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9-336

9-336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[拒否権は>>345まで有効] 投稿日:2005/09/03(土) 18:58:50 ID:RjjBm+ryO

ちう「ちょっと、ザジいいか?」
ザジ「うん(`・ω・´)何?」
ちう「はい、これ着てくれ」
ザジ「もしかして、この衣装…ちうの手作りとは違う感じがする…」
ちう「らしくないかもしれないけど、わたしの手作りだ」
ザジ「って言われても(´・ω・`)なんか違う…」
ちう「ただ単に、前みたいに、わたしと"全く同じ"ペア作ってもザジに合わないだろうからな」
ザジ「!(`・ω・´)お揃いの服!?」
ちう「いいか、ザジ。この衣装を着るのは、この部屋の中でだけだ」
ザジ「いいよ(`・ω・´)それでも構わない」
ちう「でも、前の同じ約束は守らなかったよな…」
ザジ「する!約束する!今度は絶対に約束守る!」
ちう「よーし分かった。じゃあ、今度、約束守らなかったら…」
ザジ「ネットに二人で写真撮ってうp」
ちう「?!Σ(°Д°)ちょ…勝手に決めんな!」
=============

後日談>
ザジ「ほんとうは前の約束やぶってないんだ…」
ちう「しょーもない言い訳を聞く気はないぞ」
ザジ「あの時に外で着てた衣装は、同じ衣装でも、ちうの方の衣装…」
ちう「って、わたしの衣装着てたのかー!!」

9-360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/09/03(土) 21:45:40 ID:rbhlxjQj0

336
ちう「ちょっと、ザジ    」
  「うん       」
  「    こ     」
  「も                          」
  「らし                    」
  「 て         なんか   」
  「                                ない   からな」
ザジ「!(`・ω・´)お い  !?」


ここまで解読した。




はいすいませんごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい o..,,.,..,.,.,.,,rz

9-337

9-337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/09/03(土) 19:01:06 ID:s1LAfIzoO



このか 「本屋ちゃーん悪いんやけどこれおじいちゃんの所に
持ってってくれへん?うちちょっと急用できてもうて」
のどか 「はい、いいですよ」
このかから書類の様なものを受け取るとのどかは学園長室へ向かった
学園長室の扉の前に着いたのどか
のどか 「ん?何だろ?中から何か聞こえる・・・」
学園長 「ぴちゃ・・・・ぺちゃ・・・青い血・・・・」
のどか 「ひぃ!!!*1)ガクブル」
バサッ!ダダダダダッ!
のどかは書類を落としてその場から逃げるように立ち去った
学園長 「ん?誰かおるのか?」
シーーーーーン・・・・・・
学園長 「良かった気のせいか、学校で水飴なめてるのが見つかったら
何言われるか分からんからな」



青い血

あおいち

あーおいち

正直すまんかったorz

9-387

9-387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/09/03(土) 23:56:30 ID:PeVw1As7O

真名「あ…違う、ここだって」
楓「う、む…ここでござるか…?」
真名「ん…違うって。ここだよ、ここ…」
楓「あ…!そ、そんなにつつくと…っ!」





楓「ほら、鉛筆でつつくからノートが黒くなったでござるよ」
真名「そんなに嫌なら早く計算間違いに気付くんだな」


なんていうかごめん、あんまりエロくもないしな(´・ω・`)でもこの二人好きなんだ
まとめてで悪いけど職人さん達GJ!!

9-390

9-390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/09/04(日) 00:33:15 ID:PLp5ag/A0

好きなものばかり食べていては飽きるのは必然。
主菜(メインディッシュ)ばかりの料理(フルコース)は重すぎる。
特上の食材は滅多に手に入らないからこそ、美味しい。
だったら、口直ししてもいいじゃない。

だけど――

ちう:ほらっ、またピーマン残してるじゃないか。ちゃんと食べてくれよ?
ザジ:(ふるふる)
ちう:…そうか、私の手料理は口に合わないってか。
ザジ:Σ! (がつがつがつ)
ちう:ちょ、そんなにがっついたら…
ザジ:けほっ、けほっ、けほっ!
ちう:あ?あ、いわんこっちゃない。ほら、牛乳飲んで…
ザジ:(ちうの牛乳!) ぐびぐびぐびっ!
ちう:ちょ、だからゆっくり飲まないと…
ザジ:ブホッ!


