男女反転29話 - みんなで無念まとめ wiki

鍵キャラって反転さしたらこんなもんだよね

私の名前は国崎幸斗。
職業は大道芸人、正確には住所不定無職、平たくいえばホームレスってやつよ。どうだ参ったか。
まあ今は、旅の途中で知り合ったとある男の家に泊めてもらってるんだけど。
「うがー！！」と鳴いたり「にはは」と笑ったりする変な奴だけどね。
まあ久々に落ち着いて腰を据えて過ごしてたと思ったら、今度は何？
あんな変態的なもんを見せつけといて、殺し合い？ ふざけんじゃないわよ！！
とは思ったものの、私一人でどうにはできるわけもなく……
そもそも私の身だって危ないわよね、これ……
こんなんだったらあの街の連中と付き合ってたほうがずっとマシだわ。

「どろり濃厚」とかいうジュースが好物で恐竜のフィギュアばっかり集めてる不登校児とか。

「俺、このバンダナをずっとつけてたら、魔法使いになれるんだぜ！！」とか言ってるメンヘラくん(ちなみに着痩せするタイプ)とか。

駅で子供と一緒にシャボン玉飛ばしてて、ことあるごとに人にお米券を押し付ける男とか。

あー、一応言っとくけどこれっぽっちもあいつらをバカにするつもりはないのよ？
私はあくまでも事実を述べてるだけなんだから！！
ちなみに他には、毎日バイクで納屋に突っ込んでる親父さんとか、メンヘラの弟を溺愛してるシャツの趣味がへんでメスを武器にする医者とか……

あれ？ ひょっとして今私のまわりロクな男いない？

ま、まあそれはともかく、問題はこの状況をどうするかよ。
まあ一人じゃどうしようもないとして……まずは信頼できそうな人から話を聞くことね。
そう思った私は早速人の姿を探して歩き始めたわ。
……今思ったけど、まさかあの街の連中もここにいるなんてこと、無いわよねえ？

いた。
予想以上に早く見つけた。
それも……路上で、無防備に眠っている男を。
うーむ、これはただのバカか？ それとも何かの罠か？
しかし、こんなバレバレな罠を仕掛けてくる奴なんかいないだろう。
てなわけで、ゆっくりながらもそいつに歩みよって肩をゆすってみた。
はっきりいって美形だ。体格もいい。きっとしゃんとしてればモテるはずだ。
だが問題は、こいつの羽織っているのが蛙柄の半纏だってこと。
どこで売ってるんだ、こんなん？
肩を大きく揺すると、
「うー、地震だおー」
だおってなんだ、だおって。寝言にしてもひどい。

しばらくそうしていると、ようやく少年は目を覚ました。
ゆっくり起き上がると辺りを見回して、
「あれー、ここどこだべさ？」
とか雪国訛りでいいやがった。
「覚えてないのか？」
「うー」
「うー、じゃない」
「くー」
「寝るな！！」
なんだこの疲れる男は……
それでいてなんか既視感を覚えるのはなぜだろう？
頭を抱えていると、
「何に悩んでるか知らないけれども、ふぁいとっ、だべさ」
と肩を叩かれた。

【一日目深夜/Ｄ‐５】

【国崎幸斗＠AIR】
[状態]：健康
[装備]：なし
[所持品]：支給品一色、不明支給品2～3
[思考]：
1：なんだコイツ……
2：生きて帰る方法を模索する

【水瀬名雪＠KANON】
[状態]：健康
[装備]：なし
[所持品]：支給品一色、不明支給品2～3
[思考]：
1：寝起きで頭がはっきりしないだべさ

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