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導入/CWXEditorの導入 - (2022/01/05 (水) 09:59:47) の編集履歴(バックアップ)


CWXEditorの導入


目次

インストール

動作確認済みOS:Windows XP/7/8/10 macOS Mojave

Windows

本家エディタやWirthBuilderからの移行の場合、最初は取っつきにくいかもしれません。
慣れれば便利なので頑張りましょう。

1 ) ダウンロードのページからご使用のOSにあったバージョンをダウンロードします。

 よく分からない場合は32bit版をダウンロードしてください。

32 bit / 64 bitの違いとは?
32 bit版は32 bit / 64 bit OS両方で動きますが、64 bit版は64 bit OSでしか動作しません。

64 bit版はメモリを多く使用できるため、超大型シナリオを編集するという場合に有効です。
ただし、CardWirth付属のbass.dll(サウンドライブラリ)は32bitなので、
64bit版では利用することができません。

 64bit版のbass.dllがなくても64bit版CWXEditorは動作しますが、エンジンのサウンドフォントでmidiを再生したり、oggの時間取得ができなくなるなどの問題があります。
 64bit版のbassを使うようにするには、CWXEditorにPyエンジン本体を登録するか、Py付属の「x64」フォルダを「使用しているCardWirthのexeがあるフォルダ」にコピーする必要があります。


2 )適当なディレクトリに解凍して出てきたcwxeditor.exeを実行します。

 「CardWirthPy.exe」と同じディレクトリに置くとデフォルトのエディタにXEditorが初期設定された状態で使えます。

3 )ファイル(F)>開くから編集したいシナリオを選択します。

 CardWirth 1.28-1.50対応のシナリオを作りたい方はクラシック形式
 CardWirthPy専用シナリオを作りたい方はWSN形式を参照してください。
クラシック形式シナリオの場合、対象エンジンの設定を行うことを強くお勧めします。

アンインストールはエンジンと同じく、フォルダを削除すればOKです。
CWXEditorは Application Data\cwxeditor に設定ファイルを残すため、
気になる方はそちらも削除してください。
2000/XP C:\Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\cwxeditor
vista以降 C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\cwxeditor
※これらのフォルダは、エクスプローラーのアドレスバーに「%AppData%\cwxeditor」と入力すると、簡単に開くことができます。

Mac

 CWXEditor 7.0(2019年8月現在α版)以降であれば、EasyWineで動かすことが可能です。

 手順はWineを使うこと以外Windowsとほとんど同じですが、少しだけ追加で手入れが必要です。
  • Windows付属のフォントかIPAフォントがないと、メッセージなどのプレビューがまともに機能しません。CardWirthPy/Downloadsから「fonts_********.zip」をダウンロードしてきて入れる必要があります。
  • 初期設定ではツールバーが機能しません。メニューの ツール(T)>エディタ設定(S)>[その他]タブ にある 詳細>全般 欄の「配置変更可能なツールバー」をオフにしてください。



便利なショートカットキー

 CardWirthのエディタはマウス操作だけでも操作可能になっていますが、
CWXEditorでは、多用する操作にキーボードでのショートカットを使うことで
更に作業効率を高めることができます。
割り当てキーはエディタ設定>その他から自由にカスタマイズ可能です。

ここでは覚えておくと便利な操作をいくつか紹介します。
エディタソフトではどれも基本的なものなので慣れている方は直感的に操作できるはず。

基本操作
Ctrl+↑↓ 選択している要素を上下に動かします。
選択肢の順序を変えたり、カードやエリア番号の変更ができます。
Ctrl+C コピー。カードやコンテントツリーをコピーできます。
ツリーの場合、従属コンテントもコピーしますが、shift同時押しで1コンテントのみになります。
Ctrl+X 切り取り。要素をコピーし、元のデータを削除します。
同じく、shift同時押しで1コンテントのみになります。
Ctrl+V 貼り付け(ペースト)。コピーした要素を貼り付けます。shift同時押しでクリップボードから挿入になります。
Ctrl+Z 元に戻す(アンドゥ)。直前に実行した変更を取り消します。
Ctrl+Y やり直し(リドゥ)。アンドゥで取り消した変更を再実行します。
Ctrl+F 検索と置換。検索ウィンドウを開きます。全要素からテキストやクーポンを検索し、置き換えることが可能です。
delete 削除。カードやコンテントツリーを削除します。
shift同時押しで1コンテントのみになります。ツリーの中間のコンテントだけを削除したいときに便利。
F2 イベントツリーの選択肢の変更。コンテントのテキスト部分をダブルクリックした時と同じ動作。




