなんて・・・そんな訳がありません
刹那 「あ、あの・・おいくらですか?」
その言葉を聞いた酒場の主人はにやりと笑ってこう言いました

二ノ宮 「金じゃないんだ。ちょっと頼まれごとをしてくれないかな?」
木乃香 「た、頼まれごと?」
二ノ宮 「この酒場の二階の一室にある女が居る。もうアル中状態だ。誰か連れてきてでもいいから、この女の酒の相手をして貰いたい」
37-471 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 21:24:51 ID:???
3/5
エヴァ 「お酒・・・」
二ノ宮 「そうだ。女の名前はしずな、お前たちと同じ別の勇者のパーティの一員だ。その勇者が迎えに来るまでの間、相手をして貰いたい」
木乃香 「お、お酒の相手?ただお酒を飲むん?」
二ノ宮 「そうだ。しかし、しずなはザルなんだ。明らかに人体の物理体積以上飲んでいるがまだ飲めるそうだ」
刹那 「でも、その間のお酒のお代とかは・・・」
二ノ宮 「安心しろ。全部しずなのツケにしておいてやる。つまりはただ酒だ」

私はパーティを見ます。私とこのちゃんはたぶんお酒なんて弱いと思います
あるあるにしても、ちょっと困った顔をしています。たぶん、お酒なんてのんだ事はないのでしょう
そして幼女は・・・目を輝かせているではありませんか
まるで・・・そう、アッサラームで美少年のぱふぱふの看板を見たときの瞳です
エヴァ 「私が・・・相手する。ただ酒は私の物」
とってもうきうきしています。お酒、好きなのでしょうか?

二ノ宮 「いいのかい?アンタ未成年じゃないのかな?」
エヴァ 「じゃあ、これでどう?」
幼女は小さくつぶやくと、吸血時の美女の姿になりました。どうやら自由に変身できるようです
二ノ宮 「ひゅぅ〜!!見た目通りの歳じゃないって訳だ。あと一つ、しずなの血は酒で出来ている。それでも飲むかい?」
エヴァ 「私の血はワインで出来ている。不満か?」
二ノ宮 「結構。じゃあ、お前さんはこっちへ来い。お前たちはここで待ってろ」

酒場の主人は美女を連れ、二階へと上がっていきました
そういえばこの酒場の二階って上がったことがないけど・・・どうなっているのかな?

しばらくして、主人が降りてきました。どの顔には疲労の色が伺えます
二ノ宮 「なんだかなぁ・・・しずなが二人か。店の酒、持つかな?」

どうやら幼女はしずなさんのお眼鏡にかなったようです
37-472 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 21:26:02 ID:???
4/5
二ノ宮 「あの様子なら大丈夫そうだ。で、これが約束のきえさり草。使い方はこれを飲むだけ、効果は半日。わかった?」
刹那 「わかりました。でも・・・」
二ノ宮 「あいつらのことなら心配するな。お前たちが帰ってくるまでは面倒見ておいてやるから」
実は強力な戦力である幼女が抜けるのは心配ですが・・・今回は戦闘なんて無いでしょう
そう思った我々は、幼女を酒場に預けて再びエジンバラへと飛んだのです


さて、ここはエジンバラ城の門の隅、ちょっと木陰に隠れたところです
木乃香 「さてと・・・飲むんやったな。これ?」
刹那 「ええと」
そう言ってじっとあるあるを見る私、そう、実験体は異世界人
古 「ある〜!!!」
あるあるを羽交い締めにするこのちゃん。じたばたするが逃げられない
いや、あるあるなら簡単に外すことができるでしょう。それをあえてしないのがあるあるの優しさなのかな?
しかし鬼畜行為は続きます

きえさり草を飲まされたあるあるは、本当に姿が消えてしまいました。衣擦れの音も足音も聞こえません
木乃香 「すごいやん!!・・・これ飲んで見えなくなってから・・・せっちゃんを・・・」
刹那 「このちゃん、そないなコトしたらアカンえ?」
木乃香 「あ、あはは・・・半分冗談や」
刹那 「半分、ね」
消え去るのがなんだか心配です

