"彼"は飢える虜囚だった。
 飢餓に苛まれる虜囚であった。
 同胞たちもみな似たような性質を持っている。
 満たされることのない飢え。潤うことのない渇き。
 しかし彼のそれは、同胞らのそれとは一線を画すほどに苛烈だった。

 その飢餓は、彼の宿痾。
 飢えていなければ、彼は彼でなくなってしまうほどに。
 存在に刻まれた属性、魂に宿す命題、――起源。
 彼は飢餓そのものだった。

 彼が座すのは、こことは異なる時空の狭間。
 時間の軸を同じくしない、宇宙の外側の場所に、彼はいる。
 螺旋と尖塔の都を心象風景に、満たされることのない永遠の飢えに苛まれている。


 時折、彼は人間によって呼び出される。
 使役したところで、飢えに狂う彼を御することは、掛かる労に対して得るものがない。
 故に、召喚者の多くは彼を刺客として、敵対者の目の前に放り出す。

 召喚者の事情を知る由もないまま放り出される彼としても、目の前にぶら下げられた餌を追わない理由はない。
 尖兵として都合よく使われているわけだが、もとより人と価値基準が異なる彼にとっては些末なことだった。
 至上命題、飢餓。それを満たすこと以外、どうでもいいのだから。

 だから、元居た場所に還る前に、呼び出してきた人間まで喰らってしまうこともままあったが、それも決して顎で使われたことへの怒りや腹いせといった意図は、露ほどもない。
 奇跡的な利害の一致によって人間に利益をもたらしながら、やはり扱いやすいとは言えない彼が呼び出されることは、本当に時折といったところであった。


 彼は自ら獲物を見つけることもある。
 正確には、それは自発的に糧を見つけるのではなく、ただ彼の住まう空間に触れる者、彼の憩う領域を掠める者に気づくというだけではあったが。
 彼がいるのは、時間の軸を同じくしない、宇宙の外側の場所。
 人間が時間に干渉――例えば時間遡行、過去や未来への遠視――した際、時間の軸を移り宇宙の外に、つまり彼の寝所に触れてしまうことがある。
 そんな狼藉者の"におい"を知覚したが最後、彼はその獲物を執拗なまでに追いかける。
 気づいた以上、知覚した以上、その存在は彼にとって獲物でしかない。

 とはいえ、時の神秘へ触れることが出来る者は往々にして強かである。
 冠位の魔術師の遠視に気付ける道理はないし、時間を操る魔法使いの抵抗を抑える力量もない。
 現実として彼がありつける獲物といえば、意図せず時の神秘に触れた不覚者や、辛うじてその域に到達した苦労人程度のものである。
 その程度のものであれば、彼の嗅覚と飢餓はどこまでも獲物を追い続けることが出来る。
 彼を止めるには、彼から逃れるには、"その程度のもの"を脱するしかない。


 そんな彼が、新たな獲物の"におい"を嗅ぎ取った。



 それは大規模な時間操作だった。
 ある時点にある存在が、過去のある時点での世界の情報を参照し、記録を複製し、その存在を別の空間へねじ込む。
 コピー&ペーストで行われた、新たなる世界の創造。
 人類史の特異点に拠らない、人為的な世界線の構築。
 あるいはまったく新しい時間軸の新設とでも言うべきか。
 とにかく何らかの形であれ、時間遡行、過去や未来への遠視に近しい行いがなされたのは確かであり。
 その行いがどれだけの偉業、大業であろうとも、飢餓に狂う彼にとってはやはり些末なこと。
 癒えない宿痾の慰めを求め、彼は複製された継枝へと躊躇なく降り立った。


 その枝は、第一次の戦禍無き過去の東京。
 聖杯〈熾天の冠〉によって再現された、聖杯戦争の舞台。
 その都市に充満する"におい"の中へ飛び込んだ直後、彼は卒倒した。


―――これだ。


 彼の意識を一瞬にして奪い、その本能を一瞬にして天上へと誘ったのは。
 これまでに知覚したことのないほどに濃密で、芳醇で、そして官能的なまでに衝動を――飢餓を刺激する"におい"。
 極上の餌の気配。至高の糧の残り香。