CWXEditorの設定

ツール(T)>エディタ設定(S) または メインバー一番右のボタンから(デフォルトの場合)設定画面を開きます。

  • 基本設定
Temp/バックアップフォルダや壁紙を指定できます。

  • 背景とキーコード
規定の背景サイズとキーコードを設定できます。

  • テンプレート
コンテントをテンプレート(定型文)にしていつでも呼び出せるようにします。
たとえば自分のシナリオで使う口調条件と「」を設定済みのセリフコンテントを作っておき、
それを右クリックから「スクリプトに変換してコピー」、貼り付けて登録しておくとコピペ用のパッケージなどを作らずに済みます。

  • 外部ツールとクラシックエンジン
外部ツールに登録しておくとファイルビューで呼び出せます。
クラシックエンジンを登録しておくとバリアントを複数管理する際に便利です。
シナリオ読み込み時に自動で登録されるので初心者の方は特に変更しなくても構いません。

  • その他
細かいオプション設定ができますが、「対象エンジン」は重要です。
設定しておけば、対応したいエンジンで使えない機能を使っている場合に警告が入るので
知らない間に専用機能を使っていた…という事態を未然に防いでくれます。

音声の再生方式は、現在は基本的には「自動選択」を選択して下さい。
デフォルトは「自動選択」になっているので変更する必要はありません。

再生形式
自動選択(推奨) 32bit版ならCardWrth付属のbass.dllと設定されたサウンドフォントを使って再生します。64bit版はCardWirthPyの場所が設定されていれば「x64」フォルダを読みに行きます。
どちらも存在しなければSDL、それにも失敗すればWinMMが使用されます。
WinMM(CardWirth方式) CardWrth方式とありますが、現在のエンジン(1.30以降)で使われていない古いWindowsの再生方式です。oggなどはSDL方式で再生されます。
SDL方式(旧方式) CWXEditor同梱のSDLミキサーを使って再生します。oggの時間取得ができなかったり、一部再生できないファイルもあるので現在は非推奨です。
他のアプリケーション 外部のプレイヤーを起動するようにします。

  • ツールバーのカスタマイズ
ツールバーの編集ダイアログはツール(T)>ツールバーの編集、またはバーを直接右クリックすることで開くことが出来ます。


イベントの垂直表示とツリー表示

CWXEditor5現在、デフォルトは垂直表示モードになっています。従来型のツリー表示との対比上、「垂直」という名称になっていますが、傾きを調節することでツリー表示のような斜めの表示にもできます。


ツリー表示にしたい場合
ツール(T)>エディタ設定>その他>詳細>イベントビューの設定
「イベントツリーを垂直に表示する」のチェックを外す
折りたたみ機能が不要な場合「ツリー表示時、開閉ボタンを省略する」のチェックも付ける

ただしツリー表示はWindowsの機能に依存しているため、行番号や補助的な詳細表示は無効になります。



アイコンの変更(オーバーライド)


 CWXEditorのすべてのアイコンリソースは差し替えることが可能です。
CardWirth1.29以降と同様のオーバーライド形式で、cwxeditor\resourceフォルダに特定の名前でアイコン画像を入れるとそちらが優先使用される仕組みです。


以下に対応表を作りましたが、量が膨大すぎるためアイコンを用意していません。
差し替えたいアイコンのツールチップに出てくる文言でページ内検索してください。


本家エディタのアイコンにしたい場合
差し替えアイコンセット(blackholeさん)
現在の環境では欠けている物もあるので称号アイコンなどは
Py同梱のクラシックスキンのものをコピーするといいでしょう。

CWXEditorデフォルトのアイコンを元にして改造したい場合
デフォルトアイコンはcwxeditor_src.zipのResourceフォルダに入っています。
必要に応じてXEditorのフォルダに解凍・コピーして下さい。
アイコンのライセンスはCC0で、自由に改変・利用・配布する事が出来ます。



CWXスクリプト


 CWXスクリプトとは、CWシナリオを記述するための専用スクリプト言語です。
CWXEditorではCWXスクリプトを一切使わなくても、GUIだけでシナリオを作ることができますが、
イベントコンテントをテキストとして表現できるので、GUI上で作っていくには大変な、下書き済み台詞メッセージのコピー&ペーストや、同一処理を大量に書く、といったことに向いています。