第五十五話:(最終手段)
進「未歩」
未「何?」
進「・・・温泉、壊したのあいつだぞ」
全「!!?」
未「・・・は?」
進「お前、よく考えてもみろ。たかがヤミカラスだ。たくさんいた所で町一つこんなに出来る訳無いだろ」
未「・・・・」
進「でもバンギラスなら、出来るよな?簡単に」
未「・・・そっかぁ・・・、そうだよね・・・」
未歩は少しうつむいて不適な笑みを浮かべた。
歩「に、兄ちゃん!!なんて事してるの!!(小声)」
進「これしかないだろ!俺達じゃあのバンギラスに勝てない!(小声)」
歩「だからって・・・」
その間に未歩はバンギラスにゆっくり歩み寄っていた。
「何だ?」
未「・・・・」
「・・・何がしたい?俺に食われたいか?」
未「・・・みろ」
「あぁん?」
未「食えるもんなら食ってみろ。この木偶の坊」
「何だと!?このガキが!!」
未歩は襟首を掴まれた。
バンギラスの顔の前まで持って行かれる。
「食ってやるよ!!」
バンギラスは大口を開けて未歩を丸飲みにしようとした。
進「やめろ!!」
「やめねぇ!!」
進「どうなっても知らないからな!!」
「はぁ?」
ボガシャッ!!
鈍い音がした。
その音の元は、未歩の右後ろ足。
見事にバンギラスの右頬を捉えている。
バンギラスはどうと倒れた。
未「ねぇ?まだ終わってないんだよ?立って。早く。わたしの楽しみ奪った罪、体で払って貰わないと」
そのあと俺は目を瞑って音だけ聞いていた。
何をされているか想像もしたくない。
音がしなくなって目を開けると、
そこにはボコボコにされたバンギラスと、清々しい顔をした未歩がいた。
みんな無言だった。
理由はもちろん未歩だ。
未「さて、スッキリした。・・・あれ?あの人居なくなっちゃってる」
あの人、というのはさっき未歩と一緒にいたポケモンの事だろう。
確かにさっきから見かけなくなった。
どこに行ったんだろう?
未「あの人ここに詳しそうだったのに・・・」
ミ「それどころじゃないんじゃ・・・(小声)」
「?あなた達!」
全「?」
エーフィだ。
「あなた達、この町を壊した奴を知らない・・・、!バンギラス!」
E「あの・・・、失礼ですが、貴方は?」
「ああ、ごめんなさい。私はフィーネ」
フィーネと名乗ったエーフィはバンギラスの様子を見に行った。
フ「・・・凄い・・・、誰がこいつをここまで・・・」
ア「ちょっと・・・名前だけじゃなくて何してるのかとかは・・・?」
フ「私はある人を追ってるの」
それだけ言うとフィーネはバンギラスに蹴りを入れてたたき起こした。
フ「起きなさい」
「う・・ぐ・・・」
フ「答えなさい。ロクサスは、どこ?」
「・・・知らん」
フ「ウソを吐くのは賢明じゃないわ」
「本当に知らん」
何を聞いてるんでしょうか?
フ「・・・もう良いわ」
「・・・・」
進「・・・おいどこ行くんだ?」
フ「初対面のあなた達にそれを教える理由はないわ。それじゃ」
フィーネは立ち去ろうとした。
その時、バンギラスが急に動き始めた。
進「!」(バッ)
フ「!」
「死ねぇ!」(ブン!!)
ドカン!!
進「っと、大丈夫か?」
フ「え、ええ」
バンギラスはまだ暴れている。
地響きが凄い。
ズズズ・・・
‥‥‥?
パキパキ・・・パララ・・・
‥‥!!
建物が崩れてる!
未歩が危ない!!
進「未歩!!危ない!!」
未「え!?わあっ!!」
歩「未歩っ!!」(バッ)
ズズン!!
最終更新:2009年01月25日 19:54