ちゃらり? 鼻からぎゅうにゅー。

9-393

9-393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/09/04(日) 00:55:35 ID:r/upeWUkO


長い事中学生をしているエヴァ
やはり職業病(?)はあるようで・・・

朝倉 「・・・・・前へならえ!」
エヴァ 「(サッ)」
反射的に手を腰に当てるエヴァ(先頭の奴)
エヴァ 「はっ!な、何をさせるんだ朝倉和美!」
朝倉 「くすくす」

カタ・・・カタカタガタ・・・・・・
まき絵 「えっ!地震!」
エヴァ 「(ササササッ)」
誰よりも早く机の下に隠れるエヴァ
エヴァ 「ふぅおさまったか・・・ん?」
クラスメイト達はみなエヴァに目をやっている
エヴァ 「き、基本だろ!み、見るな見るな!」

エヴァ 「ふぅ土曜は半ドンだから楽でいいな」
亜子 「半・・ドン??まき絵何の事か分かる?」
まき絵 「う?ん分からない?」
エヴァ 「・・・・・・・・・・・」

9-402

9-402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 02:47:33 ID:KTDKz9he0

カモ「白いゼリー、黒いゼリー、性別変換薬?」
カモ「やっと届いたぜ、高かったなあ」
カモ「これを使って・・・に入れれば・・・よし!」
木乃香「あ?、カモくん、何やのそれ?」
カモ「おうわ、このか姉さん!」
木乃香「それまたなんかの魔法薬なん?」
カモ「え、これはその」
木乃香「あーん、イジワルせんとおしえて?な」
カモ「しょうがないなー、でも明日菜姉さんには内緒でおねがいしますぜ」
木乃香「うん、うん、明日菜にはいわへんからはよ教えて」
カモ「これは性別を変えることができる魔法薬で、白は女を男に、黒は男を女に・・」
木乃香「えーホンマに!」
カモ「あ、ああ、説明書にはそう書いてあるけど。」
木乃香「白1個うちにくれへん、お願い、うちにちょーだい」
カモ「それはいいけど、あねさん男になってどうするんだい?」
木乃香「前にせっちゃんと仮契約しようとしたとき女同士のキスはイカンっていわれたんや」
カモ「それで男になって・・・」
木乃香「そうや、うちが男になれば問題解決、仮契約や!」
カモの目がきらりと光る
仮契約が成立すれば魔法協会から5万オコジョ$はいるから・・・
カモ「よっしゃ、このか姉さんおいらも手伝ってやるぜ!」
木乃香「ホンマに、ありがとな。じゃあさっそく・・・」
カモ「まあ、そんなにあせっちゃいい結果は生まれねえぜ。まずは刹那姉さんを探さなきゃ。」
木乃香「そうやな、そういえば男になれる時間はどれくらいや?」
カモ「えーと、約一時間って書いてある」
木乃香「そうか、一時間やな」
カモ「じゃあとりあえず・・・」
木乃香「せっちゃんを確保や!」
9-403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 02:48:51 ID:KTDKz9he0

刹那「どうなさいましたお嬢様?」
木乃香「あんなあ、うちと一緒に部屋まできてくれへん?」
刹那「それはかまいませんが、何か困ったことでも?」
木乃香「そうやないけど、お願いしたいことがあるんや」
刹那「お願い・・ですか、わかりました、それではお部屋に参りましょう」
木乃香「うん」

刹那「それで御用というのは」
木乃香「あんなぁ、うちな、せっちゃんとな・・・」
刹那「?」
木乃香「ウチせっちゃんと仮契約したいんや!」
刹那「パ、仮契約!?」
木乃香「そうや、仮契約や」
刹那「で、ですがお嬢様、女同士でキスするのはいけないとあれほど・・・」
木乃香「そこでや! カモ君!」
カモ「へっへっへっ、そこでこの薬の登場ってわけだ」
刹那「カモさん!?」
カモ「なんとこのゼリーは性別を変えることができるんでさ」
刹那「性別を入れ替える!?」
木乃香「そうや、ウチがこのゼリーを食べて男になる。そしたら問題解決、仮契約や」
刹那「な、何を言っているんですかお嬢様。そ、そのようなこと・・・」
カモの目が光りその手にタバコが握られた
カモオヤジモード発動
9-404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 02:51:58 ID:KTDKz9he0

