コラム「初級者で終わる人終わらない人」

学習を始めたばかりのときはやる気が断然違いますよね。モチベーションは最高潮です。このときに上手に波に乗れれば学習は楽しくなり、成果がぐんと上がります。しかし、初級で終わってしまう人をたくさん見てきましたが、有る共通点があることを発見したので、ここであくまでも学習を継続するための参考として書いてみたいと思います。

①学習方法がわからない。

いきなり、中国語のシャワーを浴びようと「中国語ジャーナル」のような難しい雑誌を買って始めても、「聞けば何とかなる。」「語学は耳から」というフレーズに惑わされてしまい、「業者のいいカモ」になってしまう。(聞くことだけに多くの時間を割いても成果は少ないです。)

②教室に通う

先生にすべてお任せ。「今日はどんなことを教えてくれるのかな」と待っている。先生にもプロ・アマがあることを忘れてはいけません。

③何とかなる

月間で発売されるような教材に頼る。

自分の学習レベルに合わせた教科書でなければ、遠回りです。

そこで、初級者に提案です。

まず、初級のやらなければならないことは、よい教科書、よい辞書、よい先生のいづれか探すことです。

☆よい教科書の例


基礎文法・基礎単語+あいさつ



基本文法・基本単語+心を伝える文章



(外国人向け)頻出文法・頻出単語+日常会話(簡単)・・・この手の教科書は日本にないです。



初級文法・初級単語全般+基礎日常語・日常単語

です。

これは学習内容がスパイラル(同じ内容が少しずつ重なり、同じ単語や文法が文章を変えて何度も登場する。)になっています。ただし、一度でわかれば繰り返す必要はなく、どんどんレベルアップする必要があります。

学習速度は人それぞれです。1年で中級到達する人もいれば3年かかる人もいます。ただし、3年あればかなりのレベルに達するので「おかしいな」と思ったら今までの学習方法を変えるべきです。


☆よい辞書に出会う

中国語を翻訳する作業をすると、学習能力は格段アップします。しかし、世の中には「よい辞書」と「悪い辞書」が存在することを知ってください。(悪い辞書を掴むと痛い目にあいます。)よい辞書は日本に1つしかありません。「小学館」の辞書以外は間違いだらけです。(実際、電子辞書3つ、本の辞書3冊、CD-ROM「小学館」を使った感想。)

☆よい先生に出会う

理想は全部揃うことですが、先生さえよければ上達は早いです。ただし、性格がいいとか見た目がいいとかは全く関係がありません。文法をわかりやすく、使い方を適切に教えてくれるプロの先生に出会えばいいのですが・・・。

よい先生の条件

・中国語の文法を知っている

・どの語彙が簡単でどの語彙が難しいか知っている

・初級・中級・上級にあわせて教えられる

もし、自分で探せないときは参考までに「よい教科書」と「よい辞書」は載せておきます。

ここまでは、初級の話です。では次の目標はどこにおけばよいのでしょうか。実際はテストを受けて実力を知るしかありません。日本では中国語検定がありますので、そちらを受けることが初級で終わらないコツといえるでしょう。

しかし、中国語検定だけでは完全に不十分です。2級程度でも、実際に中国ではまだ中級に一歩踏み出したに過ぎないことを知っておいたほうがよいと思います。それが、「中級で終わらない方法」に繋がります。

最終更新:2010年06月03日 23:41
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