【クラス】
ライダー
【真名】
ハリー・フーディーニ@アメリカ近現代史
【属性】
中立・中庸
【ステータス】
筋力:D 耐久:B 敏捷:C 魔力:E 幸運:B--- 宝具:D
【クラススキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
多くの似非オカルティストや魔術使い崩れを看破してきた"オカルトハンター"として、近現代以降の英霊としては比較的ランクの高い対魔力スキルを持つ。
騎乗:D
大規模なパフォーマンスを行うマジシャンとして、重機程度までの車や機械の運転スキルを持つ。
動物や精霊等には機能しない。
【保有スキル】
マジシャン:A+
ライダーの卓越したマジック能力を表すスキル。
一度目の生で既にアメリカで史上最も著名なマジシャンとなったライダーは、九生の果てにその技を神域まで磨き上げている。
"1回目"で得意とした脱出マジックのみならず、およそあらゆるマジックの技術を持ち合わせていると言っていいレベル。
たとえ超常の知覚能力を持つサーヴァントであってなお、ライダーのマジックの種を暴くのは容易ではない。
猫に九生ありて:B
九回の人生を歩んできたことを象徴する、生命力の高さを表すスキル。
性質としては宝具"十二の試練"に近い命のストックを持つスキルだが、ヘラクレスほどの豪傑でないライダーなので超下位互換。強力な英霊の宝具による攻撃をまともに食らったら、一撃で九回分ストックがすっ飛んでもおかしくはない。
死の隣人:C+
死と隣り合わせの脱出マジックを何度も行い、一度目の死の後も死の運命と隣合わせに、生きては死んできた"死からの近さ"を表すスキル。
幸運のステータスに3段階のマイナス修正がかかるが、"死後の世界"に関する物品を扱う際にプラス修正がかかる。
本来デメリットばかりが大きい、"棺からの脱出"により供給される"死後の世界"由来の物品を扱うことを可能にする。
【宝具】
『棺からの脱出(ナインライブズコフィン)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:9
彼の九回の生を象徴する、九つの棺。
舞台演出家、フローレンツ・ジーグフェルドはライダーの葬儀において、"賭けてもいいが、この棺の中にもはや彼は存在しない"と語った。
彼が"ライダー"として召喚されたのは、時代を渡る旅人の"乗り物"として長い時間を共にした"九つの棺"が宝具として昇華されたためだ。
棺の中には九回の人生それぞれの"ハリー・フーディーニ"と、ライダーが死後の国から持ち出した物品がある。
釘打たれ閉ざされた棺だが、ライダーにとっては出るも入るも取り出すも仕舞うも自在。
戦闘においては死後の国のアイテムを武器として使ったり、それぞれの"ハリー・フーディーニ"と入れ替わることで活用する。
なお、ライダーとして同時に活動できる"ハリー・フーディーニ"は一体だけ。それ以外はただの死体と変わらない。
神代に属するようなアイテムも棺の中にはあるが、所詮勝手に持ち出した借り物なので宝具としてのランクは低い。
【weapon】
マジック道具。
また、宝具"棺からの脱出"により供給される死後の国のアイテム。
生前鎖により拘束された状態から脱出するトリックを好んでいた故に、特に"シーシュポスの鎖"をよく使う。
【人物背景】
"脱出王"、"不死身の男"、"不可能を可能にする男"。
数々の賛辞で讃えられた、アメリカ史上最も著名なマジシャン、ハリー・フーディーニ。
───彼は生前の約束のように、死の国からも脱出し今も生きている。
サーヴァント・ライダーとして召喚された"ハリー・フーディーニ"は、八回の復活と九回の人生の果てについに"脱出"を辞め、英霊の座に至ることを選んだ後の姿。
この性質上、ライダーは"未来"の英霊である。
九回の人生を歩んだ逸話の反映か、何故か猫耳猫尻尾の少年として召喚されている。
あるいは、彼が九回目の人生を送るころには、"人類"はこのような姿になっているのだろうか?
本人は"未来"のことについては語ろうとしないので、真実はよく分からない。
ちなみに"ハリー・フーディーニ"は芸名で、本名はヴェイス・エリク。もっとも"奇術を極めた英霊"として呼ばれたことを考えれば、その真名はやはりハリー・フーディーニと呼ぶべきだろう。
【外見・性格】
猫耳猫尻尾の、癖のある赤毛の小柄な少年。
しっかりと仕立てられたスーツと、シルクハットを被っている。
「───今回の舞台では、ぼくは助手さ」
「紳士淑女の皆様。どうか楽しんでいって」
どこか諦めた雰囲気の少年。猫らしい笑顔を浮かべて、一歩引いた立ち位置を保ちたがる。
精神の超越なしに、死を超越した手品師の末路として、何事にも生きる意味を見いだせない枯れた性格となってしまっている。
最も今回の聖杯戦争では、狂熱に溢れた自分たる"山越風夏"と、彼女を焼いた"
神寂祓葉"という彼であっても興味を持たざるを得ない二人がいる。
自分の諦念を肯定するために目を背けようとしても、背けられない二人を強く意識してしまっている。
【身長・体重】
155cm/44kg
【聖杯への願い】
自らの九生の意味を見出すこと。
生前の願いであった母との再会は死後の国で叶い、それでも死後の国を抜け出し続けたのは何のためであったのかライダー自身ですらもはやはっきりしない。
時の流れの中で擦り切れてしまった人生に、再び英霊の座から"脱出"するほどの意味を与えることがライダーの願いだ。
【マスターへの態度】
辟易と興味。
自分の世界では無かった出会いと狂熱を持つ"ハリー・フーディーニ"の態度には辟易しているが、そのきっかけである"
神寂祓葉"とともに深く関心を持っている。
今回の聖杯を、一度脇においてもいいと思うほどに。
最終更新:2024年08月07日 01:31