#areaedit() #ref(https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/cookie_kaisetu/attach/1135/672/kyuusaku.jpg) 東方旧作とはかつて[[ZUN]]がPC-98で発表していたゲームシリーズ「東方project」である。 現在製作されているWin版の東方projectと区別するため「東方旧作」あるいは「旧作」と呼ばれる。 サークル名も「上海アリス幻樂団」ではなく「ZUN Soft」と名乗っていた。 現在は全て非売品となっており、ZUNも再び頒布するつもりはないと公言している。 #areaedit() *概要 ZUNは元々PC-98版の東方を製作していたが、怪綺談を最後の作品として発表し活動を停止した。その後4年のブランクを経て、サークル名を上海アリス幻樂団と改め活動を再開して製作されたのが現在知られている[[東方project]]である。 ちなみにそのブランクの間に[[西方project]]の製作に携わっている。 東方はタイトーのゲームである「奇々怪界」や竹本泉の作品に影響を受けていることが知られているが、旧作では特にその傾向が濃く出ている。 Win版最初の作品である紅魔郷では旧作最後の作品である怪綺談までの設定を一新しているとしており、世界観も大きく異なっている。 ただし霊夢など主人公を始めとして旧作のキャラやネタがWin版にも見られたりと、ある程度影響も与えている。 またシリーズ番号は現在の時点でも旧作を入れてカウントされており、紅魔郷の時点で6thとしている。 二次創作では公式以上に旧作の存在を重視する傾向があり、旧作特有のキャラやネタをWin版と関連付けたファンアートも盛んである。 クッキー☆でも旧作に関連したネタが見られ、また旧作キャラを登場させたクッキー☆も存在する。 #areaedit(end) ---- #areaedit() *世界観 Win版と比べると細かい舞台設定は見られず「幻想郷」という地名もなく、代わりに「とある東の国」などと呼ばれる世界を舞台としている。 幻想郷のような外の世界と隔てる結界のような設定も見られず、隔離された世界なのかも定かではない。ただし西方projectでは東方旧作の外側に西方の世界が広がっているかのような描写が見られた。 またしてもWin版ではお互いに傷付け合うことを避けるために「スペルカードルール」に基づいてゲームによる勝敗で戦っているという設定であるが、旧作ではそういった設定も見られず、 実際に生死を分けるようなシビアな戦いも見られる。 二次創作ではWin版の過去の世界という扱いが主流で、キャラの過去の話などに旧作キャラが登場する場合も見られる。 またスペルカードルールが存在していないという設定を受けて、妖怪と人間が死闘を繰り広げる修羅の時代と言った扱いも見られる。 その為ゲーム難易度もあってか全体的にWin版のキャラよりも強力な存在と言った設定となることも多い。 #areaedit(end) ---- #areaedit() *キャラクター ***主要キャラ :博麗靈夢|Win版と違い霊が旧字体になっている。今とカラーリングも異なるが、これは使用できる色に制限がある旧作において黒は背景と被りやすいため、靈夢に限らず旧作のキャラは黒など暗い色を避けてデザインされている。 デザインも全体的に今よりも巫女らしい姿をしている。 怠け者で自分勝手な性格は同様だが、現在と違い空を飛ぶ能力が修行不足が祟り習得できていない。その為基本的には玄爺に乗って空を飛び、玄爺のいない靈異伝に至っては歩きの為左右にしか移動できなくなっている。 :玄爺|空を飛ぶ能力を身に付けた年老いた亀。靈夢に捕まり乗り物として勝手にこき使われている。靈夢の事も「ご主人様」と呼ばされている。 ただ面倒見の良い性格なのでなんだかんだ靈夢の保護者のような存在として上手くやっている。 現在は霊夢が空を飛べるようになったことで役目を終え、博麗神社の近くで過ごしていることが示唆されている。 初登場となった封魔録でのみ台詞が用意されているが、夢時空以降もちゃんと靈夢の乗り物として登場している。 #areaedit(end) #areaedit() ***東方靈異伝 東方project最初の作品。STGではなく変則的なブロック崩しとなっている。また敵の名前は全て英語になっている。 靈夢がボールである陰陽玉を攻撃によって打ち上げるバーとなり、ブロックや敵を倒していく。 