 第一次聖杯戦争の覇者。
 紛うことなき世界の主役。血に濡れた箱庭の創造主。
 特異点、神寂祓葉の放つ存在感(プレッシャー)。

 彼は、熱狂した。
 これだ。これはずっと求めていたものだ。
 これだ。これはちょうど求めていたものだ。
 これを喰らえば、どれだけの歓喜が訪れるであろうか、どれほどの悦楽に至れるであろうか。
 これまでに歓喜や悦楽を享受したことのない、飢える虜囚に過ぎない彼が、真に初めてそれを得ることが出来るかもしれない。

 あぁ、まさか。
 もしかしたら、ひょっとしたら。
 永遠の飢餓が満たされる、やも―――。


 ただ、問題があった。
 都市には"におい"が充満している。
 跡を辿ろうにも、"におい"の源がわからない。
 どこまでも獲物を追い続ける地獄の猟犬たる彼であったが、ここはすでに彼女の胎の中。
 求める者は既にすぐそばにいる、だからこれ以上追うことが出来ない。
 地道に探そうにも、ここは闘争のために誂えられた箱庭。
 ぼやぼやしている間に他の参戦者によって"におい"の主が、その遺骸も残さずに滅ぼされてしまうかもしれない。

 彼は、協力者を用立てることにした。
 "におい"の主であり、この世界の創造主である、聖杯戦争の主催者を探す協力者。
 自分と同じく、その人物を探す動機がある者。
 聖杯戦争の参加者を。


 そんな彼に、猟犬の祖たる影の女神が手を差し伸べたのは、一体如何なる思惑があってのことか。





 シャキシャキのレタスとカリカリのベーコン、厚めに切られた甘酸っぱいトマトが挟まれたクラブサンドにかぶりつく。
 それを温かいカフェラテで流し込みながら窓の外を眺めていると、自分が戦争に巻き込まれているだなんて忘れてしまいそうになる。
 喫茶店の柔らかな明かりと、適度な音量の心地いいBGMも相まって、なんだか眠たくなってくるのを誰が責められるだろうか。
 窓際のカウンター席に並べられているのが背の高くて、背もたれが無くて、座面が固めの椅子だったから良かった。
 これでもしうっかりソファ席にでも座っていれば、背もたれに全体重を預けて意識を手放していたかもしれない。
 その時、手に持ったサンドイッチとラテのカップをきちんとお皿の上に戻しているかは、我ながら甚だ自信がない。

「よくないですねぇ……」

 眠気に抗って首を回しながら、意識を切り替える。
 束の間の安寧に溺れて今後に支障を来す無様を防げるのは、結局のところ自分しかいない。
 大人の一番大変なところは誰にも叱ってもらえないことだなんて論説は正直詭弁だと思っているけど、自分が本当にやりたいことをなんとなく後回しにしてしまう時に尻を叩いてくれる人がいないというのは確かに大変だろう。
 となると、大人になっても自分の目標を話せるような知り合いが身近にいて、その人に見張ってもらえたなら、きっと大人の一番大変なところも楽になるんだろうなとか、とりとめもなく思ったり。
 まあ、わたしの場合は思いがけず、とんでもなく優秀なお目付け役がつけられたわけだけど。

 ふいに、隣から鈴が転がるような音がした。
 今から話しかけるぞと合図がされた気がして、自然と背筋を伸ばしてしまう。

「遼子」
「はい」
「眠いか」
「はい」
「考えはまとまったか?」
「……ぼんやりとは」
「よし」

 隣の席に目を向ければ、真っ先に目に飛び込んでくるのは青い髪だ。
 空の群青よりも濃くて、海の紺碧よりも深い青。
 白い肌の美しさを白磁に例えたり、赤い瞳の蠱惑的な魅力を炎とか血とかに例えたりもできるだろうけど。
 でもわたしが彼女を目にしていつも真っ先に抱く感想は、その御髪の気高い青についてだ。

 店内には、すでに人払いの魔術の効果が出ている。
 客足を遠ざけて営業妨害にならないかと心配にもなるが、幸い今は朝の早い時間帯、外を出歩く人影も少ない。
 店員たちは皆バックヤードに引っ込んでいるし、わたしたちの会話が聞かれる心配もない。

 彼女は視線を窓の外を向けたまま、わたしに問いかけてきた。

「オレの霊基の事情は話したな?」
「人探しを依頼されて、そのために用意された身体だって」
「そうだ。オレの英霊の座に登録されていない使い魔を呼び出すための特別性。
 この使い魔の目的は聖杯戦争の主催者を食っちまうことだが、そこは真っ当に聖杯戦争で戦う動きの中で大きな矛盾は起きない。
 巻き込まれたお前さんの意趣返しとしても悪くない話だ。ここまではいいな?」
「戦って、勝ち残って、生きて帰る。
 それを第一前提として、人が目の前で死ぬ覚悟は、決めました」

