「宇宙の終着点を見ることができたのなら、お前はどうする?」
世界には我々の感覚を超越し存在するか絶対に断定できない形而上の世界と、それ以外である形而下の世界がある。なにもそう難しく考える必要はない。形而上、そう例えば死後の世界、神、幽霊とかの、いくら考えようと答えが出ないものを挙げるだけで良いのだ。
真空から小宇宙や原初的な意識が形成されつつあったその頃から揺らぎは徐々に増していった。結果が138億年前のかのビックバンだ。これによりその意識が高度化した「化身」たちは、誕生した「神」たちを従え、この世界の創造に着手した。創造の化身「ジオナー」を主とし次々と宇宙は複雑化した。そして46億年前。それは祝福すべき年。そう、地球が誕生したのである。とはえ姿はクソデカのドロドロの溶岩であったから早すぎた祝福であったかもしれない。しかし40億年前頃、海水と熱の間で生命が誕生し、進出していったホモサピエンスによって、神たちは彼らに信仰されたり、養われたり、ドラマを繰り広げたりした。それが形而上、形而下の境界線を薄れさせ、独自の「形而中」というパートが作られた。神々と高位の化身たちは別離することとなった。
そして現在、どこにでもいる高校二年の女子「風光翠雨(かぜひかすいう)」はある日なんらかの理由でジオナーに召命され、形而上のどこか、案内役の天使のウリエルと共に宇宙すべての情報の眠る「至高天」を目指すハメになる。
形而下を超えて、宇宙の仕組みと終点を見る旅。