この作品では異界の者は強力なマジックアイテムである陰陽玉でのみダメージが与えられるという設定で、 靈夢の攻撃は敵の攻撃を打ち消すことはできるが、敵へは陰陽玉とボムでしかダメージを与えられない。 さらに靈夢がちゃんと攻撃を当てないと陰陽玉を打ち上げる事もできないため、陰陽玉に当たって自滅してしまうことも多々ある。 システムが特殊すぎるため一概には言えないが、東方シリーズでもトップクラスの難易度を誇ると言えるだろう。 ZUNは自作の音楽を公開する方法としてゲームを作ろうと思い立ち、一からプログラミングを学んでこの作品を制作した。 元々は格闘ゲームを作りたかったが技術が足らず、妥協案としてこのような特徴的なブロック崩しが作られたらしい。 その為かこの作品の靈夢の攻撃は巫女とは思えないアクロバティックな体術が多く見られる。この技は後に黄昏フロンティアと製作した格闘ゲームにて霊夢の技として受け継がれている。 二次創作においては記念すべき1作目とは言え現在の東方とは雰囲気が大きく異なるからか旧作内で見てもかなりマニアックな部類である。 旧作キャラの中でも特にファンアートが少ないが、逆に靈異伝のネタを上手く扱えばそれだけで玄人感を出せる。 :SinGyoku|5面ボス。日本語に直す場合は「シンギョク」とする場合が多い。 巨大な陰陽玉。魔界と地獄の入り口を塞いでいる。こいつを倒したあと魔界か地獄かルートを選び進んでいぅこととなる。戦う際は男性や女性の姿に変身して戦う。 ファンアートで描かれる際も、この人間の形態の場合が多い。 :YuugenMagan|魔界ルート10面ボス。日本語に直す場合は「幽幻魔眼」あるいは「幽玄魔眼」とする場合が多い。 5つの宙に浮いた巨大な目玉のような存在。目を開いた時だけ攻撃でき、ダメージ食らう。 他のボスが一応人の姿をしている中、靈異伝のキャラでも異質な存在と言える。 目玉は人の輪郭を成した稲妻のようなものと繋がっており、この人影のようなものが本体ではないかと噂されるが、 ゲームより詳細に描かれたEDのイラストではこの人影が見られず詳細は不明。 旧作でも扱いづらい靈異伝の中でも特に扱いづらいキャラと言える。 ファンアートではこの人影を本体として目玉を武器にするキャラとして描写されることもあれば、逆に人影を省略した目玉だけの化物のパターンも見られる。 :Elis|魔界ルート15面ボス。日本語に直す場合は「エリス」とする場合が多い。悪魔であり途中コウモリの姿に変身して攻撃もしてくる。 少女の姿をしており、全体的にオドロオドロしい雰囲気の漂う靈異伝のボスとしては比較的東方キャラらしい風貌をしている。 比較的ファンアートを作りやすい靈異伝と言える。 特に関連はないが容姿が似てるとして幻想郷のくるみと関連付けられることもある。 :Sariel|魔界ルート20面ボス。日本語に直す場合は「サリエル」とする場合が多い。二つ名の「死の天使」を表すように死体を思わせる不気味な6翼の天使である。 体力が少なくなると円盤状の第2形態へと変貌する。またそれより前の段階から背景も変わり、特に第2の背景は地面から無数の手の影が伸びる印象的な場面である。 魔界のラスボスという立ち位置とその風貌から、二次創作では神綺の部下として扱われ、靈異伝でのみ見られるキャラとしては比較的知名度が高い。 :魅魔|地獄ルート10面ボス。次回作である封魔録では名前が漢字表記になり設定が固められ、部下を従えてラスボスとして活躍することとなった。また夢時空と怪綺談では自機として登場しており、靈夢のライバル的なキャラといった位置付けであった。 人類に恨みを抱いた悪霊であるが、封魔録以降は丸くなり、もっぱら靈夢にちょっかいばかりかけている程度である。 その活躍ぶりから旧作特有のキャラとしては特に知名度も人気も高く、旧作キャラの代表格といった扱いを受けている。 旧作でのその活躍と人気から東方の新作が発表される度に復活しないかと期待がかけられているが登場する気配は皆無である。 旧作キャラ屈指の人気キャラなだけあって二次創作の出番も多く、魔理沙を部下にしていたことから、魔理沙の師匠や保護者といったキャラ付けが多い。 東方シリーズ板のネタから、搾乳に関連したネタも見られる。 :Kikuri|地獄ルート15面ボス。日本語に直す場合は「キクリ」とする場合が多い。菊理媛神をモデルにしていると思われる。二つ名は「地獄の月」。 ゲーム中では女性の上半身が浮かび上がった円盤のような姿をしているが、EDのイラストを見ると下半身が巨大な球体となった女性であることがわかる。 :Konngara|地獄ルート20面ボス。日本語に直す場合は「コンガラ」とする場合が多い。矜羯羅童子をモデルにしていると思われる。 