消え去った私たちは、とりあえず門の前に来ました。通り過ぎる人たちからはなんの反応もありません
やはり見えてはいないみたいです

木乃香 「見えてへんみたいやな」
古 「ある」
刹那 「では・・・侵入開始!!!」
37-473 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 21:26:47 ID:???
5/5
それは門を通りすぎようとしたときの事でした。門番の二人の反応だけが他の人と違ったのです
おそらく私たちが視界に入った瞬間、彼女たちはぼろぼろと涙を流し始めたのです
門番美 「ぅぐっ・・・ふぐっ・・・見えていない、見えていない・・・まるで空気・・・」
門番空 「姉者。な、泣いちゃダメだ・・・ふぇっ・・」
私たちは、そっとその二人の間を通り抜けました。そのときにふっと聞こえてきたのです

まめんま・・・

ちょっと意味がわかりませんでした

それはさておき、お城の地下で私たちはパズルを解いて”かわきのつぼ”なる物を手に入れました
さてこの壺、どうやって使うんでしょうか?
わからないことがあったらやはり酒場で聞くのが一番でしょう

そういえば幼女、元気かな・・・


>ぼうけんのしょ1にきろくします


超 「ちょっとペースが遅いカナ?。もう魔王の城ぐらいに行ってると思たガ・・・」
夕映 「ちょっと最近は忙しかったです」
超 「オーブは全部で6個、早く集めないとネギ勇者に取られるかもヨ?」
夕映 「まあ、気長に待つです」

37-506

37-506 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/09(土) 23:07:41 ID:???
刹那 そして伝説へ(byDQ?)


1/5
>ぼうけんのしょ1・・・おまけがあります。プレイしますか?

>はい

>おまけをはじめます

百億の昼と千億の夜


僕の名前はネギ、とりあえず勇者修行中です。素敵で素晴らしい仲間もいます
そんな僕たちが砂漠の国、イシスを訪れた時のことでした

明日菜 「な、何すんのよ!!ちょっと・・・どこ触ってんのよ!!」
のどか 「ちっ・・・しばらく姿を隠させて貰うとするか・・・」
ネギ 「あ、あの・・・ふええ!!!」
どういう訳だかこの国に来て勇者を名乗ったとたん、衛兵たちに捕らえられてしまったのでした
そしてあっという間に牢屋に入れられてしまったのです

牢屋の高窓から見えるお月様、煌々と輝いてとっても綺麗です
ネギ 「アスナさん大丈夫かな・・・のどかさん・・・しずな先生・・・」
牢屋の寝床はとっても硬く、そして据えた匂いがしました
僕は悲しみの中、静かな眠りへと落ちていきます

そして転機は次の日に訪れたのです
37-507 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/09(土) 23:08:11 ID:???
2/5
牢番春 「出ろ、王子さまがお呼びだ」
牢番日 「たぶん死刑だな・・・」
牢番たちは非常の言葉を告げました

ネギ 「そ、そんな・・・」
僕は弁解の余地無く衛兵に両腕を捕まれると、そのまま何処かへと連れて行かれたのです
ネギ 「た、助けてください」
僕はもがきました。こうなってしまっては逃げ出そうと考えたのです
すると・・・
衛兵美 「や、止めて欲しいッス。ここで逃げられたら首になるッス(嘘ッス)」
衛兵空 「そうしたら・・・病気の弟たちが・・・飢えた妹たちが・・・ぐすっ・・・(嘘ッス)」
ネギ 「そ、そんな・・・」
その言葉を聞いたとき、僕はどうしていいのかわからなくなりました


小太郎 「勇者・・・男やな?」
王子さまの前に引き出された僕、でもなんだか険悪な雰囲気ではありません
ネギ 「あの・・・あれ?」
小太郎 「なあお前、男やろ?」
ネギ 「そうだけど・・・君が王子さま?」
小太郎 「そうや、俺がこの国の王子、小太郎や」

それが僕と小太郎君の出逢いでした


小太郎 「すまんかったな。ちょっと別の勇者と勘違いしてたみたいや」
ここは小太郎君の私室、とは言っても何処かの教会の大広間くらいは軽くあります
ネギ 「べ、別にいいよ。それよりも僕の連れはどうなってるの?」
小太郎 「ああ、客人として扱こうてるわ。なんや飯一杯食ってベッドでガーガー寝とるで」
ネギ 「ははっ・・・アスナさんらしいや」
37-508 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/09(土) 23:09:07 ID:???
3/5
僕と小太郎君は年が近いせいか、すぐに仲良くなりました
小太郎 「そうなんか、海ってそんなに大きいんか」
ネギ 「そうだよ!!船で一週間ぐらい進んでも陸地すら見えないことがあるんだよ」
小太郎君の私室で、僕たちはおやつを食べつつ、いろいろなことを話しました
それはとっても楽しい時間でした
でも、ある話題に触れたときのことです

