『永眼鏡』ノッポ


種族:元エルフ
年齢:164
性別:男
生まれ:不明
出身:不明
職業:研究員
外見:銀縁眼鏡。通常使用する宿主は2m50cm超の痩せぎすなエルフ。

ローリングストーン家?第三研究室の研究員であり、穢れに頼らない不死とピーキー過ぎる武器の制作を研究している。
数十年前に、ローリングストーンにおいて何らかの人体実験の被験者となり魔法文明時代の遺産であった眼鏡に精神を封じられる。
しかし、それを好機と考え穢れを伴わない不死の研究を開始、暫定的な結果を出すことに成功する。
現在は、ブリジストン家の工作員と共にベネツアにわたっている。
性格は享楽的な策謀家であり、超長期的視野の持ち主でもある。
ガンフィストを製作した当人でもあるが、ドレルとの面識は無い。
『永眼鏡(えいがんきょう)』は正確には二つ名ではなく、マジックアイテムの名称。
尚、本人は所謂スパイグッズのようなギミック仕込みの武器が大好きである。



研究日誌(一部抜粋)

本来、穢れとは蘇生時の肉体変容を見るに肉体に蓄積するものである。
これは、ダルクレム神が自らの信徒を強化する際に、信徒の肉体に穢れを取り込んだことからも証明される事実だが、であるならば、肉体そのものを交換する。云わば寄生、洗脳行為によって擬似的な不死を得ることは可能ではないだろうか?
そもそもにして、ダルクレムの敗北、いや、穢れを内包する側とそうでない側との争いによって神記文明シュネルア時代が終焉を迎え、魔法文明デュランディル時代が幕を開けた時、一番最初に人類がしたことは操霊術の開発。そう、即ち神への反逆であった。
かつて敗北した神が肯定していた穢れの力を使い、彼らは不死者や蘇生術などを生み出し、輪廻のサイクルという神の定めた律法を打ち砕いたのだ。

(中略)

今日、我々人属の間では死を過剰に恐れたりはしない。
魔法への極めて原始的な(朴訥ともいえる)恐怖心は一部の地方出身者のものとなり、多くの知的な、或いは文化的な人々は知ると知らずとに関わらず魔術(魔動機術ではなく)の恩恵を何らかの形で受けている。
となれば、今こそ、魔動機文明アル・メナス時代において失われた不死への探求心(多くの首無騎士研究家の研究成果を無視する訳では無いが)を再び取り戻し、神への叛逆の烽火とするべきでは無いだろうか?
そのために必要な理論構築として、まず~

(中略)

かくして、私は使用後の穢れた灰に含まれる穢れと芳醇な血による生命力を用い、ブラッドサッカーと呼ばれる意志薄弱なレッサーヴァンパイアの亜種を作り出す事に成功した。
このブラッドサッカーは血の渇望によってのみ行動し、生存本能のみを備えているが戦闘能力、行動力ともに薄弱で寄生先の生物としては十分許容できる範囲である。
精神を物品に封じる際に知識的要素は肉体に付随しないことが判明しているので、例え素体が脆弱であろうと魔道技術を収めた人物ならば瑣末な問題である。
また、人造的に作られたとはいえ、初期にサンプリングした親(捕食者、吸血鬼の親玉)の血液傾向に類似した外見や能力を持って生まれ出でて来る為に、拒否反応が出る恐れもなく、まさに理想的なローコストかつ調達が容易な素材のみを用いて作成された新時代の素体となるのである。
現在は必要な血液を採取するのに刀剣型洗脳暗器ブラッドサースティーを使用し、主に人属の血液を使用しているが他の種族(蛮族など)の血液を採取した際の結果が待たれる。
しかしながら~

(中略)

最終的にはルーンフォークのジェネレーターを研究し、穢れの蓄積しないルーンフォークという種族を記憶操作、空白化することによって新たなる不死への第一歩が開かれるのではないだろうか?
サンプリング対象として、近年、ルーンフォークを多く従えたタビットの一族がジェネレーターを発見したという~

(後略)
最終更新:2010年02月20日 04:24