喉仏があるなど男性的にも見え、性別不詳であることからファンの間でも性別が安定していない。 頭に勇儀のような角があることから残りの鬼の四天王ではないかと言われることもあるが、 元ネタは鬼どころか仏の類いであり、むしろ四季に近い存在である。 四季などWin版の地獄キャラと関連付けられることもあるが、サリエルと比べても影が薄い。 #areaedit(end) #areaedit() ***東方封魔録 今作から縦スクロールシューティングとなり、現在知られる東方にかなり近い形式となった。 ただし、EXステージを除いて全5面構成になっているなど細かい部分でまだ差異が見られる。 また、旧作全体の傾向であるが、この作品は特に非人型のボスが多く見られ、まだ女の子同士の戦いというスタンスは徹底されていなかった。 前回道中ボスであった魅魔に焦点が当てられ、彼女が人類に復讐するため、部下を引き連れて大きな力を秘めているとされる博麗神社の陰陽玉を奪おうと靈夢を襲うストーリーである。 その為ボスの多くは魅魔の部下で構成されている。 二次創作では靈異伝のキャラに比べると扱いやすいキャラが多いが、人気があるのは魅魔と魔理沙がほとんどで、封魔録のみの登場キャラは旧作キャラとしても出番は少ない。 出てくる場合は大抵魅魔に関連付けられての登場である。 :化け化け|東方旧作シリーズを代表する雑魚キャラ。奇々怪界の雑魚キャラである「プカプカ」とよく似ており、そのせいもあってかWin版では見られなくなってしまった。 マミゾウの技である「二ツ岩家の裁き」を食らった菫子の変身した姿にて、菫子の服を来た姿で久々に登場することとなった。 :神社戦車|1面中ボス。公式名称はなく「神社戦車」はファンによる俗称。神社に大砲とキャタピラーが付いたような姿をしている。 恐らく里香が作り出した戦車の一つと思われる。 :里香|1面及びEXボス。魅魔の部下の一人で、戦車技師である。戦車技師らしく自作の戦車に乗って戦い、東方全体で見ても珍しい生身で戦わないキャラでもある。 戦車とは言うがそのデザインは全体的に従来知られる戦車とは一線を画す。 なぜかお化けも作り出せ、ステージに登場するお化けは彼女が作ったという設定になっている。 語尾に「~なのです」を付ける特徴的な喋り方をする。 その語尾と名前から『ひぐらしのなく頃に』の登場キャラ「古手梨花」のモデルだとされる。 :呪い子|2面中ボス。公式名称はなく「呪い子」はファンによる俗称。「呪」の文字を弾幕として放ってくることからこう呼ばれるようになった。 :明羅|2面ボス。魅魔の部下の一人で、美麗の女侍である。男性的な風貌から靈夢に男と勘違いされ、靈夢からはまんざらでもない態度をとられた。 二次創作ではあまり反映されないが原作での霊夢はこのような面食いな描写も見られる。 そうした描写から、現在ではかなりマイナーな部類ではあるが、靈夢とのカップリングネタが古くから見られた。 その風貌と扱いが近いことからぷよぷよシリーズの「シェゾ 」と関連付けられることも多い。 :幻夢盤|3面中ボス。公式名称はなく「幻夢盤」はファンによる俗称。2匹で登場する虫のような謎の物体。 :幻夢石|3面ボス。公式名称はなく「幻夢石」はファンによる俗称。東方のボスとしては珍しい要塞ボス。そこから単に「砲台」とも呼ばれる。 3面は魔界への境界であるため、魔界の防衛装置ではないかと言われている。 :魔天使|4面中ボス公式名称はなく「魔天使」はファンによる俗称。魔界ステージに登場する天使のような風貌をしたキャラであることからこう呼ばれる。 :魔理沙|4面ボス。言わずと知れた東方シリーズのもう一人の主人公であるが、最初はラスボスの部下としての登場であった。 中途のボスとはいえ、説明テキストに登場したりバッドエンド時は魔理沙で終了するなど、この時点ですでに他のボスとは差別化されていた。 その後、夢時空以降は全て自機キャラとして登場している。 封魔録では他の旧作とも風貌が大きく異なり今作だけ髪が赤く、エルフ耳になっている。誤字で「魔梨沙」と表記されていたことからこの風貌の魔理沙を魔梨沙と呼ぶ場合もある。 旧作では口調もWin版と大きく異なり、男勝りな口調は見られず「うふふ」や「キャハハ」と言った女の子らしい笑い方も見られる。 ファンの間ではこうした振る舞いを魔理沙の黒歴史と扱うネタも見られる。もっともWin版でも紅魔郷など初期の作品ではこのような口調が少し残っていた。 二次創作では魔理沙の過去の姿として、このデザインで登場させる場合もある。 :イビルアイΣ|EXボス。里香の作った戦車であり、例によって彼女が搭乗して戦う。東方シリーズでEXボスも担当する1面ボスは彼女だけである。 