ネギ 「ねえ、何で勇者を捕らえようとしたの?」

その言葉を聞いた小太郎君は真っ青になると、がたがたと震え始めました
小太郎 「ああ・・・ああ・・・やめっ!!そこはアカンて!!やめてぇぇぇ!!!」
いきなり叫ぶ小太郎君の肩を僕は掴むと、正気に戻そうと揺さぶりました
ネギ 「ねえ!!どうしたの!?何があったの!?」
しかし次の言葉で僕はすべてを理解しました

小太郎 「やめっ・・・エヴァぁぁぁああAAAあAA!!!」

ネギ 「・・・エヴァ?小太郎君も、あの人に?」

小太郎君の震えが収まり始めました。しばらくすると涙を浮かべた瞳で僕を見つめます
小太郎 「ネギ、お前もアイツに?」
ネギ 「うん・・・僕は嫌だっていったのに・・・あの人は・・・」
僕の瞳にも涙が浮かんできました。あのときの記憶が・・・だんだんと鮮明に・・・
ネギ 「やめっ・・・もう出ないよ!!!許し・・・うわぁぁぁぁぁ!!!」
今度は僕があばれ始めました。あのときの恐怖が僕を包んだのです

僕の叫び声が小太郎君の部屋に響きました
37-509 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/09(土) 23:10:45 ID:???
4/5
震える僕を見た小太郎君は、その場で動けなくなっていました
しばらく震えていた僕でしたが、やがて落ち着いて叫ぶのを止めます

小太郎 「お前も・・・」
小太郎君が僕をそっと抱きしめてくれました。触れた肌がとっても暖かかったです
ネギ 「こ、小太郎君?あの人じゃないよね?」
小太郎 「お前こそネギなんやな。アイツや無いんやな・・・」
それからは何も言えませんでした。小太郎君の暖かさがとても心地よかったです


僕たちはそのまま二人でベッドに入りました
二人並ぶように手を繋いだまま、お互いの顔を見つめ合います
小太郎 「安心するわ・・・」
ネギ 「僕もだよ」
くすりと僕は笑いました。小太郎君もつられて笑ってくれます
小太郎 「なあ、ネギ。この国にはどのくらい居られるんや?」
ネギ 「予定では一週間、それからは・・・また旅に戻るよ」

小太郎君の顔は少し悲しそうになります
小太郎 「なあ、この国にずっとおらへんか?お金とかなら心配あらへん!!俺が養ったる!!」
ネギ 「気持ちは嬉しいよ。でもね、僕にはやらなきゃならないことがあるんだ。絶対に」
小太郎 「・・・そうか、お前には目標があるんか」
ネギ 「でもね、それを達成したら・・・きっと戻ってくるよ。ここへ、小太郎君の元へ」
小太郎 「そうか!!ならそれまでに・・・俺はきっと偉い王様になっておいてやる。勇者の名と同じくらい素晴らしい王様にな!!」
ネギ 「そうだね。おたがい、頑張ろうね・・・」

僕は小太郎君をじっと見つめました。小太郎君も僕をじっと見つめています

それから僕と小太郎君は指を絡め合うと、息が触れるまでに近づいて唇は重ねました
夜の闇は僕たちを優しく包んでくれました
37-510 名前:刹那 そして伝説へ(byDQ?)[sage] 投稿日:2006/09/09(土) 23:11:19 ID:???
5/5
それからしばらくした日、僕たちは旅立ちの日を迎えました
小太郎 「戻って来いよ。待ってるからな」
少し悲しそうな顔で小太郎君は僕を見送ってくれます
ネギ 「戻ってくるよ。きっと・・・」
たぶん僕の目も少し悲しそうだったと思います。でも・・・また小太郎君と会える日のことを考えると笑顔になれそうです

明日菜 「なによアンタたち。ずいぶんと仲良くなったのね」
ネギ 「えへへ・・・」
のどか 「ネギ様・・・私はあなたがそういう趣味でも大好きですから」
ネギ 「へ?もしかして・・・」
のどか 「ずっと覗いていました。ネギ様、それでもいつかは私と・・・」

ありがとう、のどかさん。でも僕の心と体は・・・


>おまけ、終了します


ハルナ 「私のおまけシナリオ・・・だけど」
夕映 「・・・」
ハルナ 「しゅ、趣味に走りすぎたかな?まあ、気にせず次を進めてよ」
夕映 「まあ、気長に待つです」

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最終更新:2007年07月29日 02:34