カモ「いつまでもそんなこと言って拒否してていいんですかい?」
刹那「な、なにをいきなり」
カモ「このか姉さんは、本当に刹那姉さんにパートナーになってもらいたいんですぜ」
刹那「そんな!私ごときがお嬢様の」
カモ「くくく、素直になれよ刹那姉さん」
カモ「いっちまおうぜ、愛欲ドロドロうずまく禁断の同性愛。アブノーマルな世界によう」
刹那「ち違っ・・このちゃんは私の大切な」
カモ「お嬢様だからだろぉがよぉおお」
カモ「その気持ちを胸にくすぶらせてお嬢様とこれからもやっていくつもりか?」
カモ「それが本当の主従といえるのか?あぁ?」
刹那「そんな・・・わたしは・・・」
木乃香「せっちゃん。うちなあ、せっちゃんでないとあかんのや」
刹那「このちゃん・・」
木乃香「せっちゃんにパートナーになってほしいんや、せっちゃんが男の子であろうと女の子であろうと関係あらへん」
刹那「でも・・」
木乃香「・・・せっちゃん、ウチのこと嫌いなん?」
刹那「そんな!・・・そんなことない、ウチにとって・・・大切な」
木乃香「大切な?」
刹那「大切な・・・大好きなこのちゃんや」
木乃香「ウチもや」
刹那「・・このちゃん・・・ほんまにウチでええの」
木乃香「あたりまえや、せっちゃんがええ、せっちゃんが好き、せっちゃんが欲しい」
刹那「わかった、仮契約・・・しよ」
木乃香「ホンマ、うれしいわ、せっちゃん、一生幸せにするで」
刹那「ほならウチは一生このちゃん守ったる」
木乃香「くす、約束やで」
刹那「このちゃんもな」
9-405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 02:52:29 ID:KTDKz9he0

カモ「姉さんがた、用意はいいようだな」
木乃香「あ、うんええで」
カモ「それじゃあゼリーを」
刹那「待って!」
木乃香、カモ「?」
刹那「ゼリーはいらない、そのままのこのちゃんと仮契約したい」
木乃香「せっちゃん・・・」
カモ「そうだな、それがいいかもな」
カモ「じゃあ、魔法陣の用意行くぜ!」
木乃香、刹那「うん」

エンディングは2つ用意してみました
どちらがいいのでしょうか・・・
9-406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 02:53:19 ID:KTDKz9he0

エンディング1
その日ひとつの部屋の窓から暖かい光が放たれた
それは約束の光、誓いの光
これから彼女たちはお互いを助け支えあい、時にけんかしてお互いの人生をお互いの心に刻んでゆく
長い長い幸せな物語を

9-408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 02:53:52 ID:KTDKz9he0

エンディング2
木乃香「なんにもおきへんなあ・・・」
刹那「そうですね・・・」
二人は魔法陣に入り約束の誓いを交わした
そうして二人はパートナーになるはずだった
木乃香「なんにもおきへんなあ・・・」
刹那「そうですね・・・」
何も起こらない
契約が成立すれば光が放たれカードが出てくる・・はずだった
木乃香「なんでやろ?」
刹那「わからないです」
二人が顔を見あらせながらぽかんとしていると
カモ「な、なぁ姉さんがた」
木乃香「な、なんやカモ君?」
カモ「姉さんがたって・・・確か・・・アニキと仮契約してなかったっけ?」
木乃香、刹那「あ!」
カモ「もしかすると・・・」
木乃香「ネギ君との仮契約を解除せんと・・・」
刹那「別の人と仮契約できないとか・・・」
カモ、木乃香、刹那「そんな?!!!」

恋に人生に生涯はつきものである
彼らに幸多き人生が与えられんことを・・・


9-416

9-416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 04:45:02 ID:KTDKz9he0

いつもの修行場、麻帆良学園近くの森に小太郎はいた
小太郎「誰や!」
小太郎は背後に立つ気配に気がつき、とっさに身構え振り返った
小太郎「アンタは・・・」
そこにいたのは一人の少女であった
ザジ・・・確かそんな名前であったと思う
以前ネギに何かのチケットを渡していたのを見たことがある
親しくもない、いや、覚えている名前すらあやふやなそんな存在だった
小太郎「なんかようか?」
ザジ「・・・」
小太郎「用がないならどっかに行ってくれへんか、修行の邪魔になるからな」
ザジは相変わらず無言で立っていた
小太郎「フン!変な奴やな」
そういうと小太郎は修行を再開しようとした
小太郎「!」
不意に突っ立っている少女が歩き始め、自分に近づいてきたのである
9-417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 04:45:30 ID:KTDKz9he0