 覚悟は決めたと言いながら、覚悟を決めたつもりになっているだけの気もする。
 作り物の世界に放り込まれた現実味はまだまだない。

「改めて目下の問題は、オレの使い魔に収まってるコイツの燃費だ。
 パスがつながってるだけで魔力を根こそぎ持っていきやがる。そこでだ」

 ギロリと、窓に向けられていた赤い瞳がこちらを向いた。
 鋭いまなざしに射すくめられて、蠱惑的な魅力とか気取った表現をしていた自分が恥ずかしい。
 わたしに顔を寄せてきた彼女の美貌を間近で直視していると、頭がくらくらしてくる。
 後ろに倒れそうになるのをなんとか抑えて、その視線を受け止める。

「オレと○○○して魔力の通りをよくしてだな」
「すいませんやっぱり心が持たないです」
「いやまじで頼むぞマスター!
 この使い魔バカみたいに魔力持っていきやがるから、オレは結構燃費いいはずなのにガス欠がひどいんだよ」
「それはここに来る前に聞きましたよ。ていうか、それで魔力供給って食事でもいいっていうから朝ごはん食べに来たのに、なんで食べないんですか」

 彼女の前のテーブルには、わたしと同じクラブサンドとレモンティーが置いてある。
 それらに手を付ける様子もなく、彼女は窓の外に目をやりながら淡々と語る。
 優しさや厳しさをまるで感じられない、平坦な声色で。

「まさかお洒落な喫茶店で優雅な朝ごはんタイムだとは思わなかったから、面食らっちまってな」
「わたしだって食事の魔力供給が効率最悪だって聞いてればせめて食べ放題のお店とか行きました!」

 こちらとしてはおいしい朝ごはんが食べられるお店を紹介する程度のつもりだったのだ。
 いつのまにか世界は作り物にすげ変わっていて、家族すら本物ではない環境の上、殺し合いに巻き込まれて。
 それでも話の分かるサーヴァントが来てくれて、一緒に取る朝食が束の間の平穏をもたらしてくれるかと期待していたのに。

 おかげで眠気もすっかり吹き飛んだ。

「とりあえず注文したんですからそれは食べてください」
「あ、はい」

 彼女がお皿に向き合うと、ウルフカットの青い髪がふわりと浮いて、その奥の耳飾りが鈴のような音を立てるのが聞こえた。

「くっそ、早いとこ霊地抑えるか、適当なマスターなりサーヴァント倒して魔力取り込まねぇとマジでヤバイ……」
「……狙った獲物は逃さない、高名なるクランの猛犬が女体化して、しかも飢えて死にそうになってるって、アイルランドの人が知ったら嘆き悲しむでしょうね」
「オレだって好きでこのなりじゃないんだがなあ!?」

 クランの猛犬、クー・フーリン。
 影の邪神に(一方的に)魅入られ、使い魔の御守役を押し付けられた光の御子。

 あの大英雄でさえこんな有様なのだ。
 あらゆる意味で尊厳を奪ってくる聖杯戦争というものに、わたしは嫌悪感を禁じ得なかった。

「……当面の間は尊厳も守らせてもらいますけど」
「あ?」
「いよいよとなったら、考えます。
 とりあえず、生き残りましょう。それが至上命題です」
「……あぁ、了解したぜ。マスター」





サーヴァント
【クラス】
 フォーリナー

【真名】
 クー・フーリン@ケルト神話及びアイルランド伝承

【属性】
 秩序・悪

【ステータス】
 筋力B 耐久C 敏捷A 魔力D- 幸運D 宝具B+

【クラススキル】
領域外の生命:A
 フォーリナーのクラススキル。
 外なる宇宙、虚空からの降臨者。
 邪神に魅入られ、その権能を身に宿して揮うもの。
 彼女の場合は、闇の女悪魔。

神性:B+
 フォーリナーのクラススキル。
 神性適性を持つかどうか。
 半神半人という生来の適性のみでBランクに相当することに加え、外宇宙に潜む高次生命の代行となっている。
 とはいえ邪神側から加護の類を与えられているわけでもないため、ボーナスは一時的な倍加程度に留まった。

