【クラス】
ランサー@ギリシャ神話
【真名】
カドモス
【ステータス】
筋力:B 耐久:B 敏捷:C 魔力:C 幸運:E 宝具:A
【クラススキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
【保有スキル】
神性:D
その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。
ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。より肉体的な忍耐力も強くなる。
カドモスは女神ハルモニアの寵愛を受けている。
竜殺し:B+
竜種を仕留めた者に備わる特殊スキルの一つ。竜種に対する攻撃力、防御力の大幅向上。
これは天から授かった才能ではなく、竜を殺したという逸話そのものがスキル化したといえる。
青銅の王:A
青銅の発見者として知られるカドモスは、魔力を用いて青銅製の武具を作成することができる。
低ランクの宝具に相当する神秘を持ち、貸与することも可能である。
悲劇の源流:A
軍神アレスの泉を侵し、アレスの怒りを買った時からカドモスの悲劇は始まった。
死後、テーバイの滅亡まで続く悲劇の源流。
カドモスは存在するだけで自身も含めた周囲に不幸を振り撒くが、しかし彼本人は強くしぶとく生き続ける。
自己保存スキルの劣化版。ただし老いたるとはいえ英雄であるカドモスがこのスキルを持つ意味は大きい。
調和の寵愛:A
女神ハルモニアの加護を受けている。
このスキルにより、カドモスの行動に伴う魔力消費は驚異的なほどに小さい。
宝具の真名解放すら容易く行うことができるが、しかしそのハルモニアでさえも彼に付き纏う凶兆をどうにかすることは――
【宝具】
『我過ちし栄光の槍(トラゴイディア・カドメイア)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1
アレスの泉にて果たした竜殺し――彼の栄光と悲劇の始まりである罪を遂げさせた一槍。竜属性の敵に対しては特攻効果を発揮する。
一見すると単なる鉄槍だが、カドモスが握ることによって神をも貫く切れ味と竜の息吹をも凌ぐ強度を手に入れる。
担い手へ魔力の自動供給と損傷の自己回復機能を与える効果を持ち、これにカドモス個人の武芸と生存力の高さが加算されることによって、英雄の戦陣は堅牢な城塞のように難攻不落のしぶとさを実現する。
真名解放は先述の回復機能を攻撃に回し、魔力放出を兼ねて行う神速の一刺し。
『我が許に集え、竜牙の星よ(サーヴァント・オブ・カドモス)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
女神アテナの勧めに従って退治した竜の歯を大地に蒔き、精強なる五体の従者(スパルトイ)を得た逸話が宝具化されたもの。
現界直後にのみ使用可能で、逸話通り五体のスパルトイを生み出して使役する。
スパルトイ達はカドモスに服従し、彼の命令に従って戦いやその他行動を行う。
スパルトイの性能はサーヴァントにも匹敵するが、カドモスはあえて彼らに人間性を与えることなく使役するのを好む。
ヒトに近づければ悲劇が生まれる。であれば我が従者は、もはや無我の歯車仕掛けでよい。悲劇はもうたくさんだ。
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『我が撒かれし肇国、青銅の七門(スパルトイ・ブロンズ・テーベ)』
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
建国の王、カドモスの伝説。テーバイという都市国家の興りを再現する。
正確に分類すれば第二宝具は第三宝具の効力の余波であり、こちらの方が源流にあたる。
第二宝具を使用した瞬間に同時起動する侵食型の固有結界。
召喚された際に召喚者が優れた地脈を押さえていれば、撒かれた歯から生じた小規模な結界が地下から地脈へと根を張り、世界の修正力を相殺する。
これにより固有結界として派手さはないものの、じわじわと広がり続け、気がつけば手の付けられない規模の"国土"が誕生することに。
逆に言えば、召喚時に地脈の確保に失敗すればこの宝具は使用できない。
カドモスの治めたテーバイの国、その国内に立つ限り、カドモスは土地補正を受けながら地脈のマナを吸い上げることが出来る。
現在のところ、仮想都市におけるテーバイの国土は彼の拠点とした寺院の地下から、杉並区の地下全域にまで根を広げ、更に隣接する区にまで侵食を続けている。
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【Weapon】
『我過ちし栄光の槍』
【人物背景】
古代ギリシャの都市、テーバイの創設者にして王。
エウロペの兄であり、女神ハルモニアの夫でもある。
若年の頃、ゼウスに拉致されたエウロペを連れ戻す命を受けて国を放り出される。
しかし結局命令は果たせないまま、カドモスはアレスの泉で竜殺しを成し遂げ、女神アテナから後のテーバイとなる土地を与えられる。
その後前述のハルモニアを娶り、晴れてテーバイを建国する。
その生涯は多くの勝利と栄光、そして子宝に恵まれたものだった。
最期は妻のハルモニアと共に竜となってエリュシオンへ移住し、幸福な時を過ごした――だが。
カドモスとその子達は、玄孫に至るまであらゆる不幸に見舞われた。
栄光の中で築いたと思っていたテーバイの地は、悲劇と破滅を生み出し続ける呪われた土壌と化していた。
英霊となったカドモスはエリュシオンへ旅立つ直前の、年老いた身で召喚されている。
老王カドモスが望むのはただひとつ。すべての始まりとなった最初の過ち、泉の竜殺しの栄光を破棄すること。
ひいては自身の築いたテーバイを否定し、自分の咎で生まれた悲劇と、嘆きの中で死に絶えるしかなかった命をすべて無に帰すこと。
英雄になど、ならなければよかったのだ。
己など、最初からあるべきではなかった。
それが英雄(カドモス)が長い生涯の果てに行き着いた真理であり、願いであった。
【外見・性格】
白の長髪に長髭の老人。シルエットこそ華奢だが、痩せているのではなく引き締まっている。その肉体は老いて尚衰えを知らない。
威厳溢れる誇り高き老君。冷徹だが誇りの残り火は消えておらず、度の過ぎた残虐には静かに嫌悪を示す。表には出さないが。
【身長・体重】
175cm/75kg
【聖杯への願い】
泉の栄光を破棄し、すべての悲劇を否定する
【マスターへの態度】
哀れな娘。常に厳しく当たるが、深い憐憫を抱いている。
何故この期に及んで、己のような不良物件を引き当ててしまうのか。
悲願がある故に聖杯戦争を放棄するのはあり得ないが、その幼身が悲劇に喰われる光景を想像するだけで死に果てたくなる。
だからあえて厳しく当たり、間違っても敬愛など寄せられないように努めている。
自分はあまりに老いてしまった。人は歳を取ると、小鳥の骸にさえ泣き出したくなるものだ。
最終更新:2025年04月10日 00:37