警戒し、身構える小太郎
しかしそのとき小太郎は妙な違和感を感じた
自分の中のザジに対する警戒心が急速に失われているのである
気合を入れなおしてザジに向かい攻撃体制をとる
ザジはすぐ目の前までやってきている
拳を繰り出せば十分に届く距離である
小太郎「なんで・・・動けんのや・・」
ザジをけん制しようとするが手がいうことを聞かない
意識に反し体の警戒態勢が解除されていく
全身の力が抜け何もできなくなってしまった
そして小太郎の心の中もおかしくなっていく
警戒心がなくなり、代わりに新たな感情が湧き出てくる
安心感、愛情そういったものであろうか?とにかく心地よい
小太郎「・・・おまえ・・何者や・・」
ザジは小太郎の前に立つと両腕を伸ばし・・・小太郎を抱きしめた
小太郎「な、何を・・・」
抱擁ならいつもちづ姉にされている
恥ずかしいのですぐにちづ姉から離れる
しかしいったいどういうことかザジからは離れられない、自分から離れることができないのだ
恥ずかしいとは思っている、すぐに離れようとも思った
そう思いながらも小太郎の体はいうことを聞かない
何故?
9-418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 04:45:57 ID:KTDKz9he0

ザジ「・・・子犬・・・かわいい・・・」
初めて少女がしゃべった
小太郎「な、なんやと、おれは狼や!犬やない」
ザジ「狼?」
小太郎「そうや、俺は狼の血を引く狗族や。犬なんかといっしょにすんな」
ザジ「そう、狼・・抱きしめるの・・初めて」
小太郎「ええ加減にせい、離せや!」
ザジ「もう少し・・」
小太郎「なんなんや一体!」
5分ほどするとザジは満足したらしく小太郎を抱きしめるのをやめた
小太郎「くそ、どうなってるんや!」
ザジは状況を把握しきれない小太郎をしばらく見つめたあと、小太郎に背を向け歩き始めた
小太郎「なんや、おまえ一体何しにきたんや、お、俺に用があったんやなかったのか!」
ザジは振り向き
ザジ「満足・・・また抱きしめに来る・・・」
小太郎は顔を赤らめながら
小太郎「な、何をいっとんのや、オイ!アホかお前!」
小太郎の言葉を最後まで聞くことなくザジは去っていった
9-419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 04:46:21 ID:KTDKz9he0

千雨「どこいってたんだ?」
ザジ「狼抱きしめに行ってた・・」
千雨「はぁ?狼?今の日本には絶滅してもういねえぞ。犬だろ?犬」
ザジ「森の中にいた・・」
千雨「あの森か・・まあ変な生き物いそうだし、もしかしたら狼ぐらいはいるかもな」
ザジ「かわいかった・・」
千雨「かわいい・・危なくねえか狼なんて」
ザジ「大丈夫・・とってもおとなしい・・」
千雨「まあ、お前は動物には好かれるからな、襲われるなんて事はないか」
ザジ「また・・会いに行く・・ちうもいっしょに行かない?」
千雨「私はいいよ、それよりあんまり遅くなるなよ、あの森危ないからな」
ザジ「わかった・・」


9-440

9-440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 12:59:51 ID:ektUyi0F0

「ふぅ」
マウスを動かす手を止め、一息付く。目の前のディスプレイには自分のコスプレ写真が映っている。
肌の荒れている部分をフォトショップを使って、ドット単位でちまちまと修正していく。骨の要る作業である。
軽く椅子にもたれて背伸びをし、軽く脱力する。
「毎度の事とは云え、くたびれるわ。こりゃ」
そんな独り言を吐いた後に、ふいに後ろから強烈な視線を感じ、驚いて振り返った。
ドアはいつの間にか開いている。

「…」
そこには半ば中腰で入り口の端に噛り付きながらこちらを見ているザジの姿があった。
突然のことで戸惑う。様子を見るに随分と長くそこに居たようだが、
強烈な視線を感じるまでまったくと云って良い程、気が付かなかった。無論、自分が集中していたという事もあるが。
「うわぁ。びっくりさせるなよー」
「…」
とりあえず一声かける、しかし返事は無い。
彼女はどうも少しふてくされた顔でこちらを見ている。
疑問符が頭に浮かぶ。

―何か、自分は悪いことをしたであろうか。確かに彼女の衣装をこっそり着てみたり、
飼っているオウムに「ふっふっふ、ヤマトの諸君…」とか「やんこまりたい」等と変な言葉を覚えさせたりはしたが…。
考えては見るが、そこまで不機嫌になる理由が思い当たらない。
9-441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 13:01:04 ID:ektUyi0F0