【保有スキル】
戦闘続行:A
 所謂「往生際の悪さ」。
 決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。
 Aランクともなると霊核を潰されてもしばらく動き回る事が可能。

ルーン:B
 北欧の魔術刻印・ルーンを所持し、キャスターにも適正を獲得する程の知識と腕前を持つ。
 クー・フーリンが扱うのは神代の威力を有する原初のルーン。

矢避けの加護:B
 飛び道具に対する対応力。
 使い手を視界に捉えた状態であればいかなる遠距離攻撃も避ける事が可能となる。
 ただし超遠距離からの直接攻撃、及び広範囲の全体攻撃は対象外。

仕切り直し:C
 戦闘から離脱し、状況をリセットする能力。
 また、技の発動条件を初期状態へと戻すと同時に、バッドステータスの幾つかについても強制的に解除する。

■■■■■■の猟犬:A
 槍の穂先より滴る餓狼の執念深さ。
 邪神からの命を帯び、不定形の使い魔の使役を代行している。
 代償として魔力の消費量が著しい。


【宝具】
『刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)』
 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大補足:1人
 クー・フーリンが編み出した対人用の刺突技。
 槍の持つ因果逆転の呪いによる必殺必中の一撃。
 「心臓に槍が命中した」という結果をつくってから「槍を放つ」という原因を作る。
 回避には因果操作を回避出来る幸運の高さ、自身が放つ神速の槍さばきを躱す技量の二つが必要であり防ぐには槍の魔力を上回る防壁を用意するしかない。
 仮に心臓を穿てなくとも当たれば負傷と回復阻害の呪いを残し、魔力消費の少なさにより連発も可能で対人効率が良い。


『突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)』
 ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:5~40 最大補足:50人
 魔槍ゲイボルクの本来の使い方。
 魔槍の呪いを最大限開放して渾身の力で投擲する。
 「刺し穿つ死棘の槍」とは違い心臓に命中させるのではなく、一撃の破壊力を重視している。
 生前より更にその威力は増していて、相手に向かって無数に分裂していき一発で一部隊を吹き飛ばす。
 因果逆転程の強制力はないが、一度ロックオンすれば「幾たび躱されようと相手を貫く」という性質を持つため標的が存在する限りそこがたとえ地球の裏側だろうと飛んでいくだろうと推測されている。


『飢え狂う蒼黒の狗(モーザ・ドゥーグ)』
 ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:∞ 最大補足:1人
 「闇の女悪魔」より託された使い魔。
 クー・フーリンは使い魔に、自身と同じケルト圏に出没したとされる怪異「黒い犬」の名を与えた。
 召喚の際は、刃物や物品の破片といった120度以下の鋭い角度を触媒とし、蒼黒い煙を伴って現れる。
 使い魔は常に煙に包まれており、傍目にはそれが凝った部分からシルエットを判別するしかないが、おぼろげながら狼めいた四足歩行と牙を携えた口、燃え上がる瞳と蝙蝠のような翼が見えることもある。
 その正体は不定形の粘液塊。
 触れた者の魔力と魂を蝕み糧とする、飢え狂う混沌の泥―――すなわち、生きたケイオスタイドである。
 使い魔自体は特別な攻撃手段を持たず、その危険な体質を利用した体当たりと浸蝕が主な攻撃手段となるが、この使い魔の真価は追跡能力にある。
 一度召喚された使い魔は標的の「におい」を記憶しており、逃走や撃退が成功したとしても、標的の周囲にある「鋭角」を触媒として使い魔自身が自己召喚を行うため、時空間を超えて永久的に追われることとなる。
 完全に逃れるには、身の回りから「鋭角」を無くして「曲線」のみで構成するか、完膚なきまでに叩きのめして追跡を断念させるしかない。
 ゲイボルクと同じく「敵を逃がさない」宝具であるが、魔槍を用いた宝具がそれぞれ「命中精度」、「威力と範囲」に秀でているのに対し、こちらは「継続時間」と「有効回数」に優れている。

 なお、使い魔が纏う煙は認識阻害の効果を持ち、クー・フーリンはその煙をゲイボルクに纏わせている。
 騎士王の振るう聖剣ほどではないが、同じ時代を生きたケルト圏の英霊であれば持ち主の正体を悟られかねない呪いの朱槍を隠す意義はある。
 もっとも本人は真名が露呈すること自体を警戒しているというより、女体化していることがバレたら不味い知り合いたち数名を特に警戒している。

