第五十四話:(勝てる確率二割以下)
「やれ。手加減はいらない」
「あの娘は?」
「仲間になる気はないみたいだ。どうしても良い」
ブラッキーはバンギラスに対しても高飛車な態度をとり続けている。
要するにあのブラッキーがボスのようだ。
ペ「・・・どうする?」
歩「どうするもこうするも・・・」
進「やるしかねぇだろ・・・」
勝てるかどうかは怪しい。
でも勝つしかない。
サ「さっきの未歩ちゃんだったらよかったのにね・・・(小声)」
E「全くです・・・(小声)」
ア「来た・・・」
バンギラスが一歩一歩近づいてきた。
風が出てきた。
ミ「目に砂が・・・」
歩「・・・砂起こし・・・?」
状態は砂嵐。
視界が利かない。
結構強い風が飛ばす砂で、行動が阻害され、更にほんの少し痛い。
進「厄介だな・・・。ペッ、口に砂が・・・」
「オレはもう帰る。殺すなりなんなり、好きにしとけ。人間は絶対殺せよ?」
「わかってる」
足音が響く。でも場所はいまいちつかめない。
ア「どこにいる・・・?」
サ「音で何とか・・・」
ス「ダメ、砂嵐の音で場所がわからないよ」
ペ「ならこれだ!【マジカルリーフ】!!」(ヒュヒュヒュ!!)
スパスパッ!
「うおっ」
ペ「マジカルリーフなら絶対に当たる」
進「更に弱点だな。よし、効いてるかどうかは怪しいが連射だ」
ペ「ああ」
マジカルリーフをペレンネが何度も放つ。
体力のついてきたペレンネは大分多くの葉っぱを放てるようになっていた。
「ええい!チビ共が!!」
ア「奴さんはお怒りだね・・・」
ス「危険な予感・・・」
ズドン!!
ペ「ぐぁはっ!!」
歩「ペレンネ!!」
私はペレンネに駆け寄った。
頭から血が出ている。そして周囲には岩の欠片。
怪力か何かで建物の残骸を投げたらしい。
歩「ペレンネ!大丈夫!?」
ペ「ぅ・・・」(ガクッ)
歩「ペレンネ!!」
進「歩美!ペレンネは大丈夫だから今は放っておけ!」
歩「何言ってるのよ!」
進「そんな大声出して居場所がわかっちまってるんだ!お前がやられたらペレンネはどう思うよ!」
私はその言葉を聞くと、ゆっくりとペレンネから離れた。
でもやっぱりペレンネの事が心配だ。
未「とにかく・・・、視界が遮られてちゃ攻撃もしようがないよね・・・」
E「何とかならないでしょうか・・・」
その時、一瞬暖かい風が吹いた。
すると同時に、砂嵐が収まる。
「!霧か!くそ!」
霧が砂を舞い上がらないように湿らせてくれたらしい。
これでお互いの場所がつかめる。
未「何で急に霧が・・・?まあ、いいや。攻撃しよう!」
ア「邪魔だよ、伏せて【ウィングアロー】!」(バサッヒュヒュヒュヒュ!!)
未「ちょっ!」(サッ)
わたしが伏せると同時にアイクの放った羽がバンギラスに突き刺さった。
だが効いた様子はない。
ア「やっぱり・・・効かないか・・・」
ス「こうゆうときはボクの出番!【ジャベリン・ストライク】!!」(ズバン!!)
スピアの尻尾が的確にバンギラスの腹部に直撃する。
「ぐぉぁ!」
ス「トゲ欠けた・・・」
尻尾の先のトゲをスピアは気にしている。
その間にバンギラスが殴りかかってきた。
ス「わっ!ヤバッ!!」(サッ)
進「ボーッとすんな!」
サ「これでも喰らいなさい!【火炎放射】!」
無論効く訳がない。これはあたしもわかってた。
ミ「【秘めたる力】!」(ゴゴゴ・・・)
「チィ!!」
効きそうな攻撃を出せる奴らは全員攻撃し終わった。
でも効き目はあまり無いみたいだ。やはりペレンネが脱落したのは痛い。
…こうなれば、あの技を使うしかない。
かなり危険ではある。どうなるのかは俺にも予想出来ない。
だが勝てるとしたらこの方法しかない。
最終更新:2009年01月25日 19:51