「…」
彼女は彼女で相変わらず、むー、と頬を膨らませている。
「ど、どうしたの? ザジさん」
なぜかさん付けで問いかけてみた。しかし、彼女に変化は無い。
さすがに打つ手無しである。仕様が無いので、困ったなぁと云う顔をしながら目を合わせる。
と、ようやくザジはむっとしながらも口を開いた。
「…ちう。ご飯」
それを聞いてはっとする。時計を見れば九時を過ぎていた。夕食には少し遅い時間である。
「あー。ごめんな。集中してて気づかなかった」
「…遅い」
素直に悪いと思う。悪いと思いながらも食事を作る気力が余り無い。
面倒だと思う時は、とことん面倒に感じるのが自分の性分なのである。
「うーん。食事作るのはちょっときついか。よし、外に食べに行こうぜ。あそこならまだやってるだろうし」
「外食…。外食?」
外食と聞いてザジも少し機嫌を直したようで、うれしそうに腕に抱きついてきた。

―「超包子」
 表向きは中華料理屋であるが、
チーフコックである四葉は、和洋中あらゆる料理に精通した達人である為、
中華以外の料理も注文すれば調理して客に出してくれる。
今日も繁盛しているようで、笑い声や喧騒が絶えない。
ザジと運良く二人並んで空いているカウンターに腰掛け注文する。
「蕎麦のもりを二つ」
はい。と笑顔で四葉は愛想良く答えた。
そして用意よろしく、キチンと生地を煉り、均等に切ったであろう自家製の蕎麦を、湯だっている釜の中に入れていった
待つこと数分で、ざるに美しく盛られた蕎麦が目の前に出された。
いただきます。と二人で合掌し。ズズズと少し音を立てながら食べる。
蕎麦粉百%の十割蕎麦であるため、香りが良くコシもある。間違いなく本物の蕎麦である。
9-442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 13:02:36 ID:ektUyi0F0

食べながらザジに云う。
「江戸時代において、蕎麦は今のような醤油ベースのつゆを使っていたんじゃないんだな。
当時は醤油というものは高級品だったから、味噌の垂れ汁を大根の絞り汁で割って使用していたんだってさ」
蕎麦をちゅるちゅると吸いながらへぇ。と云った顔をしている。
「あと田舎に行くほど、蕎麦は太くなる。それは蕎麦が主食として見られていたからで、
都心に行くほど蕎麦は間食感覚になるんだ。その結果、東京近郊の蕎麦は細いのが多い。
田舎になると逆が多いんだけどな」

先日亡くなった、江戸趣味の女性作家の受け売りなのだが、ザジは
「ちうってなんでも知ってるんだね」
と云い。純情な子供のような顔で驚くので、後ろめたいながらも少し照れる。
そんな事を話しながら、あらかた食べ終わり、締めの蕎麦湯も飲み終えた。

 ―しかし何か物足りない気がする。

「うーん。ちょっと物足りんなー」
とポツリと呟く。まだ、少し小腹がすいている感じがしたのだ。
すると、こんなものもありますよ。と千雨の不満足を察した四葉が、素早く皿を差し出す。
そこには良い感じで煮込まれ、黒ずんだ色をしているニシンの煮付けが盛られていた。
みりんの香りが食欲を注ぐ。
「気が利くなぁ。さすが」
本当に気が効く。彼女はこのような細かい気配りも含めてプロなのだと思う。
しかし、甘辛く煮られたニシンを一口食べると、ふいにアレが欲しくなってきた。
ザジもニシンを食べながら何か察したような顔で云う。
「…ダメ」
「まぁ、良いじゃないか。今日ぐらい。おーい店長。ちょっと「不思議な水」を頼む」
「アイアイアー。「不思議な水」アルね。…長谷川さん、オヌシも悪よのぉ」
どこでそんな台詞を覚えたのか知らぬが、悪代官超はニタニタとしながら、コップに謎の透明な液体を注ぐ。
それを四杯ほど飲むと目の前がぐるぐると回り、なぜか「飲ま飲まウェ?イ」と絶叫し、目の前が真っ暗になった。
9-443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/09/04(日) 13:03:34 ID:ektUyi0F0

一刻ほど後、長い長い職員会議を終えたネギが店の様子を見に訪れた。
しかし、彼はこれから起こる惨劇を知らなかった。

―そう、日本酒四合で完全に出来上がった千雨がいることを。

「ネギ先生。ちうは先生を誤解してたぴょんぴょんぴょ?ん」
千雨はいきなりネギを見つけ抱きつくと、彼の両頬を押さえ、唇に接吻した。
「んんっ…、ぷは…。な、何をするんですか千雨さん?。な、なんかお酒臭いですよ。
あ、そこは…。ズボン脱がさないでください?」
「だから、ちうはお酒に弱いんだから止めたのに…」
ザジは嫉妬からか、また頬を膨らませ、むすっとしている。

こうして夜は騒がしく更けていく。

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最終更新:2007年10月15日 22:28

*1 ( ;゚Д゚