【weapon】
『刺し穿つ死棘の槍』

【人物背景】
 ケルト神話、アルスター神話に登場する大英雄クー・フーリン。……が女体化した姿。

 フォーリナーのクー・フーリンは狂戦士としての側面に由来する狂化スキルへの適性と、影の国の女王との縁、そしてクー・フーリン(クランの猛犬)の名を得るに至った逸話から、"猟犬を従える影の女悪魔"より依頼され、その神性と使い魔の代行者として召喚されている。
 そのためクランの番犬を育てていた時期の精神性が強調されており、人格として育てる者としての側面が顔を出しやすい。
 とはいえその実情は使い魔が獲物―――第二次聖杯戦争主催者を見つけるまでの中継基地のようなものであり、最も適性のあるランサークラスの霊基との違いも微々たるものといえる。
「性転換してるのを微々っつった?」

 神性と使い魔の代行を託した女神は、猟犬を伴って現れるとされる。
 クー・フーリン自身が女神の名代となり、女神あるところに猟犬ありという形式をなぞることで、使い魔の召喚を宝具レベルにまで強化・安定させている。
 そのための女体化であり、仮になんらかの手段で男体化がなされた場合、使い魔の使役に支障をきたす可能性がある。

 細かいところでは属性が中庸から悪へ変化しているが、これは邪神からの影響というよりも、行動を縛られていないことが過剰にステータスへ反映されていると言える。


【外見・性格】
 ウルフカットの青い髪。後ろ髪を伸ばし一つにまとめている。
 愛用の青いボディスーツはいつのまにか女性物に仕立てられていたが、それが師匠のスーツを思い出させて居た堪れないらしく、若いころに着用していた鎧を上から着ている。つまりスカサハの色違い+プロトランサーの鎧姿。

 女体化しているが人格は男のままであり、一人称も「オレ」。
 普段は小洒落たアロハシャツとスラックスにオーバーサイズのジャケットを羽織ってオシャレにまとめている。
 御守役を仰せつかった今回ナンパは自重気味らしいが、情報収集と索敵と称して女の子にちょっかいかけている。
 元々頼れる兄貴肌だが、女体となってからのほうが女の子の食いつきがいいらしい。

【身長・体重】
 172cm/63kg
 豊満なバストは戦闘時に邪魔なのでスーツで押しつぶしている。
 平時は割と谷間とか緩め。でも知らない野郎に見られるのも嫌なので渋々下着はちゃんとつけてる。

【聖杯への願い】
 聖杯への願いはない。
 邪神からの依頼は「猟犬たちの御守」であり、本人の願いは「強者との戦い」である。
「あと追々この身体は元に戻るんですよね? え、聖杯への願い……?」

【マスターへの態度】
 いろんな思惑に巻き込まれて不憫には思っている。
 オレ好みの女には程遠いが、気長に育ててやるさね。

マスター
【名前】伊丹遼子/Itami Ryouko
【性別】女性
【年齢】17
【属性】秩序・善
【外見・性格】
 化粧気のない顔に最低限の手入れをしているだけの黒のショートカット。
 多くの女子高生が好むオシャレというものにまるで関心のない少女。
 服装にも頓着が無く、いつも都内の高校の制服姿。
 今は戦争なら動き回るだろうとスカートの下に学校指定のジャージを履いている。

【身長・体重】
 152cm/54kg

【魔術回路・特性】
 質:D 量:B
 そこそこの魔力量があるためなんとか猟犬の餌代が賄えている。
 あるいは賄える魔力量だから選ばれたのか。

【魔術・異能】
 特になし。
 とはいえ魔術の指南を受ける相手が相手である。
 暗示、人払い、物探し、魔弾などをそれなりに習得済み。

【備考・設定】
 一般家庭出身。
 この世界が作り物と知り、例え作り物でも家族を巻き込みたくないと暗示をかけて旅行に行かせた。
 おまけに学校にも暗示の魔術で休学をねじ込んだため、期せずして憧れの独り暮らしを満喫している。満喫しないとやってられない。

 精神的に年相応な弱さはあるものの、かなり図太くおおざっぱな性格。
 なのだが、呼び出されたサーヴァントにかなり(半ば勝手に)振り回されている。

【聖杯への願い】
 生存第一

【サーヴァントへの態度】
 基本頼れるお姉さん。

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最終更新:2024年07月28日 15:40