とても戦車には見えない怪物じみた姿をしており、そのことについて靈夢からもつっこまれている。 二次創作では里香の最終兵器として登場する場合が多い。またその風貌からバックベアードと関連付けられて、ロリコン抹殺兵器として扱われることもある。 #areaedit(end) #areaedit() ***東方夢時空 通常の縦スクロールシューティングではなく「ティンクルスタースプライツ」のシステムを用いた対戦型シューティングとなっている。 このシステムは後にWin版の花映塚へ受け継がれることとなった。 突如博麗神社お隣に謎の遺跡が現れ、遺跡を訪れた者1人に何かをプレゼントするという噂が魅魔の口から語られた。 それを聞いた少女たちが次々と遺跡に足を踏み入れるというストーリー。 東方全体で見てもギャグテイストの強い作品であり、特に竹本泉のパロディネタが多く見られる。 特徴的なゲーム内容から旧作でも目立つ方である。 :エレン|忘れっぽい魔女。幼い少女のような姿をしているが1000歳を越えていると予想されている。 竹本泉作品のキャラ「エレン・ふわふわ頭・オーレウス」をそのまま流用したようなキャラであり、設定もかなり元ネタから受け継がれている。 いつも一緒に連れている猫は「ソクラテス」という名前でこちらも元ネタ規準。 エンディングでは博麗神社の境内に魔法屋を建ててもらった。 代表的なキャラ:[[crisu]] :小兎姫|収集癖のある和装のお姫様。世間知らずで性格が破綻しており、つかみどころのない性格をしている。全体的な雰囲気は幽々子に近い。 その正体は遺跡の調査のため姫の姿に変装して来た警察官であり、普段は婦警の姿をしている。 しかし、一般人を想定して変装対象にお姫様を選び、彼女がイメージするお姫様の振る舞いも奇妙なものであったことから、ズレた感性は演技ではなく素である。 また普段からつかみどころのな振る舞いをしており、素の性格は変装前とあまり変わらない。 二次創作では東方における唯一の警察官キャラということで警察として登場することもあるが稀である。 :カナ・アナベラル|精神の不安定な少女から生まれたポルターガイスト。大きな洋館に住んでいたが住人が慣れてしまったことで退屈しており移住を考えている。 ZUN曰く「かなりロリっとした感じのキャラ」であるらしいのだが、ファンの間では特別ロリキャラとして扱われているわけではない。 設定がプリズムリバー三姉妹と酷似しており、彼女らの前身のようなキャラと言える。ファンの間でも関連付けられることがある。 ZUNがキャラ製作前にいつも作っているイメージイラストでは交通標識を持った姿で描かれており、そこから交通標識をアクセサリーや武器にするファンアートも見られる。 :朝倉理香子|当方では珍しい科学者キャラ。本来の役職は魔法使いであり、その力も相当なものなのだが、大の魔法嫌いで科学者となった。その為本気は出せないでいる。 東方旧作の世界では魔法が一般的として科学は邪教とされており、彼女もまた異端者とされている。 ジェットパックで空を飛ぶなど高い科学力は持っているが、岡崎に言わせると500年は遅れているらしい。 Win版では科学が邪教という設定もなくなり、それどころか河童などと言った科学力をアイデンティティーとしているキャラも見られるようになっており、 世界観の変更の影響を特に受けることとなったキャラと言える。 二次創作では科学者同士ということで岡崎とライバルや同志など関連付けられることが多い。 :北白河ちゆり|岡崎と共にやって来た平行世界の住人であり、彼女の助手を務める助教授。東方では珍しい銃使い。 「~だぜ」といった男まさりな口調が特徴。この口調は現在の魔理沙の口調とよく似ており、ファンの間では彼女に影響されて魔理沙が今の口調になったのではないかと言われている。 二次創作ではもっぱら岡崎に振り回されてばかりのつっこみ役といった扱いが多い。 プレイヤーキャラとして使えるちゆりは魔法使いであるこちらの世界のちゆりであり彼女とは別人である。 彼女らがあくまで平行世界の住人であることが伺える設定と言える。 :岡崎夢美| 代表的なキャラ:[[成田りん]]、[[桜雪]] :る~こと| :ミミちゃん| #areaedit(end) #areaedit() ***東方幻想郷 :妖蓮花| :オレンジ| :くるみ| :闇鏡| :エリー| :光子| :幽香| :夢月| :幻月| #areaedit(end) #areaedit() ***東方怪綺談 :輪妖精| :サラ| :ルイズ| :アリス| :ユキ| :マイ| :夢子| :神綺| :トランプキング| #areaedit(end)