195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] :2010/03/27(土) 23:49:51.62 ID:4zAhherR0
春、四月、新学期。新入部員獲得の時期が来た。
「もうじき新歓ライブ!」
部室でテーブルを囲むみんなを前に、田井中律がグーを突き出し声を張る。
「さすがに間に合わせるのキツイからデビちゃんはマスコット!」
「――というわけで私の出番です!!」
「――というわけで私の出番です!!」
唐突に登場したのは、顧問教師の山中さわ子。
続いて入ってきたのは遅刻しいていたデビちゃんこと三浦茜だ。
続いて入ってきたのは遅刻しいていたデビちゃんこと三浦茜だ。
「今回はわんこぬいぐるみの下半身を大胆にカット! ミニスカワンピ風!そしてわんこ
マスクが思いのほか怖かったので、取っ払って犬耳カチューシャを装着させてみました!」
「「「「あうとーっ!!」」」」
マスクが思いのほか怖かったので、取っ払って犬耳カチューシャを装着させてみました!」
「「「「あうとーっ!!」」」」
そのきわどさに、四人の声がそろった。一人だけ親指を立てた。
「あずにゃんならともかく犯罪だよこれっ!?」
「そうだよ! 梓ならともかくデビちゃんがその格好はヤバイ! 風紀的に!」
「そうだよ! 梓ならともかくデビちゃんがその格好はヤバイ! 風紀的に!」
平沢唯と律が口々に言い募る。
「なんで私ならOKなんですか!?」
トモカクにされた中野梓が非難の声を上げた。
196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] :2010/03/27(土) 23:50:58.39 ID:4zAhherR0
「だって――」
「だって――」
みんなの視線が梓の体のラインをなぞった。みなまで言う必要はなかった。
「あ、茜、大丈夫か? 恥ずかしくないか? 無理してないか?」
おろおろしながら秋山澪が茜を気づかう。
「え? なぜですか?」
そんな彼女にむかって、茜は不思議そうに首をかしげた。
着こなしにためらいがない。普段着姿のような自然体だ。むろん恥じらいなど皆無である。
着こなしにためらいがない。普段着姿のような自然体だ。むろん恥じらいなど皆無である。
「あ、あれ?」
「とにかく」
「とにかく」
首をかしげる澪を尻目に、梓が席を立って言う。
「茜ちゃんがよくても、風紀的には完全にアウトです! もっと普通の格好にしましょうよ!」
肩を怒らせた梓の主張が通って、茜はミニスカフリルメイドに身をやつすことになった。
「あれ?」
腑に落ちない表情の梓を尻目に、茜は元気に動き回っていた。
おしまい