養子の健全な育成に対する政策

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養子の健全な育成に対する政策


声明


 みなさん。これから私が言う事を聞いて頂きたい。

 近年、土場藩国では戦災国や隣国である暁の円卓藩国から数多くの身寄りの無い子供を引き取り、育てている善意ある方々が数多くおります。
 私自身もT13における無名騎士藩国での戦闘で一人の子供を引き取る事になり、子供を育てると言う事は大きな苦労と責任を負うことになりますが、子の成長は親にとってそれ以上の喜びだと言う事を深く実感するようになりました。

 しかし、ここ最近、藩国内で引き取った養子に対する虐待が数多く報告されております。

 それに対して私はこう断言します。
 「そんなクォリティが低い真似は恥ずかしい」と。

 ここでモラルや良識については私は何も言えません。
 それは今まで私自身、戦闘に赴き、数多くの生命を奪っている身だからです。
 その私が良識を解いても何の説得力もないでしょう。
 ですから、技術者として今までひたすらにクォリティを求めてきた立場で発言を行います。
 「そんなクォリティが低い真似は恥ずかしい」と。

 引き取った子供を不幸にするのは誰にでも出来る事であり、更にその結果は数多くの不幸を呼び寄せます。
 しかし、子供を幸せに、そして健康に育て上げるということは難しく、何をどうすればいいという模範解答がない事であります。
 だからこそ私はその難題をクリアしてこそのクォリティであると断言します。

 しかしながら、クォリティの判断を行うには一定の基準が必要であり、その基準が曖昧だと各々の考えが先行して更なる不幸を呼びかねません。
 したがって、私はここにその基準を提案します。

 その基準は極めて単純なものです。
 それは「引き取った子供達が将来の選択を行う際に、戦災に巻き込まれた事や引き取られて育ったことが原因で断念しないで、目標を達成するべく挑める立場にあること」です。
 無論、先ほど発言したように心身ともに健康な状況である事が大前提です。


 みなさん。これから私が言う事を聞いて頂きたい。

 クォリティを何より尊ぶ我々ならば、他国では絶対に不可能なほどのハイクォリティを見せて欲しい。
 そして、クォリティを追求した結果得られる満足感、達成感を味わって欲しい。

 子を幸せにするのは難易度が遥かに高く、答えがいつでるか出ない問題です。
 しかしながら、貴方達ならばその難問を解決し子を育てる幸福を掴み取れると信じております。


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 シュワにより発表された声明文

藩王より補足の声明


子どもは一人の人間であり、保護者の所有物ではありません。
子どもは国の将来を守る守り手であり、今いる大人が自由に搾取していい存在ではありません。
親の付属品でもないし、ファッションで養子を取るようなものでもありません。
ただ、その子の未来のためによりよい環境を与えてやることが親の義務だと思います。

現時点より藩国内のすべての子どもに以下の権利を認め両親は可能な限り、
以下の4つの権利を守るよう努力することが義務付けられます。
また、この権利は当たり前のことで、とくに特別なものではありません。
自分ひとりでは不可能だという人のためには、国が補助を行います。

1.子どもたちは健康に生まれ、安全な水や十分な栄養を得て、健やかに成長する権利を持っています。
2.子どもたちは、あらゆる種類の差別や虐待、搾取から守られなければなりません。
紛争相手地域の子ども、障害をもつ子ども、少数民族の子どもなども差別することなく、守り抜く必要があります。
3.子どもたちは教育を受ける権利を持っています。また、休んだり遊んだりすること、様々な情報を得、自分の考えや信じることが守られることも、自分らしく成長するためにとても重要です。
4.子どもたちは、自分に関係のある事柄について自由に意見を表したり、集まってグループを作ったり、活動することができます。そのときには、家族や地域社会の一員としてルールを守って行動する義務があります。

以上4点の権利が正当に守られない場合は、
その親権は停止され、子どもを保護者から引き離し、一端藩国の寮で預かります。
その後、帝國の孤児院や藩国内部の里親のもとに預けられることになります。
養いきれぬ場合や的確ではない両親の元で育つ子どもが一人でもいなくなるように
藩国は真面目に育児をおこなう両親への救済や、支援活動を行っていきたいと思います。

政策


 ・養子に限らず、子供に対する虐待の通報を奨励する。
  また、イタズラなどであっても真摯に対応を行う。
 ・本件に関しては、護民官担当者への超過勤務手当てを割り増す事にし、更に24時間体勢で通報に対応を行う。
 ・虐待の通報があった際は護民官事務所による聞き取り調査が行われるものとする。
  また、同一案件に対して複数の通報があった場合は特に厳重に調査を行うものとする。
 ・一つの案件に対して調査の担当者は複数で行う事を基本とし、虐待の有無については担当者の内一人でも認めたら虐待が行われたものとして判断する。
 ・通常であれば保護者への指導により問題の解決を図るが、本件に関しては子供の安全を最優先とし、問題が認められた場合は即座に親権を剥奪し、子供は孤児院で養育するものとする。
 ・護民官担当者による不正、職務怠慢が認められた場合は厳重な懲戒処分を行うものとする。

 土場藩国藩王:弓下嵐
 土場藩国摂政:矢上麗華
 土場藩国所属I=D技術者:シュワ(宰相府シュワ設計局局長)
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